JPH07299257A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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Publication number
JPH07299257A
JPH07299257A JP12056294A JP12056294A JPH07299257A JP H07299257 A JPH07299257 A JP H07299257A JP 12056294 A JP12056294 A JP 12056294A JP 12056294 A JP12056294 A JP 12056294A JP H07299257 A JPH07299257 A JP H07299257A
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JP
Japan
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gear
lever
planetary gear
cam
speed
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Pending
Application number
JP12056294A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Watanabe
広幸 渡辺
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Tomy Co Ltd
Original Assignee
Tomy Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新たな変速機構を有する駆動装置を提供する。 【構成】バッテリおよびモータと、前記モータの動力を
動作部品に伝達して当該動作部品を駆動させる歯車機構
とを備えた駆動装置において、前記歯車機構中には、太
陽歯車と、この太陽歯車の周りを公転する遊星歯車とが
含まれ、このうち遊星歯車は、前記太陽歯車と同じ軸に
空転可能な状態で取り付けられ前記遊星歯車の公転によ
り回転する回転ドラムに軸支され、この回転ドラムの周
囲には、互いに前記軸の軸線方向にずれ、かつ円周方向
にもずれた爪が2つ付設され、前記回転ドラムの近くに
は、前記2つの爪に一端が択一的に係合可能な制御レバ
ーが設けられ、前記2つの爪の一方に当該レバーの一端
が係合したときに前記遊星歯車が次段の歯車と噛合さ
れ、前記2つの爪の他方に当該レバーの一端が係合した
ときに前記遊星歯車と前記次段の歯車との噛合が解除さ
れるようになっており、さらに、前記レバーには、前記
モータにより動作して当該レバーを動かし、前記遊星歯
車と前記次段の歯車との噛合・噛合解除を制御する制御
カムが連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】変速機構を組み込んだ駆動装置として、
従来、様々なものが考えられている。例えば、環状歯車
による多段変速機構や摺動歯車による多段変速機構等の
変速機構を組み込んだ駆動装置が考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
駆動装置における変速装置は、一般に、複雑であり部品
点数も多く、特に、玩具等に組み込むのに適さないもの
がある一方で、適するものであっても形象玩具などでは
形態的制約から、変速装置を組み込めない場合も生じ
る。
【0004】そこで、技術の豊富化の観点から、新たな
変速機構を有する駆動装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の駆動装置
は、バッテリと、このバッテリによって作動するモータ
と、前記モータの動力を動作部品に伝達して当該動作部
品を駆動させる歯車機構とを備えた駆動装置において、
前記歯車機構中には、太陽歯車と、この太陽歯車の周り
を公転する遊星歯車とが含まれ、このうち遊星歯車は、
前記太陽歯車と同じ軸に空転可能な状態で取り付けられ
前記遊星歯車の公転により回転する回転ドラムに軸支さ
