JP2009299247A - 水分制御痔用下着 - Google Patents

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Abstract

【課題】下着接触部分の痛みと痔患部分泌物による下着の汚れを改善する水分制御痔用下着を提供する。
【解決手段】マチ部材に撥水撥油性の材質とクロッチ部材に吸水性の材質とを備え、痔患部からの膿、血液の水分を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、クロッチ部材を有する下着において、吸水材質のクロッチ部材の肌面に撥水撥油材質のマチ部材を設けて痔患部とマチ部材の接触による擦れ、衛生の問題を解決する水分制御痔用下着に関するものである。
従来の下着のマチ部材で椅子に着座した場合、痔患部からの膿、血液の水分がマチ部材の繊維内部で吸収、乾燥、凝固しマチ部材と痔患部が密着状態で接触した。また歩行した場合、マチ部材が臀部割れ目から食い込みマチ部材と痔患部が擦れる状態で接触した。
既存の痔用下着としてはクッション材を下着臀部に貼り付けた物が知られているが、一般的な下着の形状と異なり銭湯等で他人の目に触れたとき恥ずかしく思えると判断せざるをえないものであった。また、過去の特許申請からは、本発明と類似の痔用下着を見つけることはできなかった。
本発明の構造に似たクロッチ部材に撥水性を有する不織布を用いた女性用サニタリー下着があるが、女性用サニタリー下着の撥水性を有する不織布はクロッチ部材全体に使用され、吸水体はクロッチ部材の中央に置くことを前提とした構造であった。仮に吸水体を用いず女性用サニタリー下着を痔用下着に代用しようとするとクロッチ部材全体に膿、血液が拡がり蒸れた不快な履き心地になってしまった。逆に吸水体を用いて女性用サニタリーで代用すると痔患部の下着との接触箇所の膿、血液を吸収してしまい本発明の潤滑効果は得られない。
そのために、次のような問題点があった。
(イ)従来の下着のマチ部材で椅子に着座した場合、痔患部からの膿、血液の水分がマチ部材の繊維内部に吸収、乾燥、凝固されマチ部材と痔患部が密着状態で接触した。脱衣時には下着マチ部材の繊維内部で凝固した膿、血液が痔患部と引っ張りあい痛みをともなった。歩行した場合においては、乾燥状態でマチ部材と痔患部が擦れて痛みをともなった。
(ロ)長時間、痔患部の膿、血液で汚した下着を密着状態で着用することは不衛生であった。
(ハ)従来の下着で歩行した場合、マチ部材が臀部割れ目から食い込みマチ部材と痔患部が擦れる状態で接触することによって痔患部に痛みをともなった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
請求項1に係わる発明はクロッチ部材に吸水性の繊維、不織布を用い痔患部から拡がり出た水分を吸収しクロッチ部材全体がベタベタした不快な履き心地ならないようにする。マチ部材には撥水性と撥油性の繊維、不織布を用い痔患部の水分を急激に吸収乾燥させない。このことにより痔患部付近は膿、血液の水分が保たれ水分の潤滑効果で擦れの痛みを緩和する。マチ部材には撥水性と同時に撥油性も備えることによりウェットティッシュの水分を与え、付着した膿、血液を浮き上がらせ拭い取り衛生を保つことができる。
その請求項1の特徴ある構成は、クロッチ部材を有する下着において、クロッチ部材はJIS L 1907の吸水率法の試験方法で吸水率が10%以上の繊維、不織布と、マチ部材はJIS L 1092のスプレー試験で撥水性が2点以上とAATCC 118の撥油性試験で撥油性が2級以上の繊維、不織布をクロッチ部材の肌面に固着したこととを備えたところにある。
請求項1の課題を解決するための手段を下記に説明する。
(イ)本発明、記載の(マチ部材)とは椅子へ着座した時、歩行した時、日常的な動作をした時に肛門を中央とした股溝の底が接触する下着の部材である。
(ロ)本発明、記載の(クロッチ部材)とはマチ部材を中央とした下着の股部分の部材である。
(ハ)本発明、記載の(肌面)とは肌と接触する下着の面である。
(ニ)本発明、記載の(JIS L 1907の吸水率法の試験方法)とはJIS L 1907:2004 7.2吸水率(吸水率法)による評価である。
