JP3002814U - 診断テスター付トイレットペーパーホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排泄物に接触させたときの色変化で健康状態
の診断ができる診断テスター３による健康管理におい
て、使用に便利でかつ邪魔になったり保存上の問題を生
じにくい場所に診断テスター３を常備できるようにし、
この健康管理を面倒なく行えるようにする。 【構成】 トイレットペーパーホルダーのホルダー軸１
をキャップ２付の筒状とし、この中に診断テスター３を
収容させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、健康管理等に便利なトイレットペーパーホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近では、尿又は便に接触させることで人体の健康状態を診断することができ る種々の診断テスターが開発されている。

【０００３】 上記診断テスターは、通常、尿や便に含まれる所定の成分の有無によって変色 する試薬を付設したもので、例えば糖尿病の診断、尿酸値の検出、潜血の検出、 更には妊娠の検出等、種々の人体の状態を診断するためのものが市販されている 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような種々の診断テスターで日常的に健康状態をチェック することは殆ど行われていないのが現状である。

【０００５】 その原因としては、わざわざこれらの診断テスターを買い整え、それを用意し てトイレに入る煩わしさが挙げられる。また、診断テスターをトイレ内に用意し ておいても、手の届きにくい場所に収納しておいたのでは使用しにくく、かとい っていいかげんな場所に置いたのでは邪魔になったり保存上の問題を生じる。

【０００６】 本考案は、このような現状に鑑みてなされたもので、使用に便利でかつ邪魔に なったり保存上の問題を生じにくい場所に診断テスターを常備できるようにする ことで、診断テスターによる健康管理を面倒なく行えるようにすることを目的と する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 このために本考案で講じた手段を一実施例に対応する図１で説明すると、本考 案では、トイレットペーパーホルダーのホルダー軸１をキャップ２を有する筒状 とし、このホルダー軸１内に、排泄物に接触させることで診断結果を表示する診 断テスター３を収容させることとしているものである。

【０００８】

【作用】

トイレットペーパーホルダーは殆どの家庭に備えられており、しかも使用しや すい位置に取り付けられている。従って、このトイレットペーパーホルダーに診 断テスター３を収容させておけば、使用しやすい位置に診断テスター３を常備す ることができる。

【０００９】 一方、トイレットペーパー４の芯はかなり大径の筒体であることから、ホルダ ー軸１をある程度大径にしても使用上の問題はない。このため、ホルダー軸１を 適当な径の筒状とすれば、その中に診断テスター３を充分収容でき、しかも診断 テスター３が邪魔になることもない。加えて、このホルダー軸１がキャップ２付 であることで、良好な保存性を得ることができる。

【００１０】

【実施例】

まず、図１及び図２に基づいて本考案の第１の実施例を説明する。

【００１１】 図１に示されるトイレットペーパーホルダーは、最も一般的な両持ち式のホル ダー軸１を有するものである。このホルダー軸１は、一端側に設けられた蛇腹部 ５を押し縮めて、ホルダー本体６の両側壁部７，７間に押し込み、両端の突起８ ，８を両側壁部７，７の小孔（図示されていない）に嵌め込むことで取り付けら れているものである。

【００１２】 ホルダー軸１は、図２に明示されるように、筒状をなし、一端部にはキャップ ２が嵌め込まれ、内部には診断テスター３が収容されている。この診断テスター ３としては、排泄物に接触させることで人体の状態の診断結果を表示するもので あれば特に制限はなく、例えば糖尿病の診断、尿酸値の検出、潜血の検出、妊娠 の検出等に使用されている、市販の診断テスター３を用いることができる。

【００１３】 診断テスター３を使用する場合、ホルダー軸１の蛇腹部５を押し縮めて、ホル ダー本体６からホルダー軸１を取り外し、キャップ２を開けて診断テスター３を 取り出せばよい。

【００１４】 特に診断テスター３が、排泄物に接触することによる試薬の色変化によって診 断結果を表示するものである場合、トイレットペーパー４に被さる上蓋９の表面 （上面）に、どの程度の色変化でどのような診断結果となるかを判別するための 対比基準色１０を診断内容の説明と共に表示しておくことが好ましい。上蓋９の 表面に対比基準色１０を表示しておくと、見やすく、しかもその場で診断結果を 知ることができる。

【００１５】 次に、図３及び図４に基づいて本考案の第２の実施例を説明する。

【００１６】 図３に示されるトイレットペーパーホルダーは、片持ち式のホルダー軸１を有 するものである。このホルダー軸１は、その一端側のみがホルダー本体６の側壁 部７に取り付けられ、ホルダー軸１の他端は自由端となっているものである。

