JP4880596B2 - 尿失禁者用パッド及び尿失禁者用下着 - Google Patents

尿失禁者用パッド及び尿失禁者用下着 Download PDF

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Description

本発明は、失禁時の尿が外部に漏れるのを抑えるための尿失禁者用パッド、及びこれを用いた尿失禁者用下着に関する。
この種の分野の技術として、例えば特許文献1に記載された失禁用パンツがある。この従来の失禁用パンツの股部の裏側には、失禁時の尿を吸収するためのパッドが取り付けられている。このパッドは、着用者の肌側から反対側に尿を浸透させる網体と、防水加工が施された本体層と、網体と本体層との間に配置され、網体から浸透する尿を吸収する吸収層とを備えている。そして、網体及び吸収層の両側部同士は、防水シートを介して本体層に縫着されている。このような構造により、失禁時の尿がパッド内に閉じ込められ、外部への尿漏れが抑えられる。
特許第2896633号公報
ところで、上述した従来の失禁用パンツでは、網体及び吸収層の両側部同士が防水シートに対して一体的に縫着されている。そのため、失禁直後の外部への尿漏れは防水シートによって抑えられるものの、一旦吸収層に吸収された尿が時間の経過とともに縫着部分を伝って、防水シートの外側に漏れ出る、いわゆる伝え漏れが生じる場合がある。このような伝え漏れが生じると、外衣が汚れて着用者の不快感を増大させてしまうおそれがある。
本発明は上記課題の解決のためになされたもので、一旦吸収した尿の伝え漏れを防止することにより、着用時の不快感を抑えることができる尿失禁者用パッド、及びこれを用いた尿失禁者用下着を提供することを目的とする。
上記課題の解決のため、本発明に係る尿失禁者用パッドは、着用状態において着用者の股座に対応する部分にあてがわれ、失禁時の尿が外部に漏れるのを抑えるための尿失禁者用パッドであって、防水性を有するパッド本体布と、パッド本体布に周縁部が縫着され、着用者の肌側からその反対側に尿を浸透させる浸透布と、パッド本体布と浸透布との間に配置され、浸透布の反対側に縫着され、浸透布の反対側に浸透してきた尿を吸収して保水する吸収保水体とを有し、吸収保水体の略中央部分には、着用者の股座の前後に延在するスリット部が形成されており、スリット部の略中央付近において、吸収保水体と浸透布とは、当該スリットが延在する方向に沿って縫着されており、浸透布の周縁部のうち、少なくとも着用状態において股刳りに相当する両縁部は、それぞれ防水性の脇布を介してパッド本体布に縫着されていることを特徴としている。
この尿失禁者用パッドでは、吸収保水体が浸透布の反対側に縫着されており、浸透布の周縁部のうち、少なくとも着用状態において股刳りに相当する両縁部は、それぞれ防水性の脇布を介してパッド本体布に縫着されている。このような構成では、吸収保水体とパッド本体布とが直接縫着されていないので、一旦吸収保水体に吸収された尿がパッド外部に伝え漏れする経路は形成されず、失禁時の尿をパッド内に確実に閉じ込めることができる。これにより、失禁してから時間が経過した後であっても、着用者の外衣が汚れることは殆どなく、不快感を抑えることが可能となる。
本発明に係る尿失禁者用パッドにおいて、吸収保水体は、長尺状をなしており、その長手方向に延在すると共に浸透布に固定される固定端と、固定端と反対する側に配置すると共に浸透布及びパッド本体布の双方より遊離する自由端とを有することが好ましい。
本発明に係る尿失禁者用パッドでは、吸収保水体が浸透布の反対側に縫着されており、吸収保水体は、浸透布に固定される固定端と、浸透布及びパッド本体布の双方より遊離する自由端とを有する。このように自由端を設けることにより、吸収保水体は着用者の臀部の動きに追従することができる。従って、吸収保水体は、確実に浸透してきた尿を吸収することができると共に、着用時の不快感を抑制することができる。
本発明に係る尿失禁者用パッドにおいて、吸収保水体の自由端には、固定端に向かう方向に切り込み部が設けられていることが好ましい。この場合には、切り込み部を有する吸収保水体が着用者の臀部の丸みをフィットすると共に、着用者の臀部の動きによる尿失禁者用パッドの膨らみの発生を抑制することができる。このため、着用時の不快感を抑えて、臀部のシルエットを維持することができる。
本発明に係る尿失禁者用パッドにおいて、浸透布と吸収保水体との間には、他の吸収保水体がさらに設けられており、他の吸収保水体は、その全周縁にわたって浸透布に縫着されていることが好ましい。この場合には、失禁時の尿をより効果的に吸収させることができる。
本発明に係る尿失禁者用パッドにおいて、吸収保水体は、着用者の外尿道口の位置に対応する部分に配置されていることが好ましい。外尿道口は尿の出口となる位置であり、この位置に対応するように吸収保水体を配置することで、失禁時の尿を好適に吸収保水体に吸収させることができる。
