JP3001482U - 機体の振動防止装置 - Google Patents

機体の振動防止装置

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JP3001482U
JP3001482U JP1994001291U JP129194U JP3001482U JP 3001482 U JP3001482 U JP 3001482U JP 1994001291 U JP1994001291 U JP 1994001291U JP 129194 U JP129194 U JP 129194U JP 3001482 U JP3001482 U JP 3001482U
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JP1994001291U
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利勝 尾上
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サニー産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】振動防止装置の構造を簡素化してコストの低減
を図ることを目的とする。 【構成】機体の周囲の下部の複数箇所に取り付けられた
ブラケットに螺合して上下方向に高さ調整が可能な調整
ボルト22と、ゴム材料によって略板状に形成されてお
り、その上面に受圧板用凹部41を有する台板31と、
受圧板用凹部41に嵌め込まれ、上面の中央部に調整ボ
ルト22の下端面が嵌まり込んで当接するボルト受け用
凹部51を有する金属製の受圧板32と、台板31の水
平方向の膨張を防止するために当該台板の外周面31a
よりも内側において一体的に埋め込まれた金属製のリン
グ33と、から構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、射出成形機などの成形装置、工作機械、プレス機械など、種々の機 械装置の機体の振動を防止するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の振動防止装置は、ゴム材料によって板状に形成された台板と、台板の上 面に配置された鉄板と、鉄板及び台板の上面と側面を覆うとともに中央部にネジ 穴が設けられたネジ付きカバーとからなる本体、及び、ネジ付きカバーのネジ穴 に螺合するとともにその下端面が鉄板の上面に当接するボルトによって構成され ている。
【0003】 機体の周囲の下部の複数箇所に水平状に取り付けられたブラッケットには、ボ ルトを挿通する挿通穴が設けられており、そのブラケットの下面にネジ付きカバ ーの上面が当接するように振動防止装置の本体が配置され、ボルトがブラケット の挿通穴を通してネジ穴に螺合されている。
【0004】 ボルトを回転させてネジ穴にねじ込んでいくことによってネジ付きカバーが上 昇し、それにともなってブラケットが上昇するので、これによって機体の各部の 高さ位置を調整することができる。機体に生じた振動は、台板の緩衝作用によっ て概ね吸収され、機体の振動の軽減及び床面への振動の伝搬が緩和される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の振動防止装置では、ボルトと螺合するためのネジ穴を 有したネジ付きカバーが必要である。また、ネジ付きカバーのネジ穴には大きな 荷重が加わるので、充分なネジ長さを得るために、充分な厚さの鉄板を用いるか 、ネジ穴の周囲を絞り加工するか、又はナットを溶接などによって取り付けてお く必要があった。そのため、ネジ付きカバーのコストが全体のコストを引き上げ 、全体としてコスト高となっているとともに、重量が大きくなって運搬に不便で あるという問題もあった。
【0006】 また、一般に、機体に設けられたブラケットには、調整ボルト(アジャスタボ ルト)のためのネジ穴と、アンカーボルト用の挿通穴との2つの穴が設けられて いるが、上述した従来の振動防止装置では、ネジ穴に螺合した調整ボルトを使用 することなく遊ばせておき、アンカーボルト用の挿通穴に調整ボルトとは別のボ ルトを挿通してネジ付きカバーに螺合させている。したがって、ネジ穴に螺合し た調整ボルトが無駄となっており、且つブラケットの幅寸法が不必要に大きいも のとなっている。
【0007】 本考案は、上述の問題に鑑みてなされたもので、振動防止装置の構造を簡素化 してコストの低減を図ることを目的とする。 請求項2の考案は、材料コストを低減させて振動防止装置のコストの低減を図 ることを目的とする。
【0008】 請求項3及び請求項4の考案は、さらに振動の吸収効果を向上させることを目 的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案に係る装置は、機体を床面上に設置するに当たり前記機体と前 記床面との間に装着して前記機体の振動を防止するための装置であって、前記機 体の周囲の下部の複数箇所に取り付けられたブラケットに螺合して上下方向に高 さ調整が可能な調整ボルトと、ゴム材料によって略板状に形成されており、その 上面に受圧板用凹部を有する台板と、前記受圧板用凹部に嵌め込まれ、上面の中 央部に前記調整ボルトの下端面が嵌まり込んで当接するボルト受け用凹部を有す る金属製の受圧板と、前記台板の水平方向の膨張を防止するために当該台板の外 周面よりも内側において一体的に埋め込まれた金属製のリングと、から構成され る。
