JP3003208U

JP3003208U - ケトルの浄水化装置

Info

Publication number: JP3003208U
Application number: JP1994000955U
Authority: JP
Inventors: 正一郎安藤
Original assignee: 正一郎安藤
Priority date: 1994-01-26
Filing date: 1994-01-26
Publication date: 1994-10-18
Anticipated expiration: 2000-01-26

Abstract

(57)【要約】［目的］飲料や料理用等として必要とする分量のみの
水を蛇口から受ける際に浄水化し、蛇口に固定すること
がないため通常作業の邪魔とならず、衛生的にも優良な
ものとなり、さらには価格も低廉なものとして需要者に
供給することができるケトルの浄水化装置とする。［構成］ケトルの水の注入口に嵌合し、係合する筒体
を有し、その筒体の上下面に網体を張設し、かつ、その
上下網体及び前記筒体で構成される内部に水の浄化用材
を収用してあることとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はケトルの浄水化装置に関し、特に該装置を具備したケトルを使用すれば貯水、あるいは沸かした水を他のコップやグラスに注ぎ変える際に臭気やカルキ分が除去され、ミネラル化されたものとすることができるケトルの浄水化装置に関する。

【０００２】

【考案の背景】

一般的に、上水道設備を介して供給される水は、殺菌、滅菌を目的として塩素をはじめとする各種の薬剤が投入されたものとなっている。そのため、通常蛇口から得られる上水は異臭が伴い、また、味も天然のものに比して違和感のあるものとなっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、近時は、この上水道設備から供給される水を浄化して天然状態に近く変化させる機器、装置が多数開発されている。しかしながら、この機器や装置の多くは大型のもので、また、蛇口にダイレクトに取り付けるもので、価格が高く、また、内部のフィルターや浄化剤の寿命が短く、時として逆に細菌の培養の基となり、さらには飲料や料理用等として使用しない場合、即ち、元々の水道水でも十分に対応できる場合でも無駄に水の浄化を強制させることとなっていた。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は上記した従来の実情に着目してなされたもので、かかる問題点を解消して、飲料や料理用等として必要とする分量のみの水を蛇口から受ける際に浄水化し、蛇口に固定することがないため通常作業の邪魔とならず、衛生的にも優良なものとなり、さらには価格も低廉なものとして需要者に供給することができるケトルの浄水化装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案に係るケトルの浄水化装置はケトルの水の注入口に嵌合し、係合する筒体を有し、その筒体の上下面に網体を張設し、かつ、その上下網体及び前記筒体で構成される内部に水の浄化用材を収用してあることを特徴としている。

【０００６】

【作用】

かかる構成としたことにより、蛇口から水道水をケトル内に注水する作業によって、自動的にその水は浄化されたものとなり、ケトル内に溜められる水は異臭、異味のないものとすることができる。また、この装置は既存のケトルにも十分対応させることができ、構成的にも簡易なもので済み、安価にて需要者に供給することができることとなる。

【０００７】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図面を参照して説明する。図１は本考案を実施したケトルの浄水化装置の取付状態を示す分離斜視図、図２は同じく組付け状態の断面図、図３は同じく第二実施例の取付状態を示す分離斜視図、図４は同じく組付け状態の断面図、図５は同じく第三実施例を示す斜視図である。

【０００８】これらの図にあって１はケトル本体を示しており、このケトル本体１は上面に注水口２が開口されており、この注水口２の開口縁３は外方に屈曲されてリング状フランジを形成したものとなっている。

【０００９】また、図中４は前記したケトル本体１用の浄水化装置であり、この浄水化装置４は防錆のためステンレス製とした筒体５を有しており、この筒体５の上面開口縁に断面略Ｌ字状としたバケット部６が形成されているもので、このバケット部６の上縁は外側に屈曲されて係合フランジ７とされ、この係合フランジ７がケトル本体１の開口縁３に係合されて浄水化装置４（筒体５）をケトル本体１の注水口２へ支持するものとなっている。

