JP2605846B2 - 磁気記録媒体の研摩方法 - Google Patents

磁気記録媒体の研摩方法

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JP2605846B2 JP63315411A JP31541188A JP2605846B2 JP 2605846 B2 JP2605846 B2 JP 2605846B2 JP 63315411 A JP63315411 A JP 63315411A JP 31541188 A JP31541188 A JP 31541188A JP 2605846 B2 JP2605846 B2 JP 2605846B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気記録媒体の製造方法に係り、特に研摩性
の向上に好適な、ビデオテープ、フロッピーディスク等
の磁気記録媒体の研摩方法に関する。
従来の技術 磁性粉末、バインダより成る磁気記録媒体は、記録密
度の増加に伴い薄膜化および表面精度の向上が要求さ
れ、一般に磁気記録媒体表面の研摩によりその目的が達
成されている。具体的な方法として、高密度ビデオテー
プの研摩方法を例にとり説明する。第2図において、4
は非磁性支持体上に磁性塗料およびバックコート塗料を
塗布した後、硬化を行って作ったビデオテープ、3はAl
2O3,SiC,Fe2O3等を研摩材に用いたラッピングテープ、
5は各テープを支持するためのガイドポストである。ビ
デオテープ4は速度100m/minで矢印Aの方向に走行して
いる。ラッピングテープ3は、速度20mm/minで矢印Bの
方向に走行している。ビデオテープ4はガイドポスト5
上に巻付けられたラッピングテープ3と接触、研摩させ
られることにより、塗膜上の微小突起、微小異物等が除
去され、所定の表面精度を出している。
一般的には磁性層のみを研摩しているが、高密度ビデ
オテープの場合においては、磁性面だけでなく、バック
コート面の研摩も行なっている。上記塗膜欠陥等は、ド
ロップアウト、出力変動等の原因となるものであり、特
に高密度ビデオテープ、高密度フロッピーディスク等に
おいては、磁性塗膜、バックコート塗膜表面の研摩は品
質、歩留りの向上に大きく貢献している。
研摩性の向上を図る方法としては従来から種々提案さ
れており、例えば特開昭61−136764号公報には、加圧エ
アーを用いたフロッピーディスクの研摩方法が示されて
いる。この方法は加圧エアーの風圧によりラッピングテ
ープを回転しているフロッピーディスクに押し付け、研
摩を行う方法であるが、これは研摩粉や空気中の粉塵を
加圧エアーで吹き飛ばすことを目的としたものであり、
またフロッピーディスクの両面に相対向して加圧エアー
を噴出することにより、ラッピングテープとフロッピー
ディスクの均一で適切な圧力の接触を得ることができ、
高精度なフロッピーディスク表面を形成することを特徴
とするものである。
発明が解決しようとする課題 しかしながら磁気記録媒体の研摩を行うため、磁気記
録媒体をラッピングテープに接触、走行させた場合、走
行速度が高速になると磁気記録媒体とラッピングテープ
の接触面に空気層を生じ、浮上するため、磁気記録媒体
とラッピングテープが十分接触せず、十分な研摩効果が
得られないという問題点を有していた。
また、この空気層による浮上を防止するため加圧エア
ーの風圧を磁気記録媒体あるいはラッピングテープに加
えながら研摩する上記の従来の技術は膜厚が80μmと比
較的厚いフロッピーディスクの場合に加圧エアーの風圧
を用いるものであり、フロッピーディスクに対しては有
効ではあるが、この方法をビデオテープ等、特に総厚30
μm以下の磁気記録媒体の研摩に用いると、膜厚が薄い
ために走行しているビデオテープが空気の風圧により振
動し折れ曲り、ビデオテープにしわが発生し、ドロップ
アウト、出力変動、走行不良等の原因となるという問題
が生じるため、ビデオテープの研摩には使用できない。
また、一般に磁気記録媒体の研摩を行うために、研摩
部材を巻付けた固定円柱状ガイドポストに磁気記録媒体
を接触、走行させるが、ガイドポストを固定したままだ
と、ガイドポスト表面の凹凸により、磁気記録媒体と研
