JP3003963U - 錠 前 - Google Patents

錠 前

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JP3003963U
JP3003963U JP1994006097U JP609794U JP3003963U JP 3003963 U JP3003963 U JP 3003963U JP 1994006097 U JP1994006097 U JP 1994006097U JP 609794 U JP609794 U JP 609794U JP 3003963 U JP3003963 U JP 3003963U
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box
handle shaft
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piece
lock
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朝之 安部
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朝之 安部
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 錠前をキーなしで解錠、施錠できるようにす
る。 【構成】 ハンドル軸11を、その一部がボックス3外
へ常時押し出されるように付勢し、ボックス内に挿入さ
れたハンドル軸には、それと同期回動する回動突起を設
け、上記ボックス内で上記ハンドル軸に接近した位置に
は、スライド片又は揺動片を設け、これらの可動片の先
端を、上記ボックスを開閉する開閉部材に設けたロック
部に常時係合するように付勢し、上記可動片の後端に
は、上記回動突起が当接するカムであって、上記ハンド
ルの上記ボックス内への押し込み時に、上記可動片をそ
の先端が上記ロック部からはずれる位置に押すように上
記回動突起が摺擦するカムを設け、上記開閉部材を閉じ
る際に、上記可動片の先端と上記ロック部との係合を案
内するガイド部を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、開閉する物や、開閉する場所に装着して、締まりに使用する錠前に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の錠前は、鍵孔を有し、その鍵孔にキーを差し込んで解錠するように構成 されたものが多く使用されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の錠前では、キーを紛失して、解錠したくても、解錠できないことが 起こりやすいという欠点があった。 本考案は、上記の点に鑑み、キーを使用せず、ハンドル操作で解錠や施錠がで きる錠前を提供することを目的とするものである。
【0004】 上記の目的を達成するために、本考案は、 ボックスにその内外へ往復移動可能で、かつ回転自在に挿入したハンドル軸 に、そのハンドル軸の一部を上記ボックス外へ常時押し出すように付勢するばね を懸架し、上記ハンドル軸のうち上記ボックス内に挿入されている部分には、上 記ハンドル軸の外周の任意の角度位置から突出して、上記ハンドル軸と同期回動 する回動突起を設け、上記ボックス内で上記ハンドル軸に接近した位置には、ス ライド自在に支持されたスライド片を設け、このスライド片には、上記ボックス を開閉する開閉部材に設けたロック部へ上記スライド片の先端を常時係合するよ うに付勢するばねを懸架し、上記スライド片のうち上記回動突起の回動域へ突出 する後端には、上記回動突起がその回動時に当接するカムであって、上記ハンド ル軸の上記ボックス内への押し込み時に、上記スライド片の先端を上記ロック部 との係合がはずれる位置へ押すように上記回動突起が摺擦するカムを設け、上記 スライド片の先端には、上記開閉部材が閉じられる際に、上記ロック部を上記ス ライド片の先端と係合する位置へすべらせるガイド部を設けてなることを特徴と し、 ボックスにその内外へ往復移動可能で、かつ回転自在に挿入したハンドル軸 に、このハンドル軸の一部を上記ボックス外へ常時押し出すように付勢するばね