JP3001019B2 - 郵便物の宛名位置検出装置 - Google Patents

郵便物の宛名位置検出装置

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JP3001019B2
JP3001019B2 JP3181250A JP18125091A JP3001019B2 JP 3001019 B2 JP3001019 B2 JP 3001019B2 JP 3181250 A JP3181250 A JP 3181250A JP 18125091 A JP18125091 A JP 18125091A JP 3001019 B2 JP3001019 B2 JP 3001019B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窓或はラベルを有する
郵便物上の宛名記載位置を検出する郵便物の宛名位置検
出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の郵便物の宛名位置検出装
では、郵便物の窓或いはラベルは概ね郵便物の中心に
あり、郵便物の端と窓或いはラベルの端は合致していな
いのが一般的であることから、郵便物の左端(場合によ
っては右端)における光電変換された信号(例えばCC
Dの出力信号)から、ピーク検出手段等を利用して電圧
レベルを検出し、その電圧レベルを基準に閾値を設定す
ることにより、郵便物の窓或いはラベルと紙面部との2
値化を図っていた。
【0003】例えば、図7において紙面部の電圧値をVP
とした時、閾値の電圧レベルVSLは次式で設定してい
た。尚、郵便物全体における光電変換信号からピーク検
出手段等を利用して電圧レベルを検出すれば、窓或いは
ラベルの電圧レベルが検出できる。
【0004】VSL=VP +α (但し、αは固定値)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の宛名検
出装置は紙面部の電圧レベル(VP )に固定値αを加え
て2値化を図る閾値(VSL)としていた。
【0006】しかし、紙面部の反射率が大きく郵便物の
場合は、閾値(VSL)を設定するのに十分な、紙面部と
窓・ラベル部のレベル差が得られず正確な窓或はラベル
情報を出力することが難しくなる。その結果、図8に示
すように不正確な窓或はラベル情報を外部機器へ出力し
てしまい、宛名記載位置の誤検出が行われてしまう欠点
がある。
【0007】それ故に、本発明の課題は、郵便物の窓・
ラベル検出部からの位置情報を取捨選択することによっ
て、郵便物の宛名記載位置の誤検出を防ぐ郵便物の宛名
位置検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、郵便物
上の宛名の記載位置を検出する宛名位置検出装置におい
て、上記宛名が記載されている上記郵便物上の窓或はラ
ベルの出力レベルを検出する手段と、上記郵便物上の紙
面部の出力レベルを検出する手段と、上記窓或は上記ラ
ベルの上記出力レベルと上記紙面部とのレベル差を検出
する手段と、該手段によって得られるレベル差の度合に
より、上記窓或は上記ラベル情報を取捨選択する手段と
を具備することを特徴とする郵便物の宛名位置検出装置
が得られる。
【0009】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の郵便物の宛名位置検出装置の一実施
例の構成図である。
【0010】図1を参照して、宛名位置検出装置は、宛
名が記載されている郵便物上の窓或はラベルの出力レベ
ルを検出する手段と、郵便物上の紙面部の出力レベルを
検出する手段と、窓或はラベルの上記出力レベルと上記
紙面部とのレベル差を検出する手段と、この手段によっ
て得られるレベル差の度合により、窓或はラベル情報を
取捨選択する手段とを具備している。
【0011】さらに、具体的に説明すると、画像入力部
10では郵便物からの反射光が入力される。この反射光
の入力を光電変換によって電気信号に変換し、郵便物の
ビデオ信号として紙面部電圧レベル検出部20、窓・ラ
ベル部電圧レベル検出部30及び窓・ラベル検出部40
へ出力する。紙面部電圧レベル検出部20では画像入力
部10から出力される郵便物のビデオ信号を用いて郵便
物の紙面部の電圧レベルを検出し、この検出したレベル
をレベル差検出部50へ出力する。窓ラベル部電圧レベ
ル検出部30では画像入力部10から出力される郵便物
のビデオ信号を用いて郵便物上の窓やラベル部分の電圧
レベルを検出し、この検出したレベルをレベル差検出部
50へ出力する。窓・ラベル検出部40では画像入力部
10から出力される郵便物のビデオ信号を用いて、窓や
ラベルを2値化によって検出し、この検出した窓やラベ