れ、この回転ドラムの周囲には、互いに前記軸の軸線方
向にずれ、かつ円周方向にもずれた爪が2つ付設され、
前記回転ドラムの近くには、前記2つの爪に一端が択一
的に係合可能な制御レバーが設けられ、前記2つの爪の
一方に当該レバーの一端が係合したときに前記遊星歯車
が次段の歯車と噛合され、前記2つの爪の他方に当該レ
バーの一端が係合したときに前記遊星歯車と前記次段の
歯車との噛合が解除されるようになっており、さらに、
前記レバーには、前記モータにより動作して当該レバー
を動かし、前記遊星歯車と前記次段の歯車との噛合・噛
合解除を制御する制御カムが連結されているものであ
る。
【0006】請求項2記載の駆動装置は、バッテリと、
このバッテリによって作動するモータと、前記モータの
動力を動作部品に伝達して当該動作部品を駆動させる歯
車機構とを備えた駆動装置において、前記歯車機構中に
は、太陽歯車と、この太陽歯車の周りを公転する遊星歯
車とが含まれ、このうち遊星歯車は、前記太陽歯車と同
じ軸に空転可能な状態で取り付けられ前記遊星歯車の公
転により回転する回転ドラムに軸支され、この回転ドラ
ムの周囲には、互いに前記軸の軸線方向にずれ、かつ円
周方向にもずれた爪が2つ付設され、前記回転ドラムの
近くには、前記2つの爪に一端が択一的に係合可能な制
御レバーが設けられ、前記2つの爪の一方に当該レバー
の一端が係合したときに前記遊星歯車が次段の一の歯車
と噛合され、前記2つの爪の他方に当該レバーの一端が
係合したときに前記遊星歯車と次段の他の歯車と噛合す
るようになっており、さらに、前記レバーには、前記モ
ータにより動作して当該レバーを動かし、前記遊星歯車
と前記次段の一の歯車または前記次段の歯車とを選択的
に噛合させる制御カムが連結されているものである。
【0007】
【作用】上記した駆動装置によれば、2つの爪のうち一
方にレバーの下端が係合しているときには遊星歯車と次
段の歯車とが噛合し、他方にレバーの下端が係合してい
るときには遊星歯車と次段の歯車との噛合が解除され
る。したがって、時間の経過に伴って、駆動装置におけ
る変速(停止まで含む)を行ったり、動力伝達経路等を
変えることができる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の実施例に係る駆
動装置について説明する。
【0009】図1は本実施例の駆動装置を組み込んだロ
ボット玩具1を示し、このロボット玩具1は、右手2に
剣3を、左手4に刀5を携えている。このロボット玩具
1はメインスイッチSW(図4)をONにし、頭部6を
押し込むことにより電源が入り、ロボット玩具1が高速
左旋回と低速左旋回とを交互に行うようになっている。
高速左旋回の際には、ロボット玩具1の拳が外側に寝て
剣3および刀5が真横に倒れ、このロボット玩具1はこ
の剣3および刀5を振り回す。一方、低速左旋回の際に
は、きわめて緩やかに旋回し、拳は元のように起き、剣
3および刀5は立ったままの状態になる。この状態で
は、ロボット玩具1の的部材(的)7に他からの攻撃を
受け易くなる。
【0010】また、高速左旋回中、低速左旋回中あるい
は速度変化中に、的部材7に攻撃を受けると、その受け
た回数により頭部6が段階的に少しずつ上がってゆく。
この頭部6の上がり具合によって、ロボット玩具1がど
れだけの攻撃(ダメージ)を受けたかが一目で判断でき
るようになっている。そして、そのダメージがある段階
に達すると、ロボット玩具1は後方へいきなり転倒す
る。これにより、ロボット玩具1を倒したという満足感
が得られることになる。
【0011】次に、このロボット玩具1の細部について
説明する。
【0012】ロボット玩具1は、本体10(図2)と、
この本体10に取り付けられる飾りパーツおよび機能パ
ーツとから構成されている。
【0013】本体10は、図2に示すように、胴部11
と脚部12とが一体的に構成され、胴部10の右・左に
はそれぞれ右手2および左手4が着脱可能に取り付けら
れ、また、胴部10の上には頭部6が取り付けられてい
る。この本体10には、胸甲13および背甲14と、的
部材7と、的板15と、草摺16とが取り付けられてい
る。また、本体10の後ろにはバッテリボックス10c
(図4)が取り付けられ、このバッテリボックス10c
