JP2598856Y2 - 採便器具 - Google Patents

採便器具

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JP2598856Y2
JP2598856Y2 JP1993051534U JP5153493U JP2598856Y2 JP 2598856 Y2 JP2598856 Y2 JP 2598856Y2 JP 1993051534 U JP1993051534 U JP 1993051534U JP 5153493 U JP5153493 U JP 5153493U JP 2598856 Y2 JP2598856 Y2 JP 2598856Y2
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和之 大石
慎一 恵木
敏 尾花
裕司 金子
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、便試料を採取するため
の採便器具に関し、特に、便試料を定量的にかつ衛生的
に採取することを可能とする構造が備えられた採便器具
に関する。
【0002】
【従来の技術】便潜血、すなわち糞便中に混入している
血液は、消化器系疾患の指標となるため、該疾患の検査
に広く用いられている。
【0003】便潜血検査法としては、血液中のヘモグロ
ビンHbの有するパーオキシダーゼ様活性を利用した化
学法と、抗ヒトHb抗体を利用した免疫法とが存在す
る。いずれの検査法においても、操作が簡便であり、か
つ正確に測定できる装置が開発されつつある。
【0004】上記のような便潜血測定装置に便試料を供
給するための治具として、全体が略棒状の小型の採便器
具が種々提案されている。例えば、実開平1−8566
8号公報には、糞便懸濁用の液体を収納した容器と組み
合わされて用いられる便採取棒が開示されている。この
便採取棒では、先端部が平面にまたは角度を付して構成
されており、かつその底面に便をさらうための溝が設け
られている。
【0005】また、実開平1−158964号公報に
は、先端にテーパーが付けられてくさび状とされてお
り、該くさび状部分の端部に便を付着させるためのシボ
面が形成されている略棒状の採便器具が開示されてい
る。ここでは、上記シボ面に便が付着されることにな
る。
【0006】さらに、実開平3−44664号公報に
は、ピンセット状の採便器具が開示されている。この採
便器具では、採便器具の両端の先端部近傍において、内
面に凹凸またはくぼみが形成されており、該凹凸または
くぼみに便試料が採取されることになる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来のいずれ
の採便器具においても、実際の使用に際しては、糞便を
採便器具に付着させた後、余剰の便を紙または布等で拭
き取る必要があった。従って、便を定量的に採取するこ
とが困難であり、かつ採便作業が極めて不衛生であっ
た。
【0008】本考案は、上述した従来の採便器具の欠点
を解消し、便試料を定量的に採取することが容易であ
り、かつ採便作業を衛生的に行うことを可能とする構造
を備えた片手操作用採便器具を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、便試料を採取
するための採便器具であって、外表面の一部に開いてお
り、かつ便試料を収納するための凹部が設けられ、下端
が略半球 状の採便器具本体と、前記採便器具本体の凹部
が形成されている前記外表面上をスライドし得るよう
に、前記採便器具本体に組み合わされ、先端が ナイフエ
ッジ状の余剰便除去部材とを備え、上記採便器具本体と
上記余剰便除去部材とが弾性部材により連結されてお
り、かつ、該弾性部材の張力によって、余剰便除去操作
時以外は、上記余剰便除去部材が上記凹部を露出させた
状態にあることを特徴とする片手操作用採便器具であ
る。
【0010】本考案では、上記採便器具本体の下端が略
半球状に形成されている。上記採便器具本体に連結され
た余剰便除去部材については、特に形状の制限はなく、
採便器具本体に連結されており、かつ上記採便器具本体
の凹部が形成されている外表面上をスライドし、さら
に、その先端がナイフエッジ状とされ ていればよい。
【0011】また、上記凹部の形状についても、特に限
定されるものではなく、所望量の便を収納し得る限り、
例えばくぼみ、溝もくしは穴などの任意の形状とするこ
とができ、かつ凹部は複数形成されていてもよい。ま
た、凸部及び凹部が繰り返されている凹凸形状により、
複数の上記凹部を形成してもよい。
【0012】また、上記余剰便除去部材は、採便器具本
体に対してばねなどの弾性部材により連結され、弾性部
材の張力によって、余剰便除去操作時以外は、余剰便除
去部材が凹部を露出させた状態にあるものであり、凹部
を覆う位置から凹部を露出させる位置まで弾性部材の付
勢力によってスライドし得るように構成されているの
で、余剰便除去操作は片手のみで行うことが可能であ
る。
【0013】
【作用】本考案の採便器具では、採便器具本体の上記凹
部に便試料が採取される。この凹部は採便器具本体の外
表面の一部に開いており、かつ上記余剰便除去部材が凹
部の形成されている採便器具本体の外表面上をスライド
することができる。従って、便を凹部に採取した後、該
凹部が形成されている外表面上において余剰便除去部材