(ホ)本発明、記載の(JIS L 1092のスプレー試験)とはJIS L 1092:1998 6.2はっ水度試験(スプレー試験)による評価である。
(ヘ)本発明、記載の(AATCC 118の撥油性試験)とはAATCC Test Method 118−1997による評価である。
(ト)本発明の記載の(クロッチ部材を有する下着)の具体例としてボクサー、ブリーフ、タンガ、トランクスの形状がある。種々のクロッチ部材を有する下着は前記に限定されるものでなく、これと同等の形状を持つクロッチ部材を有する下着にも本発明は適用可能である。
(チ)本発明の請求項1の記載の(マチ部材はJIS L 1092のスプレー試験で撥水性が2点以上とAATCC 118の撥油性試験で撥油性が2級以上の繊維、不織布をクロッチ部材内の肌面に固着)する手段によって椅子に着座した場合の痔患部からの膿、血液の水分が撥水効果によりマチ部材の繊維内部で吸収、乾燥、凝固することを抑制する。このことにより脱衣時の下着マチ部材の繊維内部で凝固した膿、血液と痔患部が引っ張りあう痛みを緩和する。次に乾燥が抑えられたマチ部材上の痔患部の湿潤な状態は、水分の潤滑効果があり歩行時、マチ部材と痔患部の擦れの痛みを緩和する。また従来の下着では、痔患部の露出した傷口が生理的に活性な繊維、不織布に擦れて刺激されたが、本発明では拒絶反応のない自己の分泌物の血液が潤滑剤として痔患部の露出した傷口に触れる事も痔患部に優しい点である。
(リ)本発明の請求項1の記載の(マチ部材はJIS L 1092のスプレー試験で撥水性が2点以上とAATCC 118の撥油性試験で撥油性が2級以上の繊維、不織布をクロッチ部材内の肌面に固着すること)と携帯ウィットティッシュを用いる手段によって痔患部からの膿、血液を携帯ウェットティッシュの水分と前記、繊維、不織布の撥水性と撥油性の効果で浮き上がらせ携帯ウエットティシュで拭い取り除くことができる。このことにより長時間、膿、血液と痔患部を接触させて生活する不衛生であった問題を解決する。また前記、繊維、不織布は撥水性を有しているのでウエットティシュの水分で拭き取ることにより洗濯した時のような濡れた感じを伴った履き心地にはならない。
(ヌ)本発明の請求項1の記載の(クロッチ部材はJIS L 1907の吸水率法の試験方法で吸水率が10%以上の繊維、不織布)を用いる手段によって椅子に着座した場合、クロッチ部材は、肌と痔患部の密着状態で拡がり出る膿、血液の水分を吸収する。よって痔患部からの膿、血液の肌への水分によるベタベタした不快感を緩和して履き心地を良くする。
(ル)本発明の請求項1の記載の(クロッチ部材はJIS L 1907の吸水率法の試験方法で吸水率が10%以上の繊維、不織布)の繊維の具体例として綿、麻、絹、羊毛、アルパカ、アンゴラ、カシミヤ、モヘア、レーヨン、キュプラ、ポリノジック、アセテート、トリアセテート、プロミックス、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタンがあげられる。種々の繊維は前記に限定されるものでなく、これと同等の性質を持つ繊維も適用可能である。
(ヲ)本発明の請求項1の記載の(クロッチ部材はJIS L 1907の吸水率法の試験方法で吸水率が10%以上の繊維、不織布)の不織布の具体例としてナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン、レーヨンがあげられる。種々の不織布は前記に限定されるものでなく、これと同等の性質を持つ不織布も適用可能である。
(ワ)本発明の請求項1の記載の(マチ部材はJIS L 1092のスプレー試験で撥水性が2点以上とAATCC 118の撥油性試験で撥油性が2級以上の繊維、不織布をクロッチ部材内の肌面に固着)の固着の方法には、逢着、ホック、ボタン、両面ファスナー、接着、粘着がある。前記、逢着においてはマチ部材中央を逢着すれば逢着によってできる表面の微少な段差に膿、血液で水分を保持しマチ部材と痔患部の潤滑効果を高めることもできる。また前記、表面の微少な段差に痔用の軟膏薬を塗布すれば軟膏薬も保持できる。種々の固着の方法は前記に限定されるものでなく、これと同等の固着が可能な固着の方法も適用可能である。またマチ部材の長尺方向の両端を固着する方法でクロッチ部材とマチ部材に隙間をつくることによって隙間にティッシュペーパーのような汎用的な吸水体を固定することもできる。
