JP3003401B2 - 硬貨分配装置 - Google Patents
硬貨分配装置Info
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- JP3003401B2 JP3003401B2 JP4220543A JP22054392A JP3003401B2 JP 3003401 B2 JP3003401 B2 JP 3003401B2 JP 4220543 A JP4220543 A JP 4220543A JP 22054392 A JP22054392 A JP 22054392A JP 3003401 B2 JP3003401 B2 JP 3003401B2
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- coins
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば共通な硬貨
補給機から、並設されたパチンコ機の間に適宜、点在さ
せて配置される各玉貸機に、投入千円紙幣に対する釣銭
用5百円硬貨を、その玉貸機の必要性に応じて補給,分
配する硬貨分配装置に関する。
補給機から、並設されたパチンコ機の間に適宜、点在さ
せて配置される各玉貸機に、投入千円紙幣に対する釣銭
用5百円硬貨を、その玉貸機の必要性に応じて補給,分
配する硬貨分配装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例について図14の構成図を参照しな
がら説明する。この従来例は、投入された硬貨を各玉貸
機から回収し、また補給機から釣銭硬貨を各玉貸機に分
配する硬貨回収・分配装置400 として構成される。すな
わち、玉貸しを受けるとき、玉貸機に千円紙幣を投入し
て千円分の玉を受け取るなら釣銭は不要であるが、5百
円分の玉を受け取って釣銭をもらう場合がある。そのた
めに、釣銭として5百円硬貨をある個数だけ玉貸機に収
納させておく必要があり、しかも各玉貸機に対して、収
納の5百円硬貨がある個数を下回ったら、補給,分配す
る方式をとらなければならない。なお、千円紙幣での釣
銭は5百円硬貨に限り、中間段階を設けないのが通常で
ある。
がら説明する。この従来例は、投入された硬貨を各玉貸
機から回収し、また補給機から釣銭硬貨を各玉貸機に分
配する硬貨回収・分配装置400 として構成される。すな
わち、玉貸しを受けるとき、玉貸機に千円紙幣を投入し
て千円分の玉を受け取るなら釣銭は不要であるが、5百
円分の玉を受け取って釣銭をもらう場合がある。そのた
めに、釣銭として5百円硬貨をある個数だけ玉貸機に収
納させておく必要があり、しかも各玉貸機に対して、収
納の5百円硬貨がある個数を下回ったら、補給,分配す
る方式をとらなければならない。なお、千円紙幣での釣
銭は5百円硬貨に限り、中間段階を設けないのが通常で
ある。
【0003】図14において、玉貸機420 が図示してない
パチンコ機の間に適宜配置され、その一方の端(上流
端) に各玉貸機420 に対して釣銭用の5百円硬貨を補給
する補給機410 が設置される。補給機410 と各玉貸機42
0 とをつなぐ形で、分配用コンベヤ430 が設置され、こ
のコンベヤ430 の下方に別の回収用コンベヤ440 が設置
され、二つのコンベヤが2段に構成される。回収用コン
ベヤ440 の左端部に硬貨を金種別に分類する分類機450
が設置され、これと補給機410 とをつなぐ形で硬貨を揚
げるための揚送機460 が設置される。なお、投入された
千円紙幣の回収系統については省略してある。
パチンコ機の間に適宜配置され、その一方の端(上流
端) に各玉貸機420 に対して釣銭用の5百円硬貨を補給
する補給機410 が設置される。補給機410 と各玉貸機42
0 とをつなぐ形で、分配用コンベヤ430 が設置され、こ
のコンベヤ430 の下方に別の回収用コンベヤ440 が設置
され、二つのコンベヤが2段に構成される。回収用コン
ベヤ440 の左端部に硬貨を金種別に分類する分類機450
が設置され、これと補給機410 とをつなぐ形で硬貨を揚
げるための揚送機460 が設置される。なお、投入された
千円紙幣の回収系統については省略してある。
【0004】補給機410 から常に一定の割合で釣銭用硬
貨が分配用コンベヤ430 の上に投出され、このコンベヤ
430 は、その上側ベルトが右方向に移動するように駆動
されるから、硬貨は、その移動の過程で分配を必要とす
る玉貸機420 のところで、図示してない取込みレバーが
作動して取り込まれる、つまり分配される。分配されな
いで残った硬貨は、コンベヤ430 の右端部から回収用コ
ンベヤ440 の上に落下する。コンベヤ440 は、その上側
ベルトが左方向に移動するように駆動され、先程の分配
されないで残った硬貨とともに、各玉貸機420 に玉貸し
用に投入された硬貨も搬送する。コンベヤ440 によって
回収, 搬送された硬貨は、分類機450 によって金種別に
分類され、その内の釣銭用の金種の硬貨だけが、揚送機
460 を介して補給機410 に戻される。なお、分類された
釣銭用以外の硬貨は、図示してない別の収納庫に収納さ
れる。以上の一連の硬貨の流れを破線で示す。
貨が分配用コンベヤ430 の上に投出され、このコンベヤ
430 は、その上側ベルトが右方向に移動するように駆動
されるから、硬貨は、その移動の過程で分配を必要とす
る玉貸機420 のところで、図示してない取込みレバーが
作動して取り込まれる、つまり分配される。分配されな
いで残った硬貨は、コンベヤ430 の右端部から回収用コ
ンベヤ440 の上に落下する。コンベヤ440 は、その上側
ベルトが左方向に移動するように駆動され、先程の分配
されないで残った硬貨とともに、各玉貸機420 に玉貸し
用に投入された硬貨も搬送する。コンベヤ440 によって
回収, 搬送された硬貨は、分類機450 によって金種別に
分類され、その内の釣銭用の金種の硬貨だけが、揚送機
460 を介して補給機410 に戻される。なお、分類された
釣銭用以外の硬貨は、図示してない別の収納庫に収納さ
れる。以上の一連の硬貨の流れを破線で示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、釣銭用の
5百円硬貨をコンベヤ430 を介して各玉貸機420 に分配
するが、分配する必要がなくて残った硬貨は別のコンベ
ヤ440 を介して回収する必要がある。このコンベヤ440
は、釣銭硬貨の回収だけでなく、玉貸機420 での投入硬
貨の回収にも共用されるから、それなりに有用である
が、揚送機460 は全く釣銭硬貨専用であるから無駄であ
る。要するに、実際に分配される以外の多くの5百円硬
貨を、上下二段に構成した各コンベヤ430,440 および分
類機450,揚送機460 を介して常時、循環させるのは非常
に不合理で、改善の余地がある。
5百円硬貨をコンベヤ430 を介して各玉貸機420 に分配
するが、分配する必要がなくて残った硬貨は別のコンベ
ヤ440 を介して回収する必要がある。このコンベヤ440
は、釣銭硬貨の回収だけでなく、玉貸機420 での投入硬
貨の回収にも共用されるから、それなりに有用である
が、揚送機460 は全く釣銭硬貨専用であるから無駄であ
る。要するに、実際に分配される以外の多くの5百円硬
貨を、上下二段に構成した各コンベヤ430,440 および分
類機450,揚送機460 を介して常時、循環させるのは非常
に不合理で、改善の余地がある。
【0006】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、共通な硬貨補給機から各玉貸機への
硬貨の補給, 分配をなるべく簡単に無駄の少ない方式で
おこなう硬貨分配装置を提供することにある。
の問題点を解消し、共通な硬貨補給機から各玉貸機への
硬貨の補給, 分配をなるべく簡単に無駄の少ない方式で
おこなう硬貨分配装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る硬貨分配
