JP3005708B2 - 輪 針 - Google Patents
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- JP3005708B2 JP3005708B2 JP8064049A JP6404996A JP3005708B2 JP 3005708 B2 JP3005708 B2 JP 3005708B2 JP 8064049 A JP8064049 A JP 8064049A JP 6404996 A JP6404996 A JP 6404996A JP 3005708 B2 JP3005708 B2 JP 3005708B2
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- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B85/00—Needles
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- D—TEXTILES; PAPER
- D04—BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
- D04B—KNITTING
- D04B3/00—Hand tools or implements
- D04B3/02—Needles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Knitting Machines (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
- Outer Garments And Coats (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本願発明は、輪編みを行う場
合に使用される輪針に関する。
合に使用される輪針に関する。
【０００２】
【従来の技術】輪編みを行うための第１の方法は、図１
２に示すように、４本の棒針２０〜２３を用いる方法で
ある。まず一本の棒針に平編みの要領で複数個の目を掛
け、上記の目を３本の棒針２０，２２，２３に平均に分
ける。続いて、たとえば右利きの人は、右手に余ってい
る棒針２１を、左手には編み込まれていない糸とつなが
っている棒針２０をもち、右手側の棒針２１に左手側の
棒針２０の目を編みながら移していく。左側の棒針２０
に掛かっている目が全て右側の棒針２１に編み目を形成
しながら移し終えると、左手側の棒針２０が余る。この
棒針を右手側に持ち替えて次に移行するべき目の掛かっ
ている棒針を左手に持ち、上記と同様に編み作業を進め
てゆき、以下同様に作業を進めて編み目を重ねてゆく。
２に示すように、４本の棒針２０〜２３を用いる方法で
ある。まず一本の棒針に平編みの要領で複数個の目を掛
け、上記の目を３本の棒針２０，２２，２３に平均に分
ける。続いて、たとえば右利きの人は、右手に余ってい
る棒針２１を、左手には編み込まれていない糸とつなが
っている棒針２０をもち、右手側の棒針２１に左手側の
棒針２０の目を編みながら移していく。左側の棒針２０
に掛かっている目が全て右側の棒針２１に編み目を形成
しながら移し終えると、左手側の棒針２０が余る。この
棒針を右手側に持ち替えて次に移行するべき目の掛かっ
ている棒針を左手に持ち、上記と同様に編み作業を進め
てゆき、以下同様に作業を進めて編み目を重ねてゆく。
【０００３】輪編みを行うための第２の方法は、図１３
に示すような輪針３を用いるものである。輪針３は、一
対の針部３１と、これらの基端部どうしを連結する可撓
性線材３０とを備えたものである。この場合には、上記
の４本の棒針を用いる場合のように一針終わるごとに棒
針を順次持ち替える必要なく編み目を進めるということ
ができる。
に示すような輪針３を用いるものである。輪針３は、一
対の針部３１と、これらの基端部どうしを連結する可撓
性線材３０とを備えたものである。この場合には、上記
