JP3000844B2 - 電極組成物 - Google Patents

電極組成物

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JP3000844B2
JP3000844B2 JP6041951A JP4195194A JP3000844B2 JP 3000844 B2 JP3000844 B2 JP 3000844B2 JP 6041951 A JP6041951 A JP 6041951A JP 4195194 A JP4195194 A JP 4195194A JP 3000844 B2 JP3000844 B2 JP 3000844B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池、コンデンサ、エ
レクトロクロミックディスプレイ、センサー等の各種固
体電気化学素子に用いられる固体電気化学素子用電極組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電池を代表とする電気化学素子は
液体系電解質を用いて構成されていたが、近年、特に電
気化学素子の安定性の観点から液漏れのない固体電解質
を用いた電気化学素子の開発が盛んに行われている。そ
の中でも高分子固体電解質(SPE)を用いた電気化学
素子(Polymer Electrolyte Re
view 1&2, Elsevier, Londo
n(1987,89)参照)は無機系固体電解質を用い
た電気化学素子に比べて柔軟性があり、また、素子の形
状を自由に設計できることから注目されている。
【0003】しかし、SPEを用いて形成した固体電気
化学素子は、一般に従来の液体電解質を用いた電気化学
素子に比べて電極活物質の利用率が低く、この点を改善
するために電極活物質とSPE成分との混合物を用いて
電極を形成し、電極中でのイオン種の拡散をよりスムー
ズにさせることが試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
SPE、例えばポリエチレンオキサイド/LiCF3
3の系ではイオン導電率が低く、電極中でのイオン拡
散も不十分で、イオン種と電極活物質との酸化還元反応
が不活発であるため、このSPEを用いて例えば固体電
池を組んだ場合、低容量の電池しか得られないという問
題がある(J.Power Sources,28,3
97(1987)参照)。
【0005】そこで、SPEのイオン導電率を向上させ
るために、最近、光或いは熱硬化性モノマーを有機電解
液と共に硬化させることによって固体状の電解質を得る
試みが活発に行われている(導電性高分子,講談社サイ
エンティフィック,東京(1990)参照)が、この電
解質の膜強度が従来の高分子系に比べて弱いため、この
電解質とSPEとを用いて電極を作製した場合、電極の
強度、柔軟性の点で不十分であった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、高い電極利用率と電極強度を得ることがで
きる固体電気化学素子用電極組成物を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(a)電極
活物質、(b)アルカリ金属塩化合物、(c)下記一般
式(1)
【0008】
【化4】 で表される繰り返し単位からなる少なくとも一種の重合
度10以上の重合体のブロック鎖Aと、下記一般式
(2)
【0009】
【化5】 (式中、R4は水素原子、メチル基又はエチル基、Mは
−CH=CH2、−CH(CH3)=CH2、−COOC
3、−COOC25、フェニル基又は置換フェニル基
である。)で表される繰り返し単位からなる少なくとも
一種の重合度が300以上の重合体のブロック鎖Bとか
ら構成され、ブロック鎖Aとブロック鎖Bとの重量比が
1:30〜30:1である重合度310以上のブロック
−グラフト共重合体、(d)下記一般式(3)
【0010】
【化6】 (式中、R5はヒドロキシ基、メトキシ基、アルキル
基、アリール基、アシル基又はシリル基、R6は水素原