(カ)本発明の請求項1の記載の(マチ部材はJIS L 1092のスプレー試験で撥水性が2点以上とAATCC 118の撥油性試験で撥油性が2級以上の繊維、不織布をクロッチ部材内の肌面に固着)の繊維の具体例としてポリエステル100%、T/C、T/R、ナイロン、アクリル、綿、スフ、レーヨン、麻、及びこれらの混紡品に撥水加工、撥油加工をしたものがあげられる。種々の繊維は前記に限定されるものでなく、これと同等の性質を持つ繊維も適用可能である。
(ヨ)本発明の請求項1の記載の(マチ部材はJIS L 1092のスプレー試験で撥水性が2点以上とAATCC 118の撥油性試験で撥油性が2級以上の繊維、不織布をクロッチ部材内の肌面に固着)の不織布の具体例としてポリエステル、ナイロン、アクリル、綿、レーヨン、麻に撥水加工、撥油加工をしたものがあげられる。種々の不織布は前記に限定されるものでなく、これと同等の性質を持つ不織布も適用可能である。
請求項2に係わる発明は請求項1のマチ部材を防水性と撥油性を備えた柔軟な材質の部材に代え適切な防水性と撥油性を備えたものである。
その請求項2の特徴ある構成は、請求項1の水分制御痔用下着において、請求項1記載の(マチ部材はJIS L 1092のスプレー試験で撥水性が2点以上とAATCC 118の撥油性試験で撥油性が2級以上の繊維、不織布)に代えてマチ部材は防水性とAATCC 118の撥油性試験に準拠する試験方法で撥油性が2級以上の柔軟性を有する材質の部材を備えたところにある。
請求項2の課題を解決するための手段を下記に説明する。
(イ)本発明の請求項1記載の(マチ部材はJIS L 1092のスプレー試験で撥水性が2点以上とAATCC 118の撥油性試験で撥油性が2級以上の繊維、不織布)は、水滴の直径の水は通さず水蒸気に気化した直径の水を通し蒸れにくいという特徴があるが、本発明の請求項2記載の(マチ部材は防水性とAATCC 118の撥油性試験に準拠する試験方法で撥油性が2級以上の柔軟性を有する材質の部材)に代えることによって水蒸気の直径の水も通さなくすることができるので蒸れやすくなるが痔患部からの膿、血液の水分の乾燥が遅くなり潤滑効果が延びる。
(ロ)本発明の請求項2記載の(マチ部材は防水性とAATCC 118の撥油性試験に準拠する試験方法で撥油性が2級以上の柔軟性を有する材質の部材)の材質とは具体的にウレタン樹脂、天然ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の各種エラストマー樹脂があげられる。種々の材質は前記に限定されるものでなく、これと同等の性質を持つ材質も適用可能である。特にシリコーンゴムは無臭、生理的に不活性で痔患部に安全な優れた材質である。
(ハ)本発明の請求項2記載の(マチ部材は防水性とAATCC 118の撥油性試験に準拠する試験方法で撥油性が2級以上の柔軟性を有する材質の部材)の柔軟性とは着座、歩行等の日常の動作を妨げない柔軟性である。
請求項3に係わる発明は請求項1、2の吸水性を有するクロッチ部材の繊維、不織布に代えて適切な吸水体を取り替え可能な方法でも固着するものである。
その請求項3の特徴ある構成は、請求項1、2の水分制御痔用下着において、請求項1の記載の(クロッチ部材はJIS L 1907の吸水率法の試験方法で吸水率が10%以上の繊維、不織布)に代えてクロッチ部材箇所に吸水性を有する材質の部材を固着したことを備えたところにある。
請求項3の課題を解決するための手段を下記に説明する。
(イ)本発明、請求項1記載の(クロッチ部材はJIS L 1907の吸水率法の試験方法で吸水率が10%以上の繊維、不織布)は、従来のクロッチ部材と同じ材質を用いて製造できるという特徴があるが、本発明の請求項3の記載の(クロッチ部材箇所に固着した吸水性を有する材質の部材)に代えることによって適切な吸水力の材質を選択することができることと吸水性を有する材質の部材を交換可能な固着の方法にすることによってクロッチ部材の衛生を保つことができる。
