JP3002607U - 生理用ショーツ - Google Patents

生理用ショーツ

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JP3002607U JP1994003135U JP313594U JP3002607U JP 3002607 U JP3002607 U JP 3002607U JP 1994003135 U JP1994003135 U JP 1994003135U JP 313594 U JP313594 U JP 313594U JP 3002607 U JP3002607 U JP 3002607U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウィング付きナプキンを用いる場合に、折り
返したウィングが外から見えないようにすると共に、ウ
ィングをめくれにくくする。 【構成】 ショーツ本体(11)の股間部の内面に防水
布(12)を配置し、該防水布の前後両端および該前後
両端近傍の両側部をショーツ本体と縫着する一方、該防
水布の両側部は上記前後両端近傍以外はショーツ本体と
縫着せずに遊離させ、かつ、上記防水布の遊離させた部
分は、両側縁部をショーツ本体より突出させないと共
に、その両側縁部に沿ってギャザーを設けている。ナプ
キンのウィングは上記防水布とショーツ本体との縫着し
ていない部分に折り込み、防水布の裏面に止着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は生理用ショーツに関し、特に、ウィング、サイドガード等と呼ばれて いる両側より突出した折り返し止着片を設けたナプキンを使用する場合に好適に 用いられる生理用ショーツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々のタイプの生理用ショーツが提供されているが、近時、汎用されだ した折り返し止着片が付いたナプキン(以下、ウィング付きナプキンと称す)に 対して好適に用いられる生理用ショーツは提供されていない。
【0003】 図7に示すように、上記ウィング付きのナプキン1は、略長方形状のナプキン 本体1aの両側に折り返し自在にウィング1bを突出し、該ナプキン本体1aと ウィング1bの裏面に夫々接着剤を塗布した剥離紙3でカバーして塗布しており 、使用時には、ショーツの股部の内面にナプキン本体1aの剥離紙3を剥がして 当てがった後、ウィング1bの剥離紙3を剥がして、ショーツの股部の両側より 外面に折り返して、接着剤によりショーツの外側に止めるようにしている。 このように、ウィング1bをショーツに接着剤で止めることにより、ナプキン 1の位置ずれを防ぎ、ショーツと一体感を持たせることが出来るため、近時、汎 用されている。
【0004】 ナプキンの位置ずれを防止する生理用ショーツとして、従来、例えば、図8( A)(B)に示すような、ショーツ本体5の股部5aの内面に、弾性支持体6を 若干引っ張った状態で前後両端をショーツ本体5に止着し、該弾性支持体6の中 央部に間隔をあけて貫孔6aを設けたものが提案されている。該生理用ショーツ では、ナプキン7を弾性支持体6の上面に重ね、穴6aにナプキン7を食い込ま せるようにしている。(実公昭42−13156号)
【0005】 また、図9に示す従来の生理用ショーツでは、ショーツ本体5’の股間部内面 に、伸縮性生地8を介して防水布9を配置して、これら伸縮性生地8と防水布9 の前後両端をショーツ本体5’に縫着する一方、両側を縫着せずに浮かせた状態 とし、かつ、防水布9の幅をショーツ本体5’の股間部5a’の幅より広くして 、防水布9の両側縁部をショーツ本体5’よりも突出させている。(実開昭63 −117523号) 上記生理用ショーツでは防水布9を裏面側より伸縮性生地8で弾性支持して、 防水布9の上面(内面側)に当てるナプキン7を安定支持して、位置ずれの防止 を図ると共に、防水布9の幅をショーツ本体5’より広げていることにより、シ ョーツ本体5’の汚れを防止するようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