を弾性部材の付勢力に逆らってスライドさせ、それによ
って凹部から盛り上がって付着している余剰便を先端が
ナイフエッジ状の余剰便除去部材により取り去ることが
できる。よって、凹部の容積に応じた量の便試料を確実
に採取することができる。
【0014】
【考案の効果】本考案の採便器具によれば、採便器具本
体の凹部に便を採取した後、余剰便除去部材を採便器具
本体の外表面上を弾性部材の付勢力に逆らってスライド
させるだけで、余剰便を除去することができる。従っ
て、片手のみ の操作によって、凹部の形状に応じた量の
便試料を確実に採取することができ、かつ余分な便を除
去するための紙や布等で拭き取るといった衛生的でない
作業を省略することが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本考案の実施例に係
る採便器具を説明することにより、本考案を明らかにす
る。
【0016】図1は、本考案のの実施例に係る採便器具
を説明するための断面図である。
【0017】採便器具1は、全体が略棒状の採便器具本
体2と、採便器具本体2に対してばね3により連結され
た余剰便除去部材4とを有する。採便器具本体2は、合
成樹脂等の適宜の保形性を有する材料より構成され、全
体が図示のように下端が略半球状の形状を有する。採便
器具本体2の下端2a近傍には、外表面に凹部2bが形
成されている。凹部2bは、採取した便試料を定量的に
収納するために設けられている。本実施例では、凹部2
bは、断面が半月状の形状を有するように形成されてい
るが、凹部2bは、角溝を形成することにより、あるい
は適宜の形状の穴を形成することにより構成されていて
もよい。また、複数の凹部2bを形成してもよい。
【0018】採便器具本体2の上端側には、フランジ部
2cが構成されている。フランジ部2cは、ばね3の一
端を固定するために設けられている。ばね3は、引っ張
りばねで構成されており、常時は、図1に示されている
ように、余剰便除去部材4が、採便器具本体2のフラン
ジ2c側に付勢されており、それによって凹部2bが露
出されている。なお、ばね3に代えて、ゴムのような弾
性材料よりなる付勢手段を用いてもよい。
【0019】余剰便除去部材4は、例えば合成樹脂より
なり、図示のように、その内面が採便器具本体2の側面
に合致した形状を有するように構成されている。また、
余剰便除去部材4は、上端側において、採便器具本体の
同方向に延びるツメを有し、該ツメにより採便器具本体
2から側方に脱落しないように取り付けられている。従
って、余剰便除去部材4は、内面が採便器具本体2の外
表面に接触しながら、採便器具本体2の長さ方向にわた
ってスライドし得るように構成されている。
【0020】なお、本実施例では、図示のように余剰便
除去部材4の先端4c側に傾斜面4dが形成されてお
り、それによって先端4cがナイフエッジ状に構成され
ている。従って、上記凹部2b上に盛り上がっていた余
剰便がより確実に除去される。もっとも、余剰便除去部
材4の先端側は、上記のような傾斜面4dを有するもの
でなくともよく、その場合であっても、凹部2b上に盛
り上がっていた余剰分の便試料は余剰便除去部材4によ
って除去することができる。
【0021】使用に際しては、図2(a)に示すよう
に、凹部2bが露出されている採便器具本体2を糞便中
に突き刺し、凹部2bに便試料7を採取する。しかる
後、ばね3の付勢力に逆らって余剰便除去部材4を下端
2a側にスライドさせ、凹部2b上に付着していた余剰
な便試料を余剰便除去部材4により掻き取り、先端側に
落下させる。このようにして、凹部2bの容積に応じた
量の便が確実に採取されるので、余剰便を除去する際
に、採便器具を紙や布等で拭う必要はない。
【0022】また、余剰便を除去した後には、余剰便除
去部材4から指を離し、開放することにより、ばね3の
付勢力により、余剰便除去部材4は、当初の位置に戻さ
れる。その結果、凹部2b内に採取された便試料が露出
される。この状態で、便試料を懸濁する液体中に採便器
具本体2を浸漬することにより、採取した便試料を懸濁
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の採便器具の断面図。
【図2】(a)及び(b)は、採便器具を使用する状態
を説明するための各斜視図。
【符号の説明】
1…採便器具 2…採便器具本体 2b…凹部 4…余剰便除去部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 33/48

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便試料を採取するための採便器具であっ
    て、 外表面の一部に開いており、かつ便試料を収納するため
    の凹部が設けられ、 端が略半球状の採便器具本体と、 前記採便器具本体の凹部が形成されている前記外表面上
    をスライドし得るように、前記採便器具本体に組み合わ
    され、先端がナイフエッジ状の余剰便除去部材とを備
    え、 上記採便器具本体と上記余剰便除去部材とが弾性部材に
    より連結されており、かつ、該弾性部材の張力によっ
    て、余剰便除去操作時以外は、上記余剰便除去部材が上
    記凹部を露出させた状態にあることを特徴とする片手操
    作用採便器具。
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