の４本の棒針を用いる場合のように一針終わるごとに棒
針を順次持ち替える必要なく編み目を進めるということ
ができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】輪針を用いて輪編みを
行う場合には、輪針の長さに応じた限定された径の輪編
みを行うことしかできない。その上、市販されている輪
針は、短いものでも全長約４０ｃｍもあり、径の小さい
輪編み、たとえば手袋の手首部やセータの袖口、あるい
は靴下等を編むのに適しているとはいえない。
行う場合には、輪針の長さに応じた限定された径の輪編
みを行うことしかできない。その上、市販されている輪
針は、短いものでも全長約４０ｃｍもあり、径の小さい
輪編み、たとえば手袋の手首部やセータの袖口、あるい
は靴下等を編むのに適しているとはいえない。
【０００５】したがって、径の小さな輪編みを行う場合
には、前述した４本の棒針を用いる方法によらざるをえ
ないが、この場合には、上述したように、作業が非常に
面倒であるし、棒針どうしで区切られている目と目の間
が緩みがちになり、編み上がりが綺麗にならなくなる。
また、一般に、既存の棒針は比較的長寸法であるので、
目数の少ない、すなわち径の小さい筒状の部分を編み上
げていく場合には、上記の面倒さがさらに著しくなる。
には、前述した４本の棒針を用いる方法によらざるをえ
ないが、この場合には、上述したように、作業が非常に
面倒であるし、棒針どうしで区切られている目と目の間
が緩みがちになり、編み上がりが綺麗にならなくなる。
また、一般に、既存の棒針は比較的長寸法であるので、
目数の少ない、すなわち径の小さい筒状の部分を編み上
げていく場合には、上記の面倒さがさらに著しくなる。
【０００６】本願発明は、上記のような事情のもとで考
え出されたものであって、たとえば手袋の手首部、セー
タの袖口、あるいは靴下等の径の小さい筒状の部分を輪
編みによって簡便に編むに適した輪針を提供することを
その主な課題としている。
え出されたものであって、たとえば手袋の手首部、セー
タの袖口、あるいは靴下等の径の小さい筒状の部分を輪
編みによって簡便に編むに適した輪針を提供することを
その主な課題としている。
【０００７】
【発明の開示】上記の課題を解決するために、本願発明
では、次の手段を採用した。
では、次の手段を採用した。
【０００８】すなわち、本願発明の第１の側面よれば、
一対の針部と、これらの針部の基端部どうしを連結する
可撓性線材とを有する輪針であって、上記可撓性線材
は、偏平状に形成されているとともに、上記各針部は、
長手方向において上記可撓性線材の断面における短軸方
向に屈曲しており、かつ、上記一対の針部は、長さが異
なっていることに特徴づけられる輪針が提供される。
一対の針部と、これらの針部の基端部どうしを連結する
可撓性線材とを有する輪針であって、上記可撓性線材
は、偏平状に形成されているとともに、上記各針部は、
長手方向において上記可撓性線材の断面における短軸方
向に屈曲しており、かつ、上記一対の針部は、長さが異
なっていることに特徴づけられる輪針が提供される。
【０００９】好ましい実施形態においては、上記可撓性
線材の幅寸法は上記針部の径寸法と同一またはほぼ同一
に設定される。
線材の幅寸法は上記針部の径寸法と同一またはほぼ同一
に設定される。
【００１０】好ましい実施形態においてはさらに、上記
一対の針部のうち、長い方の針部の屈曲角度が、短い方
の針部の屈曲角度よりも小さく設定されている。
一対の針部のうち、長い方の針部の屈曲角度が、短い方
の針部の屈曲角度よりも小さく設定されている。
【００１１】上記本願発明の第１の側面による輪針は、
可撓性線材が偏平状に形成されていることから、この輪
針の全長を径の小さい筒部を編成するに適した長さに設
定する場合において、まず、次のような利点を享受する
ことができる。すなわち、上記可撓性線材は、その偏平
状断面の短軸方向に曲がりやすくなるため、一対の針部
を交差させる編み作業状態が自然に得られる。すなわ
ち、輪針全体を輪状に湾曲させようとするとき、この湾