通常の、防水布の全体がショーツ本体に縫着された生理用ショーツでは、ウィ ング付きナプキンを用いた場合、生理用ショーツの股部の外面に、折り返して巻 き付けたウィングが現れるため、ナプキンを装着していることが外から分かる欠 点がある。 家庭以外でショーツだけになる場合は極めて少ないが、例えば、会社等におい て私服から制服に着替える場合、旅館等で風呂に入る場合等にショーツだけにな ることもあり、この場合に、ショーツからナプキンのウィングが見えることは好 ましくない。 また、ショーツの両側端縁より折り返して外側にウィングを止めると、ウィン グが股内面に直接接触して、股間の動きによりウィングがめくれることがあると 共に、この生理用ショーツの上に重ねて着用するガードル、ストッキング等の他 の衣類と擦れて、ウィングが剥がれて、めくれてしまいやすい問題がある。
【0007】 上記図8に示す生理用ショーツでは、弾性支持体6の前後両端のみをショーツ 本体5に縫着して、両側は縫着していないため、弾性支持体6とショーツ本体5 との間に、ナプキン1のウィング1bを折り返して挿入することは可能である。 しかしながら、弾性支持体6の貫孔6aからナプキン本体1aが食い込んで、 弾性支持体6とショーツ本体5の間にナプキン本体1aが突出しているため、弾 性支持体6の両側より、ウィング1bを折り返しても、突出したナプキン本体1 aが位置するため、折り返しにくい問題がある。 また、上記ショーツでは弾性支持体6の左右両側は縫着されていないため、大 きな空間が発生し、ウィングの折り返し位置が特定しづらく、ナプキンが正規位 置からずれて位置決めされやすい欠点がある。
【0008】 さらに、弾性支持体6とショーツ本体5との間に折り返したウィング1bは弾 性支持体6の裏面(下面)に接着剤で止めるが、其の際、弾性体6とショーツ本 体5との間の隙間が小さいと、止着作業がやりにくく、折り返したウィング1b が弾性支持体6に止着せずに、ナプキン本体1aの裏面に接着しやすい。 上記弾性支持体6は若干引張状としているだけであるため、ショーツ本体5と の間に隙間は小さく、上記折り返したウィングを挿入して弾性支持体の裏面に接 着させる作業がやりにくい。よって、この生理用ショーツをウィング付きのナプ キンに好適に用いることは出来ない。
【0009】 また、図9に示す生理用ショーツでも、防水布9および伸縮性生地8の両側を ショーツ本体5’に縫着していないため、防水布9と伸縮性生地8の間、あるい は伸縮性生地8とショーツ本体5’との間に折り込むことは可能である。 しかしながら、防水布9がショーツ本体5’の幅より大きいため、防水布9の 上面にあてるナプキン本体1aの両側から折り曲げるウィング1bはショーツ本 体5’より外側へ突出して、ウィング1bが外から見える欠点を解消できない。 また、防水布9と伸縮性生地8とショーツ本体5’との3枚重ねになっている ため、ウィング1bの折り込み位置が一定せず、よって、逆にずれて位置決めさ れやすくなる等、この生理用ショーツもウィング付きナプキンに好適に用いる事 は出来ない。
【0010】 本考案は、上記した問題に鑑みてなされたもので、折り返したウィングが外か ら見えないようにすると共に、この折り返したウィングを外から見えない位置の ショーツの一部に、簡単確実に止着できるようにし生理用ショーツを提供するこ とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、請求項1で、ショーツ本体の股間部の内 面に防水布を配置し、該防水布の前後両端および該前後両端近傍の両側部をショ ーツ本体と縫着する一方、該防水布の両側部は上記前後両端近傍以外はショーツ 本体と縫着せずに遊離させ、かつ、 上記防水布の遊離させた部分は、両側縁部をショーツ本体より突出させないと 共に、その両側縁部に沿ってギャザーを設けていることを特徴とする生理用ショ ーツを提供するものである。
【0012】 上記防水布のショーツ本体から遊離した部分の幅は、該部分を重ね合わせるシ ョーツ本体の幅より小さく設定することが好ましい。(請求項2)
【0013】 上記防水布の両側縁部に設けるギャザーは、防水布の両側縁部に細幅の平ゴム を縫着して形成することが好ましい。(請求項3) また、上記ショーツ本体の股間部にも、その両側縁部にギャザーを設け、該ギ ャザーを、細幅の平ゴムをショーツ本体に縫着して形成することが好ましい。( 請求項4)
