JP2999435B2 - 半導体の製造方法及び半導体発光素子 - Google Patents

半導体の製造方法及び半導体発光素子

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JP2999435B2 JP14386897A JP14386897A JP2999435B2 JP 2999435 B2 JP2999435 B2 JP 2999435B2 JP 14386897 A JP14386897 A JP 14386897A JP 14386897 A JP14386897 A JP 14386897A JP 2999435 B2 JP2999435 B2 JP 2999435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青色から紫外域の
波長にわたる発光ダイオード素子、半導体レーザダイオ
ード素子等の発光素子に用いる半導体の製造方法に関
し,特に、気相成長方法を用いた電気的光学的特性に優
れる窒化ガリウム系半導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、波長が青色よりも短い短波長発光
素子は、フルカラーディスプレーや高密度記録が可能な
光ディスク用光源として期待されており,セレン化亜鉛
(ZnSe)等のII−VI族化合物半導体、炭化ケイ素
(SiC)等のIV族化合物半導体又は窒化ガリウム(G
aN)等のIII −V族化合物半導体を用いて盛んに研究
されてきている。特に、III −V族化合物半導体のうち
のGaNやGaInN等を用いた青色発光ダイオードが
実現され、これら窒化ガリウム系の半導体を用いた発光
素子が注目を集めている。
【0003】窒化ガリウム系半導体の結晶成長方法は、
有機金属気相成長法(MOVPE法)や分子線エピタキ
シー法(MBE法)が一般的に用いられている。GaN
の単結晶を気相成長させる場合には、基板として、Si
C又はサファイア(Al23 )が用いられている。
【0004】SiCを基板とする場合は、6Hのポリタ
イプで(0001)面が用いられている。図10に示す
ように、SiCは、GaNとの格子不整合率が約3%と
小さく、且つ、窒化アルミニウム(AlN)とは格子不
整合率が1%とさらに小さいため、窒化物系化合物半導
体の基板として、最近とみに期待されてきている。さら
に、サファイアと異なり、SiCは導電性を有するた
め、SiCを用いた基板にはその裏面に電極を設けるこ
とができるので、簡便な方法でレーザ素子等の発光素子
を作製できるという利点もある。
【0005】MOVPE法を用いた結晶成長方法は、水
素(H2 )をキャリアガスとして、有機金属のトリメチ
ルアルミニウム(TMA)とアンモニア(NH3 )とを
SiCよりなる基板の上に供給して,温度が1000℃
程度で、基板上にAlNよりなる単結晶をバッファ層と
して成長させる。次に、TMAの供給を停止した後、温
度を1000℃に設定して、替わりにトリメチルガリウ
ム(TMG)を基板の上に供給して,バッファ層の上に
GaNよりなる単結晶を成長させる。AlNよりなるバ
ッファ層の膜厚は50nm程度が最も一般的であり、ド
ーピングは行われていないので、バッファ層は高抵抗で
あって電気伝導度が小さい。この場合のSiCよりなる
基板におけるバッファ層の上のGaNの転位密度は10
9 cm-2であることが報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の窒化ガリウム系半導体の製造方法のように、SiC
よりなる基板上に成長させたバッファ層の上に、例えば
クラッド層や活性層等のデバイスを構成する半導体結晶
層を成長させると、該半導体結晶層にクラックが発生す
るという問題を有している。
【0007】本発明は、前記従来の問題を解決し、クラ
ックがなく表面が平坦で且つ電気的特性及び光学的特性
の優れた窒化ガリウム系半導体を製造できるようにする
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の半導
体の製造方法は、炭化ケイ素よりなる半導体層の上にA
lNよりなるバッファ層を10nm以上且つ25nm以
下の厚さに成長させるバッファ層成長工程と、バッファ
層の上にAlx Ga1-x-y Iny N(但し、xは0≦x
≦1の実数であり、yは0≦y≦1の実数であり、x+
y≦1の実数である。以下、この項において同様とす
る。)よりなる単結晶層を成長させる単結晶層成長工程
とを備えている。
【0009】第1の半導体の製造方法によると、炭化ケ
イ素よりなる半導体層の上にAlNよりなるバッファ層
を10nm以上且つ25nm以下の厚さに成長させるた
め、該バッファ層はその結晶性が十分ではなく、炭化ケ
イ素よりなる半導体層とバッファ層との界面及びバッフ
ァ層とAlx Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶層との
界面にそれぞれ転移が生ずる。この転移によってバッフ
ァ層と単結晶層との格子不整合が緩和される。
【0010】第1の半導体の製造方法において、バッフ
ァ層成長工程は、バッファ層を1000℃以上の温度で
成長させる工程を含むことが好ましい。
【0011】第1の半導体の製造方法において、バッフ
ァ層成長工程は、バッファ層を不純物をドープすること
なく成長させる工程を含むことが好ましい。
【0012】本発明に係る第2の半導体の製造方法は、
炭化ケイ素よりなる半導体層の上にAlGaNよりなる
バッファ層を10nm以上且つ25nm以下の厚さに成
長させるバッファ層成長工程と、バッファ層の上にAl
x Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶層を成長させる単
結晶層成長工程とを備えている。
【0013】第2の半導体の製造方法によると、炭化ケ
イ素よりなる半導体層の上にAlGaNよりなるバッフ
ァ層を10nm以上且つ25nm以下の厚さに成長させ
るため、該バッファ層はその結晶性が十分ではなく、炭
化ケイ素よりなる半導体層とバッファ層との界面及びバ
ッファ層とAlx Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶層
との界面にそれぞれ転移が生ずる。この転移によってバ
ッファ層と単結晶層との格子不整合が緩和される。ま
た、バッファ層のAlGaNはその格子定数がSiCと
GaNとの間の値をとるため、バッファ層の上に成長す
る単結晶層の格子不整合がさらに緩和される。
【0014】本発明に係る第3の半導体の製造方法は、
炭化ケイ素よりなる半導体層の上にAlNよりなる第1
のバッファ層を10nm以上且つ25nm以下の厚さに
成長させる第1のバッファ層成長工程と、第1のバッフ
