JP3005862B1 - 紙製断熱容器とその製造方法 - Google Patents

紙製断熱容器とその製造方法

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JP3005862B1
JP3005862B1 JP10342334A JP34233498A JP3005862B1 JP 3005862 B1 JP3005862 B1 JP 3005862B1 JP 10342334 A JP10342334 A JP 10342334A JP 34233498 A JP34233498 A JP 34233498A JP 3005862 B1 JP3005862 B1 JP 3005862B1
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Abstract

【要約】 【課題】 ゴミ公害と環境ホルモンによる害毒を阻止す
ると共に、断熱効果を高めることと、容器を持てるよう
にすること、見栄え良くし、かつ、印刷パターンも連続
し易くすること、二枚合せの蛇腹形成紙を作り、これを
引き離して広げることで紙製縦蛇腹円筒を作り易くする
と共に、一種類の縦蛇腹円筒を複数種類の下細カップに
採用できるようにする。 【解決手段】 方形原紙1の対向辺同士を取っ手兼用の
接合部1Aで貼着して扁平に折り畳み、その折辺2から
対をなす折り目付けローラR,R間に通すことで、多数
の平行縦折り目3,3を有する二枚合わせの蛇腹形成紙
4を作った後、その合わせ面同士を引き離し筒状に丸め
て縦蛇腹筒5を作り、この筒5内に紙カップ6を無理嵌
めすることで、この紙カップの外周面形状に蛇腹筒5を
ほぼ馴染ませ、接合部1Aによる取っ手付きの下細蛇腹
紙筒5Aとして紙カップ6に被せた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップ内に加熱加
工済乾燥食品とか保冷食品等を収納し、ユーザがカップ
内に熱湯を注ぐだけで食せる容器として好適な取っ手付
き紙製断熱容器とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の断熱容器としては、従来、発泡
スチロール等の発泡樹脂で成形した断熱容器が主流であ
るが、このものでは、例えば、ビスフェノールAと称す
る環境ホルモンの発生により、生体に対して毒性が有る
ことが近年判明し、さらに、発泡樹脂は腐らないので、
大量の廃品はそのまま捨てる訳にもゆかず、使用済容器
のゴミ焼却時には高熱が生じるため、炉が短命化すると
共に、有害ガスが生じたり、嵩張るのでゴミ処理上、厄
介かつ面倒であった。
【0003】他の断熱容器としては、従来、例えば実開
昭56−94713号公報や特開昭50−36284号
公報記載のものも有る。この従来の技術は、極めて小さ
いテーパーを有し、その大径側端に外側に円弧状に弯曲
する鍔部を形成した筒状の外套体と、前記テーパーより
も大きいテーパーを有し、小径端の底部に形成し、大径
側端の外径が前記外套体の大径側端の内径に等しくかつ
前記大径側端に外側に弯曲し、前記鍔部と同心円状の鍔
部を形成してなる容器体と、前記容器体の鍔部に嵌合す
る鍔付の蓋体とで構成した断熱容器である。
【0004】この従来技術は、容器体の上部外周面に外
套体の上部内周面が直接に面接触してしまっているの
で、外套体の上部に内容器内の食品の熱が素材の肉厚方
向に伝導してしまい、食品が熱湯を注いだインスタント
ラーメン等の熱い食品の場合には、外套上部を持った手
指が急に熱くなって火傷をしたり、手指の火傷を防ごう
とするため、外套から手を離して熱い食品や熱湯を内容
器ごと落下させてしまうことも有るという問題点が有っ
た。
【0005】さらに、これらの従来例の他に、図9に示
すように、折り目付けすべき長尺紙10に周知の折り目
付けギヤローラで多数の平行折り目線11を同図のよう