曲方向が特定され、針部どうしが交差する編み作業状態
が自然に得られる。このことが、針部を操作して編み作
業を行う動作をより円滑にする。また、可撓性線材を湾
曲させた編み作業状態において、可撓性線材は一定の剛
性を有することになるため、編成物をしっかりと保持す
ることができ、このことも編み作業を行いやすくする。
可撓性線材が偏平状に形成されていることから、この輪
針の全長を径の小さい筒部を編成するに適した長さに設
定する場合において、まず、次のような利点を享受する
ことができる。すなわち、上記可撓性線材は、その偏平
状断面の短軸方向に曲がりやすくなるため、一対の針部
を交差させる編み作業状態が自然に得られる。すなわ
ち、輪針全体を輪状に湾曲させようとするとき、この湾
曲方向が特定され、針部どうしが交差する編み作業状態
が自然に得られる。このことが、針部を操作して編み作
業を行う動作をより円滑にする。また、可撓性線材を湾
曲させた編み作業状態において、可撓性線材は一定の剛
性を有することになるため、編成物をしっかりと保持す
ることができ、このことも編み作業を行いやすくする。
【００１２】可撓性線材の幅寸法を針部の径寸法を同一
またはほぼ同一とする場合には、針部から可撓性線材
へ、または可撓性線材から針部への編み目の移動が円滑
に行え、これが編み作業の円滑性の向上に大きく寄与す
る。
またはほぼ同一とする場合には、針部から可撓性線材
へ、または可撓性線材から針部への編み目の移動が円滑
に行え、これが編み作業の円滑性の向上に大きく寄与す
る。
【００１３】そして、上記一対の針部の長さを異なら
せ、かつその長手方向中間部において上記のように屈曲
させられているので、さらに次のような利点を享受する
ことができる。
せ、かつその長手方向中間部において上記のように屈曲
させられているので、さらに次のような利点を享受する
ことができる。
【００１４】すなわち、作業者が右利きの場合、右手に
もった針部を動かせて左手に持った針部に掛かっている
目を拾うようにして編み作業をするが、上記のように一
対の針部の長さを異ならせているので、右手に長い方の
針部を持ち、左手に短い方の針部を持って作業すること
により、前述した右手に持った針部の操作性を減殺する
ことなく、編み目を保持する可撓性線材部分の長さを確
保した上で、輪針全体の長さをさらに短縮することがで
きる。
もった針部を動かせて左手に持った針部に掛かっている
目を拾うようにして編み作業をするが、上記のように一
対の針部の長さを異ならせているので、右手に長い方の
針部を持ち、左手に短い方の針部を持って作業すること
により、前述した右手に持った針部の操作性を減殺する
ことなく、編み目を保持する可撓性線材部分の長さを確
保した上で、輪針全体の長さをさらに短縮することがで
きる。
【００１５】また、針部の長手方向中間部に屈曲部が設
けられていることにより、輪針全体の長さを短く設定し
たとしても、可撓性線材を無理なく湾曲させて、針部の
先端を交差させる編み作業状態を得ることができる。こ
の場合、長い方の針部の屈曲角度を短い方の針部を屈曲
角度よりも小さい設定しておくと、可撓性線材に無理な
力をかけることなく、一対の針部の適正な交差状態を得
ることができる。
けられていることにより、輪針全体の長さを短く設定し
たとしても、可撓性線材を無理なく湾曲させて、針部の
先端を交差させる編み作業状態を得ることができる。こ
の場合、長い方の針部の屈曲角度を短い方の針部を屈曲
角度よりも小さい設定しておくと、可撓性線材に無理な
力をかけることなく、一対の針部の適正な交差状態を得
ることができる。
【００１６】本願発明の第２の側面図によれば、一対の
針部と、これらの針部の基端部どうしを連結する可撓性
線材とを有する輪針であって、上記一対の針部は、長さ
が異なっているとともに、それぞれ長手方向中間部にお
いて屈曲している輪針が提供される。
針部と、これらの針部の基端部どうしを連結する可撓性
線材とを有する輪針であって、上記一対の針部は、長さ
が異なっているとともに、それぞれ長手方向中間部にお
いて屈曲している輪針が提供される。