ァ層の上にAlGaNよりなる第2のバッファ層を成長
させる第2のバッファ層成長工程と、第2のバッファ層
の上にAlx Ga1-x-y Iny N(但し、xは0≦x<
1の実数であり、yは0<y≦1の実数であり、x+y
≦1の実数である。)よりなる単結晶層を成長させる単
結晶層成長工程とを備えている。
【0015】第3の半導体の製造方法によると、炭化ケ
イ素よりなる半導体層の上にAlNよりなる第1のバッ
ファ層とAlGaNよりなる第2のバッファ層を共に1
0nm以上且つ25nm以下の厚さに成長させるため、
各バッファ層はその結晶性が十分ではなく、炭化ケイ素
よりなる半導体層と第1のバッファ層との界面及び第2
のバッファ層とAlx Ga1-x-y Iny Nよりなる単結
晶層との界面にそれぞれ転移が生ずる。この転移によっ
て第2のバッファ層と単結晶層との格子不整合が緩和さ
れる。また、Alx Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶
層は、該単結晶層のInの組成を表わすyが非零である
ことから、格子定数が大きくなるInの組成を必須とし
ており、第1のバッファ層のAlNはSiCとの格子不
整合率が約1%と窒化ガリウム系化合物半導体としては
最も小さいため、第2のバッファ層の格子定数を相対的
に大きくしても、半導体基板と単結晶層との格子整合性
が向上するので、単結晶層の結晶性がさらに向上する。
【0016】本発明に係る第4の半導体の製造方法は、
炭化ケイ素よりなる半導体層の上にAlx Ga1-x-y
y N(但し、xは0<x<1の実数であり、yは0<
y<1の実数であり、x+y<1の実数である。)より
なるバッファ層を10nm以上且つ25nm以下の厚さ
に成長させるバッファ層成長工程と、バッファ層の上に
Alx Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶層を成長させ
る単結晶層成長工程とを備えている。
【0017】第4の半導体の製造方法によると、炭化ケ
イ素よりなる半導体層の上にAlxGa1-x-y Iny
よりなるバッファ層を10nm以上且つ25nm以下の
厚さに成長させるため、該バッファ層はその結晶性が十
分ではなく、炭化ケイ素よりなる半導体層とバッファ層
との界面及びバッファ層とAlx Ga1-x-y Iny Nよ
りなる単結晶層との界面にそれぞれ転移が生ずる。この
転移によってバッファ層と単結晶層との格子不整合が緩
和される。また、該バッファ層には不純物がドーピング
されていないため、該バッファ層の上に活性層やクラッ
ド層等のデバイスを構成する単結晶層を成長させてもク
ラックが生じない。
【0018】第4の半導体の製造方法において、バッフ
ァ層成長工程は、バッファ層を、該バッファ層の格子定
数がAlNの格子定数と単結晶層の格子定数との間の値
となるように成長させる工程を含むことが好ましい。
【0019】本発明に係る第5の半導体の製造方法は、
炭化ケイ素よりなる半導体層の上にAlNよりなる第1
のバッファ層を10nm以上且つ25nm以下の厚さに
成長させる第1のバッファ層成長工程と、第1のバッフ
ァ層の上にAlx Ga1-x-yIny N(但し、xは0<
x<1の実数であり、yは0<y<1の実数であり、x
+y<1の実数である。)よりなる第2のバッファ層を
成長させる第2のバッファ層成長工程と、第2のバッフ
ァ層の上にAlx Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶層
を成長させる単結晶層成長工程とを備え、第2のバッフ
ァ層成長工程は、第2のバッファ層を、該第2のバッフ
ァ層の格子定数が第1のバッファ層の格子定数と単結晶
層の格子定数との間の値となるように成長させる工程を
含む。
【0020】第5の半導体の製造方法によると、炭化ケ
イ素よりなる半導体層の上にAlNよりなる第1のバッ
ファ層とAlx Ga1-x-y Iny Nよりなる第2のバッ
ファ層を共に10nm以上且つ25nm以下の厚さに成
長させるため、各バッファ層はその結晶性が十分ではな
く、炭化ケイ素よりなる半導体層と第1のバッファ層と
の界面及び第2のバッファ層とAlx Ga1-x-y Iny
Nよりなる単結晶層との界面にそれぞれ転移が生ずる。
この転移によって第2のバッファ層と単結晶層との格子
不整合が緩和される。また、第2のバッファ層のAlx
Ga1-x-y Iny Nを、該Alx Ga1-x-y Iny Nの
格子定数が第1のバッファ層のAlNの格子定数とAl
x Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶層の格子定数との
間の値をとるように成長させるため、第1のバッファ層
と単結晶層との格子整合性が高まるので、単結晶層の結
晶性をさらに向上させることができる。
【0021】本発明に係る第6の半導体の製造方法は、
炭化ケイ素よりなる半導体基板における炭素原子が露出
した露出面であるC面に形成されている酸化膜を除去す
るC面酸化膜除去工程と、酸化膜が除去されたC面上に
Alx Ga1-x-y Iny N((但し、xは0≦x≦1の
実数であり、yは0≦y≦1の実数であり、x+y≦1
の実数である。)よりなる半導体層を成長させる半導体
層成長工程とを備えている。
【0022】第6の半導体の製造方法によると、炭化ケ
イ素よりなる半導体基板における炭素原子が露出したC
面の酸化膜を除去するため、C面の反対側のシリコン原
子が露出したSi面よりも酸化しやすいC面であって
も、該C面上にAlx Ga1-x-y Iny Nよりなる半導
体層を結晶性よく成長させることができる。
【0023】第6の半導体の製造方法において、半導体
基板におけるC面の反対側の面であって、シリコン原子
が露出した露出面であるSi面に電極となる導体膜を形
成する導体膜形成工程をさらに備えていることが好まし
い。
【0024】本発明に係る第1の半導体発光素子は、炭
化ケイ素よりなる第1の半導体層と、第1の半導体層の
上に形成され、AlNよりなり、厚さが10nm以上且
つ25nm以下のバッファ層と、バッファ層の上に形成
され、Alx Ga1-x-y Iny N(但し、xは0≦x≦
1の実数であり、yは0≦y≦1の実数であり、x+y
≦1の実数である。)よりなる第2の半導体層とを備え
ている。
【0025】第1の半導体発光素子によると、炭化ケイ
素よりなる第1の半導体層の上にAlNよりなるバッフ
ァ層が10nm以上且つ25nm以下の厚さに成長して
いるため、該バッファ層はその結晶性が十分ではなく、
炭化ケイ素よりなる第1の半導体層とバッファ層との界
面及びバッファ層とAlx Ga1-x-y Iny Nよりなる
第2の半導体層との界面にそれぞれ転移が生ずる。この
転移によってバッファ層と第2の半導体層との格子不整