に形成して、三角波板状蛇腹紙12を得た後、この蛇腹
紙12を紙カップの外周面に巻付可能な同図中の扇形に
打抜いて図10のような扇形蛇腹紙13を作り、その両
短辺同士を図11のように対接重合させ、下細の蛇腹筒
14を作り乍ら紙カップの外周面に貼着した断熱容器も
従来から周知である(実開平4−45216号公報参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来例
は、一種類の折り目付け機で多種類の紙カップに対処で
きるという利点が有る反面、紙カップ巻付け後は、図1
1のように、接合部14Aの左右の折目線11がV形に
なって齟齬した凹凸対向となるので見栄え悪く、印刷パ
ターンも蛇腹紙12のカーブに沿った特殊形状の印刷パ
ターンで平面原紙10に印刷しないと、矢張り接合部1
4Aの左右で不連続となり、印刷表示技術の面でも厄介
かつ面倒であるという多くの問題点が有る。
【0007】これらの問題点を解消するべく、紙カップ
の外周に沿う扇形蛇腹紙を作るために、長尺の扇形原紙
にその仮想中心線から延びる放射状の多数の折り目線を
入れることも本出願人等が試みたことも有るが、このも
のでは、紙カップの大きさやテーパの種類数に応じた多
種類の扇形原紙と放射状折り目付け用細長傘歯車状のギ
ヤロール対が多種類必要のため折り目設定繁雑で、作業
管理も厄介であり、また、紙カップの種類数だけ多種の
扇形蛇腹紙が必要で、その保管や選別使用に当り、極め
て繁雑であるという本質的な問題点が有る。この他に特
開昭50−30675号公報に従来から有るように、金
属箔や紙製円筒を円筒のまま開閉式の折り目付けローラ
間に通すことで、蛇腹円筒を作り、この円筒内に紙カッ
プを無理嵌めした例も有る。
【0008】しかしながら、この従来例では、紙やプラ
スチック薄板・アルミ箔等で作った筒状体を一個ずつ接
離式折り目付けローラ対のうちの一つのローラに差し入
れた後、他のローラを上記筒状体の外周面にきつく押し
当てつつ各ローラを回転させることで、筒状体に平行な
多数の縦折り目を付けた後、ローラを離して筒体をロー
ラから外し成品とするものだから、正確な縦折り目を付
けづらく、しかも筒状体に一個ずつ折り目付けするたび
毎に、上記折り目付けローラ対を開閉接離させて筒状体
を挿脱させなければならず、この作業が面倒で繁雑を極
め厄介かつ作業性悪く、結局、コスト高となり不経済で
もあるという本質的な問題点が有る。
【0009】本発明は、以上のような多くの問題点を除
去するためになされたもので、その目的とするところ
は、断熱容器素材として、天然資源から得る紙を用いる
ことで、ゴミ公害と環境ホルモンによる害毒を阻止する
と共に、断熱用外筒の肉厚方向に直接伝わる熱伝導をな
くすことで、断熱効果を高めることと、取っ手兼用の接
合部でも容器を持てるようにすることと、蛇腹筒体の接
合部の折り目凹凸を揃えることで、見栄え良くし、か
つ、印刷パターンも接合部左右が連続し易くすること
と、予じめ作り易い二枚合せの蛇腹形成紙を作り、これ
を引き離して広げることで紙製縦蛇腹円筒を作り易くす
ると共に、一種類の縦蛇腹円筒を複数種類の下細カップ
に互換性良く採用できるようにすることに有る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、紙カップに外筒を被せた断熱容器を作るに当り、方
形原紙1の対向辺同士を取っ手兼用の接合部で貼着して
扁平に折り畳み、その折辺から対をなす折り目付けロー
ラ間に通すことで、多数の平行縦折り目を有する二枚合
わせの蛇腹形成紙を作った後、その合わせ面同士を引き
離し筒状に丸めて縦蛇腹筒を作り、この筒内にその保形
弾力に抗して前記紙カップを無理嵌めすることで、この
紙カップの外周面形状に前記蛇腹筒をほぼ馴染ませ、前
記接合部による取っ手付きの下細蛇腹紙筒として紙カッ
プに被せたことで達成できた。