子又はメチル基、R7は水素原子、アルキル基、アリー
ル基、アシル基又はシリル基、mは1〜25の整数であ
る。)で示される化合物を組み合せて固体電気化学素子
用の電極を形成した場合、高い電極利用率と電極強度を
有する電極を得ることができることを見い出した。
【0011】即ち、上記ブロック−グラフト共重合体
は、ポリエチレンオキサイド誘導体をグラフト鎖とし、
ブロック共重合体を幹分子としてその幹分子の限定され
た部分にポリエチレンオキサイド誘導体が集中的にグラ
フトしたものであり、分子構造が高度に規制されている
ためにエチレンオキサイド誘導体ドメインと幹分子ドメ
インにミクロ相分離を起こすという特徴を有し、この作
用によりイオン拡散のための連続層(エチレンオキサイ
ド誘導体ドメイン)が形成され、電極中へのアルカリ金
属塩の溶解、拡散が容易になる。このグラフト鎖ドメイ
ンでアルカリ金属塩を集中的に溶解解離することが可能
となると共に、上記連続層部分は上記一般式(3)で示
されるエチレンオキサイド誘導体を多量に可溶化するこ
とができる。また、上記一般式(3)で示されるエチレ
ンオキサイド誘導体がアルカリ金属塩の解離、イオン種
の拡散を更に加速し、より高イオン導電性を電極材料に
付与することになる。
【0012】一方、上記幹分子ドメインはフェニル基を
含むために高い強度、弾性を示し、上記のようにポリエ
チレンオキサイド誘導体を多量に可溶化した場合でも電
極の低下を引き起こさない。
【0013】従って、上記ブロック−グラフト共重合体
及び上記一般式(3)の化合物を電極活物質、アルカリ
金属、及び必要に応じて導電剤を混合して固体電気化学
素子用電極組成物を形成した場合、電極中でのイオン種
の拡散がよりスムーズになり、電極活物質との酸化還元
反応が活発に行われ、これを用いて例えば固体電池を組
んだ場合、電池系から取り出される電気エネルギーがよ
り多くなり、また電極材の強度が増大することにより柔
軟性に富んだ電池を形成することができることを知見
し、本発明をなすに至ったものである。
【0014】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の電極組成物は、(a)電極活物質、(b)アルカ
リ金属塩化合物、(c)上記ブロック−グラフト共重合
体、(d)上記一般式(3)で示される化合物を含有す
るものである。
【0015】ここで、電極活物質としては、従来から電
極活物質として知られている種々のものを使用すること
ができる。例えば金属リチウム、金属銀、金属亜鉛等の
単体金属、Li−Al等の合金、黒鉛、カーボンブラッ
ク、フッ化グラファイト、ポリアセチレン等の炭素系材
料、MnO2,Co 2,V25,V26,TiO2,W
2,Cr25,Cr38,CuO ,Cu227,Bi
23,Bi2PB25,Mo82等の金属酸化物、Ti
2,TiS3,Mo 2,CuCo24,VSe2,Nb
Se2CrS2,NbSe3等のカルコゲン化物、Ag2
rO4,Ag2Mo 4,AgIO3,Ag227等の酸
素酸銀、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェ
ン、ポリ−P−フェニレン等のπ−共役系高分子等が使
用できる。
【0016】また、アルカリ金属塩としては、LiCl
4,LiBF4,LiPF6,LiAsF6,LiAlC
4,LiBr,LiSCN,LiI,NaClO4,N
aI,NaBF4,NaSCN,KPF6,KSCN,K
PF6等の各種ハロゲン化アルカリやLiCF3SO3
LiC(CF3SO23,LiN(CF3SO22等の有
機酸陰イオンを持つアルカリ金属塩を用いることができ
る。
【0017】本発明は、上記成分に加え、ミクロ相分離
構造示すブロック−グラフト共重合体を配合することを
特徴としている。このミクロ相分離構造を示すブロック
−グラフト共重合体は、下記一般式(1)で表される繰
り返し単位からなる少なくとも一種の重合度10以上の
重合体のブロック鎖Aと、下記一般式(2)で表される
繰り返し単位からなる少なくとも一種の重合度が300
