JP3006086B2 - 磁気記録媒体製造用表面処理装置およびこれに用いるラッピングテープ - Google Patents

磁気記録媒体製造用表面処理装置およびこれに用いるラッピングテープ

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録媒体の磁性層表面に付着する塵埃
やこの磁性層表面の微小突起等の異物を除去し、磁性層
表面を平滑化する磁気記録媒体製造用表面処理装置に関
するとともに、この装置に用いられるラッピングテープ
に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、例えば磁気ディスク等の磁気記録媒体の磁
性層表面の微小突起等の異物を除去して磁性層表面を平
滑化する磁気記録媒体製造用表面処理装置において、バ
ックアップローラの周面に沿って走行する磁気記録媒体
の磁性層表面に摺接するラッピングテープを背面側より
弾性体よりなるベルトで磁気記録媒体に押圧付勢するこ
とにより、ラッピングテープの磁性層表面に対する接触
状態を均一なものとなし、磁性層表面の平滑化を図ろう
とするものである。
さらに本発明は、研削材を規則的なパターンの繰り返
し模様により不連続面となしたラッピングテープを用い
ることにより、的確に磁性層表面の異物を除去しようと
するものである。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体を製造する過程においては、塵埃等が磁
性層表面に付着したり、或いはカレンダー処理で平滑化
しきれなかった磁性層の微小突起等が残存することがあ
る。これら塵埃や微小突起等の異物は、いずれもドロッ
プアウトの原因となり、S/N比の低下につながるため確
実な除去が望まれる。
したがって、これまでは磁性層表面をクリーニング
材,例えばラッピングテープ等によって払拭することが
行われている。このラッピングテープによる払拭作業
は、表面が平滑な円柱状のローラの周面に沿ってカレン
ダー処理後の磁気記録媒体を走行させ、その磁気記録媒
体の磁性層表面に巻出しロールより巻き取りロールに亘
って走行するラッピングテープを圧接させるように構成
された表面処理装置が用いられている。
この装置では、磁性層表面を平滑化するために、ラッ
ピングテープを磁性層表面に強く押し付ける必要があ
る。
ところが、ラッピングテープを余り強く磁性層表面に
押し付けたのでは、このラッピングテープの張力が大き
くなり幅方向に変形が生じ、ラッピングテープが上記磁
性層表面と均一に接触できなくなる。逆に、弱い付勢力
でラッピングテープを磁性層表面に押し付けたのでは、
この磁性層表面の異物の除去効果が薄れてしまう。
一方、この装置に用いられるラッピングテープには、
例えばWA(白色溶融アルミナ質)研削材等をポリエステ
ルフィルム等の基材に全面に亘って形成したものが使用
されている。この基材に形成される研削材は、磁性層表
面に傷を付けないようにできるだけ厚く形成し、しかも
表面をカレンダー処理して極めて平滑な面となるように
なされている。
しかしながら、このようなラッピングテープでは、表
面を平滑な面となしているため、目詰まりが発生し易
く、払拭能率が低下する。また、目詰まり部によって磁
性層表面に傷が付き、却って媒体のS/N比を劣化させて
しまうことになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑みて提案され
たものであり、ラッピングテープの磁性層表面への接触
状態を均一なものとし、磁性層表面の平滑化を図り、磁
気記録媒体の品質の大幅向上が望める磁気記録媒体製造
用表面処理装置を提供することを目的とする。
さらに本発明は、磁性層表面を損傷させることなく、
磁性層表面の異物を的確に除去し、長期間に亘ってその
性能を維持できる長寿命のラッピングテープを提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために、本発明は、磁気記録媒
体を走行させるバックアップローラと、このバックアッ
プローラの周面に沿って走行する磁気記録媒体の磁性層
表面に摺接してこの磁性層表面を平滑化するラッピング
テープと、上記ラッピングテープを背面側より上記磁気
