JP2578939Y2 - タンデム型メタル担体 - Google Patents
タンデム型メタル担体Info
- Publication number
- JP2578939Y2 JP2578939Y2 JP1992008381U JP838192U JP2578939Y2 JP 2578939 Y2 JP2578939 Y2 JP 2578939Y2 JP 1992008381 U JP1992008381 U JP 1992008381U JP 838192 U JP838192 U JP 838192U JP 2578939 Y2 JP2578939 Y2 JP 2578939Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- honeycomb body
- heat
- outer cylinder
- tandem
- carrier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は自動車エンジン等から排
出される排気ガスを浄化するために使用するタンデム型
メタル担体に関するものである。
出される排気ガスを浄化するために使用するタンデム型
メタル担体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】排気ガス浄化用の触媒担体として、耐熱
金属箔の平箔と波箔を交互に重ね合わせて渦巻状に巻回
するか、両箔を交互に積層してハニカム体を形成し、こ
のハニカム体を耐熱金属よりなる外筒に収納した触媒担
体が開発され、既に一部実用化されている。近年更に触
媒性能向上のため、例えば実開平２−４９１８号公報の
如く、１つの外筒に２つのハニカム体がろう付け保持さ
れているタンデム担体が自動車用触媒として使用されよ
うとしている。すなわち、このようなタンデム担体は図
３に示すように、１つの外筒内１に上部ハニカム体２
と、下部ハニカム体３とがそれぞれろう付け部６，７で
リジッドに接合されている。このような金属性触媒担体
を自動車エンジンの排気ガス系に搭載した場合に、エン
ジン始動時の排出ガスにより、上部ハニカム体２はハニ
カム容積が小さいため急速に温度上昇するが、外筒とハ
ニカム体を接合する部分からの熱伝導放散も同時に起こ
り好ましくない。
金属箔の平箔と波箔を交互に重ね合わせて渦巻状に巻回
するか、両箔を交互に積層してハニカム体を形成し、こ
のハニカム体を耐熱金属よりなる外筒に収納した触媒担
体が開発され、既に一部実用化されている。近年更に触
媒性能向上のため、例えば実開平２−４９１８号公報の
如く、１つの外筒に２つのハニカム体がろう付け保持さ
れているタンデム担体が自動車用触媒として使用されよ
うとしている。すなわち、このようなタンデム担体は図
３に示すように、１つの外筒内１に上部ハニカム体２
と、下部ハニカム体３とがそれぞれろう付け部６，７で
リジッドに接合されている。このような金属性触媒担体
を自動車エンジンの排気ガス系に搭載した場合に、エン
ジン始動時の排出ガスにより、上部ハニカム体２はハニ
カム容積が小さいため急速に温度上昇するが、外筒とハ
ニカム体を接合する部分からの熱伝導放散も同時に起こ
り好ましくない。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】上部ハニカム体の外周
が外筒に接合していると、排出ガスにより昇温されたハ
ニカム体の熱量が外筒側に奪われ、昇温速度が遅れた
り、昇温後の温度降下が大きくなり、触媒効率の低下や
熱応力による破損等が生じるという問題がある。そのた
め上部ハニカム体の外周が外筒に接している面積を減ら
すということも考えられるが、上部ハニカム体の担体長
さは１０〜３０mm程度と短く、上部ハニカム体の外周が
外筒に接している面積を減らすと上部ハニカム体と外周
との間の接合強度が不足するという問題がある。
が外筒に接合していると、排出ガスにより昇温されたハ
ニカム体の熱量が外筒側に奪われ、昇温速度が遅れた
り、昇温後の温度降下が大きくなり、触媒効率の低下や
熱応力による破損等が生じるという問題がある。そのた
め上部ハニカム体の外周が外筒に接している面積を減ら
すということも考えられるが、上部ハニカム体の担体長
さは１０〜３０mm程度と短く、上部ハニカム体の外周が
外筒に接している面積を減らすと上部ハニカム体と外周
との間の接合強度が不足するという問題がある。
【０００４】本考案は、上記問題を解消するために、上
部金属性ハニカム体の中に熱絶縁層を設けて上部ハニカ
ム体の昇温効率の良いタンデム型メタル担体を提供する
ものである。
部金属性ハニカム体の中に熱絶縁層を設けて上部ハニカ
ム体の昇温効率の良いタンデム型メタル担体を提供する
ものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案の要旨とするところは、耐熱金属からなる平箔
及び波箔を重ね合わせて渦巻状に巻き回し、または積層
して形成したハニカム体２個を、耐熱金属からなる外筒
に収納して固定する金属性触媒担体において、上部ハニ
カム体の内周部と外周部との間に熱絶縁層を有すること
を特徴とするタンデム担体にある。
に本考案の要旨とするところは、耐熱金属からなる平箔
及び波箔を重ね合わせて渦巻状に巻き回し、または積層
して形成したハニカム体２個を、耐熱金属からなる外筒
に収納して固定する金属性触媒担体において、上部ハニ
カム体の内周部と外周部との間に熱絶縁層を有すること
を特徴とするタンデム担体にある。
【０００６】即ち上部金属性ハニカム体の一部が高温と
なれば、その部分の触媒反応が進み、反応熱により上部