以上の重合体のブロック鎖Bとから構成され、ブロック
鎖Aとブロック鎖Bとの重量比が1:30〜30:1、
好ましくは1:10〜10:1である重合度310以
上、好ましくは1万〜200万のものである。
【0018】
【化7】
【0019】式中、R1は水素原子、メチル基又はエチ
ル基、R2は水素原子は又はメチル基、R3は水素原子、
メチル基,エチル基,プロピル基等炭素数1〜10のア
ルキル基、フェニル基,トリル基等の炭素数6〜10の
アリール基、アセチル基,ベンゾイル基等の炭素数2〜
9のアシル基又はシリル基である。シリル基としては、
−SiR3(Rは水素原子又はメチル、フェニル等の炭
素数1〜18の置換又は非置換の一価炭化水素基で、各
Rは互いに同一でも異なっていてもよい)で示されるも
のが挙げられる。また、nは1〜45の整数である。
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】式中、R4は水素原子、メチル基又はエチ
ル基、Mは−CH=CH2、−CH(CH3)=CH2
−COOCH3、−COOC25、フェニル基又はトリ
ル基等の置換フェニル基である。
【0023】このブロック共重合体を得るには、まず下
記一般式(4)
【0024】
【化10】 (式中、R1は上記と同様の意味を示す。)で表される
繰り返し単位からなる少なくとも一種の重合度10以上
の重合体のブロック鎖Cと、上記一般式(2)で表され
る繰り返し単位からなる少なくとも一種の重合度300
以上の重合体のブロック鎖Bとが重量比1:30〜3
0:1で構成されている、重合度310以上のブロック
共重合体Tを公知の方法で合成する。
【0025】次に、このブロック共重合体Tが持つ側鎖
のヒドロキシリル基に一般式R8Me(ここにR8はt−
ブチルエーテル,ジフェニルエチレン,ベンジル,ナフ
タレン又はクミル基、Meはナトリウム,カリウム又は
セシウム原子である)で表される有機アルカリ金属を反
応させてカルバニオン化し、これに下記一般式(5)
【0026】
【化11】 (式中、R2は上記と同様の意味を示す。)で表される
アルキレンオキサイドを加えてグラフト鎖を成長させ、
次いで酸又は一般式R9X(R9はR3で説明したアルキ
ル基、アリール基、アシル基又はシリル基、Xはハロゲ
ン原子である)を加えて重合を停止することによって製
造することができる。
【0027】また、出発原料として用いられるブロック
鎖C,Bからなる幹分子鎖としてのブロック共重合体T
は、まず、4−ヒドロキシスチレン、4−(1−メチル
エテニル)フェノールなどで例示される一般式(4)で
示される残基を含有するモノマー化合物について、その
フェノール性水酸基をトリアルキル基やトリアリルシリ
ル基で保護しておき、これとスチレン,α−メチルスチ
レン等のビニル化合物、ブタジエン,イソプレン等のジ
エン化合物、メチルアクリレート,エチルアクリレー
ト,メチルメタクリレート,エチルメタクリレート等の
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等で例示さ
れるモノマー化合物から合成された一般式(2)で表さ
れる繰り返し単位を有するブロック共重合体をリビング
アニオン重合法により重合し、次に酸などで加水分解す
ることによって得ることができる。
【0028】このリビングアニオン重合に用いられる重
合開始剤としては、n−ブチルリチウム,sec−ブチ
ルリチウム,tert−ブチルリチウム,2−メチルブ
チルリチウム等の有機金属化合物系のものが例示される
が、これらのうちでは特にn−ブチルリチウムが好まし
い。
【0029】この重合開始剤の使用量は、仕込みモノマ
ー化合物量と共に得られる重合体の分子量を決定するの
で、所望の分子量に応じて選択されるが、得られるブロ
ック共重合体Tを構成するブロック鎖Cの重合度は10
以上であることが好ましいので、通常は反応溶液中で1
-4〜10-2mol/リットルのオーダーの濃度になる
ようにすることが好ましい。
【0030】上記リビングアニオン重合は一般に有機溶
媒中で行われるが、有機溶媒としてはベンゼン,トルエ