【００１７】好ましい実施形態においては、上記一対の
針部のうち、長い方の針部の屈曲角度は、短い方の針部
の屈曲角度よりも小さく設定されている。
針部のうち、長い方の針部の屈曲角度は、短い方の針部
の屈曲角度よりも小さく設定されている。
【００１８】この場合、可撓性線材の断面形態および幅
寸法は問われない。すなわち、従来の一般的な輪針と同
様、丸断面のナイロンコードで可撓性線材を形成しても
よい。
寸法は問われない。すなわち、従来の一般的な輪針と同
様、丸断面のナイロンコードで可撓性線材を形成しても
よい。
【００１９】しかしながら、一対の針部の長さおよび屈
曲形態を上記のように条件づけることにより、この輪針
を径の小さい編成物を編むのに適した短い輪針として実
施する場合において、可撓性線材に無理な力をかけるこ
となく、一対の針部の先端部どうしが適正に交差する編
み作業状態を得ることができるという、前述したのと同
様の利点を得ることができる。
曲形態を上記のように条件づけることにより、この輪針
を径の小さい編成物を編むのに適した短い輪針として実
施する場合において、可撓性線材に無理な力をかけるこ
となく、一対の針部の先端部どうしが適正に交差する編
み作業状態を得ることができるという、前述したのと同
様の利点を得ることができる。
【００２０】本願発明のその特徴および利点は、図面を
参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろ
う。
参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろ
う。
【００２１】
【発明の実施の形態】図１ないし図４は、本願発明の第
１の側面に係る輪針１の一実施形態を示している。図１
および図２に示されるように、この輪針１は、一対の針
部１０，１１と、これらの基端部どうしを連結する可撓
性線材１２を備えている。針部１０，１１は、図３に示
すように、一定の太さをもつ丸断面を有している。ま
た、上記可撓性線材１２は、図４に示すように、上記針
部１０，１１の径寸法と同一の幅寸法をもつ偏平状に形
成されている。針部１０，１１はまた、互いの長さが異
なっている。長い方の針部１１の長さは、後述するよう
に、利き手で保持してこれを操作するに不都合のない必
要最小限の長さに設定される。短い方の針部１０の長さ
は利き手以外の手で保持するに必要最小限の長さに設定
される。ここで短い方の針部１０は、利き手以外の手で
保持するのであって、長い方の針部１１のように利き手
で編み操作をするのではないから、上記長い方の針部１
１よりも短くてよいのである。
１の側面に係る輪針１の一実施形態を示している。図１
および図２に示されるように、この輪針１は、一対の針
部１０，１１と、これらの基端部どうしを連結する可撓
性線材１２を備えている。針部１０，１１は、図３に示
すように、一定の太さをもつ丸断面を有している。ま
た、上記可撓性線材１２は、図４に示すように、上記針
部１０，１１の径寸法と同一の幅寸法をもつ偏平状に形
成されている。針部１０，１１はまた、互いの長さが異
なっている。長い方の針部１１の長さは、後述するよう
に、利き手で保持してこれを操作するに不都合のない必
要最小限の長さに設定される。短い方の針部１０の長さ
は利き手以外の手で保持するに必要最小限の長さに設定
される。ここで短い方の針部１０は、利き手以外の手で
保持するのであって、長い方の針部１１のように利き手
で編み操作をするのではないから、上記長い方の針部１
１よりも短くてよいのである。
【００２２】図に示す実施形態においてはまた、両針部
１０，１１は、その長手方向中間部基端寄りにおいて、
それぞれ、所定の角度θ1 およびθ2 で屈曲させられて
いる。この場合、長い方の針部１１における屈曲角度θ
1 は、短い方の針部１０における屈曲角度θ2 よりも小
さくしてある。より具体的には、上記θ1 が約４０°、
上記θ2 が約４５°に設定されている。なお、上記各屈
曲部の方向は、可撓性線材の断面において、短軸方向、