を懸架し、上記ハンドル軸のうち上記ボックス内に挿入されている部分には、上 記ハンドル軸の外周の任意の角度位置から突出して、上記ハンドル軸と同期回動 する回動突起を設け、上記ボックス内で上記ハンドル軸に接近した位置には、揺 動自在に支持された揺動片を設け、この揺動片には、上記ボックスを開閉する開 閉部材に設けたロック部へ上記揺動片の先端を常時係合するように付勢するばね を懸架し、上記揺動片のうち上記回動突起の回動域へ突出する後端には、上記回 動突起がその回動時に当接するカムであって、上記ハンドル軸の上記ボックス内 への押し込み時に、上記揺動片の先端を上記ロック部との係合がはずれる位置へ 押すように上記回動突起が摺擦するカムを設け、上記開閉部材には、それが閉じ られる際に、上記揺動片の先端を上記ロック部と係合する位置へすべらせるガイ ド部を設けてなることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】
ボックスを一方の手で持ち、ハンドル軸に取付けられているハンドルをもう一 方の手で持ちながら、ハンドルを予め決められている回転角度、例えば、ボック スの左横方向とか、右横方向とかに回すと、回動突起がカムに当接する位置に回 転する。そこで、ハンドル軸をばね圧に抗してボックス内へ押し込みながらボッ クスを閉じている部材をボックスが開かれる方向に動かすことにより、解錠され る。また、ボックスを開いた上記部材をボックスが閉じられる方向に動かすこと により、上記部材のロック部がガイド部をすべってスライド片の先端に係合し、 又は揺動片の先端がガイド部をすべって上記部材のロック部に係合する。そこで ハンドルの位置を少し変えるように回せば、ハンドル軸をボックス内へ押し込ん でも、回動突起がカムからはずれて動くので、施錠される。
【0006】 以下図1ないし図8にもとづいて本考案の一実施例を説明すると、1は金属製 のボックスで、その正面には、各種の模型、例えば、D51型蒸気機関車の前面 を模した模型2を成形してあり、背面は開口してある。3は金属製のボックス1 の背面を開閉するボックスで、その背面には、上記蒸気機関車の背面を模した模 型4を成形してある。5はボックス1とボックス3を開閉自在に蝶着した蝶番、 6はボックス3の上面の前端中央部に突設した連結環で、これには、より戻し環 7の下側環を連結するリング8を通してある。9は環状に成形したキーホルダー で、これには、より戻し環7の上側環を連結するリング10を通してある。11 はボックス1の正面模型2のほぼ中央部において、ボックス1の内外へ往復移動 可能で、かつ回転自在に挿入したハンドル軸、12はハンドル軸11のうちボッ クス1の外側に突出した軸端部に固定したハンドル、13はハンドル軸11のう ちボックス1内に挿入されている基端部に設けた鍔部で、この鍔部13をボック ス1の正面板14の裏面に押し当てた状態で、ハンドル軸11がボックス1の外 側に押し出される限界となる。15は鍔部13の外周の予め決められた角度位置 から水平に突出して、ハンドル軸11と同期回転する回動突起、16はボックス 1内においてハンドル軸11の下側に接近した位置に配置したスライド片で、そ の先端には、正面板14と反対側の側面から正面板14と対向する側面に向けて 低くなるように傾斜させた傾斜面からなるガイド部16aを設けてあり、ボック ス1の横方向にスライドするように配置してある。17はスライド片16の下辺 に接触して、スライド片16のスライドを案内するように設けた下側枠壁で、ボ ックス1の蝶着側の側壁18から反対側の側壁19との間に間隔20をおく位置 まで設けてある。21はハンドル軸11から上側へ間隔をおいて設けた上側枠壁 で、下側枠壁17と平行に設けてある。22はボックス1の側壁19との間に間 隔20をおく位置に設けた縦側枠壁で、上側枠壁21の先端から下側枠壁17の 先端まで設けるとともに、下側枠壁17の先端との間にスライド片16の先端が 出没する凹部23を設けてある。24はスライド片16の後端から回動突起15 の回動域へ突出すると同時に、正面板14の裏面に当接するように設けた突起で 、この突起24のうちハンドル軸11と対向する端面には、回動突起15がその 回動時に当接する傾斜面からなるカムであって、ハンドル軸11のボックス1内 への押し込み時に、スライド片16をその先端が縦側枠壁22の凹部23から没 入する位置に押すように回動突起15が摺擦するカム25を設けてある。