装置は、補給部から複数箇所に分散配置された各子収納
庫に必要性に応じて硬貨を分配するため、搬送手段が、
前記補給部と前記各子収納庫とを閉ループ状につなぐ形
に設置されて一方向に循環移動し、分配ユニットが、前
記搬送手段上の複数箇所に設置され、前記補給部を通過
するとき投入される硬貨を前記子収納庫に分配し、セン
サが、前記補給部に設けられ、ここを通過する前記分配
ユニットが硬貨を保持していないことを検知するととも
に、その硬貨無保持の検知に基づいてその分配ユニット
に前記補給部から硬貨を補給させ、分配誘導部材が、前
記各子収納庫に設けられ、硬貨分配の必要,不要に応じ
た各位置を択一的にとるとともに、分配必要状態のとき
ここを通過する前記分配ユニットから、その子収納庫に
硬貨を分配させる装置において、前記補給部が、補給用
硬貨が収納されるケースの下端に連接され、前記硬貨を
共通平面上で1列に隣接,整列させて自重で滑落させ案
内する傾斜した筒体と;この筒体の下端開口部に隣接し
て設けられ、前記センサの硬貨無保持の検知信号に基づ
いて駆動され、前記硬貨列の下端に位置する硬貨を分離
する形で保持して移送し、前記分配ユニットに投入する
分離投入部と;を備え、この分離投入部が、前記硬貨列
下端に位置する硬貨を導入し、前記センサの検知信号に
基づいて回転駆動され、投出口から前記分配ユニットに
前記導入硬貨を投入した後に復帰する回転枠と;この回
転枠と連動してその回転枠の投出口を開閉する出口シャ
ッタと;前記回転枠に回動可能に設けられ、その回転枠
の硬貨用導入口において導入方向の硬貨移動は許容し、
その導入と逆方向の硬貨移動は阻止するように付勢され
る逆止部材と;前記硬貨列下端の硬貨に後続する硬貨の
滑落を、前記回転枠と連動して前記筒体の下端開口部で
阻止し、また前記回転枠の復帰によって前記後続硬貨の
滑落阻止を解除するとともに、この後続硬貨を前記回転
枠の内部に導入させる中間シャッタと;を備える。
装置は、補給部から複数箇所に分散配置された各子収納
庫に必要性に応じて硬貨を分配するため、搬送手段が、
前記補給部と前記各子収納庫とを閉ループ状につなぐ形
に設置されて一方向に循環移動し、分配ユニットが、前
記搬送手段上の複数箇所に設置され、前記補給部を通過
するとき投入される硬貨を前記子収納庫に分配し、セン
サが、前記補給部に設けられ、ここを通過する前記分配
ユニットが硬貨を保持していないことを検知するととも
に、その硬貨無保持の検知に基づいてその分配ユニット
に前記補給部から硬貨を補給させ、分配誘導部材が、前
記各子収納庫に設けられ、硬貨分配の必要,不要に応じ
た各位置を択一的にとるとともに、分配必要状態のとき
ここを通過する前記分配ユニットから、その子収納庫に
硬貨を分配させる装置において、前記補給部が、補給用
硬貨が収納されるケースの下端に連接され、前記硬貨を
共通平面上で1列に隣接,整列させて自重で滑落させ案
内する傾斜した筒体と;この筒体の下端開口部に隣接し
て設けられ、前記センサの硬貨無保持の検知信号に基づ
いて駆動され、前記硬貨列の下端に位置する硬貨を分離
する形で保持して移送し、前記分配ユニットに投入する
分離投入部と;を備え、この分離投入部が、前記硬貨列
下端に位置する硬貨を導入し、前記センサの検知信号に
基づいて回転駆動され、投出口から前記分配ユニットに
前記導入硬貨を投入した後に復帰する回転枠と;この回
転枠と連動してその回転枠の投出口を開閉する出口シャ
ッタと;前記回転枠に回動可能に設けられ、その回転枠
の硬貨用導入口において導入方向の硬貨移動は許容し、
その導入と逆方向の硬貨移動は阻止するように付勢され
る逆止部材と;前記硬貨列下端の硬貨に後続する硬貨の
滑落を、前記回転枠と連動して前記筒体の下端開口部で
阻止し、また前記回転枠の復帰によって前記後続硬貨の
滑落阻止を解除するとともに、この後続硬貨を前記回転
枠の内部に導入させる中間シャッタと;を備える。
【0008】請求項2に係る硬貨分配装置は、請求項1
に記載の装置において、分配ユニットが、投入口から分
配用投出口に至る硬貨用通路と、前記投出口近傍に設け
られる硬貨用保持箇所と、搬送手段上の所定箇所に着脱
可能な装着部とを有する基枠と;前記通路内に回動可能
に設けられ、前記硬貨の通過方向とは逆に付勢される保
持レバーと;前記基枠の保持箇所および前記保持レバー
の先端部とともに、投入された硬貨を保持する保持部
と、子収納部側の硬貨分配の必要状態に応じて位置決め
される分配誘導部材と当接し前記保持硬貨を解放,分配
させる当接部と、センサ用検知片とを有し、前記基枠の
投出口近傍に回動可能に設けられる保持部材と;この保
持部材を保持方向に付勢するとともに、これが硬貨を保
持する位置から解放する位置まで変位する間で付勢力が
急増する付勢手段と;を備え、前記保持部材が硬貨を保
持しないとき、前記検知片に相対的に近接するセンサに
よって硬貨無保持と検知される。
に記載の装置において、分配ユニットが、投入口から分
配用投出口に至る硬貨用通路と、前記投出口近傍に設け
られる硬貨用保持箇所と、搬送手段上の所定箇所に着脱
可能な装着部とを有する基枠と;前記通路内に回動可能
に設けられ、前記硬貨の通過方向とは逆に付勢される保
持レバーと;前記基枠の保持箇所および前記保持レバー
の先端部とともに、投入された硬貨を保持する保持部
と、子収納部側の硬貨分配の必要状態に応じて位置決め
される分配誘導部材と当接し前記保持硬貨を解放,分配
させる当接部と、センサ用検知片とを有し、前記基枠の
投出口近傍に回動可能に設けられる保持部材と;この保
持部材を保持方向に付勢するとともに、これが硬貨を保
持する位置から解放する位置まで変位する間で付勢力が
急増する付勢手段と;を備え、前記保持部材が硬貨を保
持しないとき、前記検知片に相対的に近接するセンサに
よって硬貨無保持と検知される。
【0009】請求項3に係る硬貨分配装置は、請求項2
に記載の装置において、付勢手段が、一方の端部が保持
部材に固定され、他方の自由端部が、前記保持部材の硬
貨無保持位置から硬貨保持位置までは基枠の所定表面箇
所を押圧,しゅう動し、前記保持部材の硬貨保持位置か
ら硬貨解放位置までは前記基枠側のストッパに阻止され
て湾曲変形する板バネである。
に記載の装置において、付勢手段が、一方の端部が保持
部材に固定され、他方の自由端部が、前記保持部材の硬
貨無保持位置から硬貨保持位置までは基枠の所定表面箇
所を押圧,しゅう動し、前記保持部材の硬貨保持位置か
ら硬貨解放位置までは前記基枠側のストッパに阻止され
て湾曲変形する板バネである。
【0010】請求項4に係る硬貨分配装置は、請求項1
ないし3のいずれかの項に記載の装置において、搬送手
段が、一方の端部に鉤部が形成され、他方の端部に鎖車
ローラを挟む形で回動可能な案内ローラを設けた軸が貫
通し、分配ユニット装着用の被装着部を有するリンクの
複数個が、隣り合う同士の前記の一方の端部の鉤部と他
方の端部の軸とを係合させてループ状に、かつそのルー
プの外方に前記被装着部が位置するとともに、そのルー
プ面が垂直になるように連結されてなるリンク鎖と;こ
のリンク鎖が張力を受けて形成される水平方向に細長い
ループの上側,下側の各部分を、前記各案内ローラの転
動によって案内する直線状案内レールと;を備え、前記
各鎖車ローラと噛み合う鎖車によって駆動される。
ないし3のいずれかの項に記載の装置において、搬送手
段が、一方の端部に鉤部が形成され、他方の端部に鎖車
ローラを挟む形で回動可能な案内ローラを設けた軸が貫
通し、分配ユニット装着用の被装着部を有するリンクの
複数個が、隣り合う同士の前記の一方の端部の鉤部と他
方の端部の軸とを係合させてループ状に、かつそのルー
プの外方に前記被装着部が位置するとともに、そのルー
プ面が垂直になるように連結されてなるリンク鎖と;こ
のリンク鎖が張力を受けて形成される水平方向に細長い
ループの上側,下側の各部分を、前記各案内ローラの転
動によって案内する直線状案内レールと;を備え、前記
各鎖車ローラと噛み合う鎖車によって駆動される。
【0011】
