JP3006072B2 - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents
ドラム式洗濯乾燥機Info
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- JP3006072B2 JP3006072B2 JP2297762A JP29776290A JP3006072B2 JP 3006072 B2 JP3006072 B2 JP 3006072B2 JP 2297762 A JP2297762 A JP 2297762A JP 29776290 A JP29776290 A JP 29776290A JP 3006072 B2 JP3006072 B2 JP 3006072B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、水平軸回りに回転駆動されるドラムで洗濯
物の洗濯と遠心脱水とすすぎと乾燥を行なうドラム式洗
濯乾燥機に関するもので、特に乾燥行程時の性能を向上
させようとするものである。
物の洗濯と遠心脱水とすすぎと乾燥を行なうドラム式洗
濯乾燥機に関するもので、特に乾燥行程時の性能を向上
させようとするものである。
従来の技術 従来のドラム式洗濯乾燥機は第4図に示すような構成
である。図において、1はドラムであり、外周部に多数
の通水孔1aを設けている。2はドラム1を内包し洗濯水
を溜める水槽である。3はドラム1を駆動するためのモ
ーター、4は一端をドラム1の回転中心に固定した水平
軸、5は水平軸4の他端に設けたドラムプーリ、6はモ
ータ3とドラムプーリ5を連結するベルトである。7は
水槽2を本体8より吊下げるスプリング、9は水槽2の
振動を減衰させるダンパー、10は水槽2に設けた重りで
あって、脱水時の水槽2の振動を低減するように作用す
る。11は乾燥用空気を送風する循環ファン、12は乾燥用
空気を加熱するヒータ、13は乾燥用空気を冷却するシャ
ワー熱交換器で、ダクト14とダクト14内にシャワーを出
すシャワーノズル15より構成される。乾燥用空気は、水
槽2とシャワー熱交換器13と循環ファン11とヒータ12と
により構成される循環経路内を循環する。16はシャワー
熱交換器に給水を行なう給水弁である。
である。図において、1はドラムであり、外周部に多数
の通水孔1aを設けている。2はドラム1を内包し洗濯水
を溜める水槽である。3はドラム1を駆動するためのモ
ーター、4は一端をドラム1の回転中心に固定した水平
軸、5は水平軸4の他端に設けたドラムプーリ、6はモ
ータ3とドラムプーリ5を連結するベルトである。7は
水槽2を本体8より吊下げるスプリング、9は水槽2の
振動を減衰させるダンパー、10は水槽2に設けた重りで
あって、脱水時の水槽2の振動を低減するように作用す
る。11は乾燥用空気を送風する循環ファン、12は乾燥用
空気を加熱するヒータ、13は乾燥用空気を冷却するシャ
ワー熱交換器で、ダクト14とダクト14内にシャワーを出
すシャワーノズル15より構成される。乾燥用空気は、水
槽2とシャワー熱交換器13と循環ファン11とヒータ12と
により構成される循環経路内を循環する。16はシャワー
熱交換器に給水を行なう給水弁である。
以下この構成のものの動作を説明する。洗濯行程時に
はドラム1はモータ3により低速回転駆動され、ドラム
1内の洗濯物は持ち上げられては落下される機械力を受
けている。この機械力によって、洗濯物の洗濯行程が進
行する。すすぎ工程時においても、前記と同様の機械力
がすすぎ行程を進行させる。脱水工程時にはドラム1は
高速で回転されて、このときに生ずる遠心力によって洗
濯物の脱水が進行する。乾燥行程時には、ヒータ12・循
環ファン11・シャワー熱交換器13が動作し、ドラム1内
に高温の乾燥用空気を送風する。洗濯物から蒸発した水
分を保有して高湿度となった乾燥用空気は、シャワー熱
交換器により冷却除湿されて低湿度となり、ヒータ12に
より加熱されて高温となって、再びドラム1内へ送風さ
れる。この乾燥用空気の循環によって、洗濯物の乾燥が
進行する。
はドラム1はモータ3により低速回転駆動され、ドラム
1内の洗濯物は持ち上げられては落下される機械力を受
けている。この機械力によって、洗濯物の洗濯行程が進
