JP2999832B2 - 耐火パネル - Google Patents

耐火パネル

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JP2999832B2
JP2999832B2 JP3025384A JP2538491A JP2999832B2 JP 2999832 B2 JP2999832 B2 JP 2999832B2 JP 3025384 A JP3025384 A JP 3025384A JP 2538491 A JP2538491 A JP 2538491A JP 2999832 B2 JP2999832 B2 JP 2999832B2
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堯 石川
英喜 滝口
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株式会社アイジー技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芯材として架橋型塩化ビ
ニル発泡体を用い、その両面に金属製面材を一体に固着
した耐火パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅、工場等においては外壁、屋根をサ
ンドイッチ板で形成することが施工時間の関係で多い。
特に、防火性が必要な部材の場合は実公昭51-53630号
公報、実公昭56-48511号公報、実公平 2-27060号公
報、等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
パネルには種々の欠点があった。すなわち、上記のパ
ネルでは異種材質の積層とその一体化に特別の接着剤が
必要であり、かつ厚さに制限があり、生産性が悪くコス
トアップとなっていた。しかも、防火性としては準不燃
材としての性能であり、防火試験、耐火30分、耐火1
時間のJIS−A−1301に合格することなどあり得
ないものであった。また、前記の耐火性合成樹脂基板
はウレタンフォームを芯材としているため、硼、珪酸塩
の防火層で防、耐火試験に合格するには大量(厚い無機
層)を形成する必要があり、重く、かつ硼、珪酸塩が溶
融して錆等の発生源となる不利があった。さらに、前記
の複合耐火パネルは石綿セメント板、軽量気泡コンク
リート板の表面を金属板材で被覆した構造のため耐火性
能と耐候性が改善されているが、重く、高価となる欠点
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、芯材に特殊塩化ビニル発泡体を用い、
その両面を金属製面材で被覆すると共に、一体に形成
し、防火構造、耐火30分、耐火1時間に合格する性能
と断熱性を具備し、かつ安価で、その上、量産できる耐
火パネルを提案するものである。
【0005】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明に係る耐火パネ
ルの一実施例について詳細に説明する。すなわち、本発
明は図1、図2に示すように芯材1として機能する架橋
型塩化ビニル発泡体の両面に金属製面材3、4とを直接
一体に形成した耐火パネルAと、芯材1としての塩化ビ
ニル発泡体に軽量骨材2を混在させた耐火パネルAであ
る。
【0006】さらに説明すると、本発明において芯材1
となる架橋型塩化ビニル発泡体は主にポリ塩化ビニル樹
脂、架橋剤、可塑剤、安定剤、発泡剤、発熱材等からな
り、架橋熱処理の際の接着性で他面材と直接に一体に接
着すると共に、10〜60倍位の発泡体を形成したもの
である。さらに説明すると、ポリ塩化ビニル樹脂として
は塩化ビニル単独のポリマーおよび、塩化ビニルと酢酸
ビニル、アクリル酸エステル、ビニルエーテル、ビニル
エステル、エチレン等との共重合体の1種からなるもの
である。なお、塩化ビニル樹脂の粘度は分子量を変化さ
せることによって低減させることができる。本発明にお
いて架橋触媒として働く4級アンモニウム塩は化学式 R4 NX で表される化合物であって、式中Rはメチル基等のアル
キル基又はベンジル基等のアリル基を表し、4つのRは
同一であっても異種であっても、いずれも本発明の4級
アンモニウム塩として使用できる。又Rが相互に結合し
て環を形成している複素環式アンモニウム塩、たとえば
