JP3004032U - ロボット玩具 - Google Patents
ロボット玩具Info
- Publication number
- JP3004032U JP3004032U JP1994006213U JP621394U JP3004032U JP 3004032 U JP3004032 U JP 3004032U JP 1994006213 U JP1994006213 U JP 1994006213U JP 621394 U JP621394 U JP 621394U JP 3004032 U JP3004032 U JP 3004032U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- robot toy
- pop
- gear
- turning
- cam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Toys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 的当ての楽しみを十分に味わえ、しかもバト
ル用にも適したロボット玩具を提供する。 【構成】 バッテリと、このバッテリによって作動する
モータと、左右の車輪と、前記モータの動力を前記左右
の車輪に伝達して当該左右の車輪の一方を前進方向へ回
転させるとともに他方を後進方向へ回転させてロボット
玩具自体に旋回動作をさせる旋回機構と、ロボット玩具
の足裏から飛出し可能で当該ロボット玩具を転倒させる
飛出し部材と、この飛出し部材を飛出し方向へ付勢する
付勢手段と、前記飛出し部材を引っ込めた状態で係止す
る係止部材と、攻撃の的と、この的に所定数の攻撃を受
けた場合に前記係止部材による前記飛出し部材の係止を
解除させる係止解除機構とを備えている。
ル用にも適したロボット玩具を提供する。 【構成】 バッテリと、このバッテリによって作動する
モータと、左右の車輪と、前記モータの動力を前記左右
の車輪に伝達して当該左右の車輪の一方を前進方向へ回
転させるとともに他方を後進方向へ回転させてロボット
玩具自体に旋回動作をさせる旋回機構と、ロボット玩具
の足裏から飛出し可能で当該ロボット玩具を転倒させる
飛出し部材と、この飛出し部材を飛出し方向へ付勢する
付勢手段と、前記飛出し部材を引っ込めた状態で係止す
る係止部材と、攻撃の的と、この的に所定数の攻撃を受
けた場合に前記係止部材による前記飛出し部材の係止を
解除させる係止解除機構とを備えている。
Description
【0001】
本考案は、ロボット玩具に関するものであり、例えば、的当てゲームや、バト ル用に用いられるロボット玩具に関するものである。
【0002】
従来、的当てゲーム装置として、静止した的に弾などを当て、その点数を競う ようにしたものがある。また、的が一定の動作を行い、この的に向けて光線(赤 外線)などを当て、的に光線が当たると、ランプ表示や、音声表示などを行うよ うに構成されたものがある。
【0003】
ところが、前者の的当てゲーム装置にあっては、的が静止しているために、面 白味に欠け、また、後者の的当てゲーム装置では、的が動作するため、それなり に的当てを楽しめるが、当たった場合の表示がランプ表示や、音声表示であるた めに、満足感に欠けるという問題があった。
【0004】 本考案は、かかる点に鑑みなされたもので、的当ての楽しみを十分に味わえ、 しかもバトル用にも適したロボット玩具を提供することを目的としている。
【0005】
請求項1記載のロボット玩具は、バッテリと、このバッテリによって作動する モータと、左右の車輪と、前記モータの動力を前記左右の車輪に伝達して当該左 右の車輪の一方を前進方向へ回転させるとともに他方を後進方向へ回転させてロ ボット玩具自体に旋回動作をさせる旋回機構と、ロボット玩具の足裏から飛出し 可能で当該ロボット玩具を転倒させる飛出し部材と、この飛出し部材を飛出し方 向へ付勢する付勢手段と、前記飛出し部材を引っ込めた状態で係止する係止部材 と、攻撃の的と、この的に所定数の攻撃を受けた場合に前記係止部材による前記 飛出し部材の係止を解除させる係止解除機構とを備えていることを特徴とするも のである。
【0006】 請求項2記載のロボット玩具は、請求項1記載のロボット玩具において、前記 旋回機構には、前記モータの動力を前記左右の車輪に伝達するための2系統の歯 車機構が含まれ、このうち一方の歯車機構は減速歯車機構によって構成され、前 記旋回機構には、前記モータにより動作して当該旋回機構中の歯車の噛合関係を 変えて前記2系統の歯車機構を択一的に働かせるカム機構が連結されていること を特徴とするものである。
