JP3001182U

JP3001182U - カレンダー帳

Info

Publication number: JP3001182U
Application number: JP1994000755U
Authority: JP
Inventors: 浅井　　清
Original assignee: 浅井清
Priority date: 1994-02-18
Filing date: 1994-02-18
Publication date: 1994-08-23
Anticipated expiration: 2000-02-18

Abstract

(57)【要約】【目的】綴じ金具を使用することなく、カレンダー帳
の合紙片１をしっかりと綴じ合わせるようにする。【構成】複数枚のカレンダー紙片を重ね合わせた合紙
片１の上辺に沿って所定間隔毎に綴じ孔２を形成し、二
つ折りした背台紙４によって合紙片１の上辺部分を挾
み、かつこの二つ折りした背台紙４の両側の少なくとも
一方の下辺に沿って内側から外側に向かって凹む溝７を
設け、上記綴じ孔２に流し入れた接着剤により合紙片１
と背台紙４とを貼り合わせた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、カレンダー帳の製本構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

カレンダー帳は、表紙を合わせて紙片の数が７枚、あるいは１３枚というように少ない。

【０００３】したがって、カレンダー帳を製本する場合、重ね合わせた紙片の厚みが薄く、いわゆる背糊によっては各紙片をしっかりと綴じ合わせることができないので、従来は、重ね合わせた紙片の上辺に綴じ金具を巻き付けて製本することが行われている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、カレンダー帳の印刷業者や製本業者では、毎年、年が明けると、その年のカレンダー帳は商品価値がほとんどなくなるため、膨大な数のカレンダー帳を処分している。

【０００５】この膨大な数のカレンダー帳を処分する場合、カレンダー帳の紙片を再製使用すれば、紙資源の有効利用が図れる。

【０００６】ところが、カレンダー帳の紙片を再製使用する場合、カレンダー帳の上端には綴じ金具があるため、この綴じ金具を除去しなければならず、このカレンダー帳の上端の綴じ金具をいちいち除去することは、非常にコストがかかるので、カレンダー帳の紙片は再製使用されることなく、従来は焼却処分されることがほとんどであり、貴重な紙資源が無駄になっていた。

【０００７】また、綴じ金具があると、それによって手を傷付けるおそれもあり、安全性の点でも問題があった。

【０００８】そこで、この考案は、綴じ金具を使用することなく、各紙片をしっかりと綴じることができ、また安全性の高いカレンダー帳を提供しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るカレンダー帳は、複数枚のカレンダー紙片を重ね合わせた合紙片１の上辺に沿って所定間隔毎に綴じ孔２を形成し、二つ折りした背台紙４によって合紙片１の上辺部分を挾み、かつこの二つ折りした背台紙４の両側の少なくとも一方の下辺に沿って内側から外側に向かって凹む溝７を設け、上記綴じ孔２に流し入れた接着剤３により合紙片１と背台紙４とを貼り合わせた構造である。

【００１０】

【作用】

上記のように、合紙片１の綴じ孔２内に接着剤３を流し込んで合紙片１の各紙片を接合すると、合紙片１の厚みが薄くても、接着面積が大きくなり、また、綴じ孔２内の接着剤３が各紙片を固定する柱のような働きをするので、各紙片がしっかりと綴じ合わされる。また、綴じ孔２内に接着剤３を流し込むと、綴じ孔２から接着剤３がはみ出すので、この接着剤３によって背台紙４が貼り合わされる。

【００１１】また、二つ折りした背台紙４の両側下辺には内側から外側に凹む折り溝７を設けているので、はみ出した接着剤３はこの溝７に溜まって合紙片１の表面側にはみ出ない。

【００１２】

【実施例】

図１乃至図３は、この考案に係るカレンダー帳の一例を示している。

【００１３】図１に示すカレンダー帳は、６枚のカレンダー紙片を重ね合わせた合紙片１の上辺に沿って綴じ孔２を複数形成し、この綴じ孔２内に接着剤３を流し入れ、この接着剤３を使用して二つ折りした背台紙４を貼り合わせたものである。

【００１４】上記接着剤３としては、例えば、ホットメルトタイプの熱可塑性樹脂接着剤を使用することができる。

【００１５】上記背台紙４は、厚紙を二つ折りして形成され、その両側下辺に沿って、内側から外側に向かって凹む溝７が形成されている。この溝７は、表面側のみに設け、裏面側は省略することもできる。この溝７により、綴じ孔２内に接着剤３を少しはみ出るように多く投入しても、はみ出した接着剤３が折り溝内に溜まるため、接着剤３が合紙片１の表面にはみ出して汚れるということが防止される。また、溝７により、背台紙４の下辺部分が補強されるため、カレンダー紙片を切取る際に、背台紙４の曲がりを防止できる。

【００１６】上記合紙片１の上辺寄りの部分には、切取りを容易にするために、破断線６が設けられている。

【００１７】また、台紙４の中央部分には、吊り下げ孔５が形成されている。

【００１８】

【考案の効果】

この考案によれば、以上のように、綴じ金具を使用することなく、比較的に枚数の少ないカレンダー紙片をしっかりと綴じ合わすことができる。

【００１９】また、この考案のカレンダー帳は、綴じ金具を使用しないので、そのまま再製使用することが可能であり、紙資源の有効利用が図れる。

【００２０】さらに、綴じ金具を使用しないので、安全性の点でも優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案をカレンダー帳の一例を示す斜視図

【図２】同上の部分正面図

【図３】同上の部分縦断面図

【符号の説明】

１紙片２綴じ孔３接着剤４背台紙５吊り下げ孔６破断線７溝

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数枚のカレンダー紙片を重ね合わせた
合紙片１の上辺に沿って所定間隔毎に綴じ孔２を形成
し、二つ折りした背台紙４によって合紙片１の上辺部分
を挾み、かつこの二つ折りした背台紙４の両側の少なく
とも一方の下辺に沿って内側から外側に向かって凹む溝
７を設け、上記綴じ孔２に流し入れた接着剤３により合
紙片１と背台紙４とを貼り合わせたことを特徴とするカ
レンダー帳。
【請求項２】上記合紙片１の上辺部分に、背台紙４の
下辺に沿って切取り用の破断線６を形成している請求項
１記載のカレンダー帳。