には図示しないバッテリが着脱可能にセットされる。
【0014】胸甲13と背甲14とは肩当て17,17
によっていわゆるポップキット方式で結合されて本体1
0に取り付けられる。胸甲13には中央部に開口13a
が形成され、この開口13aからは、胸甲13の内側に
軸7a部分で軸支された的部材7が露出している。この
的部材7には差込み方式で的板(的)15が着脱可能に
取り付けられるようになっている。また、的板15は、
本体10にフック方式で取り付けられる草摺16にも、
差込み方式で着脱可能に取り付けられるようになってい
る。この的板15は表面積が前記的部材7よりも大きく
なっており、的部材7に的板15を取り付けた場合に
は、攻撃がより当たり易くなる。したがって、攻撃する
側の上達度に応じて的部材7を的にするか、的板15を
的にするかを自由に変えることができる。
【0015】右手2および左手4は、それぞれ、本体1
0の左右に付設された軸10a,10aに取り付けられ
る。つまり、軸10a,10aにはスプラインが形成さ
れ、この軸10a,10aに、それぞれ、右手2および
左手4の付け根部分が嵌合し、止め具18、18によっ
て、右手2および左手4はいわゆるポップキット方式で
本体10に取り付けられる。この右手2および左手4
は、腕部20と、この腕部20に取り付けられる拳部2
1とから構成され、腕部20の前腕外側には腕甲22が
取り付けられる。また、拳部21は軸21a部分が回転
座23に差し込まれている。回転座23にはばね受け用
ピン23aが付設され、このピン23aにはばね24の
一端が掛けられ、当該ばね24は回転座23の軸部に巻
掛けられ、その他端は腕甲22内の固定部に掛けられ、
このばね24によって、拳部21を起立状態に保つよう
になっている。なお、両拳部21には剣3や刀5が抜差
し可能に取り付けられ、この剣3および刀5は、当該剣
3および刀5に作用する遠心力によって、拳部21外側
に寝たときに、真横に倒れる。
【0016】次に、ロボット玩具1の内部構造について
説明する。
【0017】(1)旋回機構30 このロボット玩具1の左旋回は、図3に示す右車輪31
および左車輪32の回転によって行われる。つまり、右
車輪31を前進方向へ回転させ、左車輪32を後進方向
へ回転させることによってロボット玩具1は左旋回す
る。この旋回機構30は高速旋回機構33と低速旋回機
構34とから構成される。
【0018】高速旋回機構33は、歯車33a,33
b,33c,33d,33e,33f,33g,33
h,33iと、軸Sと、歯車34e,34fとから構成
される。ここで、歯車33aはモータピニオンであり、
歯車33b,33cは軸36に固定されており、このう
ち歯車33cは太陽歯車となっている。また、歯車33
dは、軸36に空転可能に付設されたドラム37に取り
付けられ前記歯車33cの周りを自転しつつ公転する遊
星歯車となっている。さらに、歯車33eは前記歯車3
3dに噛合可能な歯車であり、歯車33fは前記歯車3
3eと一体的に回転可能な歯車である。また、歯車33
gは前記歯車33fと噛合するクラウン歯車であり、歯
車33hは前記歯車33gに噛合する歯車である。ま
た、歯車33iは車軸35(図4)に取り付けられ前記
歯車33hに噛合する歯車である。一方、歯車34eは
前記歯車33e等と同じ軸Sに固定された歯車であり、
歯車34fは、前記車軸35に取り付けられ前記歯車3
4eに噛合する歯車である。なお、車輪31、32はそ
れぞれゴム輪31a、32aを有するとともに、互いに
独立して回転できるように車軸35に取り付けられてい
る。
【0019】低速旋回機構34は、歯車33a,33b
と、軸36と、歯車34a,34b,34c,34d,
34e,34fと、軸Sと、歯車33f,33g,33
h,33iとから構成される。ここで、歯車34aは、
歯車33b等が付設された軸36に固定されたウォーム
であり、歯車34bは鉛直軸38に固定され前記歯車3
4aに噛合する歯車である。また、歯車34cは前記歯
車34bと一体的に回転可能なウォームであり、歯車3
4dは前記歯車34cに噛合可能で所定範囲で遊動する
遊動歯車である。この最後の歯車34dは、歯車34e
に噛合している。
【0020】そうして、前記高速旋回機構33では、歯