ン,N−ヘキサン,テトラヒドロフラン等のアニオン重
合用の溶媒を使用することが好ましい。また、重合に供
するモノマー化合物の反応溶液中の濃度は1〜10重量
%が適切である。
【0031】重合反応は、圧力10-5Torr以下の高
真空下、または精製することによって反応を阻害する水
分等有害物質を除去したアルゴン,窒素等の不活性ガス
雰囲気下で室温において撹拌することによって行うこと
ができる。
【0032】保護基の脱離反応は、ジオキサン,アセト
ン,メチルエチルケトン,アセトニトリル等の溶媒中で
加熱しながら、塩酸又はヨウ化水素酸等の酸を滴下する
ことによって容易に行うことができる。
【0033】このようにして得られたブロック共重合体
Tのヒドロキシル基のカルバニオン化は、ブロック共重
合体Tを濃度1〜30重量%、好ましくは1〜10重量
%でテトラヒドロフラン等のアニオン重合用溶媒に溶解
し、これに有機アルカリ金属をテトラヒドロフラン等の
適当な溶媒に溶解して加え、0〜25℃で30分〜4時
間撹拌することによって行うことができる。
【0034】この反応に用いられる有機アルカリ金属と
しては、例えばt−ブトキシカリウム、ナフタレンカリ
ウム、ジフェニルエチレンカリウム、ベンジルカリウ
ム、クミルカリウム、ナフタレンナトリウム、クミルセ
シウムなどが挙げられるが、これらのうちでは特にt−
ブトキシカリウムが好ましい。
【0035】この反応の確認は、生成物をトリメチルシ
リルクロライドと反応させた後、メタノール中で沈殿、
精製後、乾燥、単離して得られた試料をH−NMRに
よってヒドロキシル基の消滅、トリメチルシリル基の増
加を観測することにより行うことができ、有機アルカリ
金属のヒドロキシル基への反応を定量的に把握すること
ができる。また、GPCによってブロック鎖が架橋や分
解反応を受けていないことも確認することができる。
【0036】カルバニオン化したブロック共重合体T
は、次に一般式(5)で示されるアルキレンオキサイ
ド、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド
などを蒸気状或いは液状で加え、通常0〜80℃で1〜
48時間撹拌することによってブロック−グラフト共重
合体を得ることができる。
【0037】次に、上記アルキレンオキサイドを加えた
重合溶液をn−ヘキサン中に注いで沈殿させ、これを瀘
過し、乾燥させることにより、単離することができる。
キャラクタリゼーションは膜浸透圧計で数平均分子量を
測定し、赤外吸収スペクトル、1H−NMRで構造や組
成を決定し、その結果からグラフト鎖の長さ、数を決定
することができる。また、GPCで目的物が単離できて
いるか否かの判断と分子量分布を推測することができ
る。
【0038】この幹分子鎖となるブロック共重合体Tの
重合及びこれの枝分子鎖成長のための反応は、通常、有
機溶媒中で行われるが、有機溶媒としてはテトラヒドロ
フラン、ジオキサン、テトラヒドロピラン、ベンゼン等
のアニオン重合又は開環重合用の溶媒を用いることが好
ましい。
【0039】重合の停止に用いられる化合物としては、
例えば酢酸等の酸類、メチルブロマイド,ベンジルクロ
ライド,アセチルクロライド,トリメチルシリルクロラ
イド,t−ブチルジメチルシリルクロライド等の一般式
9Xで表される、アルキル基、アリール基、アシル基
又はシリル基を有するハロゲン化合物が挙げられる。
【0040】グラフト鎖の長さの制御は、ブロックグラ
フト共重合体に含まれる重合体のブロック鎖Cのモル数
とカルバニオン化するときの有機アルカリ金属の量とア
ルキレンオキサイドの量とで決定される。即ち、有機ア
ルカリ金属の量はブロック鎖Cのモル数を越えてはなら
ず、また、グラフト鎖1本の分子量は、下記式で表わさ
れる。
【0041】
【数1】
【0042】例えばグラフト鎖の数平均分子量が200
0のブロック−グラフト共重合体を製造するには、ブロ
ック鎖Cを7×10−3モルを含むブロック−グラフト
共重合体に有機アルカリ金属を5×10−3モル加えて
カルバニオン化した後、エチレンオキサイド10gを加
