JP3003333B2 - アミノグリコシドにより誘発される腎毒性が実質的に減少されたアミノグリコシド組成物 - Google Patents

アミノグリコシドにより誘発される腎毒性が実質的に減少されたアミノグリコシド組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景・発明が解決しようとする課題】アミノグ
リコシド例えばゲンタマイシン、アミカシン、カナマイ
シン、ネオマイシン、ネチリマイシン、ストレプトマイ
シン、トブラマイシン等およびそれらの塩例えば硫酸塩
はよく知られた化合物であり、典型的には宿主例えば哺
乳動物において治療剤として、例えば抗生物質、抗菌剤
等として使用されている。アミノグリコシドがこのよう
な宿主例えばヒトのような哺乳動物の治療に使用される
際には、腎毒性副反応を一般に生起させるということ
は、よく知られたことである。この腎毒性はしばしば致
命的であることが判明しているが、ごく最小限度では例
えば抗生物質としてのアミノグリコシド化合物の使用が
有利であることも証明されている。腎毒性を減少させる
アミノグリコシド組成物または腎毒性副作用を減少させ
る手法が所望されかつ必要とされている。
【0002】
【発明の要旨】本発明はアミノグリコシドにより誘起さ
れる腎毒性を減少させるアミノグリコシド組成物に関す
る。さらに詳しく云えば、本発明は前記アミノグリコシ
ド並びに(a)式I
【化4】 で表される適当な7−(オキソアルキル)−1,3−ジア
ルキルキサンチン、(b)式II
【化5】 (上記各式中、R1〜R5は後記で定義される種々の置換
基である)で表されるキサンチンおよび(c)これらの
適当な混合物からなる群より選択される化合物を含有す
る前記組成物に関する。
【0003】さらに詳しく云えば、本発明は宿主例えば
哺乳動物を(a)式Iの化合物、(b)式IIの化合物お
よび(c)これら化合物の適当な混合物からなる群より
選択される化合物で処置することにより、アミノグリコ
シドで誘起される該宿主の腎毒性を阻止または減少させ
る手法を提供する。
【0004】
【従来の技術】アミノグリコシド例えば(a)ストレプ
トマイシン;(b)ネチルマイシンおよび米国特許第
4,029,882号に記載の1−N−アシル−4,6−
ジ(アミノグリコシル)アミノシクリトール類並びに米
国特許第4,002,742号に記載の1−N−アルキル
−4,6−ジ(アミノグリコシル)−1,3−ジアミノシ
クリトール類;(c)ネオマイシン;(d)カナマイシ
ン(カナマイシンAとしても知られている)、カナマイ
シンBおよびカナマイシンC;(e)ゲンタマイシン例
えばゲンタマイシンC1、C2、C1aおよびゲンタマイシ
ンA;(f)トブラマイシンまたはネブラマイシン例え
ば米国特許第3,691,279号に記載のネブラマイシ
ンII、IV、VおよびVIおよび(g)アミカシンおよび米
国特許第3,781,268号に記載の1−〔L−(−)
−Y−アミノ−α−ヒドロキシブチリル〕カナマイシン
AおよびB並びに前記のいずれかの薬学的に許容しうる
塩例えば硫酸塩を宿主例えば哺乳動物に投与すると、こ
のように処置された宿主に急性腎不全を伴った腎毒性を
誘起させることは知られている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば処置され
ている宿主例えば哺乳動物にこのような腎毒性を誘起さ
せるいずれかのアミノグリコシドを、選択された適当な
キサンチンと合一するか、または該アミノグリコシド処
置の哺乳動物をこのような適当なキサンチンで処置する
と、誘起された腎毒性を阻止するかまたは実質的に減少
させるということが発見された。適当なキサンチンは式
【化6】 を有する化合物である。式(I)における置換基R1
よびR2は同一または相異なっていて、独立して2〜6
個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖状アルキル基、
シクロヘキシル基、直鎖または分枝鎖状アルコキシアル
キル基およびヒドロキシアルキル基からなる群より選択
される。置換基Aはメチル基で置換されうる4個までの
炭素原子を有する炭化水素基を示す。式Iの適当な化合
物の一つは1,3−ジ−n−ブチル7−(2−オキソプ
ロピル)キサンチンである。ここでは略記“DBOP
X”としても称される該化合物は下記の式III
【化7】 を有する。
【0006】また、或る選択されたアミノグリコシドが
誘起する腎毒性作用の阻止または減少は下記式II
【化8】 〔式中R3およびR4のうちの少なくとも一方は式
【化9】 (ここでR6は1〜3個の炭素原子を有するアルキル基
でありそしてnは2〜5の整数である)の第3アルコー
ル官能基を有する分枝鎖状ヒドロキシアルキル基であ
り、場合により存在しうる他方のR3またはR4は水素原
子であるかまたは6個までの炭素原子を有し、その炭素
鎖が2個までの酸素原子により中断されうるかまたは1
個のオキソ基もしくは2個までのヒドロキシル基で置換
されうる脂肪族炭化水素基R7でありそしてR5は1〜4
個の炭素原子を有するアルキル基である〕で表される第
2の適当なキサンチンで成就されうる。
【0007】化合物IIは選択されたアミノグリコシドと
合一して治療組成物を形成しうるか、または化合物IIは
治療すべき宿主または患者に別々に投与されうる。
【0008】アミノグリコシドで誘起される腎毒性を阻
止または減少させる一般式IIの化合物の例としては式
【化10】 (これは以下“HWA448”と称する)の化合物およ
び式
【化11】 の化合物がある。
【0009】一般式IIのその他のいくつかの化合物は、
それらのR置換基が下記のとおりである化合物である。
【0010】
【表1】
【0011】化合物IおよびIIから選択されるキサンチ
ンまたはキサンチン混合物は、そのような誘起特性を示
すアミノグリコシドにより誘起される、腎毒性作用また
は腎毒性を阻止または減少させるのに有効な量で用いら
れる。
【0012】以下に本発明で用いる化合物を詳記し、そ
の製造方法を示す。
【0013】本発明では前記式(I)で表される7−
(オキソアルキル)−1,3−ジアルキルキサンチンが
使用される。DBOPXは該キサンチンの1種である