車33a,33b,33c,33d,33e,33f,
33g,33h,33iを経て、モータ動力が右車輪3
1に伝達され、その右車輪31を前進方向へ高速度で回
転させるとともに、歯車33a,33b,33c,33
d,33e,33f、軸S、歯車34e,34fを経
て、モータ動力が左車輪32に伝達され、その左車輪3
2を後進方向へ高速度で回転させるようになっている。
一方、前記低速旋回機構34では、歯車33a,33
b、軸36、歯車34a,34b,34c,34d,3
4e、軸S、歯車33f,33g,33h,33iを経
て、モータ動力が右車輪31に伝達され、その右車輪3
1を前進方向へ低速度で回転させるとともに、歯車33
a,33b、軸36、歯車34a,34b,34c,3
4d,34e,34fを経て、モータ動力が左車輪32
に伝達され、その左車輪32を後進方向へ低速度で回転
させるようになっている。
【0021】なお、この高速旋回機構33と低速旋回機
構34とは択一的に働く。つまり、遊星歯車である歯車
33dが歯車33eに噛合している場合には、高速旋回
機構33が構成され、歯車33dが歯車33eに噛合し
ていない場合には、低速旋回機構34が構成される。具
体的には、歯車33dが歯車33eに噛合している場合
には、歯車34eが自ら回転するので、歯車34dは、
歯車34eの回転によってはね上げられ、その当該歯車
34dは前記歯車34cとの噛合を解除する。したがっ
て、この場合には、低速旋回機構34は構成されない。
一方、歯車33dが歯車33eに噛合していない場合に
は、歯車34eは自らは回転せず、当該歯車34eは歯
車34cに噛合する歯車34dによって回転する。した
がって、この場合には、低速旋回機構34が構成され
る。
【0022】(2)頭部6の押出し機構 頭部6の上方への押出しは、ロボット玩具1が的部材7
(あるいは的板15)に攻撃を受けた場合に行われ、一
方、頭部6の下降は、頭部6を操作者が強制的に押し込
むことによって行われる。このロボット6の押出し機構
は、的部材7、スライド板43、ばね46、7等分つめ
車42、頭部動作カム44、ばね44aおよび頭部動作
部材45によって構成されている。
【0023】まず、7等分つめ車42と頭部動作カム4
4について説明すれば、この7等分つめ車42と頭部動
作カム44とは軸41に空転可能に取り付けられてい
る。また、この7等分つめ車42と頭部動作カム44と
は一体的に回転可能に構成され、頭部6を下降させた状
態では、ばね44aによって図5の反時計方向へ付勢さ
れるようになっている。ここで、7等分つめ車42に
は、図5に示すように、逆「U」字形状のスライド板4
3が係合している。このスライド板43は、軸7aを中
心に回動可能な的部材7の裏側に位置し、ばね46によ
って前方へ向けて付勢され、その前端部が本体10より
突出している。このスライド板43は前記7等分つめ車
42との間でガバナ機構を構成し、前後の爪43a,4
3bの共働によって、的部材7に攻撃を受ける毎に1歯
分ずつ7等分つめ車42を回転させる。その際の回転動
力はばね44aによって与えられる。頭部動作カム44
は図6(A),(B)に示すように掬い部44bを有
し、図6(A)の状態から頭部動作部材45を押し下げ
ることによって図6(B)の位置まで回転し、一方、図
5(B)の状態から7等分つめ車42が回転する毎に当
該7等分つめ車42と同じ回転角だけ回転し、頭部動作
部材45を段階的に押し上げる。そして、この頭部動作
部材45の押上げによって、頭部6も押し上げられるこ
とになる。したがって、頭部6がどの程度押し上げられ
たかを見れば、ロボット玩具1がどれだけの攻撃(ダメ
ージ)を受けたかが容易に判断できることになる。
【0024】(3)転倒機構 ロボット玩具1の転倒は的部材7(あるいは的板15)
に攻撃を所定数(この実施例では図3)受けたときに行
われる。この転倒機構60は、図3に示すように、転倒
カム(係止解除機構)61、転倒レバー(係止部材)6
3、ばね66、転倒板(飛出し部材)64およびばね
(付勢手段)65によって構成されている。
【0025】転倒板64はロボット玩具1の足裏を構成
している。この転倒板64は車軸35を軸とするシーソ
となっており、転倒板64は、ばね65によって、本体