(ロ)本発明の請求項3記載の(クロッチ部材箇所に固着した吸水性を有する材質の部材)の固着とは具体的に交換可能な方法として、例1、マチ部材の長尺方向の両端を固着してクロッチ部材とマチ部材に隙間をつくり前記、隙間に吸水性を有する部材を挟む、例2、クロッチ部材に切れ込みを入れ切れ込みに吸水性を有する部材を挟む、例3、クロッチ部材箇所にポケットを設けて前記ポケットに吸水性を有する部材を入れる、例その他、両面ファスナー、ホック、ボタン、粘着がある。交換不可能な方法として逢着、接着がある。種々の固着の方法は前記に限定されるものでなく、これと同等の固着が可能な固着の方法も適用可能である。
(ハ)本発明の請求項3記載の(クロッチ部材箇所に固着した吸水性を有する材質の部材)の吸水性を有する材質とは具体的にティッシュペーパー、女性用生理ナプキンに用いられる材質のものがあげられる。種々の材質は前記に限定されるものでなく、これと同等の性質を持つ材質も適用可能である。
(ニ)本発明の請求項1、2、3の発展として、本発明の請求項1、2、3のマチ部材を本発明の請求項1、2、3クロッチ部材の中央に配置した撥水吸収体は、既存の下着に前記、撥水吸水体を後付することで本発明の請求項1、2、3と同等の効果を得ることができる。前記、具体例としては、女性用生理ナプキンの中央に撥水性と撥油性を備えた不織布を固着したものである。
請求項4に係わる発明は請求項1、2、3のマチ部材幅以上の弾力性を有する部材を下着の股の溝に固着し歩行時に臀部の割れ目から下着が食い込まないようにして請求項1,2,3の水分制御痔用下着の痔患部とマチ部材の擦れをより減らすものである。
その請求項4の特徴ある構成は、請求項1、2、3の水分制御痔用下着において、幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材を下着本体の股の溝部分に固着したことを備えたことにある。
請求項4の課題を解決するための手段を下記に説明する。
(イ)本発明の請求項4の記載の(幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材を下着本体の股の溝部分に固着)する手段によってマチ部材の幅以上のサイズの部材は、臀部割れ目から肛門部分への下着の食い込み防ぐことができ歩行時の痔患部とマチ部材が擦れる痛みの課題を解決する。
(ロ)本発明の請求項4記載の(幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材)の弾力性とは着座、歩行の動作を妨げない柔軟さと着座、歩行の動作で臀部割れ目に折れ曲がって臀部割れ目に食い込まない反発力を有する弾力性である。
(ハ)本発明の請求項4記載の(幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材)の材質として具体的には、ウレタン樹脂、クロロプレンゴム、天然ゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、スチレンゴム等の各種エラストマー樹脂があげられる。種々の材質はこれらに限定されるものでなく、これと同等の性質を持つ材質も適用可能である。
(ニ)本発明の請求項4記載の(幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材を下着本体の股の溝部分に固着)の固着の方法には、逢着、ホック、ボタン、両面ファスナー、接着、粘着、下着本体にポケットを設けて入れるがあげられる。種々の固着の方法は前記に限定されるものでなく、これと同等の固着が可能な固着の方法も適用可能である。
(ホ)本発明の請求項4記載の(幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材を下着本体の股の溝部分に固着)の部材の形状で部材中央から部材端部方向に向けて薄くなる形状にすることによって下着に固着した場合に下着と部材の境目を目立たなくさせることができるのでファッション性を損なわない。
本発明の水分制御痔用下着の発明の効果を下記に示す。