が、多数のその他の化合物例えば7−(3−オキソブチ
ル)−1,3−ジ−n−ブチルキサンチンも用いること
ができる。例えば式(I)のキサンチンはその他のアル
キル基によりまたはアルコキシ基によりまたはヒドロキ
シアルキル基により置換されうる。適当なアルキル基と
しては分枝鎖および直鎖状の基例えばエチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、アミル、ヘキシル等をあげることができる。アルコ
キシ置換のアルキル基は合一されたアルコキシおよびア
ルキル基中に2〜6個の炭素原子を有する分枝鎖および
直鎖状の基であり、その例としてはメトキシメチル、ア
ミロキシメチル、メトキシエチル、ブトキシエチル、プ
ロポキシプロピル等をあげることができる。ヒドロキシ
アルキル基は1〜6個の炭素原子を有し、例えばヒドロ
キシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、
ヒドロキシヘキシル等である。
【0014】前記式(I)においてAにより示される炭
化水素基は二価の飽和脂肪族炭化水素基すなわちメチレ
ン、エチレン、トリメチレンおよびテトラメチレンであ
り、これはカルボニル基に隣接する炭素上においてメチ
ルで置換されうる。このようなメチル置換された基には
エチリデン、1,2−プロピレンおよび1,3−ブチレン
基がある。
【0015】〔本発明化合物の製造方法〕本発明で用い
られる式(I)の化合物は知られた技法によって合成さ
れうる。例えば該化合物は高められた温度で、場合によ
り溶媒の存在下で式IV
【化12】 (式中R1およびR2は前述の定義を有する)の対応して
置換された1,3−ジアルキルキサンチンを式V H2C=CR−CO−CH3 (V) に相当するα,β−不飽和メチルケトンと反応させるこ
とにより製造されうる。式(V)の置換基Rは水素また
はメチル基を示す。該反応はアルカリ性媒体中で実施さ
れうる。
【0016】別法は一般式(IV)(式中R1およびR2は前
述の定義を有する)を有する1,3−ジアルキルキサン
チン誘導体のアルカリ金属塩を式CH3−CO−A−H
al(VI)(ここでAは前述の定義を有しそしてHal
はハロゲン原子好ましくは塩素または臭素を示す)に相
当するオキソアルキルハライドと反応させることからな
る。
【0017】これらの反応は場合により高められた圧力
下または減圧下で通常は大気圧の下で40°〜80℃に
おいて実施するのが好ましい。個々の出発化合物は化学
量論的量または過剰量のいずれかで用いることができ
る。該別法でのアルカリ塩はあらかじめ製造されうるか
または反応それ自体中に製造されうるかのいずれかであ
る。
【0018】該反応で使用するのに適当な溶媒は水混和
性化合物好ましくは低級アルコール例えばメタノール、
プロパノール、イソプロパノールおよび種々のブタノー
ル;さらにまたアセトン;ピリジン;トリエチルアミ
ン;多価アルコール例えばエチレングリコールおよびエ
チレングリコールモノメチルエーテルもしくはエチレン
グリコールモノエチルエーテルである。
【0019】式(I)の化合物は、骨格筋を介して血流を
増加させる顕著な効果並びに低毒性が知られている。本
発明で使用されるこれら化合物の最も好ましいものは
1,3−ジブチル7−(2−オキソプロピル)キサンチン
すなわちDBPOXである。
【0020】本発明で用いられる式(I)の化合物およ
び該化合物の製造方法の詳記は米国特許第4,242,3
45号に示されており、その全開示をここで援用する。
【0021】R3/R4のうちの少なくとも1つが第三ア
ルコールである場合については、1985年7月8日付
ドイツ国優先権に基づく1986年7月8日付国際出願
PCT−EP−86−00401号および米国特許第
4,833,146号に記述されている。該出願および米
国特許第4,833,146号の各明細書中にはそれらの
発明として本発明に包含される式(II)のキサンチンに
関する合成経路の種々の態様が示されている。米国特許
第4,833,146号の全開示をここで援用する。
【0022】1態様の例はa)式VII
【化13】 (式中R5は4個までの炭素原子を有するアルキルを示
す)の3−アルキルキサンチンを式VIII X−(CH2)n−C(OH)R6−CH3 (VIII) (式中Xはハロゲン好ましくは塩素、臭素もしくはヨウ
素またはスルホン酸エステル基またはりん酸エステル基
を示し、R6およびnは前述の定義を有する)のアルキ
ル化剤と反応させてR4の位置に第三ヒドロキシアルキ
ル基およびR3の位置に水素を有する式IX
【0023】
【化14】 の化合物を得、次に a1) これを式(VIII)で表される同一のまたは相異
なるアルキル化剤でアルキル化して、R3およびR4の位
置に2つの同一または相異なる第三ヒドロキシアルキル
基を有する式X
【0024】
【化15】 の本発明化合物を得るかまたは a2) それを式R7−X(Xa)(ここでXは式(VII
I)に記載の定義を有しそしてR7は前述の定義を有す
る)の化合物で式XI
【0025】
【化16】 の化合物に変換する(但し上記の全ての場合において塩
基性媒体の存在下で操作するかまたはキサンチンをその
塩形態で使用することが好ましい)ことからなる。
【0026】別形態の態様b)は式XII
【化17】 の1,3−ジアルキル化キサンチンの7−位を塩基性媒
体の存在下またはキサンチンの塩形態において、式(VI
II)の化合物を用いて1段階反応により置換して式(X
I)の化合物を得ることからなる。
【0027】別形態の態様c)は最初に式(VII)の3
−アルキルキサンチンを前記と同様に好ましくは塩基性
媒体の存在下またはその塩形態で式R15−X(XIII)の
化合物と反応させて式XIV
【0028】
【化18】 (式中R15はR7の場合の定義を有するかまたはベンジ
ルもしくはジフェニルメチルを示す)の3,7−ジ置換
キサンチンを得、次にそれを1−位において、再び好ま
しくは塩基性媒体の存在下またはその塩形態で式(VII
I)の化合物で置換して式XV
【0029】
【化19】 の化合物を得、そして得られている、R15がベンジルま
たはジフェニルメチルを示す式(XV)の化合物およびR