【作用】発明に係る硬貨分配装置では、基本的に、搬送
手段が、補給部と各子収納庫とを閉ループ状につなぐ形
に設置されて一方向に循環移動し、分配ユニットが、こ
の搬送手段上の複数箇所に設置され、補給部を通過する
とき投入される硬貨を子収納庫に分配する。硬貨の投入
については、補給部に設けられるセンサが、そこを通過
する分配ユニットが硬貨を保持していないことを検知
し、その硬貨無保持の検知に基づき、その分配ユニット
に補給部から硬貨が補給される。硬貨の分配について
は、各子収納庫に設けられ、硬貨分配の必要,不要に応
じて各位置を択一的にとる分配誘導部材によって、そこ
を通過する分配ユニットから、保持硬貨がその子収納庫
に分配される。
手段が、補給部と各子収納庫とを閉ループ状につなぐ形
に設置されて一方向に循環移動し、分配ユニットが、こ
の搬送手段上の複数箇所に設置され、補給部を通過する
とき投入される硬貨を子収納庫に分配する。硬貨の投入
については、補給部に設けられるセンサが、そこを通過
する分配ユニットが硬貨を保持していないことを検知
し、その硬貨無保持の検知に基づき、その分配ユニット
に補給部から硬貨が補給される。硬貨の分配について
は、各子収納庫に設けられ、硬貨分配の必要,不要に応
じて各位置を択一的にとる分配誘導部材によって、そこ
を通過する分配ユニットから、保持硬貨がその子収納庫
に分配される。
【0012】請求項1に係る硬貨分配装置では、補給用
硬貨が、筒体を通して1列に隣接,整列して自重で滑
落,案内され、その硬貨列の下端の硬貨が、分離投入部
によって、分離,保持され移送されて分配ユニットに投
入される。この分離投入部の動作について詳述すると、
下端の硬貨が回転枠に導入され、それに後続の硬貨が、
中間シャッタによって、筒体の下端開口部で阻止され
る。回転枠に導入された硬貨は、回転枠に設けられる逆
止部材によって、逆方向の移動が阻止されるとともに、
回転枠と連動する出口シャッタの開放によって、回転枠
の回転移送に基づく初速で投出され、分配ユニットに投
入される。この投入後に、分離投入部は初期状態に復帰
する。
硬貨が、筒体を通して1列に隣接,整列して自重で滑
落,案内され、その硬貨列の下端の硬貨が、分離投入部
によって、分離,保持され移送されて分配ユニットに投
入される。この分離投入部の動作について詳述すると、
下端の硬貨が回転枠に導入され、それに後続の硬貨が、
中間シャッタによって、筒体の下端開口部で阻止され
る。回転枠に導入された硬貨は、回転枠に設けられる逆
止部材によって、逆方向の移動が阻止されるとともに、
回転枠と連動する出口シャッタの開放によって、回転枠
の回転移送に基づく初速で投出され、分配ユニットに投
入される。この投入後に、分離投入部は初期状態に復帰
する。
【0013】請求項2に係る硬貨分配装置では、分配ユ
ニットに投入された硬貨が、基枠の保持箇所、保持レバ
ーの先端部、および保持部材の保持部によって、分配ユ
ニットのどんな姿勢においても脱落しないように緩く保
持され、しかも付勢手段による、保持部材に対する付勢
力を、硬貨保持位置から解放位置までは急増させる。と
くに付勢手段が、請求項3におけるように、板バネであ
るとき、保持部材の硬貨無保持位置から保持位置まで
は、板バネが、基枠の表面上を押圧,しゅう動して付勢
力は小さく、保持部材の硬貨保持位置から解放位置まで
は、基枠側のストッパに阻止され湾曲変形して付勢力は
急増する。
ニットに投入された硬貨が、基枠の保持箇所、保持レバ
ーの先端部、および保持部材の保持部によって、分配ユ
ニットのどんな姿勢においても脱落しないように緩く保
持され、しかも付勢手段による、保持部材に対する付勢
力を、硬貨保持位置から解放位置までは急増させる。と
くに付勢手段が、請求項3におけるように、板バネであ
るとき、保持部材の硬貨無保持位置から保持位置まで
は、板バネが、基枠の表面上を押圧,しゅう動して付勢
力は小さく、保持部材の硬貨保持位置から解放位置まで
は、基枠側のストッパに阻止され湾曲変形して付勢力は
急増する。
【0014】請求項4に係る硬貨分配装置では、リンク
鎖が、各リンクの鎖ローラと噛み合う鎖車によって駆動
されるとともに、リンク鎖の細長いループの上側,下側
の各部分は、その各案内ローラが案内レール上を転動す
ることによって直線状に案内される。
鎖が、各リンクの鎖ローラと噛み合う鎖車によって駆動
されるとともに、リンク鎖の細長いループの上側,下側
の各部分は、その各案内ローラが案内レール上を転動す
ることによって直線状に案内される。
【0015】
【実施例】この発明に係る硬貨分配装置の実施例につい
て、以下に図を参照しながら説明する。この実施例は、
共通な硬貨補給機から、島として並設されたパチンコ機
の間に適宜、点在させて配置される各玉貸機に、投入千
円紙幣に対する釣銭用の5百円硬貨を、その玉貸機の必
要性に応じて補給,分配する。図1は実施例の構成図で
ある。150 は釣銭用硬貨を収納する補給元の補給部、11
0 は硬貨の補給先の子収納庫で玉貸機に属する。50は搬
送手段で、リンク同士が連結されて鎖を形成し、補給部
150 と各子収納庫110 とを閉ループ状につなぐ形で、か
つそのループ面が垂直になるように両端の鎖車に巻掛け
されて設置され、矢印方向に循環移動する。130 は分配
ユニットで、搬送手段50の所定複数箇所に設置されて、
補給部150 から硬貨を子収納庫110 に分配する移送体で
ある。151 はセンサで、補給部150 に取り付けられ、こ
こを通過する分配ユニット130 が硬貨を保持していない
ことを検知し、この硬貨無保持の検知に基づいて、その
分配ユニット130 に補給部150 から硬貨が補給される。
111 は分配誘導部材で子収納庫110 に連結され、この子
収納庫110 の釣銭用硬貨が所定量以下にになって分配を
必要とするときには、分配ユニット130 の通路上に突出
するように位置決めされ、ここを通過する分配ユニット
130 から保持する硬貨の分配を受け、逆にその子収納庫
110 の釣銭用硬貨が所定量を超えて分配を必要としない
ときには、通路から引っ込むように位置決めされ、分配
ユニット130 をそのまま通過させる。
て、以下に図を参照しながら説明する。この実施例は、
共通な硬貨補給機から、島として並設されたパチンコ機
の間に適宜、点在させて配置される各玉貸機に、投入千
円紙幣に対する釣銭用の5百円硬貨を、その玉貸機の必
要性に応じて補給,分配する。図1は実施例の構成図で
ある。150 は釣銭用硬貨を収納する補給元の補給部、11
0 は硬貨の補給先の子収納庫で玉貸機に属する。50は搬
送手段で、リンク同士が連結されて鎖を形成し、補給部
150 と各子収納庫110 とを閉ループ状につなぐ形で、か
つそのループ面が垂直になるように両端の鎖車に巻掛け
されて設置され、矢印方向に循環移動する。130 は分配
ユニットで、搬送手段50の所定複数箇所に設置されて、
補給部150 から硬貨を子収納庫110 に分配する移送体で
ある。151 はセンサで、補給部150 に取り付けられ、こ
こを通過する分配ユニット130 が硬貨を保持していない
ことを検知し、この硬貨無保持の検知に基づいて、その
分配ユニット130 に補給部150 から硬貨が補給される。
111 は分配誘導部材で子収納庫110 に連結され、この子
収納庫110 の釣銭用硬貨が所定量以下にになって分配を
必要とするときには、分配ユニット130 の通路上に突出
するように位置決めされ、ここを通過する分配ユニット
130 から保持する硬貨の分配を受け、逆にその子収納庫
110 の釣銭用硬貨が所定量を超えて分配を必要としない
ときには、通路から引っ込むように位置決めされ、分配
ユニット130 をそのまま通過させる。
【0016】次に、補給部150 について詳しく述べる。
図2は分配ユニットへ硬貨投入前の補給部の側面図で、
次の図3 の分配ユニットへ硬貨投入時の補給部の側面図
とともに、図示してないセンサの検知信号に基づき、硬
貨の1個を分配ユニット130に投入する経過を示す。図2
において、ここには図示してない補給部本体の下端部