摩部材が均一に接触せず、十分な研摩効果が得られない
という問題点を有していた。
本発明はかかる点に鑑み、比較的薄い膜厚の磁気記録
媒体の走行速度が高くても十分な研摩効果が得られる磁
気記録媒体の研摩方法を提供せんとするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するものであり、円柱状のガ
イドポスト上に、テープ状の研摩部材および長尺状の磁
気記録媒体を順次巻き付け、研摩部材および磁気記録媒
体を接触走行させながら研摩を行うに際し、ガイドポス
トとのすきまが、研摩部材および磁気記録媒体との接触
開始部および接触終了部で狭く、接触中央部で広くなる
ように、磁気記録媒体の裏面からガイドポストに対向し
て、圧縮空気を吐出するエアーノズルを配置することに
より、研摩部材および磁気記録媒体の接触部全体をほぼ
均一に押圧しながら、磁気記録媒体の研摩を行うもので
あり、また研摩部材および磁気記録媒体を円柱状のガイ
ドポストに巻付け、このガイドポストを回転させながら
磁気記録媒体の研摩を行うものである。
作用 上記のように本発明の研摩方法は、塗膜の研摩を行う
ために、磁気記録媒体を研摩部材に接触、高速走行させ
ても磁気記録媒体と研摩部材との接触部全体を圧縮空気
によりほぼ一定の圧力で押圧することにより、空気の巻
込みを防止することができ、磁気記録媒体と研摩部材と
の十分な接触が実現され、さらに磁気記録媒体の振動の
発生を防止するため、しわが発生せず、良好な研摩性が
得られる。
また、本発明の研摩方法は塗膜の研摩を行うため円柱
状のガイドポストに巻付けられた研摩部材に、磁気記録
媒体を接触、走行させているが、円柱状のガイドポスト
を回転させることにより、ガイドポスト表面の凹凸によ
る接触むらが生じることを防止することができ、均一な
研摩性を得ることができる。
実施例 以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第1図は本発明の一実施例における磁気記録媒体の研
摩方法を示すものである。第1図において、周方向表面
粗さRmax=1.2μm,軸方向表面粗さRmax=1.5μmに表面
研摩仕上げを行なったステンレス鋼を使用した直径6mm
の回転ガイドポスト2に巻付け角120度で巻付けられた
ラッピングテープ3は、矢印Bの方向に、張力60g、速
度20mm/minの条件で走行している。高密度のビデオテー
プ4はラッピングテープ3に磁性面が接触するように、
巻付け角θがθ=30度で巻付けられ、矢印Aの方向に張
力70g、速度380m/minの条件で走行している。ガイドポ
スト2上にビデオテープ4をラッピングテープ3に押え
付けるため、エアーノズル1が設けられている。圧縮空
気はエアー供給口1aより供給し、エアー溜め1bで圧力を
均一化した後、ビデオテープとラッピングテープの接触
面全体に均一に圧力を加えるため、適切な形状を選定し
たエアー吐出口1cより噴出させる。このエアー吐出口1c
の開口端1d,1eは、頂度、ビデオテープ4とラッピング
テープ3との接触部分全体にほぼ均一な圧縮空気が印加
されるように、巻付け角θの境界線上にある。本実施例
で使用したラッピングテープ3は、厚さ23μm、幅25mm
のベースフィルム上に公称粒径2μmの砥粒を含む砥粒
層が6〜7μmの厚さで形成されたもので、ビデオテー
プ4よりも幅を広くしてある。ガイドポスト2は強制的
にビデオテープの走行方向と反対方向に回転させること
が可能である。本実施例においては、第1表に示すよう
にエアーノズルに加える圧縮空気の圧力およびガイドポ
ストの回転周速を変化させて高密度ビデオテープの研摩
を行った。
比較例 なお、比較例として第1図に示した従来の方法で、実
施例と同様の条件で研摩を行った結果を第1表に示す。
以上の研摩を行ったビデオテープは、市販されている
ビデオデッキを使用し、ドロップアウトの測定を行うこ
とにより、第1表に示すような効果の確認を行ったもの
である。
第1表において、ドロップアウトは、幅15μsec、16d
B以上の大きさのものを検出した。第1表より明らかな
ように本発明の研摩方法を用いると、ドロップアウトを
大幅に低減することが可能である。特にエアー圧力が3.