15がベンジルもしくはジフェニルメチル基またはアルコ
キシメチルもしくはアルコキシアルコキシメチル基を示
す式(XV)の化合物を還元または加水分解条件下で式
(XVI)
【0030】
【化20】 で表される本発明化合物に変換し、続いてそれを再び所
望により式(VIII)または(Xa)の化合物と反応させ
て式(X)または(XV)の本発明化合物を得ることから
なる。
【0031】別形態の態様d)はR7またはR15がオキ
ソアルキル基を示す本発明による式(XI)または(XV)
の化合物をケト基に関する慣用の還元剤で還元して対応
する本発明によるヒドロキシアルキル化キサンチンを得
ることからなる。
【0032】ここで出発物質として使用される式(VI
I)または(XII)の3−アルキル−または1,3−ジア
ルキルキサンチン並びに式(VIII)、(Xa)および
(XIII)を有する「アルキル化剤」は大部分知られてい
るか、または文献中に開示された各手法により容易に製
造されうる。すなわち式(VIII)の第三アルコールは、
例えば立体障害されていない式Hal−(CH2)n−CO
−CH3(XVII)で表されるハロケトンをいわゆるカル
ボニル基の還元アルキル化による合成反応において、例
えばアルキルマグネシウムハライド R6−MgHal
(グリニヤール化合物)またはアルキルリチウム化合物
6−Liの形態におけるような特にマグネシウム、亜
鉛またはリチウムのアルキル金属化合物R6−Mと通常
の条件下で反応させることによる有機金属合成によって
得ることができる(例えばHouben-Weyl,Vol. VI/Ia,
Part2(1980)、pp. 928−40、特にpp.10
22ff.および1104−1112を参照されたい)。
同様の方法で、式 Hal−(CH 2)n−CO−R6(XVII
I)を有するハロケトンをメチルマグネシウムハライド
またはメチルリチウムと反応させると同じように目的化
合物が得られる。
【0033】また式(XVII)および(XVIII)に相当す
るヒドロキシケトンは通常の方法で、直接的にまたは例
えば5,6−ジヒドロ−4H−ピランでのアセタール形
成によるようなヒドロキシ基の一時的遮へいによるかの
いずれかの方法で、アルキルメチル化合物で穏かにジオ
ールに変換され(例えば、Houben-Weyl,Vol. VI/I
a,Part2(1980)、pp.1113−1124参
照)、これより式(VIII)の化合物が、有利には塩基性
媒体の存在下においての、末端第一ヒドロキシル基のス
ルホニルまたはりん酸のハライドまたは無水物での選択
的エステル化によって生成される。
【0034】式(VIII)の第三アルコール誘導体合成の
その他の可能性はω−クロロ−1−ブロモアルカンをモ
ノメタル化してω−クロロアルキル金属化合物を得(Ho
uben-Weyl,Vol.XIII/2a(1973)pp.102お
よび319)ついでそれをケトンR6−CO−CH3と反
応させることからなる。しかしその際には金属塩の除去
によって閉環する傾向のために中間体として生成するア
ルカレートからの副生成物の程度を適当な温度調節によ
って最小にする必要がある。あるいはまた式(VIII)の化
合物の合成は、出発物質として通常の方法で金属化され
るω−ハロ−1−アルカノールを、好ましくは第三ヒド
ロピラニル−(2)エーテルの形態でまたはいずれか所
望のアルキル金属化合物によるヒドロキシ基のアルカノ
レート形成後に(MO−(CH2)n−Hal)の形態で使
用し(例えばHouben-Weyl,Vol.XIII/2a(197
3)、p.113参照)ついでそれをケトンR6−CO−
CH3と反応させて前記の節に述べたジオールを得(Hou
ben-Weyl,Vol.VI/Ia、Part2(1980)、p.1
029参照)そして引続きその第1ヒドロキシ基を適当
なスルホン酸またはりん酸の誘導体で選択的にエステル
化することからなる。
【0035】またR6がメチル基を示す式(VIII)の化
合物への好都合な合成は、2個のメチル基が導入された
第三アルコールを製造するためのケトンによるエステル
反応を用いて、ω−ハロアルカン酸アルキルエステル
(Hal−(CH2)n−COO−アルキル)を2当量のメ
チル金属化合物と反応させることによりなすことができ
る(Houben-Weyl,Vol.VI/Ia、Part2(198
0)、pp.1771−1174)。同様にして、ω−ヒ
ドロキシカルボン酸エステルはそのヒドロキシ基を例え
ばテトラヒドロピラニル−(2)エーテルもしくはメト
キシメチルエーテルの形態で、または場合によっては環
状エステルのようなラクトンの形態で保護する(例えば
Houben-Weyl,Vol.VI/Ia、Part2(1980)、p
p. 1174−1179参照)かまたはヒドロキシ基を
保護しないで、メチル金属化合物によってジオールに変
換され得、次いでこれより式(VIII)の活性アルキル化
剤を、その第1ヒドロキシル基のスルホン酸またはりん
酸のハライドまたは無水物による選択的エステル化で得
ることができる。
【0036】前記の各方法によって製造することができ
る式(VIII)の適当な化合物は例えば〔(ω−1)−ヒ
ドロキシ−(ω−1)−メチル〕ブチル、−ペンチル、
−ヘキシル、および−ヘプチル、〔(ω−2)−ヒドロ
キシ−(ω−2)−メチル〕ペンチル、−ヘキシル、−
ヘプチル、および−オクチル、並びに〔(ω−3)−ヒ
ドロキシ−(ω−3)−メチル〕ヘキシル、−ヘプチ
ル、−オクチル、および−ノニルの上記それぞれのクロ
ライド、ブロマイド、ヨージド、スルホネートおよびホ
スフェートである。
【0037】キサンチン骨格の1−または7−位へのR
7の導入および7−位へのR15の導入に適当な式R7−X
(Xa)またはR15−X(XIII)の化合物には特にアル
コキシメチルおよびアルコキシアルコキシメチル誘導体
を挙げることができ、実際それらのハライドは反応成分
として有利に使用され得るが、しかし少なくとも大規模
使用では毒物学上の問題が生じ得る。そのためにこの特
別な場合には対応するスルホネートの使用が好ましい。
これは例えば、脂肪族カルボン酸および脂肪族または芳
香族スルホン酸の混合無水物(M.H. Karger et al., J.