合が緩和されるので、バッファ層の上に成長する窒化ガ
リウム系の第2の半導体層にクラックが生じない。
【0026】第1の半導体発光素子において、第1の半
導体層は炭化ケイ素よりなる基板であり、バッファ層は
基板における炭素原子が露出した露出面であるC面に形
成され、C面の反対側の面であって、シリコン原子が露
出した露出面であるSi面には電極が形成されているこ
とが好ましい。
【0027】第1の半導体発光素子において、第1の半
導体層は、シリコンよりなる半導体基板の主面が炭化さ
れてなることが好ましい。
【0028】第1の半導体発光素子において、バッファ
層は不純物がドープされていないノンドープ層であるこ
とが好ましい。
【0029】本発明に係る第2の半導体発光素子は、炭
化ケイ素よりなる第1の半導体層と、第1の半導体層の
上に形成され、Alx Ga1-x N(但し、xは0<x<
1の実数である。)又はAlx Ga1-x-y Iny N(但
し、xは0<x<1の実数であり、yは0<y<1の実
数であり、x+y<1の実数である。)よりなり、厚さ
が10nm以上且つ25nm以下のバッファ層と、バッ
ファ層の上に形成され、Alx Ga1-x-y Iny N(但
し、xは0≦x≦1の実数であり、yは0≦y≦1の実
数であり、x+y≦1の実数である。)よりなる第2の
半導体層とを備えた半導体発光素子を対象とし、バッフ
ァ層は第1の半導体層における炭素原子が露出した露出
面であるC面に形成され、C面の反対側の面であって、
シリコン原子が露出した露出面であるSi面に電極が形
成されている
【0030】第2の半導体発光素子によると、炭化ケイ
素よりなる第1の半導体層の上にAlx Ga1-x N又は
Alx Ga1-x-y Iny Nよりなるバッファ層が10n
m以上且つ25nm以下の厚さに成長しているため、該
バッファ層はその結晶性が十分ではなく、炭化ケイ素よ
りなる第1の半導体層とバッファ層との界面及びバッフ
ァ層とAlx Ga1-x-y Iny Nよりなる第2の半導体
層との界面にそれぞれ転移が生ずる。この転移によって
バッファ層と第2の半導体層との格子不整合が緩和され
るので、バッファ層の上に成長する窒化ガリウム系の第
2の半導体層にクラックが生じない。さらに、第1の半
導体層におけるC面には、Al x Ga 1-x N又はAl x
Ga 1-x-y In y Nよりなるバッファ層及びAl x Ga
1-x-y In y Nよりなる第2の半導体層が確実に成長す
ると共に、C面に比べて酸化しにくいSi面に電極を形
成するため、しきい値電圧の低減化等の電気的特性が向
上する。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)本発明の第1の実施形態について図
面を参照しながら説明する。
【0032】図1は本発明の第1の実施形態に係る半導
体の製造方法を用いて得られる半導体の断面構成を示し
ている。まず、酸化膜除去工程において、混合比が10
対1のフッ化アンモニウム(NH4 F)とフッ化水素
(HF)とからなるバッファードフッ酸に、6H−Si
Cよりなり、(0001)面の半導体基板11を10分
間浸すことにより、半導体基板11の表面の酸化膜をエ
ッチング除去する。
【0033】次に、有機金属気相成長(MOVPE)法
を用いて、半導体基板11上に所望の半導体を成長させ
る。まず、半導体基板11を反応炉(図示せず)内のサ
セプタ上に載置する。ここで、半導体基板11に結晶成
長を行なう主面は、シリコン原子が露出したSi面であ
っても炭素原子が露出したC面であってもよい。
【0034】次に、反応炉を真空排気した後、圧力が7
0×133.3Pa(但し、133.3Pa≒1Tor
r)の水素雰囲気において、半導体基板11に対して温
度が1100℃で15分間の加熱処理を行なって基板表
面をクリーニングする。
【0035】次に、温度を1090℃に下げた後、トリ
メチルアルミニウム(TMA)を10μモル/分、アン
モニア(NH3 )を2.5L/分及びキャリア用水素を
2L/分の割合で反応炉内に供給することにより、半導
体基板11の主面に単結晶のAlNよりなり、厚さが1
5nmのバッファ層12を成長させる。
【0036】次に、TMAの供給を停止すると共に温度
を800℃に下げた後、TMAを0.2μモル/分、T
MGを2μモル/分、トリメチルインジウム(TMI)を
20μモル/分及びNH3 を5L/分の割合で反応炉内
にそれぞれ供給することにより、半導体基板11におけ
るバッファ層12の上にAlGaInNよりなる単結晶
層13を成長させる。
【0037】このように、単結晶層13はGaNと格子
定数が一致するように組成を選択できる混晶であるた
め、クラックが生じない高品質な単結晶層13を用いて
電気的特性及び光学的特性の優れたデバイスを作製でき
る。
【0038】本願発明者らは、基板にSiCを用いた窒
化ガリウム系の半導体の製造方法について種々の実験及
び検討を重ねた結果、バッファ層12の膜厚が10nm
以上且つ25nm以下の場合に限って、該バッファ層1
2の上に成長するAlx Ga1-x-y Iny N(但し、x
は0≦x≦1の実数であり、yは0≦y≦1の実数であ
り、x+y≦1の実数である。以下、この項において同
様とする。)よりなる単結晶層13の表面にクラックが
発生しないという知見を得ている。
【0039】以下、この知見について図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0040】図2はSiCよりなる半導体基板にAlN
よりなるバッファ層を介在させてGaNよりなる単結晶
を形成する半導体の製造方法を用いて得られたGaN単
結晶のクラック密度及び表面平坦性に対するバッファ層
の膜厚の関係を表わしている。図2において、破線1は
1cm2 当たりのクラック密度を表わし、実線2は表面
平坦性を表わしている。
【0041】図2の破線1に示すように、バッファ層の
膜厚が10nm以上且つ25nm以下の範囲ではGaN
単結晶の表面にクラックが発生しない。これは、バッフ
ァ層の膜厚が10nm以下の場合は、図3に示すよう
に、バッファ層の膜厚が小さすぎるため、SiCよりな
る半導体基板の主面を全面にわたって一様に覆うことが
できず、バッファ層の上に成長するGaN単結晶層の表
面は凹凸状になる。さらに、バッファ層の膜厚が小さい
ため、GaN単結晶層は、格子定数を基板のSiCに合
わせるように成長し、且つ、SiCとGaNとの格子不
整合率が3%と大きいので、クラックが発生すると思わ
れる。
【0042】また、バッファ層の膜厚が25nm以上の
場合は、該バッファ層の結晶性が十分に向上するため、
該バッファ層の上に成長するGaN単結晶は表面平坦性
がよくなる。しかしながら、GaN単結晶は、格子定数
をバッファ層のAlNに合わせるように成長し、且つ、
