JP2999906B2 - 付着間紙の除去装置 - Google Patents

付着間紙の除去装置

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JP2999906B2 JP15521493A JP15521493A JP2999906B2 JP 2999906 B2 JP2999906 B2 JP 2999906B2 JP 15521493 A JP15521493 A JP 15521493A JP 15521493 A JP15521493 A JP 15521493A JP 2999906 B2 JP2999906 B2 JP 2999906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工程の途中で間紙を使
用しているステンレス冷延鋼板等帯板を、その後の処理
設備の入側で、付着した不要な間紙を帯板から除去する
のに好適な、付着間紙の除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼板等の鋼帯を製造工程の途
中で巻き取るときには、鋼板同志のずれによって発生す
る「すり疵」を防止するために、間紙(クラフト紙、中
性紙等からなる)を鋼板の間に挿入することが一般に行
われている。この間紙は、次の処理工程で不要なので、
鋼帯を次工程入側で通板する時に回収される。その際、
間紙が正常に回収されれば問題ないが、破断あるいは2
枚挿入(前工程で鋼帯巻取り中に間紙が不足し、他の間
紙供給装置から間紙が供給されて、間紙が二重になる)
が生じた場合、間紙の一部は未回収のままに後の処理設
備内に入る恐れがある。図2に、ステンレス鋼帯の処理
設備をフロ−で示す。間紙が鋼板に付着したまま処理設
備内にはいってしまうと、該間紙は例えば溶接機周辺で
燃えたり、ロール等に巻付いたりして鋼帯に製品品質上
の不具合を生じさせる恐れがある。
【0003】従って、前記のような未回収の間紙は鋼帯
30に付着して処理設備内に入る前に、即ち図2で溶接
機12と巻き出し機11の間で、見つけだして除去する
必要がある。従来、このような付着間紙は人が監視する
ことが一般に行われていたが、作業の効率化や作業環境
の改善の見地から、検出機器により検出することが要請
されている。このため、付着間紙を検出する技術とし
て、特開平4−130295において、付着間紙を光学
的に検出する方法が提案された。この検出方法は、帯板
の色を光学的に検出し、検出色と基準色の色差に基づ
き、間紙の存在を検出するものである。
【0004】しかしながら、従来技術では、間紙の色に
よっては、帯板との色差がとれず、間紙を検出しきれな
いことがある。例えば、油を十分に吸い込んだ茶色系の
間紙は、帯板との色差がとれない。この問題を解決する
技術として、特願平4−341004は、上記帯板の色
成分を光学的に検出し、検出光の色成分間の比率に基づ
き、上記間紙の存在を検出する方法を提案し、検出精度
の向上を図っている。この検出装置は、帯板の色成分
(赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色成分)を光学
的に検出し、検出光の色成分間の比率(例えばR/B)
と基準色の同一色成分間の比率(R/B)に基づき、帯
板に付着している間紙の存在を検出するものである(検
出原理は省略)。さらに、特願平4−341004は、
上記付着間紙検出装置が間紙を検出した場合に、該間紙
を帯板から除去する装置も開示した。この間紙除去装置
は、図3に示す如く、上流側に設けられた付着間紙検出
器により間紙が検出された場合に、該間紙を帯板から除
去するための、ロール周面にブラシが固定されていて回
動、且つ上下動可能なブラシロールと、除去された間紙
を空気等の気体を吹付けることによってライン外へ排除
するためのエアノズルとを有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
4−341004に記載の付着間紙検出器は、まず帯板
の先端部でその帯板の色を読み込み、通板中の帯板上に
間紙が付着しているかどうかを検出するが、前記読み込
みに際し帯板の形状やパスライン変動等が外乱として働
くので、数十回サンプリングし、平均値を基準色の代表
値としているか、過検出、未検出等の誤動作が多くセン
サとしての信頼性がない。また、ブラシ式の間紙除去装
置は、除去した間紙を取り除くのに時間が掛るので、ラ
イン稼動率の低下等も考えられる。ブラシの毛が硬すぎ
ると帯板の表面にキズが入り、品質不良となる。一方、
ブラシの毛が柔らか過ぎると、付着した間紙が除去でき
ない等の問題がある。本発明は、上記問題を解決し、帯
板処理ラインで付着間紙を確実に検出、除去する装置の
提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、帯板処理ライ
ンの帯板に付着している間紙を除去する装置において、
帯板をはさんで押えロールに対向し、かつ帯板との間隔
を一定に保持する付着間紙検出器と、検出された該間紙
をガス吹きで帯板から除去する付着間紙剥離手段と、帯
板から除去した該間紙をライン外へ排除する手段とを備
えたことを特徴とする付着間紙の除去装置である。この
場合、付着間紙検出器としては、特願平4−34100
4記載のものが好ましいが、それ以前から使用されてい
るものでもよい。また、非接触の剥離手段や吹き飛ばし
除去の手段としては、通常エアブローをもちいるが、雰
囲気が重要な場合には非酸化性ガスを用いてもよい。
【0007】
【作用】本発明では、付着間紙検出器を帯板を挟んでそ
