JP3005313U - 無反射ガラス写真パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】写真を壁面等に取り付けるための無反射ガラス
写真パネルに関し、特に写真表面が反射しないため非常
に見やすく、また壁面から浮き上がって見えるようにし
た無反射ガラス写真パネルを提供しようとする。 【構成】透明ガラスの前面をシルクサイト加工するとと
もに、その周囲をテーパ状断面にカットし、さらに透明
ガラスの裏面に写真を無変色のりで圧着してなるディス
プレイ本体を、化粧ビスで壁面に取り付けるようにした
ことを特徴とする。 【効果】写真を浮き上がらせて引き立つように見せるだ
けでなく、透明ガラスの表面がほとんど反射しないため
に非常に見やすいこの種無反射ガラス写真パネルを提供
することができる。また額縁等を使用していないので背
景の中に溶け込んで、自然な感じのインテリアとして使
用することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、写真を壁面等に取り付けるための無反射ガラス写真パネルに関し 、特に写真表面が反射しないため非常に見やすく、また壁面から浮き上がって見 えるようにした無反射ガラス写真パネルを提供しようとするものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の無反射ガラス写真パネルとしては、実公昭６３−４１２００号 公報に示されたような内照式の無反射ガラス写真パネルが公知である。この従来 例の無反射ガラス写真パネルは、写真の裏面にガラス繊維製シート材を貼り付け 、写真の表面に保護膜を形成したものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記無反射ガラス写真パネルは、壁面内から照明する内照式で あって、単に壁面に取り付けて写真を鑑賞する用途としては何も配慮されていな い。

【０００４】 一方、従来一般的な、額縁に写真を入れてその表面に透明ガラスや透明プラス チックを配したものは、額縁のために写真が暗くなってしまい、また透明ガラス や透明プラスチックの表面に外部照明等が反射して非常に見づらいという欠点が あった。

【０００５】 この考案の無反射ガラス写真パネルは従来例の上記欠点を解消したもので、写 真を引き立つように見せるだけでなく、透明ガラスの表面がほとんど反射しない ために非常に見やすいこの種無反射ガラス写真パネルを提供しようとするもので ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 すなわちこの考案の無反射ガラス写真パネルは、透明ガラスの前面をシルクサ イト加工するとともに、その周囲をテーパ状断面にカットし、さらに透明ガラス の裏面に写真を無変色のりで圧着してなるディスプレイ本体を、化粧ビスで壁面 に取り付けるようにしたことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

したがってこの考案の無反射ガラス写真パネルによれば、写真を浮き上がらせ て引き立つように見せるだけでなく、透明ガラスの表面がほとんど反射しないた めに非常に見やすいこの種無反射ガラス写真パネルを提供することができる。

【０００８】 また額縁等を使用していないので背景の中に溶け込んで、自然な感じのインテ リアとして使用することができる。

【０００９】 なお、透明ガラスの加工や、透明ガラスへの写真の無変色のりによる圧着等の 工程は自動化し、コストダウンを図ることができる。

【００１０】

【実施例】

以下図面に基づいてこの考案の無反射ガラス写真パネルの１実施例を説明する 。

【００１１】 図１および図２において、１は透明ガラスで、その前面はシルクサイト加工に よって半透明に形成されている。このシルクサイト加工部分２は半透明の状態に 形成されているので、透明ガラス１は光はほとんど反射することがない。

【００１２】 透明ガラス１の前面の周囲は、研削等の手段でテーパ状断面３に形成されてい る。このようにして前面の周囲を後傾させることにより、透明ガラス１の周囲を 縁どりした状態に見せることができる。そしてまた、透明ガラス１のシルクサイ ト加工部分２が周囲から突き出た状態となっており、後述の写真４が浮き上がる ような感じに見えるようになっている。

【００１３】 上記透明ガラス１の裏面には、所定の寸法の写真４が無変色のり５で所定の圧 力をかけながら接着される。したがって写真４は透明ガラス１の裏面に、強固に かつ密着した状態で圧着されており、透明ガラス１と写真４との間に空気の泡等 が入り込む余地はない。

【００１４】 上記において、写真４として遠近感のあるものを素材とすることにより、上記 透明ガラス１の反射がほとんどないために非常に深みのある立体感を出すことが できる。したがって、住宅の写真や風景写真等をディスプレイとして活用するの に非常に好適である。

【００１５】 上記透明ガラス１とその裏面に無変色のり５で貼付された写真４とからなるデ ィスプレイ本体１１は、化粧ビス６で壁面に取り付けることが望ましい。もちろ ん、化粧ビス６は透明ガラス１の周囲、図では４隅にあらかじめビス穴７を開口 しておき、このビス穴７を使用して壁面に取り付ければよい。

【００１６】

【考案の効果】

したがってこの考案の無反射ガラス写真パネルによれば、写真を浮き上がらせ て引き立つように見せるだけでなく、透明ガラスの表面がほとんど反射しないた めに非常に見やすいこの種、無反射ガラス写真パネルを提供することができる。

【００１７】 また額縁等を使用していないので背景の中に溶け込んで、自然な感じのインテ リアとして使用することができる。

【００１８】 なお、透明ガラスの加工や、透明ガラスへの写真の無変色のりによる圧着等の 工程は自動化し、コストダウンを図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の無反射ガラス写真パネルの１実施例
を示す正面図である。

【図２】その要部拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 透明ガラス ２ シルクサイト加工部分 ３ テーパ状断面 ４ 写真 ５ 無変色のり ６ 化粧ビス ７ ビス穴 １１ ディスプレイ本体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透明ガラスの前面をシルクサイト加工す
   るとともに、その周囲をテーパ状断面にカットし、さら
   に透明ガラスの裏面に写真を無変色のりで圧着してなる
   ディスプレイ本体を、化粧ビスで壁面に取り付けるよう
   にしたことを特徴とする無反射ガラス写真パネル。