に、硬貨用通路としての筒152 が連接する。この筒152
は傾斜して設置され、その内部を硬貨2 が直径方向に一
列に並んで順次自重で滑落可能である。硬貨2の分配ユ
ニット130 への投入に係る部材は主として、収容した1
個の硬貨2 を振り回す形で移送し投出する回転枠153
と、その出口を開閉するシャッタ154 と、投出される以
外の硬貨を阻止する中間のシャッタ155 と、投出される
べき硬貨が逆戻りすることを阻止する逆止具156 と、セ
ンサの検知信号に基づき回転枠153を回転駆動するアク
チュエータ157 とからなる。
図2は分配ユニットへ硬貨投入前の補給部の側面図で、
次の図3 の分配ユニットへ硬貨投入時の補給部の側面図
とともに、図示してないセンサの検知信号に基づき、硬
貨の1個を分配ユニット130に投入する経過を示す。図2
において、ここには図示してない補給部本体の下端部
に、硬貨用通路としての筒152 が連接する。この筒152
は傾斜して設置され、その内部を硬貨2 が直径方向に一
列に並んで順次自重で滑落可能である。硬貨2の分配ユ
ニット130 への投入に係る部材は主として、収容した1
個の硬貨2 を振り回す形で移送し投出する回転枠153
と、その出口を開閉するシャッタ154 と、投出される以
外の硬貨を阻止する中間のシャッタ155 と、投出される
べき硬貨が逆戻りすることを阻止する逆止具156 と、セ
ンサの検知信号に基づき回転枠153を回転駆動するアク
チュエータ157 とからなる。
【0017】図2において、硬貨2の列の最下端の1 個
が、筒152 に隣接する回転枠153 の内部に収容され、そ
の一つ前の硬貨2が筒152 の下端部に位置するような形
をとり、しかも硬貨列の滑落がシャッタ154 によって阻
止される。回転枠153 は、軸163 の回りに回動可能に支
持され、アクチュエータ157 の出力軸と連結され、バネ
158 によって反時計方向に付勢される。シャッタ154
は、軸164 の回りに回動可能に支持され、回転枠153 と
連動するように係合し、図では回転枠153 の出口を閉鎖
するように位置決めされる。別のシャッタ155 は、軸16
5 の回りに回動可能に支持され、バネ159 によって反時
計方向に付勢されて、図では回転枠153 の下面と、符号
を付けてない最先端の当接部が当接し、その手前側に位
置するシャッタ本体としての折曲部が、硬貨表面に接触
しないように、位置決めされる。逆止具156 は、回転枠
153 に取り付けられる軸166 の回りに回転可能に支持さ
れ、バネ160 によって時計方向に付勢され、図では最下
端の硬貨とその前の硬貨との外周面間の隙間に差し込ま
れる形で位置決めされ、最下端の硬貨の後端面と当接し
てその戻り動作を阻止、つまり逆止めする。ここで、分
配ユニット130 は、紙面に沿って上から下に移動する形
となり、そのフレーム131 の通路146 に、投出される硬
貨2 を受け入れ可能な位置関係をとる。
が、筒152 に隣接する回転枠153 の内部に収容され、そ
の一つ前の硬貨2が筒152 の下端部に位置するような形
をとり、しかも硬貨列の滑落がシャッタ154 によって阻
止される。回転枠153 は、軸163 の回りに回動可能に支
持され、アクチュエータ157 の出力軸と連結され、バネ
158 によって反時計方向に付勢される。シャッタ154
は、軸164 の回りに回動可能に支持され、回転枠153 と
連動するように係合し、図では回転枠153 の出口を閉鎖
するように位置決めされる。別のシャッタ155 は、軸16
5 の回りに回動可能に支持され、バネ159 によって反時
計方向に付勢されて、図では回転枠153 の下面と、符号
を付けてない最先端の当接部が当接し、その手前側に位
置するシャッタ本体としての折曲部が、硬貨表面に接触
しないように、位置決めされる。逆止具156 は、回転枠
153 に取り付けられる軸166 の回りに回転可能に支持さ
れ、バネ160 によって時計方向に付勢され、図では最下
端の硬貨とその前の硬貨との外周面間の隙間に差し込ま
れる形で位置決めされ、最下端の硬貨の後端面と当接し
てその戻り動作を阻止、つまり逆止めする。ここで、分
配ユニット130 は、紙面に沿って上から下に移動する形
となり、そのフレーム131 の通路146 に、投出される硬
貨2 を受け入れ可能な位置関係をとる。
【0018】図3 において、アクチュエータ157 が、図
示してないセンサの、通過する分配ユニット130 が硬貨
を保持しないとの検知信号に基づいて駆動され、回転枠
153が軸163 の回りに時計方向に回転される。この回転
枠153 の回転によって、連動的にシャッタ154 が時計方
向に回転して回転枠153 の出口を開放し、硬貨2 が勢い
よく、つまり初速をもって投出される。この初速をもつ
投出によって、硬貨2の分配ユニット130 への投入タイ
ミングが正確になる。また、回転枠153 の下面と最先端
の当接部が当接していたシャッタ155 は、回転枠153 の
回転によって、その当接が外され、バネ159 の付勢によ
って反時計方向に回転し、最先端の当接部の手前側に位
置するシャッタ本体としての折曲部が、筒152 の出口を
閉鎖して筒152 に残った全ての硬貨2 を阻止する。ここ
で、回転枠153 に収容された硬貨2 は、逆止具156 によ
って逆戻りが阻止され正規の投出が保証される。硬貨投
出後に、アクチュエータ157 の駆動停止とともに、回転
枠153 がバネ158 の付勢によって図2 の状態に復帰す
る。この復帰の過程で、連動してシャッタ154 が回転枠
153 の出口を閉鎖し、次にシャッタ155 は、その最先端
の当接部が回転枠153によって押されることで、筒152
の出口を開放して硬貨2 の回転枠153 への移動を許容す
る。また、回転枠153 が図2 の位置に復帰したとき、逆
止具156 は、筒152 の硬貨が回転枠153 の内部に移動す
ることを許容して、硬貨2 を含む全ての状態が図2 に戻
る。
示してないセンサの、通過する分配ユニット130 が硬貨
を保持しないとの検知信号に基づいて駆動され、回転枠
153が軸163 の回りに時計方向に回転される。この回転
枠153 の回転によって、連動的にシャッタ154 が時計方
向に回転して回転枠153 の出口を開放し、硬貨2 が勢い
よく、つまり初速をもって投出される。この初速をもつ
投出によって、硬貨2の分配ユニット130 への投入タイ
ミングが正確になる。また、回転枠153 の下面と最先端
の当接部が当接していたシャッタ155 は、回転枠153 の
回転によって、その当接が外され、バネ159 の付勢によ
って反時計方向に回転し、最先端の当接部の手前側に位
置するシャッタ本体としての折曲部が、筒152 の出口を
閉鎖して筒152 に残った全ての硬貨2 を阻止する。ここ
で、回転枠153 に収容された硬貨2 は、逆止具156 によ
って逆戻りが阻止され正規の投出が保証される。硬貨投
出後に、アクチュエータ157 の駆動停止とともに、回転
枠153 がバネ158 の付勢によって図2 の状態に復帰す
る。この復帰の過程で、連動してシャッタ154 が回転枠
153 の出口を閉鎖し、次にシャッタ155 は、その最先端
の当接部が回転枠153によって押されることで、筒152
の出口を開放して硬貨2 の回転枠153 への移動を許容す
る。また、回転枠153 が図2 の位置に復帰したとき、逆
止具156 は、筒152 の硬貨が回転枠153 の内部に移動す
ることを許容して、硬貨2 を含む全ての状態が図2 に戻
る。
【0019】次に分配ユニットについて、その構成は図
4,図5を、同じくその動作は図6〜図9をそれぞれ参
照しながら説明する。図4は分配ユニットの側面図、図
5は分配ユニットの平面図である。これらの図におい
て、分配ユニット130 は主として、基枠としてのフレー
ム131 と、投入された硬貨を保持する保持具132 と、同
じくその硬貨の保持を支援する保持レバー133 と、硬貨
を保持する付勢力を与える板バネ135 と、硬貨無保持検