AlNとGaNとの格子不整合率が2%存在するため
に、クラックが発生すると思われる。
【0043】本願の特徴である、バッファ層の膜厚が1
0nm以上且つ25nm以下の場合は、SiCよりなる
半導体基板の主面を全面にわたって覆うことができるも
のの、バッファ層を構成するAlNの結晶性が十分でな
く、半導体基板とバッファ層との界面及びバッファ層と
単結晶層との界面のいずれにも転移等の格子欠陥が発生
する。これにより、バッファ層の上に成長するGaN単
結晶の配向性は、図3におけるGaNのX線半値幅に示
すように、5分(=300arc−sec)と他の場合
に比べて悪い値となっている。このように、GaN単結
晶層は、バッファ層の近傍において転移等の格子欠陥が
発生しながら成長することにより、半導体基板とバッフ
ァ層との間の格子不整合及びバッファ層と単結晶層との
間の格子不整合を緩和している。その結果、GaN単結
晶層の表面はクラックが発生することなく平坦で且つ良
好となる。
【0044】なお、SiCよりなる半導体基板の主面上
に600℃程度で成長させた多結晶状のGaN又AlN
をバッファ層とし、該バッファ層の上にGaNよりなる
単結晶層を成長させても、該単結晶層の表面にクラック
が発生することを実験により確認している。
【0045】ところで、本実施形態に係るAlNよりな
るバッファ層12は、その成長温度を1000℃以上と
しており、該バッファ層12が単結晶となるため、従来
のように600℃の低温で成長した多結晶状のバッファ
層と異なり、導伝性を有している。その結果、半導体基
板11の主面と反対側の面から電流を注入することが可
能となる。
【0046】さらに、バッファ層12にはクラックを防
止するため不純物がドーピングされていないにもかかわ
らず、10nm以上25nm以下の膜厚としているた
め、図4(a)に示すように、バッファ層12にトンネ
ル電流が流れて、低抵抗で電流を注入することができ
る。
【0047】ここで、図4(a)及び(b)は本実施形
態に係る半導体の製造方法を用いて得られる、n型Si
Cよりなる半導体基板の上に形成されたp型GaN層と
n型GaN層とからなるp−n接合における電流電圧特
性を表わし、図4(a)はAlNよりなるバッファ層の
膜厚が15nmの場合を表わし、図4(b)は該バッフ
ァ層の膜厚が200nmの場合を表わしている。ただ
し、図4(a)に示すように、バッファ層の膜厚が15
nmの場合は、優れた整流特性を示し、一方、図4
(b)に示すように、バッファ層の膜厚が200nmの
場合は、クラックに起因するリーク電流が発生して、p
−n接合特有の整流特性を全く示していないことがわか
る。
【0048】以下、本発明の第1の実施形態の第1変形
例について図面を参照しながら説明する。
【0049】図5(a)は第1の実施形態の第1変形例
に係る半導体の製造方法を用いて得られる半導体の断面
構成を示し、6H−SiCよりなり、(0001)面の
半導体基板11の上に、AlGaNよりなり、厚さが1
0nm以上且つ25nm以下のバッファ層22と、Al
x Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶層13とが順次形
成されている。この半導体の製造方法は、第1の実施形
態と同様に行なうことができ、バッファ層22の成長工
程においてTMAと共にTMGを供給すればよい。
【0050】本変形例によると、AlGaNよりなるバ
ッファ層は、その格子定数がSiCとGaNとの間の値
をとるため、SiCとGaNとの格子不整合率の約3%
を緩和するバッファ層として有効である。
【0051】以下、本発明の第1の実施形態の第2変形
例について図面を参照しながら説明する。
【0052】図5(b)は第1の実施形態の第2変形例
に係る半導体の製造方法を用いて得られる半導体の断面
構成を示し、6H−SiCよりなり、(0001)面の
半導体基板11の上に、AlNよりなり、厚さが10n
m以上且つ25nm以下の第1のバッファ層23と、A
lGaNよりなり、厚さが10nm以上且つ25nm以
下の第2のバッファ層24と、Alx Ga1-x-y Iny
N(但し、xは0≦x<1の実数であり、yは0<y≦
1の実数であり、x+y≦1の実数である。)よりなる
単結晶層13とが順次形成されている。この半導体の製
造方法は、第1の実施形態と同様に行なうことができ、
第1のバッファ層成長工程の後に、TMAと共にTMG
を供給する第2のバッファ層成長工程を行なえばよい。
【0053】本変形例は単結晶層13の組成のうち格子
定数が大きくなるInの組成を必須としている。従っ
て、第1のバッファ層23を構成するAlNは、SiC
との格子不整合率が約1%と非常に小さいため、AlG
aNよりなる第2のバッファ層24がGaNに近い組成
を有し格子定数が大きい場合でも、第1のバッファ層2
3が第2のバッファ層24と半導体基板11との間の格
子整合性を向上させるので、その結果、単結晶層13の
結晶性をさらに高めることができる。
【0054】図6(a)は第1の実施形態の第3変形例
に係る半導体の製造方法を用いて得られる半導体の断面
構成を示し、6H−SiCよりなり、(0001)面の
半導体基板11の上に、Alx Ga1-x-y Iny N(但
し、xは0<x<1の実数であり、yは0<y<1の実
数であり、x+y<1の実数である。)よりなり、厚さ
が10nm以上且つ25nm以下のバッファ層25と、
Alx Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶層13とが順
次形成されている。この半導体の製造方法は、第1の実
施形態と同様に行なうことができ、バッファ層25の成
長工程においてTMAと共にTMG及びTMIを供給す
ればよい。
【0055】バッファ層25の混晶組成は、該バッファ
層25の上に成長するAlx Ga1-x-y Iny Nよりな
る単結晶層13の混晶組成と同一であってもよいが、さ
らに、バッファ層25の格子定数は、AlNの格子定数
により近い値、すなわち、SiCの格子定数により近い
値が好ましい。このようにすると、バッファ層25が半
導体基板11と単結晶層13との間の格子不整合を確実
に緩和するため、高品質な単結晶13が得られる。
【0056】本変形例によると、バッファ層25には不
純物がドーピングされていないため、該バッファ層25
の上にクラッド層や活性層等のデバイスを構成する単結
晶層13を成長させてもクラックが生じない。
【0057】以下、本発明の第1の実施形態の第4変形
例について図面を参照しながら説明する。
【0058】図6(b)は第1の実施形態の第4変形例
に係る半導体の製造方法を用いて得られる半導体の断面
構成を示し、6H−SiCよりなり、(0001)面の
半導体基板11の上に、AlNよりなり、厚さが10n