本発明に係る尿失禁者用パッドにおいて、吸収保水体は、浸透布の反対側に吊り下げ状態で略密着していることが好ましい。こうすると、着用者の姿勢が変化しても失禁時の尿を好適に吸収できる。
本発明に係る尿失禁者用パッドにおいて、吸収保水体の略中央部分には、着用者の股座の前後に延在するスリット部が形成されていることが好ましい。これにより、失禁時の尿量が多い場合であっても、スムーズに尿を吸収保水体に吸収させることができる。
本発明に係る尿失禁者用パッドにおいて、浸透布の周縁部のうち、少なくとも着用状態において股刳りに相当する両縁部は、それぞれ防水性の脇布を介してパッド本体布に縫着されていることが好ましい。この場合には、吸収保水体とパッド本体布とが直接縫着されていないので、一旦吸収保水体に吸収された尿がパッド外部に伝え漏れする経路は形成されず、失禁時の尿をパッド内に確実に閉じ込めることができる。これにより、失禁してから時間が経過した後であっても、着用者の外衣が汚れることは殆どなく、不快感を抑えることが可能となる。
本発明に係る尿失禁者用パッドにおいて、吸収保水体の切込み部は、略V字状に形成されていることが好ましい。この場合には、略V字状に形成された切り込み部は着用者の臀部の丸みをより好適にフィットすると共に、着用者の臀部の動きによる尿失禁者用パッドの膨らみの発生を抑制し、着用時の不快感を抑えることができる。
本発明に係る尿失禁者用パッドにおいて、吸収保水体は、多層構造であることが好ましい。この場合には、失禁時の尿をより効果的に吸収することができる。
本発明に係る尿失禁者用パッドにおいて、吸収保水体は、2層構造をなしており、吸収保水体の自由端において、2層の吸収保水体は段差を形成していることが好ましい。この場合には、吸収保水体の重ねにより形成した段差を段階的に分けて、段差により発生した着用時の不快感を軽減することができる。
本発明に係る尿失禁者用パッドにおいて、2層の吸収保水体のうち、パッド本体布に近い一方が他方を覆うように形成されていることが好ましい。この場合には、段差により発生した着用時の不快感を軽減すると共に、尿の漏れを防止する効果を高めることができる。
また、各脇布は、両縁部に沿う帯状をなしており、長手方向の一縁部が両縁部に縫着されると共に、一縁部よりも外側でパッド本体布に縫着されていることが好ましい。この場合、浸透布の両縁部が脇布を介して2段構えでパッド本体布に縫着されるため、伝え漏れの経路をより確実に遮断することが可能となる。
また、浸透布と吸収保水体との縫着、浸透布と各脇布との縫着、及び各脇布とパッド本体布との縫着には、撥水性の糸が用いられていることが好ましい。これにより、一旦吸収保水体に吸収された尿の伝え漏れをより確実に抑えられる。
また、吸収保水体と浸透布とは、スリット部の略中央付近であって当該スリットが延在する方向に沿って縫着されていることが好ましい。このように縫着されているので、浸透布がスリットの外縁から中央付近に向けて引っ張られ、浸透布によって断面略V字型の凹部が形成される。従って、尿はそのV字型断面に沿って縫着部分に導かれ、よりスムーズに吸収保水体に吸収させることができる。
また、本発明に係る尿失禁者用下着は、上述した尿失禁者用パッドを股部の裏側に取り付けたことを特徴としている。この尿失禁者用下着では、上述した尿失禁者用パッドを採用することによって、失禁してから時間が経過した後であっても、着用者の外衣が汚れることは殆どなく、不快感を抑えることが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る尿失禁者用パッド及び尿失禁者用下着によれば、一旦吸収した尿の伝え漏れを防止できるので、着用時の不快感を抑えることが可能となる。
図1(a)は、第1実施形態に係る女性用の尿失禁者用ショーツを示す正面図であり、図1(b)はその背面図である。 図2は第1実施形態に係る尿失禁者用パッドを展開して示す平面図である。 図3(a)は図2におけるIII−III線断面斜視図であり、図3(b)は同断面図である。 図4(a)は第1実施形態の変形例に係る尿失禁者用パッドを示す断面図であり、図4(b)は別の変形例に係る尿失禁者用パッドを示す断面図であり、図4(c)は更に別の変形例に係る尿失禁者用パッドを示す断面図である。 図5は第1実施形態に係る尿失禁者用パッドの効果を説明するための図である。 図6は第1実施形態に係る尿失禁者用パッドの効果を説明するための図である。 図7は第1実施形態の変形例を示す図である。 図8は第1実施形態の変形例を示す図である。 図9は第2実施形態に係る尿失禁者用パッドを展開して示す平面図である。 図10(a)は尿失禁者用パッドの第3吸収保水体の形状を示す図であり、図10(b)は尿失禁者用パッドの第2吸収保水体の形状を示す図であり、図10(c)は尿失禁者用パッドの第2吸収保水体の形状を示す図である。
符号の説明
1,26 尿失禁者用ショーツ
3 股部
4,30 尿失禁者用パッド
