JP3004951U - 自動車の塗装面前処理装置 - Google Patents

自動車の塗装面前処理装置

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JP3004951U
JP3004951U JP1994007628U JP762894U JP3004951U JP 3004951 U JP3004951 U JP 3004951U JP 1994007628 U JP1994007628 U JP 1994007628U JP 762894 U JP762894 U JP 762894U JP 3004951 U JP3004951 U JP 3004951U
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coating
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ion
compressed air
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JP1994007628U
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Inventor
山口文男
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株式会社山口工業
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の再塗装面への塵埃除去と塗装品質の
向上 【構成】 移動自在な筐体に高圧電源や除電ガンそし
て圧縮空気を除湿及び除油するフィルターを取り付け
る。除電ガンの圧縮空気噴出口に放射状に針電極を配置
し,高圧電源に接続する。除電ガンから噴出されるイオ
ン流を再塗装面に吹きつけて塗膜表面電位をゼロにす
る。 【効果】 塗装面の電荷が中和され常に表面電位がゼロ
に保持されるため,塗装中に浮遊する塵埃は付着せず,
かつ,メタリック塗料等に含まれる微粒子の塗膜への均
一分散が可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車修理業の板金塗装に際して部分塗装面の静電気を中和してから 塗装する自動車の塗装面前処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の板金塗装作業は,損傷したボディ表面を板金作業によって修正し,ペ ーパーサウンドし,シリコーンオフを塗布した布等でその表面を更に研磨し,塗 装ブースに移動させ,研磨済み表面に付着している塵埃をエアーガンにて除去し ,この部分塗装面を塗装する。乾燥後の塗膜にはかなりの塵埃(チリ)が固着し ているため,このチリを一つ一つペーパーサウンドによって除去する。このチリ の有無が塗装品質を左右するため,除去作業には細心の注意力が要求される。 場合によってはこのチリが後日塗膜から剥離して塗膜部分欠損を招く。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
絶縁体である塗膜表面には静電気が発生しやすく,エアーガンによる空気噴出 流でも付着した塵埃は除去しきれない。むしろ,噴出流が塗膜を擦るため,塗膜 表面に静電気が発生し,修理工場内に浮遊する塵埃がこの塗膜面に付着する。 塗装直前にエアーガンによる表面清浄は必要であり,清浄後に発生する塗装面の 静電気を除去すべく,圧縮空気をイオン化気体(イオン流)とするのが本考案で ある。 塗装品質や乾燥性を向上すべくディスパージョンタイプ(非常に細かい粒子状の 樹脂)の樹脂が開発されている。しかし,塗装時に塗装表面の静電気により微粒 子の偏在を招く。特に,メタリック塗料の金属微粒子はこの表面電荷に影響を受 けて不均一分散しやすい。
【0004】
【課題を解決するための手段】
自動車の再塗装面に前処理としてイオン流を噴出する除電ガンと,この除電ガ ンのイオン発生管内に配置した針電極に,高圧・高周波電力を供給する高圧電源 と,圧縮されたフレッシュ空気をイオン発生管内に供給する高圧チューブと,こ れらを一体格納する移動自在な筐体とで,塗装面前処理装置を構成する。
【0005】
【作用】
除電ガンには圧縮空気が供給され,圧縮空気噴出口からイオン流が放出される 。イオン発生管の針電極には高周波数・高電圧が印加され,気中放電破壊により ,グロー放電あるいはプラズマ放電が発生して空気をイオン化する(第2図)。 イオン化気体は塗膜に吹きつけられ,付着していた塵埃を吹き飛ばすと共に,塗 膜に帯電していた静電気を中和する。針電極が多くなるにつれて,イオン分布は 均質になり,イオン密度は高くなる。絶縁体同士を擦った時に電子の移動が起こ り,離れた両絶縁体表面に異なる静電気が発生するのが静電気発生理由である。 絶縁体である通常の圧縮空気流とは異なり,イオン化気体の気流が塗膜に衝突し ても,静電気は発生しない。表面が中和された塗装面には,雰囲気中に浮遊して いる塵埃は付着しにくい。
【0006】
【実施例】