行する。すすぎ工程時においても、前記と同様の機械力
がすすぎ行程を進行させる。脱水工程時にはドラム1は
高速で回転されて、このときに生ずる遠心力によって洗
濯物の脱水が進行する。乾燥行程時には、ヒータ12・循
環ファン11・シャワー熱交換器13が動作し、ドラム1内
に高温の乾燥用空気を送風する。洗濯物から蒸発した水
分を保有して高湿度となった乾燥用空気は、シャワー熱
交換器により冷却除湿されて低湿度となり、ヒータ12に
より加熱されて高温となって、再びドラム1内へ送風さ
れる。この乾燥用空気の循環によって、洗濯物の乾燥が
進行する。
発明が解決しようとする課題 上記従来のドラム式洗濯乾燥機では、乾燥行程時に乾
燥用空気を一個のシャワーノズルによって冷却除湿して
いる。従って、高湿度となった乾燥用空気とシャワー水
による熱交換面積は、シャワーノズルを設けたダクトの
通風断面積に限定されることになる。このため従来のド
ラム式洗濯乾燥機は、熱交換性能が低く、シャワー熱交
換器に大量の冷却水を必要とするものであった。また乾
燥時間も非常に長くなるものであった。
燥用空気を一個のシャワーノズルによって冷却除湿して
いる。従って、高湿度となった乾燥用空気とシャワー水
による熱交換面積は、シャワーノズルを設けたダクトの
通風断面積に限定されることになる。このため従来のド
ラム式洗濯乾燥機は、熱交換性能が低く、シャワー熱交
換器に大量の冷却水を必要とするものであった。また乾
燥時間も非常に長くなるものであった。
そこで本発明はこのような従来の構成が有していた課
題を解決しようとするものであって、冷却用水の使用量
を大巾に低減でき、かつ乾燥効率の高い洗濯乾燥機を提
供することを第一の目的としている。また前記第一の目
的を一層確実に達成する手段を提供することを第二の目
的とするものである。
題を解決しようとするものであって、冷却用水の使用量
を大巾に低減でき、かつ乾燥効率の高い洗濯乾燥機を提
供することを第一の目的としている。また前記第一の目
的を一層確実に達成する手段を提供することを第二の目
的とするものである。
課題を解決するための手段 前記第一の目的を達成するための本発明の第一の手段
は、本体と、外周に通水孔を設けたドラムと、ドラムを
内包し洗濯水を溜める水槽と、一端を前記ドラムの回転
中心に固定し水槽を貫通しベルトを介してモータにより
駆動される水平軸と、乾燥用空気を送風する循環ファン
と、乾燥用空気を加熱するヒータと、乾燥用空気を冷却
するシャワー熱交換器と、前記水槽とシャワー熱交換器
と循環ファンとヒータを内包する乾燥用空気循環経路と
を備え、前記シャワー熱交換器は乾燥用空気循環経路の
通風断面を冷却用のシャワー水でほぼ満たすシャワーノ
ズルを水槽の下流側でかつヒータの上流側に複数個設け
たドラム式洗濯乾燥機とするものである。
は、本体と、外周に通水孔を設けたドラムと、ドラムを
内包し洗濯水を溜める水槽と、一端を前記ドラムの回転
中心に固定し水槽を貫通しベルトを介してモータにより
駆動される水平軸と、乾燥用空気を送風する循環ファン
と、乾燥用空気を加熱するヒータと、乾燥用空気を冷却
するシャワー熱交換器と、前記水槽とシャワー熱交換器
と循環ファンとヒータを内包する乾燥用空気循環経路と
を備え、前記シャワー熱交換器は乾燥用空気循環経路の
通風断面を冷却用のシャワー水でほぼ満たすシャワーノ
ズルを水槽の下流側でかつヒータの上流側に複数個設け
たドラム式洗濯乾燥機とするものである。
また第二の目的を達成するための本発明の第二の手段
は、本体と、外周に通水孔を設けたドラムと、ドラムを
内包し洗濯水を溜める水槽と、一端を前記ドラムの回転
中心に固定し水槽を貫通しベルトを介してモータにより
駆動される水平軸と、乾燥用空気を送風する循環ファン
と、乾燥用空気を加熱するヒータと、乾燥用空気を冷却
するシャワー熱交換器と、前記水槽とシャワー熱交換器
と循環ファンとヒータを内包する乾燥用空気循環経路
と、行程を制御する制御装置とを備え、前記シャワー熱
交換器は乾燥用空気循環経路の通風断面を冷却用のシャ
ワー水でほぼ満たすシャワーノズルを、水槽の下流側で
かつヒータの上流側に複数個設け、前記制御装置は乾燥
行程の初期と乾燥行程の後期の両方またはいずれか一つ
の行程において前記複数個のシャワーノズルの一部を動