えればよい。また、数平均分子量が45のブロック−グ
ラフト共重合体を製造するには上記各成分(エチレンオ
キサイドと有機アルカリ金属)を等モルにすればよい。
更に、数平均分子量が45〜2000のものではその中
間のモル数を任意に選択することにより達成される。
【0043】このようにして得られるブロック−グラフ
ト共重合体は、それぞれ上記一般式(1)及び(2)で
表される同種又は異種の繰り返し単位からなる少なくと
も一種のブロック鎖AとBが、例えばAB、BAB、B
AB’、BAB’ABというように任意に配列されてな
るものである。
【0044】重合体のブロック鎖Aの重合度は10以
上、好ましくはその数平均分子量が7500〜150
万、同じくBの重合度は300以上、好ましくはその数
平均分子量が2500〜50万、またこの両ブロック鎖
A、Bの重量比は1:30〜30:1で、得られるブロ
ック−グラフト共重合体の重合度は310以上、好まし
くはその数平均分子量が1万〜200万のものである。
【0045】重合体のブロック鎖Aは高分子電解質とし
ての機能を果たすため、重合度が10未満ではこのポリ
マーの特長であるミクロ相分離構造を示さず、またブロ
ック鎖Bは機械的強度を保持する部分であるため、重合
度か300未満ではポリマーの機械的強度が低下してし
まう。更に、ブロック鎖Aとブロック鎖Bの重量比が
1:30未満ではグラフト部分が少なすぎるため、高分
子電解質としての機能を保つことが難しくなり、また、
30:1を越えると幹分子成分が少なくなり機械的強度
が保持しにくくなる。
【0046】本発明においては、更に下記一般式(3)
で示されるエチレンオキサイド誘導体を配合する。
【0047】
【化12】
【0048】ここで、R5はヒドロキシ基、メトキシ
基、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のア
リール基、炭素数2〜9のアシル基又はシリル基、R6
は水素原子又はメチル基、R7は水素原子、炭素数1〜
10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又はシ
リル基、mは1〜25の整数である。なお、シリル基と
しては、−SiH3,−SiMe3,−SiPh3等の−
SiR3(Rは上記と同様の意味を示す)で示されるも
のが挙げられる。
【0049】上記一般式(3)で示されるエチレンオキ
サイド誘導体は、上記の共重合体のミクロ相分離ドメイ
ンの一方に可溶化してアルカリ塩の解離、イオン種の拡
散をより一層活発にするもので、mは1〜25、好まし
くは5〜15の整数である。mが25を越えると、得ら
れた電極組成物中でのイオンの拡散が不活発になる場合
がある。エチレンオキサイドとして具体的にはポリエチ
レングリコール、ポリエチレンオキサイドジメチルエー
テル等が挙げられる。
【0050】本発明の電極組成物は以下のようにして得
られる。まず、ブロック−グラフト共重合体、エチレン
オキサイド誘導体、アルカリ金属塩化合物を有機溶剤に
溶解する。ここで用いられる有機溶剤としては上記の溶
質成分が溶解されるものであれば特に制約はないが、具
体的にはテトラヒドロフラン,1,4−ジオキサン,
1,3−ジオキソラン等の環状エーテル類、ベンゼン,
トルエン等の芳香族類、四塩化炭素,クロロホルム,ト
リクロルエチレン,塩化メチレン等の塩素系溶剤、エタ
ノール,メタノール,IPA(イソプロピルアルコー
ル)等のアルコ−ル類、n−ヘキサン,シクロヘキサン
等の飽和炭化水素類、アセトニトリル、アセトンなどが
挙げられる。
【0051】ブロック−グラフト共重合体とエチレンオ
キサイド誘導体の混合比は重量比で1:20〜20:
1、好ましくは1:15〜1:1であり、1:20より
もエチレンオキサイド誘導体の化合物が多い場合には得
られた電極組成物の強度が著しく低下し、逆に20:1
よりもエチレンオキサイド誘導体の化合物が少ない場合
には電極中のイオン拡散が不十分となるため、電極利用
率が低下してしまう。
【0052】アルカリ金属塩のブロック−グラフト共重
合体とエチレンオキサイド誘導体に対する混合比はブロ