金属性ハニカム体通過ガス温度が上昇して触媒反応が促
進されることに着目し、上部ハニカム体の内周部と外周
部との間に熱絶縁層を設けて上部ハニカム体の中央部の
温度（熱）を外周部へ逃がさないようにしたものであ
る。
なれば、その部分の触媒反応が進み、反応熱により上部
金属性ハニカム体通過ガス温度が上昇して触媒反応が促
進されることに着目し、上部ハニカム体の内周部と外周
部との間に熱絶縁層を設けて上部ハニカム体の中央部の
温度（熱）を外周部へ逃がさないようにしたものであ
る。
【０００７】以下に本考案を、図に基づいて詳細に説明
する。図１は本考案を示す一例であり、１は外筒であ
り、上部ハニカム体２と下部ハニカム体３を収納してい
る。４は上部ハニカム体内に設けた熱絶縁層である。熱
絶縁層材はセラミックシート等断熱材を用いれば良い。
６は上部ハニカム体２を保持し外筒１に上部ハニカム体
２を収納するためのリテーナである。図２は図１におけ
る上部ハニカム体のＡ−Ａ線横断面を示す。
する。図１は本考案を示す一例であり、１は外筒であ
り、上部ハニカム体２と下部ハニカム体３を収納してい
る。４は上部ハニカム体内に設けた熱絶縁層である。熱
絶縁層材はセラミックシート等断熱材を用いれば良い。
６は上部ハニカム体２を保持し外筒１に上部ハニカム体
２を収納するためのリテーナである。図２は図１におけ
る上部ハニカム体のＡ−Ａ線横断面を示す。
【０００８】すなわち、従来は上部ハニカム体２の外周
が外筒に接しているために昇熱した上部ハニカム体の熱
量が外筒側に奪われ昇温速度が遅れるという問題を有し
ていたが、本考案は図１に示す如く上部ハニカム体２の
中央部２ａを、外周部２ｂ及び外筒１と熱絶縁すること
により前述した昇温速度が遅れるという問題を解消する
ものである。下部ハニカム体３と外筒１との接合は軸方
向の一部をろう接合５すれば良い。
が外筒に接しているために昇熱した上部ハニカム体の熱
量が外筒側に奪われ昇温速度が遅れるという問題を有し
ていたが、本考案は図１に示す如く上部ハニカム体２の
中央部２ａを、外周部２ｂ及び外筒１と熱絶縁すること
により前述した昇温速度が遅れるという問題を解消する
ものである。下部ハニカム体３と外筒１との接合は軸方
向の一部をろう接合５すれば良い。
【０００９】
【考案の効果】本考案のタンデム担体によれば、外筒と
上部ハニカム体間の熱伝導放散を防止することが可能に
なり、上部ハニカム体を通過するガス温度が上昇し、触
媒反応が促進されその効果は極めて大きいものである。
上部ハニカム体間の熱伝導放散を防止することが可能に
なり、上部ハニカム体を通過するガス温度が上昇し、触
媒反応が促進されその効果は極めて大きいものである。
【図１】本考案のタンデム型メタル担体を示す縦断面説
明図である。
明図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】従来のタンデム型メタル担体を示す説明図であ
る。
る。
１ 外筒 ２ 上部ハニカム体 ２ａ 中央部 ２ｂ 外周部 ３ 下部ハニカム体 ４ 熱絶縁層 ５，７ ろう付け部 ６ リテーナ
Claims (1)
- 【請求項１】 耐熱金属からなる平箔及び波箔を重ね合
わせて渦巻状に巻き回し、または積層して形成したハニ
カム体２個を、耐熱金属からなる外筒に収納して固定す
る金属性触媒担体において、上部ハニカム体の内周部と
外周部との間に熱絶縁層を有することを特徴とするタン
デム型メタル担体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992008381U JP2578939Y2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | タンデム型メタル担体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992008381U JP2578939Y2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | タンデム型メタル担体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0570642U JPH0570642U (ja) | 1993-09-24 |
| JP2578939Y2 true JP2578939Y2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=11691650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992008381U Expired - Fee Related JP2578939Y2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | タンデム型メタル担体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2578939Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP1992008381U patent/JP2578939Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0570642U (ja) | 1993-09-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980421 |
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