ルの位置を窓・ラベル取捨選択部60へ出力する。レベ
ル差検出部50では紙面部電圧レベル検出部20から出
力される紙面部分の電圧レベルと窓ラベル部電圧レベル
検出部30から出力される窓・ラベル部分の電圧レベル
との差を求めて、その値を窓・ラベル取捨選択部60へ
出力する。
【0012】窓・ラベル取捨選択部60は、窓・ラベル
検出部40から出力されるそれらの位置情報を、レベル
差検出部50より出力される電圧レベルの差分の度合に
より取捨選択し、宛名位置検出部70へ出力する。つま
り電圧レベルの差分が、あらかじめ設定していた値以上
の場合には窓・ラベル検出部40からの窓・ラベル位置
情報を宛名位置検出部70に出力し、一方その差分が設
定値以下の場合には、窓・ラベル位置情報は無いものと
して宛名位置検出部70へ出力する。
【0013】次に郵便物の1次元波形等を用いて宛名位
置検出装置の原理を説明する。例えば、紙面部の反射率
の小さいラベル封(ラベル封;郵便物を作成するにあた
って宛名をラベルに印刷し、そのラベルを郵便物に張り
付けたものを言う)の場合は、図2に示す画像入力部1
0から出力されるビデオ信号は図3のようになり、紙面
部とラベル部とのレベル差が大きくなり、窓・ラベル検
出部40において紙面部とラベル部との切り分け(2値
化)を行うためのスライスレベルが設定しやすくなる。
その結果、図4に示すように正確なラベルの位置すなわ
ち宛名記載位置が検出できる。
【0014】一方、紙面部の反射率の大きいラベル封の
場合は画像入力部10からのビデオ信号が図5のように
なり、紙面部とラベル部のレベル差が小さくなる為、窓
・ラベル検出部40において紙面部とラベル部との切り
分け(2値化)を行うためのスライスレベルが設定しず
らくなる。その結果、図6に示すようにノイズの生じや
すい不正確なラベルの位置、すなわち宛名記載位置が検
出される。
【0015】従って、窓・ラベルの電圧レベル(VL
と紙面部の電圧レベル(VP )との差分の大きさに基づ
き、窓・ラベル位置情報を取捨選択することにより不正
確な窓ラベル位置情報による宛名位置の誤検出を防ぐ。
つまり、図4の場合の窓・ラベル位置情報は宛名検出の
際、生かされるが図5の場合は、その情報は捨てられ
る。以上の結果から宛名位置の誤検出を防ぐことができ
る。
【0016】
【発明の効果】以上、実施例により説明したように、本
発明の郵便物の宛名位置検出装置によれば、郵便物の紙
面部と窓・ラベル部の電圧レベルの差分を求め、この値
すなわちレベル差の大きさによって正確な宛名位置の検
出が行われている郵便物と、ノイズ等が発生して正確な
宛名位置の検出が行われていない郵便物との判断を行
い、窓・ラベル検出部からの位置情報を取捨選択するこ
とによって、郵便物の宛名記載位置の誤検出を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】郵便物の宛名位置検出装置の一実施例を示す構
成図である。
【図2】画像入力部から出力される郵便物のビデオ信号
を示す。
【図3】画像入力部から出力される紙面部の反射率が小
さい郵便物のビデオ信号を示す。
【図4】図3の郵便物の2次元画像を示す。
【図5】画像入力部から出力される紙面部の反射率が大
きい郵便物のビデオ信号を示す。
【図6】図5の郵便物の2次元画像を示す。
【図7】従来の宛名位置検出装置における画像入力部か
ら出力される紙面部の反射率が小さい郵便物のビデオ信
号を示す。
【図8】画像入力部から出力される紙面部の反射率が大
きい郵便物のビデオ信号を示す。
【符号の説明】
10 画像入力部 20 紙面部電圧レベル検出部 30 窓・ラベル部電圧レベル検出部 40 窓・ラベル検出部 50 レベル差検出部 60 窓・ラベル取捨選択部 70 宛名位置検出部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 郵便物上の宛名の記載位置を検出する宛
    名位置検出装置において、上記宛名が記載されている上
    記郵便物上の窓或はラベルの出力レベルを検出する手段
    と、上記郵便物上の紙面部の出力レベルを検出する手段
    と、上記窓或は上記ラベルの上記出力レベルと上記紙面
    部とのレベル差を検出する手段と、該手段によって得ら
    れるレベル差の度合により、上記窓或は上記ラベル情報
    を取捨選択する手段とを具備することを特徴とする郵便
    物の宛名位置検出装置。
JP3181250A 1991-07-22 1991-07-22 郵便物の宛名位置検出装置 Expired - Fee Related JP3001019B2 (ja)

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