【0011】方形原紙の一辺に摘み代となる二つの突片
を突設するとともに、原紙の前記一辺に直交した対向辺
同士を取っ手兼用の接合部で貼着して前記突片同士が近
付く箇所で扁平に折り畳み、その折辺から対をなす折り
目付けローラ間に通すことで、多数の平行縦折り目を有
する二枚合わせの蛇腹形成紙を作り、その合わせ面同士
を前記摘み代となした突片から引き離し筒状に丸めて縦
蛇腹筒を作り、この筒内にその保形弾力に抗して前記紙
カップを無理嵌めすることで、この紙カップの外周面形
状に前記蛇腹筒をほぼ馴染ませ、前記接合部による取っ
手付きの下細蛇腹紙筒として紙カップに被せてもよい。
【0012】また、長尺紙の短辺同士を取っ手兼用の接
合部で接合して長尺偏平となし、これをカッタ刃で所要
寸法毎に小口切りして二枚合せの筒紙シートを作り、こ
の筒紙シートをその折辺から対をなす折り目付けローラ
間に通すことで、多数の平行縦折り目を有する二枚合せ
の蛇腹形成紙を作った後、その合わせ面同士を引き離し
筒状に丸めて縦蛇腹筒を作り、この筒内にその保形弾力
に抗して前記紙カップを無理嵌めすることで、この紙カ
ップの外周面形状に前記蛇腹筒をほぼ馴染ませ、前記接
合部による取っ手付きの下細蛇腹紙筒として紙カップに
被せてもよい。
【0013】さらに、長尺紙の短辺同士を取っ手兼用の
接合部で接合して長尺偏平となし、これを部分凹所付き
カッタ刃で所要寸法毎に小口切りして上辺に摘み代とな
る二つの突片を有する単位紙筒を作り、これを扁平に折
り合わせてその折辺から対をなす折り目付けローラ間に
通すことで、多数の平行縦折り目を有する二枚合わせの
蛇腹形成紙を作った後、その合わせ面同士を前記摘み代
とした突片から引き離し筒状に丸めて縦蛇腹筒を作り、
この筒内にその保形弾力に抗して前記紙カップを無理嵌
めすることで、この紙カップの外周面形状に前記蛇腹筒
をほぼ馴染ませ、前記接合部による取っ手付きの下細蛇
腹紙筒として紙カップに被せてもよい。
【0014】さらにまた、前記突片に対向した原紙の他
辺に他の原紙の突片抜き跡である切欠きを形成してもよ
く、前記蛇腹筒の内面となる原紙の一面に「当り」マー
クを付したり、前記紙カップの開口縁に外鍔を形成した
り、取っ手兼用接合部を縦蛇腹筒の左右両側に縦設した
り、前記蛇腹紙筒の内面を紙カップの外面に部分的に接
着してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の基本的な実施形態
は、図1の(a)から(g)までの各図に示すように、
上広がりで強靭な紙カップに外筒を被せた断熱容器を製
造するに当り、方形の厚手西洋紙などの強靭原紙1の一
辺に摘み代となる二つの突片1Bを突設すると共に、原
紙1の前記一辺に直交した対向辺同士を取っ手兼用の接
合部1Aで図1(a)のように合掌貼り(または封筒貼
り)して単位紙筒2Aを作り、この紙筒を同図(b)の
ように扁平に折り畳んで、二枚合せの紙筒シート2Bと
なした後、その折辺2から同図(c)のように周知の対
をなすギヤーローラからなる平行折り目付けローラR,
R間に通すこととで、上記折辺2に平行する多数の縦折
り目3,3からなる連続三角(または四角)波面からな
る縦蛇腹を形成し、同図1(d)のような摘み代となる
二つの突片1Bを近設し、かつ、取っ手兼用の合接部1
Aを有する二枚合わせの蛇腹形成紙4を作る。
【0016】次いで、この二枚合わせの蛇腹形成紙4を
その合接面同士から引き離すには、摘み代とした前記二
つの突片1Bを手指やロボットアーム等で摘み動かすこ
とで引き離した後、同1(e)のように筒状に丸めて上
記各折り目3,3が前記取っ手兼用の接合部1Aで連続
する縦蛇腹円筒5を作り、この筒5内にその上部を各縦
折り目3,3の保形弾力に抗して同図1(f)のように
若干拡径しながら前記紙カップ6を同図(f)のように
その下部から同図(g)のように無理嵌めする。