記録媒体に押圧付勢する弾性体よりなり、少なくとも、
上記ラッピングテープと接する周面に凸条が形成されて
なるベルトとを有してなるものである。
さらに本発明のラッピングテープは、研磨材が規則的
なパターンの繰り返し模様により不連続面を形成してお
り、上記パターンの間隔が0.05〜5mmであり且つ幅が0.0
1〜3mmであるものである。
〔作用〕
本発明にかかる表面処理装置においては、バックアッ
プローラの周面に沿って走行する磁気記録媒体の磁性層
表面に摺接するラッピングテープが、弾性体よりなり、
少なくとも、上記ラッピングテープと接する周面に凸条
が形成されてなるベルトによって上記バックアップロー
ラとは反対の背面側よりこの磁気記録媒体に対して押圧
付勢されるので、ラッピングテープには無理な張力がか
かることがない。したがって、テープに変形が生じず、
このラッピングテープの磁性層表面に対する接触状態が
均一なものとなり、的確な払拭が行われる。
さらに本発明にかかるラッピングテープにおいては、
研削材が規則的なパターンの繰り返し模様により不連続
面を形成しており、上記パターンの間隔が0.05〜5mmで
あり且つ幅が0.01〜3mmであるので、磁性層表面の微小
突起等の異物は先端部からのみならず側面からも衝撃を
受け、いわゆる掻き取る如く払拭される。
また、この研削材は、不連続な形となされているの
で、払拭した異物が研削材と研削材との間の空隙に捕捉
され、目詰まりが起こり難くなる。したがって、このラ
ッピングテープを用いれば、払拭能率を維持した状態で
長期間に亘り的確な払拭が行える。
〔実施例〕
以下、本発明を適用した具体的な実施例について説明
する。
先ず、第1の発明にかかる磁気記録媒体製造用表面処
理装置の実施例について図面を参照しながら説明する。
本実施例の磁気記録媒体製造用表面処理装置は、第1
図に示すように、磁気記録媒体1を走行させるバックア
ップローラ2と、このバックアップローラ2の周面に沿
って走行する磁気記録媒体1の磁性層表面1aに摺接して
この磁性層表面1aを平滑化するラッピングテープ3と、
このラッピングテープ3を背面側より上記磁気記録媒体
1に押圧付勢する弾性体よりなるベルト4を有して構成
される。
上記バックアップローラ2は、カレンダー処理終了後
の幅広の磁気記録媒体1をその周面に沿って走行させる
ためのもので、表面が極めて平滑な面とされた円柱状の
ローラよりなっている。そして、このバックアップロー
ラ2は、例えば第1図中矢印aで示す方向に回転し、こ
のローラ表面に沿って巻き付く磁気記録媒体1を同図中
矢印bで示す方向に走行させるようになっている。
一方、ラッピングテープ3は、巻出し側と巻き取り側
にそれぞれ配設されるテープリール5,6間に亘って巻装
されるとともに、その走行経路中途部に設けられる一対
のベルト駆動ローラ7,8によって上記バックアップロー
ラ2側へ引き出されるようになされている。
上記テープリール5,6は、ラッピングテープ3を巻装
するハブを有し、このハブの上下端部にこのラッピング
テープ3の幅方向の両端縁を規制するフランジ部を有し
てなっている。そして、これらテープリール5,6は、平
板状の基台9の一側縁寄りに所定間隔で上下に設けられ
たモータ等の駆動軸(図示は省略する。)の先端側に回
動可能に取付けられ、当該駆動軸とともに回動するよう
になされている。また、巻き出し側のテープリール5に
巻装されるラッピングテープ3には、このラッピングテ
ープ3に接して設けられる該テープリール5に巻装され
るラッピングテープ3の巻回量を検出するためのテープ
量検出機構(図示は省略する。)が設けられている。し
たがって、ラッピングテープ3の巻回量が少なくなって
きた場合には、このテープ量検出機構が働き、新たなラ
ッピングテープ3の供給を知らしめるようになってい
る。
一方、ベルト駆動ローラ7,8は、上記基台9の他側縁
寄り,つまりバックアップローラ2と近接する側の基台
9上にやはり所定間隔で上下に設けられたモータ等の駆
動軸(図示は省略する。)の先端側に回動自在に取付け
られ、当該駆動軸とともに回動するようになされてい
る。また、これらベルト駆動ローラ7,8は、このベルト
駆動ローラ7,8間を走行するラッピングテープ3を、上