作させたドラム式洗濯乾燥機とするものである。
は、本体と、外周に通水孔を設けたドラムと、ドラムを
内包し洗濯水を溜める水槽と、一端を前記ドラムの回転
中心に固定し水槽を貫通しベルトを介してモータにより
駆動される水平軸と、乾燥用空気を送風する循環ファン
と、乾燥用空気を加熱するヒータと、乾燥用空気を冷却
するシャワー熱交換器と、前記水槽とシャワー熱交換器
と循環ファンとヒータを内包する乾燥用空気循環経路
と、行程を制御する制御装置とを備え、前記シャワー熱
交換器は乾燥用空気循環経路の通風断面を冷却用のシャ
ワー水でほぼ満たすシャワーノズルを、水槽の下流側で
かつヒータの上流側に複数個設け、前記制御装置は乾燥
行程の初期と乾燥行程の後期の両方またはいずれか一つ
の行程において前記複数個のシャワーノズルの一部を動
作させたドラム式洗濯乾燥機とするものである。
作 用 本発明の第一の手段は、シャワー熱交換器に複数個の
シャワーノズルを設けることにより、シャワーを噴出す
る範囲すなわち乾燥用空気とシャワー水との熱交換面積
を、複数個のシャワーノズルを設けたダクトの通風断面
積の複数個倍とすることが可能となり、乾燥用空気とシ
ャワー水との熱交換効率を大幅に向上することができ、
使用水量の大巾な低減を果たすとともに乾燥効率を大き
く向上できるものである。
シャワーノズルを設けることにより、シャワーを噴出す
る範囲すなわち乾燥用空気とシャワー水との熱交換面積
を、複数個のシャワーノズルを設けたダクトの通風断面
積の複数個倍とすることが可能となり、乾燥用空気とシ
ャワー水との熱交換効率を大幅に向上することができ、
使用水量の大巾な低減を果たすとともに乾燥効率を大き
く向上できるものである。
さらに本発明の第二の手段は、シャワー熱交換器に複
数個のシャワーノズルを設け、乾燥行程初期・乾燥行程
後期の両方或は少なくともひとつの行程いおいては複数
個のシャワーノズルの一部を動作させるものである。こ
のため、加熱熱量がハウジングや洗濯物の顕熱上昇に費
やれる乾燥行程初期では、シャワー熱乾燥器が使用する
冷却水量を低減でき、乾燥効率の向上を果たすことがで
きる。さらに、衣類がほぼ乾燥し大量の加熱熱量が不要
な乾燥行程後期においても、シャワー熱交換器が使用す
る冷却水量の低減を実現でき、乾燥効率の向上を果たす
ことが可能となる。
数個のシャワーノズルを設け、乾燥行程初期・乾燥行程
後期の両方或は少なくともひとつの行程いおいては複数
個のシャワーノズルの一部を動作させるものである。こ
のため、加熱熱量がハウジングや洗濯物の顕熱上昇に費
やれる乾燥行程初期では、シャワー熱乾燥器が使用する
冷却水量を低減でき、乾燥効率の向上を果たすことがで
きる。さらに、衣類がほぼ乾燥し大量の加熱熱量が不要
な乾燥行程後期においても、シャワー熱交換器が使用す
る冷却水量の低減を実現でき、乾燥効率の向上を果たす
ことが可能となる。
実施例 以下、本発明の第一の手段の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。第1図において、17は本体、18は本体17
の前面に開閉自在に設けた洗濯物である衣類を投入する
ための蓋、19はドラムを内包し洗濯水を溜める水槽、20
は水槽19内に設け外周に通水孔21を有するドラム、22は
水槽19を貫通し一端をドラム20の回転中心に固定した水
平軸、23は水平軸22の他端に設けたドラムプーリ、24は
ドラムプーリ23を駆動するモータ、25はモータ24とドラ
ムプーリ23とを連結するベルトである。26は水槽19を本
体17に吊り下げるスプリング、27は振動を減衰させるた
め水槽19と本体17を連接して設けたダンパーである。28
は水槽19の振動を抑制するために水槽19に設けた重り、
29は洗濯水を加熱するために水槽19の底部に設けたヒー
タである。30は乾燥用空気を送風するための循環ファ
ン、31は乾燥用空気を加熱するヒータ、32は乾燥用空気
を冷却して除湿するシャワー熱交換器である。シャワー
熱交換器32は、ダクト33とダクト33内にシャワーを出す
複数個のシャワーノズル34より構成されている。35は、
前記シャワー熱交換器32に給水を行なう給水弁である。
水槽19とシャワー熱交換器32と循環ファン30と乾燥ヒー
