JP6211394B2 - 編地、および編地の編成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ベース編地に刺繍風の装飾部を形成した編地、およびその編成方法に関する。
横編機を用いて種々の編組織を有する編地を編成することが行なわれている。例えば、特許文献1には、編地の本体であるベース編地に、ベース編地を編成するベース編糸とは異なる編糸(線材)を編み込む編地の編成方法、およびその編成方法で編成された編地が開示されている。線材は、ベース編地における表側の面上の2点間に掛け渡され、その掛け渡された部分が編地の表面に装飾部を形成する。
一方、編地の表側の面に装飾部を形成する手法として、横編機で編成された編地に刺繍を施す方法がある。
特開2008−303489号公報
特許文献1の編成方法は、クロス柄やダイヤ柄のような単純なデザインの装飾部を形成することはできるものの、刺繍によって得られるような複雑なデザインの装飾部を形成することはできなかった。一方、刺繍による装飾部の形成は、複雑なデザインの装飾部を形成できるものの、非常に手間がかかるという問題がある。編地の編成と装飾部の形成とが別工程となるからである。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的の一つは、横編機によって形成された刺繍風の装飾部を備える編地、およびその製造方法を提供することにある。
本発明の編地は、少なくとも前後一対の針床と、それらの針床の編針に編糸を給糸する給糸口と、を備える横編機を用いて編成され、ウエール方向に連続する複数段のベース編目列で構成されたベース編地と、ベース編地を構成する編糸とは異なる線材によってベース編地の表側の面に形成される装飾部と、を備える編地である。この本発明の編地では、線材が、ベース編地の編幅内の位置でベース編地の編幅方向に複数回折り返された状態でベース編地におけるウエール方向の異なる複数箇所に編成によって取り付けられている。ベース編地における線材が取り付けられる箇所において、線材が、ベース編目列における隣接する編目の間を裏側から表側に抜け、同じベース編目列における別の隣接する編目の間を表側から裏側に抜けることで、ベース編地の表側の面をコース方向に渡る複数の渡り部が形成されており、これら渡り部によって装飾部が形成されている。
本発明の編地の編成方法は、少なくとも前後一対の針床と、それらの針床の編針に編糸を給糸する給糸口と、を備える横編機を用いて、ウエール方向に連続する複数段のベース編目列で構成されたベース編地と、ベース編地を構成する編糸とは異なる線材によってベース編地の表側の面に形成される装飾部と、を備える編地を編成する編地の編成方法にかかる。この本発明の編地の編成方法では、ウエール方向の異なる位置にある複数のベース編目列を編成する際、下記工程α〜工程γを行なう。
[工程α]…給糸口を移動させ、ベース編目列を編成する。
[工程β]…工程αで編成したベース編目列を構成する編目を、装飾部のデザインを考慮して一方の針床と他方の針床に振り分けた状態とする。
[工程γ]…線材を供給する給線口(line feeder)を振り分け境界の位置まで移動させ、針床の対向方向における一方の針床と他方の針床に振り分けられた編目の間に線材を挟み込ませ、ベース編地の表側の面をコース方向に渡る線材の一部からなる渡り部を形成する。
ウエール方向の異なる位置にある複数のベース編目列を編成する際、これら工程α〜工程γを行なうことで、線材を、ベース編地の編幅内の位置でベース編地の編幅方向に複数回折り返された状態でベース編地におけるウエール方向の異なる複数箇所に取り付け、ベース編地の表側の面に、複数の渡り部から構成される装飾部を形成する。
但し、振り分け境界は、針床の長手方向における一方の針床に振り分けられた編目と他方の針床に振り分けられた編目との境界のうち、給線口の移動方向の前方側にある境界である。なお、一つのベース編目列に上記境界が一つしか形成されない場合は、その唯一の境界が振り分け境界である。
本発明の編地の編成方法として、工程βにおいて、一方の針床と他方の針床に編目を振り分ける際、針床の長手方向における振り分け境界の位置に一つ以上の空針を設け、振り分け境界の幅を拡げる形態を挙げることができる。