【００１７】 トイレットペーパー４は、上記ホルダー軸１の自由端側から差し込むことで、 ホルダー軸１を外すことなくセットすることができる。また、トイレットペーパ ー４上に被せられる上蓋９には、少なくとも前記ホルダー軸１の自由端側に、ト イレットペーパー４側面（図面上手前側の側面）に当接する側壁部１１が設けら れている。この上蓋９の側壁部１１は、トイレットペーパー４を引き出すときに 、トイレットペーパー４がホルダー軸１の自由端側から抜け落ちるのを防止する ものである。

【００１８】 ホルダー軸１は、図４に明示されるように、筒状をなし、その自由端側にはキ ャップ２が嵌め込まれ、中には診断テスター３が収容されている。

【００１９】 診断テスター３を使用する場合、ホルダー軸１のキャップ２側の自由端は露出 した状態にあるので、ホルダー軸１を取り外すことなく、キャップ２を開けて診 断テスター３を取り出すことが可能である。また、ホルダー軸１を、ホルダー本 体６から取り外すことができれば、ホルダー軸１内の深部に入った診断テスター ３も容易に取り出せ、更に使いやすくなるので好ましい。

【００２０】 診断テスター３が、排泄物との接触による試薬の色変化によって診断結果を表 示するものの場合、トイレットペーパー４に被さる上蓋９の表面に対比基準色１ ０を診断内容の説明と共に表示しておくことが好ましいのは第１の実施例と同様 である。

【００２１】 更に、図５及び図６に基づいて本考案の第３の実施例を説明する。

【００２２】 図５に示されるトイレットペーパーホルダーは、ホルダー本体６に取り付けら れたコ字形のアーム１２の前腕部がホルダー軸１となったものである。

【００２３】 更に説明すると、コ字形のアーム１２の後腕部は、ホルダー本体６に回転自在 に支持されており、これによって、アーム１２の前腕部は上下に傾動自在となっ ている。また、このアーム１２の前腕部は先端が自由端となったホルダー軸１と なっている。

【００２４】 トイレットペーパー４は、前記第２の実施例と同様に、上記ホルダー軸１の自 由端側から差し込むことで、ホルダー軸１を外すことなくセットすることができ る。また、トイレットペーパー４上に被せられる上蓋９には、少なくとも前記ホ ルダー軸１の自由端側に、トイレットペーパー４側面（図面上奥側の側面）に当 接する側壁部１１が設けられている。この上蓋９の側壁部１１は、トイレットペ ーパー４を引き出すときに、トイレットペーパー４がホルダー軸１の自由端側か ら抜け落ちるのを防止するものである。

【００２５】 ホルダー軸１は、図６に明示されるように、筒状をなし、その自由端側にはキ ャップ２が嵌め込まれ、中には診断テスター３が収容されている。

【００２６】 診断テスター３を使用する場合、ホルダー軸１のキャップ２側の自由端は露出 した状態にあるので、前記第２の実施例と同様に、ホルダー軸１を取り外すこと なく、キャップ２を開けて診断テスター３を取り出すことが可能である。また、 アーム１２のホルダー軸１部分を取り外すことができれば、ホルダー軸１内の深 部に入った診断テスター３も容易に取り出せ、更に使いやすくなるので好ましい 。

【００２７】 診断テスター３が、排泄物との接触による試薬の色変化によって診断結果を表 示するものの場合、トイレットペーパー４に被さる上蓋９の表面に対比基準色１ ０を診断内容の説明と共に表示しておくことが好ましいのは第１の実施例と同様 である。

【００２８】 図７は、カバー１３を設ける場合の一実施例を示すもので、このカバー１３自 体は一般に広く使用されているものと同様のものである。即ち、一端側に、上蓋 ９（図１参照）を差し込む上蓋カバー部１４を有し、他端側に、予備のトイレッ トペーパー４’を収容する、環状の予備ペーパー収容部１５を有するものである 。

【００２９】 カバー１３の上蓋カバー部１４の表面には、対比基準色１０が表示されている 。このようなカバー１３に対比基準色１０を表示するようにすれば、使用者が自 己の使用する診断テスター３に応じた対比基準色１０が付されたカバーを選択し て付けることができるので、種々の診断テスター３に対応する多種の対比基準色 １０を一度に表示する必要がない。また、カバー１３は、布、プラスチックシー ト又はこれらの積層シート等で構成されており、確度の高い対比基準色１０を付 しやすい利点もある。

