JP2578406Y2 - タンデム型メタル担体 - Google Patents
タンデム型メタル担体Info
- Publication number
- JP2578406Y2 JP2578406Y2 JP1991098955U JP9895591U JP2578406Y2 JP 2578406 Y2 JP2578406 Y2 JP 2578406Y2 JP 1991098955 U JP1991098955 U JP 1991098955U JP 9895591 U JP9895591 U JP 9895591U JP 2578406 Y2 JP2578406 Y2 JP 2578406Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- honeycomb body
- outer cylinder
- tandem
- metal carrier
- carrier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は自動車エンジン等から排
出される排気ガスを浄化するために使用するタンデム型
メタル担体に関するものである。
出される排気ガスを浄化するために使用するタンデム型
メタル担体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】排気ガス浄化用の触媒担体は、耐熱金属
箔を用いて形成したハニカム体を金属製外筒に収納した
触媒担体が開発され、既に一部実用化されている。近年
更に触媒性能向上のために、１つの外筒に２つのハニカ
ム体がろう付け保持されているタンデム担体が自動車用
触媒として使用されようとしている。すなわち、このよ
うなタンデム担体は図４に一例を示すように、１つの平
坦な外筒１内に上部ハニカム体２と、下部ハニカム体３
とがそれぞれろう付け部４，５でリジッドに接合されて
いる。
箔を用いて形成したハニカム体を金属製外筒に収納した
触媒担体が開発され、既に一部実用化されている。近年
更に触媒性能向上のために、１つの外筒に２つのハニカ
ム体がろう付け保持されているタンデム担体が自動車用
触媒として使用されようとしている。すなわち、このよ
うなタンデム担体は図４に一例を示すように、１つの平
坦な外筒１内に上部ハニカム体２と、下部ハニカム体３
とがそれぞれろう付け部４，５でリジッドに接合されて
いる。
【０００３】一般に金属製触媒担体を自動車エンジンの
排気ガス系に搭載した場合に、該担体にはエンジン始動
から停止までの間に、急速加熱・急速冷却の過酷な熱サ
イクルを繰り返し受けるが、図４に示す如く、従来のタ
ンデム型メタル担体ではその上部ハニカム体２はハニカ
ム容積が小さいため温度上昇が早くかつ高温であるた
め、上部金属製ハニカム体２と外筒１との熱膨張収縮が
大きくなって、外筒とハニカム体を接合する部分に応力
が集中し、剥離が起こり好ましくない。
排気ガス系に搭載した場合に、該担体にはエンジン始動
から停止までの間に、急速加熱・急速冷却の過酷な熱サ
イクルを繰り返し受けるが、図４に示す如く、従来のタ
ンデム型メタル担体ではその上部ハニカム体２はハニカ
ム容積が小さいため温度上昇が早くかつ高温であるた
め、上部金属製ハニカム体２と外筒１との熱膨張収縮が
大きくなって、外筒とハニカム体を接合する部分に応力
が集中し、剥離が起こり好ましくない。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】ハニカム体長さが長い
場合には、例えば、実開昭６２−１９４４３６号公報に
開示されている如く、平箔と波箔を部分断面で接合及び
ハニカム体と外筒の接合を軸方向の一部の幅で接合し、
非接合面をも設けて応力緩和を計る方法が提案されてい
るが、タンデム担体のようにハニカム体長さが１０〜３
０mm程度と短いものを使用する場合には、平箔と波箔と
の部分断面接合部と、ハニカム体と外筒の接合部が接近
あるいはラップするため応力集中が起こりやすいという
問題がある。本考案は上記従来の問題を解消するため
に、上部金属製ハニカム体と外筒との保持はハニカム体
外周と外筒内周とを直接接合しない応力緩和構造とする
タンデム型メタル担体を提供するものである。
場合には、例えば、実開昭６２−１９４４３６号公報に
開示されている如く、平箔と波箔を部分断面で接合及び
ハニカム体と外筒の接合を軸方向の一部の幅で接合し、
非接合面をも設けて応力緩和を計る方法が提案されてい
るが、タンデム担体のようにハニカム体長さが１０〜３
０mm程度と短いものを使用する場合には、平箔と波箔と
の部分断面接合部と、ハニカム体と外筒の接合部が接近
あるいはラップするため応力集中が起こりやすいという
問題がある。本考案は上記従来の問題を解消するため
に、上部金属製ハニカム体と外筒との保持はハニカム体
外周と外筒内周とを直接接合しない応力緩和構造とする
タンデム型メタル担体を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案の要旨とするところは、耐熱金属からなる平箔
及び波箔を重ね合わせて渦巻状に巻き回し、または積層
して形成したハニカム体２個を、耐熱金属からなる外筒
に収納して固定するタンデム型メタル担体において、上
部ハニカム体は下部ハニカム体より小容量とすると共に
リテーナで外筒に保持し、容量の大きい下部ハニカム体
は外筒にろう付けで固定することを特徴とするタンデム
型メタル担体にある。即ち、上部金属製ハニカム体の長