知用のセンサに対応する鉄片141 とからなる。
4,図5を、同じくその動作は図6〜図9をそれぞれ参
照しながら説明する。図4は分配ユニットの側面図、図
5は分配ユニットの平面図である。これらの図におい
て、分配ユニット130 は主として、基枠としてのフレー
ム131 と、投入された硬貨を保持する保持具132 と、同
じくその硬貨の保持を支援する保持レバー133 と、硬貨
を保持する付勢力を与える板バネ135 と、硬貨無保持検
知用のセンサに対応する鉄片141 とからなる。
【0020】フレーム131 は、投入硬貨保持用の保持部
144 と、ストッパ136 が固着され板バネ135 が当接, し
ゅう動する当接部148 と、搬送手段50( 図1 参照) に分
配ユニット130 を着脱可能に装着させる装着部145 と、
投入硬貨用の通路146 とともに一体成形される。保持具
132 は、硬貨保持用の保持端142 と、子収納庫110 の分
配誘導部材111(図1 参照) に対応する当接端143 ととも
に一体成形され、鉄片141 を備え、かつフレーム131 に
固着される軸134 の回りに回動可能に支持される。保持
レバー133 は、フレーム131 に固着される軸137 の回り
に回動可能に支持され、バネ138 によって反時計方向に
付勢され、ストッパ139 によって位置決めされる。板バ
ネ135 は、ほぼ「く」字状に形成され、上端部が保持具
132 に固定され、下端部近くの表面が当接部148 と当接
するとともに、これに対してしゅう動可能であり、下端
部がストッパ136 と当接可能である。
144 と、ストッパ136 が固着され板バネ135 が当接, し
ゅう動する当接部148 と、搬送手段50( 図1 参照) に分
配ユニット130 を着脱可能に装着させる装着部145 と、
投入硬貨用の通路146 とともに一体成形される。保持具
132 は、硬貨保持用の保持端142 と、子収納庫110 の分
配誘導部材111(図1 参照) に対応する当接端143 ととも
に一体成形され、鉄片141 を備え、かつフレーム131 に
固着される軸134 の回りに回動可能に支持される。保持
レバー133 は、フレーム131 に固着される軸137 の回り
に回動可能に支持され、バネ138 によって反時計方向に
付勢され、ストッパ139 によって位置決めされる。板バ
ネ135 は、ほぼ「く」字状に形成され、上端部が保持具
132 に固定され、下端部近くの表面が当接部148 と当接
するとともに、これに対してしゅう動可能であり、下端
部がストッパ136 と当接可能である。
【0021】分配ユニット130 の動作、つまり投入硬貨
の保持と、子収納庫110 への硬貨分配とについて以下に
説明する。図6は分配ユニットのセンサ検知時の側面図
である。図6 において、分配ユニット130 は、硬貨を保
持していない状態にあり、ここでは図示してない搬送手
段50の一方の端部( 図1 の左端部に相当する) で向きを
下向きに変えつつある段階で、保持具132 に付設される
鉄片141 がセンサ151に最接近する。なお、分配ユニッ
ト130 は装着部145 を介して搬送手段50に装着されてい
る。センサ151 は発振形近接スイッチで、鉄片141 が近
接すると、これを検知することができる。なお、分配ユ
ニット130 が硬貨を保持するときには、鉄片141 の位置
が一点鎖線表示のようになり、センサ151 は、検知可能
な位置にまで近接しないから作動しない。さて、このセ
ンサ151 の硬貨無保持の検知に基づき、図3 で述べたよ
うに、アクチュエータ157 が作動し、硬貨2 の1個が回
転枠153 から投出される。
の保持と、子収納庫110 への硬貨分配とについて以下に
説明する。図6は分配ユニットのセンサ検知時の側面図
である。図6 において、分配ユニット130 は、硬貨を保
持していない状態にあり、ここでは図示してない搬送手
段50の一方の端部( 図1 の左端部に相当する) で向きを
下向きに変えつつある段階で、保持具132 に付設される
鉄片141 がセンサ151に最接近する。なお、分配ユニッ
ト130 は装着部145 を介して搬送手段50に装着されてい
る。センサ151 は発振形近接スイッチで、鉄片141 が近
接すると、これを検知することができる。なお、分配ユ
ニット130 が硬貨を保持するときには、鉄片141 の位置
が一点鎖線表示のようになり、センサ151 は、検知可能
な位置にまで近接しないから作動しない。さて、このセ
ンサ151 の硬貨無保持の検知に基づき、図3 で述べたよ
うに、アクチュエータ157 が作動し、硬貨2 の1個が回
転枠153 から投出される。
【0022】この投出硬貨2 は、図7の分配ユニットの
硬貨投入時の側面図に示すように、ほぼ横向きになった
分配ユニット130 に投入される。この投入硬貨2 は、分
配ユニット130 の通路146 を通って保持レバー133 を破
線表示のように変位させながら矢印方向に移動する。分
配ユニット130 がさらに向きを変えて、図8の分配ユニ
ットの硬貨保持時の側面図に示すように下向きになった
とき、硬貨2 は、フレーム131 の保持部144 と、保持具
132 の保持端142 とによって支持され、保持レバー133
の先端部によって上方に移動することが阻止される。ま
た、分配ユニット130 が図4 の上向きになるときにも、
硬貨2 は緩く保持されたままである。ここで若干補足す
ると、保持具132 は硬貨2 の移動に応じて押され、図7
の位置から図8 の位置まで、板バネ135 の抵抗力に抗し
ながら時計方向に回転する。ここまでの板バネ135 の抵
抗力は、当接部148 とのしゅう動摩擦力と、初期押圧力
との和に相当する比較的小さい値である。しかし、図8
の位置以降では保持具132の時計方向回転に対する板バ
ネ135 の抵抗力は急激に増す。その理由は、図8の位置
で、板バネ135 の自由端部がストッパ136 と当接し、こ
こからさらに保持具132 を時計方向に回転させるには、
板バネ135 を湾曲変形させる必要があるからである。こ
の板バネ135 の湾曲変形には大きい力が必要で、言いか
えれば抵抗力が急増することを意味する。この位置での
板バネ135 の抵抗力の急増のもとで、硬貨2 は、保持具
132 によって投入時の勢いが抑制され、保持される。
硬貨投入時の側面図に示すように、ほぼ横向きになった
分配ユニット130 に投入される。この投入硬貨2 は、分
配ユニット130 の通路146 を通って保持レバー133 を破
線表示のように変位させながら矢印方向に移動する。分
配ユニット130 がさらに向きを変えて、図8の分配ユニ
ットの硬貨保持時の側面図に示すように下向きになった
とき、硬貨2 は、フレーム131 の保持部144 と、保持具
132 の保持端142 とによって支持され、保持レバー133
の先端部によって上方に移動することが阻止される。ま
た、分配ユニット130 が図4 の上向きになるときにも、
硬貨2 は緩く保持されたままである。ここで若干補足す
ると、保持具132 は硬貨2 の移動に応じて押され、図7
の位置から図8 の位置まで、板バネ135 の抵抗力に抗し
ながら時計方向に回転する。ここまでの板バネ135 の抵
抗力は、当接部148 とのしゅう動摩擦力と、初期押圧力
との和に相当する比較的小さい値である。しかし、図8
の位置以降では保持具132の時計方向回転に対する板バ
ネ135 の抵抗力は急激に増す。その理由は、図8の位置
で、板バネ135 の自由端部がストッパ136 と当接し、こ
こからさらに保持具132 を時計方向に回転させるには、
板バネ135 を湾曲変形させる必要があるからである。こ
の板バネ135 の湾曲変形には大きい力が必要で、言いか
えれば抵抗力が急増することを意味する。この位置での
板バネ135 の抵抗力の急増のもとで、硬貨2 は、保持具
132 によって投入時の勢いが抑制され、保持される。
【0023】図9は分配ユニットの硬貨投出(分配)時
の側面図である。分配ユニット130が移動して、硬貨分