10 パッド本体布
11 浸透布
11c,11d 縁部
12 第1吸収保水体
12c,35 スリット部
13 脇布
13a 内側の縁部(一縁部)
20〜24,31,33,37 撥水性の糸
32,34 第2吸収保水体
32a,34a 固定端
32b,34b 自由端
32e,34e 切込み部
36 第3吸収保水体。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る尿失禁者用パッド、及びこれを用いた尿失禁者用下着の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の構成要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明を量略する。
(第1実施形態)
図1の(a)は、第1実施形態に係る女性用の尿失禁者用ショーツを示す正面図であり、図1の(b)はその背面図である。図1の(a)及び(b)に示すように、この尿失禁者用ショーツ1は、ショーツ本体部2と、股部3と、尿失禁者用パッド(以下、単に「パッド」と記す)4とを備えている。
ショーツ本体部2及び股部3は、例えば綿・ナイロンを主体とする布地からなり、互いに縫着されている。また、ショーツ本体部2は、背面側の中央部分で左右が縫着されて前身頃及び後身頃を構成している。また、ショーツ本体部2のウエスト部2aには、レースなどの装飾が施されているほか、ゴムテープ(図示しない)が通されており、着用時のウエストのフィット感が確保されている。
パッド4は、股部3の裏側に配置され、この股部3の正面側から背面側にかけての前後を覆うようにしてショーツ本体部2に縫着されている。このパッド4は、着用状態において着用者の股座に対応する部分にあてがわれ、失禁時の尿がショーツ1の外部に漏れるのを抑えるために用いられる。
次に、図2及び図3を参照して、上述したパッド4の構成について更に詳細に説明する。図2は、パッド4を展開して示す平面図である。また、図3の(a)は図2におけるIII−III線断面斜視図であり、図3の(b)は同断面図である。
図2及び図3に示すように、このパッド4は、パッド本体布10と、浸透布11と、第1吸収保水体12とを備えており、パッド本体布10の上面側に浸透布11の周縁部が縫着されて袋Pが形成され、この袋Pの内部に第1吸収保水体12が収容されて構成されている。
パッド本体布10は、例えばポリエステルからなる布地により、股部3の展開形状に合わせて形成されている。すなわち、パッド本体布10は、着用者の股座に対応する長さ寸法及び幅寸法を有しており、恥骨側に当てられる前側の縁部10aは凸状に湾曲して形成されていると共に、臀部側に当てられる後側の縁部10bは、前側の縁部10aよりも大きな径で凸状に湾曲して形成されている。また、左右の縁部10c,10dは、それぞれ凹状に湾曲して形成されている。
このパッド本体布10の上面側は、袋Pの裏側下面を構成しており、ポリウレタンフィルム(図示しない)がラミネートされて防水性が付与されている。また、係るラミネート加工によって防水性と同時に通気性が確保されており、着用時のムレ防止が図られている。
浸透布11は、例えばポリエステルを主体とし、抗菌性及び防臭性を有する繊維が混織されたメッシュ状の布地によって形成され、パッド本体布10と略同等の形状を有している。この浸透布11の表側は着用者の股座にあてがわれる部分であり、裏側は袋Pの裏側上面を構成している。この浸透布11は、失禁時の尿を表側から裏側に一方向に浸透させる。
この浸透布11の周縁部のうち、前後の縁部11a,11bは裏側に折り返されており、撥水性の糸20によってパッド本体布10の前後の縁部10a,10bにそれぞれ縫着されている。これに対し、浸透布11の周縁部のうち、着用状態において股刳りに相当する両縁部、すなわち、左右の縁部11c,11dは裏側に折り返され、防水性の脇布13,13を介してパッド本体布10の左右の縁部10c,10dに縫着されている。
より具体的には、この脇布13,13は、パッド本体布10と同様の構成を有する布地によって帯状に形成され、ポリウレタンフィルムがラミネートされた面を裏側に向けた状態で、浸透布11の左右の縁部11c,11dとパッド本体布10との間に配置されている。そして、脇布13,13の内側の縁部13aは、撥水性の糸21によって浸透布11の左右の縁部11c,11dにおける折返し部分にそれぞれ縫着され、脇布13,13の外側の縁部13bは、撥水性の糸22によってパッド本体布10の左右の縁部10c,10dにそれぞれ縫着されている。なお、浸透布11と脇布13,13との縫着にあたっては、撥水性の糸21は、脇布13の内側の縁部13a及び浸透布11の左右の縁部11c,11dにおける折返し部分の先端のみを通っており、浸透布11の表側には露出しないようになっている。