本発明の編地に備わる装飾部は、ベース編地に取り付けられる線材の複数の渡り部が組み合わさることで形成されている。この構成であれば、刺繍風の複雑なデザインの装飾部を形成することが可能である。
また、本発明の編地の編成方法によれば、本発明の編地を編成することができる。特に、工程βにおいて振り分け境界の位置に空針を設けることで、編地における振り分け境界に相当する位置の編目の大きさを揃えることができる。また、振り分け境界の位置に空針を設けることで、編成効率を下げることなく編地を編成することができる。
図1は、実施形態に記載される編地の概略構成図である。 図2は、図1に示される編地の編成工程図である。 図3(A)は、実施形態2に示す編地の表側写真、図3(B)は、その編地の裏側写真を示す図である。
<実施形態1>
≪編地≫
図1に示す編地1は、本発明の編地の実施形態の一例である。この編地1は、少なくとも前後一対の針床と、それらの針床の編針に編糸を給糸する給糸口と、を備え、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて編成された編地である。この編地1は、ウエール方向に連続する複数段のベース編目列20で構成されたベース編地2と、ベース編地2を構成する編糸L8とは異なる線材L9によってベース編地2の表側の面に形成される装飾部3と、を備える。なお、図1では、ベース編地2を構成するベース編目列20のうち、二段分のベース編目列20のみを示している。
装飾部3を構成する線材L9は、ベース編地2の所定領域2R内の複数箇所に取り付けられている。所定領域2Rは、ベース編地2のコース方向(編幅方向に同じ)とウエール方向(編幅方向に直交する方法)の両方に拡がりを持った領域である。所定領域2Rの大きさは、装飾部3をどの程度の大きさにするかによって決定される。一方、所定領域2R内のどの位置に線材L9を取り付けるかは、装飾部3をどのようなデザインにするかによって決定される。
ベース編地2における線材L9の取付箇所では、線材L9が、ベース編地2を構成するベース編目列20における隣接する編目の間を裏側から表側に抜け、同じベース編目列20における別の隣接する編目の間を表側から裏側に抜けている。図1に示す例では、線材L9が、アローヘッドで示す点a,c,e,g,i,kの位置でベース編目列20(ベース編地2)の表側に抜け、点b,d,f,h,j,lの位置でベース編目列20(ベース編地2)の裏側に抜けている。また、点線で示すように、点b−c,d−e,f−g,h−i,j−k間では、線材L9がベース編地2の裏側を渡っている。その結果、ベース編地2を縫うように線材L9がベース編目列20に取り付けられると共に、ベース編地2の表側の面をコース方向に渡る複数の渡り部30〜35が形成される。これら渡り部30〜35が集合することで、ベース編地2の表面を装飾する装飾部3が形成されている。
上記渡り部30〜35は、ベース編地2の裏側の面で繋がっている(点線を参照)。これは、線材L9が、ベース編地2のウエール方向下側から上側に向かって蛇行しながらベース編地2に取り付けられているからである。このように、線材L9がベース編地2の編幅方向の全長にわたって配置されていないため、装飾部3が設けられていない部分が不必要に厚くなることがなく、当該部分の伸縮性が損なわれることもない。
ここで、渡り部30〜35の配置は、装飾部3のデザインによって任意に選択することができる。例えば、渡り部31(32)は、渡り部30(31)が取り付けられるベース編目列20のウエール方向直上に形成されるベース編目列20に設けられている。これに対して、渡り部33,34は、渡り部32が取り付けられるベース編目列20のウエール方向直上よりも上に形成されるベース編目列20に設けられている。また、渡り部33と渡り部34とは、同じベース編目列20におけるコース方向の異なる位置に取り付けられている。渡り部30〜35の配置を工夫すれば、かなり複雑なデザインの刺繍風の装飾部3を形成することができる。
≪編地の編成方法≫
図1に示す編地1は、例えば2枚ベッド横編機や4枚ベッド横編機などを用いて編成することができる。以下、2枚ベッド横編機を用いて図1の渡り部30,31を編成する例を、図2の編成工程図に基づいて説明する。