の押えロールに対向させて配設し、鋼帯との間隔を一定
に保たせ、押えロールは軽圧下するようにしたので、鋼
帯の形状の影響を受けず、ライン変動による外乱が作用
しないようになり、検出精度が向上する。また、付着間
紙の鋼帯からの剥離をガス吹きにしたので、鋼帯の疵発
生が防止できる。
【0008】さらには、剥離した間紙をライン外へ吹き
飛ばすようにしたので、オペレ−タの人力による間紙除
去作業が不要となる。以下、本発明に係る装置の内容
を、図1に基づき説明する。まず、間紙検出器1は帯板
30を挟んで、押えロールと対をなし、押えロール3、
検出器1はそれぞれが鋼板に対し軽圧下できるよう昇降
可能にするシリンダ7を取付けてある。さらに、検出器
1は帯板の両面に作用するように配置されて、「検出も
れ」を防止している。付着間紙の存在が確認された場合
には、エアノズル5によって、帯板30から間紙を剥離
する。その際、エア圧とノズル先端の方向が剥離作用の
効果に重大な影響をもたらし、ブロア9と吹き飛ばし用
ノズル8により、ライン外へと間紙を除去するのであ
る。なお、剥離は非接触であることが重要なのでガスブ
ローとするが、ライン外への除去手段は機械的なもので
も利用できる場合がある。
【0009】
【実施例】本発明に係る装置を用いたステンレス冷延鋼
板の製造設備においての1実施例について説明する。ま
ず、ラインスピード60m/minで鋼帯を巻出し装置
よりおくり出し、間紙検出器下を通板させた。その際、
鋼帯と検出器間の間隔は当初40mmにセットされ、外
乱が生じた都度に適宜調整した。但し、その調整は、鋼
帯面の平滑度を維持する程度に軽圧下する押しロールを
対にして配設してあるため、5mm以内であった。
【0010】検出された付着間紙は間紙剥離用ノズルか
ら1kg/cm2 のエアを吹きつけて剥離し、さらに、
間紙吹き飛用ノズルからのエアブローによって、完全に
ライン外に除去することができた。その際、剥離用ノズ
ルは鋼板面の垂直方向から30度傾けられて使用した。
この角度は間紙の鋼板への付着程度および間紙の寸法等
に依存するが、本実施例では途中での角度調整は不要で
あった。将来、場合によっては自動角度調整の機構を加
えてもよいが、現在は10度から85度の範囲でほとん
ど問題なく、実施ができた。なお、本発明に係る付着間
紙の除去装置は必ずしも鋼帯に適用が限られず、銅、亜
鉛、アルミ等の金属帯でもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る装置を用いると、間紙巻き
込みトラブルが従来に比較して、90%程度減少し、す
り疵はなくなった。また、オペレータも従来度々起きた
間紙がブラシに巻き付くトラブルがなくなったので、他
の作業に専念できるようになり、操業が一段と安定する
と共に、作業の安全性が向上した。さらに、焼鈍炉で付
着間紙が燃え、鋼板表面上に油焼付模様等の品質不良が
発生することもなく、火災事故の予防にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る付着間紙の除去装置である。
【図2】ステンレス冷延鋼板の製造設備ラインの一部で
ある。
【図3】従来の付着間紙の除去装置である。
【符号の説明】
1 付着間紙検出器 2 1の付属シリンダ 3 鋼帯又は金属帯板の押えロール 4 3の付属シリンダ 5 付着間紙剥離用エアノズル 6 鋼帯又は金属帯板押えロール 7 6の付属シリンダ 8 剥離間紙吹き飛ばし用のエアノズル 9 8の付属ファン 10 鋼帯又は金属帯板支持ロール 11 鋼帯巻出し装置 12 溶接機 13 アキュムレータ 14 焼鈍炉 15 同上 16 アキュムレータ 17 鋼帯切断機 18 鋼帯巻取り装置 19 間紙除去ブラシ 20 19の付属シリンダ 21 19の駆動装置 22 鋼帯コイル 30 鋼帯または金属帯板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 45/02 330 B21C 47/26 G01V 8/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯板処理ライン上を移動する帯板に付着
    している間紙を検出、除去する装置において、帯板をは
    さんで押えロールに対向し、かつ帯板との間隔を一定に
    保持する付着間紙検出手段と、検出された該間紙をガス
    吹きで帯板から剥離する付着間紙剥離手段と、帯板から
    剥離した該間紙をライン外へ排除する手段とを備えたこ
    とを特徴とする付着間紙の除去装置。
JP15521493A 1993-06-25 1993-06-25 付着間紙の除去装置 Expired - Lifetime JP2999906B2 (ja)

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KR100525647B1 (ko) * 2001-12-24 2005-11-02 주식회사 포스코 연속소둔라인의 스트립 부착 간지 제거장치
KR100916039B1 (ko) * 2007-12-27 2009-09-08 주식회사 포스코 간지 제거 장치
NL2014618B1 (en) * 2015-04-10 2017-01-20 Laura Metaal Holding B V Device and method for transforming a metal slab from coil configuration into sheet configuration.

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