一方、第1吸収保水体12は、図3の(a)及び(b)に示すように、例えば吸水アクリルを主体とする布地によって上下2層に形成され、各層12a,12bの厚さはそれぞれ約3mm程度となっている。また、図2に示すように、第1吸収保水体12の前側の縁部12eは、パッド本体布10の前側の縁部10aと略同等の曲率で凸状に湾曲して形成されている。また、後側の縁部12fは、前側の縁部12eよりも大きな径で凸状に湾曲して形成されると共に、その中央部は更に大きな曲率で凸状に突出している。そして、左右の縁部12g,12hは、それぞれ凹状に湾曲して形成されている。
この第1吸収保水体12は、約20cc程度の保水力を有し、着用状態において着用者の外尿道口の位置に対応するようにして、袋P内に収容されている。また、第1吸収保水体12は、パッド本体布10には直接縫着されていないが、第1吸収保水体12の周縁部は、全周にわたって撥水性の糸23によって浸透布11に縫着されている。これにより、第1吸収保水体12は、浸透布11の裏側に吊り下げ状態で略密着した状態となっており、袋Pの裏側上面に浸透する尿を吸収して保水する。
さらに、第1吸収保水体12における上側の層12aの略中央には、着用者の股座の前後に延在する略楕円形状のスリット部12cが形成されている。また、このスリット部12cから露出する下側の層12bの略中央は、撥水性の糸24によって浸透布11に縫着されている。この縫着により、浸透布11におけるスリット部12cの真上の位置には、スリット部12cの形状に対応して前後に延在する凹部11eが形成されている。図3の(b)に示すように、凹部11eの断面は略V字状となっている。スリット部12cと前側の縁12eとの距離は例えば2cm程度であり、スリット部12cと後ろ側の縁12fとの距離は例えば5cm程度である。また、スリット部12cの長さは6〜12cm程度、幅は1〜2cm程度である。また第1吸収保水体12から脇布13までの距離は5mm以上確保されていることが好ましい。
このような構成を有する尿失禁者用ショーツ1では、着用者が失禁した尿が、まず浸透布11の表側(特に凹部11e)から袋Pの裏側上面に浸透する。次に、浸透した尿は、袋P内で浸透布11の裏側に吊り下げられている第1吸収保水体12によって吸収・保水される。また、第1吸収保水体12は、尿を表側から裏側に一方向に浸透させる浸透布11と、防水性を有するパッド本体布10及び脇布13,13とによって包囲されているので、第1吸収保水体12に保水された尿や袋P内の尿のパッド4外部への漏れ(特に横漏れ)が抑えられる。
ここで、第1吸収保水体12が防水性のパッド本体布10或いは脇布13に一体的に縫着されていると、一旦第1吸収保水体12に吸収された尿が時間の経過とともに縫着部分を伝って、防水性のパッド本体布10或いは脇布13の外側に漏れ出る、いわゆる伝え漏れが生じる場合がある。
このような伝え漏れを防止するため、尿失禁者用ショーツ1では、第1吸収保水体12がパッド本体布10には縫着されておらず、浸透布11の裏側に吊り下げ状態で縫着されている。また、浸透布11の左右の縁部11c,11dは、防水性の脇布13,13を介して2段構えでパッド本体布10の左右の縁部10c,10dにそれぞれ縫着されている。このような構造により、一旦第1吸収保水体12に吸収された尿が外部に伝え漏れする経路は形成されず、失禁時の尿をパッド4内に確実に閉じ込めることができる。これにより、失禁してから時間が経過した後であっても、着用者の外衣が汚れることは殆どなく、不快感を抑えることが可能となる。
しかも、本実施形態では、パッド本体布10と浸透布11との縫着、浸透布11と第1吸収保水体12との縫着、浸透布11と脇布13との縫着、及び脇布13とパッド本体布10との縫着には、撥水性の糸20〜24がそれぞれ用いられており、一旦第1吸収保水体12に吸収された尿の伝え漏れがより確実に抑えられる。特に、第1吸収保水体12に近い浸透布11と脇布13,13との縫着部分では、撥水性の糸21が浸透布11の表側に露出しないようになっているので、伝え漏れの経路が効果的に遮断されている。
また、尿失禁者用ショーツ1では、第1吸収保水体12が着用者の外尿道口の位置に対応する部分に配置されると共に、浸透布11の裏側に吊り下げ状態で縫着されている。外尿道口は、尿の出口となる位置であり、この位置に対応するように第1吸収保水体12を配置することで、失禁時の尿を好適に第1吸収保水体12に吸収させることができる。