【0017】その後、縦蛇腹筒5は、前記多数の縦折り
目3,3の復元弾力により縮径復帰する結果、同図
(g)のように紙カップ6の外周面形状に前記蛇腹円筒
5の連続する三角山状縦折り目3,3からなる縦蛇腹周
面をほぼ馴染ませることができ、下細の縦蛇腹紙筒5A
として図2、図3のように紙カップ6に被せることで、
本発明による紙製断熱容器を製造することができた。
【0018】なお、前記取っ手兼用の接合部1Aの対向
側における二枚合せの紙筒シート2Bの折辺2の内側所
定範囲部分を合掌貼りして取っ手兼用の接合部となせ
ば、図1(h)に示すように、扁平大径の大重量紙カッ
プ6でも、その左右の取っ手兼用の接合部1A,1Aを
両手で持つことで、より一層確実安定に持ち運べる。
【0019】また、原紙1を封筒貼りしても二枚合せの
紙筒シート2Bを作ることができるが、この場合には、
このシート2Bの一側または左右に有る折辺2の内側所
定範囲部分をそれぞれ合掌貼りして1または2個の取っ
手兼用接合部1Aを形成してもよく、これらの接合部1
Aは、糊料接着でもよいが、二枚合せ合接面に被着して
有るポリエチレンコート層のような加熱接着性樹脂のコ
ート層やラミネート層のヒートシール接着でもよく、ま
た、これら接合部や前記各接合部1Aには縦蛇腹を形成
しなくてもよい。
【0020】さらに、これら各接合部1Aを図5のよう
なM字折り合接すなわち「ガゼット」折り接合して原紙
四枚重合の取っ手兼用の接合部1Aとしたり、または図
6のように接合部1Aを前例よりも2倍程度張り出し突
設した接合部を二つ折りして原紙四枚重合の取っ手兼用
の接合部1Aとすることで、これら二者の接合部1Aは
前例の一重のものよりもより一層強靭となる。また、前
記縦蛇腹筒5は、周面方向にフレキシブルなので、前例
の円形カップ以外に、例えば角形カップや角形深皿容器
とか、太鼓状カップや鼓状のカップにも良く馴染ませて
被せることができる。
【0021】さらに、また、紙カップ6の開口縁を図2
のように外向きにカールさせるなどして外鍔6aを形成
するとともに、この外鍔まで前記縦蛇腹筒5を紙カップ
6に被せても良いが、この被せ状態では、二つの突片1
Bは、外鍔6aに押されて図2のように下向きに折曲
し、さらに、紙カップ6の外周面に下細蛇腹紙筒5Aを
部分的にスポット付け接着してもよい。
【0022】このようにして作った本発明による断熱容
器は、上広がりなので、紙カップ外周面に沿わせて接合
部1Aを折り畳み、断熱容器の多数を嵩張ることなく重
合集積でき、製造元から食品メーカまで効率よく運搬で
きると共に、食品メーカでは、紙カップ6内に加熱調理
済乾燥食品や他のもの(図示せず)を入れた後、紙カッ
プ6の上縁に蓋板を気密貼着し出荷する。
【0023】購入者は、紙カップ6から蓋板を部分的に
剥し、カップ内の即席食品に熱湯を注いで蓋をして3分
程待ち、取っ手兼用の接合部1Aを手で持ち食するので
あるが、この際に外側の縦蛇腹紙筒5Aを手で持って食
べても、紙カップ6は上記紙筒5Aにかなり強固に嵌入
位置決めされているので、ズリ落ちることがなく、カッ
プ6から出る熱は、図2〜図4の各図に示すように、前
記多数の縦折り目3,3の谷線3Aと稜線3B間におけ
る蛇腹紙筒5Aの斜辺3Cで遮断でき、紙筒5Aの紙の
肉厚方向に直接伝わろうとする熱伝導を阻止することが
でき、蛇腹紙筒5Aは熱くならず、この紙筒5Aを安心
して手で持ちながら紙カップ6内の食品を食することが
できる。
【0024】使用済の容器は、全体として天然素材であ
る紙製だから、ゴミ処理が容易で、環境ホルモン害もな
く、縦蛇腹円筒5を厚手西洋紙で作ったので、紙カップ
6に被せた蛇腹紙筒5Aを手で強く持っても三角山稜線
3Bや斜辺3Cは潰れず、液体を入れてかなり重くなっ
た容器でも安心して持ち運べる。
【0025】
【実施例】本発明における二枚合せの紙筒シート2B
は、図7の(a)に示すような長尺紙10をその幅方向