【００３０】 予備パーパー収容部１５は必ずしも必要なものではないが、これを設けてその 中に予備のトイレットペーパー４’を収容した場合、このトイレットペーパー４ ’の芯にホルダー本体６のホルダー軸１（図１参照）と同じホルダー軸１’を差 し込んでおくことができる。特にこのホルダー軸１’からはその中に収容された 診断テスター３（図２参照）を取り出しやすい利点がある。また、この場合、ホ ルダー本体６のホルダー軸１（図１参照）内には診断テスター３を収容させてお かなくてもよい。

【００３１】

【考案の効果】

本考案は、以上説明した通りのものであり、使用に便利でかつ邪魔になったり 保存上の問題を生じにくい場所に診断テスター３を常備できるので、診断テスタ ー３による健康管理が面倒なく行えるようになるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す斜視図である。

【図２】図１に示されるホルダー軸部分の断面図であ
る。

【図３】本考案の第２の実施例を示す斜視図である。

【図４】図３に示されるホルダー軸部分の断面図であ
る。

【図５】本考案の第３の実施例を示す斜視図である。

【図６】図５に示されるホルダー軸部分の断面図であ
る。

【図７】カバーを設ける場合の一実施例を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１，１’ ホルダー軸 ２ キャップ ３ 診断テスター ４ ，４’トイレットペーパー ５ 蛇腹部 ６ ホルダー本体 ７ 側壁部 ８ 突起 ９ 上蓋 １０ 対比基準色 １１ 側壁部 １２ アーム １３ カバー １４ 上蓋カバー部 １５ 予備ペーパー収容部

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホルダー軸が、キャップを有する筒状を
   なし、しかも排泄物に接触させることで診断結果を表示
   する診断テスターを収容していることを特徴とする診断
   テスター付トイレットペーパーホルダー。
2. 【請求項２】 ホルダー軸が、キャップを有する筒状を
   なし、しかも排泄物に接触させることによる色変化で診
   断結果を表示する診断テスターを収容しており、トイレ
   ットペーパーに被さる上蓋の表面側には、診断テスター
   の色変化による診断結果を判別するための対比基準色が
   表示されていることを特徴とする診断テスター付トイレ
   ットペーパーホルダー。
3. 【請求項３】 ホルダー軸が、一端がホルダー本体に取
   り付けられ、他端がキャップを有する自由端となった筒
   状の片持ち式で、しかも排泄物に接触させることによる
   色変化で診断結果を表示する診断テスターを収容してお
   り、トイレットペーパーに被さる上蓋が、少なくとも前
   記ホルダー軸の自由端側に、トイレットペーパー側面に
   当接する側壁部を有していると共に、この上蓋の表面側
   には、診断テスターの色変化による診断結果を判別する
   ための対比基準色が表示されていることを特徴とする診
   断テスター付トイレットペーパーホルダー。
4. 【請求項４】 ホルダー軸がホルダー本体から取り外し
   可能となっていることを特徴とする請求項３の診断テス
   ター付トイレットペーパーホルダー。
5. 【請求項５】 後腕部分がホルダー本体に回転自在に支
   持されたコ字形のアームの前腕部分が、上下に傾動自在
   でかつ先端がキャップを有する自由端となった筒状のホ
   ルダー軸で、しかも排泄物に接触させることによる色変
   化で診断結果を表示する診断テスターを収容しており、
   トイレットペーパーに被さる上蓋が、少なくとも前記ホ
   ルダー軸の自由端側に、トイレットペーパー側面に当接
   する側壁部を有していると共に、この上蓋の表面側に
   は、診断テスターの色変化による診断結果を判別するた
   めの対比基準色が表示されていることを特徴とする診断
   テスター付トイレットペーパーホルダー。
6. 【請求項６】 アームのホルダー軸部分が取り外し可能
   であることを特徴とする請求項５の診断テスター付トイ
   レットペーパーホルダー。
7. 【請求項７】 上蓋にカバーが被せられており、上蓋表
   面側のカバー表面に、診断テスターの色変化による診断
   結果を判別するための対比基準色が表示されていること
   を特徴とする請求項２ないし６いずれかの診断テスター
   付トイレットペーパーホルダー。
8. 【請求項８】 カバーが、予備のトイレットペパーを収
   容する予備ペーパー収容部を有しており、この予備ペー
   パー収容部に収容されたトイレットペーパーの芯に、ホ
   ルダー本体のホルダー軸と同じホルダー軸が差し込まれ
   ていることを特徴とする請求項７の診断テスター付トイ
   レットペーパーホルダー。
9. 【請求項９】 予備のトイレットペーパーの芯に差し込
   まれたホルダー軸にのみ診断テスターが収容されている
   ことを特徴とする請求項８の診断テスター付トイレット
   ペーパーホルダー。