【0007】 請求項3記載のロボット玩具は、請求項1記載のロボット玩具において、前記 旋回機構には、前記モータの動力を前記左右の車輪に伝達するための歯車機構が 含まれ、前記旋回機構には、前記モータにより動作して当該旋回機構中の一部の 歯車の噛合を間欠的に解除して前記左右の車輪を間欠的に停止させるカム機構が 連結されていることを特徴とするものである。
【0008】 請求項4記載のロボット玩具は、請求項1〜請求項3いずれか記載のロボット 玩具において、前記ロボット玩具の頭部は出没可能に構成され、この頭部には、 前記的に攻撃を受ける毎に当該頭部を少しずつ押し出す間欠押出し機構が連結さ れていることを特徴とするものである。
【0009】 請求項5記載のロボット玩具は、請求項1、請求項2および請求項4いずれか 記載のロボット玩具において、前記的に攻撃を受ける毎に動作して前記カム機構 を構成する原節を段階的に移動させ、前記ロボット玩具自体の高速旋回時間を段 階的に長くする他のカム機構を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
上記したロボット玩具によれば、ロボット玩具は高速旋回と低速旋回とを交互 に行ったり、あるいは旋回と旋回停止とを交互に行う。そして、旋回中あるいは 旋回停止中に、例えば、他のロボット玩具等から発射された弾等が的に所定回数 当たったり、他のロボット玩具の剣その他の武器により的に所定数の攻撃を受け ると、ロボット玩具は転倒する。
【0011】 また、請求項4記載のロボット玩具によれば、攻撃を受ける毎に頭部が上がっ てゆくので、当該ロボット玩具がどの程度の攻撃を受けたかを、外部から容易に 判断できることになる。
【0012】 さらに、請求項5記載のロボット玩具によれば、攻撃を受ける毎に高速旋回時 間が相対的に増えるので、攻撃を受ける毎に攻撃するのが難しくなる。
【0013】
以下、図面に基いて本考案の実施例に係るロボット玩具について説明する。
【0014】 図1は本実施例のロボット玩具1を示し、このロボット玩具1は、右手2に剣 3を、左手4に刀5を携えている。このロボット玩具1はメインスイッチSW( 図4)をONにし、頭部6を押し込むことにより電源が入り、ロボット玩具1が 高速左旋回と低速左旋回とを交互に行うようになっている。高速左旋回の際には 、ロボット玩具1の拳が外側に寝て剣3および刀5が真横に倒れ、このロボット 玩具1はこの剣3および刀5を振り回す。一方、低速左旋回の際には、きわめて 緩やかに旋回し、拳は元のように起き、剣3および刀5は立ったままの状態にな る。この状態では、ロボット玩具1の的部材(的)7に他からの攻撃を受け易く なる。
【0015】 また、高速左旋回中、低速左旋回中あるいは速度変化中に、的部材7に攻撃を 受けると、その受けた回数により頭部6が段階的に少しずつ上がってゆく。この 頭部6の上がり具合によって、ロボット玩具1がどれだけの攻撃(ダメージ)を 受けたかが一目で判断できるようになっている。そして、そのダメージがある段 階に達すると、ロボット玩具1は後方へいきなり転倒する。これにより、ロボッ ト玩具1を倒したという満足感が得られることになる。
【0016】 次に、このロボット玩具1の細部について説明する。
【0017】 ロボット玩具1は、本体10(図2)と、この本体10に取り付けられる飾り パーツおよび機能パーツとから構成されている。
【0018】 本体10は、図2に示すように、胴部11と脚部12とが一体的に構成され、 胴部10の右・左にはそれぞれ右手2および左手4が着脱可能に取り付けられ、 また、胴部10の上には頭部6が取り付けられている。この本体10には、胸甲 13および背甲14と、的部材7と、的板15と、草摺16とが取り付けられて いる。また、本体10の後ろにはバッテリボックス10c(図4)が取り付けら れ、このバッテリボックス10cには図示しないバッテリが着脱可能にセットさ れる。
【0019】 胸甲13と背甲14とは肩当て17,17によっていわゆるポップキット方式 で結合されて本体10に取り付けられる。胸甲13には中央部に開口13aが形 成され、この開口13aからは、胸甲13の内側に軸7a部分で軸支された的部 材7が露出している。この的部材7には差込み方式で的板(的)15が着脱可能 に取り付けられるようになっている。また、的板15は、本体10にフック方式 で取り付けられる草摺16にも、差込み方式で着脱可能に取り付けられるように なっている。この的板15は表面積が前記的部材7よりも大きくなっており、的 部材7に的板15を取り付けた場合には、攻撃がより当たり易くなる。したがっ て、攻撃する側の上達度に応じて的部材7を的にするか、的板15を的にするか を自由に変えることができる。
