JP3006194B2 - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JP3006194B2
JP3006194B2 JP3214554A JP21455491A JP3006194B2 JP 3006194 B2 JP3006194 B2 JP 3006194B2 JP 3214554 A JP3214554 A JP 3214554A JP 21455491 A JP21455491 A JP 21455491A JP 3006194 B2 JP3006194 B2 JP 3006194B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザー等の光
源から出射される光ビームを光ディスクの信号記録面に
集光せしめる対物レンズを、フォーカス方向及びトラッ
キング方向あるいはこれら方向のいずれか一方に駆動変
位させる対物レンズ駆動装置に関し、特に対物レンズを
弾性支持する弾性体をワイヤー方式により構成した対物
レンズ駆動装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク記録再生装置に用いら
れる光学ピックアップ装置では、半導体レーザーから出
射された光ビームを対物レンズによって光ディスクの信
号記録面に集光させ、この対物レンズを磁気駆動力をも
ってフォーカス方向及びトラッキング方向の2軸方向に
駆動変位させることによって上記光ビームが光ディスク
の信号記録面に合焦して記録トラックを正確に走査する
ような対物レンズ駆動装置が配設されている。
【0003】このような対物レンズ駆動装置において
は、対物レンズを4本のワイヤーによって弾性支持する
ようにしたものがあり、この場合、ワイヤーの取付け側
は、各ワイヤーの振動をダンピングするためのダンパー
に挿通されている。すなわち、このワイヤーの取付け側
を図3に拡大して示すと図示しない対物レンズを弾性支
持したワイヤー11は、その基端が取付支持体12にア
ウトサート成形によりモールド支持される際、この取付
支持体12にモールド支持されたゴムチューブ製のダン
パー13のチューブ穴13aに所定のクリアランスCを
設けて挿通されているものである。
【0004】従って各ワイヤー11は上述したように構
成したことによって各ワイヤーが振動すると、ダンパ
ー13の穴内壁に接触してダンピング動作し、対物レン
ズからの光ビームを光ディスク信号記録面に対して適確
を合焦が行えるという作用が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た対物レンズ駆動装置は、ワイヤー11とダンパー13
との間にクリアランスCを有しているため、対物レンズ
が例えばフォーカス方向に移動した際、図3の仮想線で
示すようにワイヤー11が弓形に弾性変形してダンパー
13の穴内壁に圧接し、このためワイヤー11とダンパ
ー13との静摩擦が変化し、対物レンズに不要な振動が
発生するといった微妙な問題が生じる。
【0006】上述したワイヤー11とダンパー13との
静摩擦の変化は、光学ピックアップ装置のフォト特性に
大きな影響を及ぼす。すなわち、対物レンズを弾性支持
している4本のワイヤーのうち、一本のワイヤーがダン
パーに接触していると各ワイヤーの均一な動作が行えず
対物レンズの駆動時フォーカス方向及びトラッキング方
向の2方向の移動にアンバランスな動きが生じ、このた
め、対物レンズに光軸方向にずれを生じることになって
光ディスク信号記録面の隣りのトラックを読んでいわゆ
るクロストークが生じてしまうといったトラッキングエ
ラーや、光ディスク信号記録面に対する対物レンズの収
差にも影響を及ぼしいわゆるフォーカスエラーの原因と
もなる。
【0007】本発明は上述したような問題点を解消する
ためになされたもので、ワイヤーとダンパーとの摩擦に
よって生じる不要な振動を低減し、かつダンパーのダン
ピング効果を高め対物レンズのフォーカス特性を向上す
ることのできる対物レンズ駆動装置を得ることを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明による対物レンズ駆動装置は、取付支持部材
に各々の一端が固着され、互いに平行に延在する4本の
