JP3000393U - 環境音楽付エアコン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアコンの快適性を一層高めるようにし、快
適な気分で日常生活を送れるようにすること。 【構成】 エアコン室内機の空気吹き出し口近傍にスピ
ーカーを配設するとともに、前記スピーカーより所望の
環境音楽が流れるようにした。 【効果】 エアコンの風の心地よさと同時に環境音楽が
風に乗って流れてくるので心地よさが倍加するととも
に、送風ファンの機械音等の耳障りな音を消すことがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、エアコンの室内機から空気の流れにのって環境音楽が流れるよう にし、エアコンの快適性を一層高めるようにして快適な気分で日常生活を送れる ようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来一般に用いられているエアコンの室内機からは、冷風または温風が吹き出 されるだけであり、エアコンの室内機から聞こえるのは送風ファン等の機械音で あり、室内にいるものにとっては冷風や温風自体は心地よいものであるが、送風 ファンの音等は意外と耳障りなものである。

【０００３】 一方、最近環境音楽としてアルファ波を生ずる音楽や、その他勉学がはかどる 音楽や睡眠を誘う音楽等各種の音楽や音が研究されてきており、各種分野に応用 されそれなりの効果を発揮している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような環境音楽はステレオ装置等のスピーカーから発せられる音 楽を、これを単独で聞くようにして聞く者に心地よさ等を与えるようにしている のが一般的である。

【０００５】 一方エアコンから吹き出される冷風等も心地よいものであるが、従来のエアコ ンの室内機は単なる風の吹き出し口に過ぎず、居室にいる者に対して室温を調整 するという以上の効果を与えるものではなかった。

【０００６】 ここで、エアコンも環境音楽もそれぞれ人を快適にするという面では共通して おり、エアコンの風にのって環境音楽が流れるようにすれば、心地よさが倍加す ることは明らかである。

【０００７】 また、エアコンを使用する時間帯によって、例えば日中であればアルファ波を 生ずる音楽とし、夜間であれば睡眠を誘うような音楽が流れるようにすれば、な お快適性が高まる。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

そこで、この考案にかかる環境音楽付エアコンはエアコン室内機の空気吹き出 し口近傍にスピーカーを配設するとともに、前記スピーカーより所望の環境音楽 が流れるようにしたものである。

【０００９】

【作用】

エアコンのスイッチと環境音楽を発する装置を連動させておき、スイッチを入 れるとエアコンの風とともにスピーカーより任意の環境音楽が流れるようにする 。スピーカーを空気吹き出し口近傍に配設してあるので、エアコンから吹きだす 風にのって音楽が室内に広がるように伝わる。

【００１０】 エアコンの空気吹き出し口近傍にスピーカーを配設することにより、スピーカ ーから出る音量は小さくても確実に広範囲に環境音楽が伝達される。また、ステ レオ装置等からこのような音楽を再生する場合には、エアコンの音に負けないよ うな音量とする必要があるが、エアコンの風にのって音楽は伝播するので環境音 楽の音量を必要以上に大きくする必要がない。

【００１１】 エアコンに時計を組み込んでおき、エアコンを作動させた時間により自動的に 流れる環境音楽を選択するようにしてもよいし、あるいはスイッチの切換により 音楽を選択できるようにしておいてもよい。また、送風ファンの耳障りな音を消 すために、送風ファンの強弱に合わして音楽の大きさが自動的に変わるようにし ておいてもよい。

【００１２】

【実施例】 次に、この考案にかかる環境音楽付エアコンの一実施例を図面に基づいて述べ ると、１はエアコン室内機本体であり、２はエアコン室内機本体１の下方に設け てある空気吹き出し口である。これらは公知のエアコン室内機本体と変わるとこ ろなく、室内機本体としてはどのような形状をしていてもよく、壁掛タイプでも 床置きタイプでもどちらでもよい。また、室内機と室外機が一体となっている窓 掛けタイプのエアコンでもよい。

【００１３】 ３は空気吹き出し口２近傍に配設したスピーカーであり、図示したように空気 吹き出し口２中央に一個配設する場合もあるが、左右にそれぞれ配設してもよく 、スピーカー３の数と取り付け箇所は適当に選定することができる。また、エア コン室内機本体１からはみ出した位置の空気吹き出し口２近傍に取り付けてもよ い。

【００１４】 ４はエアコン室内機本体１の正面に設けた音楽切換スイッチであり、このスイ ッチを切り替えることにより、例えばスイッチ１を選択するとアルファ波を生ず る音楽が、スイッチ２を選択すると睡眠を誘う音楽が、スイッチ３を選択すると 勉学に適した音楽がスピーカー３から流れるようにしておく。また、このような 切換スイッチ４はリモコンに設けておいてもよい。

【００１５】 なお、このような切換スイッチ４を設けることなく、室内機本体１に時計を組 み込んでおき、エアコンを作動させている時間帯に応じて適切な環境音楽がスピ ーカー３から流れるようにしてもよい。また、音楽の音量についても室内機本体 １やリモコン等にボリューム調節ダイヤルを設けてもよく、あるいは風量や時間 帯により自動的に調節されるようにしてもよい。

【００１６】 スピーカー３から流れる環境音楽の発生装置としては、例えば各種の環境電子 音楽を記憶させたものをエアコン室内機本体１に組み込んでおき、エアコンのス イッチと連動して音楽が流れるようにしてもよく、あるいはコンパクトディスク の再生装置をエアコン室内機本体１に組み込み、エアコンのスイッチと連動して コンパクトディスクの再生音がスピーカー３から流れるようにしてもよい。

【００１７】 なお、スピーカー３から流れる音楽はいわゆるクラシック音楽等一般によく知 られている具体的な音楽に限定されるものではなく、電子による各種合成音等の いわゆる単なる音でもよい。また、これらの音の場合は可聴音に限るものではな く、例えばごく高周波や低周波の音であってもよい。

【００１８】

【考案の効果】

以上述べたように、この考案に係る環境音楽付エアコンによれば、エアコン室 内機の空気吹き出し口近傍にスピーカーを配設するとともに、前記スピーカーよ り所望の環境音楽が流れるようにしたので、エアコンの風にのってその時々に応 じた環境音楽が流れてくるので心地よさが倍加するとともに、送風ファン等の耳 障りな機械音もこの環境音楽により消されることになり、なお一層快適な気分で 日常生活が送れるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかる環境音楽付エアコンのエアコ
ン室内機を示す正面図である。

【符号の説明】

１ エアコン室内機本体 ２ 空気吹き出し口 ３ スピーカー ４ 切換スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エアコン室内機の空気吹き出し口近傍に
   スピーカーを配設するとともに、前記スピーカーより所
   望の環境音楽が流れるようにしたことを特徴とする環境
   音楽付エアコン。