【0010】 請求項2の考案に係る装置では、前記リングとして、鋼製の角パイプを輪切り にしたものが用いられる。 請求項3の考案に係る装置では、前記台板の上面部及び下面部には、格子状の 凹部又は凸部が設けられて構成される。
【0011】 請求項4の考案に係る装置では、上面部及び下面部のいずれか一方に前記凹部 が設けられ、他方に凸部が設けられ、前記凹部と凸部とが平面視で同一の位置に 設けられて構成される。
【0012】
【作用】
調整ボルトを回転させてブラケットに対してねじ込んでいくと、ブラケットが 上昇し、これによって機体のその部分の高さ位置が調整される。調整ボルトの下 端面は、ボルト受け用凹部を介して受圧板を押圧し、台板の上面のほぼ全体を均 等に押圧する。
【0013】 台板の周面にリングが設けられているので、機体の荷重により台板が押圧され ることによる台板の水平方向の膨張が防止され、高さ位置が安定する。 また、リングが台板に一体的に埋め込まれているので、リング33が錆びるこ とがなく、また仮に錆びた場合でも錆が外面に現れないので、リング33に塗装 やメッキを施さなくても美観を損ねることがない。さらに、台板の成形に当たり 、リングの寸法精度にバラツキがあってもリングを金型内の所定の位置に容易に セットすることができる。
【0014】 台板に凹部又は凸部が設けられた場合には、台板が撓み易くなり、振動吸収効 果が向上する。 凹部と凸部とが各面に且つ平面視で同一の位置に設けられた場合には、さらに 振動吸収効果が向上する。
【0015】
【実施例】
図1は本考案に係る第1実施例の振動防止装置1の本体11の断面正面図、図 2は振動防止装置1の本体11の一部断面平面図、図3は振動防止装置1の使用 状態を示す正面図である。
【0016】 振動防止装置1は、射出成形機などの機体MFを床面FL上に設置するに当た り、機体MFと床面FLとの間に装着し、機体MFの床面FLへの接地状態を安 定化させるとともに機体MFの振動を防止するための装置である。
【0017】 振動防止装置1は、機体MFの周囲の下部の複数箇所に取り付けられたブラケ ット21にそれぞれ螺合して上下方向に高さ調整が可能な調整ボルト22と、各 調整ボルト22の下端面に当接して支持する本体11とから構成されている。な お、調整ボルト22にはロックナット22aが螺合している。
【0018】 本体11は、台板31、受圧板32、リング33、及びカバー34から構成さ れている。 台板31は、硬度の高いウレタンゴムなどのゴム材料によって平面視で長方形 の略板状に形成されており、その上面に、外周の形状とほぼ相似な長方形の受圧 板用凹部41が設けられている。台板31の下面部には、格子状の凸部44が設 けられており、凸部44によって囲まれた各部分に、底面視で略正方形状の凹部 42が形成されている。また、受圧板用凹部41の上面部には、格子状の凹部4 3が設けられており、凹部43によって囲まれた各部分に、平面視で略正方形状 の凸部45が形成されている。したがって、凹部42及び凸部45は、それぞれ 、離散的にマトリクス状に配置されており、凹部42と凸部45とは平面視で互 いに同一の位置に設けられている。
【0019】 リング33は、台板31に荷重が加わることによって台板31が水平方向に膨 張するのを防止するためのものであり、例えば、台板31の外形よりも小さい外 形を有する鋼製の角パイプなどを適当な幅寸法で輪切りにしたものが用いられ、 台板31の成形時において埋め込まれ一体的に成形される。リング33は、台板 31の外周面31aよりも内側において一体的に埋め込まれている。
【0020】 受圧板32は、厚さ5〜9mm程度の鉄板を長方形状に切断したものであり、 上面の中央部に調整ボルト22の下端面が嵌まり込んで当接するボルト受け用凹 部51がプレス加工などによって設けられている。受圧板32は、台板31の受 圧板用凹部41に嵌め込まれており、これらは水平方向には互いにずれることが なく、また受圧板用凹部41の上端縁47が受圧板32の縁に被さっているため 、受圧板32は簡単には台板31から抜け出ない。
【0021】 カバー34は、台板31及び受圧板32の上面を被うことによって美観をもた らし、また黄色などの適当な着色を施すことによって作業者に注意を促し、安全 性を向上させるためのものである。カバー34は、合成樹脂によって平面視が長 方形状に形成されており、中央部には調整ボルト22が挿通する挿通穴61が設 けられている。
【0022】 したがって、調整ボルト22を回転させて高さ位置を調整することにより、ブ ラケット21の高さ位置が調整され、各本体11に加わる荷重を均等化して安定 化することができる。それとともに、台板31の弾性による緩衝作用によって、 機体MFに生じた振動が概ね吸収され、機体MFの振動の軽減と床面FLへの振 動の伝搬の緩和が図られる。
【0023】 本体11においては、凸部44と凹部45、又は凹部42と凹部43とが互い にずれた状態に設けられているから、台板31が撓み易く、台板31の撓みによ る緩衝作用が良好である。また、調整ボルト22に作用する荷重は受圧板32に よって台板31のほぼ全面に均等に分散される。リング33によって台板31の 水平方向への膨張が防止され、長期に渡って本体11の高さ寸法が安定化される 。
【0024】 また、リング33が台板31の外周面31aよりも内側において一体的に埋め 込まれているので、リング33が錆びることがなく、また仮に錆びた場合でも錆 が外面に現れないので、リング33に塗装やメッキを施さなくても美観を損ねる ことがない。さらに、リング33の外形が台板31の外形よりも小さいので、台 板31の成形に当たり、リング33の寸法精度にバラツキがあってもリング33 を金型内の所定の位置に容易にセットすることができる。したがって、リング3 3として、上述したように寸法精度の悪い角パイプを輪切りにしたものを用いる ことができ、その材料コストが低減される。