0kg/cm2以上の場合、さらに効果が大きい。
エアー圧力は2.0kg/cm2以下ではビデオテープとラッ
ピングテープの接触面の空気層の発生を抑えることがで
きず、十分な研摩効果を得難いが、効果的な研摩を実現
するためにはビデオテープの走行速度に対してエアー圧
力を適当に選択することが必要である。
ビデオテープとラッピングテープのガイドポストへの
巻付け角は大きいほど研摩面積が増加し研摩効果は高い
が、研摩面積が増加し過ぎると接触抵抗が大きくなり、
ビデオテープに過大なテンションが加わるため、適切な
巻付け角を選定することが必要である。
本実施例ではエアー吐出口の形状を円弧状にしたが、
ラッピングテープとビデオテープの接触部全体に均一な
押圧力を与えることができる形状であれば台形、矩形等
の形状にしても良い。
また、ラッピングテープとビデオテープの接触部全体
を押圧するために圧縮空気の圧力をゴム膜等に加え、ゴ
ム膜を通して接触部を押圧しても良い。また、圧縮空気
を使用せず、ゴム等の弾性体で直接押圧しても良い。
なお、ガイドポストはビデオテープの走行速度に対し
て十分大きな相対周速を得るため、ビデオテープの走行
方向と反対に高速で回転させた場合がより効果的であ
る。また、本実施例は、ラッピングテープ3上にビデオ
テープ4を重ねているが、回転ガイドポスト2上にビデ
オテープ4を重ね、さらにビデオテープ4上にラッピン
グテープ3を重ねるようにして研摩しても、ほぼ同等の
効果が得られるものである。また、本発明の方法はフロ
ッピーディスク等、他の磁気記録媒体等にも適用でき
る。
発明の効果 本発明によれば、磁気記録媒体の研摩を行うに際し
て、磁気記録媒体と研摩部材の接触面に空気層が生じる
のを防止することができ、また、磁気記録媒体と研摩部
材の当りむらを除去することができるため、磁気記録媒
体と研摩部材が十分に、かつ、均一に接触し、高精度の
塗膜表面をなす磁気記録媒体を歩留り良く、高速で得る
ことができる。また、ガイドポストを用いて、これを回
転させることにより、ガイドポスト表面の凹凸による接
触むらが生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における磁気記録媒体の研摩
方法を示す概略図、第2図は従来の研摩方法を示す概略
図である。 1……エアーノズル、1a……エアー供給口、1b……エア
ー溜め、1c……エアー吐出口、2……回転ガイドポス
ト、3……ラッピングテープ、4……ビデオテープ、5
……ガイドポスト。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円柱状のガイドポスト上に、テープ状の研
    摩部材および長尺状の磁気記録媒体を順次巻き付け、前
    記研摩部材および磁気記録媒体を接触走行させながら研
    摩を行うに際し、前記ガイドポストとのすきまが、前記
    研摩部材および磁気記録媒体との接触開始部および接触
    終了部で狭く、接触中央部で広くなるように、前記磁気
    記録媒体の裏面から前記ガイドポストに対向して、圧縮
    空気を吐出するエアーノズルを配置することにより、前
    記研摩部材および磁気記録媒体の接触部全体をほぼ均一
    に押圧しながら、前記磁気記録媒体の研摩を行うことを
    特徴とする磁気記録媒体の研摩方法。
  2. 【請求項2】円柱状のガイドポストを回転させながら磁
    気記録媒体の研摩を行うことを特徴とする請求項1記載
    の磁気記録媒体の研摩方法。
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