スライ ド片16の正面板14と対向する面の後端寄りには、カム25に連なるように折 曲した突起であって、正面板14の裏面に当接する突起46が設けてある。26 は突起24のうちハンドル軸11側と反対側の端部から水平方向に突出させたば ね掛け突起、27は下側枠壁21の内側で突起24の先端から間隔をおいた位置 に設けたばね掛け軸、28は側壁18の内側でばね掛け軸27に接近した位置に 設けたばね掛け突起、29はばね掛け軸27に挿入したトーションばねで、一方 のばね端30は、ばね掛け突起26の下側へ懸架し、他方のばね端31は、ばね 掛け突起28へ懸架し、このトーションばね29のばね圧によって、スライド片 16を、その先端が縦側枠壁22の凹部23から常時突出すると同時に、スライ ド片16の先端寄りから正面板14の裏面に当接するように突出する突起47が 凹部23の下部を通る縦側枠壁22に常時突き当たるように付勢している。32 はハンドル軸11に巻き掛けたコイルばねで、一方のばね端を鍔部13に押し当 ててある。33は下側枠壁17の外側で側壁18寄りに設けたねじ孔筒、34は 縦側枠壁22の内側で上側枠壁21寄りに設けたねじ孔筒、35は上側枠壁17 、下側枠壁21、縦側枠壁22、凹部23、ねじ孔筒33の各先端部間を一連に 被う蓋板で、ハンドル軸11の後端を通す孔36を設けてあり、この蓋板35の 外面側からねじ孔筒33とねじ孔筒34へビス37、38をそれぞれねじ込んで 固定することにより、コイルばね32を他方のばね端から圧縮して、ハンドル軸 11の一部をボックス1外へ常時突出するように付勢するとともに、スライド片 16のうち正面板14と反対側の側面を押さえている。この蓋板35と縦側枠壁 22の凹部23とにより、スライド片16の先端が出没する開口部が形成される 。39はボックス3の蝶着部側と反対側の側壁40から突出するように取付けた ロック片で、その先端には、ボックス1をボックス3へ閉じる際にスライド片1 6の先端のガイド部16aの傾斜面をすべってスライド片16の先端に係合する ように折曲した係合部41を有し、このロック片39の基端から水平に折曲した 取付片42を側壁40の内側に設けた取付枠43内にはめ込み、取付片42の先 端上面側からその真下に設けられているねじ孔筒44へビス45をねじ込んで固 定してある。
【0007】 以上の構成よりなる錠前では、一方の手でボックス3を持ち、もう一方の手で ハンドル12を図1において左回りに回していくと、回動突起15がスライド片 16の後端から突出した突起24の先端48に突き当って、それ以上回すことが できなくなるので、ハンドル12を図1において右回りに回していくと、回動突 起15が図6に示すように突起24に設けたカム25にトーションばね29の弾 力に少し抗して当接し、ハンドル12に荷がかかったような感じが指先に伝わる 。そこで、図7に示すようにハンドル軸11をコイルばね32の弾力に抗してボ ックス1内へ押し込むと、回動突起15がカム25をすべりながら、スライド片 16をトーションばね29の弾力に抗して後端側に引き寄せるから、スライド片 16の先端が蓋板35と縦側枠壁22の凹部23とにより形成された開口部より 没入して、ロック片39の係合部41からはずれるので、ハンドル軸11を押し たままで、ボックス1を開く方向に回すことにより、解錠されると同時に、ボッ クス1をボックス3から開くことができる。なお、先端48をなくして、ハンド ル12を図1において左回りに回し、回動突起15をカム25に当接させるよう に構成することもある。 ボックス3の内側は空間になっているから、ボックス3内に小物類などを入れ 、ボックス1をボックス3に閉じる際に、ロック片39の係合部41部をスライ ド片16の先端のガイド部16aの傾斜面をすべらせて、スライド片16の先端 に係合させてから、ハンドル12を右回り又は左回りに回し、回動突起15をカ ム25からはずせば、施錠することができる。この状態で、通常の錠前として使 用したり、錠前玩具としての遊びに使用したり、閉じているボックス1とボック ス3とをアクセサリーとして使用したりする。また、上記実施例は、ドアのノブ として組み立てることもできる。