また、第1吸収保水体12を吊り下げ構造とすることで、浸透布11の裏側に第1吸収保水体12が密着するので、着用者の姿勢が変化しても失禁時の尿を好適に第1吸収保水体12に吸収させることが可能となる。これらの結果、着用者のドライ感をより持続させることができる。さらには、第1吸収保水体12の略中央部分には、着用者の股座の前後に延在するスリット部12cが形成されているので、失禁時の尿量が多い場合であっても、スリット部12cを通してスムーズに尿を第1吸収保水体12に吸収させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られず、種々の変形を適用できる。例えば、浸透布11と脇布13との縫着に関し、図4の(a)に示すように、浸透布11の左右の縁部11c,11dに折り返しを設けず、脇布13,13の内側の縁部13a,13aを裏側に折り返して左右の縁部11c,11dの表側に重ね合わせて縫着してもよい。このとき、撥水性の糸21は、浸透布11の左右の縁部11c,11d及び脇布13の内側の縁部13aにおける折返し部分の先端のみに通し、脇布13,13の表側には露出させないようにする。このような構成によっても、一旦第1吸収保水体12に吸収された尿が外部に伝え漏れする経路は形成されず、失禁時の尿をパッド4内に確実に閉じ込めることができる。
また、図4の(b)に示すように、浸透布11の左右の縁部11c,11dを裏側に折り返し、脇布13,13の内側の縁部13a,13aには折返しを設けずに左右の縁部11c,11dの表側に重ね合わせ、撥水性の糸21によって、左右の縁部11c,11dの本体部分、折り返し部分、及び脇布13,13の内側の縁部13a,13aを一体的に縫着してもよい。
さらに、図4の(c)に示すように、左右の縁部11c,11d及び脇布13,13の内側の縁部13a,13aのいずれにも折り返し部分を設けず、左右の縁部11c,11dの表側に脇布13,13の内側の縁部13a,13aを重ね合わせて縫着してもよい。これらの構成によれば、浸透布11又は脇布13の折返し部分が股座に直接当たることがないので、着用者に対するごわつき感を低減させることが可能となる。
パッド4の尿吸収について図5及び図6を参照しながらより具体的に説明する。図5の(a)は、図2のIII−III断面における、尿吸収の様子を示した図である。図5の(b)は、同様の断面における比較例の尿吸収の様子を示した図である。図6は尿吸収の様子を平面的に示した図である。図6の(a)は尿吸収の初期段階を、(b)は尿吸収の中期段階を、(c)は尿吸収の終期段階をそれぞれ示している。図6においてW及びWはそれぞれ尿を示している。
図5の(a)に示すように、まず尿は凹部11eの略V字型断面における領域Zに集められる(図6の(a)参照)。凹部11eの底部は糸24で第1吸収保水体12と縫着されている。より具体的には、スリット部12cから臨む下側の層12bの略中央付近において縫着されている。従って、領域Zに集められた尿は糸24を伝って、第1吸収保水体12側へと矢印Aの方向に導かれる(図6の(b)参照)。尚、糸24としては、撥水加工を施していないレジロン糸又は綿糸を用いることがより好ましい。このような撥水加工を施していない糸を用いることで、尿の第1吸収保水体側への導入をより円滑に行うことができる。また、糸24によって縫着する際に、ミシン針を太くすることも好ましい。ミシン針を太くすることで、糸24の周囲に隙間を設けることができるので、尿の第1吸収保水体側への導入をより円滑に行うことができる。
第1吸収保水体12側へと導かれた尿は横に広がり、第1吸収保水体12の上側の層12aと下側の層12bとの間における領域Zに拡散する。第1吸収保水体12の上側の層12aと下側の層12bとは端部において撥水性の糸23で縫着されている。従って、スリット部12c側においては、上側の層12aと下側の層12bとは縫着されておらず、着用者の動きや尿の拡散に応じてその間隔が広がって、領域Zが確保される。領域Zに拡散した尿は、矢印B及びCの方向に向かって第1吸収保水体12に吸収される(図6の(c)参照)。
図5の(b)に示す比較例は、浸透布11と第1吸収保水体12とを、スリット部12cの外周に沿って糸24aで縫着しているものである。このように縫着すると、浸透布11はスリット部12cに沿って実質的に隙間がないように第1吸収保水体12に密着し、断面が略U字型の凹部11uが形成される。
図5の(b)に示す比較例においては、まず尿は凹部11uの略U字型断面における領域Zに集められる(図6の(a)参照)。凹部11uの底部は、その外周に沿って撥水性の糸24aで第1吸収保水体12と縫着されている。従って、領域Zに集められた尿は糸24aを伝って第1吸収保水体12側へと導かれるはずであるけれども、実際にはスムーズに導かれない。図6の(b)に示すように、尿は凹部11uにおいて帯状に広がってしまう。
比較例において尿がスムーズに第1吸収保水体12に導かれない原因は二つ想定される。その一つは、糸24aによって凹部11uの底部に沿って縫着されているために、第1吸収保水体12の上側の層12aと下側の層12bとが略密着保持されていることである。このように構成されていることで、糸24aを伝って導かれた尿が上側の層12aと下側の層12bとの間に入り込みにくくなり、結果的に第1吸収保水体12による尿の吸収がスムーズに行われない。