線状弾性体と、4本の線状弾性体の他端に対物レンズを
弾性支持してなる可動体と、取付支持部材に一端が固着
され、4本の線状弾性体の一端側の周囲をクリアランス
を有して覆うチューブ状のダンパーと、クリアランス内
に充填された流動性を有する粘性材とからなる。
【0009】
【作用】上述のように構成した対物レンズ駆動装置は、
対物レンズを弾性支持する線材状の弾性体が粘性材を充
填したダンパー内を挿通して取付支持体に支持されるよ
うにしたので、対物レンズがフォーカス方向及びトラッ
キング方向の2軸方向に移動するに伴って弾性体がこの
2軸方向に弾性変形した際、弾性体がダンパーとの間の
クリアランス内に充填した粘性材によってダンパーに接
触することもなく、各弾性体の動きを均一に行えるよう
にし、弾性体の不要な振動を低減することができるので
ダンパーのダンピング効果が高められ対物レンズのフォ
ト特性を向上することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図2は本発明による対物レンズ駆動装置の斜視図
を示す、全体を符号1で示す。
【0011】対物レンズ駆動装置1の全体は次のように
構成されている。対物レンズ2は光ディスクの信号記録
面に半導体レーザー(図示せず)からの光ビームを集光
させるもので、この対物レンズ2を取付けたレンズホル
ダー3がコイル用ボビンを兼ねる可動体4に支持されて
いる。可動体4の外周部には対物レンズ2を光軸方向及
びこの光軸方向と直交する方向に駆動する駆動力をそれ
ぞれ発生させるフォーカスコイル5及びトラッキングコ
イル6が巻装されている。可動体4の前後部には対物レ
ンズ2を挾むようにしてヨーク挿通孔7,7が対称的に
穿設され、これらヨーク挿通孔7,7内に固定基板8か
ら一体に立ち上がるヨーク9a,9aが挿入し配置され
ている。
【0012】また、可動体4の外側から各々のヨーク9
a,9aに対向するように固定基板8からヨーク9b,
9bが立ち上げられ、これらヨーク9b,9bに各々取
付けられたマグネット10,10がコイル5,6に対向
して設けられている。
【0013】そして上述のように構成された可動体4
は、弾性部材に用いて好適な例えばベリリウム銅(ベリ
リウムカッパーともいう)よりなる4本の線材としての
ワイヤー11によって水平状態に弾性支持されるもの
で、各ワイヤー11の先端側(図2において左端側)は
可動体4に設けた取付部4aとアウトサート成形により
モールド支持され、そして各ワイヤー11の後端側(図
2において右端側)がヨーク9bに固定した取付支持体
12とアウトサート成形によってモールド支持されてい
る。これによって可動体4は4本のワイヤー11で片持
ち支持されている。
【0014】ここで本発明における対物レンズ駆動装置
の要部であるワイヤー11と取付支持体12との支持構
造を図1に基づいて詳しく説明する。すなわち、取付支
持体12には所要の弾性力を保有するゴムチューブ状の
ダンパー13がその一部がモールド支持され、このダン
パー13に穴内壁との間に所定のクリアランスCをもっ
てワイヤー11が貫通され、ワイヤー端部が取付支持体
12に固定されている。そして、上述したダンパー13
とワイヤー11とのクリアランスC内に粘性材14が充
填されている。
【0015】この粘性材14としては、温度影響の小さ
い例えば低温時にあっては固化せず、高温時においては
流動することのないつまり温度特性が安定しており、ま
た適度な粘性を有すると共に経時変化の小さいものがよ
く、一例として合成炭化水素系の潤滑材(商品名「フロ
イル」関東化成工業株式会社製)や、シリコーン系潤滑
材あるいはシリコーン油を主原料としたグリース等が適
している。なお、15は取付支持体12の背面に設けた
プリント配線板を示す。
【0016】上述のように構成した対物レンズ駆動装置
の動作は、フォーカスコイル5に所定のフォーカス電流
が供給されることによってヨーク9a,9bおよびマグ
ネット10との界磁作用によって可動体4と共に対物レ
ンズ2が光軸方向へ駆動され、この動きに伴って4本の
ワイヤー11がフォーカス方向に撓み、対物レンズ11
のフォーカス動作が行われる。また、トラッキングコイ
ル6に所定のトラッキング電流が供給されることによっ
てヨーク9a,9bおよびマグネット10との界磁作用