Org. Chem. 36,(1971)、pp. 528−53
1)を穏和かつほぼ定量的な反応においてホルムアルデ
ヒドジアルキルアセタールまたはジアルコキシアルキル
アセタールと反応させることによって容易に入手しうる
〔M.H. Karger et al., J. Amer.Chem. Soc. 91(1
969)、pp. 5663/5665:R9−SO2−O−
CO−(C1−C4)アルキル + R10−O−CH2−O−
10→ R9−SO2−O−CH2−O−R10〕。
【0038】上記式においてR9は脂肪族基例えばメチ
ル、エチルもしくはトリフルオロメチルまたは芳香族基
例えばフェニル、4−トリルもしくは4−ブロモフェニ
ル、好ましくはメチルもしくは4−トリルを示し、R10
はR7またはR15の定義に入いるアルキルまたはアルコ
キシアルキル基を示す。
【0039】該反応はその物質の状態でまたは反応成分
に不活性な無水非プロトン性溶媒中においてのいずれか
で−20°〜+40℃好ましくは0°〜20℃で実施さ
れうる。加水分解し易くかつ熱に不安定である極めて反
応性の高いスルホネートの中間単離は全く必要とされな
い。それらは塩基性縮合剤の通常の添加を必要とせず
に、キサンチンの窒素上置換用の粗生成物として直ちに
使用されるのが好ましい。
【0040】モノ−またはジ置換キサンチン誘導体(I
X)、(XVI)、(VII)、(XII)および(XIV)と式(V
III)または(Xa)または(XIII)のアルキル化剤と
の反応は通常、反応成分に不活性な分配剤または溶媒中
で実施される。実際上の代表例としては特に双極性非プ
ロトン性溶媒例えばホルムアミド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、テ
トラメチル尿素、ヘキサメチルりん酸トリアミド、ジメ
チルスルホキシド、アセトンまたはブタノンがあるが、
しかしアルコール類例えばメタノール、エチレングリコ
ールおよびアルキル基が1〜4個の炭素原子を有するが
両者が一緒の場合には最大5個の炭素原子を有する該メ
タノール、エチレングリコールのモノ−またはジアルキ
ルエーテル、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ールおよび種々のブタノール;炭化水素例えばベンゼ
ン、トルエンもしくはキシレン;ハロゲン化炭化水素例
えばジクロロメタンもしくはクロロホルム;ピリジンお
よび前記溶媒の混合物またはそれらと水との混合物も使
用することができる。
【0041】“アルキル化反応”は塩基性縮合剤の存在
下で実施するのが適している。これに適当な物質の例に
はアルカリ金属またはアルカリ土類の水酸化物、炭酸
塩、水素化物、アルコレートおよび有機塩基例えばトリ
アルキルアミン(例えばトリエチルアミンまたはトリブ
チルアミン)、第四アンモニウムまたはホスホニウムの
水酸化物および一定の、場合により置換されたアンモニ
ウムまたはホスホニウム基を有する架橋樹脂がある。ま
たキサンチン誘導体はそれらの別個に製造された塩例え
ばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩または場合によ
り置換されたアンモニウム塩、ホスホニウム塩の形態で
直接アルキル化反応において使用されうる。モノ−およ
びジ置換されたキサンチン誘導体はまた前記無機縮合剤
の存在下でまたは該誘導体のアルカリ金属塩もしくはア
ルカリ土類金属塩の形態でのいずれかにおいて、いわゆ
る相転移触媒例えば第三アミン、第4アンモニウム塩も
しくはホスホニウム塩またはクラウンエーテルを用い
て、好ましくは相転移触媒の条件下での2相系でアルキ
ル化されうる。一般的に商業上入手しうる適当な相転移
触媒には、より有効であることが一般に分かっている、
より大きくかつより対称的に構築された陽イオンを有す
る化合物に関してのテトラ(C1〜C4)アルキル−およ
びメチルトリメチルアンモニウムおよび−ホスホニウム
塩、メチル−、ミリスチル−、フェニル−、およびベン
ジルトリ(C1〜C4)アルキル−およびセチルトリメチ
ルアンモニウム並びに(C1〜C12)アルキル−および
ベンジルトリフェニルホスホニウム塩がある。
【0042】前記各操作による基 (CH2)n−C(OH)
6−CH3、R7およびR15の導入は一般的には、0℃
から使用する個々の反応媒体の沸点までの反応温度で好
ましくは20°〜130℃で、場合により高められた圧
力または減少された圧力において実施され、その際の反
応時間は1時間以下または数時間までであることができ
る。
【0043】3−アルキルキサンチン(VIII)の反応に
より式(X)の本発明化合物を製造するには2個の第三
ヒドロキシアルキル基の導入が必要である。同一または
相異なる置換基がキサンチン骨格に引続いて結合されう
るか、または2つの同一のヒドロキシアルキル基が中間
体の単離なしで単一ポット反応において結合されうる。
【0044】7−位にキサンチン原子を形成する式(X
V)の化合物からのベンジルおよびジフェニルメチル基
の還元的開裂は、アルカロイドおよびペプチド合成にお
ける保護基技法の個所で特記されたし、従って広く知ら
れていると推察されうる標準条件の下で実施される。液
体アンモニア中でナトリウムを用いる、特にベンジル化