ック−グラフト共重合体とエチレンオキサイド誘導体の
化合物中に含まれるエチレンオキサイド総重量に対して
1〜80重量%、好ましくは3〜20重量%である。ア
ルカリ金属塩が1重量%未満では電極中のイオンキャリ
ア数が少なくなるため、電極利用率が低下し、逆に80
重量%を越えると塩が溶解しきれずに析出するため、電
極強度も低下するなど不都合が生じる。
【0053】本発明の電極組成物には必要に応じて導電
剤を混合することができる。これらの導電剤としては従
来より電極材に用いられているものが用いられ、天然黒
鉛、コークス、カーボンブラック、熱分解によって得ら
れる炭素材等の人造黒鉛やキッシュグラファイト等が用
いられる。
【0054】以上のようにして得られた溶液に電極活物
質及び必要に応じて上記導電剤を加え、電極組成物スラ
リーを得る。電極活物質の混合比は他の溶質成分に対し
て40〜90重量%、好ましくは50〜70重量%であ
る。活物質が90重量%を越えると電極利用率が低下
し、また、40重量%未満では電極中での酸化還元反応
量が少なくなってしまうため、当初の目的を果たさなく
なる。
【0055】次に、得られた電極組成物スラリーを電極
支持体、テフロン板等に塗布し、乾燥させて溶媒を除去
することによって固体電気化学素子用電極を得ることが
できる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、高い電極利用率と電極
強度を得ることができ、固体電気化学素子の電極用とし
て好適な電極組成物を得ることができる。
【0057】
【実施例】以下、ブロック−グラフト共重合体の合成
例、及び、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説
明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものでは
ない。なお、各例中のブロック共重合体は各成分を−b
−でつないで、例えばポリスチレン、ポリ−p−ヒドロ
キシスチレン、ポリスチレンの三成分系ブロック共重合
体をポリ(スチレン−b−p−ヒドロキシスチレン−b
−スチレン)と表記する。
【0058】〔合成例〕10-5torrの高真空下でテ
トラヒドロフラン550ml中に重合開始剤としてn−
ブチルリチウム1.1×10-4モルを仕込んだ。この混
合溶液を−78℃に保ち、テトラヒドロフラン80ml
で希釈した5.6gのスチレンを添加し、30分撹拌し
ながら重合させた。この反応液は赤色を呈した。次に、
テトラヒドロフラン90mlで希釈したp−tert−
ブトキシスチレンを3.7g加えて15分間、撹拌下で
重合させた。この溶液も同様に赤色を呈した。これにテ
トラヒドロフラン80mlで希釈したスチレンを5.6
g加え、更に10分間撹拌下で重合させた。この溶液も
同様に赤色を呈した。重合終了後、この反応物をメタノ
ール中に注ぎ、得られた重合物を沈殿させた後、分離、
乾燥し、14.9gの白色重合体を得た。
【0059】1H−NMRの結果より、これがスチレン
75%、p−tert−ブトキシスチレン25%からな
るブロック共重合体であることがわかった。また、GP
C溶液曲線はシャープな単一ピークを示し、単一重合体
であることが確認された。この重合体の数平均分子量は
15×104であった。
【0060】次に、アセトンとベンゼンの混合溶液にブ
ロック共重合体を溶解し、ヨウ化水素を用いて30℃、
3時間で加水分解し、スチレン40部/p−ヒドロキシ
スチレン20部/スチレン40部の割合で含むポリ(ス
チレン−b−p−ヒドロキシスチレン−b−スチレン)
を合成した。
【0061】なお、このポリ(スチレン−b−p−ヒド
ロキシスチレン−b−スチレン)におけるスチレン/p
−ヒドロキシスチレン/スチレンの割合と分子量は仕込
み量と開始剤の濃度から任意に選択できる。
【0062】次に得られた上述のトリブロック共重合体
10gを高真空下で200mlのテトラヒドロフランに
溶解した。この溶液に25℃で0.07モルのt−ブト
キシカリウムを加えた。この溶液を1時間撹拌後、0.