配を必要とする子収納庫に到達すると、その子収納庫で
はアクチュエータ112 の出力軸としての分配誘導部材11
1 が通路上に突出する形に位置決めされている。したが
って、保持具132 は、破線表示位置から、その当接端14
3 が突出した分配誘導部材111 に当接することで押さ
れ、板バネ135 の図示のような湾曲変形に基づく大きい
抵抗力に抗して時計方向に実線表示位置まで回転され、
保持していた硬貨2 を解放して落下させ、図示してない
子収納庫に収納させる。なお、硬貨分配を必要としない
子収納庫では、分配誘導部材111 が通路から引っ込む形
に位置決めされているから、分配ユニット130 はそのま
ま通過するだけで、硬貨2 の分配をおこなわない。
の側面図である。分配ユニット130が移動して、硬貨分
配を必要とする子収納庫に到達すると、その子収納庫で
はアクチュエータ112 の出力軸としての分配誘導部材11
1 が通路上に突出する形に位置決めされている。したが
って、保持具132 は、破線表示位置から、その当接端14
3 が突出した分配誘導部材111 に当接することで押さ
れ、板バネ135 の図示のような湾曲変形に基づく大きい
抵抗力に抗して時計方向に実線表示位置まで回転され、
保持していた硬貨2 を解放して落下させ、図示してない
子収納庫に収納させる。なお、硬貨分配を必要としない
子収納庫では、分配誘導部材111 が通路から引っ込む形
に位置決めされているから、分配ユニット130 はそのま
ま通過するだけで、硬貨2 の分配をおこなわない。
【0024】図10は、図1における搬送手段50を構成す
るユニットとしてのリンクに関し、(a) はその側面図、
(b) はその平面図である。また図11は、前記のリンクと
ともに搬送手段を構成する案内レールの正面図である。
図10において、一つのリンク51は、あたかも双胴形の船
の形状をなす。リンク51の左側の端部が鉤部をなし、リ
ンク51の右側の端部には、中間に鎖車と噛み合う鎖車ロ
ーラ54を位置させ、両側の端部に回動可能に案内ローラ
55を設けてピン52が貫通,固定される。実線と二点鎖線
とで表示したように、隣り合う同士のリンク51が、一方
の鉤部と他方のピン52とを係合させてループ状に連結さ
れる。リンク51の中央部上面には、凹部をもつ突出状の
被装着部53が一体成形され、その凹部に分配ユニット13
0 が凸状の装着部145(図4参照)によって着脱可能に装
着される。
るユニットとしてのリンクに関し、(a) はその側面図、
(b) はその平面図である。また図11は、前記のリンクと
ともに搬送手段を構成する案内レールの正面図である。
図10において、一つのリンク51は、あたかも双胴形の船
の形状をなす。リンク51の左側の端部が鉤部をなし、リ
ンク51の右側の端部には、中間に鎖車と噛み合う鎖車ロ
ーラ54を位置させ、両側の端部に回動可能に案内ローラ
55を設けてピン52が貫通,固定される。実線と二点鎖線
とで表示したように、隣り合う同士のリンク51が、一方
の鉤部と他方のピン52とを係合させてループ状に連結さ
れる。リンク51の中央部上面には、凹部をもつ突出状の
被装着部53が一体成形され、その凹部に分配ユニット13
0 が凸状の装着部145(図4参照)によって着脱可能に装
着される。
【0025】リンク51がループ状に連結されてなるリン
ク鎖は、図1に示したようにループ面を垂直にし、水平
方向を長手方向とする細長いループを形成して張設され
る。このリンク鎖の細長いループは、その上側の部分
と、下側の部分とが、ここでは図示してない直線状の案
内レールによって支持,案内され、左右の各端の部分が
鎖車と噛み合う形をとる。その鎖車の一方、たとえば右
側が駆動側になる。図11は案内レールの正面図で、それ
に案内されるリンク鎖も併せて図示される。図11におい
て、案内レール56は、リンク鎖の細長いループの上側の
部分に相当し、上辺の中間部が欠けた方形の断面をもつ
柱状の部材である。この案内レール56の方形の内部にリ
ンク鎖が挿入され、各リンク51の案内ローラ55が、方形
の各辺内面によって案内され、下辺内面上を転動する。
リンク51の被装着部53は、案内レール56の上辺の欠けた
部分に位置し、紙面に直角に移動する形をとる。なお、
リンク鎖の細長いループの下側部分は、図11で上下、逆
になった形をとって、案内ローラ55が図の案内レール56
の上辺の両端部の内面を転動して案内される。
ク鎖は、図1に示したようにループ面を垂直にし、水平
方向を長手方向とする細長いループを形成して張設され
る。このリンク鎖の細長いループは、その上側の部分
と、下側の部分とが、ここでは図示してない直線状の案
内レールによって支持,案内され、左右の各端の部分が
鎖車と噛み合う形をとる。その鎖車の一方、たとえば右
側が駆動側になる。図11は案内レールの正面図で、それ
に案内されるリンク鎖も併せて図示される。図11におい
て、案内レール56は、リンク鎖の細長いループの上側の
部分に相当し、上辺の中間部が欠けた方形の断面をもつ
柱状の部材である。この案内レール56の方形の内部にリ
ンク鎖が挿入され、各リンク51の案内ローラ55が、方形
の各辺内面によって案内され、下辺内面上を転動する。
リンク51の被装着部53は、案内レール56の上辺の欠けた
部分に位置し、紙面に直角に移動する形をとる。なお、
リンク鎖の細長いループの下側部分は、図11で上下、逆
になった形をとって、案内ローラ55が図の案内レール56
の上辺の両端部の内面を転動して案内される。
【0026】実施例の全体的な動作について、図12, 図
13を参照しながら説明する。なお、図12は補給部から分
配ユニットへの硬貨投入を示すフローチャート、図13は
分配ユニットから子収納庫への硬貨分配を示すフローチ
ャートである。まず、図12において、ステップS1 で、
分配ユニットの番号を表す符号i の初期化、i =1 をお
こない、ステップS2 で、到来した分配ユニットVi が
「空」かどうか、つまり硬貨を保有しているかどうかが
認識される。「空」であるなら、ステップS3で、セン
サが作動し、以下ステップS4 〜S9 の一連の動作工程
を経て、硬貨の分配ユニットVi への投入が終了する。
すなわち、ステップS4 でアクチュエータが作動し、ス
テップS5 で回転枠が起動され、ステップS6 で中間シ
ャッタが作動し、ステップS7 で逆止具が作動し、ステ
ップS8 で出口シャッタが開き、ステップS9 で硬貨投
入がおこなわれる。ステップS4 〜S9 に係る各部材に
ついては順に、図3 におけるアクチュエータ157 、回転
枠153 、シャッタ155 、逆止具156 、シャッタ154 、が
対応する。次のステップ10では回転枠が停止され、つづ
くステップS11で、アクチュエータの復帰に基づき、回
転枠およびこれと連動する中間シャッタなどの関連部材
が回転枠起動時と逆の順序で復帰する。再びステップS
2 に戻り、ここで「空」でないなら、ステップS9 の後
に移る。次のステップS10, S11を経て全ての分配ユニ
ットについて同様な工程がとられる。すなわち、ステッ
プS12で、i がインクリメントされ、ステップS13で、
i が分配ユニットの最終番号A を超えない条件でステッ
プS2 の前段に戻り、最終番号A を超えたらステップS
1 の前段に戻って、それぞれ同様に繰り返されることに
なる。
13を参照しながら説明する。なお、図12は補給部から分
配ユニットへの硬貨投入を示すフローチャート、図13は
分配ユニットから子収納庫への硬貨分配を示すフローチ
ャートである。まず、図12において、ステップS1 で、
分配ユニットの番号を表す符号i の初期化、i =1 をお
こない、ステップS2 で、到来した分配ユニットVi が
「空」かどうか、つまり硬貨を保有しているかどうかが
認識される。「空」であるなら、ステップS3で、セン
サが作動し、以下ステップS4 〜S9 の一連の動作工程
を経て、硬貨の分配ユニットVi への投入が終了する。
すなわち、ステップS4 でアクチュエータが作動し、ス
