JP5894054B2 - ラジオブイの呼出応答システム及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、漁船が流す漁網・延縄等に取り付けて、網を管理するラジオブイの呼出応答システムに関し、特に、複数のラジオブイの位置を検知する際、船とブイの距離が遠くなり、電波の届かない状態により応答がない目的ラジオブイの位置を確認できるようにしたラジオブイの呼出応答システム及びその方法に関する。
ラジオブイは、無線設備を内蔵した浮標を目標物に置き、これから発射される電波を船舶、基地局等において受信し、その方位を測定するシステムとして構成されるものであり、その位置は、一般的に、ラジオブイから発信する電波を船舶の方向探知器で受信することにより特定でき、これにより、網の発見を容易にし、紛失、盗難を防ぐことを可能にしている。
ラジオブイは、主に4種類の形式があり、それらは、常に電波の発射と休止を繰り返し行う(一般ラジオブイ)もの 、タイマーを内蔵し、特定の時刻から一定時間にわたり電波の発射と休止を繰り返す(タイマー付きラジオブイ)もの、選択呼出しを受けたときのみ電波を発射する(セルコールブイ)もの、 レーダー電波を受信したときのみ電波を発射する(レーダーブイ)もの等がある。
上記ラジオブイの中で、選択呼出装置を備えるものは、一般的にセルコールブイと呼称される。このラジオブイは、受信装置を内蔵し、本船からの呼出し時にのみ応答し、4信号直列トーン方式の呼出信号、あるいはコード化されたデジタル信号の呼出信号に応答する機構を備えている。
従って、ラジオブイの通信システムでは、船舶等(以下、基地局と称す。)から選択呼出信号発生装置でブイに固有の選択番号を選択し、選択呼出専用送信機で目的のセルコールブイに電波を発信する。
そして、該電波を受けたセルコールブイは、選択番号が当該ブイに定められた選択番号であれば応答し、電波を発信する。
また、最近では、方向探知器の代わりに、ブイが自己の位置を測定し、測位データを出力するGPS受信機を備えたセルコール式ラジオブイ(GPSブイともいう。)が開発されている。
これにより、基地局は、ラジオブイから発振された電波を受信し、当該ブイの位置をコード化したGPS位置情報として得ることができる。
例えば、特許文献1には、ラジオブイにGPS受信機を搭載し、洋上における自己の位置をコード化して送信し、遠隔の地に実時間でGPS情報を伝達するラジオブイが開示されている。
この装置におけるラジオブイは、図10に示すように、共用複合アンテナ51、GPS(Global Positioning System)受信機52、コード変換器53、中波帯の送信機54、被選択呼出装置55及び制御器56を備えている。アンテナ51は、GPS信号を受信するLバンドアンテナ51aと、中波帯の電波を送信するセンターローディングアンテナ51bで構成される。GPS受信機52は、自己のブイ位置を測定し、その測位データを出力するため、Lバンドアンテナ1aで受信したGPS信号を増幅・処理して測位データを出力する。コード変換器53は、この測位データを無線データ伝送に適したコードに変換するため、高いボーレートでGPS受信機52から送出される測位データを、狭帯域の無線伝送に適するように、低いボーレートのコードに変換する。送信機54は、その出力コードによって変調された電波を送信するため、コード変換器53の出力で符号変調されたA1A電波を、センターローディングアンテナ51bを通して発射する。
以上のようにラジオブイは動作するので、この電波を受信し、符号を解読すれば、遠隔地に設けられた基地局でその行動を観測できる。このため、このシステムでは、基地局に用意された選択呼出装置から発射される呼出し電波が、ラジオブイの被選択呼出装置55にアンテナ51を通して受信され、かつ、呼出し電波の符号と被選択呼出装置55の設定符号とが一致すると、被選択呼出装置55は、制御信号を制御器56に送出する。制御器56は、この制御信号を受けて、GPS受信機52、コード変換器53、及び送信機54の電源を投入する。
これによって、各装置が起動され、測位が完了すると、上記手順に従って、測位データを含んだ電波がラジオブイから発射される。この電波発射は、制御器56に設けられたタイマーによって電源が遮断されて自動的に停止するように構成されている。
特開平6−118158号公報