m以上且つ25nm以下の第1のバッファ層26と、A
x Ga1-x-y Iny N(但し、xは0<x<1の実数
であり、yは0<y<1の実数であり、x+y<1の実
数である。)よりなり、厚さが10nm以上且つ25n
m以下の第2のバッファ層27と、Alx Ga1-x-y
y Nよりなる単結晶層13とが順次形成されている。
この半導体の製造方法は、第1の実施形態と同様に行な
うことができ、第1のバッファ層成長工程の後に、TM
Aと共にTMG及びTMIを供給する第2のバッファ層
成長工程を行なえばよい。
【0059】本変形例によると、第1のバッファ層26
を構成するAlNはSiCとの格子不整合率が約1%で
あって、窒化ガリウム系化合物半導体としては最も小さ
いため、Alx Ga1-x-y Iny Nよりなる第2のバッ
ファ層27の格子整合性を向上させるので、単結晶層1
3の結晶性をさらに向上させることができる。
【0060】なお、本実施形態及び各変形例において、
Alx Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶層13を成長
させる基板としてSiCを用いたが、Siよりなる基板
の主面を炭化することによって、SiCよりなる半導体
層を形成し、該半導体層の上にAlNよりなるバッファ
層を形成しても同様の効果を得ることができる。これに
より、SiCよりなる高価な半導体基板を用いることな
く、極めて入手しやすいSiよりなる半導体基板を用い
て高品質な窒化ガリウム系半導体を確実に得ることがで
きる。
【0061】以下、本実施形態における酸化膜除去工程
の効果について図面を参照しながら説明する。
【0062】図7は本実施形態に係る半導体の製造方法
を用いて得られる半導体の表面平坦性を表わし、図7
(a)はSiCよりなる半導体基板におけるシリコン原
子が露出したSi面にバッファ層を介在させて成長させ
たGaN単結晶層の表面平坦性を表わし、図7(b)は
該半導体基板における炭素原子が露出したC面にバッフ
ァ層を介在させて成長させたGaN単結晶層の表面平坦
性を表わしている。図7(a)において、曲線3は本実
施形態に係る酸化膜除去処理が行なわれたGaN単結晶
層のSi面の表面平坦性を表わし、曲線4は酸化膜除去
処理が行なわれていないGaN単結晶層のSi面の表面
平坦性を表わしている。また、図7(b)において、曲
線5は本実施形態に係る酸化膜除去処理が行なわれたG
aN単結晶層のC面の表面平坦性を表わし、曲線6は酸
化膜除去処理が行なわれていないGaN単結晶層のC面
の表面平坦性を表わしている。
【0063】図7(a)における曲線4及び図7(b)
における曲線6に示すように、結晶成長前に、SiCよ
りなる半導体基板の酸化膜除去処理が施されなかった場
合は、酸化膜により均一な2次元成長が起こらずに表面
平坦性が悪いことがわかる。特に、図7(b)の曲線6
に示すように、C面の場合はSi面に比べて酸化されや
すく表面の凹凸が大きくなるため、量子井戸等の微細な
デバイス構造を形成する結晶成長は困難である。
【0064】しかしながら、本実施形態に示したよう
に、バッファードフッ酸を用いてSiCよりなる半導体
基板の表面の酸化膜を除去することにより、該半導体基
板におけるSi面及びC面の表面平坦性を共に著しく向
上させることができる。
【0065】なお、本実施形態においては、半導体結晶
の成長にMOVPE法を用いたがこれに限るものではな
い。すなわち、本発明は、AlNよりなるバッファ層の
所定の膜厚が、該バッファ層の上に成長するGaN系の
結晶性を向上させるのであって、例えば、液相や分子線
を用いたエピタキシー法であっても同様の効果を有する
ことは言うまでもない。
【0066】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0067】図8は本発明の第2の実施形態に係る半導
体発光素子である半導体レーザ素子の断面構成を示して
おり、SiCよりなる半導体基板のC面に窒化ガリウム
系半導体結晶が成長し、該半導体基板のSi面に電極が
形成されている。
【0068】本実施形態に係る半導体レーザ素子の製造
方法の概略を説明する。まず、気相成長を行なう前に、
酸化膜除去工程において、混合比が10対1のフッ化ア
ンモニウム(NH4 F)とフッ化水素(HF)とからな
るバッファードフッ酸に、6H−SiCよりなり、(0
001)面のn型半導体基板31を10分間浸すことに
より、n型半導体基板31の表面の酸化膜をエッチング
除去する。
【0069】次に、n型半導体基板31のC面31aを
主面として該n型半導体基板31を反応炉内の加熱用サ
セプタに載置した後、前述した第1の実施形態と同様の
MOVPE法を用いて、n型半導体基板31のC面31
aに各半導体層を順次成長させる。すなわち、図8に示
すように、n型半導体基板31のC面31aの上に、該
n型半導体基板31とその上に成長させる窒化ガリウム
系半導体との格子整合を図るための、厚さが10nm以
上且つ25nm以下で、AlNよりなるバッファ層32
と、n型Alx Ga1-x-y Iny Nよりなり、発生した
レーザ光を導波するためのn型クラッド層33と、n型
GaNよりなり、キャリアを効率よく注入するためのn
型ガイド層34と、InGaNよりなり、レーザ光を発
生させる活性層35と、p型GaNよりなり、キャリア
を効率よく注入するためのp型ガイド層36と、p型A
x Ga1-x-y Iny Nよりなり、発生したレーザ光を
n型クラッド層33と共に導波するためのp型クラッド
層37と、p型GaNよりなり、電極とオーミック接触
を図るp型コンタクト層38とを順次成長させる。その
後、p型コンタクト層38の上にp型電極39を形成す
ると共に、n型半導体基板31のSi面31bにn型電
極40を形成する。
【0070】InGaNよりなる活性層35のIn組成
は約20%で、レーザ光の発光波長は410nm〜42
0nmである。
【0071】以下、n型半導体基板31におけるSi面
に各半導体結晶層をそれぞれ成長させて比較用の半導体
レーザ素子を作製し、本実施形態の半導体レーザ素子と
比較検討した結果を示す。
【0072】図9は本実施形態に係る半導体レーザ素子
及び比較用の半導体レーザ素子の電流電圧特性を表わ
し、曲線7は本実施形態に係る半導体レーザ素子であ
り、曲線8は比較用の半導体レーザ素子である。曲線7
に示すように、n型半導体基板31におけるC面31a
上に結晶成長をさせると共に該C面31aの反対側の面
であるSi面31b上にn型電極40を形成する場合の
方が、曲線8に示すように、n型半導体基板31におけ
るSi面31b上に結晶成長をさせると共に該Si面3
1bの反対側の面であるC面31a上にn型電極40を
形成する場合に比べて、しきい値電圧及び電気抵抗が小