合物の化学的還元(Houben-Weyl, Vol. XI/I(195
7)、pp. 974−975)の外に、貴金属触媒を用い
る接触水素化分解による前記アラルキル基2種の除去も
また特に実用的である(Houben-Weyl, Vol. XI/I(1
957)、pp. 968−971およびVol.IV/Ic、P
artI(1980)、pp. 400−404)。ここでは
反応媒体として低級アルコールが通常使用される(場合
によりギ酸またはアンモニアが添加される)が、非プロ
トン性溶媒例えばジメチルホルムアミドまたは特に氷酢
酸も使用される。しかし、これらと水との混合物もまた
使用されうる。特に適当な水添触媒はパラジウム黒およ
び活性木炭または硫酸バリウム上のパラジウムであり、
その他の貴金属例えば白金、ロジウムおよびルテニウム
は競争的環水素化のためにしばしば副反応を起こすので
条件によってのみ使用可能である。水素化分解は20℃
〜100℃で大気圧または好ましくは約10バールまで
の若干過剰な圧力において実施するのが好ましい。その
際反応時間は数分から数時間が一般に必要とされる。
【0045】R15の位置にアルコキシメチルまたはアル
コキシアルコキシメチル基を有する式(XV)で表される
1,3,7−トリ置換キサンチンはO,N−アセタールを
示す。従って、7−位におけるそれらの置換基は通常の
酸加水分解条件(Houben-Weyl, Vol. VI/Ib(198
4)、pp. 741−745参照)下で開裂されて、同様
に式(VI)の7H化合物が得られる。加水分解で除去さ
れうる好ましい基の例としては、メトキシ、エトキシお
よびプロポキシメチル基並びにメトキシエトキシメチル
およびエトキシエトキシメチル基がある。この反応は希
鉱酸例えば塩酸または硫酸中で、場合により氷酢酸、ジ
オキサン、テトラヒドロフランまたは低級アルコールを
溶解促進剤として添加して加熱しながら実施するのが有
利である。また触媒量の鉱酸と組合せた過塩素酸または
有機酸例えばトリフルオロ酢酸、ギ酸および酢酸も有用
である。またアルコキシアルコキシメチル化合物は特
に、無水媒体好ましくはジクロロメタンまたはクロロホ
ルム中でルイス酸例えば臭化亜鉛および四塩化チタンを
使用することにより開裂され得、中間体として生成され
る7−ブロモエチルまたは7−ブロモ亜鉛誘導体は水溶
液での後処理中に同時に加水分解する。鉱酸溶液中での
開裂において反応温度は1−位の第三ヒドロキシアルキ
ル基の有意な脱水が全く起こらないように選択されるべ
きである。従って原則として100℃以下であるべきで
ある。
【0046】R7またはR15の位置にオキソアルキル基
を有する式(XI)および(XV)のキサンチンを対応する
ヒドロキシアルキル化合物にするための還元は、実際に
は原則として塩基金属を用いるかまたは接触水添による
かのいずれかによって実施されうるが、しかし最適の方
法は簡単な金属水素化物(MHn)、複雑な金属水素化
物(M1〔M2nm)または有機金属水素化物を用いて
極めて穏和な条件下でかつ高収率で行われる反応からな
る(Houben-Weyl, Vol. IV/Id(1981)、pp. 2
67−282、および Vol. VI/Ib(1984)、p
p. 141−155)。ケトンの還元に使用されうる多
数の複雑な金属水素化物のうちで、最も頻繁に使用され
る試薬としては例えばリチウムアラネート、リチウムボ
ロヒドリドをあげることができるが、特にナトリウムボ
ロヒドリドは反応性がより低いので取扱いがより容易で
ありしかもとりわけアルコール性、アルコール水性およ
び純粋な水性の溶液または懸濁液中での処理を可能にす
る。別の慣用の不活性溶媒例えばエーテル(例えばジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキ
シエタン)、炭化水素およびピリジンの外に、ニトリル
例えばアセトニトリルもまた反応媒体として使用されう
る。0℃から個々の溶媒の沸点までの温度で好ましくは
室温で適当に実施される水素化は一般に迅速に行われそ
して数分から数時間以内で完了する。
【0047】また式(II)の第3ヒドロキシアルキルキ
サンチンは、 e) R11およびR12の位置に式 −(CH2)n−CO−CH3 (XX);または −(CH2)n−CO−R6 (XXI) を有する2種の同一または相異なる基、または式(XX)
もしくは(XXI)の置換基1個だけおよび水素または基
7またはR15を有する式XIX
【化21】 の置換キサンチンを(C1〜C3)アルキル−またはメチ
ル金属化合物と反応させてカルボニル基を還元“アルキ
ル化”して式(IX)〜(XVI)の本発明によるキサンチ
ンを得ることによって製造されうるかまたは f) 式−(CH2)n−Hal(XVII)(ここでHalは
好ましくは塩素または臭素を示す)で表される2種の同
一または相異なる基、またはこのような基1個だけおよ
び他方の位置における水素または置換基R7またはR15
を有する式(XIX)のキサンチンを末端位置で金属化
し、次にそれらを式 R6−CO−CH3 (XVIII) のケトンと反応させてカルボニル基を還元アルキル化す
ることによって本発明の式(IX)〜(XVI)のキサンチ
ンを得ることによって製造されうるかまたは
【0048】g) R11および/またはR12の位置に下