すなわちこの可撓性線材１２の曲がりやすい方向と同方
向に屈曲させている。
１０，１１は、その長手方向中間部基端寄りにおいて、
それぞれ、所定の角度θ1 およびθ2 で屈曲させられて
いる。この場合、長い方の針部１１における屈曲角度θ
1 は、短い方の針部１０における屈曲角度θ2 よりも小
さくしてある。より具体的には、上記θ1 が約４０°、
上記θ2 が約４５°に設定されている。なお、上記各屈
曲部の方向は、可撓性線材の断面において、短軸方向、
すなわちこの可撓性線材１２の曲がりやすい方向と同方
向に屈曲させている。
【００２３】なお、上記各針部１０，１１ないし可撓性
線材１２は、ナイロンあるいはその他の樹脂によって一
体成形することができるが、たとえば、針部１０，１１
を金属、木材あるいは竹材によって形成し、これをナイ
ロン等の樹脂によって形成した可撓性線材１２の両端部
に連結してももちろんよい。
線材１２は、ナイロンあるいはその他の樹脂によって一
体成形することができるが、たとえば、針部１０，１１
を金属、木材あるいは竹材によって形成し、これをナイ
ロン等の樹脂によって形成した可撓性線材１２の両端部
に連結してももちろんよい。
【００２４】上記輪針１の使用にあたっては、図５に示
すように、利き手（右利きの場合は右手）に長い方の針
部１１を、利き手以外の手（右利きの場合は左手）に短
い方の針部１０を保持し、両針部１０，１１の先端部が
交差するように可撓性線材１２を湾曲させた状態で編み
作業を行う。この場合、可撓性線材１２は、偏平断面を
もっていて、その湾曲容易な方向が特定されるので、両
針部１０，１１どうしを近づけるように輪針全体を湾曲
させるとき、自然と針部１０，１１の先端部の交差状態
を得ることができる。しかも、図に示す実施形態におい
ては、両針部１０，１１は、その長手方向中間部基端寄
りにおいて所定の角度で屈曲させられているので、可撓
性線材１２の長さを短くしても、この可撓性線材１２に
無理な曲げを発生させることなく、上記した両針部１
０，１１の先端部が適正に交差する編み作業状態を得る
ことができる。
すように、利き手（右利きの場合は右手）に長い方の針
部１１を、利き手以外の手（右利きの場合は左手）に短
い方の針部１０を保持し、両針部１０，１１の先端部が
交差するように可撓性線材１２を湾曲させた状態で編み
作業を行う。この場合、可撓性線材１２は、偏平断面を
もっていて、その湾曲容易な方向が特定されるので、両
針部１０，１１どうしを近づけるように輪針全体を湾曲
させるとき、自然と針部１０，１１の先端部の交差状態
を得ることができる。しかも、図に示す実施形態におい
ては、両針部１０，１１は、その長手方向中間部基端寄
りにおいて所定の角度で屈曲させられているので、可撓
性線材１２の長さを短くしても、この可撓性線材１２に
無理な曲げを発生させることなく、上記した両針部１
０，１１の先端部が適正に交差する編み作業状態を得る
ことができる。
【００２５】編み作業は、長い方の針部１１を利き手で
操作しながら行うが、この長い方の針部１１の長さは、
上記のように利き手で操作するに必要最小限の長さをも
っているので、この針部１１を操作する上でなんら不都
合はない。一方、短い方の針部１０は、利き手以外の手
で保持されるのであって、それ自体を動かして操作する
わけではないので、上記利き手で保持される針部１１よ
りも短くても、なんら不都合はない。このように、編み
作業の実際を考慮して、針部１０，１１の長さを違えて
いるので、編み目を保持する可撓性線材部分の長さをで
きるだけ確保した上で、輪針１全体の長さをより短くす
ることができる。
操作しながら行うが、この長い方の針部１１の長さは、
上記のように利き手で操作するに必要最小限の長さをも
っているので、この針部１１を操作する上でなんら不都
合はない。一方、短い方の針部１０は、利き手以外の手
で保持されるのであって、それ自体を動かして操作する
わけではないので、上記利き手で保持される針部１１よ
りも短くても、なんら不都合はない。このように、編み
作業の実際を考慮して、針部１０，１１の長さを違えて