タ31とは、乾燥用空気が循環する乾燥用空気循環経路を
構成している。36は制御装置であり、モータ24・ヒータ
29・循環ファン30・ヒータ31・給水弁35等を制御してい
る。
いて説明する。第1図において、17は本体、18は本体17
の前面に開閉自在に設けた洗濯物である衣類を投入する
ための蓋、19はドラムを内包し洗濯水を溜める水槽、20
は水槽19内に設け外周に通水孔21を有するドラム、22は
水槽19を貫通し一端をドラム20の回転中心に固定した水
平軸、23は水平軸22の他端に設けたドラムプーリ、24は
ドラムプーリ23を駆動するモータ、25はモータ24とドラ
ムプーリ23とを連結するベルトである。26は水槽19を本
体17に吊り下げるスプリング、27は振動を減衰させるた
め水槽19と本体17を連接して設けたダンパーである。28
は水槽19の振動を抑制するために水槽19に設けた重り、
29は洗濯水を加熱するために水槽19の底部に設けたヒー
タである。30は乾燥用空気を送風するための循環ファ
ン、31は乾燥用空気を加熱するヒータ、32は乾燥用空気
を冷却して除湿するシャワー熱交換器である。シャワー
熱交換器32は、ダクト33とダクト33内にシャワーを出す
複数個のシャワーノズル34より構成されている。35は、
前記シャワー熱交換器32に給水を行なう給水弁である。
水槽19とシャワー熱交換器32と循環ファン30と乾燥ヒー
タ31とは、乾燥用空気が循環する乾燥用空気循環経路を
構成している。36は制御装置であり、モータ24・ヒータ
29・循環ファン30・ヒータ31・給水弁35等を制御してい
る。
次に本実施例の動作を説明する。洗濯を開始すると、
水槽19に定量の水が給水され、所定温度になるまでヒー
タ29が通電される。この洗濯行程では、ドラム20はモー
タ24により低速で回転駆動されている。従って、ドラム
20内の洗濯物は持ち上げられては落下される機械力を受
けている。この機械力によって洗濯行程が進行する。所
定時間の洗濯が洗濯が終了すると、洗濯水が排水され、
所定時間のすすぎが実行される。すすぎ行程が終了する
と、次に脱水行程に入る。この脱水行程では、ドラム20
はモータ24により高速で回転駆動される。従って洗濯物
は、ドラム20の高速回転による遠心力を受けて脱水され
る。この洗濯・すすぎ・脱水の各行程を経て洗濯行程が
終了する。以上の洗濯行程に引き続いて乾燥行程が実行
される。乾燥行程は循環ファン30・ヒータ31・シャワー
熱交換器32と給水弁35とを動作させる。ドラム20内の洗
濯物を乾燥して高湿度となった乾燥用空気は、シャワー
熱交換器32により冷却除湿される。本実施例では、シャ
ワー熱交換器32に複数個のシャワーノズル34を設けてい
る。つまりシャワーノズル34を複数個としているため、
噴出するシャワー冷却水の冷却領域を非常に大きくする
ことができ、乾燥用空気とシャワー水との熱交換面積を
増大することができるものである。この熱交換面積は、
シャワーノズル34を設けたダクト33の通風断面積の複数
個倍となるものである。この冷却除湿後、乾燥用空気は
ヒータ31により加熱され、再びドラム20内へ送風され
て、引続き洗濯物の乾燥を行なう。
水槽19に定量の水が給水され、所定温度になるまでヒー
タ29が通電される。この洗濯行程では、ドラム20はモー
タ24により低速で回転駆動されている。従って、ドラム
20内の洗濯物は持ち上げられては落下される機械力を受
けている。この機械力によって洗濯行程が進行する。所
定時間の洗濯が洗濯が終了すると、洗濯水が排水され、
所定時間のすすぎが実行される。すすぎ行程が終了する
と、次に脱水行程に入る。この脱水行程では、ドラム20
はモータ24により高速で回転駆動される。従って洗濯物
は、ドラム20の高速回転による遠心力を受けて脱水され
る。この洗濯・すすぎ・脱水の各行程を経て洗濯行程が
終了する。以上の洗濯行程に引き続いて乾燥行程が実行
される。乾燥行程は循環ファン30・ヒータ31・シャワー
熱交換器32と給水弁35とを動作させる。ドラム20内の洗
濯物を乾燥して高湿度となった乾燥用空気は、シャワー
熱交換器32により冷却除湿される。本実施例では、シャ
ワー熱交換器32に複数個のシャワーノズル34を設けてい
る。つまりシャワーノズル34を複数個としているため、