【0014】 上記防水布は、伸縮性布の内面あるいは内外両面に防水加工を施している。( 請求項5) 例えば、ナイロン繊維からなる伸縮性布の内面あるいは内外両面にポリウレタ ン樹脂等による防水性、撥水性のある被膜をコーティングして防水加工を施して いる。 上記防水布の伸縮性は、前後方向の伸びを幅方向の伸びより大きくしている。 上記ショーツ本体の股間部を、他の部分と別体のマチ布で形成し、該マチ布の 内面にも防水加工を施すことが好ましい。(請求項6)
【0015】 上記防水布に、抗菌脱臭性能を持たせることが好ましい。(請求項7) さらに、ショーツ本体は通気性を有すると共に、肌に優しい天然繊維からなる 素材で、かつ、縦・横いずれの方向にも伸びる伸縮性布で形成することが好まし い。
【0016】
【作用】
上記請求項1に記載の生理用ショーツによれば、ウィング付きナプキンの略長 方形状のナプキン本体を、その裏面の剥離紙を剥がして防水布の内面(上面)に 当てがい、剥離紙の裏面側の接着剤により防水布にナプキン本体を止めた後、ウ ィングの裏面側の剥離紙を剥がし、防水布とショーツ本体の間に折り返して、剥 離紙の裏面側の接着剤により防水布の裏面側に止め、位置ずれを防止した状態で 、ナプキンをショーツ本体に固定する。
【0017】 防水布とショーツ本体との間に折り返したウィングは、防水布の両側端がショ ーツ本体より突出していないため、ウィングは外側に出ず、外部から殆ど見えな い。 また、股内面にはショーツ本体の両側端縁が接触するが、ウィングがショーツ 本体から突出していないため、股の動きによりウィングのめくれが防止出来る。 かつ、ウィングは防水布とショーツ本体の隙間に挿入して、防水布の裏面に止め られて、隙間に保持されるため、ショーツ本体の外側に止める場合と比較して、 外側に着用するガードル、ストッキング等の他の衣類と擦れて、ウィングがはが れて、めくれること等もない。 さらに、ウィングを折り返す時に、防水布の両側にギャザーを設けて中央部が 膨らむようにしているため、上方に膨らませると、ショーツ本体との間の上下方 向の隙間を大きくでき、よって、この隙間へウィングを折り返して簡単に挿入で きると共に、防水布の裏面への接着も容易にできる。 一方、防水布の両側部の前後両端近傍はショーツ本体と縫着して、ショーツ本 体との遊離部を前後方向では余り大きくしていないため、ウィングを正規止着位 置から大きくズレることなく、防水布の裏面側に止めることが出来る。即ち、ナ プキン本体に対して、ウィングを直交する方向に折り曲げて、防水布とショーツ 本体との間に挿入して止めることができ、両側のウィングの止め位置のズレによ りナプキン本体まで斜めに取り付けられることがないようにしている。
【0018】 請求項2に記載のように、防水布のショーツ本体から遊離した部分の幅を、該 部分を重ね合わせるショーツ本体の幅より小さく設定した場合には、ウィングは ショーツ本体から全く突出せず、外部から完全に見えない。 また、この場合、ウィングは股内面と全く接触せず、上記股の動きによりウィ ングのめくれを一層確実に防止することができる。
【0019】 また、請求項3に記載のように、上記防水布の両側縁部に設けるギャザーを、 防水布の両側縁部に細幅の平ゴムを縫着して形成すると、肌への当たりを柔らか くすることが出来る。 さらに、請求項4に記載のように、上記ショーツ本体の股間部の両側縁部にギ ャザーを設け、該ギャザーを、細幅の平ゴムをショーツ本体に縫着して形成する と、ウィングを防水布とショーツ本体との間に折り込む時、防水布を上側に膨ら ませる一方、ショーツ本体を下側へ膨らませると、防水布とショーツ本体の間の 隙間をより大きくでき、ウィングの折り込み及び防水布の裏面への接着を簡単確 実に行うことが出来る。
【0020】 また、請求項5に記載のように、防水布として伸縮性布を用いると、防水布が 股間に沿って前後方向へ伸びて、ナプキンを安定した状態で確実に保持出来る。 また、その内面あるいは内外両面に防水加工を施しているため、血液や尿の外 部への漏れを防ぐことが出来る。 さらに、防水布の防水加工を撥水処理で行っていると、汚れを落としやすい。