しかし、ラジオブイは、海上にあり、その位置は絶えず移動する。また、ラジオブイは、複数個用いて使用され、セルコール式のラジオブイ応答では、ブイを呼び出して応答する通達範囲が、船からの電波が届く範囲に限られる。この距離は、波の状況にもよるが、一般的に80km〜100km位である。
通常は、20〜50km位の間隔でラジオブイを投入するので、目的以外のラジオブイでは、電波の届く範囲以内にいるので、他のラジオブイ(目的のラジオブイ以外)が情報(呼ばれているラジオブイ)を知ることができる。
例えば、船で、10台のセルコール式ラジオブイを使用した場合、数10km離れて使用されるのが一般的である。この場合、数百kmの範囲で使用される場合もあり、このとき、200km離れているラジオブイを呼び出しても電波が届かないために応答できない。
このように、ラジオブイが通達距離の範囲内より遠く離れた場合は、基地局が該当するラジオブイを呼び出しても電波が届かないので、目的のラジオブイからの応答はなく、このラジオブイの位置情報を得ることができない。
本発明は、上記問題点を解消するために、このような場合でも、目的のラジオブイの位置情報を容易に得ることができるラジオブイの呼出応答システム及び方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るラジオブイの呼出応答システムは、基地局に設けた通信装置と、該通信装置からの選択呼出信号を受信して、自己の存在位置を示す無線信号を送信する複数のラジオブイとを含み、
前記基地局から送出される選択呼出信号は、連続する複数のIDを有する符号化された信号からなり、
前記選択呼出信号に含まれる目的IDに適合する目的ラジオブイが、前記選択呼出信号に対して応答しない場合、前記基地局のグループに属する他のラジオブイが、所定の時間間隔で、順次、前記選択呼出信号に対して応答可能となって、前記複数のIDの後に自己の所在を示す時系列の個別IDを付加した送信信号を送信し、
前記目的ラジオブイが、少なくとも1つ以上の中間ラジオブイの介在を示す時系列の前記個別IDが付加された送信信号を受信し、これに応答して、自己の個別IDとGPS情報を含む特定送信信号を送信し、
該特定送信信号が送信されたことにより、前記他のラジオブイのブイ間送信をリセットさせるとともに、該特定送信信号が前記中間ラジオブイの時系列に対して逆の送信順位で受信され、前記基地局が、1つ以上の前記中間ラジオブイを介して前記目的ラジオブイのGPS位置情報を受信することを特徴としている。
また、本発明の実施形態によれば、前記選択呼出信号は、DTMF(Dual Tone Multiple Frequency)方式のトーン信号または符号化されたデジタル信号であり、前記選択呼出信号のフレーム構造が、グループID、ブイ間呼出ID、及び目的ブイIDからなる連続する複数のIDを有することを特徴とする。
前記グループIDは、船側の識別番号であり、前記ブイ間呼出IDは、ブイ間呼出識別番号であり、前記目的ブイIDは、船側で情報を得たい目的ブイの識別番号である。
また、本発明に係るラジオブイの呼出応答方法は、基地局から連続する複数のIDを有する符号化された選択呼出信号を送信し、
前記基地局の選択呼出信号の通達距離内に位置するラジオブイが前記選択呼出信号を受信し、
前記基地局の通達距離内に、目的ラジオブイがない場合、所定の時間間隔で、順次、基地局のグループに属する他のラジオブイが、前記選択呼出信号に対して応答可能になって、前記複数のIDの後に自己の所在を示す時系列の個別IDを付加した送信信号を送信し、
前記目的ラジオブイが、少なくとも1つ以上の中間ラジオブイの介在を示す時系列の前記個別IDが付加された送信信号を受信し、これに応答して、自己の個別IDとGPS情報を含む特定送信信号を送信し、
該特定送信信号が送信されたことにより、前記他のラジオブイのブイ間送信をリセットさせるとともに、該特定送信信号が前記中間ラジオブイの時系列に対して逆の送信順位で受信され、前記基地局が、1つ以上の前記中間ラジオブイを介して前記目的ラジオブイのGPS位置情報を受信する、各ステップを含むことを特徴としている。
本発明は、上記構成を有することから、目的のラジオブイの位置が基地局から遠く離れていても、他の中継ラジオブイを介して、目的ブイの送信信号を受信し、基地局の電波到達範囲に位置するラジオブイを通じて目的ブイのGPS情報を受け取ることができる。
この結果、ラジオブイの設置範囲を広げることができ、かつ、潮流によりラジオブイが流されても、その位置を確実に把握することができる。