記バックアップローラ2の中心軸位置における該バック
アップローラ2に巻き付く磁気記録媒体1の接線方向と
略平行に走行させるようになっている。したがって、上
記ラッピングテープ3は、巻出し側のテープリール5よ
り一方のベルト駆動ローラ7へと導かれ、このベルト駆
動ローラ7,8間を走行してバックアップローラ2の周面
に沿って走行する磁気記録媒体1の磁性層表面1aに摺接
した後、他方のベルト駆動ローラ8へと導かれて最終的
に巻き取り側のテープリール6に巻き取られる。これに
より、磁性層表面1aは常に新しいラッピングテープ3に
よって払拭されることになる。
また、上記一対のベルト駆動ローラ7,8には、これら
ベルト駆動ローラ7,8間に亘って走行するラッピングテ
ープ3を背面側より上記バックアップローラ2の周面に
沿って走行する磁気記録媒体1に押圧付勢するためのベ
ルト4が掛け渡されている。上記ベルト4は、上記ベル
ト駆動ローラ7,8の駆動によって、第1図中矢印cで示
すラッピングテープ3の走行方向にこのラッピングテー
プ3の走行速度と同期して回動するようになっている。
このベルト4は、ラッピングテープ3を磁気記録媒体1
の磁性層表面1aに対して均一に接触させ、この磁性層表
面1aに付着する塵埃や磁性層表面1aの微小突起等の異物
を除去するために設けられるものであり、例えばウレタ
ンやシリコン等のゴム系の弾性体よりなる平ベルトより
なる。特に、上記磁性層表面1aの異物の払拭を確実なも
のとするためには、例えば第2図に示すように、ベルト
4の両面に幅方向へ連なる断面略V字状或いは矩形状の
凸条4a,4bを周面全体に亘って所定間隔で複数形成する
ことが望ましい。このようにすれば、これら複数の凸条
4aの作用によって磁性層表面1aの異物を掻き取る如く払
拭できる、また、この凸条4aは、上記バックアップロー
ラ2のローラ表面2aとラッピングテープ3を介して軸方
向に均一に接触する。したがって、このベルト駆動ロー
ラ7,8間を走行するラッピングテープ3は、しわ等の変
形を生ずることなく上記バックアップローラ2の周面に
沿って走行する磁気記録媒体1の磁性層表面1aに均一に
接触する。なお、上記ベルト4の内面に設けられた凸条
4bは、上記ベルト駆動ローラ7,8に対する滑り止めとし
ての役目をする。
また、上記ラッピングテープ3は、第1図中矢印dで
示す方向,つまりバックアップローラ2の軸方向と直交
する方向に移動自在とされている。すなわち、ラッピン
グテープ3の走行経路を構成する一対のテープリール5,
6やベルト駆動ローラ7,8が設けられた基台9が、この基
台9と直交して設けられるスライド板10に取付けられ、
このスライド板10に設けられるシリンダ(図示は省略す
る。)によってこのスライダ板10が移動されることによ
り、上記ラッピングテープ3がバックアップローラ2の
軸方向と直交する方向に移動される。
したがって、上記ベルト駆動ローラ7,8間に亘って走
行するラッピングテープ3の上記磁気記録媒体1に対す
る押圧状態が、このスライド板10に設けられるシリンダ
の進退操作により自由に可変できるようになされてい
る。つまり、上記シリンダのロッドを延伸した場合に
は、上記ベルト駆動ローラ7,8間に亘って走行するラッ
ピングテープ3がこの磁気記録媒体1の磁性層表面1aに
接触し、さらにロッドを延伸した場合には、ラッピング
テープ3がより強く磁性層表面1aに接触する。
以上の構成よりなる表面処理装置を用いて磁気記録媒
体1の磁性層表面1aを払拭するには、次のようにして行
う。
先ず、カレンダー処理が終了した後の幅広の磁気記録
媒体1をバックアップローラ2の周面に沿って走行させ
る。
次いで、ラッピングテープ3を巻出し側のテープリー
ル5に巻装し、このラッピングテープ3の一端を引き出
してこれをベルト駆動ローラ7,8間に掛け渡した後、巻
き取り側のテープリール6に巻き付け固定する。
そして、上記ラッピングテープ3を巻出し側のテープ
リール5より巻き取り側のテープリール6に亘って走行
させる。
次に、このラッピングテープ3を第1図中矢印dで示
す方向に移動せしめ、このラッピングテープ3をバック
アップローラ2の周面に沿って走行する磁気記録媒体1
の磁性層表面1aに押圧付勢し、摺接させながら走行させ