【0020】 右手2および左手4は、それぞれ、本体10の左右に付設された軸10a,1 0aに取り付けられる。つまり、軸10a,10aにはスプラインが形成され、 この軸10a,10aに、それぞれ、右手2および左手4の付け根部分が嵌合し 、止め具18、18によって、右手2および左手4はいわゆるポップキット方式 で本体10に取り付けられる。この右手2および左手4は、腕部20と、この腕 部20に取り付けられる拳部21とから構成され、腕部20の前腕外側には腕甲 22が取り付けられる。また、拳部21は軸21a部分が回転座23に差し込ま れている。回転座23にはばね受け用ピン23aが付設され、このピン23aに はばね24の一端が掛けられ、当該ばね24は回転座23の軸部に巻掛けられ、 その他端は腕甲22内の固定部に掛けられ、このばね24によって、拳部21を 起立状態に保つようになっている。なお、両拳部21には剣3や刀5が抜差し可 能に取り付けられ、この剣3および刀5は、当該剣3および刀5に作用する遠心 力によって、拳部21外側に寝たときに、真横に倒れる。
【0021】 次に、ロボット玩具1の内部構造について説明する。
【0022】 (1)旋回機構30 このロボット玩具1の左旋回は、図3に示す右車輪31および左車輪32の回 転によって行われる。つまり、右車輪31を前進方向へ回転させ、左車輪32を 後進方向へ回転させることによってロボット玩具1は左旋回する。この旋回機構 30は高速旋回機構33と低速旋回機構34とから構成される。
【0023】 高速旋回機構33は、歯車33a,33b,33c,33d,33e,33f ,33g,33h,33iと、軸Sと、歯車34e,34fとから構成される。 ここで、歯車33aはモータピニオンであり、歯車33b,33cは軸36に固 定されており、このうち歯車33cは太陽歯車となっている。また、歯車33d は、軸36に空転可能に付設されたドラム37に取り付けられ前記歯車33cの 周りを自転しつつ公転する遊星歯車となっている。さらに、歯車33eは前記歯 車33dに噛合可能な歯車であり、歯車33fは前記歯車33eと一体的に回転 可能な歯車である。また、歯車33gは前記歯車33fと噛合するクラウン歯車 であり、歯車33hは前記歯車33gに噛合する歯車である。また、歯車33i は車軸35(図4)に取り付けられ前記歯車33hに噛合する歯車である。一方 、歯車34eは前記歯車33e等と同じ軸Sに固定された歯車であり、歯車34 fは、前記車軸35に取り付けられ前記歯車34eに噛合する歯車である。なお 、車輪31、32はそれぞれゴム輪31a、32aを有するとともに、互いに独 立して回転できるように車軸35に取り付けられている。
【0024】 低速旋回機構34は、歯車33a,33bと、軸36と、歯車34a,34b ,34c,34d,34e,34fと、軸Sと、歯車33f,33g,33h, 33iとから構成される。ここで、歯車34aは、歯車33b等が付設された軸 36に固定されたウォームであり、歯車34bは鉛直軸38に固定され前記歯車 34aに噛合する歯車である。また、歯車34cは前記歯車34bと一体的に回 転可能なウォームであり、歯車34dは前記歯車34cに噛合可能で所定範囲で 遊動する遊動歯車である。この最後の歯車34dは、歯車34eに噛合している 。
【0025】 そうして、前記高速旋回機構33では、歯車33a,33b,33c,33d ,33e,33f,33g,33h,33iを経て、モータ動力が右車輪31に 伝達され、その右車輪31を前進方向へ高速度で回転させるとともに、歯車33 a,33b,33c,33d,33e,33f、軸S、歯車34e,34fを経 て、モータ動力が左車輪32に伝達され、その左車輪32を後進方向へ高速度で 回転させるようになっている。一方、前記低速旋回機構34では、歯車33a, 33b、軸36、歯車34a,34b,34c,34d,34e、軸S、歯車3 3f,33g,33h,33iを経て、モータ動力が右車輪31に伝達され、そ の右車輪31を前進方向へ低速度で回転させるとともに、歯車33a,33b、 軸36、歯車34a,34b,34c,34d,34e,34fを経て、モータ 動力が左車輪32に伝達され、その左車輪32を後進方向へ低速度で回転させる ようになっている。
