JP3004721U - ロードローラーの接触防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、ロードローラーの工事作業中の接触
事故防止を目的とする。 【構成】ロードローラーＲの後部転圧ローラーＡの前方
に警報ブザー４に連動したリミントスイッチ３を設けた
ガード枠Ａを設ける構成であって、運転席からの死角に
対して安全を図る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ロードローラーにおける接触事故防止装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

道路工事に使用するロードローラーは作業中危険防止のため誘導員 を配置して安全を図りながら運転をしているのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、工事面積が広く数台のロードローラーが作業している時、 それぞれのロードローラーに誘導員を配置することは不可能である。 また運転者は高い運転席から後方（前方も）視る際に大きなローラー に遮られて死角が生じる。このため接触事故が生じる可能性が十分考 えられる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、このような事故を防止するために考案されたものであっ て、ローラーの前方にガード枠を上下に折り畳み自在に設け、工事作 業中はガード枠を下げて作業を行い、またそれ以外の移動の際には上 方に向けて固定して移動に支障のないようにするものである。

【０００５】 またこの本考案のガード枠には運転席近くに設けた警報ブザーに接 続したリミットスイッチが装置されていて、ガード枠に接触があった 時には警報ブザーが鳴って運転者が直ちにロードローラーを停止して 事故の防止を図るものである。

【０００６】

【作用】

ロードローラーは工事作業中は運転の騒音と未整備の路面での作業 のための振動によって、単にガード枠のみを設けたものでは接触感が 運転者に伝わることが不可能であるため、本考案においてはガード枠 にリミットスイッチを装着し、このリミットスイッチを運転席近くに 設けた警報ブザーに接続させることによって、運転を停止することが できる安全性の高いガード枠が得られる。

【０００７】 また本考案のガード枠は工事作業中下方に配置する場合に前方に角 α分だけ向けるように支持することによって、リミットスイッチによ る警報ブザーの知らせと、ガード枠の角度の遊びによってさらに安全 性を図ることができる。

【０００８】

【実施例】

添付図面により本考案を説明すると、図１はロードローラーＲの後 方からの斜視図であり、Ｒはロードローラーを示し、Ａは転圧ローラ ー（車輪）を示している。（１）はガード枠であって、図示において は下方に向けてあって工事作業中の態様を示しているが、作業中以外 は図の仮想線（１−１）に示すように上方に向けて固定しておく。 （４）は後述する警報ブザーを示し、（６）は運転席を示している。

【０００９】 図２はガード枠を示すもので、このガード枠（１）蝶番部（２）が あって上下に折り畳むことができ、工事中にあっては図１のように下 方に向けて転圧ローラーＡの前方に置き、作業中以外は上向（１−１ ）に向けて固定しておく。また（３）はガード枠（１）の適所に設け たリミットスイッチであって警報ブザー（６）に接続していて、作業 中に何者かがガード枠（１）に触れた場合にリミットスイッチ（３） が作動して警報ブザーが鳴って運転者に危険を知らせる。

【００１０】 図３は本考案の実施態様図であって、本考案のガード枠の作用を示 している。即ち運転者が目視した場合に転圧ローラーＡの前に死角Ｓ が出来て、万一作業員が近づいてローラーＡと接触するとき、運転者 からは死角内に入って気付かないが、本考案によればガード枠（１） があるため保護でき、しかもガード枠（１）にはリミットスイッチ（ ３）が設けてあり、これによって警報ブザーが鳴って運転者に危険を 知らせるばかりか、このガード枠（１）は下方に向けた場合、垂線よ り前方に角α分向けて支持板（５）によって支持されているため遊び が生じで時間的に余裕が生じて、運転停止が可能となり事故を未然に 防止することができる。

【００１１】 本考案はロードローラーＲの後進について主に述べたが前進の場合 についても同様のガード枠を設けることは勿論可能である。図中の符 号（７）はガード枠の上部固定具を示している。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は。ロードローラーにおいて運転席からの死角に対して、ガ ード枠を設けることによって事故が未然に防止できるばかりでなく、 誘導員や関係作業員も、この接触ガードが危険表示となって安全意識 が高揚し、また誘導員の配置も少なくしても安全が図れるという作業 上の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ロードローラーの後方からの斜視図。

【図２】 ガード枠の説明図。

【図３】 実施態様を示す説明図。

【符号の説明】

（１）…ガード枠 （２）…蝶番部 （３）…リミットスイッチ （４）…警報ブザー （５）…支持板 （６）…運転席 （７）…上部固定具 Ａ…転圧ローラー（車輪） Ｒ…ロードローラー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ロードローラーＲの後方ローラーＡの前方
   に上下に折り畳み自在のガード枠（１）を設け、該ガー
   ド枠（１）の適所にリミットスイッチ（３）を取付け、
   該リミットスイッチ（３）を運転席近くに設けた警報ブ
   ザー（４）に接続したことを特徴としたロードローラー
   の接触防止装置。
2. 【請求項２】ガード枠（１）の取付けに際し、ガード枠
   （１）が下方に有る時、支持板（５）によって角α前方
   に向けてガード枠（１）を支持固定することを特徴とし
   た請求項１記載のロードローラーの接触防止装置。