JPS637360Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、水道水、地下水等を過浄化する浄
水器に係る。

従来の浄水器は、その過器を水道栓に直結す
るものが一般的であつて、このものは水道水圧に
耐える構造にするためコスト高となり、かつ取付
けの手間を要し、またポツト型のものは浄化効果
の劣る欠点をもつているのである。

本考案者は、水道水、地下水、河川水その他の
汚水から塩素臭、、カルキ臭、浮遊物その他の有
害物を容易に除去でき、しかも製造コストの安価
な容器型の浄水器について工夫した結果、本考案
を達成したのである。

本考案は、銀添着活性炭素繊維やナイロン繊維
とから成るカートリツジフイルターとマグネツト
とを組込んだ過器を容器に適数個着脱自在に備
えて成り、塩素臭その他の異臭や浮遊物を容易に
除去すると共にまろやかな浄化水が得られるだけ
なく、フイルターの再生も容易で、かつ製造コス
トの安価な浄水器を提供することを目的とする。

本考案は、上端開口部に、外向きフランジを備
えた管状体の上部部材と、該上部部材の下端開口
部に着脱自在に水密に嵌着される上端開口部をも
ち、下端に流水通孔部を備え、かつ中間に段差部
を有する漏斗状の下部部材とからなるケーシング
内の上下部材の嵌着部位に、殺菌用銀剤が添着さ
れた繊維から成る過材を備えたカートリツジフ
イルターを着脱自在に備え、かつ上記段差部にマ
グネツトサポートを備えた異方性フエライト磁石
その他の磁石などからなる輪状マグネツトが備え
られてなる過器と、該過器を１個以上の適数
個を着脱自在に設けられてなる浄水用容器とから
構成されて成ることを特徴とする浄水器である。

本考案での浄水用容器は、過器が、その上端
開口部のフランジが係止して嵌合する嵌着通孔を
もつ隔水板が架設されて区分された上部空間部内
には、下端が下部空間部に開口する空気抜きパイ
プが隔水板上に立設され、下部空間部（過浄化
水溜り部）の周壁の下部には蛇口（過浄化水排
出口）設けられてなる浄水用容器であり、また
過器が、その上端開口部のフランジで係止して嵌
着される上端開口部をもち、空気抜きパイプを兼
ねる注ぎ口（過浄化水排出口）が底部（過浄
化水溜り部）の過浄化水を流出するように形成
されてなる浄水用容器である。

次に、本考案の実施の一例を図面で説明する。
第１図は本考案での過器の一部縦断説明正面
図、第２図は本考案でのカートリツジフイルター
の一部切欠斜視図、第３図は本考案での通水中空
管体付テーブル部材の斜視図、第４図は過器収
納容器の縦断正面図、第５図は本考案の使用状態
の斜視図、第６図は別の態様の本考案の使用状態
の斜視図、を示す。

図中、Ａは本考案での過器、Ｂは過器Ａが
着脱自在に設けられて本考案の浄水器を形成する
硬質樹脂たとえば、ポリカーボネイト樹脂からな
る過器収納浄水用容器（第２図、第３図参照）
を示す。