別の原因は、領域Zに集められた尿が糸24aを伝って第1吸収保水体12側へと浸透する際に、実際には対向する糸24aの周辺に存在する尿が互いに引き合って帯状になってしまうことにある。このため、糸24aから第1吸収保水体12側へと浸透する速度が遅くなり、図中矢印D及びEのように浸透布11を伝って徐々に第1吸収保水体12側へと尿が導かれる。従って、図6の(c)に示すように、集められる尿が凹部11uの外側へと溢れ出てしまうことになる。
上述したように本実施形態のパッド4は、その特有の構成によってスムーズに尿を吸収することができる。また、より多くの尿を吸収させるためには、第1吸収保水体12の構成を変更することが好ましい。例えば、第1吸収保水体12の下側の層12bをより厚い層に変更することも好ましい。更に、多くの尿を吸収させるための変形例を図7及び図8に示す。
図7に示した例は、第1吸収保水体12の上側の層12aと下側の層12bとの間に、中間層12dを追加した例である。この追加する中間層12dは、下側の層12bと同様の素材で形成されていることも好ましい。また、中間層12dは、下側の層12bとは異なる素材で形成されていても好ましい。この場合の素材については後述する。
図8に示した例は、第1吸収保水体12の上側の層12aと下側の層12bとの間に、中間層12eを追加した例である。この中間層12eには、上側の層12aのスリット部12cに対応する位置にスリット部12fが形成されている。この中間層12eも中間層12dと同様に、下側の層12bと同様の素材で形成されていても好ましく、下側の層12bとは異なる素材で形成されていても好ましい。この場合の素材については後述する。
第1吸収保水体12を構成する、上側の層12a、下側の層12b、中間層12d,12eの各素材は例えば次のようなものを選択することが好ましい。上側の層12a及び下側の層12bとしては、ポリエステル織布層、レーヨンスパンレース層、ベルオアシス不織布層、及び吸水アクリル/消臭ナイロン不織布層からなる4層構造複合品を用いることが好ましい。この場合、ポリエステル織布層は逆流軽減の役割を、レーヨンスパン層は尿拡散の役割を、ベルオアシス不織布層は保水の役割を、吸水アクリル/消臭ナイロン不織布層は保水及び消臭の役割をそれぞれ果たす。
中間層12d,12eとしては、吸水アクリル/消臭ナイロン不織布層、ベルオアシス不織布層、及び吸水アクリル/消臭ナイロン不織布層からなる3層構造複合品を用いることが好ましい。この場合、吸水アクリル/消臭ナイロン不織布層は保水及び消臭の役割を、ベルオアシス不織布層は保水の役割をそれぞれ果たす。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る女性用の尿失禁者用ショーツ26(図示せず)は、ショーツ本体部2と、股部3と、尿失禁者用パッド(以下、単に「パッド」と記す)30とを備えている。この尿失禁用ショーツ26と第1実施形態に係る尿失禁用ショーツ1との相違点は、第1吸収保水体12に代えて、第2吸収保水体32,34及び第3吸収保水体36を用いることである。以下、この相違点を中心とする説明を行い、その他の構成については、第1実施形態と同様のため説明を省略する。
図9は第2実施形態に係る尿失禁者用パッドを展開して示す平面図である。図10(a)は尿失禁者用パッドの第3吸収保水体の形状を示す図であり、同図(b)尿失禁者用パッドの第2吸収保水体の形状を示す図であり、同図(c)は尿失禁者用パッドの第2吸収保水体の形状を示す図である。
このパッド30は、パッド本体布10と、浸透布11と、第2吸収保水体32,34と、第3吸収保水体36とを備えている。第2吸収保水体32,34及び第3吸収保水体36は、浸透布11側からパッド本体布10側に向かう方向に沿って、第3吸収保水体36、第2吸収保水体32、第2吸収保水体34の順番に設置され、上下3層に積み重ねられている。この第2吸収保水体32,34及び第3吸収保水体36の厚さはそれぞれ約3mm程度となっている。
図9及び図10(a)に示すように、第3吸収保水体36は、長尺状をなしており、第3吸収保水体36の略中央を通る中心線C1(図10(a)参照)に対して左右対称であって、恥骨側に当てられる前側の縁部36aから臀部側に当てられる後側の縁部36bにかけて徐々に広がるように形成されている。前側の縁部36aと後側の縁部36bとは、それぞれ凸状に湾曲している。また、左右の縁部36c,36dは、それぞれ凹状に湾曲して形成されている。
第3吸収保水体36は、全周縁にわたって、すなわち前側の縁部36a、右の縁部36d、後側の縁部36b及び左側の縁部36cに沿って、撥水性の糸31によって浸透布11に縫着されている。これにより、第3吸収保水体36は、浸透布11の裏側に吊り下げ状態で略密着した状態となっている。