7000ボルト程度の高電圧・高周波数を発生する高圧電源3を,除電ガン1のイ オン発生管内に配置した針電極2及び対向電極に接続する。針電極2は圧縮空気 噴出口5の周囲に放射状に配置される。圧縮空気タンクから延びる高圧チューブ を,筐体9に配置した除湿フィルター6に接続する。この除湿フィルター6に隣 接して除油フィルター7を配置し,その頭部に圧力調整弁8を取り付ける。除油 フィルター7から伸長する高圧チューブを除電ガン1に接続する。圧縮空気圧力 が5気圧の時,噴出空気流量は約170NL/minである。イオン化気体のイ オンバランス出力範囲は20ボルトである。 板金終了後の自動車を塗装ブース 内に移動させ,除電ガン1と一体の筐体9を移動させ,塗装面4に除電ガン1か ら噴出されるイオン化気体を吹きつける。針電極2と対向電極との空間に形成さ れるプラズマ領域内では,気体分子がイオン化される。マイナスとプラスの電荷 (イオン化気体)は,第2図のように,塗装面4の表面の静電気を中和する。塗 装面4に付着していた塵埃は高圧のイオン化気体により吹き飛ばされる。塵埃が 除去された後の塗装面4の表面静電位はゼロになる。実験的に,この表面静電位 ゼロ状態は約10分程持続する。誘電体である塗装面4は,従来の圧縮空気が吹 きつけられると,摩擦により静電気が発生する。本考案ではイオン化気体を採用 するため,吹きつけ時の静電気発生は皆無になる。
【0007】 塗装ブース内の空気は送風ファンにより常に強制排出されている。イオン化気 体の噴出により,塗装面4から吹き飛ばされた塵埃はブース外に排出される。 塗装ブース内に入る空気はフィルターで濾過されるため,ブース内に浮遊する塵 埃は極めて少なくなる。浮遊するこれら塵埃は帯電しており,塗装面4に静電気 が帯電していると,静電気作用により強固に付着する。本考案では,塗装面4の 表面は静電位ゼロであるため,浮遊する僅かな塵埃は殆ど付着しない。
【0008】 次に,塗装ガンを用いてこの塗装面4に樹脂塗料や水性塗料を噴霧塗布する。 塗装面表面には付着する塵埃はなく静電位ゼロであるため,塗装面表面に塗布さ れた塗料は均一に分散する。塵埃が塗装面に付着していると,塗布塗料がこの塵 埃(チリ)を包み込んで塗膜分布が不均一なる。塗装後にこのチリをペーパーか けにより除去するが,この作業には細心の注意と時間を強要される。 金属微粒子を分散させたメタリック塗料の場合,塗装面4に静電気が帯電して いると,金属微粒子は不均一に分散する(第4図参照。島状部分が不均一分散) 。メタリック塗装が難しい所以である。本考案では,塗装面は帯電してないので ,金属微粒子は均一に分散して見事な塗膜仕上りが可能となった。
【0009】
【考案の効果】
要するに,本考案は移動自在な筐体9内に,除湿あるいは除油フィルターを配 置し,これらフィルターに連接する高圧チューブを除電ガン1に接続し,筐体9 内の高圧電源3から伸長する高圧電線をこの除電ガン1に接続し,再塗装面の前 処理としてイオン流をこの塗膜に噴出してその表面を除電処理するため,塗装中 の塵埃付着は阻止され,塗料の均一分散と相俟って塗装品質は著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオン流を除電ガンから自動車の塗装面に向け
て噴出している時の説明図である。
【図2】除電ガンから噴出されるイオン流の説明図であ
る。
【図3】除湿フィルターや除油フィルターそしてイオン
発生管の説明図である。
【図4】静電気処理しない従来方式のメタリック塗装仕
上がり面である。
【符号の説明】
1 除電ガン 2 針電極 3 高圧電源 4 塗装面 5 圧縮空気噴出口 6 除湿フィルター 7 除油フィルター 9 筐体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の再塗装面に前処理としてイオン
    流を噴出する除電ガン1と,この除電ガン1のイオン発
    生管内に配置した針電極2に,高圧・高周波電力を供給
    する高圧電源3と,圧縮されたフレッシュ空気をイオン
    発生管内に供給する高圧チューブと,これらを一体格納
    する移動自在な筐体9とからなる,自動車の塗装面前処
    理装置。
  2. 【請求項2】 除電ガン1のイオン発生管内に複数の針
    電極2を放射状に配置し,その中央に圧縮空気噴出口を
    配置し,圧縮空気を供給する高圧チューブの経路内に除
    湿や除油フィルターを配置する,請求項1記載の自動車
    の塗装面前処理装置。
  3. 【請求項3】 移動自在な筐体9内に,除湿あるいは除
    油フィルターを配置し,これらフィルターに連接する高
    圧チューブを除電ガン1に接続し,筐体9内の高圧電源
    3から伸長する高圧電線をこの除電ガン1に接続し,再
    塗装面の前処理としてイオン流をこの塗膜に噴出してそ
    の表面を除電処理する,自動車の塗装面前処理装置。
JP1994007628U 1994-06-03 1994-06-03 自動車の塗装面前処理装置 Expired - Lifetime JP3004951U (ja)

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Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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