１は好ましくは透明プラスチツクからなる硬質
性の過器のケーシングで、上部部材２と下部部
材７とが着脱自在に結合されて成る過器ケーシ
ング、２は上端開口部が外向きフランジ形状３に
形成され、または上端開口部に外向きフランジ３
が設けられており、下端開口部には、下部部材７
の上端開口部に設けられた周壁８に螺合１０する
周壁４が設けられ、かつ該周壁４の基部に内向き
フランジ５が設けられた管状の上部部材、７は上
端開口部が、上部部材２の下端開口部の周壁４に
螺合１０する周壁８に形成され、該周壁８の基部
には、周壁４の先端とカートリツジフイルター１
３の下面外周縁とが当接されるように、内向けフ
ランジ様の突出部９が形成されており、下端開口
部が小径の流水通孔部１１に形成され、かつ中間
に段差部１２を有する、逆截頭円錐形（じようご
形状）の下部部材で、その上端開口部８と上部部
材２の下端開口部４とが螺合１０されて水密に
過器ケーシング１を形成する下部部材、１２は輪
状マグネツト１５が、内部に設けられる下部部材
７の段差部で、その内側周壁と輪状マグネツト１
５の外側周壁とが水密に当接されるように設けら
れた段差部、１３は円盤形体のカートリツジフイ
ルター（第１，２図参照）で、ケーシング１の、
上部部材２のフランジ５と下部部材７の突出部９
との間の長さと略等しい高さをもち、かつその直
径がケーシング１の内径と略等しい径をもち、上
記フランジ５と突出部９間のケーシング１の上下
の各部材２，７の結口部位１０の内側周壁に外側
周壁２０が密着して設けられるカートリツジフイ
ルター、その構成が上側壁と下側壁との全面に適
数個の小通水孔２２を有する円柱状中空体内に、
上側壁と下側壁とのそれぞれの内側面に紙３３
が設けられ、該紙３３間の中空部に殺菌用銀剤
添着の活性炭素繊維、ナイロン繊維などからなる
過体２１が充填されて成るカートリツジフイル
ター、１４はマグネツト１５の支持体の上部部材
で、円形テーブル１７の下面中央部に中空管体１
９が設けられており、その中空管体１９の基部
（テーブル１７直下）に通水小孔１８が適数個設
けられているマグネツトサポーターの上部部材
（テーブル部材）、１６はマグネツト１５の支持体
の下部部材で、上部のテーブル部材１４の中空管
体１９の下部（通水小孔１８の下方部）に密着嵌
合する中空管の下端開口縁に外向フランジを有す
るマグネツトサポーターの下部部材、１５は金、
クロームなどの鍍金がサビ止めになされている輪
状のマグネツトで、その中空部で支持体の中空管
体１９に設けられ、その外側周壁がケーシング１
の下部部材７の段差部１２の内側壁に水密に設け
られる、たとえば、異方性フエライト磁石からな
る輪形マグネツト、２３は過器Ａが着脱自在に
１個以上適数個収納される円筒形の大形過浄水
用容器（第４図は業務用の大形、第５図は家庭用
卓上型の小形の容器を示す）で、硬質合成樹脂な
どからなる、過浄水用容器、２４は過浄化用
容器２３の中央部から上部までの間の適宜の位置
に架設された隔水板で、過器Ａを保持する隔水
板、２７は隔水板２４に１個以上設けられた、
過器Ａの保持孔で、過器Ａのケーシング１の上
端開口部の外向きフランジ３が係止される保持
孔、２５は底板、２６は脚部、２８は注水孔部
で、水道からのホース２８′が接続されて水を注
入する注水孔部、２９はホース２９′が接続され
てオーバーフローの水を流出させる排水孔部、３
０は隔水板２４で隔離された上方空間部に設けら
れた空気抜きパイプで、使用に当り、隔水板２４
の下方空間部（過浄化水溜り部）に処理水が溜
るにつれて下方空間部の空気を上方空間部に流入
させるパイプ、３１はパイプ３０の上端３０と蓋
３４との間に設けられた間隙で、排水孔部２９の
取付位置よりも高く設けられるのが好ましい間
隙、３２は蛇口、を示す。また第５図に示すもの
は卓上用の浄水器で上部に過器が１個着脱自在
に装着され下部（過浄化水溜り部）にたまつた
処理水の注ぎ口３０′が大形での空気抜きパイプ
を省略し、蓋３４′を取りはづして水道または水
差しから水や湯を注ぐように形成されているので
ある。

本考案は、水道水を注水孔部２８から容器Ｂ内
に注入すると、水道水は過器Ａで過されて容
器底部に溜り、蛇口３２から必要量の過水を使
用することができるのである。もし、過能力を
越えて水道水が柱入されると排水孔部２９から排
出されるので、水道水を無駄にすることがないの
である。また底部（隔水板２４の下方部）に過
水が滞溜するにつれて、底部内の空気はパイプ３
０を介して排出されるのである故過処理が円滑
にできるのである。なお、容器上方部（隔水板２
４の上方部）に水位計を設けて、注入水量を制御
するようにするとオーバーフローも制御すること
もできるのである。家庭用の容器B′は小形で卓
上用として大変便利なものである。

また、容器に着脱自在に設けられる過器Ａ
は、そのケーシング１の上端開口部３から注入さ
れた水が、着脱自在に固定されているカートリツ
ジフイルター１３で過されて、テーブル部材１
４上に落下し、その周縁からマグネツト１５上に
落下し、まろやかにされてテーブル部材１４の通
孔１８を通り、テーブル部材１４の中空管体１９
を通り、ケーシング１の流水通孔部１１から排出
されるように形成されていると共に、ケーシング
１を分解し、カートリツジフイルター１３や支持
体に保持されたマグネツト等を容易に取出すこと
ができるので、フイルターの再生や各部材の洗滌
ができるようになつているのである。故に、本考
案によれば、まろやかでおいしい浄化水が得られ
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案での過器の一部切断正面図、
第２図は本考案でのカートリツジフイルターの斜
視図、第３図は本考案でのテーブル部材の斜視
図、第４図は本考案での容器の縦断正面図、第５
図は本考案の斜視図、第６図は本考案の別の態様
の斜視図、を示す。 Ａ……過器、Ｂ……過器収納容器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外向きフランジをもつ上端開口部を有する管状
   体の上部部材と、該上部部材の下端開口部に着脱
   自在に水密に嵌合される上端開口部を有し、下端
   が流水通孔部に形成され、かつ中間に段差部を備
   えた漏斗状の下部部材とからなるケーシングの上
   下の部材の嵌着部位の内側部に、殺菌用銀剤が添
   着された繊維からなる過材を備えたカートリツ
   ジフイルターを着脱自在に備え、かつ段差部にマ
   グネツトサーポートを備えたマグネツトが設けら
   れてなる過器と該過器が着脱自在に嵌着され
   る浄水用容器とから構成されて成り、浄水用容器
   が、過器からの過浄化水の溜り部と該溜り部
   の過浄化水の排出口を有してなることを特徴と
   する浄水器。