テップS5 で回転枠が起動され、ステップS6 で中間シ
ャッタが作動し、ステップS7 で逆止具が作動し、ステ
ップS8 で出口シャッタが開き、ステップS9 で硬貨投
入がおこなわれる。ステップS4 〜S9 に係る各部材に
ついては順に、図3 におけるアクチュエータ157 、回転
枠153 、シャッタ155 、逆止具156 、シャッタ154 、が
対応する。次のステップ10では回転枠が停止され、つづ
くステップS11で、アクチュエータの復帰に基づき、回
転枠およびこれと連動する中間シャッタなどの関連部材
が回転枠起動時と逆の順序で復帰する。再びステップS
2 に戻り、ここで「空」でないなら、ステップS9 の後
に移る。次のステップS10, S11を経て全ての分配ユニ
ットについて同様な工程がとられる。すなわち、ステッ
プS12で、i がインクリメントされ、ステップS13で、
i が分配ユニットの最終番号A を超えない条件でステッ
プS2 の前段に戻り、最終番号A を超えたらステップS
1 の前段に戻って、それぞれ同様に繰り返されることに
なる。
【0027】図13において、ステップS1 で、子収納庫
の番号を表す符号j の初期化、j =1 をおこない、ステ
ップS2 で、子収納庫Gj は硬貨分配を必要としている
かどうかが認識される。必要としているなら、ステップ
S3 で、分配誘導部材( 図9の分配誘導部材111 参照)
が作動し、ステップS4 で、分配ユニットが到来するか
どうかが判断され、到来を待ってステップS5 で、その
到来した分配ユニットが硬貨を保有しているかどうかが
判断される。YESつまり硬貨保有なら、ステップS6
で、分配ユニットから子収納庫Gj に硬貨の分配がおこ
なわれる。つまり、図9 における保持具132 の当接部14
3 と、突出状態の分配誘導部材111 との当接による。N
OならステップS7 で、分配ユニットは子収納庫Gj を
通過するだけである。ここで、ステップS2 に戻り、N
Oつまり子収納庫Gj が硬貨分配を必要としていないな
ら、ステップS8 に移る。さて、次のステップS8,S9
を経て全ての子収納庫について同様な工程がとられる。
つまり、ステップS8 でjがインクリメントされ、ステ
ップS9 で、j が子収納庫の最終番号B を超えない条件
でステップS2 の前段に戻り、最終番号B を超えたらス
テップS1 の前段に戻って、それぞれ同様に繰り返され
ることになる。
の番号を表す符号j の初期化、j =1 をおこない、ステ
ップS2 で、子収納庫Gj は硬貨分配を必要としている
かどうかが認識される。必要としているなら、ステップ
S3 で、分配誘導部材( 図9の分配誘導部材111 参照)
が作動し、ステップS4 で、分配ユニットが到来するか
どうかが判断され、到来を待ってステップS5 で、その
到来した分配ユニットが硬貨を保有しているかどうかが
判断される。YESつまり硬貨保有なら、ステップS6
で、分配ユニットから子収納庫Gj に硬貨の分配がおこ
なわれる。つまり、図9 における保持具132 の当接部14
3 と、突出状態の分配誘導部材111 との当接による。N
OならステップS7 で、分配ユニットは子収納庫Gj を
通過するだけである。ここで、ステップS2 に戻り、N
Oつまり子収納庫Gj が硬貨分配を必要としていないな
ら、ステップS8 に移る。さて、次のステップS8,S9
を経て全ての子収納庫について同様な工程がとられる。
つまり、ステップS8 でjがインクリメントされ、ステ
ップS9 で、j が子収納庫の最終番号B を超えない条件
でステップS2 の前段に戻り、最終番号B を超えたらス
テップS1 の前段に戻って、それぞれ同様に繰り返され
ることになる。
【0028】
【発明の効果】請求項1に係る硬貨分配装置では、補給
用硬貨が、筒体を通して1列に隣接,整列して自重で滑
落,案内され、その硬貨列の下端の硬貨が、分離投入部
によって、分離,保持され移送されて分配ユニットに投
入される。この分離投入部の動作について詳述すると、
下端の硬貨が回転枠に導入され、それに後続の硬貨が、
中間シャッタによって、筒体の下端開口部で阻止され
る。回転枠に導入された硬貨は、回転枠に設けられる逆
止部材によって、逆方向の移動が阻止されるとともに、
回転枠と連動する出口シャッタの開放によって、回転枠
の回転移送に基づく初速で投出され、分配ユニットに投
入される。したがって、回転枠に導入された硬貨が、逆
移動が阻止され、かつ回転枠の回転に基づく初速で投出
されるから、投出のタイミングが確実になり、ひいては
分配ユニットへの確実な投入が保証される。さらに、補
給部から分配ユニットへの硬貨投入に係る可動機構が、
全て回転形式で構成されているから、動作の信頼性向上
とコスト低減が支援される。
用硬貨が、筒体を通して1列に隣接,整列して自重で滑
落,案内され、その硬貨列の下端の硬貨が、分離投入部
によって、分離,保持され移送されて分配ユニットに投
入される。この分離投入部の動作について詳述すると、
下端の硬貨が回転枠に導入され、それに後続の硬貨が、
中間シャッタによって、筒体の下端開口部で阻止され
る。回転枠に導入された硬貨は、回転枠に設けられる逆
止部材によって、逆方向の移動が阻止されるとともに、
回転枠と連動する出口シャッタの開放によって、回転枠
の回転移送に基づく初速で投出され、分配ユニットに投
入される。したがって、回転枠に導入された硬貨が、逆
移動が阻止され、かつ回転枠の回転に基づく初速で投出
されるから、投出のタイミングが確実になり、ひいては
分配ユニットへの確実な投入が保証される。さらに、補
給部から分配ユニットへの硬貨投入に係る可動機構が、
全て回転形式で構成されているから、動作の信頼性向上
とコスト低減が支援される。
【0029】請求項2に係る硬貨分配装置では、分配ユ
ニットに投入された硬貨が、基枠の保持箇所、保持レバ
ーの先端部、および保持部材の保持部によって、分配ユ
ニットのどんな姿勢においても脱落しないように緩く保
持され、しかも付勢手段による、保持部材に対する付勢
力を、硬貨保持位置から解放位置までは急増させるよう
にするから、簡単な構造をとりながら、勢いよく投入さ
れる硬貨に対して確実な保持を保証することができる。
とくに付勢手段が、請求項3におけるように、板バネで
あるときには、付勢手段の構造が簡素化され、製作が容
易になり、かつコスト低減が図れる。
ニットに投入された硬貨が、基枠の保持箇所、保持レバ
ーの先端部、および保持部材の保持部によって、分配ユ
ニットのどんな姿勢においても脱落しないように緩く保
持され、しかも付勢手段による、保持部材に対する付勢
力を、硬貨保持位置から解放位置までは急増させるよう
にするから、簡単な構造をとりながら、勢いよく投入さ
れる硬貨に対して確実な保持を保証することができる。
とくに付勢手段が、請求項3におけるように、板バネで
あるときには、付勢手段の構造が簡素化され、製作が容
易になり、かつコスト低減が図れる。
【0030】請求項4に係る硬貨分配装置では、リンク
鎖の細長いループの上側,下側の各部分が、その各案内
ローラが案内レール上を転動することによって直線状に
案内されるから、案内が円滑におこなわれるとともに、
リンク鎖を直線状にするために、とくに大きい張力を加
える必要がなく、したがって無理な負荷がかからず構造
的にも簡単になしうる。
鎖の細長いループの上側,下側の各部分が、その各案内
ローラが案内レール上を転動することによって直線状に
案内されるから、案内が円滑におこなわれるとともに、
リンク鎖を直線状にするために、とくに大きい張力を加
える必要がなく、したがって無理な負荷がかからず構造
的にも簡単になしうる。
【図1】本発明に係る実施例の構成図
【図2】実施例における分配ユニットへ硬貨投入前の補
給部の側面図
給部の側面図
【図3】分配ユニットへ硬貨投入時の補給部の側面図
【図4】分配ユニットの側面図
【図5】分配ユニットの平面図
【図6】分配ユニットのセンサ検知時の側面図
【図7】分配ユニットの硬貨投入時の側面図
【図8】分配ユニットの硬貨保持時の側面図