【0025】 さらに、台板31が長方形であり、周辺の大部分が直線状となっているので、 箒などによってその周辺に溜まった塵などを容易に掃きだすことができ、床面F Lの清掃が容易である。
【0026】 そして、本体11の構造が簡単であり、構成部品点数が少なく組立ても簡単で あるので、本体11を低コストで製造することができ、振動防止装置1のコスト の低減を図ることができる。
【0027】 上述の実施例においては、カバー34を設けたが、カバー34を省略すること によってさらに構造を簡単化してコストの低減を図ることができる。その場合に おいて、台板31の上面の最大高さを受圧板32の上面よりも若干低くしておく ことによって、上面に積もる塵埃を容易に清掃することができる。。
【0028】 上述の実施例においては、機体MFの周囲4箇所に振動防止装置1を設けたが 、3箇所以下又は5箇所以上でもよい。本体11の形状を四角形としたが、丸形 、楕円形、その他の形状とすることができる。その形状に応じて、例えば丸パイ プなどを輪切りにしたものをリング33として用いることができる。また、リン グ33として、帯状又は線状の金属を折り、曲げ、又は接合して所定の形状に形 成してもよい。台板31の上面部に凸部44が設けられ下面部に凹部43が設け られたものでもよい。また、上面部又は下面部に同心円状又はストライプ状に突 出し又は溝が設けられたもの、多数の円盤状の突起が設けられたものでもよい。 台板31、受圧板32、リング33などの寸法、形状、材質などは、本考案の主 旨にそって種々変更することができる。
【0029】
【考案の効果】
本考案によると、振動防止装置の構造が簡素化されコストの低減を図ることが できる。特に、リングによって台板の水平方向への膨張が防止され、長期に渡っ て本体の高さ寸法が安定化されるとともに、リングが台板の外周面よりも内側に おいて一体的に埋め込まれているので、リングに塗装やメッキを施す必要がなく 、且つ寸法精度が悪くてもよいので、振動防止装置の製造コストが低減する。
【0030】 請求項2の考案によると、材料コストが低減し、振動防止装置の製造コストの 低減に寄与する。 請求項3及び請求項4の考案によると、さらに振動の吸収効果を向上させるこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る振動防止装置の本体の断面正面図
である。
【図2】振動防止装置の本体の一部断面平面図である。
【図3】振動防止装置の使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 振動防止装置 11 本体 21 ブラケット 22 調整ボルト 31 台板 32 受圧板 33 リング 41 受圧板用凹部 43 凹部 44 凸部 51 ボルト受け用凹部 MF 機体 FL 床面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体を床面上に設置するに当たり前記機体
    と前記床面との間に装着して前記機体の振動を防止する
    ための装置であって、 前記機体の周囲の下部の複数箇所に取り付けられたブラ
    ケットに螺合して上下方向に高さ調整が可能な調整ボル
    トと、 ゴム材料によって略板状に形成されており、その上面に
    受圧板用凹部を有する台板と、 前記受圧板用凹部に嵌め込まれ、上面の中央部に前記調
    整ボルトの下端面が嵌まり込んで当接するボルト受け用
    凹部を有する金属製の受圧板と、 前記台板の水平方向の膨張を防止するために当該台板の
    外周面よりも内側において一体的に埋め込まれた金属製
    のリングと、 からなることを特徴とする機体の振動防止装置。
  2. 【請求項2】前記リングは、鋼製の角パイプを輪切りに
    したものであることを特徴とする請求項1記載の機体の
    振動防止装置。
  3. 【請求項3】前記台板の上面部及び下面部には、格子状
    の凹部又は凸部が設けられてなることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の機体の振動防止装置。
  4. 【請求項4】上面部及び下面部のいずれか一方に前記凹
    部が設けられ、他方に凸部が設けられ、 前記凹部と凸部とが平面視で同一の位置に設けられてな
    ることを特徴とする請求項3記載の機体の振動防止装
    置。
JP1994001291U 1994-02-28 1994-02-28 機体の振動防止装置 Expired - Lifetime JP3001482U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015081619A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 株式会社モルテン 防振装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015081619A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 株式会社モルテン 防振装置

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