る。
この結果、ベルト駆動ローラ7,8間に亘って走行する
ラッピングテープ3がバックアップローラ2の周面に沿
って走行する磁気記録媒体1の磁性層表面1aに均一に接
触し、この磁性層表面1aに付着する塵埃や磁性層表面1a
の微小突起等の異物が除去される。特に、凸条4aが設け
られたベルト4を用いた場合には、この凸条4aの作用に
より異物の確実な除去が行われる。
以上、本発明を適用した表面処理装置の一実施例につ
いて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるこ
となく、種々の変更が可能である。
例えば、前述の例では、バックアップローラ2のロー
ラ表面2aを極めて平滑な面としたが、このローラ表面2a
に例えば第3図に示すように、軸方向に沿って微細な断
面凹状の溝11を複数形成するようにしてもよい。このよ
うにすれば、浮遊する塵埃をこの溝11内に取り込むこと
が可能となり、媒体1の帯電によりバックアップローラ
2と磁気記録媒体1間に入り込む塵埃による磁性層への
損傷が防止できる。
次に、上記表面処理装置に用いられる第2の発明にか
かるラッピングテープについて説明する。
このラッピングテープ3は、第4図(A)および第4
図(B)に示すように、ベースとなる基材12上にバイン
ダー等と混練された研削材を含む研削材層13が所定のパ
ターンに形成されてなっている。上記基材12としては、
従来よりこの種のラッピングテープとして用いられてい
るポリエステルフィルムの他、繊維質の基材,例えば通
常の紙や和紙等が用いられる。特に、第4図(C)に示
すように、基材12に繊維質のものを使用すれば、繊維中
に磁性層表面1aより除去した異物を捕捉することがで
き、磁性層表面1aへの再付着を防止することができる。
また、磁性層表面1aへの損傷が防止でき、高密度化が望
まれる磁気記録媒体への対応が可能となる。
一方、研削材には、磁性層表面1aを傷つけない程度の
微細な研削材が用いられ、例えば粒度400番〜10000番程
度の無機質粉末が使用される。また、この研削材の粒径
および硬度としては、例えば平均粒径3μm以下、モー
ス硬度6以上のものが望ましい。かかる研削材として
は、WA(白色溶融アルミナ質)砥粒やGC(緑色炭化けい
素質1級)砥粒あるいは酸化クロム粒子等が好適であ
る。なお、この研削材を混練するバインダー等は、この
種の分野で使用されているものが使用できる。
上記研削剤を含む研削剤層13は、例えば印刷技術等に
よって上記基材12上に規則的なパターンの繰り返し模様
により不連続面となるように形成される。例えば、本例
では、上記研削剤層13は、磁性層表面1aを拭き取る方
向,つまり基材12の長手方向と直交する方向に対して傾
斜するように直線的にパターン形成し、この傾斜模様を
所定間隔で長手方向に規則的に繰り返し形成することに
より不連続面とした。このときの、研削剤層13のパター
ン間隔W1およびパターン幅W2は、磁性層表面1aに付着す
る塵埃や微小突起等の異物を確実に除去し、除去した異
物をこの研削剤層13間の空隙に取り込めるような値とす
る。かかる値としては、パターン間隔W1が0.05〜5mm
で、パターン幅W2が0.01〜3mm程度が望ましい。また、
この研削剤層13の傾斜角度θは、0度〜70度程度が好適
であり、より望ましくは45度前後とする。傾斜角度θが
0度の場合は、磁気記録媒体1の幅方向と同じ角度とな
るため、払拭効果があまり期待できない。逆に、傾斜角
度θが70度を越えると、磁気記録媒体1の長手方向と略
平行となり、やはり払拭効果が劣化する。
また、上記研削剤層13は、傾斜模様の繰り返しパター
ンのみならず、格子模様の規則的な繰り返しパターンに
よってもよい。格子模様とすれば、傾斜模様に比べて払
拭効果がより期待でき、異物の捕捉能率もより向上す
る。
なお、上記磁性層表面1aの損傷を防止するため、研削
剤層13の表面をカレンダー処理してもよい。また、上記
研削剤層13上に高級脂肪酸等の被膜を形成して滑性効果
を高め、この被膜を離型剤として機能させるようにして
もよい。
このように形成されたラッピングテープ3を用いれ
ば、第5図に示すように、磁気記録媒体1の磁性層表面
1aに付着する塵埃や磁性層表面1a上の微小突起等の異物