によって可動体4と共に対物レンズ2が光軸方向と直交
する方向に駆動され、この動きに伴って4本のワイヤー
11がトラッキング方向に撓み、対物レンズ2のトラッ
キング動作が行われる。
【0017】特に本発明では、可動体4を弾性支持して
いる4本のワイヤー11とその基端が挿入されているダ
ンパー13とのクリアランスC内に粘性材14が充填さ
れているので、ワイヤー11がフォーカス方向及びトラ
ッキング方向に弾性変形してもダンパー13の穴内壁に
接触することもなく、ダンパーとの静摩擦変化を小さく
抑えることができる。この結果、ワイヤー11とダンパ
ー13との摩擦によって生じる不要な振動が低減でき、
そしてダンパー13のダンピング効果を高め対物レンズ
のフォト特性を向上することができる。
【0018】また、上述した粘性材14は、温度特性が
安定していて、適度な粘性を有するものが用いられてい
るため、低温時にダンパー13内で粘性が失われること
なく、長期に亘ってダンパーのダンピング作用を持続で
きる。さらに高温時にあってもダンパー13内から粘性
材14が流れ出すこともなく、ダンパー13のダンピン
グ効果が失われることもない。
【0019】なお、本発明は、上述しかつ図面に示した
実施例に限定するものでなく、その要旨を逸脱しない範
囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、ダンパー
13とワイヤー11との間のクリアランス内に充填する
粘性材14は、クリアランス内に直接的に充填する場合
の他、ダンパー13の内壁面に粘性材を層状に形成させ
ることであってもよい。また、弾性体としては断面円形
状のワイヤーの他、例えば板状部材をその長手方向に沿
って裁断した断面正方形状の線材であってもよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、対物レン
ズを弾性支持する少なくとも4本の線材状の弾性体と、
この弾性体が挿入支持されるダンパーとのクリアランス
内に温度特性が安定し適度な粘性を有する粘性材料を充
填するようにしたので、ダンパーと弾性体との摩擦によ
って生じる不要な振動が低減でき、そしてダンパーのダ
ンピング効果を高めることができるようになり、これに
よって各弾性体の均一な動作が行え対物レンズのフォト
特性を向上できる信頼性の高い対物レンズ駆動装置とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による対物レンズ駆動装置と
なるワイヤーとダンパーとの拡大断面図である。
【図2】本発明による対物レンズ駆動装置の全体の斜視
図である。
【図3】従来の対物レンズ駆動装置におけるワイヤーと
ダンパーとの拡大断面図である。
【符号の説明】
2 対物レンズ 4 可動体 5 フォーカスコイル 6 トラッキングコイル 10 マグネット 11 ワイヤー 13 ダンパー 14 粘性材 C クリアランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 G11B 7/095

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付支持部材と、 上記取付支持部材に各々の一端が固着され、互いに平行
    に延在する4本の線状弾性体と、 上記4本の線状弾性体の他端に固着して弾性支持され、
    光ディスクに集光スポットを形成する対物レンズを保持
    して上記光ディスクのフォーカス方向及びトラッキング
    方向とに駆動される可動体と、 上記取付支持部材に一端が固着され、上記4本の線状弾
    性体の各々の一端側の周囲をクリアランスを有して覆う
    チューブ状のダンパーと、 上記クリアランス内に充填された流動性を有する粘性材
    とからなる ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記粘性材が、合成炭化水素系潤滑材、
    シリコーン系潤滑材、シリコーン油を主原料としたグリ
    ースのうちのいずれか一種であることを特徴とする請求
    項1記載の対物レンズ駆動装置。
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