さくなり特性が向上することがわかる。これは、n型半
導体基板31の主面の反対側の面がC面であると酸化さ
れやすくなり、該C面に自然に形成される酸化膜により
接触抵抗が増大するためであると考えられる。
【0073】このように、本実施形態によると、SiC
よりなるn型半導体基板31を用いて窒化ガリウム系半
導体レーザ素子を作製する際に、結晶成長を行なう主面
をC面31aとし、電極を形成する面を主面とは反対側
のSi面31bとすることにより、電気的特性を向上さ
せることができる。その結果、室温において410nm
〜420nmの紫色で連続的に発振する窒化ガリウム系
半導体レーザ素子を確実に実現することができる。
【0074】また、AlNよりなるバッファ層32は、
不純物ドーピングを行なわない方がデバイス構造となる
各単結晶層の表面にはクラックが極めて生じにくくなる
が、該ッファ層32に不純物ドーピングを行なったとし
ても、本実施形態のように該バッファ層32の膜厚を1
0nm以上で25nm以下とすることにより、十分にク
ラックを低減する効果がある。
【0075】また、SiCよりなる半導体基板31の表
面酸化膜のエッチング除去にバッファードフッ酸を用い
たが、他の酸やアルカリであっても同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
【0076】また、本実施形態に係る発光素子を半導体
レーザ素子としたがこれに限らず、窒化ガリウム系電気
デバイスの作製に効果があることはいうまでもない。
【0077】
【発明の効果】本発明に係る第1の半導体の製造方法に
よると、10nm以上且つ25nm以下の厚さに成長し
たAlNよりなるバッファ層はその結晶性が十分ではな
く、炭化ケイ素よりなる半導体層とバッファ層との界面
及びバッファ層とAlx Ga1-x-y Iny N(但し、x
は0≦x≦1の実数であり、yは0≦y≦1の実数であ
り、x+y≦1の実数である。以下、この項において同
様とする。)よりなる単結晶層との界面にそれぞれ転移
が生ずる。この転移によってバッファ層と単結晶層との
格子不整合が緩和されるため、バッファ層上に成長する
単結晶層にクラックが入らないので、表面平坦性に優れ
た良質の単結晶層を得ることができる。
【0078】第1の半導体の製造方法において、バッフ
ァ層成長工程が、バッファ層を1000℃以上の温度で
成長させる工程を含むと、AlNよりなるバッファ層が
単結晶となるため、多結晶状のバッファ層と異なり導伝
性を有するので、半導体基板の主面と反対側の面から電
流を注入できる。このため、デバイスを作製する際に、
半導体基板をn型にしたp−n接合の構成が容易とな
る。
【0079】第1の半導体の製造方法において、バッフ
ァ層成長工程が、バッファ層を不純物をドープすること
なく成長させる工程を含むと、バッファ層の上に成長す
る単結晶にクラックが極めて生じにくくなる。また、バ
ッファ層がノンドープであっても、該バッファ層の厚さ
が10nm〜25nmであるため、該バッファ層にトン
ネル電流が流れるので、半導体基板のバッファ層側の主
面と反対側の面に電極を形成することができ、構造が簡
単になる。
【0080】本発明に係る第2の半導体の製造方法によ
ると、第1の半導体の製造方法と同様の効果が得られる
上に、バッファ層のAlGaNはその格子定数がSiC
とGaNとの間の値で成長するため、バッファ層の上に
成長するAlx Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶層の
格子不整合をさらに緩和するので、一層高品質な窒化ガ
リウム系単結晶層を得ることができる。
【0081】本発明に係る第3の半導体の製造方法によ
ると、第1の半導体の製造方法と同様の効果が得られる
上に、Alx Ga1-x-y Iny Nよりなる単結晶層は、
該単結晶層のInの組成を表わすyが非零であることか
ら、格子定数が大きくなるInの組成を必須としてお
り、第1のバッファ層のAlNはSiCとの格子不整合
率が約1%と窒化ガリウム系化合物半導体としては最も
小さいため、第2のバッファ層の格子定数を相対的に大
きくしても、半導体基板と単結晶層との格子整合性が向
上するので、Alx Ga1-x-y Iny N(但し、xは0
≦x<1の実数であり、yは0<y≦1の実数であり、
x+y≦1の実数である。)よりなる単結晶層の結晶性
をさらに向上させることができる。
【0082】本発明に係る第4の半導体の製造方法によ
ると、第1の半導体の製造方法と同様の効果が得られる
上に、Alx Ga1-x-y Iny N(但し、xは0<x<
1の実数であり、yは0<y<1の実数であり、x+y
<1の実数である。)よりなるバッファ層には不純物が
ドーピングされていないため、該バッファ層の上にデバ
イスの構成要素となる、Alx Ga1-x-y Iny Nより
なる単結晶層を成長させてもクラックが生じない。
【0083】第4の半導体の製造方法において、バッフ
ァ層成長工程は、バッファ層を、該バッファ層の格子定
数がAlNの格子定数と単結晶層の格子定数との間の値
となるように成長させる工程を含むと、バッファ層が基
板と単結晶層との格子不整合を確実に緩和するので、単
結晶層の結晶が良質となる。
【0084】本発明に係る第5の半導体の製造方法によ
ると、第1の半導体の製造方法と同様の効果が得られる
上に、第2のバッファ層のAlx Ga1-x-y Iny
(但し、xは0<x<1の実数であり、yは0<y<1
の実数であり、x+y<1の実数である。)は第1のバ
ッファ層のAlNの格子定数とAlx Ga1-x-y Iny
Nよりなる単結晶層の格子定数との間の値をとるように
成長させるため、第1のバッファ層と単結晶層との格子
整合性が高まるので、単結晶層の結晶性をさらに向上さ
せることができる。
【0085】発明に係る第6の半導体の製造方法による
と、SiCよりなる半導体基板におけるSi面よりも酸
化しやすいC面であっても、該C面上にAlx Ga
1-x-y Iny Nよりなる半導体層をクラックが生じない
ように成長させることができるため、該半導体層を活性
層やクラッド層等のデバイス構造として成長させれば、
特性に優れるデバイスを確実に得ることができる。
【0086】第6の半導体の製造方法において、SiC
よりなる半導体基板におけるC面の反対側の面であっ
て、シリコン原子が露出した露出面であるSi面に電極
となる導体膜を形成する導体膜形成工程をさらに備えて
いると、C面に比べて酸化しにくいSi面に電極を形成
するため、しきい値電圧の低減化等の電気的特性が向上
する。
【0087】本発明に係る第1又は第2の半導体発光素
子によると、バッファ層の上に成長する窒化ガリウム系
の第2の半導体層にはクラックが生じないため、該第2
の半導体層を活性層やクラッド層等のデバイス構造とし
