JP3002823U - 肩カバー付衿カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 就寝中の肩の冷えを防止する為の肩カバーで
あって、肩カバーを着用しても窮屈感はなく、そして着
脱可能な構造とし、冬季などの寒い時には何時でも取り
付けることが出来る肩カバー付衿カバーの提供。 【構成】 本発明の肩カバーは掛け布団の衿元に掛けら
れる衿カバーに逢着した構造としたものであり、肩カバ
ーの中央には首が入る切り込み部を形成し、またダブル
用の場合には切り込み部を２か所に設け、素材としては
保温性のあるものを用いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は就寝中の肩の冷えを防止する為の肩カバーを備えた掛け布団の衿カバ ーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

冬季においては、布団を着ても肩から上部は冷たい空気に当たってしまい、肩 の部分が冷たく感じることが多い。その為に、掛け布団を顔まで被って眠らねば ならず、それでも肩の部分には空気が当たる為に寒く、なかなか寝付けない場合 がある。就寝中に肩を冷やすことは風邪をひく大きな原因となる為に、出来るだ け肩に冷たい空気が当たらないように工夫しなければならない。

【０００３】 ところで、就寝中に肩に冷たい空気が当たらないようにする為、肩部を覆う着 用物が使用されている。色々なタイプが知られている訳であるが、一つには袖は ないが上着を短くしたようなもので、丈が胸元までの肩掛けがあり、また肩部に 巻つけて着用する肩パットも知られている。しかし、これらの物はあくまでも自 分の体に着用する型式のものであって、その為に、素材が厚いこともあり、着用 した状態で寝ることが窮屈となる。

【０００４】 更に、一種の掛け布団であって衿元に概略Ｖ型の切り込みを形成したものも知 られている。この切り込み部分には首が入るために、該掛け布団を顔まで掛けな くても肩部を覆うことが出来る。しかし、該切り込みは掛け布団と一体に成って いる為に、暖かくなって不必要な場合には邪魔になる。

【０００５】

【本考案が解決しようとする課題】

このように、冷たい空気が肩に当たることを防止する為に使用する従来の肩パ ットや肩掛けには上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこ れら問題点であり、あくまでも掛け布団型式で着脱自在な構造とし、直接体に着 用せず窮屈さを全く感じない肩カバー付衿カバーを提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は着用して寝ることの窮屈さを解消するように工夫した物であり、その 為に掛け布団の衿カバーに肩カバーを備えた構造とする。該肩カバーは衿カバー に逢着されて一体的に構成する。すなわち、肩カバーを必要とする時期は冬季に 過ぎないが、その時期だけ肩カバーを逢着した衿カバーを掛け布団に着用する。 そこで、衿カバーは掛け布団の衿元に取り付けられるが、その基本形態は従来通 りであり、掛け布団が入り得る大きさの袋状と成っている。ここで、衿カバー取 り付け手段は限定せず、ピンやボタン等を用いる。そして肩カバーは比較的厚手 で保温性のある素材が用いられ、形状は横長の長方形で、中央には概略Ｖ型の切 り込みが形成されている。上記掛け布団がダブル用の場合には衿カバーの大きさ はその分大きく成り、更に肩カバーも衿カバーに相当する大きさとなる。以下、 本考案に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案に係る肩カバー付衿カバーを示す実施例であり、同図において、 １は本考案に係る肩カバー付衿カバーであって、該肩カバー付衿カバーは衿カバ ー部２と肩カバー部３から形成されている。上記衿カバー部２は周知の通り袋状 をなしていて、掛け布団４の衿元に掛けられ、止着方法としてはピンやボタンが 用いられている。そして、肩カバー部３はこの衿カバー部２と一体的に形成され 、または衿カバー部２の縁に逢着される。

