JP3000285U - 照明付き傘柄 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、傘の柄に照明器を取り付け、歩行
者が片手で辺りを照らしながら暗い雨の夜道を歩行でき
るようにし、雨の夜道でも安全な歩行ができるととも
に、対向する人や車にその存在を知らしめ交通事故など
を未然に防止できる照明付き傘柄を提供するものであ
る。 【構成】本考案照明付き傘柄によれば、傘の柄の内部に
配設された照明手段から発せられる光を反射して辺りに
光を拡散するために設けられた反射鏡およびエッジライ
ティング部が設けられ、しかもその照明手段をオンオフ
するためのスイッチ手段が柄の外側部に設けられている
ため、暗い雨の夜道でも歩行者が安全な歩行ができると
ともに、対向する人や車にその存在を知らしめ交通事故
などを未然に防止できるようになり、更に懐中電灯など
を持って歩く手間が省かれ使い勝手の向上が図られるこ
とになる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、暗い夜道を傘をさして歩いているとき、対向する人や車に対して傘 をさしている歩行者の周辺をライティングすることにより、その存在を知らしめ て歩行者が安全に歩行できるようにした照明付き傘柄に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、暗い夜道を傘をさして歩いている歩行者は、辺りが暗いために思わぬ路 上の障害物などによってつまずいて転んで怪我をしたり、あるいは、歩行者に対 向する人や車が気がつかないで衝突して交通事故などの不測の事故を招く場合な どがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の技術では、傘に照明が付けられていないため、暗い夜道 を傘をさして歩く場合に歩行者が安全に歩行するためには、片手で傘をさしなが らもう一方の手で懐中電灯を持って辺りを照らしながら安全を確かめるとともに 、対向する人や車にその存在を知らしめる必要があった。 この場合には、わざわざ懐中電灯を携帯し、その際には、両方の手がふさがっ ているため、荷物をもつことができなくなり非常に不便であるなどの問題があっ た。

【０００４】 本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところ は、傘の柄に照明器を取り付け、歩行者が片手で辺りを照らしながら暗い雨の夜 道を歩行できるようにすることで、雨の夜道でも安全な歩行ができるとともに、 対向する人や車にその存在を知らしめ交通事故などを未然に防止できるようにな り、更に懐中電灯などを持って歩く手間を省いて使い勝手の向上を図った照明付 き傘柄を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、「請求項１」記載の考案では、 傘の把持部分を筐 体状で開閉蓋を着脱可能に装着されるように形成した傘柄と、 この傘柄の内部にバッテリーが取外し可能なように設けられたバッテリー装着 部と、 上記バッテリー装着部に連繋され、かつ、傘の柄の下部側を照射するように 柄の内部に配設された照明手段と、 上記傘柄の内部に配設された照明手段から発せられる光を反射して辺りに光を 拡散するために設けられた反射鏡およびエッジライティング部と、 上記傘柄の外側部に設けられ、上記照明手段をオン・オフするためのスイッチ 手段と、 を備えたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