噴出するシャワー冷却水の冷却領域を非常に大きくする
ことができ、乾燥用空気とシャワー水との熱交換面積を
増大することができるものである。この熱交換面積は、
シャワーノズル34を設けたダクト33の通風断面積の複数
個倍となるものである。この冷却除湿後、乾燥用空気は
ヒータ31により加熱され、再びドラム20内へ送風され
て、引続き洗濯物の乾燥を行なう。
従って本実施例によれば、熱交換効率を大幅に向上す
ることができ、冷却水の使用量を大巾に低減でき、乾燥
効率を大きく向上できる。また、シャワー熱交換器32の
設置位置を、水槽19の下流側でかつヒータ31の上流側の
ダクト33内としている。このため、洗濯物である衣類か
ら発生するリントは、先ずシャワーノズル34から噴出さ
れるシャワーを受け、このシャワーによって補集され
る。従って本実施例では、リントフィルターを設ける必
要がなくなり、当該リントフィルターを必要とした場合
に生じるリントフィルターの掃除が不要となる。つまり
本実施例の洗濯乾燥機は、使い勝手・信頼性を一層向上
させたものである。
ることができ、冷却水の使用量を大巾に低減でき、乾燥
効率を大きく向上できる。また、シャワー熱交換器32の
設置位置を、水槽19の下流側でかつヒータ31の上流側の
ダクト33内としている。このため、洗濯物である衣類か
ら発生するリントは、先ずシャワーノズル34から噴出さ
れるシャワーを受け、このシャワーによって補集され
る。従って本実施例では、リントフィルターを設ける必
要がなくなり、当該リントフィルターを必要とした場合
に生じるリントフィルターの掃除が不要となる。つまり
本実施例の洗濯乾燥機は、使い勝手・信頼性を一層向上
させたものである。
次に本発明の第二の手段の実施例について、第2図・
第3図に基づいて説明する。前記第一の手段の実施例と
同一の部材については、同一の番号を付して、詳細な説
明は省略する。37は乾燥用空気を冷却して除湿するシャ
ワー熱交換器で、ダクト38と、ダクト38内に冷却水のシ
ャワーを噴出する2個のシャワーノズル39a・39bを備え
ている。40a・40bはそれぞれシャワーノズル39a・39bに
給水を行なう給水弁である。41は乾燥用空気の温度を検
知する温度センサーであり、ドラム1の乾燥空気の排出
口付近に設けている。つまり洗濯物である衣類を乾燥し
高湿度となった乾燥用空気の温度を検知するようにして
いる。
第3図に基づいて説明する。前記第一の手段の実施例と
同一の部材については、同一の番号を付して、詳細な説
明は省略する。37は乾燥用空気を冷却して除湿するシャ
ワー熱交換器で、ダクト38と、ダクト38内に冷却水のシ
ャワーを噴出する2個のシャワーノズル39a・39bを備え
ている。40a・40bはそれぞれシャワーノズル39a・39bに
給水を行なう給水弁である。41は乾燥用空気の温度を検
知する温度センサーであり、ドラム1の乾燥空気の排出
口付近に設けている。つまり洗濯物である衣類を乾燥し
高湿度となった乾燥用空気の温度を検知するようにして
いる。
次にこの一実施例における動作を第3図のフローチャ
ートをもとに説明する。ステップ42・ステップ43・ステ
ップ44で洗濯・脱水・すすぎ工程が終了した後、ステッ
プ45から乾燥行程に入る。ステップ45では、ヒータ29と
循環ファン30を動作させ、ステップ46で給水弁40aをON
しシャワーノズル39a1個を動作させる。次いでステップ
47では、現在の乾燥状態が乾燥行程の初期であるかどう
かを判断している。この結果、現在の乾燥状態が乾燥行
程の初期であれば、引き続いてシャワーノズル39a1個を
動作させて、乾燥用空気を冷却除湿する。
ートをもとに説明する。ステップ42・ステップ43・ステ
ップ44で洗濯・脱水・すすぎ工程が終了した後、ステッ
プ45から乾燥行程に入る。ステップ45では、ヒータ29と
循環ファン30を動作させ、ステップ46で給水弁40aをON
しシャワーノズル39a1個を動作させる。次いでステップ
47では、現在の乾燥状態が乾燥行程の初期であるかどう
かを判断している。この結果、現在の乾燥状態が乾燥行
程の初期であれば、引き続いてシャワーノズル39a1個を
動作させて、乾燥用空気を冷却除湿する。
ここで、現在の乾燥行程の状態の判断の方法を説明す