また、各ラジオブイの送信時の順序は、タイムテーブルにより自己の送信時間が定められており、さらには、目的ブイが受信したことを知らせるANS(回答)信号により、他のブイの送信がリセットされるので、各ラジオブイ間での混信を確実に防止することができる。
したがって、本発明は、潮の流れ等でどのような状況(位置関係)に置かれていても、自動的にシステムが構成され、位置関係で順番が変化しても混信を回避することができる。
本発明に係る呼出応答システムを構成するための一般的なラジオブイの概略構成図である。 本発明に係る基地局側の通信システムAの概略構成図である。 本発明の呼出応答システムにおいて、船側と各GPSブイとの配置構成を示すグラフ図である。 図3に示す本発明に係るGPSブイのブイ間呼出システムを説明するためのタイムフローチャート図である。 本発明の呼出応答システムにおいて、船側と各GPSブイとの別の配置構成の一例を示すグラフ図である。 図5に示す本発明に係るGPSブイのブイ間呼出システムを説明するためのタイムフローチャート図である。 本発明に係るブイ間呼出しの送信シーケンステーブルを示す図である。 本発明の選択呼出信号の送信受信における時系列の流れを示す応答対応表である。 本発明に係る送信手順に関するタイムテーブルを示す図である。 従来のGPSブイの概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を説明する前に、本発明のシステムの基本構成について説明する。
本装置の基本構成は、目的ブイの情報を得ることを主目的として、3ステージの構成を有している。この構成の目的は、一般的な電波状況の通達距離から離れていて、通常は得ることができない状況であっても、漁などで使用されているブイが自動的に状況判断して、自動的にシステムが構成され、あるいはシステムをリセットする機能を有していて混信を回避しながら、目的部位の情報を得ることを目的とする。
本発明の3ステージの構成は、最初、目的ブイとシステムIDを周知にするため送信する時間、次に、目的情報を送信する時間(これは、システムをリセットする判断にも利用される。)及び、目的ブイの情報に応じてブイが送信する時間の3段階に分けられる。
このステージの時間は、任意の時間で設定可能であるが、ここでは、各ステージを1秒として説明する。
前記システムIDの情報を与える機能から始まり、それにより、ブイ側で自動的にシステム有効の判断を行うので、状況により自動でリセットされる機能がある。つまり、目的情報が存在した場合、ブイ間呼出のタイムテーブルはリセットされる。
運用の詳細では、3ステージで構成されており、最初に目的ブイの情報を送信する約1秒(この1秒を仮に第1ステージと呼称する。)と、その次の、目的ブイが送信する約1秒(この1秒を仮に第2ステージと呼称する。)と、目的ブイの情報を送信しない場合、順次系列で送信する約1秒(この1秒を仮に第3ステージと呼称する。)との時間構成の繰り返しで行われることを基本にしている。
最初の第1ステージは、船側で行われる。次の第2ステージは、目的ブイあるいは目的ブイの情報を送信する時間である。第3ステージは、目的ブイの情報がない場合、タイムテーブルで順位系列に該当したブイから送信される。しかし、第3ステージは、第2ステージの状況によって解除される。
つまり、最初に目的ブイとブイ間呼出IDからなり、ブイへの換起情報を送信し、次に目的ブイが送信する時間は、約1秒であり、この間に送信すると、目的ブイの情報が得られるため、本システムは、その時間で一部のブイを除いて終了することになる。これは、自動的にブイ側が自動的にシステムを判断して行われるために、ブイ側で自動的にリセットを判断する時間でもあり、これは混信防止を目的としている。
以下、考えられる状況における実施形態について、図面を参照して、本発明におけるラジオブイ(GPSブイ)の呼出応答システムについて説明する。
図1、図2において、本発明の呼出応答システムは、網の存在位置を示すために、海上に個別に配置され、それぞれ個別IDを有する複数のラジオブイ1(例えば、No.1〜No.10)と、グループIDを有する基地局の通信装置10とから構成される。
ラジオブイ1の概略構成は、図1に示すように、それぞれ、通信部2、制御部3、GPS受信部4、メモリ部5、電源部6、及びアンテナ7からなり、基地局Aの通信装置10の概略構成は、図2に示すように、入力部11、通信部12、制御部13、メモリ部14、表示部15、バス16及びアンテナ17からなっている。