5モルのトリメチルシリルクロライドを加えて反応さ
せ、次いでこの反応液をメタノール中に注ぎ、得られた
重合体を沈殿させて分離した。
【0063】1H−NMR、及びGPC測定よりヒドロ
キシル基のカリウム化が定量的に進行し、主鎖の分解等
が起こっていないことを確認した。
【0064】このようにして得られたポリ(スチレン−
b−p−ヒドロキシスチレン−b−スチレン)10 gを
10-6torrの高真空下で250mlのテトラヒドロ
フランに溶解した。この溶液に25℃で1.3×10-2
モルのt−ブトキシカリウムを加えた。この溶液を1時
間撹拌後、エチレンオキサイド16.3gを添加した。
これを65℃に保ち、24時間撹拌した。その後ヨウ化
メチルを加えて重合を停止させてから反応混合溶液を水
中に注ぎ、重合体を沈殿させて分離し乾燥した。
【0065】1H−NMR、及びGPC測定より上記の
重合体が単分散であり、数平均分子量が33×104
グラフト鎖長1300でポリエチレンオキサイドの組成
が62%であることがわかった。
【0066】このブロック−グラフト共重合体を1,4
−ジオキサンに溶解して成膜したフィルムをオスミウム
酸で染色したものの透過電子顕微鏡写真を図1に示す。
オスミウム酸はエチレンオキサイドのみを選択的に染色
するので薄黒く染色された層がエチレンオキサイド、白
い層がスチレンドメインである。図1から、得られた共
重合体はミクロ相分離構造を示し、イオン種が拡散する
ためドメインが連続層になっていることがわかる(倍率
4万倍)。
【0067】〔実施例1〕合成例で得られたブロック−
グラフト共重合体1部、分子量350のポリエチレング
リコールジメチルエーテル10部、LiClO40.9
部、1,4−ジオキサン15部、エタノール1部を混合
し均一溶液を得た。この溶液に電極活物質として加熱溶
解した後水中で急冷して得られたアモルファスV25
5部に導電剤アセチレンブラック1部を混合したものを
徐々に加え電極組成物スラリーを得た。これをステンレ
ス板上に塗布し、溶媒を乾燥させ厚さ120μmの電極
組成物を得た。
【0068】また、合成例で得られたブロック−グラフ
ト共重合体1部、分子量350のポリエチレングリコー
ルジメチルエーテル1部、LiClO40.18部、
1,4−ジオキサン25部、エタノール5部より得られ
た溶液をテフロンシャーレ上に展開、溶媒を乾燥、除去
することで厚さ120μmの電解質膜を得た。
【0069】なお、本実施例及び比較例の作業は全てア
ルゴン雰囲気下のグローブボックス中で行われた。
【0070】〔実施例2〕合成例で得られたブロック−
グラフト共重合体1部、分子量450のポリエチレング
リコールジメチルエーテル8部、LiCF3SO30.8
部、1,3−ジオキソラン15部を混合し、均一溶液を
得た。更に電極活物質として水酸化リチウムと酸化コバ
ルトを大気中800℃で焼成した化合物を原料として得
られたLiCoO2を15部加えて電極組成物スラリー
を得た。これをニッケルメッシュ上に塗布し溶媒を乾燥
させて厚み150μmの電極組成物を得た。
【0071】また、合成例で得られたブロック−グラフ
ト共重合体1部、分子量450のポリエチレングリコー
ルジメチルエーテル0.8部、LiCF3SO30.16
部、1,3−ジオキソラン25部を混合して得られた溶
液をテフロンシャーレ上に展開し、溶媒を乾燥させて厚
み120μmの電解質膜を得た。
【0072】〔実施例3〕合成例において、添加するエ
チレンオキサイド量のみを16.3gから20gに変え
てポリエチレンオキサイド66%のブロック−グラフト
共重合体を得た。
【0073】この共重合体1部、分子量350のポリエ
チレンオキサイド5部、LiClO40.45部、テト
ラヒドロフラン9部を加えて均一溶液を得た。電極活物
質として天然グラファイト(密度1.90g/cm3
を更に加えて電極組成物スラリーを得た。これをニッケ
ル板上に塗布、溶媒を乾燥させて、厚み200μの電極
組成物を得た。
【0074】また、上記共重合体1部、分子量350の
ポリエチレングリコールジメチルエーテル1.5部、L
iClO40.25部、1,4−ジオキサン30部、エ
タノール5部より得られた溶液をテフロンシャーレ上に
展開し、厚み120μmの電解質膜を得た。
【0075】〔比較例1〕実施例1において、ブロック
−グラフト共重合体の代わりに分子量400×104
ポリエチレンオキサイドを用いた以外は全て実施例1と
同様にして、厚み150μmの電極組成物、及び厚み8