【０００９】 衿カバー部２のコーナーは切り欠かれて開口部が形成され、該開口部からは掛 け布団４のコーナー５、５が突出している。すなわち、衿カバー部２のコーナー を切り欠くことによって該衿カバー部２を掛け布団に掛け易くしている。そして 肩カバー部３は図１に示すごとく、切り欠かれたコーナーから延びて横長の長方 形を成し、その中央部にはＵ状の切り込み部６を形成したものであり、素材とし ては比較的厚手のものが用いられる。例えば、毛布、中綿入れキルティング地、 羽毛入れ布団等で保温性があるものを使用する。

【００１０】 図２は図１のＡ−Ａ断面図であり、袋状を成した衿カバー部２には掛け布団４ の一部が挿入し、該衿カバー部２の縁７に逢着した上記肩カバー部３が延びてい る。該肩カバー部３の形状は図１に示すように概略長方形であり、その中央には 切り込み部６を形成したものであるが、図３のように両側を斜めにカットして傾 斜させる場合もある。

【００１１】 図４は本考案の他の実施例である。この肩カバー付衿カバー１はダブル用であ って、ダブルの掛け布団に掛けて用いられる。したがって、衿カバー部２はその 横幅寸法が大きく、該衿カバー部２の縁には２枚の肩カバー部３ａ、３ｂが対を 成して逢着されている。勿論、各肩カバー部３ａ、３ｂの中央には切り込み部６ ａ、６ｂが形成され、両肩カバー部３ａ、３ｂの間には分離溝８が設けられて、 各肩カバー３ａ、３ｂは互いに拘束されることがないように成っている。

【００１２】 図５は本考案の肩カバー付衿カバーの使用状態を表している。衿カバー部２は 掛け布団４の衿元に掛けられ、また外れないようにピン等で止め付けされている 。そして、肩カバー部３は該衿カバー部２から延び、肩カバーぶ３の切り込み部 ６に首を入れて両肩に肩カバー部３が巻き付くように掛けられる。この場合、掛 け布団４の衿元は胸元まで届いているに過ぎず、すなわち顔近くまで掛ける必要 がない為に、掛け布団による体の圧迫感はなく、窮屈には感じない。以上述べた ように、本考案の肩カバー付衿カバーは、該衿カバーに肩カバーを備えたもので あり、次のような効果を得ることが出来る。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の肩カバー付衿カバーは掛け布団の一部として肩に掛けることが出来る 為に、すなわち体に着用するものではない為に窮屈感はない。また、該肩カバー は掛け布団と一体化されているものではなく、布団の衿カバーに取り付けられた 構造となっている為に、不必要な場合には取り外すことが出来、汚れた場合には 洗濯することも便利である。更に、衿カバーに設けられていることは、該衿カバ ーを取り外すことにより別の掛け布団に取り付けすることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の肩カバー付衿カバー。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図。

【図３】本考案の肩カバー付衿カバーの他の実施例。

【図４】本考案の肩カバー付衿カバーの他の実施例。

【図５】本考案の肩カバー付衿カバーの使用例。

【符号の説明】

１ 肩カバー付衿カバー ２ 衿カバー ３ 肩カバー ４ 掛け布団 ５ コーナー ６ 切り込み部 ７ 縁 ８ 分離溝

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 就寝中に肩に掛ける肩カバーにおいて、
   該肩カバー部は横長の長方形で、毛布、中綿入れキルテ
   ィング地、羽毛入り布団等で保温性のある素材を用い、
   中央には切り込み部を形成し、該肩カバー部の縁を掛け
   布団の衿元に掛ける衿カバー部に逢着したことを特徴と
   する肩カバー付衿カバー。
2. 【請求項２】 就寝中に肩に掛ける肩カバーにおいて、
   該肩カバー部は横長の長方形で、毛布、中綿入れキルテ
   ィング地、羽毛入り布団等で保温性のある素材を用い、
   そして所定の間隔をおいて２か所に切り込み部を形成
   し、また中央を切断して分離溝を設け、肩カバー部の縁
   をダブル用の掛け布団の衿元に掛ける衿カバー部に逢着
   したことを特徴とする肩カバー付衿カバー。