【0026】 なお、この高速旋回機構33と低速旋回機構34とは択一的に働く。つまり、 遊星歯車である歯車33dが歯車33eに噛合している場合には、高速旋回機構 33が構成され、歯車33dが歯車33eに噛合していない場合には、低速旋回 機構34が構成される。具体的には、歯車33dが歯車33eに噛合している場 合には、歯車34eが自ら回転するので、歯車34dは、歯車34eの回転によ ってはね上げられ、その当該歯車34dは前記歯車34cとの噛合を解除する。 したがって、この場合には、低速旋回機構34は構成されない。一方、歯車33 dが歯車33eに噛合していない場合には、歯車34eは自らは回転せず、当該 歯車34eは歯車34cに噛合する歯車34dによって回転する。したがって、 この場合には、低速旋回機構34が構成される。
【0027】 (2)頭部6の押出し機構 頭部6の上方への押出しは、ロボット玩具1が的部材7(あるいは的板15) に攻撃を受けた場合に行われ、一方、頭部6の下降は、頭部6を操作者が強制的 に押し込むことによって行われる。このロボット6の押出し機構は、的部材7、 スライド板43、ばね46、7等分つめ車42、頭部動作カム44、ばね44a および頭部動作部材45によって構成されている。
【0028】 まず、7等分つめ車42と頭部動作カム44について説明すれば、この7等分 つめ車42と頭部動作カム44とは軸41に空転可能に取り付けられている。ま た、この7等分つめ車42と頭部動作カム44とは一体的に回転可能に構成され 、頭部6を下降させた状態では、ばね44aによって図5の反時計方向へ付勢さ れるようになっている。ここで、7等分つめ車42には、図5に示すように、逆 「U」字形状のスライド板43が係合している。このスライド板43は、軸7a を中心に回動可能な的部材7の裏側に位置し、ばね46によって前方へ向けて付 勢され、その前端部が本体10より突出している。このスライド板43は前記7 等分つめ車42との間でガバナ機構を構成し、前後の爪43a,43bの共働に よって、的部材7に攻撃を受ける毎に1歯分ずつ7等分つめ車42を回転させる 。その際の回転動力はばね44aによって与えられる。頭部動作カム44は図6 (A),(B)に示すように掬い部44bを有し、図6(A)の状態から頭部動 作部材45を押し下げることによって図6(B)の位置まで回転し、一方、図5 (B)の状態から7等分つめ車42が回転する毎に当該7等分つめ車42と同じ 回転角だけ回転し、頭部動作部材45を段階的に押し上げる。そして、この頭部 動作部材45の押上げによって、頭部6も押し上げられることになる。したがっ て、頭部6がどの程度押し上げられたかを見れば、ロボット玩具1がどれだけの 攻撃(ダメージ)を受けたかが容易に判断できることになる。
【0029】 (3)転倒機構 ロボット玩具1の転倒は的部材7(あるいは的板15)に攻撃を所定数(この 実施例では図3)受けたときに行われる。この転倒機構60は、図3に示すよう に、転倒カム(係止解除機構)61、転倒レバー(係止部材)63、ばね66、 転倒板(飛出し部材)64およびばね(付勢手段)65によって構成されている 。
【0030】 転倒板64はロボット玩具1の足裏を構成している。この転倒板64は車軸3 5を軸とするシーソとなっており、転倒板64は、ばね65によって、本体10 から飛び出す方向へ付勢されている。また、転倒レバー63は軸63aを中心に 所定角度範囲で動作可能となっている。この転倒レバー63の下端は転倒板64 の一端に乗上げ可能となっており、この乗上げによって転倒板64が引っ込んだ 状態に保持される。また、転倒カム61はエンドカムとなっており、前記軸41 に空転可能に支持され、前記7等分つめ車42等と一体的に回転できるように構 成されている。この転倒カム61のカム面は、転倒カム61が初期状態から3/ 7回転した時に、転倒レバー63を動作させて、転倒板64の係止を解除させる ような形状となっている。なお、転倒レバー63を転倒板64のカム面に押し付 けるとともに、転倒レバー63の転倒板64への自動乗上げを可能にするため、 転倒レバー63にはばね66が掛けられている。なお、転倒板64は前記頭部動 作部材45の下端に係合可能となっており、前記頭部動作部材45を押し下げた 際、転倒板64は引込み方向へ動作する。その際、前記メインスイッチSWと直 列に接続されたサブスイッチSW1が閉成され、ロボット玩具1が作動状態とな るようになっている。
【0031】 (4)旋回速度切換え機構と高速旋回時間変更機構 ロボット玩具1の旋回速度の切換えは、的部材7(あるいは的板15)に攻撃 を受けたかどうかに拘らず、行われるが、的部材7に攻撃を受ける毎に、ロボッ ト玩具1の高速旋回時間が変化してゆく。