14は、この基材12上に形成される研削剤層13によって先
端部からのみならず側面からも衝撃が加えられ、いわゆ
る掻き取る如く払拭される。また、掻き取られた異物14
は、研削剤層13間の空隙に捕捉され、上記磁性層表面1a
へ再付着することがない。したがって、的確な払拭が行
えるとともに、目詰まりを起こし難くなるため長期間に
亘る使用が望める。
なお、上述のラッピングテープ3は、磁気記録媒体の
製造工程の例えば、塗布装置における各所のガイドロー
ル表面の清掃、カレンダー装置におけるカレンダーロー
ル表面の清掃等にも適用できる。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明の表面処理
装置においては、バックアップローラの周面に沿って走
行する磁気記録媒体の磁性層表面に摺接するラッピング
テープが、弾性体よりなり、少なくとも、上記ラッピン
グテープと接する周面に凸条が形成されてなるベルトに
よって上記バックアップローラとは反対の背面側よりこ
の磁気記録媒体に対して押圧付勢されるので、ラッピン
グテープには無理な張力がかかることがなく、このラッ
ピングテープの磁性層表面に対する接触状態が均一なも
のとなる。したがって、このラッピングテープによる磁
性層表面の払拭が的確に行え、ドロップアウトの極めて
少ない品質の高い磁気記録媒体が提供できる。
さらに本発明のラッピングテープにおいては、研削材
が規則的なパターンの繰り返し模様により不連続面を形
成しており、上記パターンの間隔が0.05〜5mmであり且
つ幅が0.01〜3mmであるので、磁性層表面の塵埃や微小
突起等の異物を先端部からのみならず側面からも衝撃を
与えて掻き取る如く払拭でき、的確な払拭が図れる。
また、この研削材は不連続な形となされているので、
払拭した異物等を研削材間の空隙に捕捉することがで
き、磁性層表面への再付着を防止できる。したがって、
このラッピングテープによれば、目詰まりが抑えられる
とともに、長期間に亘る使用ができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明を適用した表面処理装置の一例を示す斜
視図であり、第2図はこの装置に用いられるベルトの斜
視図であり、第3図はこの装置に用いられるバックアッ
プローラの他の例を示す斜視図である。 第4図(A)および第4図(B)は本発明を適用したラ
ッピングテープの一例を示すもので、第4図(A)はラ
ッピングテープの平面図であり、第4図(B)はそのラ
ッピングテープを側面から見た模式的な図である。 第4図(C)は基材に繊維質のものを使用したラッピン
グテープを側面から見た模式的な図である。 第5図はラッピングテープによる磁性層表面の払拭状態
を拡大して示す模式図である。 1……磁気記録媒体 1a……磁性層表面 2……バックアップローラ 3……ラッピングテープ 7……ベルト駆動ローラ 12……基材 13……研削材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−57170(JP,A) 特開 昭64−5775(JP,A) 実開 昭55−7589(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録媒体を走行させるバックアップロ
    ーラと、 このバックアップローラの周面に沿って走行する磁気記
    録媒体の磁性層表面に摺接してこの磁性層表面を平滑化
    するラッピングテープと、 上記ラッピングテープを背面側より上記磁気記録媒体に
    押圧付勢する弾性体よりなり、少なくとも、上記ラッピ
    ングテープと接する周面に凸条が形成されてなるベルト
    とを有してなる磁気記録媒体製造用表面処理装置。
  2. 【請求項2】研磨材が規則的なパターンの繰り返し模様
    により不連続面を形成しており、上記パターンは、間隔
    が0.05〜5mmであり且つ幅が0.01〜3mmであることを特徴
    とする請求項(1)記載の磁気記録媒体製造用表面処理
    装置に用いられるラッピングテープ。
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