JP3003456B2 - 通電加熱式触媒担体構造 - Google Patents

通電加熱式触媒担体構造

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JP3003456B2
JP3003456B2 JP5132102A JP13210293A JP3003456B2 JP 3003456 B2 JP3003456 B2 JP 3003456B2 JP 5132102 A JP5132102 A JP 5132102A JP 13210293 A JP13210293 A JP 13210293A JP 3003456 B2 JP3003456 B2 JP 3003456B2
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昌克 真田
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Toyota Motor Corp
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Nippon Soken Inc
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通電加熱式触媒担体構造
に関する。この種の触媒担体構造は内燃機関の排気通路
に設けられ、排気ガス中に含まれるCO,HC等の有害
成分を完全燃焼させて排気ガスを浄化する場合におい
て、内燃機関の冷間時に所定温度以上で作用する触媒の
機能を活性化するべく昇温するのに使用される。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−273050号公報又は特
開平1−203044号公報には、中心体を中心に平箔
と波箔から成る複数の金属箔が伸開線状に巻回されて外
筒に収容され且つその外周端が外筒内面に接合された構
造の金属製触媒担体が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の金属製触媒担体においては、金属箔は中心
側の端部で中心体に、外周側の端部で外筒にそれぞれ接
合・固定されているのみで、中心部と外周部との間の中
間領域では保持・固定が十分でなかったために、中間領
域における金属箔の熱膨張は吸収できるものの、排気ガ
スによる排圧のため特に中間領域において金属箔が後方
への力を受け、金属箔が所定位置から後退するという問
題を生ずる。
【0004】なお、本発明の出願人は、先願(特願平0
3−338556号)において、触媒担体の一部領域の
みを発熱させるために、表面に酸化膜等の絶縁皮膜を形
成した金属箔を渦巻き状に巻回して触媒担体を形成し、
この触媒担体の中心部と外周部の端面を放電接合等によ
り接合して、金属箔の表面の絶縁層を溶融させて電気的
に短絡させ、これにより、触媒担体の中心部と外周部を
非ヒータ部として構成し、中間部のみをヒータ部として
電気的に加熱できるように構成した通電加熱式触媒担体
構造を提案している。
【0005】以上のことから、本発明は、金属箔の保持
が十分で、且つ熱応力による金属箔の座屈等の問題を発
生させない構造の通電加熱式触媒担体を得ることを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明では、平箔と波箔とを重ねて成る金属
箔を中心体のまわりに巻回して外筒に収容し、金属箔の
外周側端部を外筒に接合して成る金属触媒担体構造にお
いて、複数の前記金属箔を配置すると共に、各金属箔の
外筒側端部から、次の金属箔の外筒側端部の内側に入り
込むまでの、外筒側端部領域の少なくとも一部は外筒の
みに固着・接合され、隣接する金属箔には固着されてい
ないこと、及び該一部以外の金属箔の領域は、隣接する
金属箔との間で任意に固着・接合されていることを特徴
とする通電加熱式触媒担体構造が提供される。
【0007】
【作用】本発明においては、各金属箔の外筒側端部か
ら、次の金属箔の外筒側端部の内側に入り込むまでの、
外筒側端部領域の一部が外筒のみに固着・接合され、隣
接する金属箔には固着されていない構造としたので、金
属箔の外筒に対する保持は十分である一方で、隣接する
金属箔との間の柔軟性が確保される。また、外筒と接触
される領域以外の金属箔の領域は、金属箔どおしが任意
に固着・接合されているので、排圧に対する触媒担体の
強度を確保することができる。このように全体として熱
膨張を吸収し、且つ排圧に強い触媒担体構造が得られ
る。
【0008】
【実施例】図1は本発明に係る通電加熱式触媒担体構造
の一実施例を示す正面断面図である。図2は図1のIIで
示した部分の拡大図である。図1及び図2において、波
箔11及び平箔12を交互に重ねて配置した複数対の金
属箔21〜26の各々の一端を中心体である棒状の中心
電極1に結合し、これらの金属箔21〜26を中心電極
1を中心に渦巻き状に巻回し、このようにして得られた
略ハニカム構造の触媒担体3を金属外筒4に収容した通
電加熱式触媒装置が示される。図1では、波箔11及び
平箔12の対から成る6つの金属箔21〜26が60度
おきに配置されている。即ち、各金属箔の一端、即ち内
側端が中心電極に60度おきに導通可能に結合され、一
方、各金属箔の他端、即ち外周端も同様に外筒に60度
おきに導通可能にロー付け等で接合されている。
【0009】波箔11および平箔12は、例えば20%
Cr−5%Al−75%Feの組成を有し、板厚50μ
程度の金属箔材料である。波箔11および平箔12の表
面には絶縁被膜である活性アルミナがコーティングさ
れ、この活性アルミナの被膜上に触媒である貴金属、例
えば白金、パラジウム、ロジウム等が含浸されている。
図1において、中心電極1は触媒担体3の中心を軸方向
に延び、詳細には図示していないが、触媒担体3から離
れた後約90度曲がって、外筒4に設けられた電極座2
により外筒4の外側へ出る。電極座2はこの中心電極1
を外筒4から電気的に絶縁している。このような構造に
より触媒担体3はその軸方向が排気ガスの流れ方向とな