いるので、編み目を保持する可撓性線材部分の長さをで
きるだけ確保した上で、輪針１全体の長さをより短くす
ることができる。
【００２６】さらに図に示す実施形態においては、上述
のように屈曲角度θ1 ，θ2 を、違えているので、図６
に示すように、両針部１０，１１の長さが異なるにもか
かわらず、可撓性線材１２に無理な力を与えることな
く、両針部１０，１１の先端部の交差状態を得ることが
できる。
のように屈曲角度θ1 ，θ2 を、違えているので、図６
に示すように、両針部１０，１１の長さが異なるにもか
かわらず、可撓性線材１２に無理な力を与えることな
く、両針部１０，１１の先端部の交差状態を得ることが
できる。
【００２７】さらには、可撓性線材１２が偏平状となっ
ている結果、図５あるいは図６に示すような可撓性線材
１２の湾曲状態において、この可撓性線材１２には一定
の曲げ剛性が得られるので、この可撓性線材１２に保持
される編成物の重みによってこの可撓性線材１２が垂れ
下がるといったことも回避することができ、このこと
も、編み作業の作業性の向上に大きく寄与する。
ている結果、図５あるいは図６に示すような可撓性線材
１２の湾曲状態において、この可撓性線材１２には一定
の曲げ剛性が得られるので、この可撓性線材１２に保持
される編成物の重みによってこの可撓性線材１２が垂れ
下がるといったことも回避することができ、このこと
も、編み作業の作業性の向上に大きく寄与する。
【００２８】なお、上記可撓性線材１２は、断面におい
て全体として偏平状となっておればよく、たとえば図７
の各図に示すような断面形態を選択することができる。
て全体として偏平状となっておればよく、たとえば図７
の各図に示すような断面形態を選択することができる。
【００２９】図８ないし図１１は、本願発明の第２の側
面による輪針１の一実施形態を示している。この第２の
側面による輪針１は、可撓性線材１３の断面形態および
太さが限定されない点を除き、針部１０，１１の形態
は、図１および図２に示した輪針と同様である。すなわ
ち、両針部１０，１１は、その長さが互いに異なってお
り、それぞれ長手方向中間部基端寄りにおいて異なる角
度θ1 ，θ2 で屈曲させられている。
面による輪針１の一実施形態を示している。この第２の
側面による輪針１は、可撓性線材１３の断面形態および
太さが限定されない点を除き、針部１０，１１の形態
は、図１および図２に示した輪針と同様である。すなわ
ち、両針部１０，１１は、その長さが互いに異なってお
り、それぞれ長手方向中間部基端寄りにおいて異なる角
度θ1 ，θ2 で屈曲させられている。
【００３０】本実施形態においては、可撓性線材１３に
おいては、両針部１０，１１の径寸法よりも小さな径寸
法をもつ丸断面を有したものとしてある。この場合も、
針部１０，１１ないし可撓性線材１３をナイロンあるい
はその他の樹脂による一体成形によって形成することが
できるほか、針部１０，１１と可撓性線材１３とを別々
に作製し、これらを連結してもよい。
おいては、両針部１０，１１の径寸法よりも小さな径寸
法をもつ丸断面を有したものとしてある。この場合も、
針部１０，１１ないし可撓性線材１３をナイロンあるい
はその他の樹脂による一体成形によって形成することが
できるほか、針部１０，１１と可撓性線材１３とを別々
に作製し、これらを連結してもよい。
【００３１】この本願発明の第２の側面による輪針１に
よっても、全体長さを短縮した場合において、径の小さ
な筒状の編成物を編むのに適したものとなり、上記針部
１０，１１の具体的形態に関連して上述したのと同様の
利点が得られることが理解されよう。ただし、両針部１
０，１１の屈曲角度θ1 ，θ2 が同一角度であっても、
利き手で長いほうの針部１１を保持し、利き手以外の手
で短いほうの針部１０を保持するというように、編み作
業の実際を考慮して針部１０，１１の長さを違えている
ので、編み目を保持する可撓性線材部分の長さをできる
だけ確保した上で、輪針１全体の長さをより短くするこ
とができる。
よっても、全体長さを短縮した場合において、径の小さ