(イ)脱衣時の下着マチ部材の繊維内部で凝固した膿、血液と痔患部が引っ張りあう痛みを緩和する。
(ロ)痔患部の膿、血液の水分の乾燥が抑えられたマチ部材上の湿潤な状態は、水分の潤滑効果で歩行時のマチ部材と痔患部が擦れる痛みを緩和する。
(ハ)痔患部と接触するマチ部材の衛生を携帯ウェットティッシュで拭い取ることで保つことができる。また、クロッチ部材に吸水性を有する部材を交換可能な方法で固着することによりクロッチ部材の衛生を保つこともできる。
(ニ)下着が臀部割れ目から食い込み痔患部とマチ部材が擦れる痛みを緩和する。
<実施例1>
以下、本発明の請求項1の実施例の形態を男性用ボクサー型下着で説明する。
(イ)下着本体(11)は、ポリエステル100%の繊維である。
(ロ)マチ部材(12)は、JIS L 1092のスプレー試験で撥水性が5点とAATCC 118の撥油性試験で撥油性が5級の繊維で東レ株式会社製″タップガード″NTである。
(ハ)クロッチ部材(13)は、JIS L 1907の吸水率法の試験方法で吸水率が90%の綿繊維である。
(ニ)マチ部材(12)はクロッチ部材(13)に逢着(14)されている。
(ホ)クロッチ部材(13)は下着本体(11)に逢着(15)されている。
本発明の請求項1の実施例1は上記(イ)〜(ホ)の製作方法である。下着の着用方法は、従来の下着と同様である。痔患部からの膿、血液がマチ部材(12)上に付着した場合は、携帯ウェットティッシュ(和光堂株式会社製のおしぼりウエッティー等)を用い拭い取り除く。
<試験1>
(イ)試験1は、実施例1の最良の形態のクロッチ部材を選択するためにクロッチ部材(13)の吸水率(JIS L 1907の吸水率法)を変化させてクロッチ部材(13)の着用感覚を評価するものである。 試験方法は10滴の水滴をマチ部材に垂らし着用5分後に試験者(試験人数は5名)がどのように感じるかを評価する。
(ロ)上記(イ)の試験結果は、クロッチ部材(13)が吸水率10%では股部から水滴の漏れは無く何とか耐えうると感じたが、マチ部材から滴り落ちる水滴の吸水が遅く感じた。またクロッチ部材には吸水性があり、本発明の効果を有する最低ラインとも評価した。吸水率30%では、10%と50%の中間的な感覚と感じた。吸水率50%では実用的に耐えうると感じた。吸水率70%では50%と90%の中間的な感覚と感じた。吸水率90%では快適な履き心地と感じた。参考として行った吸水率0%の素材の試験では、股部全体の蒸れと股部から水滴の漏れで明らかに不快と感じた。
(ハ)実施例1のクロッチ部材(13)は快適と感じた吸水率90%の綿繊維を最良の形態として使用した。
<試験2>
(イ)試験2は、実施例1の最良の形態のマチ部材を選択するためにマチ部材(12)の撥水性(JIS L 1092のスプレー試験)を変化させてマチ部材(12)裏側の水滴の漏れを評価するものである。 試験方法は10滴の水滴をマチ部材に垂らし着用5分後の試験者(試験人数は5名)のマチ部材(12)の撥水性が劣ることによって起こるマチ部材(12)裏側の水滴の漏れを評価する。
(ロ)上記(イ)の試験結果は、撥水性1点ではマチ部材(12)裏側全体に水滴が染み出た。撥水性2点ではマチ部材(12)裏側が斑点状に水滴が染み出た。またマチ部材には撥水性があり本発明の効果を有する最低ラインとも評価した。撥水性3点以上では裏への染み出しは微少であり本発明の効果を十分に発揮できると評価できるものであった。参考として行った撥水性加工無しの綿繊維では、垂らした水滴が即座に吸収されマチ部材(12)の裏に染み出た。
(ハ)実施例1では市場で入手しやすい撥水性5点のグレードのものを最良の形態として使用した。
<試験3>
(イ)試験3は、実施例1の最良の形態のマチ部材(12)を選択するためにマチ部材の撥油性(AATCC 118の撥油性試験)を変化させてマチ部材(12)の汚れ落ち易さの評価するものである。 試験方法は豚の血液と卵の白身と水とを同重量でよく混合し、前記混合液を10滴マチ部材(12)に垂らし着用5分後の試験者(試験人数は5名)のマチ部材上を携帯ウェットティッシュ(和光堂株式会社製のおしぼりウエッティー)で拭い取った表面の状態を評価する。