図9及び図10(b)に示すように、第2吸収保水体34は、恥骨側から臀部側にかけて長尺状をなしており、第2吸収保水体34の略中央を通る中心線C2(図10(b)参照)に対して左右対称に形成されている。第2吸収保水体34は、その長手方向において、恥骨側に配置される固定端34aと、臀部側に配置される自由端34bとを有する。固定端34aは、直線状に形成され、撥水性の糸33によって第3吸収保水体36に縫着され、第3吸収保水体36を介して浸透布11に固定されている。一方、自由端34bは、第3吸収保水体36に縫着されず、パッド本体布10及び浸透布11の双方より遊離している。
また、自由端34bには、固定端34aに向かう方向に切り込み部34eが設けられている。この切り込み部34eは、中心線C2に頂点を置き、左右対称に略V字状に形成されている。切り込み部34eの両辺は、それぞれ直線状に形成されている。なお、この切込み部34eの両辺は、それぞれ第2吸収保水体34の左右の縁部34c,34dに近づくように凹状に湾曲して形成されてもよい。
第2吸収保水体34の左右の縁部34c,34dは、それぞれ中央部で直線状、両側部で第2吸収保水体34の内部に向けて凹状に湾曲するように形成されている。第2吸収保水体34は、上述の固定端34aの他、左右の縁部34c,34dの中央部でさらに撥水性の糸31によって第3吸収保水体36に縫着されている。これにより、第2吸収保水体34は、浸透布11の裏側に吊り下げ状態で略密着した状態となっている。
図9及び図10(c)に示すように、第2吸収保水体32は、恥骨側から臀部側にかけて長尺状をなしており、第2吸収保水体32の略中央を通る中心線C3(図10(c)参照)に対して左右対称に形成されている。第2吸収保水体32は、その長手方向において、恥骨側に配置される固定端32aと、臀部側に配置される自由端32bとを有する。
固定端32aは、直線状に形成され、第3吸収保水体36に縫着され、第3吸収保水体36を介して浸透布11に固定されている。一方、自由端32bは、第3吸収保水体36に縫着されず、パッド本体布10及び浸透布11の双方より遊離している。また、第2吸収保水体32の左右の縁部32c,32dは、それぞれ第2吸収保水体32の内部に向けて凹状に湾曲して形成されている。第2吸収保水体32の左右の縁部32c,32dは、それぞれ第3吸収保水体36の左右の縁部36c,36dと略同等の曲率で形成されることが好適である。
自由端32bには、固定端32aに向かう方向に切り込み部32eが設けられている。この切り込み部32eは、中心線C3に頂点を置き、左右対称に略V字状に形成されている。切り込み部32eの両辺は、それぞれ左右の縁部32c,32dに近づくように凹状に湾曲して形成されている。なお、この切り込み部34eの両辺は、それぞれ直線状に形成されてもよい。
第2吸収保水体32は、上述の固定端32aの他、左右の縁部32c,32dで撥水性の糸37によって第3吸収保水体36に縫着されている。これにより、第2吸収保水体32は、浸透布11の裏側に吊り下げ状態で略密着した状態となっている。
第2吸収保水体32,34の2層構造のうち、パッド本体布10に近い第2吸収保水体32が、第3吸収保水体36に近い第2吸収保水体34を外部から覆うように、第2吸収保水体32は第2吸収保水体34より長く形成されている。
第2吸収保水体32,34と第3吸収保水体36とは、約50cc程度の保水力を有し、着用状態において着用者の外尿道口の位置に対応する部分に配置されている。また、第2吸収保水体32,34及び第3吸収保水体36の略中央には、着用者の股座の前後に延在する略楕円形状のスリット部35が形成されている。スリット部35は、第1実施形態のスリット部12cと同様な構造を有するため、重複説明を省略する。
このような構成を有する尿失禁者用ショーツ26によれば、上記の第1実施形態と同様な効果を得ることができる。すなわち、第2吸収保水体32,34と第3吸収保水体36がパッド本体布10には直接縫着されておらず、浸透布11の裏側に吊り下げ状態で縫着されているため、これらの吸収保水体は浸透布11と、パッド本体布10及び脇布13によって包囲される。従って、第2吸収保水体32,34と第3吸収保水体36に保水された尿が外部への漏れの発生を抑えることができる。
また、浸透布11の左右の縁部11c,11dは、防水性の脇布13,13を介して2段構えでパッド本体布10の左右の縁部10c,10dにそれぞれ縫着されている。このような構造により、一旦吸収保水体12に吸収された尿が外部に伝え漏れする経路は形成されず、失禁時の尿をパッド4内に確実に閉じ込めることができる。これにより、失禁してから時間が経過した後であっても、着用者の外衣が汚れることは殆どなく、不快感を抑えることが可能となる。
さらに、第2吸収保水体32,34が自由端32b,34bと固定端32a,32bを有するので、第2吸収保水体32,34は着用者の臀部の動きに追従することができる。自由端32b,34bには略V字状の切り込み部32e,34eが設けられるため、切り込み部32e,34eは着用者の臀部の丸みを好適にフィットし、着用者の臀部の動きによる尿失禁者用パッドの膨らみの発生を抑制することができる。これにより、着用時の不快感を抑える効果を高めることができると共に、臀部のシルエットを維持することができる。