【0032】 このうち旋回速度切換え機構は、歯車33a,33b、軸36、歯車34a, 34b、軸38、歯車40a,40b,40c,40d、軸41を経て伝達され るモータ動力によって作動するカム機構と、前記回転ドラム37とによって構成 されている。ここで、カム機構は、軸41と一体的に回転するとともに当該軸4 1の軸線方向に移動可能な速度切換えカム(原節)72と、この3段カム72に よって動かされ軸73aを中心にシーソ動作する速度切換えレバー(従節)73 とによって構成されている。速度切換えカム72はエンドカムとなっており、図 9および図10に示すようなカム面あるいは輪郭曲線を有している。この速度切 換えカム72は、図8に示すように、軸41に固定されたエンドパーツ72b内 に組み込まれたばね72cによって、図8の右方へ付勢されるとともに、エンド パーツ72bのスリットとの係合によって、前記歯車40dと一体的に回転でき 、かつ、軸41の軸線方向に移動できるようになっている。速度切換えレバー7 3にはばね73bが掛けられている。この速度切換えレバー73bは、上端のピ ン73d(図4)によって、速度切換えカム72のカム面に当接され、この当接 によって、軸73aを中心に動作できるようにされ、下端の爪73e(図4)が 回転ドラム37と係合できるようにされている。また、回転ドラム37の外周に は、図4に示すように、母線方向にずれるとともに円周方向にもずれる2つの爪 37a,37bが形成されている。この爪37a,37bには、速度切換えレバ ー73の下端が係合する。
【0033】 一方、高速旋回時間変更機構もカム機構によって構成されている。このカム機 構は、前記軸41に空転可能に取り付けられ前記7等分つめ車42等と一体的に 回転可能な3段カム(原節)70と、この3段カム70によって軸71a(図3 )を中心に動作して前記速度切換えカム72を前記軸41の軸線方向へ動作させ るアーム(従節)71とから構成されている。ここで、3段カム70はエンドカ ムとなっており、そのカム面は、図8に示すように、階段状の倣い部(A部,B 部およびC部)を有している。アーム71は下端のピン71b(図3)によって 、前記倣い部に当接している。この3段カム70とアーム71とは、的部材7に 1度も攻撃を受けていない場合にはA部で当接し、的部材7に攻撃を1回受けた 状態ではB部で当接し、的部材7に攻撃を2回受けた状態ではC部で当接する。 そして、攻撃を受ける毎に、アーム71は、正面から見て軸71aを中心に時計 方向へ回転し、前記速度切換えカム72を図8の左方へ移動させることになる。
【0034】 このような旋回速度切換え機構と高速旋回時間変更機構とを有する結果、的部 材7に1度も攻撃を受けていない場合には、3段カム70とアーム71のピン7 1bとはA部で当接する。この場合、速度切換えカム72と速度切換えレバー7 3のピン73dとが速度切換えカム72のの部分(図10参照)で当接してい る場合だけ、図12に示すように、速度切換えレバー73の爪73eが回転ドラ ム37の爪37bに当接し、高速旋回モードとなる。その他の場合には、図11 に示すように速度切換えレバー73の爪73eが回転ドラム37の爪37aに当 接し、低速旋回モードとなる。また、的部材7に1回攻撃を受けた場合には、3 段カム70とアーム71のピン71bとはB部で当接し、速度切換えカム72と 速度切換えレバー73のピン73dとが速度切換えカム72の部分および部 分(図10参照)で当接している場合だけ、図12に示すように速度切換えレバ ー73の爪73eが回転ドラム37の爪37bに当接し、高速旋回モードとなる 。その他の場合には、図11に示すように速度切換えレバー73の爪73eが回 転ドラム37の爪37aに当接し、低速旋回モードとなる。さらに、的部材7に 2回攻撃を受けた場合には、3段カム70とアーム71のピン71bとはC部で 当接し、速度切換えカム72と速度切換えレバー73のピン73dとが速度切換 えカム72の部分、部分および部分(図10参照)で当接している場合、 図12に示すように速度切換えレバー73の爪73eが回転ドラム37の爪37 bに当接し、高速旋回モードとなる。その他の場合、つまり速度切換えカム72 の谷の部分に速度切換えレバー73のピン73dに当接している場合には、図1 1に示すように速度切換えレバー73の爪73eが回転ドラム37の爪37aに 当接し、低速旋回モードとなる。したがって、的部材7に攻撃を受ける回数が増 えるに従って、高速旋回時間が増え、ゲームがより難しくなってゆく。