N−メチルビリジニウム塩等も同等に使用できる。式中
Nは窯素元素を表す。式中のXは塩素を代表とするハロ
ゲン元素、スルフォン基、硝酸基等の酸基であって、酸
基の種類に関係ないものである。なお、4級アンモニウ
ム塩の添加量は塩化ビニル系樹脂の100重量部に対し
て0.02から10重量部の範囲である。また、架橋触
媒としては4級アンモニウム塩のみ、その他架橋助剤を
使用することが好ましい。
【0007】上記した架橋助剤の一例としては2ケ以上
のカルボキシル基を有する多価カルボン酸金属塩、エポ
キシ樹脂を用いることが好ましい。
【0008】塩化ビニル発泡体の発泡剤としては100
〜250℃で分解し、ガスを発生させる化合物、例えば
独立気泡組織にはアゾジカルボンアミドが好ましく、そ
の他水酸化アルミニウム(250〜350℃)、ホウ酸
亜鉛(330℃)は連通気泡の発泡組織を形成するのに
用いる。
【0009】前記した架橋剤および接着剤として機能す
る多価エポキシ化合物は1分子中に2ケ以上のエポキシ
基を持つ化合物が用いられる。例えばエポキシ化大豆
油、エポキシ化アマニ油、エピクロルヒドリンとビスフ
ェノールAとを縮合させて得られる通称エポキシ樹脂等
であって、塩化ビニル系樹脂もしくはそれらの可塑剤と
或る程度の相溶性を持つ化合物である。なお、多価エポ
キシ化合物の量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対
して1から50重量部の範囲である。
【0010】前記したエポキシ硬化剤としては通常のエ
ポキシ樹脂硬化剤である。その具体例としては例えばア
ミン化合物、ジアミン化合物、ポリアミン化合物、ポリ
アミド、アミノ酸類、二個以上のカルボキシル基を持つ
多塩基性酸及びその酸無水物等の1種からなるものであ
る。なお、アミン硬化剤とエポキシ化合物との反応は極
めて速いために、一般の塩化ビニル系樹脂の使用条件に
不適な場合が多いが、塗料の場合は有用である。また、
一般反応条件に適当な硬化剤はアミノ酸、例えばε−ア
ミノカプロン酸等、二塩基性酸、例えばアジピン酸等、
酸無水物、例えば無水コハク酸、無水マレイン酸、無水
フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、
メチルヘキサヒドロ無水フタル酸等、及びこれら多塩基
性酸とグライコールとの縮合物等が有用であり、単独も
しくは共用して用いる。なお、エポキシ硬化剤の量は、
塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.2から20
重量部の範囲である。
【0011】前記した可塑剤としては例えばフタール酸
ジオクチル等は任意に使用できる。従って本発明によっ
て硬質から軟質に及ぶ広範囲の架橋塩化ビニル系樹脂発
泡体となる。
【0012】前記した安定剤は塩化ビニル樹脂の架橋反
応に直接的に作用するので、その種類と配合量に注意を
要する。その一例としては二塩基性フタル酸鉛、三塩基
性硫酸鉛、ラウリン酸亜鉛等で添加量は塩化ビニル系樹
脂100重量部に対し0.5〜5重量部位である。
【0013】本発明で使用する軽量骨材2はパーライト
粒、バーミキュライト、炭酸カルシウム、シラスバルー
ン、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムの1種から
なり、芯材1となるフォームの機械強度、防火性の向上
または発泡剤としても役立つものである。
【0014】前記した整泡剤はシリコンで発泡組織のセ
ルを均一形状にするのに役立ち、フォーム全体の強度ア
ップ断熱性能の向上と樹脂量の低減を図りコストダウン
にも寄与するものである。
【0015】前記した発熱材は架橋反応前、あるいはそ
の後に発熱させ発泡剤を分解する助剤とし、発泡体を形
成するのに役立つものであり、その添加量は反応速度、
発泡倍率、架橋後の発泡か、架橋と発泡が同時かによっ
て異なり、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対し5〜
50部位である。なお、上記発熱材の具体例としては鉄
粉と塩と水と触媒等の種類からなり、混合により発熱す
る組成物である。
【0016】本発明で使用する金属製面材3、4は芯材
1の両面に一体に直接に固着したものであり、耐火性、
耐候性、耐汚染性に対する保護材となるものである。そ