に向けて所定間隔毎に順次切断して得ることができる
が、この切断に当っては、図7の(b)のように予じめ
前記紙筒シート2Bの上辺または下辺となる原紙1の一
辺に二つの突片1Bを突設すると共に、他辺には、上記
突片1Bの切り抜き跡である切欠き1Cを形成するよう
な図7の(a)に示す切断線Lとすることで、長尺紙1
0から紙筒シート2Bとなる多数の原紙1を互いに隣接
させ紙無駄なく切り出すことができる。
【0026】さらに、図8の(a)に示すような帯状の
長尺紙10の短辺同士を図8の(b)のように取っ手と
なる接合部1Aで接合して長尺紙筒2Cを作り、これを
必要に応じた寸法毎に部分凹所付カッタ刃で小口切りし
て上辺または下辺に前記二つの突片1Bを有する図1
(a)のような単位紙筒2Aを得てもよい。
【0027】また、縦蛇腹筒5の内面となる原紙1の面
に図1(a)のように「当り」マークmを大形文字や大
記号により、原紙1000枚に対し1〜2枚の割合で印
刷等表記することで、インスタント加熱食品等の最終ユ
ーザが、上記食品に添付した前記二枚合せの蛇腹形成紙
4をその合接面から前記摘み代とした二つの突片1Bを
手指等で引き離す作業に『○○温泉御招待』といったよ
うな賞を与えることで、一種の射幸心的なスリル感を付
与することができ、最終ユーザが蛇腹形成紙4から縦蛇
腹筒5を作る作業に張り合いを持たせることができ、購
売意欲を向上させることもできる。
【0028】さらに、本発明による断熱容器は、その縦
横比を任意に選べるが、図1(h)のように前例のもの
よりも扁平または縦長の断熱容器とすることもでき、ま
た、紙カップ6に対して下細蛇腹紙筒5Aをスポット付
け接着等で分離不可能に固着する際には、例えば縦蛇腹
筒5の内面となる紙面または、紙カップ6の外周面にポ
リエチレンラミネート層のような加熱接着性合成樹脂層
を被着した紙を用いれば、紙カップ6に対し蛇腹紙筒5
Aを部分的に加熱加圧するだけで両者をスポット付け接
着できる。
【0029】なお、紙カップ6の内面にも上記ポリコー
ト層やポリエチレンラミネート層すなわちポリラミ層を
被着してもよく、また、蛇腹紙筒5Aの下部を紙カップ
6の底よりもかなり上部までに止どめてもよく、また、
カップ底よりも下に伸ばし、紙筒5Aの下縁周辺をカー
ルさせることで、蛇腹紙筒5Aの下部を補強することも
でき、さらに、前記紙カップ6の外鍔6aは、必ずしも
要しないが、外鍔6aを形成するに当っては、周知の紙
カップの開口縁をカーリングマシーンでカール形成して
もよく、また、カールしないでそのまま横方向に若干延
ばした平面鍔としてもよく、これらの鍔6aで蛇腹紙筒
5Aからのカップのズリ落ちをより一層防止できる。
【0030】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態を採用し
たので、以下に記載の効果を奏する。本発明のうち、請
求項1、請求項3、請求項8および請求項10の各発明
によれば、断熱容器としての各構成要素として、天然資
源からなる紙を用いたので、ゴミ公害をなくし、環境ホ
ルモンの発生による生体に対する悪影響を除去でき、ま
た、特に、本発明における断熱用縦蛇腹筒5は、二枚合
せの扁平化紙筒シート2Bを長さ方向に直径と歯数が等
しい固定設置式の折り目付けローラR,R間に平面的に
まっすぐ通した後、合せ目から引き離すだけで作れるの
で、ローラの開閉等不要で極めて作り易く、この縦蛇腹
筒5は、フレキシブルなので紙カップ6の下細外形に良
く馴染ませることができ、取っ手兼用の接合部1Aを手
で持って熱いカップ6を持ち運べると共に、多数の美し
い均等縦折り目3,3を有する下細蛇腹紙筒5A自体が
断熱効果を有するので、その縦蛇腹周面を手で持っても
熱いカップ6を断熱的に運べるし、縦蛇腹筒5を容易か
つ、安価に多量製造することができたという工業的効果
が有る。
【0031】さらに、本発明のうち、請求項2、請求項