【0035】 なお、このロボット玩具1には、内部機構の安全を保つため、クラッチCLが 随所に設けられ、モータMが作動している間に、そのモータ動力による動作と相 反する外力がロボット玩具1に作用した場合でも、内部機構が破損しないような 工夫がなされている。
【0036】 このように構成されたロボット玩具1によれば、下記のような効果を得ること ができる。
【0037】 上記したロボット玩具1によれば、ロボット玩具1は高速旋回と低速旋回とを 交互に行い、旋回中に、例えば、他のロボット玩具等から発射された弾等が的に 所定数当たったり、他のロボット玩具の剣その他の武器により的に所定数の攻撃 を受けると、ロボット玩具1は転倒するので、ロボット玩具1を倒したことの満 足感が得られる。
【0038】 また、攻撃を受ける毎に頭部6が上がってゆくので、当該ロボット玩具1がど の程度の攻撃を受けたかを、外部から容易に判断できることになる。
【0039】 さらに、攻撃を受ける毎に高速旋回時間が相対的に増えるので、攻撃を受ける 毎に攻撃するのが難しくなるので、より面白味が増大する。
【0040】 以上、本考案者がなした実施例について説明したが、本考案は、かかる実施例 に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることはい うまでもない。
【0041】 例えば、前記実施例では、高速旋回と低速旋回とを交互に行うように構成した が、旋回と旋回停止とを交互に行うように構成することも可能である。
【0042】
本考案の代表的なものの効果を説明すれば、ロボット玩具は高速旋回と低速旋 回とを交互に行い、旋回中に、例えば、他のロボット玩具等から発射された弾等 が的に所定数当たったり、他のロボット玩具の剣その他の武器により的に所定数 の攻撃を受けると、ロボット玩具は転倒するので、ロボット玩具を倒したことの 満足感が得られることになる。
【図1】ロボット玩具の外観を示す斜視図である。
【図2】ロボット玩具の分解斜視図である。
【図3】ロボット玩具の内部機構の斜視図である。
【図4】ロボット玩具の内部機構の分解斜視図である。
【図5】7等分カムの動作を示す図である。
【図6】頭部動作カムの動作を示す図である。
【図7】回転ドラムとその近傍部分の正面図である。
【図8】カム機構の原節とその近傍部分の平面図であ
る。
る。
【図9】旋回速度切換え機構の左側面図である。
【図10】速度切換えカムのカム線図である。
【図11】旋回速度切換え機構の正面図である。
【図12】旋回速度切換え機構の左側面図および正面図
である。
である。
1 ロボット玩具 31 右車輪 32 左車輪 33 高速旋回機構 34 低速旋回機構 64 転倒板(飛出し部材) 65 ばね(付勢手段) 61 転倒カム(係止解除機構) 63 転倒レバー(係止部材) M モータ
Claims (5)
- 【請求項1】 バッテリと、このバッテリによって作動
するモータと、左右の車輪と、前記モータの動力を前記
左右の車輪に伝達して当該左右の車輪の一方を前進方向
へ回転させるとともに他方を後進方向へ回転させてロボ
ット玩具自体に旋回動作をさせる旋回機構と、ロボット
玩具の足裏から飛出し可能で当該ロボット玩具を転倒さ
せる飛出し部材と、この飛出し部材を飛出し方向へ付勢
する付勢手段と、前記飛出し部材を引っ込めた状態で係
止する係止部材と、攻撃の的と、この的に所定数の攻撃
を受けた場合に前記係止部材による前記飛出し部材の係
止を解除させる係止解除機構とを備えていることを特徴
とするロボット玩具。 - 【請求項2】 前記旋回機構には、前記モータの動力を
前記左右の車輪に伝達するための2系統の歯車機構が含
まれ、このうち一方の歯車機構は減速歯車機構によって
構成され、前記旋回機構には、前記モータにより動作し
て当該旋回機構中の歯車の噛合関係を変えて前記2系統
の歯車機構を択一的に働かせるカム機構が連結されてい
ることを特徴とする請求項1記載のロボット玩具。 - 【請求項3】 前記旋回機構には、前記モータの動力を
前記左右の車輪に伝達するための歯車機構が含まれ、前
記旋回機構には、前記モータにより動作して当該旋回機
構中の一部の歯車の噛合を間欠的に解除して前記左右の
車輪を間欠的に停止させるカム機構が連結されているこ
とを特徴とする請求項1記載のロボット玩具。 - 【請求項4】 前記ロボット玩具の頭部は出没可能に構
成され、この頭部には、前記的に攻撃を受ける毎に当該
頭部を少しずつ押し出す間欠押出し機構が連結されてい
ることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか記載の