また、浸透布11と第2吸収保水体34との間には、第3吸収保水体36が設けられており、この第3吸収保水体は、その全周縁にわたって前記浸透布に縫着されているので、失禁時の尿をより効果的に吸収することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の第2実施形態では、尿を吸収する吸収保水体として、2層構造を有する第2吸収保水体と第3吸収保水体としたが、単層構造を有する第2吸収保水体としてもよい。
また、上述した各実施形態では、パッド4を女性用ショーツに適用して例示したが、本発明は女性用ショーツに限られず、人体にフィットする種々の股付き衣類(例えばガードル)に適用できる。また、パッド4の取り付け位置等を適宜変更することで、男性用の下着等にも適用できる。

Claims (14)

  1. 着用状態において着用者の股座に対応する部分にあてがわれ、失禁時の尿が外部に漏れるのを抑えるための尿失禁者用パッドであって、
    防水性を有するパッド本体布と、
    前記パッド本体布に周縁部が縫着され、前記着用者の肌側からその反対側に尿を浸透させる浸透布と、
    前記パッド本体布と前記浸透布との間に配置され、前記浸透布の前記反対側に縫着され、前記浸透布の前記反対側に浸透してきた尿を吸収して保水する吸収保水体とを有し、
    前記吸収保水体の略中央部分には、前記着用者の股座の前後に延在するスリット部が形成されており、
    前記スリット部の略中央付近において、前記吸収保水体と前記浸透布とは、当該スリットが延在する方向に沿って縫着されており、
    前記浸透布の周縁部のうち、少なくとも着用状態において股刳りに相当する両縁部は、それぞれ防水性の脇布を介して前記パッド本体布に縫着されていることを特徴とする尿失禁者用パッド。
  2. 記吸収保水体は、長尺状をなしており、その長手方向に延在すると共に前記浸透布に固定される固定端と、前記固定端と反対する側に配置すると共に前記浸透布及び前記パッド本体布の双方より遊離する自由端とを有することを特徴とする請求項1に記載の尿失禁者用パッド。
  3. 記吸収保水体の前記自由端には、前記固定端に向かう方向に切り込み部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の尿失禁者用パッド。
  4. 前記浸透布と前記吸収保水体との間には、他の吸収保水体がさらに設けられており、前記他の吸収保水体は、その全周縁にわたって前記浸透布に縫着されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の尿失禁者用パッド。
  5. 記吸収保水体は、前記着用者の外尿道口の位置に対応する部分に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の尿失禁者用パッド。
  6. 記吸収保水体は、前記浸透布の前記反対側に吊り下げ状態で略密着していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の尿失禁者用パッド。
  7. 前記浸透布の周縁部のうち、少なくとも着用状態において股刳りに相当する両縁部は、それぞれ防水性の脇布を介して前記パッド本体布に縫着されていることを特徴とする請求項2〜のいずれか一項に記載の尿失禁者用パッド。
  8. 記吸収保水体の前記切込み部は、略V字状に形成されていることを特徴とする請求項3〜のいずれか一項に記載の尿失禁者用パッド。
  9. 記吸収保水体は、多層構造であることを特徴とする請求項2〜のいずれか一項に記載の尿失禁者用パッド。
  10. 記吸収保水体は、2層構造をなしており、
    記吸収保水体の前記自由端において、前記2層の吸収保水体は段差を形成していることを特徴とする請求項に記載の尿失禁者用パッド。
  11. 前記2層の吸収保水体のうち、前記パッド本体布に近い一方が他方を覆うように形成されていることを特徴とする請求項10に記載の尿失禁者用パッド。
  12. 前記各脇布は、前記両縁部に沿う帯状をなしており、長手方向の一縁部が前記両縁部に縫着されると共に、前記一縁部よりも外側で前記パッド本体布に縫着されていることを特徴とする請求項1または記載の尿失禁者用パッド。
  13. 前記浸透布と前記吸収保水体との縫着、前記浸透布と前記各脇布との縫着、及び前記各脇布と前記パッド本体布との縫着には、撥水性の糸が用いられていることを特徴とする請求項1またはに記載の尿失禁者用パッド。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項記載の尿失禁者用パッドを股部の裏側に取り付けたことを特徴とする尿失禁者用下着。
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