図1において、ラジオブイ1は、通信部2、制御部3、GPS受信部4を駆動させるために電源部6から電力が供給される。GPS受信部4は、高度約20,000km、軌道傾斜角度55度の6つの円軌道に4個づつ計24個の衛星を配置した中から、適当な3つの衛星を選択して、時刻信号を含むGPS情報を受信する。そして、この受信されたGPS情報に基づいて、自己の存在位置データを取得して、このデータを制御部3に出力する。
制御部3は、GPS受信部4から受けた存在位置データに自己の識別IDを付加して、所定の送信周期毎に、通信部2へ出力する。そして、制御部3は、所定のデータ格納周期毎に、GPS受信部4から受けた存在位置データと時刻データとを対応付けしてメモリ部5へ格納する。
また、制御部3は、通信部2を介して、基地局Aの通信装置1からの制御指令を受け、自己の識別IDが付加された制御指令だけを抽出する。そして、制御部3は、その抽出した制御指令に応じて、メモリ部5に格納した存在位置データを読み出してそのデータを、通信部2を介して基地局Aの通信装置1へ送信する。
また、制御部3は、通信装置1から制御指令を受けた場合、その収集した情報に自己の個別IDを付加して通信部2へ出力する。
通信部2は、制御部3から受けた存在位置データ及び自己の個別ID情報を無線信号に変調し、アンテナ7を介して基地局Aの通信装置1に送信する。そして、通信部2は、通信装置1からアンテナ7を介して受けた無線信号を復調し、制御部3へ出力する。メモリ部5は、制御部3から受けたデータをメモリ部5に記憶し、また、記憶したデータを制御部3へ出力する。他のラジオブイは、上述したラジオブイ(セルコール)と同一構成であり、説明を省略する。
一方、図2において、基地局Aの通信装置10は、入力部11、通信部12、制御部13、メモリ部14、表示部15、及びアンテナ17を相互に接続するバス16を有して、データの授受が行なわれる。入力部11は、ユーザからの指令を受けて、制御部13に信号を送る。そして、入力部11は、キーボード、マウス、タッチパネルなどからなる。
通信部12は、アンテナ17に接続され、このアンテナ17を介してラジオブイNo.
1,2・・・10のそれぞれから、送信された無線信号を受信する。そして、通信部12は、受信した無線信号を復調し、各ブイの存在位置データ情報、あるいは目的ブイの識別ID+GPS位置情報等の信号として、制御部13に送る。また、通信部12は、制御部13から受けた制御指令を無線信号に変調して、アンテナ17を介してラジオブイNo.1,2,・・・10へ送信する。
制御部13は、通信部12から受けた存在位置データに付加されている識別番号に応じて、ラジオブイのいずれから送信された存在位置データであるかを識別し、ラジオブイのそれぞれと対応付けて、メモリ部14に格納する。そして、制御部13は、ラジオブイのそれぞれについて、過去に受信した存在位置データをメモリ部14に読み出し、新たに、受信した存在位置データとの差分を算出する。
また、制御部13は、通信部12から受けたGPS位置情報に付加されている識別番号に応じて、ラジオブイのいずれかから送信された自己診断情報であるかを識別し、ラジオブイのいずれから送信された存在位置データであるかを識別し、ラジオブイのそれぞれと対応付けてメモリ部14へ格納する。そして、制御部13は、ラジオブイのそれぞれについて、過去に受信した存在位置データをメモリ部14から読出し、新たに受信した存在位置データとの差分を算出する。
また、制御部13は、通信部12から受けた自己診断情報(GPS位置情報)に付加されている識別番号に応じて、ラジオブイのいずれから送信された自己診断情報であるかを識別し、その内容を表示部15に表示する。そして、制御部13は、入力部11を介して、自己診断情報を要求するユーザからの指令を受けると、その制御指令を通信部12へ出力する。
表示部15は、制御部13から受けたデータを映像としてユーザに表示する。メモリ部14は、制御部13から受けたデータをメモリし、また、メモリしたデータを制御部13へ出力する。
次に、本発明に係る呼出応答システムにおける送受信の手順を説明する。
図3は、船側の通信装置の位置と、この通信装置からの選択呼出信号を受信し、自己の存在位置を示す無線信号を送信する複数のGPSブイ(セルコール式ラジオブイ)No.1,2,・・・No.5の配置関係を示している。