【0021】 また、請求項6に記載のように、ショーツ本体の股間部を、他の部分と別体の マチ布で形成し、該マチ布の内面に防水加工を施した場合、2重あるいは3重の 防水部分が重なるため、上記した血液や尿の外部への漏れを完全に防止出来る。
【0022】 また、請求項7に記載のように、防水布に、抗菌脱臭性能を持たせると、衛生 的で、生理時に発生する臭いを消臭することが出来る。
【0023】
【実施例】
以下、本考案を図1から図6に示す実施例により詳細に説明する。 本考案の生理用ショーツ10は、ショーツ本体11の股間部の内面に防水布1 2を前後両端縁12a、12bおよび両側端縁12c、12dの前後端縁近傍部 分12c−1、12d−1をショーツ本体11と縫着している。
【0024】 ショーツ本体11はウエスト部から股間部にかける腹部側の前側布11aと、 臀部側の後側布11bと股部のマチ布11cとからなり、前側布11aと後側布 11bを脇線ラインで縫着すると共に、前側布11aと後側布11bの下端部に マチ布11cの前後両端を縫着している。 上記ショーツ本体11は天然繊維の綿を素材とし、通気性を保持すると共に、 縦横いずれの方向にも伸びがよい伸縮性をもたせている。
【0025】 防水布12はマチ布11cと略重ね合わせる形状で、縫着部分の外形はマチ布 11cと同一寸法としているが、縫着していない側端縁間の幅はマチ布11cの 幅より小さくして、両側より内部側へ円弧形状に湾曲させて形成しており、遊離 した両側端縁12c−2、12d−2はマチ布11cの両側端縁11c−1、1 1c−2より内部側に位置し、外方に突出しないようにしている。
【0026】 上記防水布12の前後端縁12a、12bとマチ布11cとの縫着ラインは、 マチ布11cと上記前側布11aおよび後側布11bの縫着ラインL1と一致さ せ、かつ、両側端縁の前後端近傍部分12c−1と12d−1とマチ布11cと の縫着ラインL2はマチ布11cの外縁線に沿わせている。 上記のように、防水布12の両側端縁の前後両端近傍はとマチ布11cとが縫 着しているため、マチ布11cと縫着されずに遊離されている範囲は、防水布1 2の前後方向の略2/3程度となっており、両側端縁の全体をマチ布と縫着しな い場合と比較して、マチ布11cと防水布12との隙間Cへの開口13の前後長 さは狭くなっている。
【0027】 防水布12は、本実施例では、図6に示すように、ナイロン繊維からなる伸縮 性布20の内面(上面)20aと外面(下面)20bにポリウレタン樹脂等によ る防水性、撥水性のある被膜をコーティングして防水加工している。また、コー ティング後に、更に特定の金属を担持した複合粒子などの抗菌剤および脱臭剤を 含有した被膜をコーティングして、防水布12に抗菌脱臭性能を付与している。 また、上記防水布12の伸縮性は、前後方向の伸びを幅方向の伸びより大きく しており、着用時に股間部に沿って前後方向にスムーズに伸びることが出来るよ うにしている。
【0028】 防水布12のマチ布11cと縫着しない両側端縁12c−2、12d−2には 細幅の平ゴム15をギャザー16を生じるように縫い付けている。よって、防水 布12に両側端縁に設けた上記ギャザー16により中央部が膨らんだ状態として いる。
【0029】 一方、防水布12の下方に位置するショーツ本体11のマチ布11cに対して も、内面(上面)側に防水加工を施している。 また、マチ布11cの両側端縁11c−1、11c−2にも細幅の平ゴム17 を縫いつけて、ギャザー18を設け、マチ布11cも中央部が膨らんだ状態とし ている。 上記平ゴム12はマチ布11cから前側布11aおよび後側布11bの股ぐり 部に沿って縫い付け、股ぐり部分でのショーツ本体11の密着性を良好としてい る。
【0030】 上記構成の生理用ショーツ10によれば、使用時、図5に示すように、ウィン グ付きナプキン1の略長方形状のナプキン本体1aを、その裏面の剥離紙3を剥 がして防水布12の内面(上面)に当てがう。ついで、ナプキンのウィング1b の剥離紙3を剥がして、防水布12とショーツ本体11のマチ布11cの隙間C に両側の開口13より折り込み、剥離紙3(図7に示す)の裏面側に塗布されて いる接着剤を防水布12の外面(下面)に止着する。
【0031】 上記ウィング1bを隙間Cに折り込む時、防水布12にはギャザー16を設け ているため上向きに膨らませる一方、マチ布11cにもギャザー18を設けて下 向きに膨らませて、隙間Cの上下間隔を大きくして、開口13を大きく開くと、 ウィング1bの挿入および防水布12の裏面側との止着が容易となる。