【0008】 次に、図9ないし図13にもとづいて本考案の別の実施例を説明すると、49 は水車小屋を模して成形したプラスチック製のボックスで、その出入口を開閉す る引戸50を取付けてあり、引戸50を開ける際に、引戸50がボックス49か ら抜けてしまわないように引戸50の後端を出入口の端部で止めるためのストッ パ(図中省略)を設ける。51はボックス49のうち一方の側面を被う側壁板5 2のほぼ中央部において、ボックス49の内外へ往復移動可能で、かつ回転自在 に挿入したハンドル軸で、その中間部には、鍔部53を設けてあり、このハンド ル軸51のうち、鍔部53を側壁板52の裏面に押し当てた状態で側壁板52の 外側へ突出させる部分を角軸54に成形してある。55は鍔部53の外周の予め 決められた角度位置から延長するように突出して、ハンドル軸51と同期回動す る回動突起、56はハンドルを兼ねた水車模型で、その裏面中心部から突設した 角孔の軸筒57を、側壁板52の表面から突出する角軸54に差し込み、水車模 型56の表面中央部から角軸54の先端に軸ピン58を打ち込んで、水車模型5 6をハンドル軸54に固定してある。59は側壁板52の表面から円筒状に突設 した支持筒で、水車模型56の各翼板60を支持する筒体61の内側面に嵌合し て、水車模型56を回転自在に支持する。62は側壁板52の裏面に突設した枠 壁で、ボックス49の出入口側と対向する側面部分を切欠してある。63は枠壁 62に被せる蓋板で、ハンドル軸51の後端を通す孔105を穿設してあり、こ の蓋板63の2箇所には、孔64、65を穿設してあり、この孔64、65にビ ス66、67を挿通し、枠壁62の対応位置に穿設したねじ孔68、69にねじ 込んで、蓋板63を枠壁62に固定する。101はハンドル軸51のうち鍔部5 3より後方の部分に巻き掛けたコイルばねで、一方のばね端を鍔部53に押し当 て、他方のばね端を蓋板63に押し当てた状態で圧縮され、そのばね圧によりハ ンドル軸51の一部をボックス49外へ常時押し出すとともに、水車模型56を ボックス49から常時はなれるように付勢している。70は揺動片で、その中間 部の両面から支軸71、72を突設し、一方の支軸71を、側壁板52のうちハ ンドル軸54に接近し、かつ枠壁62の上辺切欠端73に接近した位置に穿設し た軸孔74に嵌合し、他方の支軸72を、蓋板63のうち軸孔74と対向する位 置に穿設した軸孔75に嵌合し、枠壁62の上辺切欠端73と、枠壁62の下辺 切欠端から立ち上がるように設けたストッパ76の上端との間で揺動自在に支持 してある。77は揺動片70の先端寄りに突設したばね掛け突起、78は揺動片 70の先端に設けた係合片で、引戸50の上辺の先端に設けたロック溝79に係 合する形状に成形してある。80は揺動片70の後端であって回動突起55の回 動域へ突出する後端のうちハンドル軸51と対向する端面に設けたカムで、回動 突起55がその回動時に当接し、その状態でハンドル軸54をボックス49内へ 押し込むと、揺動片70をその先端係合片78がロック溝79からはずれる方向 に揺動するように回動突起55が摺擦する傾斜面に成形してある。81は側壁板 52の裏面において枠壁62の上辺に接近した位置に突設したばね掛け軸、82 はこのばね掛け軸79に嵌合するトーションばねで、一方のばね端102を枠壁 62の上辺に懸架し、他方のばね端103をばね掛け突起77に懸架し、そのば ね圧により、係合片78をロック溝79に常時係合させるとともに、揺動片70 の先端寄りの下辺をストッパ76の上端に常時押し当てるように付勢している。 83は引戸50の裏側の上辺に設けたスライド溝、84はこのスライド溝83の 先端側からロック溝79を形成する突起の先端にかけて成形した傾斜面からから なるガイド部、85はボックス49の分割部材で、屋根86と、側壁板52と対 向する側壁板87と、引戸50と対向する側壁板88と、側壁板52の上端部の 裏面に差し込む差込片89とをプラスチックで一体成形してなり、側壁板87の 裏面中央部と、側壁板88の裏面端部とに、縦方向のねじ孔筒90、91を設け てある。92はボックス49の床板で、各側壁板52、87、88の下端をそれ らが直立するように差し込む溝91、92、93と、引戸50を開閉するための ガイド溝94と、ねじ孔筒90、91と相対する孔95、96を設けてあり、各 孔95、96からビス97、98を通して、ねじ孔筒90、91にそれぞれねじ 込んで、ボックス49の分割部材85を床板92に固定する。屋根86のうち、 引戸50の上端と対向する部分にも引戸50を開閉するためのガイド溝99を設 けてある。100は側壁板52の表面の上端部に設けた連結環で、これには、キ ーホルダなどをくさりなどで連結する。