以上の構成よりなる本考案照明付き傘柄によれば、傘の柄の内部に配設された 照明手段から発せられる光を反射して辺りに光を拡散するために設けられた反射 鏡およびエッジライティング部が設けられ、しかもその照明手段をオン・オフす るためのスイッチ手段が柄の外側部に設けられているため、暗い雨の夜道でも歩 行者が安全な歩行ができるとともに、対向する人や車にその存在を知らしめ交通 事故などを未然に防止できるようになり、更に懐中電灯などを持って歩く手間が 省かれ使い勝手の向上が図られることになる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係る照明付き傘柄の一実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案に係る照明付き傘柄をＵ字状の傘柄に適用した場合の内部構造説 明図、図２は図１で示したＢ−Ｂ’線に沿う照明付き傘柄の断面図、図３は本考 案に使用するライティングのためのエッジと反射板との配置関係を示す要部拡大 断面図、図４は本考案に使用する電気回路の配線図である。 図１に示すように、本考案の照明付き傘柄１（以下、傘柄と称する）は、一般 に使用されているＵ字状の傘柄で、傘の柄の上端部には図示されてはいないが傘 本体の下端部に取り付けられている。 このＵ字状の傘柄１の傘本体の下端部に装着される部分には、複数個の電池２ が脱着可能なＵ字状の取り付け金具３ａ，３ａを有する装着部３が設けられてい る。 装着部３のの外側の把手部には、スイッチ４が設けられていて、このスイッチ ４を介して各リード線５ａ，５ｂ，５ｃが図４で示すように並列に接続された各 電球６ａと６ｂに電流を供給するように連繋されている。 また、図２および図３で示すように、傘柄１の裏側Ｘは、嵌め込み式になって いて、開閉用蓋７が取外しができるように構成されている。 この開閉用蓋７が取り付けられる傘柄１内部は、筐体８から形成されている。 この傘柄１の把持部分Ｙの外側部には、外部から容易に上記スイッチのオン・ オフが可能なように配設されるとともに、図２でも示すように、電球６ａ，６ｂ の照射効率を上げるために反射鏡９，１０，反射板１１と電球６ａ，６ｂの発す る光を拡散させるためのライティング用エッジ１２が所定の角度を保つように設 けられている。 なお、傘柄１の把持部分Ｂの外側の先端側湾曲部１３は、光を透過する樹脂部 材、あるいはガラス繊維が使用されている。 ここでは、上記ライティング用エッジ１２を筐体８と共にアクリル（色付きも 可）を成型することで形成されている。 そこで、ライティング用エッジ１２の端（Ｐ，Ｑ部）に電球６ａ，６ｂの発す る光をあて、ライティング用エッジ１２に光を入れる。ライティング用エッジ１ ２に入った光は、筐体８全体を照らすように形成されている。 この実施例では、照光部は、傘柄１の湾曲部の表側Ｙだけを照らすように形成 されているが、全体を照らすようにしてもよい。また、ライティング用エッジ１ ２の両端（Ａ−Ａ’線，Ｂ−Ｂ’線）に２個の電球６ａ，６ｂをあて光量を増し ているが、一端側だけを照射するようにしてもよい。 電球６ａ，６ｂに取り付けられている反射鏡９，１０は、ライティング用エッ ジ１２に入る光を一層強めるためのものである。

【０００８】 このように構成されたこの実施例の照明付き傘柄１の取扱について説明する。 まず、照明付き傘柄１は、一般の傘の把手部に設けられているスイッチ４を片 手でオン・オフすることにより、昼間などの明るいときには電球６ａ，６ｂを切 っておくことができる。また、例えば、雨の夜道など暗い場所であっては、照明 付き傘柄１のスイッチ４をオンオフの簡単な操作するだけで、暗い足元を電球６ ａ，６ｂから照射される光で明るくすることができることになり、階段や段差の ある道やその他の障害物があったとしても安全に歩行できることになる。 そして、雨の夜道など暗い場所を歩いていても、傘柄１を持っていれば、傘柄 １が光っているため、対向する人や車は、傘柄１を持って歩いている人を見分け ることが出来るので不慮の事故が未然に防止できることになる。 さらに、傘に一体に照明付き傘柄１が装着されているため、傘柄１の把持部Ａ を持たない一方の手には、荷物などを持つことができることになる。 また、開閉用蓋７が取外しができるように構成されているため、電球６ａ，６ ｂや電池２，スイッチ４，反射鏡９，１０等の取り付け並びに取外しが容易であ り、部品の交換がとてもし易い。 図５乃至図図１０は、この考案の第２実施例を示したもので、この場合には、 折り畳み傘などの傘柄がＵ字状ではない脱着可能なストレートの傘柄に適用する 場合を示している。（なお、第１実施例で用いた同等の部材には同一符号を付し その説明を省略する。） この携帯用の折り畳み傘などの傘柄２０は、略円筒状か方形状の立方体に形成 されている。 図中に示した傘骨収納部２１は、傘柄２０の傘の骨の先端部を収納可能に形成 されていて、傘柄封入ネジ孔２２は、傘の心棒を傘柄２０に螺着できるように固 定する部分がネジ式になっている。 この場合には、電池２，２は、直列に接続されており、電球６ａとの間には、 スイッチ４が介装されている。 電球６ａには、反射鏡９が取り付けられている。 Ｃ−Ｃ’線およびＤ−Ｄ’線に沿う内部断面図（図７）で示すように、筐体部 ２３は、脱着可能に２分割されていて、指で押さえると嵌合部が嵌着するように 形成されている。 また、開けるときには、コイン等を差し込んで簡単に開けられるように形成さ れている。 なお、図７および図８は、表側Ｙに区分される部分で、ライティング用エッジ ２４を筐体部２３と共にアクリル（色付きも可）部材を成型したものである。ま た、ライティング用エッジ２４は、電池２や傘柄封入ネジ部２２に邪魔にならな いようにセッティングされている。 図７および図８で示すように、ライティング用エッジ２４の一端側Ｐ部に電球 ６ａがあたるようになっており、すべてのライティング用エッジ２４に光が入る ようになっていて、電球６ａの反射鏡９は、第１実施例同様にライティング用エ ッジ２４に入る光を強めるためのものである。 この場合にも、第１実施例と同様な効果を奏することになる。