記の基 −(CH2)n−COO−(C1〜C4)アルキル (XXIV) を有しそして場合により他方の位置に水素または基R7
または基R15を有する式(XIX)のキサンチンを、アル
コキシカルボニル基1個当たり2当量のメチル金属化合
物を用いて式(IX)〜(XVI)(式中R7はメチルを示
す)のキサンチンに変換することによって製造されうる
かまたは
【0049】h) R11およびR12の位置に式
【化22】 (ここで基(XXV)はマルコウニコフ(markownikoff)
則に従う酸触媒作用による水和によって、分枝鎖炭素原
子上の位置異性配置においても例えば−C=CH 2とし
てC=C二重結合を含有することができる)で表される
2種の同一または相異なる基、またはたった1つだけの
該基および水素または基R7またはR15を有する式(XI
X)のキサンチンを本発明の式(IX)〜(XVI)のキサン
チンに変換することによって製造されついで所望によ
り、1−または7−位に1個の水素原子を有する、前記
e)〜h)の方法により得られた式(IX)〜(XVI)の
第三ヒドロキシアルキルキサンチンを場合により塩基性
媒体の存在下でまたは該キサンチンの塩形態において、
式(VIII)または(Xa)または(XIII)のアルキル化
剤で式(X)または(XI)または(XV)(ここで各式中
のR5、R6、R7、R15およびnは前記の定義を有す
る)のトリ置換化合物に変換する。
【0050】出発物質としてこのために必要とされる3
−アルキル化モノ−またはジオキソアルキル−(XIX
a)、−(ω−ハロアルキル)(XIXb)、−(ω−ア
ルコキシカルボニルアルキル)−(XIXc)、および−
アルケニルキサンチン(XIXd)は知られているかまた
は例えば3−アルキル−キサンチン(VII)およびスル
ホニルオキシ−またはハロケトン(XVII)および(XVII
I)、ω−ハロアルキルスルホネートまたは1,ω−ジハ
ロアルカン(例えばV.B. Kalcheva et al., Journalfur
prakt. Chemie 327(1985)、pp. 165−1
68参照)、ω−スルホニルオキシまたはω−ハロカル
ボン酸アルキルエステルまたはスルホニルオキシまたは
式(XXV)に対応するハロアルケンから、式(VIII)お
よび(Xa)の化合物によるモノ−およびジ置換キサン
チンのアルキル化について前述で詳記した反応条件下に
おいて容易に製造されうる。
【0051】R11およびR12基が官能性化されたキサン
チン(XIXa)および(XIXc)の有機金属反応では、そ
の操作はアルキル化剤として使用される式(VIII)の第
三アルコールの製造で記載したのと原則的に同じであ
る。すなわちケトン(XIXa)およびエステル(XIXc)
の還元アルキル化は例えばアルキルカリウム、−ナトリ
ウム、−リチウム、−マグネシウム、−亜鉛、−カドミ
ウム、−アルミニウムおよび−スズ化合物を用いて実施
されうる。最近推奨されたアルキルチタンおよび−ジル
コニウム化合物(D. Seebach et al., Agnew. Chem.
(1983)、pp. 12−26)もまた使用できる。
しかし、ナトリウムおよびカリウムのアルキル金属化合
物は反応性が高いために副反応の傾向がありそして亜鉛
およびカドミウムの場合にはかなり性能が鈍いので、通
常はアルキルリチウムおよびアルキルマグネシウム(グ
リニヤール)化合物がより好ましい。
【0052】強求核性有機金属化合物は加水分解および
酸化に極めて敏感である。従って、それらを安全に取扱
うには無水媒体中で、場合により不活性ガス雰囲気下で
処理することが必要である。通常の溶媒または分散剤は
本来、前記のアルキル金属化合物の製造にも適している
ものである。実用上の例としては特に、1個以上の酸素
原子を有するエーテル例えばジエチル、ジプロピル、ジ
ブチルもしくはジイソアミルエーテル、1,2−ジメト
キシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、テトラ
ヒドロピラン、フランおよびアニソール、脂肪族または
芳香族炭化水素例えば石油エーテル、シクロヘキサン、
ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチルベンゼンおよ
びテトラヒドロナフタレンがある。しかし第三アミン例
えばトリエチルアミンまたは双極性非プロトン性溶媒例
えばヘキサメチル燐酸トリアミド並びに前記溶媒の混合
物も有利に使用されうる。またカルボニル化合物(XXIX
a)および(XIXc)と式R6−MgHalを有するグリ
ニヤール化合物との反応は、該有機金属化合物をエーテ
ル中に入れ次に該ケトンまたはエステルをジクロロメタ
ンまたは1,2−ジクロロメタン中の溶液として滴加す
ることによって有利に実施されうる。臭化マグネシウム
の添加がしばしば推奨され、その際それは複雑な環状遷
移状態での関与のために有機金属化合物の求核性を増大
させる。
【0053】ケトンまたはエステルおよび有機金属化合
物は一般に、−26℃〜100℃好ましくは0℃〜60
℃または室温で外部冷却なしで、通常は若干過剰に用い
られるアルカリ金属化合物と合一する。次に反応は通
常、還流下で短時間加熱することによって完了するが、
一般には数分から数時間が適当である。得られるアルカ