【0032】 上記のように防水布12とショーツ本体11のマチ布11cとの間に折り返し たウィング1bは、、防水布12の両側端縁12c、12dがマチ布11cより 内部にあり、突出していないため、ウィング1bは外側に出ず、外部からは見え ない。 また、ウィング1bは防水布12とマチ布11cの隙間Cに挿入保持されるた め、ショーツ10の外側に重ねて着用するガードル、ストッキング等の他の衣類 と擦れて、ウィング1bがはがれて、めくれること等がない。
【0033】 また、ウィング1bを折り込む防水布12とマチ布11cの開口13は、上下 方向には大きく開くが、前後方向の長さSは防水布12の両側全体を縫着しない 場合と比較して小さいため、ウィング1bのショーツ本体11に対する止着位置 が所定範囲内に規定される。 よって、ウィング1bの止着位置のずれにより、ナプキン本体1aの取付位置 が正規位置より大きくずれることがない。また、ウィング1bがナプキン本体1 aに対して直交する対称位置に止めることができ、ウィング1bがずれて止めら れることにより、ナプキン本体1aが斜めに位置されることがない。
【0034】 なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能で ある。 例えば、上記実施例では、防水布12の側端縁間の幅、即ちショーツ本体11 から遊離した部分の幅を、この部分を重ね合わせるマチ布11cの幅より小さく 設定しているが、防水布12のショーツ本体11から遊離した部分の幅を、マチ 布11cの幅と同幅としてもよい。
【0035】 この場合、防水布12とマチ布11として、同じ繊維からなり両面又はいずれ か片方の面に同様に防水加工を施した同一素材からなり、かつ同一形状の布を使 用することができ、パーツの共用化によるコストの低減を図ることができる。 ただし、防水布12の両端端縁12c、12dがマチ布11cよりも突出して いるとナプキンのウィング1bが外部から見えるため、上記防水布12の幅は、 マチ布11cの幅と同幅またはそれよりも小さく設定される。
【0036】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案の請求項1に記載の生理用ショーツに よれば、ウィング付きナプキンを使用した場合、ウィングを防水布とショーツ本 体のマチ布の間に折り込み、防水布の裏面に止めることができ、防水布の両側端 縁がショーツ本体のマチ布の両側端縁より外側へ突出していないため、ウィング が外側から見えることが防止出来る。
【0037】 また、着用者の股内面とマチ布の両側端縁は接触するが、防水布の両側端縁よ り折り返されるウィングがショーツ本体のマチ布の両側端縁より外側へ突出しな いため、股の動きによりウィングが剥がれることはない。 かつ、ウィングは防水布とショーツ本体との間に収めれらて、該生理用ショー ツに重ねて着用するガードル、ストッキング等の他の衣類と擦れることもなく、 この点からもウィングがめくれて、位置決め作用がなくなることはない。
【0038】 さらに、防水布の両側端縁にギャザーをつけているため、防水布とショーツ本 体のマチ布との間の隙間を大きくでき、この隙間へのウィングの挿入および、防 水布裏面へのウィングの止着を容易に行うことが出来る。
【0039】 請求項2に記載のように、防水布のショーツから遊離した部分の幅を、この部 分を重ね合わせるショーツ本体の幅より小さく設定した場合には、ウィングがシ ョーツ本体から全く突出しないため、ウィングが外側から見えることを一層確実 に防止出来る。 また、この場合、ウィングは股内面と全く接触せず、上記股の動きによるウィ ングのめくれを一層確実に防止することができる。
【0040】 また、請求項3に記載のように、防水布の両側縁部に設けるギャザーを、防水 布の両側縁部に細幅の平ゴムを縫着して形成すると、肌への当たりを柔らかくで きると共に、防水布に設けるギャザーの分布状態を適宜に調整することが出来る 。 さらに、請求項4に記載のように、上記ショーツ本体の股間部の両側縁部にギ ャザーを設け、該ギャザーを、細幅の平ゴムをショーツ本体に縫着して形成する と、ウィングを防水布とショーツ本体との間に折り込む時、防水布を上側に膨ら ませる一方、ショーツ本体を下側へ膨らませると、防水布とショーツ本体の間の 隙間をより大きくでき、ウィングの折り込み及び防水布の裏面への接着を簡単確 実に行うことが出来る。