な筒状の編成物を編むのに適したものとなり、上記針部
１０，１１の具体的形態に関連して上述したのと同様の
利点が得られることが理解されよう。ただし、両針部１
０，１１の屈曲角度θ1 ，θ2 が同一角度であっても、
利き手で長いほうの針部１１を保持し、利き手以外の手
で短いほうの針部１０を保持するというように、編み作
業の実際を考慮して針部１０，１１の長さを違えている
ので、編み目を保持する可撓性線材部分の長さをできる
だけ確保した上で、輪針１全体の長さをより短くするこ
とができる。
【００３２】もちろん、本願発明の範囲は上述した各実
施形態に限定されるものではない。特に、本願発明の第
１の側面によって提供される輪針１に関しては、径の小
さな筒状の編成物を編む場合に限定されるものではな
い。すなわち、市販されている輪針と同様、全長が約４
０ｃｍ程度の輪針に構成することもできる。この場合に
おいても、可撓性線材１２をその全長にわたって偏平状
としておくことにより、この可撓性線材１２の湾曲方向
が特定される結果、保存状態や包装状態において上記可
撓性線材が捩じれたり、望ましくない方向への屈曲ぐせ
がついてしまうということがなくなるという利点、およ
び、針部が可撓性線材への編み目の移行が円滑に行える
という利点を享受することができる。
施形態に限定されるものではない。特に、本願発明の第
１の側面によって提供される輪針１に関しては、径の小
さな筒状の編成物を編む場合に限定されるものではな
い。すなわち、市販されている輪針と同様、全長が約４
０ｃｍ程度の輪針に構成することもできる。この場合に
おいても、可撓性線材１２をその全長にわたって偏平状
としておくことにより、この可撓性線材１２の湾曲方向
が特定される結果、保存状態や包装状態において上記可
撓性線材が捩じれたり、望ましくない方向への屈曲ぐせ
がついてしまうということがなくなるという利点、およ
び、針部が可撓性線材への編み目の移行が円滑に行える
という利点を享受することができる。
【図１】本願発明の第１の側面によって提供される輪針
の一実施形態の側面図。
の一実施形態の側面図。
【図２】図１に示される輪針の平面図。
【図３】図１のIII −III 線に沿う拡大断面図。
【図４】図１のIV−IV線に沿う拡大断面図。
【図５】図１に示される輪針の使用状態説明図。
【図６】図１に示される輪針の使用状態での側面図。
【図７】可撓性線材の断面形態の変形例の説明図。
【図８】本願発明の第２の側面によって提供される輪針
の一実施形態の側面図。
の一実施形態の側面図。
【図９】図８に示される輪針の平面図。
【図１０】図８のＸ−Ｘ線に沿う拡大断面図。
【図１１】図８のXI−XI線に沿う拡大断面図。
【図１２】従来例の説明図。
【図１３】従来例の説明図。
１ 輪針 １０ 針部 １１ 針部 １２ 可撓性線材 １３ 可撓性線材
Claims (5)
- 【請求項１】 一対の針部と、これらの針部の基端部ど
うしを連結する可撓性線材とを有する輪針であって、 上記可撓性線材は、偏平状に形成されているとともに、
上記各針部は、長手方向において上記可撓性線材の断面
における短軸方向に屈曲しており、かつ、上記一対の針
部は、長さが異なっていることを特徴とする、輪針。 - 【請求項２】 上記可撓性線材の幅寸法は、上記針部の
径寸法と同一またほぼ同一である、請求項１に記載の輪
針。 - 【請求項３】 上記一対の針部のうち、長いほうの針部
の屈曲角度は、短い方の針部の屈曲角度よりも小さく設
定されている、請求項１に記載の輪針。 - 【請求項４】 一対の針部と、これらの針部の基端部ど
うしを連結する可撓性線材とを有する輪針であって、 上記一対の針部は長さが異なっているとともに、それぞ
れ長手方向中間部において屈曲していることを特徴とす
る、輪針。 - 【請求項５】 上記一対の針部のうち、長い方の針部の
屈曲角度が、短い方の針部の屈曲角度よりも小さく設定
されている、請求項４に記載の輪針。
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