【0009】 以上の構成よりなる錠前では、一方の手でボックス49を持ち、もう一方の手 で水車模型56を図9において右回りに回していくと、回動突起55が揺動片7 0のうちハンドル軸54と対向する端面と反対側の端面104に突き当たって、 それ以上回すことができなくなるので、水車模型56を図9において左回りに回 していくと、回動突起55がカム80にトーションばね82の弾力に少し抗して 当接し、水車模型56に荷がかかったような感じが指先に伝わる。そこで、水車 模型56の中心部をコイルばね101の弾力に抗してボックス49内へ押し込め ば、回動突起55がカム80をすべりながら、揺動片70をトーションばね82 の弾力に抗してストッパ76の上端からはなれる方向に揺動させると同時に、係 合片78を図13の鎖線で示すようにロック溝79からはずれる位置に移動させ るので、水車模型56を押したままで、引戸50を開く方向に引くことにより、 解錠されると同時に、水車小屋の出入口が開かれる。なお、端面104をなくし て、水車模型56を図9において右回りに回し、回動突起55をカム80に当接 させるように構成することもある。そして、水車模型56を押すのを止めると、 コイルばね101の弾力でハンドル軸54及び水車模型56が元位置に押し戻さ れるので、トーションばね82の弾力で揺動片70の先端部がストッパ76の上 端に当接する位置に揺動すると同時に、係合片78が引戸50のスライド溝83 内の後端側へ入り込むように揺動する。 引戸50を開いた状態で、水車小屋内に小物類などを入れ、又は何も入れずに 、引戸50を閉じる方向に押していくと、係合片78がスライド溝83内の先端 方向に移動して、ガイド部84に当接する。そこで、さらに引戸50を押すと、 係合片78がガイド部84の傾斜面の下端から上端方向にすべると同時に、揺動 片70の先端部がトーションばね82の弾力に抗してストッパ76の上端からは なれる方向に揺動する。係合片78がガイド部84を通過すると、ロック溝79 の真上へ到達するから、トーションばね82の弾力が作用して、揺動片70の先 端部をストッパ76の上端に当接する方向に揺動させると同時に、係合片78を 図13の実線で示すようにロック溝79内へ入り込ませるので、水車模型56を 左回り又は右回りに回し、回動突起55をカム80からはずせば、施錠すること ができる。この状態で、前記実施例に示した使い方と同様の使い方をする。
【0010】 本考案は、ボックスとそれを開閉する部材に上記各実施例に示したもの以外の 各種形状、形体のものを採用できる。また、上記各実施例では、ハンドルをボッ クスの右横、真上、左横、真下の4箇所のいずれかに回したときにのみ解錠でき る4種類の錠前を作ることができるように設計してあるが、ボックスの形状や大 きさや用途を変えることにより、解錠できるハンドルの回転位置をいくらでも増 し、多種類の錠前を作ることができる。また、ボックスのうちハンドルの回転域 に目盛を付し、解錠できる位置を目盛によって覚えられるようにすることもでき る。また、スライド片16や、揺動片70に付勢するばねを、ボックスの形状や 大きさや用途の変化に応じて、トーションばね以外のばね、例えば、コイルばね 、板ばね、その他のばねに代えることができる。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、叙上のように構成したから、キーがなくて解錠、施錠ができ、解錠 する操作は、ハンドルを予め決められた位置に回して、ハンドル軸を押すという 簡単な操作で行うことができ、また施錠する操作は、開閉部材を閉じた後、ハン ドルを回すという簡単な操作で行うことができるので、大変便利な錠前を提供す ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る錠前にキーホル