図2の編成工程図における左欄には編成工程の番号(S+数字)が示されており、右欄には各編成工程における編目の係止状態が示されている。右欄の黒点は前針床(以下、FB)および後針床(以下、BB)に備わる編針を、符号8が付された三角印は編糸L8を給糸する給糸口、符号9が付された三角印は線材L9を供給する給線口を示す。また、図中の矢印は編目の目移しの方向を、右欄上部の大文字アルファベットA〜Jは、編針の位置を示す。
S1では、編糸L8を給糸する給糸口8を紙面右方向に移動させ、ベース編地2を構成するベース編目列20を一段分編成した(本発明の工程αに相当)。
S2では、FBの編針E,Fに係止されるベース編目列の編目をBBの編針E,Fに目移しした(本発明の工程βに相当)。さらに、S2では、FBの編針B,C,Dに係止されるベース編目列の編目、およびFBの編針G,H,Iに係止されるベース編目列の編目をそれぞれ、BBを経由させて、FBの編針A,B,C、およびFBの編針H,I,Jに目移しした。この目移しによって、FB,BBの長手方向におけるFBに振り分けられた編目とBBに振り分けられた編目との境界に空針D,Gが形成される。なお、各境界に形成される空針の数は、1〜3本の範囲であれば特に限定されない。
S3では、給線口9を右方向に移動させ、FBの編針Fの編目および編針Hの編目の間の位置(給線口9の移動方向の前方側にある振り分け境界20xの位置)に給線口9を停止させた(本発明の工程γに相当)。さらに、S3では、BBの編針E,Fに預けておいた編目をFBの編針E,Fに目移しした。振り分け境界20xに空針Gが形成されているため、給線口9の停止位置が多少ずれても、給線口9から供給される線材L9が、後述するS4においてベース編目列20に編み込まれることを防止できる。
S3が終了した時点で、FBに振り分けられた編目と、BBに振り分けられた編目と、の間に線材L9が挟み込まれた状態になる。その結果、線材L9の一部が、編針Cの編目と編針Eの編目との間の位置でベース編地2の裏側(図2においては紙面手前側)から表側(図2においては紙面奥側)に抜け、編針Fの編目と編針Hの編目との間の位置で再びベース編地2の裏側に抜け、ベース編地2の表側の面をコース方向に渡る渡り部30が形成される。
ここで、給線口9から供給される線材L9は、細長く連なった部材でありさえすれば良く、その材質・形態は特に限定されない。例えば、線材L9の材質としては、ウールやシルク、綿、アクリル、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アラミド、ポリプロピレン、炭素繊維、金属(合金を含む)などを挙げることができる。また、線材L9の形態としては、編糸、紐、テープ、チェーンなどを挙げることができる。線材L9の太さは、給線口9から供給することができる太さであれば特に限定されず、編糸L8よりもかなり太くても構わない。
次いで、図1の渡り部31を形成する。S4では、給線口9をベース編目列20の編幅内に停止させたままの状態で給糸口8を左方向に移動させ、ベース編目列20を一段分編成し(本発明の工程αに相当)、FBの編針E,Fに係止される編目をBBの編針E,Fに目移しした(本発明の工程βに相当)。給線口9を停止させたままの状態でベース編目列20を編成できるのは、空針Gの近傍の位置に給線口9が停止しているため、給線口9からの線材L9がベース編目列20に編み込まれることがないからである。
S5では、給線口9を左方向に移動させ、FBの編針Cの編目と編針Eの編目との間の位置(給線口9の移動方向の前方側にある振り分け境界20xの位置)に給線口9を停止させた(本発明の工程γに相当)。さらにS5では、BBの編針E,Fに預けておいた編目をFBの編針E,Fに目移しした。上記S4,S5によって、ベース編地2の表側の面をコース方向に渡る渡り部31が形成される。