0μmの電解質膜を得た。
【0076】〔比較例2〕実施例3において、本発明の
共重合体の代わりに分子量400×104のポリエチレ
ンオキサイドを用いた以外は全て実施例3と同様にし
て、厚み100μmの電極組成物、及び厚み120μm
の電解質膜を得た。
【0077】〔比較例3〕実施例1において、ブロック
−グラフト共重合体の代わりに光硬化性モノマーである
メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(分子
量300)1部とポリエチレングリコールジメタクリレ
ート(分子量330)0.5部を用いたほかは全て実施
例1と同様にして電極組成物を得た。これにベンゾイン
0.1%を加え、UV光照射を30分間行い、上記モノ
マーを硬化させて最終的に厚み150μmの電極組成物
を得た。
【0078】次に、実施例1,2、及び比較例1で得ら
れた電極組成物を10φに打ち抜き正極とした。また、
10φ、厚み100μmのリチウム金属箔を負極とし、
更に各例で得られた電解質を重ね合わせ、2.5kg/
cm2の圧力をかけてリチウム電池を組み立てた。これ
らの電池について50μA/cm2で表1に示したカッ
ト電圧まで放電試験を行い、初期放電時の正極の利用率
を調べた。結果を表1に示す。なお、放電試験はアルゴ
ングローブボックス中で25℃の条件で行った。また、
電極利用率は理論値に対して相対値で表示した。
【0079】
【表1】
【0080】また、実施例3及び比較例2で得られた電
極組成物を負極とし、正極として実施例1の電極組成物
を正極活物質が負極活物質に対して過剰になるように3
枚重ねて用い、電解質として実施例3及び比較例2で得
られたものをそれぞれ用いて上記と同様にしてリチウム
イオン電池を組み立てた。これらの電池について50μ
A/cm2で4Vまで充電を行った場合の負極利用率の
値を表2に示す。なお、電極利用率は理論値に対して相
対値で表示した。
【0081】
【表2】
【0082】更に、実施例1及び比較例3で得られた電
極組成物について180度の折曲げテストを行ったとこ
ろ、実施例1の電極は300回の折曲げに対してクラッ
ク等が生じなかったのに対し、比較例3の電極組成物は
10回の折曲げで破断が生じた。
【0083】以上の実施例での電池評価で明らかなよう
に、本発明による電極組成物は電極利用率が従来の電極
に比べて高く、かつ強度の点でも優れていることがわか
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び比較例で用いるブロック−
グラフト共重合体の透過電子顕微鏡写真である。
フロントページの続き (72)発明者 山田 素行 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1 号 信越化学工業株式会社 コーポレー トリサーチセンター内 (56)参考文献 特開 平2−60925(JP,A) 特開 昭63−207801(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/62 G02F 1/1343 H01G 9/028

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)電極活物質、(b)アルカリ金属
    塩化合物、(c)下記一般式(1) 【化1】 で表される繰り返し単位からなる少なくとも一種の重合
    度10以上の重合体のブロック鎖Aと、下記一般式
    (2) 【化2】 (式中、R4は水素原子、メチル基又はエチル基、Mは
    −CH=CH2、−CH(CH3)=CH2、−COOC
    3、−COOC25、フェニル基又は置換フェニル基
    である。)で表される繰り返し単位からなる少なくとも
    一種の重合度が300以上の重合体のブロック鎖Bとか
    ら構成され、ブロック鎖Aとブロック鎖Bとの重量比が
    1:30〜30:1である重合度310以上のブロック
    −グラフト共重合体、(d)下記一般式(3) 【化3】 (式中、R5はヒドロキシ基、メトキシ基、アルキル
    基、アリール基、アシル基又はシリル基、R6は水素原
    子又はメチル基、R7は水素原子、アルキル基、アリー
    ル基、アシル基又はシリル基、mは1〜25の整数であ
    る。)で示される化合物を含有する電極組成物。
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