る。本実施例では制御装置36は、洗濯物の温度が一定の
温度に達するまでの期間を乾燥行程初期としている。す
なわち、ヒータ31が動作を開始してから、温度センサー
41の出力が一定に達した瞬間で乾燥行程の初期期間が終
了したと判断している。こうしてステップ47で乾燥行程
が初期期間を終了したと判断すると、給水弁40aに続い
て給水弁40bをONさせ、シャワーノズル39aを動作させ
る。つまり、すべてのシャワーノズルを動作させる。ス
テップ49で乾燥行程が後期に入ったと判断すると、ステ
ップ50でシャワーノズル39bの動作を停止し、再びシャ
ワーノズル39aのみを動作させる。この乾燥行程が後期
に入ったかどうかの判断は、温度センサ41の出力が急激
に上昇したかどうかで行っている。つまり洗濯物である
衣類の乾燥が進行し、衣類の乾燥率が約90%程度に達す
ると、乾燥用空気の温度が急激に上昇することを利用し
ている。その後、ステップ51で乾燥終了を判断してい
る。この判断は、温度センサー41の出力上昇値が所定値
を超えた瞬間を乾燥終了としているものである。
る。本実施例では制御装置36は、洗濯物の温度が一定の
温度に達するまでの期間を乾燥行程初期としている。す
なわち、ヒータ31が動作を開始してから、温度センサー
41の出力が一定に達した瞬間で乾燥行程の初期期間が終
了したと判断している。こうしてステップ47で乾燥行程
が初期期間を終了したと判断すると、給水弁40aに続い
て給水弁40bをONさせ、シャワーノズル39aを動作させ
る。つまり、すべてのシャワーノズルを動作させる。ス
テップ49で乾燥行程が後期に入ったと判断すると、ステ
ップ50でシャワーノズル39bの動作を停止し、再びシャ
ワーノズル39aのみを動作させる。この乾燥行程が後期
に入ったかどうかの判断は、温度センサ41の出力が急激
に上昇したかどうかで行っている。つまり洗濯物である
衣類の乾燥が進行し、衣類の乾燥率が約90%程度に達す
ると、乾燥用空気の温度が急激に上昇することを利用し
ている。その後、ステップ51で乾燥終了を判断してい
る。この判断は、温度センサー41の出力上昇値が所定値
を超えた瞬間を乾燥終了としているものである。
このように本実施例は、シャワー熱交換器37に2個の
シャワーノズル39a・39bを設け、乾燥行程初期と乾燥行
程後期には1個のシャワーノズルだけを動作させるもの
である。こうして、加熱熱量が衣類などの顕熱上昇に費
やされる乾燥行程初期と、衣類の乾燥がほぼ終了してい
る乾燥行程後期には、シャワー熱交換器の使用する冷却
水の使用量を低減でき、乾燥効率を向上できるものであ
る。
シャワーノズル39a・39bを設け、乾燥行程初期と乾燥行
程後期には1個のシャワーノズルだけを動作させるもの
である。こうして、加熱熱量が衣類などの顕熱上昇に費
やされる乾燥行程初期と、衣類の乾燥がほぼ終了してい
る乾燥行程後期には、シャワー熱交換器の使用する冷却
水の使用量を低減でき、乾燥効率を向上できるものであ
る。
なお、本実施例では乾燥行程初期と乾燥行程後期の両
方においてシャワーノズルの一部を動作させるようにし
ているが、いずれか一方の乾燥行程だけに同様の動作を
させたとしても、ほぼ同様な作用効果を得ることが可能
となるものである。
方においてシャワーノズルの一部を動作させるようにし
ているが、いずれか一方の乾燥行程だけに同様の動作を
させたとしても、ほぼ同様な作用効果を得ることが可能
となるものである。
発明の効果 以上のように本発明の第一の手段によれば、本体と、
外周に通水孔を設けたドラムと、ドラムを内包し洗濯水
を溜める水槽と、一端を前記ドラムの回転中心に固定し
水槽を貫通しベルトを介してモータにより駆動される水
平軸と、乾燥用空気を送風する循環ファンと、乾燥用空
気を加熱するヒータと、乾燥用空気を冷却するシャワー
熱交換器と、前記水槽とシャワー熱交換器と循環ファン
とヒータを内包する乾燥用空気循環経路とを備え、前記
シャワー熱交換器は独立した給水経路を有する複数のシ
ャワーノズルを水槽の下流側でかつヒータの上流側に複
数個設けたドラム式洗濯乾燥機とすることによって、乾
燥用空気とシャワー水との熱交換効率を大幅に向上する
ことが出来、使用水量を大幅に低減でき、乾燥効率を大
きく向上できるものである。
外周に通水孔を設けたドラムと、ドラムを内包し洗濯水