て成長させれば、特性に優れる光デバイスを確実に得る
ことができる。
【0088】第1の半導体発光素子において、第1の半
導体層は炭化ケイ素よりなる基板であり、該基板におけ
る炭素原子が露出した露出面であるC面にバッファ層が
形成され、C面の反対側の面であって、シリコン原子が
露出した露出面であるSi面に電極が形成されている
と、半導体基板におけるC面には、AlNよりなるバッ
ファ層及びAlx Ga1-x-y Iny Nよりなる第2の半
導体層が確実に成長すると共に、C面に比べて酸化しに
くいSi面に電極を形成するため、しきい値電圧の低減
化等の電気的特性が向上する。
【0089】第1の半導体発光素子において、第1の半
導体層はシリコンよりなる基板の主面が炭化されてなる
と、SiCよりなる半導体基板に比べて極めて入手しや
すいシリコンよりなる基板を用いて、窒化ガリウム系半
導体発光素子を得ることができる。
【0090】第1の半導体発光素子において、バッファ
層は不純物がドープされていないノンドープ層である
と、デバイスを構成する単結晶層の表面にはクラックが
極めて生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体の製造方
法を用いて得られる窒化ガリウム系半導体を示す構成断
面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体の製造方
法を用いて得られるGaN単結晶のクラック密度及び表
面平坦性に対するバッファ層の膜厚の関係を表わす相関
図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体の製造方
法を用いて得られるGaN単結晶のクラック、X線解析
結果及び表面平坦性等に対するバッファ層の膜厚の関係
を表わす一覧図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体の製造方
法を用いて得られる、n型SiCよりなる半導体基板の
上に形成されたp型GaN層とn型GaN層とからなる
p−n接合における電流電圧特性を表わし、(a)はA
lNよりなるバッファ層の膜厚が15nmの場合を表わ
すグラフであり、(b)はAlNよりなるバッファ層の
膜厚が200nmの場合を表わすグラフである。
【図5】(a)は本発明の第1の実施形態の第1変形例
に係る半導体の製造方法を用いて得られる窒化ガリウム
系半導体を示す構成断面図である。(b)は本発明の第
1の実施形態の第2変形例に係る半導体の製造方法を用
いて得られる窒化ガリウム系半導体を示す構成断面図で
ある。
【図6】(a)は本発明の第1の実施形態の第3変形例
に係る半導体の製造方法を用いて得られる窒化ガリウム
系半導体を示す構成断面図である。(b)は本発明の第
1の実施形態の第4変形例に係る半導体の製造方法を用
いて得られる窒化ガリウム系半導体を示す構成断面図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る半導体の製造方
法を用いて得られる半導体の表面平坦性を表わし、
(a)はSiCよりなる半導体基板におけるシリコン原
子が露出したSi面にバッファ層を介在させて成長させ
たGaN単結晶層の表面平坦性を表わし、(b)は該半
導体基板における炭素原子が露出したC面にバッファ層
を介在させて成長させたGaN単結晶層の表面平坦性を
表わしている。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子
を示す構成断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子
及び比較用の半導体発光素子の電流電圧特性を表わすグ
ラフである。
【図10】窒化ガリウム系半導体の格子定数とバンドギ
ャップとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 バッファ層 13 単結晶層 22 バッファ層 23 第1のバッファ層 24 第2のバッファ層 25 バッファ層 26 第1のバッファ層 27 第2のバッファ層 31 n型半導体基板 31a C面 31b Si面 32 バッファ層 33 n型クラッド層 34 n型ガイド層 35 活性層 35 p型ガイド層 37 p型クラッド層 38 p型コンタクト層 39 p型電極 40 n型電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 信行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 粂 雅博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−32113(JP,A) 特開 平7−235692(JP,A) 特開 平8−56015(JP,A) Applied Physics L etters 67(3)(1995)p. 401−403 Journal of Applie d Physics 64(9)(1988) p.4531−4535 Applied Physics L etters 67(3)(1995)p. 410−412 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/18 M01L 33/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化ケイ素よりなる半導体層の上にAl
    Nよりなるバッファ層を10nm以上且つ25nm以下
    の厚さに成長させるバッファ層成長工程と、 前記バッファ層の上にAlx Ga1-x-y Iny N(但
    し、xは0≦x≦1の実数であり、yは0≦y≦1の実
    数であり、x+y≦1の実数である。)よりなる単結晶
    層を成長させる単結晶層成長工程とを備え、 前記単結晶層成長工程は、前記単結晶層を該単結晶層に
    格子欠陥を発生させながら成長させることを特徴とする
    半導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記バッファ層成長工程は、前記バッフ
    ァ層を1000℃以上の温度で成長させる工程を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記バッファ層成長工程は、前記バッフ
    ァ層を不純物をドープすることなく成長させる工程を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の半導体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 炭化ケイ素よりなる半導体層の上にAl
    GaNよりなるバッファ層を10nm以上且つ25nm