9および請求項11の発明によれば、前記四つの発明に
よる効果の他に、紙カップに外筒を被せた断熱容器を製
造するに当り、原紙の対辺同士を接合部1Aで貼着して
扁平に折り畳んでその折辺2から対をなす折り目付けロ
ーラR,R間に平面的に通すことで、上辺に摘み代とな
る二つの突片1Bと多数の平行縦折り目3,3を有する
二枚合わせの蛇腹形成紙4を作った後、その合わせ面同
士を上記摘み代とした突片1Bから引き離し易く、引き
離した後筒状に丸めて蛇腹筒5を作るようにしたので、
二枚合せの蛇腹形成紙4を筒状化し、縦蛇腹筒5を作り
易いという効果を付加できた。
【0032】次に、本発明のうち、請求項4の発明によ
れば、前記請求項1から請求項3までの発明による諸効
果の他に、長尺紙10をその幅方向に向けて所定間隔毎
に順次切断して単位紙筒2Aの1個当りの原紙を得る際
に、予じめ前記単位紙筒2Aの上辺または下辺となる原
紙1の一辺に摘み代となる二つの突片1Bを突設すると
共に、他辺には、上記突片1Bの切り抜き跡である切欠
き1Cを形成するような切断線Lとすることで、長尺紙
10から紙製円筒2となる多数の原紙1を互いに隣接さ
せ紙無駄なく切り出すことができ、経済的、かつ、作業
性も良い等の効果を付加できた。
【0033】また、請求項5の発明によれば、縦蛇腹筒
5の内面となる原紙1の面に「当り」マークmを大形文
字や大記号により、原紙1000枚に対し1〜2枚の割
合で印刷等表記することで、インスタント加熱食品等の
最終ユーザが、上記食品に添付した前記二枚合せの蛇腹
形成紙4をその合接面から前記摘み代とした二つの突片
1Aを手指等で引き離す作業に賞を与えることで、一種
の射幸心的なスリル感を付与することができ、最終ユー
ザが蛇腹形成紙4から縦蛇腹筒5を作る作業に張り合い
を持たせることができ、購売意欲を向上させることもで
きるという効果を付加できた。
【0034】次に、本発明のうち、請求項6の発明によ
れば、それぞれ前記請求項1から請求項3までの各発明
による諸効果の他に、紙カップ6の開口縁に外鍔6aを
形成したので、蛇腹紙筒5Aの上縁に外鍔6aを係合さ
せることで、大重量カップでも紙筒5Aからのズリ落ち
を防止でき、また、本発明による断熱容器の多数を重合
集積(所謂スタッキング)した場合に、その最上また
は、最下のものから一個ずつ順次に取り出すに当り、前
記外鍔6aに手指や自販機のロボットアーム取り出し爪
が引掛り易くなり、取り出し易くできたという効果を付
加できた。
【0035】さらに、請求項7の発明では、紙カップ6
に被せた下細蛇腹紙筒5Aの左右両側に取っ手兼用接合
部1Aが存在するので、これを両手で持つことで、大重
量内容物を入れた扁平大形の紙カップ6でも容易かつ、
安定に持ち運べるという効果を付加できた。さらにま
た、請求項12の発明によれば、取っ手兼用接合部1A
に縦蛇腹を形成してないので、持ち易く、取っ手として
の横振れを防止できるという効果を付加できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による断熱容器の製造過程の一例を示す
工程略図
【図2】本発明による断熱容器の拡大縦断立面図
【図3】同上のA−A線における横断平面図
【図4】図2のB−B線における横断平面図
【図5】本発明断熱容器の他の形態例を示す横断平面図
【図6】本発明断熱容器のさらに他の形態例を示す横断
平面図
【図7】長尺紙から原紙を切り出す例を示す説明図
【図8】長尺紙から長尺紙筒を作る例を示す説明図
【図9】従来の蛇腹筒体の製造過程の一例を示す平面略
【図10】従来の蛇腹筒体の製造途中における扇形蛇腹
紙の平面図
【図11】図10に示す従来例の短辺同士を接合した状
態の斜視図
【符号の説明】