10から飛び出す方向へ付勢されている。また、転倒レ
バー63は軸63aを中心に所定角度範囲で動作可能と
なっている。この転倒レバー63の下端は転倒板64の
一端に乗上げ可能となっており、この乗上げによって転
倒板64が引っ込んだ状態に保持される。また、転倒カ
ム61はエンドカムとなっており、前記軸41に空転可
能に支持され、前記7等分つめ車42等と一体的に回転
できるように構成されている。この転倒カム61のカム
面は、転倒カム61が初期状態から3/7回転した時
に、転倒レバー63を動作させて、転倒板64の係止を
解除させるような形状となっている。なお、転倒レバー
63を転倒板64のカム面に押し付けるとともに、転倒
レバー63の転倒板64への自動乗上げを可能にするた
め、転倒レバー63にはばね66が掛けられている。な
お、転倒板64は前記頭部動作部材45の下端に係合可
能となっており、前記頭部動作部材45を押し下げた
際、転倒板64は引込み方向へ動作する。その際、前記
メインスイッチSWと直列に接続されたサブスイッチS
W1が閉成され、ロボット玩具1が作動状態となるよう
になっている。
【0026】(4)旋回速度切換え機構と高速旋回時間
変更機構 ロボット玩具1の旋回速度の切換えは、的部材7(ある
いは的板15)に攻撃を受けたかどうかに拘らず、行わ
れるが、的部材7に攻撃を受ける毎に、ロボット玩具1
の高速旋回時間が変化してゆく。
【0027】このうち旋回速度切換え機構は、歯車33
a,33b、軸36、歯車34a,34b、軸38、歯
車40a,40b,40c,40d、軸41を経て伝達
されるモータ動力によって作動するカム機構と、前記回
転ドラム37とによって構成されている。ここで、カム
機構は、軸41と一体的に回転するとともに当該軸41
の軸線方向に移動可能な速度切換えカム(原節)72
と、この3段カム72によって動かされ軸73aを中心
にシーソ動作する速度切換えレバー(従節)73とによ
って構成されている。速度切換えカム72はエンドカム
となっており、図9および図10に示すようなカム面あ
るいは輪郭曲線を有している。この速度切換えカム72
は、図8に示すように、軸41に固定されたエンドパー
ツ72b内に組み込まれたばね72cによって、図8の
右方へ付勢されるとともに、エンドパーツ72bのスリ
ットとの係合によって、前記歯車40dと一体的に回転
でき、かつ、軸41の軸線方向に移動できるようになっ
ている。速度切換えレバー73にはばね73bが掛けら
れている。この速度切換えレバー73bは、上端のピン
73d(図4)によって、速度切換えカム72のカム面
に当接され、この当接によって、軸73aを中心に動作
できるようにされ、下端の爪73e(図4)が回転ドラ
ム37と係合できるようにされている。また、回転ドラ
ム37の外周には、図4に示すように、母線方向にずれ
るとともに円周方向にもずれる2つの爪37a,37b
が形成されている。この爪37a,37bには、速度切
換えレバー73の下端が係合する。
【0028】一方、高速旋回時間変更機構もカム機構に
よって構成されている。このカム機構は、前記軸41に
空転可能に取り付けられ前記7等分つめ車42等と一体
的に回転可能な3段カム(原節)70と、この3段カム
70によって軸71a(図3)を中心に動作して前記速
度切換えカム72を前記軸41の軸線方向へ動作させる
アーム(従節)71とから構成されている。ここで、3
段カム70はエンドカムとなっており、そのカム面は、
図8に示すように、階段状の倣い部(A部,B部および
C部)を有している。アーム71は下端のピン71b
(図3)によって、前記倣い部に当接している。この3
段カム70とアーム71とは、的部材7に1度も攻撃を
受けていない場合にはA部で当接し、的部材7に攻撃を
1回受けた状態ではB部で当接し、的部材7に攻撃を2
回受けた状態ではC部で当接する。そして、攻撃を受け
る毎に、アーム71は、正面から見て軸71aを中心に
時計方向へ回転し、前記速度切換えカム72を図8の左
方へ移動させることになる。
【0029】このような旋回速度切換え機構と高速旋回
時間変更機構とを有する結果、的部材7に1度も攻撃を
受けていない場合には、3段カム70とアーム71のピ