    以下の厚さに成長させるバッファ層成長工程と、 前記バッファ層の上にAlx Ga1-x-y Iny N(但
    し、xは0≦x≦1の実数であり、yは0≦y≦1の実
    数であり、x+y≦1の実数である。)よりなる単結晶
    層を成長させる単結晶層成長工程とを備え、 前記単結晶層成長工程は、前記単結晶層を該単結晶層に
    格子欠陥を発生させながら成長させることを特徴とする
    半導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 炭化ケイ素よりなる半導体層の上にAl
    Nよりなる第1のバッファ層を10nm以上且つ25n
    m以下の厚さに成長させる第1のバッファ層成長工程
    と、 前記第1のバッファ層の上にAlGaNよりなる第2の
    バッファ層を成長させる第2のバッファ層成長工程と、 前記第2のバッファ層の上にAlx Ga1-x-y Iny
    (但し、xは0≦x<1の実数であり、yは0<y≦1
    の実数であり、x+y≦1の実数である。)よりなる単
    結晶層を成長させる単結晶層成長工程とを備え、 前記単結晶層成長工程は、前記単結晶層を該単結晶層に
    格子欠陥を発生させながら成長させることを特徴とする
    半導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 炭化ケイ素よりなる半導体層の上にAl
    x Ga1-x-y InyN(但し、xは0<x<1の実数で
    あり、yは0<y<1の実数であり、x+y<1の実数
    である。)よりなるバッファ層を10nm以上且つ25
    nm以下の厚さに成長させるバッファ層成長工程と、 前記バッファ層の上にAlx Ga1-x-y Iny N(但
    し、xは0≦x≦1の実数であり、yは0≦y≦1の実
    数であり、x+y≦1の実数である。)よりなる単結晶
    層を成長させる単結晶層成長工程とを備え、 前記単結晶層成長工程は、前記単結晶層を該単結晶層に
    格子欠陥を発生させながら成長させることを特徴とする
    半導体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記バッファ層成長工程は、前記バッフ
    ァ層を、該バッファ層の格子定数がAlNの格子定数と
    前記単結晶層の格子定数との間の値となるように成長さ
    せる工程を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導
    体の製造方法。
  8. 【請求項8】 炭化ケイ素よりなる半導体層の上にAl
    Nよりなる第1のバッファ層を10nm以上且つ25n
    m以下の厚さに成長させる第1のバッファ層成長工程
    と、 前記第1のバッファ層の上にAlx Ga1-x-y Iny
    (但し、xは0<x<1の実数であり、yは0<y<1
    の実数であり、x+y<1の実数である。)よりなる第
    2のバッファ層を成長させる第2のバッファ層成長工程
    と、 前記第2のバッファ層の上にAlx Ga1-x-y Iny
    (但し、xは0≦y≦1の実数であり、yは0≦y≦1
    の実数であり、x+y≦1の実数である。)よりなる単
    結晶層を成長させる単結晶層成長工程とを備え、 前記第2のバッファ層成長工程は、前記第2のバッファ
    層を、該第2のバッファ層の格子定数が前記第1のバッ
    ファ層の格子定数と前記単結晶層の格子定数との間の値
    となるように成長させる工程を含み、 前記単結晶層成長工程は、前記単結晶層を該単結晶層に
    格子欠陥を発生させながら成長させる工程を含むことを
    特徴とする半導体の製造方法。
  9. 【請求項9】 炭化ケイ素よりなる半導体基板における
    炭素原子が露出した露出面であるC面に形成されている
    酸化膜を除去するC面酸化膜除去工程と、 酸化膜が除去されたC面上にAlx Ga1-x-y Iny
    (但し、xは0≦x≦1の実数であり、yは0≦y≦1
    の実数であり、x+y≦1の実数である。)よりなる半
    導体層を成長させる半導体層成長工程と、 前記半導体基板における前記C面の反対側の面であっ
    て、シリコン原子が露出した露出面であるSi面に電極
    となる導体膜を形成する導体膜形成工程と を備えている
    ことを特徴とする半導体の製造方法。
  10. 【請求項10】 炭化ケイ素よりなる第1の半導体層
    と、 前記第1の半導体層の上に形成され、AlNよりなり、
    厚さが10nm以上且つ25nm以下のバッファ層と、 前記バッファ層の上に形成され、Alx Ga1-x-y In
    y N(但し、xは0≦x≦1の実数であり、yは0≦y
    ≦1の実数であり、x+y≦1の実数である。)よりな
    る第2の半導体層とを備えた半導体発光素子であって、前記バッファ層は前記第1の半導体層における炭素原子
    が露出した露出面であるC面に形成され、 前記C面の反対側の面であって、シリコン原子が露出し
    た露出面であるSi面 に電極が形成されていることを特
    徴とする半導体発光素子。
  11. 【請求項11】 前記第1の半導体層は、シリコンより
    なる半導体基板の主面が炭化されてなることを特徴とす
    請求項10に記載の半導体発光素子。
  12. 【請求項12】 前記バッファ層は不純物がドープされ
    ていないノンドープ層であることを特徴とする請求項1
    0又は11に記載の半導体発光素子。
  13. 【請求項13】 炭化ケイ素よりなる第1の半導体層
    と、 前記第1の半導体層の上に形成され、Alx Ga1-x
    (但し、xは0<x<1の実数である。)又はAlx
    1-x-y Iny N(但し、xは0<x<1の実数であ
    り、yは0<y<1の実数であり、x+y<1の実数で
    ある。)よりなり、厚さが10nm以上且つ25nm以
    下のバッファ層と、 前記バッファ層の上に形成され、Alx Ga1-x-y In
    y N(但し、xは0≦x≦1の実数であり、yは0≦y
    ≦1の実数であり、x+y≦1の実数である。)よりな
    る第2の半導体層とを備えた半導体発光素子であって、前記バッファ層は前記第1の半導体層における炭素原子
    が露出した露出面であるC面に形成され、 前記C面の反対側の面であって、シリコン原子が露出し
    た露出面であるSi面 に電極が形成されていることを特
    徴とする半導体発光素子。
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