ロボット玩具。 - 【請求項5】 前記的に攻撃を受ける毎に動作して前記
カム機構を構成する原節を段階的に移動させ、前記ロボ
ット玩具自体の高速旋回時間を段階的に長くする他のカ
ム機構を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2お
よび請求項4いずれか記載のロボット玩具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994006213U JP3004032U (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | ロボット玩具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994006213U JP3004032U (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | ロボット玩具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3004032U true JP3004032U (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=43139970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994006213U Expired - Lifetime JP3004032U (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | ロボット玩具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3004032U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107140047A (zh) * | 2017-05-02 | 2017-09-08 | 青岛职业技术学院 | 一种竞技脚式对抗机器人 |
-
1994
- 1994-05-10 JP JP1994006213U patent/JP3004032U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107140047A (zh) * | 2017-05-02 | 2017-09-08 | 青岛职业技术学院 | 一种竞技脚式对抗机器人 |
CN107140047B (zh) * | 2017-05-02 | 2023-03-14 | 青岛职业技术学院 | 一种竞技脚式对抗机器人 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR200320703Y1 (ko) | 팽이 완구 | |
JP5606033B2 (ja) | 変形玩具 | |
JPS5942063Y2 (ja) | 反転走行玩具 | |
JP3615566B2 (ja) | 可動人形体及び可動人形体玩具 | |
JP2011120756A (ja) | 形態変化玩具 | |
US4490124A (en) | Running toy | |
US20090075555A1 (en) | Toy Action Figure | |
JP3004032U (ja) | ロボット玩具 | |
CN208389364U (zh) | 玩具发射器及玩具组件 | |
JPH0630216Y2 (ja) | 投てき遊戯用の可動標的 | |
JPH07299257A (ja) | 駆動装置 | |
JP2011254988A (ja) | 玩具装置 | |
JPH08131662A (ja) | 弾丸発射機構搭載車両玩具 | |
US4555237A (en) | Walking and rolling toy | |
JPS6066779A (ja) | ロボツトおもちや | |
JP3205585U (ja) | バトル玩具 | |
JPH0522230Y2 (ja) | ||
JP6479196B2 (ja) | 走行玩具 | |
JPH0719500Y2 (ja) | スロットマシン玩具 | |
JP3584236B2 (ja) | 形態変化ロボット玩具 | |
JP2001259246A (ja) | 走行玩具 | |
JPH0866562A (ja) | 形態変化玩具 | |
JP3079273U (ja) | 走行玩具 | |
WO2023119474A1 (ja) | ゲーム玩具 | |
JP3002721U (ja) | 的当て玩具 |