JP3006056U - ラジオブイ位置表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 海上に散在する複数のラジオブイの存在位置
を、遠隔地において入力したシーケンスに従って自動的
に画像表示することのできるラジオブイ位置表示装置を
提供する。 【構成】 キーボードから中央処理装置に入力したシー
ケンス・プログラムによって駆動される呼出符号発生器
と、送信機と送信アンテナを具備して、呼出電波を発射
するようにし、この呼出電波によって呼び出され、自己
の存在位置をコード化した電波で返送するラジオブイの
応答電波を受信アンテナ、および受信機で受信するとと
もに、応答信号に含まれる位置情報をコード解読器によ
って解読し、中央処理装置でデータ処理して、複数のラ
ジオブイの位置とそれらの軌跡を画像表示するようにし
たことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、海上に投入して、その位置情報を通報することのできるラジオブイ の位置を遠隔地においてその情報を受信表示する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

航法装置を内蔵して自己位置を測定し、その測定データを電波を使って伝送す ることのできるラジオブイ（一例として本出願人によるラジオブイ、特願平−４ −３００２４７がある）は海流の調査や漁業に用いられている。これによって得 られる位置データは、調査船や漁船からの呼び出しに応じてラジオブイから発射 され、船上の航跡記録装置等に記録するようにしてある。しかしながら、従来に おいては、ラジオブイを選択して呼び出すために、必要に応じて別個に装備した 選択呼出装置を手動で操作していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、海流調査のように長時間にわたってデータを取得する場合には多 くの人手を要していた。 本考案はこのような問題を解消するためになされたも ので、無人で複数のラジオブイの動向を把握しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は複数のラジオブイを呼び出すための選択呼出装置を中央処理装置に記 憶させたシーケンスに従って制御するようにする。

【０００５】

【作用】

本考案のラジオブイ位置表示装置によれば、ラジオブイは受信側で予め設定し たシーケンス・プログラムに従って呼び出されて自動的に位置情報を送出するか ら、受信側ではラジオブイの個体識別とともに、その存在位置を表示器に自動的 に表示することができる。

【０００６】

【実施例】

以下，本考案に係わるラジオブイ位置表示装置の一実施例について図面を参照 して説明する。図１は本考案によるラジオブイ位置表示装置の動作の系統を示す 図である。図において、１は送信アンテナ、２は送信機、３は呼出符号発生器、 ４は中央処理装置、５はキーボードである。ここにおいて、海上に散在する複数 のラジオブイはそれぞれに呼出番号が割り当てられているから、キーボード５に 希望する呼出番号を打ち込むと、その呼出番号は中央処理装置４を介して呼出符 号発生器３に送られる。呼出符号発生器３は呼出番号に対応した呼出コードを発 生し、送信機２の搬送波を変調する変調信号に変換して、送信機２に送出すると 同時に送信機２を起動する。送信機２は呼出コードで変調された高周波信号を送 信アンテナ１を介して送出する。また、複数の符号番号と時間間隔、繰返し周期 をキーボード５に打ち込むことによって、中央処理装置４は入力したデータをも とに呼出符号発生器３を制御し、所定のシーケンスで呼出電波を送信機２および 送信アンテナ１を介して発射する。

【０００７】 この呼出電波は符号コードに合致したラジオブイを励起し、内蔵した測位装置 、変換器、送信機を動作させる。測位装置（例えばＧＰＳ受信機）は自己の位置 を緯度・経度の数値に自己のラジオブイ番号を付加してコード化し、変換器に送 出する。変換器は数値コードを送信機で変調するに適した信号に変換する。送信 機は前記、変調信号によって変調された応答電波をアンテナを介して発射するよ うにしてある。

【０００８】 図１において、６は受信アンテナ、７は受信機であって、呼び出したラジオブ イからの応答電波を受信、復調する。８はコード解読器であって、受信機７で復 調された信号に含まれるラジオブイ番号と、その存在位置を示す緯度・経度を数 値コードに復元する。９は印字器で、コード解読器８によって復元された数値コ ードを数字として印字する。さらに、コード解読器８からの数値コードは中央処 理装置４によってデータ処理されて画像表示に必要な座標データに変換される。 １０は画像表示器で、中央処理装置４で数値データから変換された座標データを うけて緯度線、経度線で描かれた格子上に指定したマークで表示する。

【０００９】 図２は画像表示器１０に描かれる画像の一例であって、中央処理装置４に入力 されたシーケンスによって順次呼び出された複数のラジオブイの経時変化を軌跡 として表示したものである。

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のラジオブイ位置表示装置によれば海上に散在す るラジオブイの軌跡を遠隔地において入力したシーケンス・プログラムに従って 自動的に表示することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の動作を説明する系統図である。

【図２】本考案の画像表示の一例を示す図である。

【符号の説明】

１；送信アンテナ ２；送信機 ３；呼出符号発
生器 ４；中央処理装置 ５；キーボード ６；受信アンテナ ７；受信機
８；コード解読器 ９；印字器 １０；画像表示器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】位置測定、および該測定値の通報手段を装
   備した複数のラジオブイから電波によって伝送される位
   置情報を受信して、その位置、および動向を画像として
   表示する表示装置において、特定のラジオブイを選択し
   て呼び出すための選択呼出符号を発射する送信手段と、
   これに応答して発射されるラジオブイからの位置情報を
   含んだ電波を受信・解読する受信手段と、解読した位置
   情報を画像表示するためのデータ処理と、複数のラジオ
   ブイの呼出シーケンスの制御を行う制御処理手段とによ
   って表示器上に指定したラジオブイの位置を表示するよ
   うにしたことを特徴とするラジオブイ位置表示装置。