ノレートは塩化アンモニウム水溶液または希酢酸水溶液
で分解するのが好ましい。
【0054】金属マグネシウムおよびリチウムは主とし
て、ω−ハロアルキルキサンチン(XIXb)の金属化に
適している。他方、有機金属試薬、一般的には1−ブチ
ル−、2−ブチル−、t−ブチル−、またはフェニルリ
チウムを用いても可能であるリチウムによるハロゲン原
子の置換は、従としての役割を果たす。しかし、特にグ
リニヤール化合物が使用され、それらはエーテル、炭化
水素、第三アミン、またはキサンチン(XIXa)および
(XIXc)とアルキル金属化合物との反応に特に適して
いるとして前述された非プロトン性溶媒中で25°〜1
25℃好ましくは100℃以下において有利に製造され
る。金属化反応が炭化水素中で実施される場合には、化
学量論的量におけるエーテル例えばテトラヒドロフラン
または第三アミン例えばトリエチルアミンの添加が有用
であることがしばしば証明されている。得られたグリニ
ヤール化合物は通常単離されずに、キサンチン(XIX
a)および(XIXc)の還元アルキル化で記載した反応
条件下で式(XXIII)のケトンと直ちに反応させられ
る。
【0055】マルコウニコフ則によれば、より少ない水
素を有する炭素原子にヒドロキシ基が加わると第三アル
コールが得られるが、式(XXV)の構造要素を有するア
ルケニルキサンチン(XIXd)のC=C二重結合への水
の添加は、通常水性の溶液または懸濁液中で強酸例えば
硫酸、硝酸またはりん酸の存在下において起こる。また
ハロゲン化水素およびスルホン酸例えばトリフルオロメ
タンスルホン酸、酸交換樹脂、三フッ化ホウ素錯体また
はシュウ酸が触媒として使用されうる。しかし、硫酸中
で酸濃度を50〜65%にして操作するのが好ましい。
温度は原則として0°〜10℃で十分である。しかし、
また時にはより低いかまたはより高い酸濃度および/ま
たは反応温度も使用されうる。いずれの場合でも、オレ
フィンへの逆脱水が約60℃以上では問題になる程顕著
になるので反応温度はできるだけ低く保つべきである。
【0056】酸に不活性な溶媒例えば1,4−ジオキサ
ン、ベンゼンまたはトルエンの添加もまた有利であるこ
とがある。エステルは酸触媒による水和中に特に高い酸
濃度を使用する際に中間体として生成しうるので、反応
バッチはエステル加水分解のために前記酸の作用終了後
に短時間加熱しながら多量の水で処理するかまたは混合
物をアルカリ性範囲内で処理するのが望ましい。
【0057】本発明による1−および7H−化合物(I
X)または(XVI)を化合物(VIII)または(Xa)また
は(XIII)によるN−アルキル化によって式(X)また
は(XI)または(XV)のトリ置換キサンチンに随意変換
するための実験条件は、既に詳細に前述されている。
【0058】アルキル基R6の鎖の長さ(少なくとも
2)および/または置換基R7の構造(例えば2−ヒド
ロキシプロピル)によるが、式(II)の第三ヒドロキシ
アルキルキサンチンは1個または2個の不整炭素原子を
有しそしてそれ故に主体異性体形態で存在することがで
きる。従って、本発明は純粋な立体異性体化合物および
それらの混合物の両者に関する。
【0059】〔有用性〕化合物IおよびIIまたはそれら
の適当な混合物はアミノグリコシド例えばトブラマイシ
ン、アミカシン、ゲンタマイシン等によって生起される
腎毒性を比較的低濃度で例えば代表的には治療されてい
る宿主の体重1kg当たりキサンチン約50mgで実質的に
減少させるのに有効である。本発明化合物により証明さ
れた腎毒性の阻止または減少は勿論、このような腎毒性
を生起させるアミノグリコシドで治療される宿主の腎毒
性を実質的に減少させるのに臨床上有効であることを示
唆している。適当な投与量は治療を受ける状態および個
人によって変わるであろう。
【0060】該キサンチンの有効量は種々の方法のいず
れかで、例えばカプセルまたは錠剤で経口的に、または
滅菌性溶液の形態で非経口的に患者に投与することがで
きる。キサンチンはそれ自体で有効であるけれども、安
定性、結晶化の便宜性、溶解性増大等のためにそれらの
製薬的に許容しうる付加塩の形態で調製されかつ投与さ
れうる。
【0061】製薬的に許容しうる好ましい付加塩として
は鉱酸例えば塩酸、硫酸、硝酸等の塩;一塩基性カルボ
ン酸例えば酢酸、プロピオン酸等の塩;二塩基性カルボ
ン酸例えばマレイン酸、フマル酸、シュウ酸等の塩;お
よび三塩基性カルボン酸例えばカルボキシコハク酸、ク
エン酸等の塩をあげることができる。
【0062】該キサンチンは、例えば不活性希釈剤また
は食用担体とともに経口投与されうる。それらはゼラチ
ンカプセル中に封入されるかまたは錠剤に圧縮されう
る。
【0063】経口治療投与の場合には、該化合物は賦形
剤とともに混入されて錠剤、トローチ、カプセル、エリ
キシル、懸濁液、シロップ剤、カシェ剤、チューインガ
ム剤等の形態で使用されうる。これらの製剤は少なくと
も0.5%の活性化合物を含有すべきであるが、しかし
個々の形態によって変更されることができそして好都合
には単位重量の4.0%〜約70%であるのがよい。こ
のような組成物中におけるキサンチンの量は、適当な投
与量が得られるような量である。本発明による好ましい
組成物および製剤は、経口単位剤形が活性化合物約1.