(ロ)上記(イ)の試験結果は、撥油性0級の繊維では、拭き取り後に表面にぬめりが残る状態になった。撥油性1級では、ぬめりはなく、微少の点状の残りはあるが本発明の効果を有する最低ラインとも評価した。撥油性2級以上では元の表面状態まで拭い取ることができた。参考として行った撥油加工無しの綿繊維では垂らした混合液が吸収されマチ部材(12)繊維内に染みこみ、染みこんだ混合液は拭き取ることができなかった。
(ハ)実施例1では市場で入手しやすいグレードの撥油性5級のものを最良の形態として使用した。
<実施例2>
以下、本発明の請求項4は、請求項1の追加項であるので実施例1に追記する形で実施例2を説明する。
(イ)幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材(21)は、シリコーンゴムである。
(ロ)幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材(21)は、実施例1のマチ部材(12)がクロッチ部材に逢着(14)される前に下着本体(11)とクロッチ部材(13)の股の溝部分を横断するように逢着(22)される。
(ハ)実施例2の製作方法は上記(ロ)以降は実施例1と同一である。
本発明の請求項4の実施例2は上記(イ)〜(ハ)の製作方法である。下着の着用方法は、従来の下着と同様である。
<試験4>
(イ)試験4は、実施例2の幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材(21)の効果の評価である。試験方法は実施例(実施例1、実施例1に幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材(21)を追加した実施例2)の上からタイトなジーパンをはき2km歩き効果を試験者(試験人数は5名)が比較評価する。
(ロ)上記(イ)の試験結果は、実施例1のものは2km歩行で歩行距離が進むに従って臀部割れ目に食い込むことが確認された。実施例2のものは2km歩行完了まで臀部割れ目に食い込むことは無かった。
この発明の実施例1を示す斜視図である。 図1の股部(a)の拡大図である。 この発明の実施例2を示す斜視図である。 図3の股部(b)の拡大図である。
符号の説明
11 下着本体
12 マチ部材
13 クロッチ部材
14 逢着
15 逢着
21 幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材
22 逢着
(a)図1の股部の拡大箇所
(b)図3の股部の拡大箇所

Claims (4)

  1. クロッチ部材を有する下着において、クロッチ部材はJIS L 1907の吸水率法の試験方法で吸水率が10%以上の繊維、不織布と、マチ部材はJIS L 1092のスプレー試験で撥水性が2点以上とAATCC 118の撥油性試験で撥油性が2級以上の繊維、不織布をクロッチ部材の肌面に固着したこととを備えたことを特徴とする水分制御痔用下着。
  2. 請求項1の水分制御痔用下着において、請求項1記載の(マチ部材はJIS L 1092のスプレー試験で撥水性が2点以上とAATCC 118の撥油性試験で撥油性が2級以上の繊維、不織布)に代えてマチ部材は防水性とAATCC 118の撥油性試験に準拠する試験方法で撥油性が2級以上の柔軟性を有する材質の部材を備えたことを特徴とする水分制御痔用下着。
  3. 請求項1、2の水分制御痔用下着において、請求項1の記載の(クロッチ部材はJIS L 1907の吸水率法の試験方法で吸水率が10%以上の繊維、不織布)に代えてクロッチ部材箇所に吸水性を有する材質の部材を固着したことを備えたことを特徴とする水分制御痔用下着。
  4. 請求項1、2、3の水分制御痔用下着において、幅がマチ部材幅以上の弾力性を有する材質の部材を下着本体の股の溝部分に固着したことを備えたことを特徴とする水分制御痔用下着。
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Citations (5)

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