ン71bとはA部で当接する。この場合、速度切換えカ
ム72と速度切換えレバー73のピン73dとが速度切
換えカム72のの部分(図10参照)で当接している
場合だけ、図12に示すように、速度切換えレバー73
の爪73eが回転ドラム37の爪37bに当接し、高速
旋回モードとなる。その他の場合には、図11に示すよ
うに速度切換えレバー73の爪73eが回転ドラム37
の爪37aに当接し、低速旋回モードとなる。また、的
部材7に1回攻撃を受けた場合には、3段カム70とア
ーム71のピン71bとはB部で当接し、速度切換えカ
ム72と速度切換えレバー73のピン73dとが速度切
換えカム72の部分および部分(図10参照)で当
接している場合だけ、図12に示すように速度切換えレ
バー73の爪73eが回転ドラム37の爪37bに当接
し、高速旋回モードとなる。その他の場合には、図11
に示すように速度切換えレバー73の爪73eが回転ド
ラム37の爪37aに当接し、低速旋回モードとなる。
さらに、的部材7に2回攻撃を受けた場合には、3段カ
ム70とアーム71のピン71bとはC部で当接し、速
度切換えカム72と速度切換えレバー73のピン73d
とが速度切換えカム72の部分、部分および部分
(図10参照)で当接している場合、図12に示すよう
に速度切換えレバー73の爪73eが回転ドラム37の
爪37bに当接し、高速旋回モードとなる。その他の場
合、つまり速度切換えカム72の谷の部分に速度切換え
レバー73のピン73dに当接している場合には、図1
1に示すように速度切換えレバー73の爪73eが回転
ドラム37の爪37aに当接し、低速旋回モードとな
る。したがって、的部材7に攻撃を受ける回数が増える
に従って、高速旋回時間が増え、ゲームがより難しくな
ってゆく。
【0030】なお、このロボット玩具1には、内部機構
の安全を保つため、クラッチCLが随所に設けられ、モ
ータMが作動している間に、そのモータ動力による動作
と相反する外力がロボット玩具1に作用した場合でも、
内部機構が破損しないような工夫がなされている。
【0031】このように構成されたロボット玩具1によ
れば、下記のような効果を得ることができる。
【0032】上記したロボット玩具1によれば、時間の
経過に伴って、遊星歯車33dが歯車33eと噛合した
り、その噛合が解除されたりし、高速左旋回と低速左旋
回とを交互に行うことになる。その結果、ロボット玩具
1の動作を、時間の経過とともに変えることができるの
で、ロボット玩具1の付加価値がより高まることにな
る。
【0033】また、ロボット玩具1は高速旋回と低速旋
回とを交互に行い、旋回中に、例えば、他のロボット玩
具等から発射された弾等が的に所定数当たったり、他の
ロボット玩具の剣その他の武器により的に所定数の攻撃
を受けると、ロボット玩具1は転倒するので、ロボット
玩具1を倒したことの満足感が得られる。
【0034】また、攻撃を受ける毎に頭部6が上がって
ゆくので、当該ロボット玩具1がどの程度の攻撃を受け
たかを、外部から容易に判断できることになる。
【0035】さらに、攻撃を受ける毎に高速旋回時間が
相対的に増えるので、攻撃を受ける毎に攻撃するのが難
しくなるので、より面白味が増大する。
【0036】以上、本発明者がなした実施例について説
明したが、本発明は、かかる実施例に限定されず、その
要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であること
はいうまでもない。
【0037】例えば、前記実施例では、高速旋回と低速
旋回とを交互に行うように構成したが、旋回と旋回停止
とを交互に行うように構成することも可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明の代表的なものの効果を説明すれ
ば、2つの爪のうち一方にレバーの下端が係合している
ときには遊星歯車と次段の歯車とが噛合し、他方にレバ
ーの下端が係合しているときには遊星歯車と次段の歯車
との噛合が解除される。したがって、時間の経過に伴っ
て、駆動装置における変速(停止まで含む)を行った
り、動力伝達経路等を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の駆動装置を組み込んだロボット玩具