以降は、図2の編成方法と同様の編成方法によって、ベース編目列20を編成すると共に、図1の渡り部32〜35を編成する。その際、空針に隣接したベース編目列20の一部の編目を空針の方向に目移しで移動させ、ベース編目列20の振り分け境界20xの位置を変更することで、渡り部32〜35の形成位置およびコース方向長さを変化させる。例えば、図1の渡り部32を形成する場合、図2のS5の編針B,Cの編目を編針C,Dに目移しすることで編針Bを空針とすると共に、編針Hの編目を編針Gに目移しすることで編針Hを空針とする(空針Bが図1の点eに対応し、空針Gが図1の点fに対応する)。そして、給線口9を空針Bの位置に移動させ、渡り部32を形成するベース編目列20を編成し、編針C〜Fの編目をBBに目移しする。以下、同様の編成を用いた渡り部30〜35の編成が終了したら、振り分け境界20xの編目の間隔を詰めてベース編目列20を編成することが好ましい。なお、渡り部30の始端(終端)と渡り部31の終端(始端)とが編幅方向にずれていないため、渡り部30,31を効率良く編成することができる。
以上説明した編成方法によれば、図1に示す編地1を編成することができる。渡り部30〜35の配置によって、かなり複雑なデザインの装飾部3を形成することができる。また、図2の編成方法によれば、効率良く編地1を編成することができる。それは、振り分け境界20xの位置に空針を設け、その空針の位置に給線口9を停止させているため、ベース編目列20を編成する際、線材L9がベース編目列20に編み込まれないように線材L9を供給する給線口9を一旦、退避させる必要がないからである。
<変形例>
図1に示す編地1を編成する編地の編成方法として、振り分け境界20xの位置に空針を設ける図2に示す編成方法の他に、ミス編成を利用する編成方法と、給線口9の蹴り返しを利用する編成方法を挙げることができる。
≪ミス編成を利用する編成方法≫
この編成方法では、ベース編目列を編成する際、振り分け境界の近傍の位置でミス編成を行なう。図2を参照しながら説明すると、S1において給糸口8を右方向に移動させ、FBの編針B〜Iにベース編目列20を編成した後、S2においてFBの編針E,Fに係止される編目の目移しのみを行なう。次いで、給線口9を右方向に移動させ、編針Fと編針Gとの間に形成される振り分け境界の近傍の位置(例えば、FBの編針Gの位置)に停止させる。そして、BBの編針E,Fの編目をFBの編針E,Fに戻した後、次の段のベース編目列20を編成する際、編針Gの位置でミス編成を行なう。このようにミス編成を行なうことで、給線口9から延びる線材L9がベース編目列20に編み込まれることを回避することができる。なお、ミス編成を利用する編成方法を用いて編成された編地では、振り分け境界に相当する箇所においてベース編地の編目が大きくなる。
≪給線口の蹴り返しを利用する編成方法≫
この編成方法では、給線口9から延びる線材L9がベース編目列20に編み込まれない位置に給線口9を逃がしながらベース編目列20を編成する。図2を参照しながら説明すると、S1において給糸口8を右方向に移動させ、FBの編針B〜Iにベース編目列20を編成した後、S2においてFBの編針E,Fに係止される編目の目移しのみを行なう。次いで、給線口9を右方向に移動させ、給線口9をFBの編針Gの近傍の位置に停止させる。そして、次の段のベース編目列20を編成する際、給線口9を左方向に移動させると共に、給糸口8を左方向に移動させ、FBの編針I,H,Gに編目を編成する。さらに、給線口9と給糸口8を共に右方向に移動させ、線材L9がベース編目列20に編み込まれないようにしてから、給糸口8を再び左方向に移動させ、FBの編針F〜Bに編目を編成する。
<実施形態2>
実施形態2では、図2に示す編成方法に従って編成された複数の装飾部を組み合わせてなる複合装飾部を備える編地を図3の写真に基づいて説明する。図3(A)は、複合装飾部を備える編地の表側写真、図3(B)はその編地の裏側写真を示す図である。
図3(A)に示すように、実施形態2の編地の表側の面には、渡り部の形成位置を徐々に右側にずらした複数の装飾部と、渡り部の形成位置を徐々に左側にずらした複数の装飾部と、を組み合わせることで、全体的な形状がV字状となった複雑なデザインの複合装飾部が形成されている。この複合装飾部が複数の装飾部を組み合わせて形成されていることは、図3(B)に示す編地の裏側の面を見れば明らかである。編地の裏側の面には、複数の線材の糸入れ部と糸出し部が存在しており、各線材で構成される装飾部が編地に形成されていることが分かる。装飾部を構成する各渡り部の編幅方向の位置を徐々に移動させるには、図1,2を参照して説明したように、ベース編目列20の振り分け境界20xの位置を変化させれば良い。