さが、１０〜３０mm程度と短くて低容量でかつ軽量に構
成したことに着目し、上部金属製ハニカム体をリテーナ
で外筒に保持するようにしたものである。軽量であるた
め、ハニカム体とリテーナ間の接触圧力が小さく、リテ
ーナ部でのエッジ座屈は軽減され、破壊されない。な
お、ハニカム体内の接合はろう付け構造であっても、溶
接構造であっても良い。
に本考案の要旨とするところは、耐熱金属からなる平箔
及び波箔を重ね合わせて渦巻状に巻き回し、または積層
して形成したハニカム体２個を、耐熱金属からなる外筒
に収納して固定するタンデム型メタル担体において、上
部ハニカム体は下部ハニカム体より小容量とすると共に
リテーナで外筒に保持し、容量の大きい下部ハニカム体
は外筒にろう付けで固定することを特徴とするタンデム
型メタル担体にある。即ち、上部金属製ハニカム体の長
さが、１０〜３０mm程度と短くて低容量でかつ軽量に構
成したことに着目し、上部金属製ハニカム体をリテーナ
で外筒に保持するようにしたものである。軽量であるた
め、ハニカム体とリテーナ間の接触圧力が小さく、リテ
ーナ部でのエッジ座屈は軽減され、破壊されない。な
お、ハニカム体内の接合はろう付け構造であっても、溶
接構造であっても良い。
【０００６】以下に本考案を図に基づいて詳細に説明す
る。図１は、本考案の一例を示すものであり、１は外筒
であり、上部ハニカム体２と下部ハニカム体３を収納し
ている。６と７は外筒１の内周に固定したハニカム体保
持用リテーナであり、上部ハニカム体２をこのリテーナ
６と７の間に支持し、上部ハニカム体２が外筒と直接接
触しなくても良いようにしている。５は下部ハニカム体
３と外筒１とのろう付け部である。
る。図１は、本考案の一例を示すものであり、１は外筒
であり、上部ハニカム体２と下部ハニカム体３を収納し
ている。６と７は外筒１の内周に固定したハニカム体保
持用リテーナであり、上部ハニカム体２をこのリテーナ
６と７の間に支持し、上部ハニカム体２が外筒と直接接
触しなくても良いようにしている。５は下部ハニカム体
３と外筒１とのろう付け部である。
【０００７】すなわち、本願考案は上部ハニカム体２の
容量が小さいために外筒１との間の熱膨張収縮が大き
く、剥離が起こりやすいとする問題を有していたが、図
示の如く、外筒１に固定した上部ハニカム体保持用リテ
ーナ６及び７を用いて上部ハニカム体２を保持すること
により応力緩和構造とし、前述した剥離の問題を解消す
るものである。下部ハニカム体３と外筒との接合は軸方
向の一部をろう接合５すればよい。
容量が小さいために外筒１との間の熱膨張収縮が大き
く、剥離が起こりやすいとする問題を有していたが、図
示の如く、外筒１に固定した上部ハニカム体保持用リテ
ーナ６及び７を用いて上部ハニカム体２を保持すること
により応力緩和構造とし、前述した剥離の問題を解消す
るものである。下部ハニカム体３と外筒との接合は軸方
向の一部をろう接合５すればよい。
【０００８】図２は、本考案の別のリテーナを用いた場
合の例を示すものであって、外筒１内に収納した上部ハ
ニカム体２は、外筒１に固定された上部リテーナ６と、
図３の断面図（図２のＡ−Ａ線断面）に示すように、外
筒１に固定された下部十字状リテーナ７により保持さ
れ、上部ハニカム体２自体は外筒１と直接接合しない応
力緩和構造となっている。なお５は、図１と同様下部ハ
ニカム体３を外筒１との接合（ろう付け）部を示す。
合の例を示すものであって、外筒１内に収納した上部ハ
ニカム体２は、外筒１に固定された上部リテーナ６と、
図３の断面図（図２のＡ−Ａ線断面）に示すように、外
筒１に固定された下部十字状リテーナ７により保持さ
れ、上部ハニカム体２自体は外筒１と直接接合しない応
力緩和構造となっている。なお５は、図１と同様下部ハ
ニカム体３を外筒１との接合（ろう付け）部を示す。
【０００９】このようにタンデム型メタル担体におい
て、熱による膨脹・収縮の影響を受けやすい上部ハニカ
ム体２のみをリテーナ６，７で外筒１に保持し、下部ハ
ニカム体３はろう付けで外筒１に固定し、接合形態を組
合わせることにより、剥離の少ないタンデム型メタル担
体を提供するものである。
て、熱による膨脹・収縮の影響を受けやすい上部ハニカ
ム体２のみをリテーナ６，７で外筒１に保持し、下部ハ
ニカム体３はろう付けで外筒１に固定し、接合形態を組
合わせることにより、剥離の少ないタンデム型メタル担
体を提供するものである。
【００１０】
【考案の効果】本考案のタンデム担体によれば、外筒と
ハニカム体間の担体の剥離損傷を防止することが可能と
なり、その効果は極めて大きいものである。
ハニカム体間の担体の剥離損傷を防止することが可能と
なり、その効果は極めて大きいものである。
【図１】本考案のタンデム型メタル担体の一例を示す説
明図。
明図。
【図２】本考案のタンデム型メタル担体の他の例を示す
説明図。
説明図。
【図３】図２のＡ−Ａ線断面を示す図。
【図４】従来のタンデム型メタル担体を示す説明図。
１：外筒 ２：上部ハニカム体 ３：下部ハニカム体 ４，５：ろう付け部 ６，７：リテーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−157139（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−105520（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F01N 3/28 311 F01N 3/28 301 B01J 35/04 321