図3では、船の信号通達範囲が、船を中心とする破線の円内であり、この船側の通達範囲内にNo.1,2,4,6の四つのGPSブイが存在する。また、No.2GPSブイの通達範囲内には、船からの選択呼出信号が届かないNo.5GPSブイが存在する。
本発明における船側の呼出信号は、図4に示すように、1秒以内の時間に、グループID、ブイ間呼出ID、目的IDの複数のIDが連続するフレーム構造のデジタル信号である。
グループIDは、船側の識別番号を示すコード化されたデジタル信号であり、例えば、「2424」という4桁の数字配列を表している。ブイ間呼出IDは、目的ブイの返信のための協力体制のシステムを示す識別番号のデジタル信号である。目的IDは、船がGPS位置情報を取得しようとする個別ブイ情報を示す識別番号のデジタル信号である。これらの識別IDは、ここでは、特定の4桁の数字または英文字を含む符号化(コード化)された識別番号で表される信号である。
また、海上等で利用される、本発明の電波通信形態は、デジタル信号で搬送波を変調する、A1A、AIBの電波形式が用いられる。したがって、選択呼出信号は、DTMF方式のトーン信号または符号化されたデジタル信号から構成することが可能である。
図3に示すように、船に対してGPSブイの各々が配置されている場合(中継するGPSブイが1台の場合)、船側の呼出信号、即ち、選択呼出信号は、図4に示す手順(1)〜(6)に従って送受信が行われる。
(1)GPSブイ側の受信は、船側の呼出に対して1秒の時間内で実行され、船側到達範囲内に位置するGPSブイが、船側の送信信号を受信する。また、次の一秒間は、目的ブイのみが送信可能な時間である。しかし、この時間内に目的ブイ(NO.5)の送信がない(ブイ間送信がリセットされない)場合、船側到達範囲内にいる他のGPSブイは、目的ブイが受信していないので、さらに次の定められた時間間隔(例えば、2秒間隔)で順次送信できるタイムスケージュール(図7参照)に従って、送信可能なGSPブイ、たとえば、No.1GPSブイが上記時間間隔(船呼出経過時間2s−22s−42s−62s)の送信可能時間の中で送信する。船側の送信信号を受信した他のGPSブイも同様に、上記タイムスケージュールに従う時間間隔で送信することができる。
(2)したがって、No.1GPSブイは、船側の呼出送信信号に基づき、目的ブイの送信がない場合、さらに次の1秒間(船側呼出経過時間2s)にNo.1GPSブイが、自己の所在を示す時系列の個別IDを付加した送信信号を出力する。
(3)次に、No.2GPSブイがNo.1GPSブイの送信時に受信し、さらに2秒の間隔で順次、他のGPSブイが応答できる。
(4)目的ブイであるNo.5GPSブイが、次のステージにおけるNo.1GPSブイの送信時間にNo.2GPSブイからの送信信号を受信し、No.5GPSブイが目的ブイであることを知らせる(自己の個別IDとGPS情報を含む特定送信信号)送信を行う。この特定送信信号が送信されると、他のラジオブイのブイ間送信をリセットする。
(5)No.2GPSブイが、このGPS情報を含む信号を受信して、このGPS情報を含む信号を送信する。
(6)この送信信号を船側が受信することにより、船の選択呼出信号が届かない、No.5GPSブイの存在位置を明らかにするGPS情報をNo.2GPSブイの中間ブイを介して、船側にその位置を知らせることができる。
次に、本発明に係る別の実施形態を示す図5,6のブイ間呼出システムIIについて説明する。
この場合は、中継するGPSブイ(中間ブイ)が2台の場合であり、その手順は、図6の(1)〜(7)で示される。この場合における船と各GPSブイNo.1,2,・・・No.6の配置関係は、図5に示されている。
本実施形態では、目的ブイのNo.5GPSブイに、2つの通達範囲、即ち、No.1GPSブイの通達範囲、No.2GPSブイの通達範囲を介して、船の選択呼出信号が伝達されるもので、選択呼出信号は、2つの中間ブイであるNo.1,2のGPSブイを介して、No.5GPSブイに送信される。
本発明に係るGPSブイのそれぞれが、送信できるブイ間呼出しの送信シーケンスは、2秒間隔であり、たとえば、図7に示すように、ブイが10個存在する場合、No.8のGPSブイは、船呼出しの経過時間テーブルの16s,36s,56s,76sのいずれか一箇所で送信することができる。