ダーを取付けた状態の正面図である。
【図2】図2は図1のキーホルダーを取外した状態の右
側面図である。
【図3】図3は図1のキーホルダーを取外した状態の背
面図である。
【図4】図4は解錠してボックス1からボックス3を開
いた状態の斜視図である。
【図5】図5はボックス1内の構造を、蓋板を取外し、
ボックス1の一部を切除して説明する図である。
【図6】図6は回動突起をスライド片の傾斜面に当接さ
せた状態を示す図である。
【図7】図7はロック片のうち正面板と対向する面側の
傾斜面及び各突起と回動突起の位置関係を示す平面図で
ある。
【図8】図8は図6の状態においてハンドル軸がボック
ス内へ押し込まれた状態を示す図である。
【図9】図9は本考案の別の実施例に係る錠前の正面図
である。
【図10】図10は図9の錠前の分解斜視図である。
【図11】図11は側壁板52の表面側の斜視図であ
る。
【図12】図12は引戸50の裏側の斜視図である。
【図13】図13はロック溝に係合片が係脱する状態を
説明する図である。
【符号の説明】
1…ボックス、3…ボックス、5…蝶番、11…ハンド
ル軸、12…ハンドル、15…回動突起、16…スライ
ド片、23…凹部、24…突起、25…カム、28…ト
ーションばね、32…コイルばね、39…ロック片、4
1…係合部、49…ボックス、50…引戸、51…ハン
ドル軸、55…回動突起、56…水車模型、70…揺動
片、78…係合片、79…ロック溝、80…カム、82
…トーションばね、101…コイルばね。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックスにその内外へ往復移動可能で、
    かつ回転自在に挿入したハンドル軸に、そのハンドル軸
    の一部を上記ボックス外へ常時押し出すように付勢する
    ばねを懸架し、上記ハンドル軸のうち上記ボックス内に
    挿入されている部分には、上記ハンドル軸の外周の任意
    の角度位置から突出して、上記ハンドル軸と同期回動す
    る回動突起を設け、上記ボックス内で上記ハンドル軸に
    接近した位置には、スライド自在に支持されたスライド
    片を設け、このスライド片には、上記ボックスを開閉す
    る開閉部材に設けたロック部へ上記スライド片の先端を
    常時係合するように付勢するばねを懸架し、上記スライ
    ド片のうち上記回動突起の回動域へ突出する後端には、
    上記回動突起がその回動時に当接するカムであって、上
    記ハンドル軸の上記ボックス内への押し込み時に、上記
    スライド片の先端を上記ロック部との係合がはずれる位
    置へ押すように上記回動突起が摺擦するカムを設け、上
    記スライド片の先端には、上記開閉部材が閉じられる際
    に、上記ロック部を上記スライド片の先端と係合する位
    置へすべらせるガイド部を設けてなる錠前。
  2. 【請求項2】 ボックスにその内外へ往復移動可能で、
    かつ回転自在に挿入したハンドル軸に、このハンドル軸
    の一部を上記ボックス外へ常時押し出すように付勢する
    ばねを懸架し、上記ハンドル軸のうち上記ボックス内に
    挿入されている部分には、上記ハンドル軸の外周の任意
    の角度位置から突出して、上記ハンドル軸と同期回動す
    る回動突起を設け、上記ボックス内で上記ハンドル軸に
    接近した位置には、揺動自在に支持された揺動片を設
    け、この揺動片には、上記ボックスを開閉する開閉部材
    に設けたロック部へ上記揺動片の先端を常時係合するよ
    うに付勢するばねを懸架し、上記揺動片のうち上記回動
    突起の回動域へ突出する後端には、上記回動突起がその
    回動時に当接するカムであって、上記ハンドル軸の上記
    ボックス内への押し込み時に、上記揺動片の先端を上記
    ロック部との係合がはずれる位置へ押すように上記回動
    突起が摺擦するカムを設け、上記開閉部材には、それが
    閉じられる際に、上記揺動片の先端を上記ロック部と係
    合する位置へすべらせるガイド部を設けてなる錠前。
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