【0041】 また、請求項5に記載のように、防水布として伸縮性布を用いると、防水布が 股間に沿って前後方向へ伸びて、ナプキンを安定した状態で確実に保持出来る。 其の際、ショーツ本体も伸縮性布より形成していると、着用者の体型に応じて 、ショーツが伸びて、ナプキンを安定保持することが出来る。
【0042】 また、請求項6に記載のように、ショーツ本体の股間部を、他の部分と別体の マチ布で形成し、該マチ布の内面に防水加工を施した場合、防水布の防水部と合 わせて、2重あるいは3重の防水部分が重なるため、血液や尿の外部への漏れを 完全に防止出来る。
【0043】 また、請求項7に記載のように、防水布に、抗菌脱臭性能を持たせると、健康 に良いと共に、生理時に発生する臭いを消臭することが出来る利点を有する。 さらに、防水布とショーツ本体との隙間に、例えば、シート状の脱臭剤を挿入 すれば、より脱臭効果を発生させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の生理用ショーツの実施例の正面図で
ある。
【図2】 図1の背面図である。
【図3】 上記実施例の要部平面図である。
【図4】 上記実施例の要部斜視図である。
【図5】 上記実施例の生理用ショーツの使用状態を示
す要部斜視図である。
【図6】 上記使用状態における要部断面図である。
【図7】 ウィング付きナプキンの背面図である。
【図8】 従来例を示し、(A)は要部平面図、(B)
は要部断面図である。
【図9】 他の従来例を示し、(A)は正面図、(B)
は要部平面図である。
【符号の説明】
1 ナプキン 1a ナプキン本体 1b ウィング 3 剥離紙 10 生理用ショーツ 11 ショーツ本体 11c マチ布 12 防水布 13 開口 15、17 ゴム 16、18 ギャザー C 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61F 13/74 800 7729−4C A61F 13/16 315

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショーツ本体の股間部の内面に防水布を
    配置し、該防水布の前後両端および該前後両端近傍の両
    側部をショーツ本体と縫着する一方、該防水布の両側部
    は上記前後両端近傍以外はショーツ本体と縫着せずに遊
    離させ、かつ、上記防水布の遊離させた部分は、両側縁
    部をショーツ本体より突出させないと共に、その両側縁
    部に沿ってギャザーを設けていることを特徴とする生理
    用ショーツ。
  2. 【請求項2】 上記防水布のショーツ本体から遊離した
    部分の幅を、該部分を重ね合わせるショーツ本体の幅よ
    り小さく設定していることを特徴とする請求項1に記載
    の生理用ショーツ。
  3. 【請求項3】 上記防水布の両側縁部に設けるギャザー
    は、防水布の両側縁部に細幅の平ゴムを縫着して形成し
    ている請求項1又は請求項2に記載の生理用ショーツ。
  4. 【請求項4】 上記ショーツ本体の股間部の両側縁部に
    ギャザーを設け、該ギャザーを、細幅の平ゴムをショー
    ツ本体に縫着して形成している請求項3に記載の生理用
    ショーツ。
  5. 【請求項5】 上記防水布は、伸縮性布の内面あるいは
    内外両面に防水加工を施したものである前記請求項のい
    ずれか1項に記載の生理用ショーツ。
  6. 【請求項6】 上記ショーツ本体の股間部を、他の部分
    と別体のマチ布で形成し、該マチ布の内面に防水加工を
    施している前記請求項のいずれか1項に記載の生理用シ
    ョーツ。
  7. 【請求項7】 上記防水布に、抗菌脱臭性能を持たせて
    いる前記請求項のいずれか1項に記載の生理用ショー
    ツ。
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