【００１０】また、筒体５の上面及び下面は網体８、９が張設され、上面網体８の周縁は断面Ｌ字状の固定部材１０で安定化されている。なお、下面網体９は水の流動を補助するためやや外方に突出した丸味が付けられている。

【００１１】さらに、上記した網体８、９及び筒体５で形成される室内１１には浄化材１２としてペレット状のセラミック（カルシウム、マグネシウム等の溶出用として水をミネラル化）、活性炭、コーラルサンドあるいはゼオライト、アンスラサイト等々が収用されているが、実施例としてはこの浄化材１２をメッシュ袋１３に封入して収納している。なお、このメッシュ袋１３は網体８、９のメッシュ度とペレットのサイズとの関係から不要とされることもある。

【００１２】一方、前記した浄化装置４の固定部材１０の一部には下面網体９まで貫通する気圧整合用のパイプ１４が取り付けられ、これによって水はスムーズに浄化装置４内に入り、出て行くことができる。また、図中１５は上面網体８の略中央に取り付けられた散水板であり、蛇口からの水がこの散水板１５に当たることで周囲に水を分散させることができる。なお、本実施例にあってこの散水板１５は上面網体８の表面に付けたが裏面側でもよいことは勿論である。また、図中１６は蓋体を有し、この蓋体１６は浄化装置４のバケット部６の内面に嵌合し、、係合フランジ７上へ重合されることとなる。そして、１７は弧状の取手で両端を固定部材１０に枢支され、浄化装置４の着脱時に使用される。

【００１３】さらに、図中１ａはホイッスルタイプのケトル本体であり、この注水口２ａの開口下縁３ａには係合フランジとされている。そして、図中４ａはこのケトル本体１ａと適合する浄化装置で、この浄化装置４ａは前記した４と構造的に大差はないが、ケトル本体１ａと合うようにバケット部６をなくしてあり、上面メッシュ８と直接的に続く立壁１８が形成され、その立壁１８の縁部を外方に屈曲させて係合フランジ７とされ、開口下縁３ａに支持される。この場合、壁体１６ａは直接的にケトル本体１ａの注水口２ａ上へ嵌合されることとなる。

【００１４】さらに、図５として示す４ｂは第三の実施例である浄化装置で、この場合もバケット部６を排除してあるが固定部材１０を使用しており、既存のケトルにも対応できるよう筒体５の周囲に形成される凹溝にゴムのリングパッキン１９をはめ付けたものとなっている。

【００１５】

【考案の効果】

本考案に係るケトルの浄水化装置は上述のように構成される。即ち、浄水化装置を注水口に装着して蛇口から水を注ぐと、その水は装置内の浄化材と接触して、異臭やカルキが取れ、また、ミネラル化された状態でケトルに溜められることになり、そのケトルから他の容器に汲まれる水は天然水に近い清浄なものとなる。また、本装置は不必要に水を浄化させることもなく、経済的で、その構成の簡易性から価格も低廉なものとして需要者に供給できるものとなっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施したケトルの浄水化装置の取付状
態を示す分離斜視図である。

【図２】組付け状態を示す断面図である。

【図３】第二実施例の取付状態を示す分離斜視図であ
る。

【図４】第二実施例の組付け状態を示す断面図である。

【図５】第三実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】１ケトル１ａケトル２注水口２ａ注水口３開口縁３ａ開口下縁４浄化装置４ａ浄化装置４ｂ浄化装置５筒体６バケット部７係合フランジ８上面網体９下面網体１０固定部材１１室内１２浄化材１３メッシュ袋１４パイプ１５散水板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ケトルの水の注入口に嵌合し、係合する
筒体を有し、その筒体の上下面に網体を張設し、かつ、
その上下網体及び前記筒体で構成される内部に水の浄化
用材を収用してあることを特徴とするケトルの浄水化装
置。
【請求項２】少なくとも上面網体の表裏いずれかの略
中央部位に散水用板を備え、一部に気圧整合用の貫通パ
イプ部を備え、かつ、前記水の浄化用材は小ペレット群
としてメッシュ袋体に収納してあることを特徴とする請
求項１に記載のケトルの浄水化装置。