Claims (1)
- 【請求項１】 耐熱金属からなる平箔及び波箔を重ね合
わせて渦巻状に巻き回し、または積層して形成したハニ
カム体２個を、耐熱金属からなる外筒に収納して固定す
るタンデム型メタル担体において、上部ハニカム体は下
部ハニカム体より小容量とすると共にリテーナで外筒に
保持し、容量の大きい下部ハニカム体は外筒にろう付け
で固定することを特徴とするタンデム型メタル担体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991098955U JP2578406Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | タンデム型メタル担体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991098955U JP2578406Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | タンデム型メタル担体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0583315U JPH0583315U (ja) | 1993-11-12 |
| JP2578406Y2 true JP2578406Y2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=14233517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991098955U Expired - Lifetime JP2578406Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | タンデム型メタル担体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2578406Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02105520U (ja) * | 1989-02-08 | 1990-08-22 | ||
| JPH0634927B2 (ja) * | 1989-11-16 | 1994-05-11 | トヨタ自動車株式会社 | 排気ガス浄化触媒用メタル担体 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP1991098955U patent/JP2578406Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0583315U (ja) | 1993-11-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5486338A (en) | Metal catalyst carrier for exhaust gas purification | |
| JP2599612B2 (ja) | 排気ガス浄化用触媒を担持するための金属製担持母体 | |
| JP3204011B2 (ja) | エンジンの二重排気管 | |
| JP2578406Y2 (ja) | タンデム型メタル担体 | |
| JP2558557Y2 (ja) | タンデム型メタル担体 | |
| JP2979845B2 (ja) | 内燃機関の排気管 | |
| JP2538405Y2 (ja) | タンデム型メタル担体 | |
| JP2578939Y2 (ja) | タンデム型メタル担体 | |
| JP2559055Y2 (ja) | タンデム型メタル担体 | |
| JP2557294Y2 (ja) | タンデム型メタル担体 | |
| JP3231974B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
| JP2895165B2 (ja) | 排気ガス浄化触媒用担体 | |
| JPH04122418A (ja) | 自動車排ガス浄化用触媒コンバータ | |
| JPH10246110A (ja) | 内燃機関の触媒コンバータ | |
| JP2521839Y2 (ja) | メタル担体 | |
| JPH0791240A (ja) | 金属触媒コンバータ | |
| US7670570B2 (en) | Casing tube with thermally insulating beads | |
| JP2573290Y2 (ja) | 金属製触媒担体 | |
| JP2000282858A (ja) | エンジンの排気管 | |
| JPH0519536Y2 (ja) | ||
| JPH11303626A (ja) | 排気ガス浄化用メタル触媒装置 | |
| JP2543636Y2 (ja) | 排ガス浄化用メタル担体 | |
| JPH1052626A (ja) | 触媒コンバータおよび排ガス浄化装置 | |
| JP2581601Y2 (ja) | 耐熱応力・耐熱疲労特性にすぐれた自動車排ガス触媒用金属担体 | |
| JP2573291Y2 (ja) | 排ガス浄化用メタル担体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980414 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |