JP2997104B2 - 液体用紙容器 - Google Patents
液体用紙容器Info
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- JP2997104B2 JP2997104B2 JP22467391A JP22467391A JP2997104B2 JP 2997104 B2 JP2997104 B2 JP 2997104B2 JP 22467391 A JP22467391 A JP 22467391A JP 22467391 A JP22467391 A JP 22467391A JP 2997104 B2 JP2997104 B2 JP 2997104B2
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- Japan
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- paper container
- layer
- laminated sheet
- resin layer
- polyethylene terephthalate
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
Landscapes
- Cartons (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素の影響によって品
質が低下する虞れのある液体、例えば各種の果汁等を充
填するのに好適な紙容器に関する。
質が低下する虞れのある液体、例えば各種の果汁等を充
填するのに好適な紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ワンウエイ方式による利便性から、各種
の飲料等の容器として紙容器が利用されている。この紙
容器は、該紙容器における封緘部を紙容器用積層シート
が具備する熱溶着能によって形成し得るように、内,外
の両表面層がポリオレフィン系樹脂層からなる紙容器用
積層シート、一般的には、「ポリエチレン樹脂層/紙層
/ポリエチレン樹脂層」からなる積層構成による紙容器
用積層シートによって製函されている。
の飲料等の容器として紙容器が利用されている。この紙
容器は、該紙容器における封緘部を紙容器用積層シート
が具備する熱溶着能によって形成し得るように、内,外
の両表面層がポリオレフィン系樹脂層からなる紙容器用
積層シート、一般的には、「ポリエチレン樹脂層/紙層
/ポリエチレン樹脂層」からなる積層構成による紙容器
用積層シートによって製函されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の紙容器
用積層シートによる紙容器は、酸素ガスバリヤー性が不
十分であり、例えば、ビタミンCのように空気中の酸素
によって劣化し易い成分を含有する各種の果汁を充填す
る場合には、その保存性能が十分ではない。このため
に、積層構成中にアルミニウム箔等による金属箔を利用
した積層シートにより液体用紙容器が利用され始めてい
る。
用積層シートによる紙容器は、酸素ガスバリヤー性が不
十分であり、例えば、ビタミンCのように空気中の酸素
によって劣化し易い成分を含有する各種の果汁を充填す
る場合には、その保存性能が十分ではない。このため
に、積層構成中にアルミニウム箔等による金属箔を利用
した積層シートにより液体用紙容器が利用され始めてい
る。
【0004】しかるに、この積層シートによる液体用紙
容器は、酸素バリヤー性を高める目的で積層されている
アルミニウム箔等による金属箔の存在のために、使用後
の紙容器の区分け処理が難しく、紙資源のリサイクル利
用に対応し得ないという問題がある。
容器は、酸素バリヤー性を高める目的で積層されている
アルミニウム箔等による金属箔の存在のために、使用後
の紙容器の区分け処理が難しく、紙資源のリサイクル利
用に対応し得ないという問題がある。
【0005】これに対して本発明は、紙層と薄肉のプラ
スチック層との積層構成からなるもので、アルミニウム
箔等による金属箔を使用した場合のような廃棄処理上の
問題がなく、しかも酸素バリヤー性及び内填物の保香性
能に優れた作用を奏する液体用紙容器を提供する。
スチック層との積層構成からなるもので、アルミニウム
箔等による金属箔を使用した場合のような廃棄処理上の
問題がなく、しかも酸素バリヤー性及び内填物の保香性
能に優れた作用を奏する液体用紙容器を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙層とプラス
チック層との積層構成による紙容器用積層シートによっ
て製函されている液体用紙容器からなるものであって、
前記紙容器用積層シートには、該紙容器用積層シートに
よる紙容器の内周面層になる位置に、ガラス転移温度4
0℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフ
タレート樹脂層からなる酸素バリヤー性層が変性ポリオ
レフィン系樹脂層を介して積層されており、かつ該紙容
器用積層シートの酸素透過度が900cc/m2 ・da
y・atm以下にあるものである。
チック層との積層構成による紙容器用積層シートによっ
て製函されている液体用紙容器からなるものであって、
前記紙容器用積層シートには、該紙容器用積層シートに
よる紙容器の内周面層になる位置に、ガラス転移温度4
0℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフ
タレート樹脂層からなる酸素バリヤー性層が変性ポリオ
レフィン系樹脂層を介して積層されており、かつ該紙容
器用積層シートの酸素透過度が900cc/m2 ・da
y・atm以下にあるものである。
【0007】前記構成による本発明の液体用紙容器にお
いて、変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層には、エ
チレングリコールとテレフタル酸とを主成分とし、これ
らの主成分に対する共重合成分として、エチレングリコ
ール以外の多価アルコール及び/ 又はテレフタル酸以外
の多価カルボン酸を利用して得られた共重合体からなる
ポリエステル樹脂、具体的には、酸成分の1部がイソフ
タル酸,ジフェニルジカルボン酸,トリメリット酸,ア
ジピン酸,セバシン酸等に置き換えられている変性ポリ
エチレンテレフタレート樹脂や、エチレングリコール成
分の1部がジエチレングリコール,プロピレングリコー
ル,1,4−シクロヘキサンジメタノール,トリメチロ
ールプロパン等に置き換えられている変性ポリエチレン
テレフタレート樹脂、あるいは、前記変性ポリエチレン
テレフタレート樹脂と非変性ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂との混合樹脂等が利用される。
いて、変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層には、エ
チレングリコールとテレフタル酸とを主成分とし、これ
らの主成分に対する共重合成分として、エチレングリコ
ール以外の多価アルコール及び/ 又はテレフタル酸以外
の多価カルボン酸を利用して得られた共重合体からなる
ポリエステル樹脂、具体的には、酸成分の1部がイソフ
タル酸,ジフェニルジカルボン酸,トリメリット酸,ア
ジピン酸,セバシン酸等に置き換えられている変性ポリ
エチレンテレフタレート樹脂や、エチレングリコール成
分の1部がジエチレングリコール,プロピレングリコー
ル,1,4−シクロヘキサンジメタノール,トリメチロ
ールプロパン等に置き換えられている変性ポリエチレン
テレフタレート樹脂、あるいは、前記変性ポリエチレン
テレフタレート樹脂と非変性ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂との混合樹脂等が利用される。
【0008】本発明の液体用紙容器に利用される積層シ
ートの積層構成中において、前記変性ポリエチレンテレ
フタレート樹脂層の接着剤層として使用されている変性
ポリオレフィン系樹脂層には、例えば、低密度ポリエチ
レン,エチレン−酢酸ビニル共重合体,エチレン−α・
オレフィン共重合体等のポリオレフィン系樹脂に対し
て、カルボキシル基やカルボニル基等の官能基を有する
モノマーを共重合させたもの、例えば、エチレン−アク
リル酸共重合体,エチレン−メタクリル酸共重合体,ア
イオノマ−,さらには、これらの重合体に対して他の重
合性モノマーを共重合させた共重合体等が利用される。
ートの積層構成中において、前記変性ポリエチレンテレ
フタレート樹脂層の接着剤層として使用されている変性
ポリオレフィン系樹脂層には、例えば、低密度ポリエチ
レン,エチレン−酢酸ビニル共重合体,エチレン−α・
オレフィン共重合体等のポリオレフィン系樹脂に対し
て、カルボキシル基やカルボニル基等の官能基を有する
モノマーを共重合させたもの、例えば、エチレン−アク
リル酸共重合体,エチレン−メタクリル酸共重合体,ア
イオノマ−,さらには、これらの重合体に対して他の重
合性モノマーを共重合させた共重合体等が利用される。
【0009】特に、エチレン−アクリル酸共重合体,エ
チレン−メタクリル酸共重合体,アイオノマ−等に対し
てアクリル酸メチル,メタクリル酸エチル等のエステル
基を有するモノマーを第3成分として共重合させた変性
ポリオレフィン系樹脂を利用する場合には、前述の変性
ポリエチレンテレフタレート樹脂層からなる酸素バリヤ
ー性層との間の接着力が極めて良好になる。また、変性
ポリオレフィン系樹脂層面に対してコロナ放電処理を付
すことにより、変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層
からなる酸素バリヤー性層と変性ポリオレフィン系樹脂
層との間の接着強度を更に高めることができる。
チレン−メタクリル酸共重合体,アイオノマ−等に対し
てアクリル酸メチル,メタクリル酸エチル等のエステル
基を有するモノマーを第3成分として共重合させた変性
ポリオレフィン系樹脂を利用する場合には、前述の変性
ポリエチレンテレフタレート樹脂層からなる酸素バリヤ
ー性層との間の接着力が極めて良好になる。また、変性
ポリオレフィン系樹脂層面に対してコロナ放電処理を付
すことにより、変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層
からなる酸素バリヤー性層と変性ポリオレフィン系樹脂
層との間の接着強度を更に高めることができる。
【0010】紙容器の内周面層になる位置に積層してあ
るガラス転移温度40℃以上の非晶性〜低結晶性の変性
ポリエチレンテレフタレート樹脂層からなる酸素バリヤ
ー性層は、本発明の液体用紙容器に好ましい酸素バリヤ
ー性能を具備させるためのものであり、本発明の液体用
紙容器を製函するための紙容器用積層シートの酸素透過
度を900cc/m2 ・day・atm以下にするため
には、該変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層の厚さ
を略7.5μ以上にすることが好ましい。
るガラス転移温度40℃以上の非晶性〜低結晶性の変性
ポリエチレンテレフタレート樹脂層からなる酸素バリヤ
ー性層は、本発明の液体用紙容器に好ましい酸素バリヤ
ー性能を具備させるためのものであり、本発明の液体用
紙容器を製函するための紙容器用積層シートの酸素透過
度を900cc/m2 ・day・atm以下にするため
には、該変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層の厚さ
を略7.5μ以上にすることが好ましい。
【0011】さらに、本発明の液体用紙容器において
は、酸素バリヤー性層としての前記変性ポリエチレンテ
レフタレート樹脂層が、ガラス転移温度40℃以上の非
晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂
で形成されており、しかも該変性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂層が、紙容器の内周面層となる位置に積層さ
れているので、該樹脂層によるガラス転移温度未満の温
度雰囲気中での優れた保香性能をも利用し得る。
は、酸素バリヤー性層としての前記変性ポリエチレンテ
レフタレート樹脂層が、ガラス転移温度40℃以上の非
晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂
で形成されており、しかも該変性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂層が、紙容器の内周面層となる位置に積層さ
れているので、該樹脂層によるガラス転移温度未満の温
度雰囲気中での優れた保香性能をも利用し得る。
【0012】すなわち、各種の液体による内填物が充填
されている紙容器は、通常、40℃未満の温度雰囲気中
に置かれるということとの関係から、ガラス転移温度4
0℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフ
タレート樹脂層による内周面層を有する本発明の液体用
紙容器は、変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層によ
る酸素バリヤー性と共に、内填物に対する保香性能にお
いても優れた作用を奏する液体用紙容器になる。
されている紙容器は、通常、40℃未満の温度雰囲気中
に置かれるということとの関係から、ガラス転移温度4
0℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリエチレンテレフ
タレート樹脂層による内周面層を有する本発明の液体用
紙容器は、変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層によ
る酸素バリヤー性と共に、内填物に対する保香性能にお
いても優れた作用を奏する液体用紙容器になる。
【0013】
【作用】前記構成からなる本発明の液体用紙容器は、該
紙容器を形成している紙容器用積層シートが紙層と薄肉
のプラスチック層との積層構成で形成されており、例え
ばアルミニウム箔等による金属箔に起因する異物の存在
が無いため、使用後の紙容器は紙資源のリサイクルのル
ートに載せることができ、廃棄処理が容易である。
紙容器を形成している紙容器用積層シートが紙層と薄肉
のプラスチック層との積層構成で形成されており、例え
ばアルミニウム箔等による金属箔に起因する異物の存在
が無いため、使用後の紙容器は紙資源のリサイクルのル
ートに載せることができ、廃棄処理が容易である。
【0014】また、本発明の液体用紙容器に使用されて
いる変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層は酸素バリ
ヤー性能において優れた作用を奏することから、例え
ば、紙層とポリオレフィン系樹脂層とによる従来の紙容
器用積層シートによる液体用紙容器が1500〜300
0cc/m2 ・day・atmの酸素透過度を有するの
に対して、100〜900cc/m2 ・day・atm
程度の酸素透過度のものになる。
いる変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層は酸素バリ
ヤー性能において優れた作用を奏することから、例え
ば、紙層とポリオレフィン系樹脂層とによる従来の紙容
器用積層シートによる液体用紙容器が1500〜300
0cc/m2 ・day・atmの酸素透過度を有するの
に対して、100〜900cc/m2 ・day・atm
程度の酸素透過度のものになる。
【0015】更に本発明の液体用紙容器は、該紙容器の
内周面層が、ガラス転移温度40℃以上の非晶性〜低結
晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層からなる
ものであるために、内填物に対する保香性能において優
れた作用を奏する紙容器になる。
内周面層が、ガラス転移温度40℃以上の非晶性〜低結
晶性の変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層からなる
ものであるために、内填物に対する保香性能において優
れた作用を奏する紙容器になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の液体用紙容器についての具体
的な構成を実施例をもって説明し、該紙容器の酸素バリ
ヤー性能を比較例の紙容器の酸素バリヤー性能と比較し
て説明する。
的な構成を実施例をもって説明し、該紙容器の酸素バリ
ヤー性能を比較例の紙容器の酸素バリヤー性能と比較し
て説明する。
【0017】紙容器用積層シート[a]の製造 坪量340g/m2 の厚紙の片面に厚さ15μのポリエ
チレン樹脂の押出しコート層を形成した後、前記厚紙の
もう一方の面に対して、ポリエチレン樹脂による厚さ3
0μの押出しコート層を介して、グリコール変性ポリエ
チレンテレフタレート樹脂(ガラス転移温度:81℃,
非晶性)による厚さ10μの変性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂層と、マレイン酸変性ポリエチレン樹脂[三
井石油化学工業 (株) :アドマー])による厚さ10μ
の変性ポリオレフィン系樹脂層との共押出し積層樹脂層
を、前記ポリエチレン樹脂の押出しコート層と共押出し
積層樹脂層における変性ポリオレフィン系樹脂層とが接
するようにして、すなわち、共押出し積層樹脂層におけ
る変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層が最外層とな
るようにして積層することにより、酸素透過度400c
c/m2 ・day・atmの紙容器用積層シート[a]
を得た。
チレン樹脂の押出しコート層を形成した後、前記厚紙の
もう一方の面に対して、ポリエチレン樹脂による厚さ3
0μの押出しコート層を介して、グリコール変性ポリエ
チレンテレフタレート樹脂(ガラス転移温度:81℃,
非晶性)による厚さ10μの変性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂層と、マレイン酸変性ポリエチレン樹脂[三
井石油化学工業 (株) :アドマー])による厚さ10μ
の変性ポリオレフィン系樹脂層との共押出し積層樹脂層
を、前記ポリエチレン樹脂の押出しコート層と共押出し
積層樹脂層における変性ポリオレフィン系樹脂層とが接
するようにして、すなわち、共押出し積層樹脂層におけ
る変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層が最外層とな
るようにして積層することにより、酸素透過度400c
c/m2 ・day・atmの紙容器用積層シート[a]
を得た。
【0018】紙容器用積層シート[b]の製造 前記紙容器用積層シート[a]の製造工程中のグリコー
ル変性ポリエチレンテレフタレート樹脂に代えて、イソ
フタル酸変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(ガラス
転移温度:68℃,非晶性)を利用し、その他の構成に
ついては、紙容器用積層シート[a]の対応する構成と
同一の構成からなる酸素透過度150cc/m2 ・da
y・atmの紙容器用積層シート[b]を得た。
ル変性ポリエチレンテレフタレート樹脂に代えて、イソ
フタル酸変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(ガラス
転移温度:68℃,非晶性)を利用し、その他の構成に
ついては、紙容器用積層シート[a]の対応する構成と
同一の構成からなる酸素透過度150cc/m2 ・da
y・atmの紙容器用積層シート[b]を得た。
【0019】紙容器用積層シート[c]の製造 坪量340g/m2 の厚紙の片面に厚さ15μのポリエ
チレン樹脂の押出しコート層を形成した後、前記厚紙の
もう一方の面に対して、ポリエチレン樹脂による厚さ3
0μの押出しコート層を介して、グリコール変性ポリエ
チレンテレフタレート樹脂(ガラス転移温度:81℃,
非晶性)による厚さ20μの変性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂層と、マレイン酸変性ポリエチレン樹脂[三
井石油化学工業 (株) :アドマー])による厚さ10μ
の変性ポリオレフィン系樹脂層との共押出し積層樹脂層
を、前記ポリエチレン樹脂の押出しコート層と共押出し
積層樹脂層における変性ポリオレフィン系樹脂層とが接
するようにして積層することにより、酸素透過度200
cc/m2 ・day・atmの紙容器用積層シート
[c]を得た。
チレン樹脂の押出しコート層を形成した後、前記厚紙の
もう一方の面に対して、ポリエチレン樹脂による厚さ3
0μの押出しコート層を介して、グリコール変性ポリエ
チレンテレフタレート樹脂(ガラス転移温度:81℃,
非晶性)による厚さ20μの変性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂層と、マレイン酸変性ポリエチレン樹脂[三
井石油化学工業 (株) :アドマー])による厚さ10μ
の変性ポリオレフィン系樹脂層との共押出し積層樹脂層
を、前記ポリエチレン樹脂の押出しコート層と共押出し
積層樹脂層における変性ポリオレフィン系樹脂層とが接
するようにして積層することにより、酸素透過度200
cc/m2 ・day・atmの紙容器用積層シート
[c]を得た。
【0020】紙容器用積層シート[d]の製造 前記紙容器用積層シート[c]の製造工程中のグリコー
ル変性ポリエチレンテレフタレート樹脂に代えて、イソ
フタル酸変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(ガラス
転移温度:68℃,非晶性)を利用し、その他の構成に
ついては、紙容器用積層シート[c]の対応する構成と
同一の構成からなる酸素透過度80cc/m2 ・day
・atmの紙容器用積層シート[d]を得た。
ル変性ポリエチレンテレフタレート樹脂に代えて、イソ
フタル酸変性ポリエチレンテレフタレート樹脂(ガラス
転移温度:68℃,非晶性)を利用し、その他の構成に
ついては、紙容器用積層シート[c]の対応する構成と
同一の構成からなる酸素透過度80cc/m2 ・day
・atmの紙容器用積層シート[d]を得た。
【0021】紙容器用積層シート[e]の製造 坪量340g/m2 の厚紙の片面に厚さ15μのポリエ
チレン樹脂の押出しコート層を形成した後、前記厚紙の
もう一方の面に対して、ポリエチレン樹脂による厚さ4
0μの押出しコート層を積層することにより、酸素透過
度1800cc/m2 ・day・atmの比較のための
容器用積層シート[e]を得た。
チレン樹脂の押出しコート層を形成した後、前記厚紙の
もう一方の面に対して、ポリエチレン樹脂による厚さ4
0μの押出しコート層を積層することにより、酸素透過
度1800cc/m2 ・day・atmの比較のための
容器用積層シート[e]を得た。
【0022】液体用紙容器の製造 前記各紙容器用積層シートを300mm×300mmの
紙容器用のブランク板に打ち抜き成形する工程と、得ら
れたブランク板の側辺部同士を重畳して熱溶着する工程
とにより、各紙容器用積層シートにおける厚さ15μの
ポリエチレン樹脂層が外側周面層になっている、つまり
変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層が内周面層にな
っている角筒体を成形し、さらに、常法に基づいて底部
を封緘することにより、底部を有する角筒体を得た。
紙容器用のブランク板に打ち抜き成形する工程と、得ら
れたブランク板の側辺部同士を重畳して熱溶着する工程
とにより、各紙容器用積層シートにおける厚さ15μの
ポリエチレン樹脂層が外側周面層になっている、つまり
変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層が内周面層にな
っている角筒体を成形し、さらに、常法に基づいて底部
を封緘することにより、底部を有する角筒体を得た。
【0023】続いて、前記底部を有する角筒体に対し
て、1000ccのオレンジジュースを充填すると共に
熱圧による頂部の形成を行ない、容器頭部が屋根型をな
すゲーベルトップ型の紙容器、すなわち、横幅7.0
cm,奥行7.0cm,高さ23.5cmのゲーベルト
ップ型の紙容器を得た。
て、1000ccのオレンジジュースを充填すると共に
熱圧による頂部の形成を行ない、容器頭部が屋根型をな
すゲーベルトップ型の紙容器、すなわち、横幅7.0
cm,奥行7.0cm,高さ23.5cmのゲーベルト
ップ型の紙容器を得た。
【0024】以上の工程によって得られた各密封紙容器
を10℃の雰囲気中に3週間放置した後、内填物である
オレンジジュースのビタミンCの保持量(%)を計量し
た。結果は以下の通りである。
を10℃の雰囲気中に3週間放置した後、内填物である
オレンジジュースのビタミンCの保持量(%)を計量し
た。結果は以下の通りである。
【0025】 本発明の実施例品 紙容器用積層シート[a]による紙容器・・・・・・・・55% 紙容器用積層シート[b]による紙容器・・・・・・・・70% 紙容器用積層シート[c]による紙容器・・・・・・・・70% 紙容器用積層シート[d]による紙容器・・・・・・・・75% 本発明の比較例品 紙容器用積層シート[e]による紙容器・・・・・・・・30%
【0026】また、紙容器用積層シート[e]による紙
容器内のオレンジジュースは褐変していたが、それ以外
の紙容器内のオレンジジュースは褐変の度合いが非常に
少なかった。
容器内のオレンジジュースは褐変していたが、それ以外
の紙容器内のオレンジジュースは褐変の度合いが非常に
少なかった。
【0027】
【効果】本発明の液体用紙容器は、紙層とプラスチック
層とからなる紙容器用積層シートを製函して得られたも
のであることから、紙資源のリサイクルのルートに載せ
ることができ、使用後の処置が容易である。
層とからなる紙容器用積層シートを製函して得られたも
のであることから、紙資源のリサイクルのルートに載せ
ることができ、使用後の処置が容易である。
【0028】また本発明の液体用紙容器は、該紙容器の
内周面層が酸素バリヤーにおいて優れた作用を奏する変
性ポリエチレンテレフタレート樹脂層からなるものであ
るために、空気中の酸素によって変質し易い液体に対し
ての保存性能が良好であり、その実用性において多大の
効果を有する。
内周面層が酸素バリヤーにおいて優れた作用を奏する変
性ポリエチレンテレフタレート樹脂層からなるものであ
るために、空気中の酸素によって変質し易い液体に対し
ての保存性能が良好であり、その実用性において多大の
効果を有する。
【0029】更に本発明の液体用紙容器は、該紙容器の
内周面層をなす変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層
が、ガラス転移温度40℃以上の非晶性〜低結晶性の変
性ポリエチレンテレフタレート樹脂で形成されているの
で、内填物の保香性能に優れた作用を奏する紙容器にな
る。
内周面層をなす変性ポリエチレンテレフタレート樹脂層
が、ガラス転移温度40℃以上の非晶性〜低結晶性の変
性ポリエチレンテレフタレート樹脂で形成されているの
で、内填物の保香性能に優れた作用を奏する紙容器にな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 65/40 B32B 27/10 B32B 27/32 101 B65D 5/56
Claims (1)
- 【請求項1】 紙層とプラスチック層との積層構成によ
る紙容器用積層シートによって製函されている液体用紙
容器において、前記紙容器用積層シートには、該紙容器
用積層シートによる紙容器の内周面層になる位置に、ガ
ラス転移温度40℃以上の非晶性〜低結晶性の変性ポリ
エチレンテレフタレート樹脂層からなる酸素バリヤー性
層が変性ポリオレフィン系樹脂層を介して積層されてお
り、かつ該紙容器用積層シートの酸素透過度が900c
c/m2 ・day・atm以下であることを特徴とする
液体用紙容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22467391A JP2997104B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 液体用紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22467391A JP2997104B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 液体用紙容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542962A JPH0542962A (ja) | 1993-02-23 |
JP2997104B2 true JP2997104B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=16817427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP22467391A Expired - Lifetime JP2997104B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 液体用紙容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2997104B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP22467391A patent/JP2997104B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0542962A (ja) | 1993-02-23 |
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