【図9】分配ユニットの硬貨投出(分配)時の側面図
【図10】搬送手段を構成するリンクに関し、(a) はそ
の側面図、(b) はその平面図
の側面図、(b) はその平面図
【図11】搬送手段を構成する案内レールの正面図
【図12】実施例における補給部から分配ユニットへの
硬貨投入を示すフローチャート
硬貨投入を示すフローチャート
【図13】同じくその分配ユニットから子収納庫への硬
貨分配を示すフローチャート
貨分配を示すフローチャート
【図14】従来例の構成図
2 硬貨 50 搬送手段 51 リンク 52 ピン 53 被装着部 54 鎖車ローラ 55 案内ローラ 56 案内レール 110 子収納庫 111 分配誘導部材 130 分配ユニット 131 フレーム 132 保持具 133 保持レバー 135 板バネ 141 鉄片 142 保持端 143 当接端 144 保持部 145 装着部 146 通路 148 当接部 150 補給部 151 センサ 152 筒 153 回転枠 154 シャッタ 155 シャッタ 156 逆止具 157 アクチュエータ
Claims (4)
- 【請求項1】補給部から複数箇所に分散配置された各子
収納庫に必要性に応じて硬貨を分配するため、搬送手段
が、前記補給部と前記各子収納庫とを閉ループ状につな
ぐ形に設置されて一方向に循環移動し、分配ユニット
が、前記搬送手段上の複数箇所に設置され、前記補給部
を通過するとき投入される硬貨を前記子収納庫に分配
し、センサが、前記補給部に設けられ、ここを通過する
前記分配ユニットが硬貨を保持していないことを検知す
るとともに、その硬貨無保持の検知に基づいてその分配
ユニットに前記補給部から硬貨を補給させ、分配誘導部
材が、前記各子収納庫に設けられ、硬貨分配の必要,不
要に応じた各位置を択一的にとるとともに、分配必要状
態のときここを通過する前記分配ユニットから、その子
収納庫に硬貨を分配させる装置において、前記補給部
は、補給用硬貨が収納されるケースの下端に連接され、
前記硬貨を共通平面上で1列に隣接,整列させて自重で
滑落させ案内する傾斜した筒体と;この筒体の下端開口
部に隣接して設けられ、前記センサの硬貨無保持の検知
信号に基づいて駆動され、前記硬貨列の下端に位置する
硬貨を分離する形で保持して移送し、前記分配ユニット
に投入する分離投入部と;を備え、この分離投入部は、
前記硬貨列下端に位置する硬貨を導入し、前記センサの
検知信号に基づいて回転駆動され、投出口から前記分配
ユニットに前記導入硬貨を投入した後に復帰する回転枠
と;この回転枠と連動してその回転枠の投出口を開閉す
る出口シャッタと;前記回転枠に回動可能に設けられ、
その回転枠の硬貨用導入口において導入方向の硬貨移動
は許容し、その導入と逆方向の硬貨移動は阻止するよう
に付勢される逆止部材と;前記硬貨列下端の硬貨に後続
する硬貨の滑落を、前記回転枠と連動して前記筒体の下
端開口部で阻止し、また前記回転枠の復帰によって前記
後続硬貨の滑落阻止を解除するとともに、この後続硬貨
を前記回転枠の内部に導入させる中間シャッタと;を備
えることを特徴とする硬貨分配装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の装置において、分配ユニ
ットは、投入口から分配用投出口に至る硬貨用通路と、
前記投出口近傍に設けられる硬貨用保持箇所と、搬送手
段上の所定箇所に着脱可能な装着部とを有する基枠と;
前記通路内に回動可能に設けられ、前記硬貨の通過方向
とは逆に付勢される保持レバーと;前記基枠の保持箇所
および前記保持レバーの先端部とともに、投入された硬
貨を保持する保持部と、子収納部側の硬貨分配の必要状
態に応じて位置決めされる分配誘導部材と当接し前記保
持硬貨を解放,分配させる当接部と、センサ用検知片と
を有し、前記基枠の投出口近傍に回動可能に設けられる
保持部材と;この保持部材を保持方向に付勢するととも
に、これが硬貨を保持する位置から解放する位置まで変
位する間で付勢力が急増する付勢手段と;を備え、前記
保持部材が硬貨を保持しないとき、前記検知片に相対的
に近接するセンサによって硬貨無保持と検知される構成
にしたことを特徴とする硬貨分配装置。 - 【請求項3】請求項2に記載の装置において、付勢手段
は、一方の端部が保持部材に固定され、他方の自由端部
が、前記保持部材の硬貨無保持位置から硬貨保持位置ま
では基枠の所定表面箇所を押圧,しゅう動し、前記保持
部材の硬貨保持位置から硬貨解放位置までは前記基枠側
のストッパに阻止されて湾曲変形する板バネであること
を特徴とする硬貨分配装置。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかの項に記載の
装置において、搬送手段は、一方の端部に鉤部が形成さ
れ、他方の端部に鎖車ローラを挟む形で回動可能な案内
ローラを設けた軸が貫通し、分配ユニット装着用の被装
着部を有するリンクの複数個が、隣り合う同士の前記の
一方の端部の鉤部と他方の端部の軸とを係合させてルー
プ状に、かつそのループの外方に前記被装着部が位置す
るとともに、そのループ面が垂直になるように連結され
てなるリンク鎖と;このリンク鎖が張力を受けて形成さ
れる水平方向に細長いループの上側,下側の各部分を、
前記各案内ローラの転動によって案内する直線状案内レ
ールと;を備え、前記各鎖車ローラと噛み合う鎖車によ
って駆動される構成にしたことを特徴とする硬貨分配装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4220543A JP3003401B2 (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 硬貨分配装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4220543A JP3003401B2 (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 硬貨分配装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0668343A JPH0668343A (ja) | 1994-03-11 |
JP3003401B2 true JP3003401B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=16752642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4220543A Expired - Lifetime JP3003401B2 (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | 硬貨分配装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3003401B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102017200233B4 (de) | 2017-01-10 | 2022-05-05 | Sauer Gmbh | Verfahren zum verkleinern oder vollständigen verschliessen einer öffnung einer werkstückinnenkontur mittels eines durch eine laser-auftragschweiss-vorrichtung aufgeschmolzenen materials |
-
1992
- 1992-08-20 JP JP4220543A patent/JP3003401B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0668343A (ja) | 1994-03-11 |
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