1 方形原紙 1A 接合部 1B 摘み代となる突片 1C 切欠き 2 折辺 2A 単位紙筒 2B 二枚合せの紙筒シート 2C 長尺紙筒 R 折り目付けギヤローラ 3 多数の縦折り目(縦蛇腹) 3A 縦折り目の谷線 3B 縦折り目の稜線 3C 縦折り目の斜辺 4 二枚合わせの蛇腹形成紙 5 縦蛇腹筒 5A 下細の蛇腹紙筒 6 カップ 6a 紙カップ開口縁の外鍔 10 長尺紙 m 当りマーク

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上広がりの紙カップに外筒を被せた断熱
    容器において、方形原紙1の対向辺同士を取っ手兼用の
    接合部1Aで貼着して扁平に折り畳み、その折辺2から
    対をなす折り目付けローラR,R間に通すことで、多数
    の平行縦折り目3,3を有する二枚合わせの蛇腹形成紙
    4を作った後、その合わせ面同士を引き離し筒状に丸め
    て縦蛇腹筒5を作り、この筒5内にその保形弾力に抗し
    て前記紙カップ6を無理嵌めすることで、この紙カップ
    の外周面形状に前記蛇腹筒5をほぼ馴染ませ、前記接合
    部1Aによる取っ手付きの下細蛇腹紙筒5Aとして紙カ
    ップ6に被せてなる紙製断熱容器。
  2. 【請求項2】 上広がりの紙カップに外筒を被せた断熱
    容器において、方形原紙1の一辺に摘み代となる二つの
    突片1Bを突設するとともに、原紙1の前記一辺に直交
    した対向辺同士を取っ手兼用の接合部1Aで貼着して前
    記突片1B同士が近付く箇所で扁平に折り畳み、その折
    辺2から対をなす折り目付けローラR,R間に通すこと
    で、多数の平行縦折り目3,3を有する二枚合わせの蛇
    腹形成紙4を作り、その合わせ面同士を前記摘み代とな
    した突片1Bから引き離し筒状に丸めて蛇腹筒5を作
    り、この筒5内にその保形弾力に抗して前記紙カップ6
    を無理嵌めすることで、この紙カップの外周面形状に前
    記蛇腹筒5をほぼ馴染ませ、前記接合部1Aによる取っ
    手付きの下細蛇腹紙筒5Aとして紙カップ6に被せてな
    る紙製断熱容器。
  3. 【請求項3】 上広がりの紙カップに外筒を被せた断熱
    容器において、帯状の長尺紙10の短辺同士を取っ手兼
    用の接合部1Aで接合して長尺偏平となし、これをカッ
    タ刃で所要寸法毎に小口切りして二枚合せの紙筒シート
    2Bを作り、このシート2Bをその折辺2から対をなす
    折り目付けローラR,R間に通すことで、多数の平行縦
    折り目3,3を有する二枚合せの蛇腹形成紙4を作った
    後、その合わせ面同士を引き離し筒状に丸めて縦蛇腹筒
    5を作り、この筒5内にその保形弾力に抗して前記紙カ
    ップ6を無理嵌めすることで、この紙カップの外周面形
    状に前記蛇腹筒5をほぼ馴染ませ、前記接合部1Aによ
    る取っ手付きの下細蛇腹紙筒5Aとして紙カップ6に被
    せてなる紙製断熱容器。
  4. 【請求項4】 前記突片1Aに対向した原紙1の他辺に
    他の原紙の突片抜き跡である切欠き1Cを形成してなる
    請求項1から請求項3までに記載の紙製断熱容器。
  5. 【請求項5】 前記縦蛇腹筒5の内面となる原紙1の一
    面に「当り」マークmを付してなる請求項1から請求項
    4までに記載の紙製断熱容器。
  6. 【請求項6】 前記紙カップ6の開口縁に外鍔6aを形
    成してなる請求項1から請求項5までに記載の紙製断熱
    容器。
  7. 【請求項7】 取っ手兼用接合部1Aを縦蛇腹筒5の左
    右両側に縦設してなる請求項1から請求項6までに記載
    の紙製断熱容器。
  8. 【請求項8】 上広がりの紙カップに外筒を被せた断熱
    容器を作るに当り、方形原紙1の対向辺同士を取っ手兼
    用の接合部1Aで貼着して扁平に折り畳み、その折辺2
    から対をなす折り目付けローラR,R間に通すことで、