したがって、目的ブイの応答がないとき、次の1秒間…船の終了後⇒No.1、No.2、…No.10(待ち時間1秒+順番ブイ=2秒間隔となる)で送信される。もちろん、使用されていないブイのNo.の時は、空きになる(送信なし)。
本発明では、ブイ間の送信信号における混信を防止するため、各GPSブイは、自分に設定されている、指定の時間に送信することができる。そのため、ブイ番号によっては、そのステージで順番がすでに経過して完了しているときは、次のステージまで待つことになる。
また、目的ブイが送信するための時間(船の呼出後の1秒間)に、目的ブイの応答があった場合、他のGPSブイは、送信を停止するようにリセットされる。このシステムは、リセット信号でブイ間システムを終了させるが、配置の関係等でリセット信号を受信できない場合があることを踏まえて、一定の時間で例えば3〜5分で終了することも備えている。
これは、本発明の呼出応答システムにおいて、混信を生じさせないための必要な手順であり、図7のブイNo.に対する送信シーケンステーブルが存在することによって、自己の送信時間が設定され、決まった送信可能時間が与えられる結果、混信を避けることができる。
なお、あらかじめブイの配置を把握していれば、目的ブイまでの順番が分かるので、応答するGPSブイの順序を少なくして、もう少し短時間で目的ブイを呼び出すことが可能となる。
海上では潮の流れにより、ブイが流され、その場合、経過時間によっては、今まで届く範囲にあっても時間経過で届かない範囲に移動することがあり、この場合は、呼出ができなくなる。
しかし、本発明では、潮の流れがあろうが、いつでもその状況に応じたシステム動作を自動判断で実行することができる。
次に、上記ブイ間呼出システムIIの実施形態において、図8,9を用いて、送信信号の変化を示す本発明の送受信信号の応答をより詳細に説明する。
船と各GPSブイとの配置関係は、図5に関連して説明する。
(1)まず、船が目的のラジオブイに対して電波を送信する。この電波の無線信号は、連続したデジタル信号で、送信データとして<グループID+ブイ間ID+目的ブイID>を含んでいる。
このデジタル信号は、図5に示す船側の到達範囲内に位置しているブイ、即ち、No.1,4,6の各GPSブイによって受信される。
(2)次に、上記デジタル信号を受信した目的以外のラジオブイ(No.1,4,6)は、それぞれ、これらのデジタル信号の後に自己の識別番号を付記した信号を送信する。
即ち、No.1GPSブイは、上記デジタル信号を受信して、次に、<グループID+ブイ間ID+目的ブイID+No.1ID>を送信する。
(3)このNo.1GPSブイが送信するデジタル信号は、No.1ブイの通達距離内に位置している他のブイ、即ち、No.2,4,6の各GPSブイによって受信される。
今度は、デジタル信号を受信した各GPSブイは、自己の識別番号を付記した信号を送信する。
即ち、No.2GPSブイは、上記デジタル信号を受信して、次に、<グループID+ブイ間ID+目的ブイID+No.1ID+No.2ID>を送信する。
この信号は、No.2ブイの通達範囲内に位置するNo.1,4,5,6の各GPSブイによって受信される。
(4)上記デジタル信号を受信した目的ブイのNo.5GPSブイは、この信号を受けて、自己のGPS情報を送信するために、デジタル信号<グループID+No.5ID+GLL+No.1ID+No.2ID>を送信する。
ここで、No.5IDは、目的ブイのANS(回答)信号であり、他のGPSブイの送信を停止するリセット信号であることから、このANS信号が送信されると、この送信信号を受信した他のGPSブイは、直ちに自己の送信を停止する。
また、GLLは、目的ブイのGPS位置情報を表すデータである。
そして、上記No.5ブイのデジタル信号<グループID+No.5ID+GLL+No.1ID+No.2ID>は、その通達範囲に位置するNo.2ブイによって受信される。
(5)No.2ブイは、このデジタル信号を受けて、No.5ブイの位置情報を受信するので、この位置情報を含むデジタル信号<グループID+No.5ID+GLL+No.1ID>を送信する。この信号は、その到達範囲内に位置するNo.1,4,5,6に受信され、リセットされる。No.4,6の各GPSブイは、No.1の自局No.ID検出により送信準備がなされる。
(6)さらに、No.2ブイの送信信号が、No.1ブイに受信され、No.1ブイは、デジタル信号<グループID+No.5ID+GLL+No.1ID>を船側に送信し、船側は、これを受信することにより、目的ブイNo.5の位置情報をNo.1の送信により受信することができる。
なお、上記(5)(6)の手順において、最後の自己ID<No.1ID>の後に、さらに<No.2ID>を付加して、目的ブイが、No.2ブイ→No.1ブイ→船に順に導かれることを示すように時系列的に表示することもできる。
この信号の手順は、図9に示すタイムテーブルに基づいて、時系列的に各GPSブイが船側の送信信号に対応して順次受信及び送信が実行される。
こうして、船の送信信号が届かない位置のGPSブイのGSP情報は、中間ラジオブイを介して、船側に伝達されるので、基地局は、目的ブイのGPS位置を特定することができる。
本発明の呼出応答システムは、潮の流れ等でどのような状況(位置関係)であろうが、自動でシステムが構成でき、位置関係で順番が変わることになっても、混信を回避できるシステムとなる。
1 ラジオブイ、2,12 通信部、3,13 制御部、4 GPS受信部、5,14 メモリ部、6 電源部、7,17 アンテナ、10 通信装置、A 基地局、

Claims (4)

  1. 基地局に設けた通信装置と、該通信装置からの選択呼出信号を受信して、自己の存在位置を示す無線信号を送信する複数のラジオブイとを含む、ラジオブイの呼出応答システムであって、
    前記基地局から送出される選択呼出信号は、連続する複数のIDを有する符号化された信号からなり、
    前記選択呼出信号に含まれる目的IDに適合する目的ラジオブイが、前記選択呼出信号に対して応答しない場合、前記基地局のグループに属する他のラジオブイが、所定の時間間隔で、順次、前記選択呼出信号に対して応答可能となって、前記複数のIDの後に自己の所在を示す時系列の個別IDを付加した送信信号を送信し、
    前記目的ラジオブイが、少なくとも1つ以上の中間ラジオブイの介在を示す時系列の前記個別IDが付加された送信信号を受信し、これに応答して、自己の個別IDとGPS情報を含む特定送信信号を送信し、
    該特定送信信号が送信されたことにより、前記他のラジオブイのブイ間送信をリセットさせるとともに、該特定送信信号が前記中間ラジオブイの時系列に対して逆の送信順位で受信され、前記基地局が、1つ以上の前記中間ラジオブイを介して前記目的ラジオブイのGPS位置情報を受信することを特徴とするラジオブイの呼出応答システム。
  2. 前記選択呼出信号は、DTMF方式のトーン信号または符号化されたデジタル信号であり、前記選択呼出信号のフレーム構造が、グループID、ブイ間呼出ID、及び目的ブイIDからなる連続する複数のIDを有することを特徴とする請求項1記載のラジオブイの呼出応答システム。
  3. 前記グループIDは、船側の識別番号であり、前記ブイ間呼出IDは、ブイ間呼出識別番号であり、前記目的ブイIDは、船側で情報を得たい目的ブイの識別番号であることを特徴とする請求項2記載のラジオブイの呼出応答システム。
  4. 基地局に設けた通信装置と、該通信装置からの選択呼出信号を受信して、自己の存在位置を示す無線信号を送信する複数のラジオブイとを含む、ラジオブイの呼出応答方法であって、
    前記基地局から連続する複数のIDを有する符号化された選択呼出信号を送信し、
    前記基地局の選択呼出信号の通達距離内に位置するラジオブイが前記選択呼出信号を受信し、
    前記基地局の通達距離内に、目的ラジオブイがない場合、所定の時間間隔で、順次、基地局のグループに属する他のラジオブイが、前記選択呼出信号に対して応答可能になって、前記複数のIDの後に自己の所在を示す時系列の個別IDを付加した送信信号を送信し、
    前記目的ラジオブイが、少なくとも1つ以上の中間ラジオブイの介在を示す時系列の前記個別IDが付加された送信信号を受信し、これに応答して、自己の個別IDとGPS情報を含む特定送信信号を送信し、
    該特定送信信号が送信されたことにより、前記他のラジオブイのブイ間送信をリセットさせるとともに、該特定送信信号が前記中間ラジオブイの時系列に対して逆の送信順位で受信され、前記基地局が、1つ以上の前記中間ラジオブイを介して前記目的ラジオブイのGPS位置情報を受信する、各ステップを含むことを特徴とするラジオブイの呼出応答方法。
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