【本考案の効果】

以上の構成よりなる本考案照明付き傘柄によれば、傘の柄の内部に配設された 照明手段から発せられる光を反射して辺りに光を拡散するために設けられた反射 鏡およびエッジライティング部が設けられ、しかもその照明手段をオン・オフす るためのスイッチ手段が柄の外側部に設けられているため、暗い雨の夜道でも歩 行者が安全な歩行ができるとともに、対向する人や車にその存在を知らしめ交通 事故などを未然に防止できるようになり、更に懐中電灯などを持って歩く手間が 省かれる上に傘の個性化が図られ使い勝手の向上が図られることになるなど諸々 の効果を奏することになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本考案に係る照明付き傘柄をＵ字状の傘柄に
適用した場合の内部構造説明図である。

【図２】は図１で示したＢ−Ｂ’線に沿う照明付き傘柄
の断面図である。

【図３】は本考案に使用するライティングのためのエッ
ジと反射板との配置関係を示す要部拡大断面図である。

【図４】は本考案に使用する電気回路の配線図である。

【図５】は本考案に係る照明付き傘柄の第２実施例を示
す斜視図である。

【図６】は本考案に係る照明付き傘柄の第２実施例を示
す平面図である。

【図７】は本考案に係る照明付き傘柄のＣ−Ｃ’線，Ｄ
−Ｄ’線に沿う断面図である。

【図８】は図７で示した照明付き傘柄の平面図である。

【図９】は「図５」で示した照明付き傘柄の側面図であ
る。

【図１０】は本考案に係る照明付き傘柄の第２実施例で
使用する電気回路の配線図である。

【符号の説明】

１，２０ … 照明付き傘柄 ２ … 電池 ３ … 装着部 ４ … スイッチ ６ａ，６ｂ … 電球 ７ … 開閉蓋 ８ … 筐体 ９，１０ … 反射鏡 １１ … 反射板 １２，２４ … ライティング用エッジ ２１ … 傘骨収納部 ２２ … 傘柄封入ネジ孔 ２３ … 筐体部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】傘の把持部分を筐体状で開閉蓋を着脱可能
   に装着されるように形成した傘柄と、 この傘柄の内部にバッテリーが取外し可能なように設け
   られたバッテリー装着部と、 上記バッテリー装着部に連繋され、かつ、傘の柄の下部
   側を照射するように柄の内部に配設された照明手段と、 上記傘柄の内部に配設された照明手段から発せられる光
   を反射して辺りに光を拡散するために設けられた反射鏡
   およびエッジライティング部と、 上記傘柄の外側部に設けられ、上記照明手段をオン・オ
   フするためのスイッチ手段と、 を備えたことを特徴とする照明付き傘柄。