    多数の平行縦折り目3,3を有する二枚合わせの蛇腹形
    成紙4を作った後、その合わせ面同士を引き離し筒状に
    丸めて縦蛇腹筒5を作り、この筒5内にその保形弾力に
    抗して前記紙カップ6を無理嵌めすることで、この紙カ
    ップの外周面形状に前記蛇腹筒5をほぼ馴染ませ、前記
    接合部1Aによる取っ手付きの下細蛇腹紙筒5Aとして
    紙カップ6に被せることを特徴とする紙製断熱容器の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 上広がりの紙カップに外筒を被せた断熱
    容器を作るに当り、方形原紙1の一辺に摘み代となる二
    つの突片1Bを突設するとともに、原紙1の前記一辺に
    直交した対向辺同士を取っ手兼用の接合部1Aで貼着し
    て前記突片1B同士が近付く箇所で扁平に折り畳み、そ
    の折辺2から対をなす折り目付けローラR,R間に通す
    ことで、多数の平行縦折り目3,3を有する二枚合わせ
    の蛇腹形成紙4を作り、その合わせ面同士を前記摘み代
    となした突片1Bから引き離し筒状に丸めて縦蛇腹筒5
    を作り、この筒5内にその保形弾力に抗して前記紙カッ
    プ6を無理嵌めすることで、この紙カップの外周面形状
    に前記蛇腹筒5をほぼ馴染ませ、前記接合部1Aによる
    取っ手付きの下細蛇腹紙筒5Aとして紙カップ6に被せ
    ることを特徴とする紙製断熱容器の製造方法。
  10. 【請求項10】 上広がりの紙カップに外筒を被せた断
    熱容器を作るに当り、帯状の長尺紙10の短辺同士を取
    っ手兼用の接合部1Aで接合して長尺偏平となし、これ
    をカッタ刃で所要寸法毎に小口切りして二枚合せの紙筒
    シート2Bを作り、このシート2Bをその折辺2から対
    をなす折り目付けローラR,R間に通すことで、多数の
    平行縦折り目3,3を有する二枚合せの蛇腹形成紙4を
    作った後、その合わせ面同士を引き離し筒状に丸めて縦
    蛇腹筒5を作り、この筒5内にその保形弾力に抗して前
    記紙カップ6を無理嵌めすることで、この紙カップの外
    周面形状に前記蛇腹筒5をほぼ馴染ませ、前記接合部1
    Aによる取っ手付きの下細蛇腹紙筒5Aとして紙カップ
    6に被せることを特徴とする紙製断熱容器の製造方法。
  11. 【請求項11】 上広がりの紙カップに外筒を被せた断
    熱容器を作るに当り、帯状の長尺紙10の短辺同士を取
    っ手兼用の接合部1Aで接合して長尺筒体2Cとなし、
    これを部分凹所付きカッタ刃で所要寸法毎に小口切りし
    て上辺に摘み代となる二つの突片1Bを有する単位紙筒
    2Aを作り、これを扁平に折り合せてその折辺2から対
    をなす折り目付けローラR,R間に通すことで、多数の
    平行縦折り目3,3を有する二枚合わせの蛇腹形成紙4
    を作った後、その合わせ面同士を前記摘み代とした突片
    1Bから引き離し筒状に丸めて縦蛇腹筒5を作り、この
    筒5内にその保形弾力に抗して前記紙カップ6を無理嵌
    めすることで、この紙カップの外周面形状に前記蛇腹筒
    5をほぼ馴染ませ、前記接合部1Aによる取っ手付きの
    下細蛇腹紙筒5Aとして紙カップ6に被せることを特徴
    とする紙製断熱容器の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記蛇腹形成紙4を作るに当り、取っ
    手兼用接合部を避けた他の原紙部分に多数の平行縦折り
    目による縦蛇腹を形成することを特徴とする請求項8か
    ら請求項11までに記載の紙製断熱容器の製造方法。
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