を溜める水槽と、一端を前記ドラムの回転中心に固定し
水槽を貫通しベルトを介してモータにより駆動される水
平軸と、乾燥用空気を送風する循環ファンと、乾燥用空
気を加熱するヒータと、乾燥用空気を冷却するシャワー
熱交換器と、前記水槽とシャワー熱交換器と循環ファン
とヒータを内包する乾燥用空気循環経路とを備え、前記
シャワー熱交換器は独立した給水経路を有する複数のシ
ャワーノズルを水槽の下流側でかつヒータの上流側に複
数個設けたドラム式洗濯乾燥機とすることによって、乾
燥用空気とシャワー水との熱交換効率を大幅に向上する
ことが出来、使用水量を大幅に低減でき、乾燥効率を大
きく向上できるものである。
さらに本発明の第二の手段によれば、本体と、外周に
通水孔を設けたドラムと、ドラムを内包し洗濯水を溜め
る水槽と、一端を前記ドラムの回転中心に固定し水槽を
貫通しベルトを介してモータにより駆動される水平軸
と、乾燥用空気を送風する循環ファンと、乾燥用空気を
加熱するヒータと、乾燥用空気を冷却するシャワー熱交
換器と、前記水槽とシャワー熱交換器と循環ファンとヒ
ータを内包する乾燥用空気循環経路と、行程を制御する
制御装置とを備え、前記制御装置は乾燥行程の初期と乾
燥行程の後期の両方またはいずれか一つの行程におい
て、独立した給水経路を有する複数のシャワーノズルで
構成したシャワー熱交換器のシャワーノズルの一部を動
作させるドラム式洗濯乾燥機として、前記本発明の第一
の手段による効果を一層確実なものとすることができ
る。
通水孔を設けたドラムと、ドラムを内包し洗濯水を溜め
る水槽と、一端を前記ドラムの回転中心に固定し水槽を
貫通しベルトを介してモータにより駆動される水平軸
と、乾燥用空気を送風する循環ファンと、乾燥用空気を
加熱するヒータと、乾燥用空気を冷却するシャワー熱交
換器と、前記水槽とシャワー熱交換器と循環ファンとヒ
ータを内包する乾燥用空気循環経路と、行程を制御する
制御装置とを備え、前記制御装置は乾燥行程の初期と乾
燥行程の後期の両方またはいずれか一つの行程におい
て、独立した給水経路を有する複数のシャワーノズルで
構成したシャワー熱交換器のシャワーノズルの一部を動
作させるドラム式洗濯乾燥機として、前記本発明の第一
の手段による効果を一層確実なものとすることができ
る。
第1図は本発明の第一の手段の実施例におけるドラム式
洗濯機の側面断面図、第2図は本発明の第二の手段の実
施例におけるドラム式洗濯機の側面断面図、第3図は同
動作を示すフローチャート、第4図は従来例におけるド
ラム式洗濯機を示した側面断面図である。 17……本体、19……水槽、20……ドラム、22……水平
軸、30……循環ファン、31……ヒータ、32……シャワー
熱交換器、34……シャワーノズル、36……制御装置、39
a・39b……シャワーノズル、41……温度センサー。
洗濯機の側面断面図、第2図は本発明の第二の手段の実
施例におけるドラム式洗濯機の側面断面図、第3図は同
動作を示すフローチャート、第4図は従来例におけるド
ラム式洗濯機を示した側面断面図である。 17……本体、19……水槽、20……ドラム、22……水平
軸、30……循環ファン、31……ヒータ、32……シャワー
熱交換器、34……シャワーノズル、36……制御装置、39
a・39b……シャワーノズル、41……温度センサー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−166799(JP,A) 特開 平2−265591(JP,A) 実開 昭50−33571(JP,U) 実開 昭50−21967(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 58/02 D06F 25/00
Claims (2)
- 【請求項1】本体と、外周に通水孔を設けたドラムと、
ドラムを内包し洗濯水を溜める水槽と、一端を前記ドラ
ムの回転中心に固定し水槽を貫通しベルトを介してモー
タにより駆動される水平軸と、乾燥用空気を送風する循
環ファンと、乾燥用空気を加熱するヒータと、乾燥用空
気を冷却するシャワー熱交換器と、前記水槽とシャワー
熱交換器と循環ファンとヒータを内包する乾燥用空気循
環経路とを備え、前記シャワー熱交換器は独立した給水