の具体的一例としては、カラー鋼板、ステンレス鋼板、
ガルファン、チタン等の1種からなるものである。な
お、板厚は0.3〜1.6mm位であり、断面形状は連結
部形状、化粧面形状に対応して成形したものである。
【0017】本発明に係る耐火パネルの製造方法につい
て簡単に説明すると、図示しない下型材上に金属製面材
3を載置し、金属製面材3上に芯材1原料を敷設、ある
いは吐出した後、その上に金属製面材4を載置し、上型
を載せ加温し、芯材1を発泡させ構成材を一体に固着す
るものである。なお、芯材1の形成法には塩化ビニルの
架橋完了後に発泡させる法(2段発泡法)と、架橋反応
と発泡とを同時に進行させる法(1段発泡法)のいずれ
かの方法がある。
【0018】実施例1(2段発泡法) 配合割合 ポリ塩化ビニル 100重量部 T.C.P(可塑剤) 10重量部 ジオクチルフタレート(可塑剤) 30重量部 エポキシ化アマニ油(架橋剤、接着剤) 5重量部 無水フタル酸(架橋助剤) 3重量部 三塩基性硫酸鉛(安定剤) 3重量部 アゾジカルボンアミド(発泡剤) 40重量部 塩化トリメチルラウリルアンモニウム(架橋触媒) 1重量部 鉄粉と塩と酸化触媒(発熱剤) 10重量部 シリコーン(整泡剤) 1重量部 上記材料を160℃の熱ロールで2分間混練して約0.
5mm厚のシートを形成し、このシートを100℃で30
分間熱処理して架橋反応を完了させた後、下型上に載置
した0.5mm厚の金属製面材3(カラー鋼板)上に上記
芯材1となるシートを載せ、その上に金属製面材4(カ
ラー鋼板)を載せ、約230℃でシートを発泡させ、上
記金属製面材3、4間に約30倍の塩化ビニル発泡体を
芯材1とする耐火パネルAを製造した。
【0019】実施例2(1段発泡法) 配合割合 ポリ塩化ビニル 100重量部 ジオクチルアジペート 20重量部 ブチルベンジルフタレート(可塑剤) 20重量部 エポキシ化アマニ油 5重量部 無水トリメット(架橋助剤) 2重量部 三塩基性硫酸鉛(安定剤) 10重量部 シリコーン(整泡剤) 1重量部 アゾジカルボンアミド 10重量部 酸化ポリエチレン(滑剤) 2重量部 酸化亜鉛(発泡助剤) 1重量部 臭化テトラプロピルアンモニウム 1重量部 パーライト粒(増量剤、骨材) 50重量部 そこで、下型上に載せた金属製面材3(ステンレス鋼板
板厚0.5mm) 上に上記材料を混練してプラスチゾルの
性状とした原料を5mm厚に吐出し、その上に上記と同質
の金属製面材4を載置した。次に、この型内を230℃
で加熱して5倍発泡の芯材1を有する耐火パネルAを製
造した。
【0020】
【発明の効果】上述したように本発明に係る耐火パネル
によれば、金属製面材間に塩化ビニル発泡体を一体に
介在させたため強度があり、かつ他の接着剤を必要とし
ない。塩化ビニル発泡体が架橋型であるため、耐薬品
性、耐候性にすぐれパネルの劣化が極めて少ない。耐
火パネルの生産性が大幅に向上する。耐火パネルの芯
材の厚さが従前より5〜10倍のパネルを得ることがで
きる。1時間耐火試験に合格する性能が得られる。等
の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐火パネルの一例を示す説明図で
ある。
【図2】本発明に係る耐火パネルの一例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
A 耐火パネル 1 芯材 2 軽量骨材 3 金属製面材 4 金属製面材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04B 1/94 E04B 1/94 R (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/08 B32B 5/18 E04B 1/94

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋型塩化ビニル発泡体の少なくとも一
    面に金属製面材を一体に設けたことを特徴とする耐火パ
    ネル。
  2. 【請求項2】 架橋型塩化ビニル発泡体にパーライト粒
    等の軽量骨材を介在させ、かつその少なくとも一面に金
    属製面材を一体に設けたことを特徴とする耐火パネル。
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