0〜約300mgを含有するように調製される。
【0064】錠剤、丸剤、カプセル、トローチ等はまた
以下の成分をも含有することができる。結合剤例えば微
結晶性セルロース、トラガカントゴムもしくはゼラチ
ン;賦形剤例えばデンプンもしくはラクトース;崩壊剤
例えばアルギン酸、プリモゲル、コーンスターチ等;潤
滑剤例えばステアリン酸マグネシウムもしくはステロテ
ックス(Sterotex);滑沢剤例えばコロイド性二酸化珪
素および甘味剤例えばスクロースもしくはサッカリン、
または香味剤例えばペパーミント、サリチル酸メチルも
しくはオレンジ香料を含有することができる。単位剤形
がカプセルである場合には前記型の物質の外に液状担体
例えば脂肪油を含有することができる。
【0065】その他の単位剤形は、その投与量単位の物
理学的形態を調整するその他の物質を例えばコーティン
グ剤として含有しうる。すなわち錠剤または丸剤は糖、
セラックまたは他の腸溶コーティング剤で被覆されう
る。シロップ剤は活性化合物の外に甘味剤としてのスク
ロースおよび保存剤、色素、着色剤および香料を含有す
ることができる。これらの組成物を調製する際に使用す
る物質は、その使用量において当然製薬的に純粋かつ無
毒でなければならない。
【0066】非経口治療投与の場合には、該キサンチン
を溶液または懸濁液中に混入させることができる。これ
らの製剤は少なくとも0.1%の前記化合物を含有すべ
きであるが、しかしその重量の0.5〜約50%で変更
させてもよい。このような組成物中における活性化合物
の量は、適当な投与量が得られるような量である。本発
明による好ましい組成物および製剤は、非経口投与量単
位が0.5〜100mgの活性化合物を含有するように調
製される。
【0067】キサンチンの溶液または懸濁液はまた以下
の成分を含有することができる。滅菌希釈剤例えば注射
用蒸留水、生理学的塩溶液、不揮発油、ポリエチレング
リコール類、グリセリン、プロピレングリコールまたは
その他の合成溶媒;抗菌剤例えばベンジルアルコールま
たはメチルパラベン類;抗酸化剤例えばアスコルビン酸
または亜硫酸水素ナトリウム;キレート化剤例えばエチ
レンジアミン四酢酸;緩衝液例えば酢酸塩、クエン酸塩
または燐酸塩並びに張度調整剤例えば塩化ナトリウムま
たはデキストロースを含有することができる。該非経口
製剤はガラスもしくはプラスチック製のアンプル、使い
捨て注射器または多重投与用バイアル中に封入すること
ができる。
【0068】投与量値は軽減すべき腎毒性状態によって
変化するが、良好な結果は式(I)または式(II)のキ
サンチンまたはそれらの適当な混合物を治療を要する患
者に1日当たり体重1kgにつき10mgより多くの経口、
非経口または静脈内有効投与量で投与する場合に得られ
る。特に好ましい有効量は1日当たり体重1kgにつき約
50〜100mgである。一般に、1日当たりの投与量は
10mgを越えて1,000mgまでの量好ましくは100
〜600mgで変えられるであろう。
【0069】しかし、いずれもの個々の患者にとっての
具体的な投与量範囲は各個人の必要性並びにキサンチン
の投与を管理、監督する人の専門的な判断によって調整
されるべきであることは理解されよう。さらに、本明細
書中に記載の投与量は単に例示であって、決して本発明
の範囲または実施を制限するものではないことも理解さ
れよう。
【0070】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳記する。 実施例 雄ラット、スプラークダウレイ(Spraque Dowley)(1
75g)にゲンタマイシン60mg/kgを7日間皮下投与
した。1組のラットを選択し、ゲンタマイシン投与と同
時にHWA448を1日当たり2回50mg/kgおよび1
00mg/kgで皮下投与した。このHWA448の用量は
塩水中で調製した。8日目にこれらのラットに麻酔をか
け、腎臓を取出し次に(1)腎毒性の標準測定である結
合された尿素窒素(BUN)を調べそして(2)組織学
的調査を行った。ゲンタマイシンにより生起される腎毒
性を阻止しまたは予防するのにHWA448が有効であ
ることを示す結果は、下記の表2に示すとおりである。
【0071】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 31:52) (72)発明者 ウイリアム・ジエイ・ノビツク・ジユニ ア アメリカ合衆国ニユージヤージー州 08833.レバノン.バートルズロード. アール・デイー・ナンバー2 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/52 A61K 31/71 CA(STN) WPIDS(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 少なくとも1種の式I 【化1】 (式中R1およびR2は同一または相異なっていて、独立
    して2〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖状ア
    ルキル基、シクロヘキシル基、直鎖または分枝鎖状アル
    コキシアルキル基およびヒドロキシアルキル基からなる
    群より選択されそしてAはメチル基で置換されうる4個
    までの炭素原子を有する炭化水素基である)で表される
    7−(オキソアルキル)−1,3−ジアルキルキサンチ
    ン;(b)式II 【化2】 〔式中R3およびR4のうちの少なくとも一方は式 【化3】 (ここでR6は1〜3個の炭素原子を有するアルキル基
    でありそしてnは2〜5の整数である)を有する第三ヒ
    ドロキシアルキル基であり、場合により存在しうる他方
    のR3またはR4は水素原子であるかまたは6個までの炭
    素原子を有し、その炭素鎖が2個までの酸素原子により
    中断されうるかまたは1個のオキソ基もしくは2個まで
    のヒドロキシル基で置換されうる脂肪族炭化水素基R7
    でありそしてR5は1〜4個の炭素原子を有するアルキ
    ル基である〕で表される第三ヒドロキシアルキルキサン
    チン;および(c)前記化合物の適当な混合物からなる
    群より選択される、有効量で存在する化合物を含有す
    る、腎毒性を減少させるアミノグリコシド組成物。
  2. 【請求項2】 アミノグリコシドがゲンタマイシン、ア
    ミカシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチリマイシ
    ン、ストレプトマイシン、ネムブラマイシンおよびこれ
    らのいずれか適当な混合物からなる群より選択される請
    求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 化合物(I)が(a′)1,3−ジ−n
    −ブチル−7−(2−オキソプロピル)キサンチン、
    (b′)7−(3−オキソブチル)−1,3−ジ−n−
    ブチルキサンチンおよび(c′)これらの適当な混合物
    からなる群より選択される請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 化合物(II)が(a′)R3が−(CH2)
    4C(OH)(CH3)−CH3であり、R4が−CH2OCH2
    CH3でありそしてR5がCH3である該化合物、
    (b′)R3が−(CH2)4−C(OH)(CH3)−CH3
    あり、R4がHでありそしてR5がCH3である該化合物
    および(c′)これらの適当な混合物からなる群より選
    択される請求項1記載の組成物。
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