経路を有する複数のシャワーノズルを水槽の下流側でか
つヒータの上流側に複数個設けたドラム式洗濯乾燥機。 - 【請求項2】本体と、外周に通水孔を設けたドラムと、
ドラムを内包し洗濯水を溜める水槽と、一端を前記ドラ
ムの回転中心に固定し水槽を貫通しベルトを介してモー
タにより駆動される水平軸と、乾燥用空気を送風する循
環ファンと、乾燥用空気を加熱するヒータと、乾燥用空
気を冷却するシャワー熱交換器と、前記水槽とシャワー
熱交換器と循環ファンとヒータを内包する乾燥用空気循
環経路と、行程を制御する制御装置とを備え、前記制御
装置は乾燥行程の初期と乾燥行程の後期の両方またはい
ずれか一つの行程において、独立した給水経路を有する
複数のシャワーノズルで構成したシャワー熱交換器のシ
ャワーノズルの一部を動作させるドラム式洗濯乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2297762A JP3006072B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | ドラム式洗濯乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2297762A JP3006072B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | ドラム式洗濯乾燥機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04170996A JPH04170996A (ja) | 1992-06-18 |
JP3006072B2 true JP3006072B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=17850846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2297762A Expired - Fee Related JP3006072B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | ドラム式洗濯乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3006072B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020140884A1 (zh) * | 2019-01-02 | 2020-07-09 | 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 | 一种滚筒洗衣机及其控制方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20050138973A1 (en) | 2003-12-18 | 2005-06-30 | Lg Electronics Inc. | Washing machine with drying function |
JP5241531B2 (ja) * | 2009-01-16 | 2013-07-17 | 北日本ボイラ株式会社 | 排熱を補助熱源とする熱風式乾燥装置及び排熱を補助熱源とする熱風式乾燥方法 |
JP5457720B2 (ja) * | 2009-05-26 | 2014-04-02 | 株式会社東芝 | 衣類乾燥機 |
-
1990
- 1990-11-02 JP JP2297762A patent/JP3006072B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020140884A1 (zh) * | 2019-01-02 | 2020-07-09 | 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 | 一种滚筒洗衣机及其控制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04170996A (ja) | 1992-06-18 |
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