の外観を示す斜視図である。
【図2】ロボット玩具の分解斜視図である。
【図3】ロボット玩具の内部機構の斜視図である。
【図4】ロボット玩具の内部機構の分解斜視図である。
【図5】7等分カムの動作を示す図である。
【図6】頭部動作カムの動作を示す図である。
【図7】回転ドラムとその近傍部分の正面図である。
【図8】カム機構の原節とその近傍部分の平面図であ
る。
【図9】旋回速度切換え機構の左側面図である。
【図10】速度切換えカムのカム線図である。
【図11】旋回速度切換え機構の正面図である。
【図12】旋回速度切換え機構の左側面図および正面図
である。
【符号の説明】
1 ロボット玩具 31 右車輪 32 左車輪 33 高速旋回機構 34 低速旋回機構 64 転倒板(飛出し部材) 65 ばね(付勢手段) 61 転倒カム(係止解除機構) 63 転倒レバー(係止部材) M モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリと、このバッテリによって作動
    するモータと、前記モータの動力を動作部品に伝達して
    当該動作部品を駆動させる歯車機構とを備えた駆動装置
    において、前記歯車機構中には、太陽歯車と、この太陽
    歯車の周りを公転する遊星歯車とが含まれ、このうち遊
    星歯車は、前記太陽歯車と同じ軸に空転可能な状態で取
    り付けられ前記遊星歯車の公転により回転する回転ドラ
    ムに軸支され、この回転ドラムの周囲には、互いに前記
    軸の軸線方向にずれ、かつ円周方向にもずれた爪が2つ
    付設され、前記回転ドラムの近くには、前記2つの爪に
    一端が択一的に係合可能な制御レバーが設けられ、前記
    2つの爪の一方に当該レバーの一端が係合したときに前
    記遊星歯車が次段の歯車と噛合され、前記2つの爪の他
    方に当該レバーの一端が係合したときに前記遊星歯車と
    前記次段の歯車との噛合が解除されるようになってお
    り、さらに、前記レバーには、前記モータにより動作し
    て当該レバーを動かし、前記遊星歯車と前記次段の歯車
    との噛合・噛合解除を制御する制御カムが連結されてい
    ることを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 バッテリと、このバッテリによって作動
    するモータと、前記モータの動力を動作部品に伝達して
    当該動作部品を駆動させる歯車機構とを備えた駆動装置
    において、前記歯車機構中には、太陽歯車と、この太陽
    歯車の周りを公転する遊星歯車とが含まれ、このうち遊
    星歯車は、前記太陽歯車と同じ軸に空転可能な状態で取
    り付けられ前記遊星歯車の公転により回転する回転ドラ
    ムに軸支され、この回転ドラムの周囲には、互いに前記
    軸の軸線方向にずれ、かつ円周方向にもずれた爪が2つ
    付設され、前記回転ドラムの近くには、前記2つの爪に
    一端が択一的に係合可能な制御レバーが設けられ、前記
    2つの爪の一方に当該レバーの一端が係合したときに前
    記遊星歯車が次段の一の歯車と噛合され、前記2つの爪
    の他方に当該レバーの一端が係合したときに前記遊星歯
    車と次段の他の歯車と噛合するようになっており、さら
    に、前記レバーには、前記モータにより動作して当該レ
    バーを動かし、前記遊星歯車と前記次段の一の歯車また
    は前記次段の歯車とを選択的に噛合させる制御カムが連
    結されていることを特徴とする駆動装置。
JP12056294A 1994-05-10 1994-05-10 駆動装置 Pending JPH07299257A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5552580B1 (ja) * 2014-01-24 2014-07-16 株式会社タカラトミー 玩具
CN110711393A (zh) * 2019-11-01 2020-01-21 奥飞娱乐股份有限公司 一种遥控玩具及系统

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