また、実施形態2の編地では、ベース編地と装飾部との境界付近におけるベース編地の編目の大きさが揃っており、綺麗な仕上がりになっている。これは、図2の編成工程図に示すように、振り分け境界20xの位置でミス編成を行なっていないからである。
なお、図3(A)の中央部に配置されるV字状のギザギザの装飾部では、複数の短い渡り部が編幅方向に並んでいる。それは、編幅方向に長い渡り部を形成すると、渡り部がベース編地から浮いてしまうからである。ここで、短い渡り部を編幅方向に複数並べると、隣接する左側の渡り部と右側の渡り部とを繋ぐ部分はベース編地の裏側に配置されるため、隣接する短い渡り部の間でベース編地が表側に露出する(ギザギザの装飾部における白色の部分を参照)。その露出するベース部は極めて小さく、装飾部のデザインが損なわれることはない。
FB 前針床 BB 後針床
1 編地
2 ベース編地
20 ベース編目列 2R 所定領域 20x 振り分け境界
3 装飾部
30〜35 渡り部
8 給糸口 L8 編糸
9 給線口 L9 線材

Claims (3)

  1. 少なくとも前後一対の針床と、それらの針床の編針に編糸を給糸する給糸口と、を備える横編機を用いて編成され、
    ウエール方向に連続する複数段のベース編目列で構成されたベース編地と、前記ベース編地を構成する編糸とは異なる線材によって前記ベース編地の表側の面に形成される装飾部と、を備える編地において、
    前記線材が、前記ベース編地の編幅内の位置で前記ベース編地の編幅方向に複数回折り返された状態で前記ベース編地におけるウエール方向の異なる複数箇所に編成によって取り付けられており、
    前記ベース編地における前記線材が取り付けられる箇所において、前記線材が、前記ベース編目列における隣接する編目の間を裏側から表側に抜け、同じベース編目列における別の隣接する編目の間を表側から裏側に抜けることで、前記ベース編地の表側の面をコース方向に渡る複数の渡り部が形成されており、これら渡り部によって前記装飾部が形成されている編地。
  2. 少なくとも前後一対の針床と、それらの針床の編針に編糸を給糸する給糸口と、を備える横編機を用いて、ウエール方向に連続する複数段のベース編目列で構成されたベース編地と、前記ベース編地を構成する編糸とは異なる線材によって前記ベース編地の表側の面に形成される装飾部と、を備える編地を編成する編地の編成方法において、
    ウエール方向の異なる位置にある複数のベース編目列を編成する際、
    前記給糸口を移動させ、前記ベース編目列を編成する工程αと、
    前記工程αで編成したベース編目列を構成する編目を、前記装飾部のデザインを考慮して一方の針床と他方の針床に振り分けた状態とする工程βと、
    前記線材を供給する給線口を下記振り分け境界の位置まで移動させ、針床の対向方向における一方の針床と他方の針床に振り分けられた編目の間に前記線材を挟み込ませ、前記ベース編地の表側の面をコース方向に渡る前記線材の一部からなる渡り部を形成する工程γと、
    を行なうことで、前記線材を、前記ベース編地の編幅内の位置で前記ベース編地の編幅方向に複数回折り返された状態で前記ベース編地におけるウエール方向の異なる複数箇所に取り付け、
    前記ベース編地の表側の面に、複数の渡り部から構成される前記装飾部を形成する編地の編成方法。
    但し、振り分け境界は、前記針床の長手方向における前記一方の針床に振り分けられた編目と前記他方の針床に振り分けられた編目との境界のうち、前記給線口の移動方向の前方側にある境界である。
  3. 前記工程βにおいて、一方の針床と他方の針床に編目を振り分ける際、針床の長手方向における前記振り分け境界の位置に一つ以上の空針を設け、前記振り分け境界における編目の間隔を拡げる請求項2に記載の編地の編成方法。
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