るように内燃機関の排気通路に配置される。
【0010】図2において、金属箔21〜26の外周端
と外筒4との間の接合状態が詳細に示されている。金属
箔21の外筒側端部から、この金属箔21に隣接し且つ
外周側にある次の金属箔26の外筒側端部の内側に入り
込むまでの、外筒側端部領域Aの一部B、即ち図2の実
施例では金属箔21の波箔の5山分に相当する領域Bの
みが外筒4にロー付け、レーザ溶接等で固着・接合さ
れ、かつこの領域Bはこの金属箔21に隣接し且つ内周
側にある金属箔22には固着されておらず、この一部領
域Bでは金属箔21と金属箔22との間に若干の半径方
向の隙間Cがある。
【0011】一方、領域Aの範囲内でかつ前記一部B以
外の部分は、金属箔21と外筒4との間に隙間があって
空間部Dを規定している。金属箔22〜26についても
同様の構造である。上記のような隙間C及び空間部Dが
応力緩衝帯域となって、金属箔21〜26の熱膨張に伴
う半径方向の圧縮応力を緩和し、これらの金属箔の座屈
及び引張破断を防止する。
【0012】また、金属箔21〜26の前記接合領域B
以外の全領域では、金属箔21〜26が隣接する金属箔
との間で任意にロー付け、スポット接合等の方法で固着
・接合されている。例えば、金属箔21〜26は波箔1
1の数山毎に1山づつ、或いは数山接合されて次の数山
は非接合といったような状態、又は後に説明する担体の
端面を放電接合する等のように任意かつ適宜の間隔で金
属箔どおしで接合されている。
【0013】また、金属箔21〜26の外筒4との接合
領域Bは他の金属箔の領域よりも波箔11及び平箔12
とも2〜3倍厚くし、即ち100〜150μ程度の厚さ
とし、補強するのが望ましい。図3は図2における空間
部Dに略台形の連接柱30を配置し、外筒3の内面に固
定したものである。このような連接柱30は対向する金
属箔22を半径方向内側へ押圧するように弾性を有する
のが望ましく、例えば平箔12と同様の箔を数巻きに
し、略台形に成形し、その底辺側を外筒4の内周面に接
合することで構成できる。このような連接柱30を設け
ることにより空間部Dを2つの空間部D1及びD2 に分
割してこれらの空間部を確保すると共に、応力緩衝帯域
である半径方向の隙間Cを確保することができる。
【0014】図4は応力緩衝帯域である隙間C及び空間
部Dを確保するための製造工程の一例を示したものであ
る。金属箔21〜26を中心電極1まわり巻回して外筒
4に挿入した後、応力緩衝帯域C,Dに対応する容積及
び形状を有する剥離材40を外筒4に圧入する。その
後、触媒担体の端面を放電接合により、金属箔相互間を
接合する。この場合において、剥離材40は紙等のよう
に熱によって焼失する材質のものを用い、放電接合の間
に隙間C又は空間部Dの領域は確保する、即ち領域Bが
隣接する内側の金属箔に接合されるのを防止し、かつ領
域B以外の領域Aの部分が外筒3に接合されるのを防止
すると共に、放電接合の終了までには熱により焼失して
なくなり隙間C及び空間部Dのみ残すようなものとす
る。次いで、金属箔の外周側端部のB領域は外筒4の外
側からレーザ溶接等の手段で強固に接合される。
【0015】
【発明の効果】本発明においては、各金属箔の外筒側端
部から、次の金属箔の外筒側端部の内側に入り込むまで
の、外筒側端部領域の一部が外筒のみに固着・接合さ
れ、隣接する金属箔には固着されていない構造であるの
で、金属箔の外筒に対する保持は十分である一方、隣接
する金属箔との間の柔軟性が確保される。また、それ以
外の金属箔の領域は、金属箔どおしが任意に固着・接合
されているので、排圧に対する触媒担体の強度を確保す
ることができる。このように全体として熱膨張を吸収
し、且つ排圧に強い触媒担体構造が得られ、図5に示す
ような波箔11の座屈(a)あるいは平箔12の破断
(b)等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通電加熱式触媒担体構造の一実施例を
示す正面断面図である。
【図2】図1の符号IIで示した触媒担体構造の外周部の
拡大図である。
【図3】図2と類似する図であって、本発明の他の実施
例を示す。
【図4】図2と類似する図であって、本発明の製造工程
の一実施例を示す。
【図5】波箔及び平箔が座屈を起こす場合の状態を示す
図である。
【符号の説明】
1…中心電極 2…電極座 3…触媒担体 4…外筒 11…波箔 12…平箔 21〜26…金属箔 30…台形連接柱 40…剥離材 A…外周側端部領域 B…接合領域 C…隙間 D…空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F01N 3/20 ZAB B01D 53/36 ZABB (56)参考文献 特開 平6−246170(JP,A) 特開 平6−246168(JP,A) 特開 平4−284852(JP,A) 特開 平6−269682(JP,A) 特開 平6−341314(JP,A) 特許2711938(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/28 301 F01N 3/28 311 B01J 35/04 321

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平箔と波箔とを重ねて成る金属箔を中心
    体のまわりに巻回して外筒に収容し、金属箔の外周側端
    部を外筒に接合して成る金属触媒担体構造において、複
    数の前記金属箔を配置すると共に、各金属箔の外筒側端
    部から、次の金属箔の外筒側端部の内側に入り込むまで
    の、外筒側端部領域の少なくとも一部は外筒のみに固着
    ・接合され、隣接する金属箔には固着されていないこ
    と、及び該一部以外の金属箔の領域は、隣接する金属箔
    との間で任意に固着・接合されていることを特徴とする
    通電加熱式触媒担体構造。
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