JP2996255B2 - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

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JP2996255B2
JP2996255B2 JP2251875A JP25187590A JP2996255B2 JP 2996255 B2 JP2996255 B2 JP 2996255B2 JP 2251875 A JP2251875 A JP 2251875A JP 25187590 A JP25187590 A JP 25187590A JP 2996255 B2 JP2996255 B2 JP 2996255B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、設定された各運転条件と各センサからの計
測情報とに基づき成形機の各部を駆動制御するマイクロ
コンピュータ(以下マイコンと称する)を具備した射出
成形機に係り、特に運転条件値の設定処理に改善を施し
た射出成形機に関する。
[従来の技術] 射出成形機による成形作業を自動運転で行う際、成形
された製品が不良品の山となったのでは全く意味がない
ため、製品の品質決定要因となる多数の成形運転条件は
きめ細かく設定されている。そして、成形機全体の制御
を司るマイコンは、予め設定された運転条件値に基づき
各種センサからの計測データを参照して自動運転を実行
し、製品を連続的に成形するようになっている。
ところで、この種自動運転を行う射出成形機において
は、成形条件中の重要な項目である射出容量は、従来か
らの慣習で、基準位置(スクリューの最前進位置)から
チャージ完了位置までのスクリューのストローク(もし
くはこれに対応する射出シリンダのストローク)をもっ
て入力設定するようにされていた。また、同じく従来か
らの慣習で、射出圧力は射出シリンダの油圧で設定さ
れ、1次射出行程のスクリュー前進過程は射出速度で設
定されるのが一般的であった。
[発明が解決しようとする課題] 上記したように、金型に充填・射出される樹脂量たる
射出容量は、基準位置(スクリューの最前進位置)から
チャージ完了位置までのスクリューのストローク(もし
くはこれに対応する射出シリンダのストローク)で代替
して表わすことが可能である。何となれば、射出容量は 射出容量cc=(ストロークcm)×(スクリュー径cm)×(π/4) …… で表わされるからである。しかしながら、ストローク
(長さ単位)で射出容量を表わす指標とすると、その都
度上式を用いて射出容量を算出しなければならず、簡
明直截に射出容量が把握できないという問題があった。
しかも、異なる射出成形機間ではスクリュー径が異なる
ので、ストローク同志の対比では射出容量を比較するこ
とができず、各々別途射出容量を算出してから比較を行
わなければならなかった。
また、本来樹脂圧でダイレクトに設定されるべき射出
圧力も、射出シリンダの油圧で設定するようにされてい
たので、製造ラインに設置されている個々の射出成形機
の諸特性に精通していないオペレータにとっては、射出
圧力の迅速・的確な設定が難しいという指摘もあった。
さらにはまた、1次射出行程においては、スクリュー
の前進位置区分に対応して射出速度(スクリュー前進速
度)が設定されているが、各前進位置における金型内へ
の樹脂射出量が、1ショット分の全射出量に対してどの
位のパーセンテージなのかが(どの位の射出率なのか
が)把握できないという指摘もあり、充填メカニズムに
密接に関連する射出率をもって1次射出行程におけるス
クリュー前進速度の設定・制御を行いたいという要求も
あった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的と
するところは、オペレータにとって運転条件の設定が容
易・確実で、且つ直感的に把握可能な単位で条件設定が
可能な射出成形機を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記した目的を達成するため、設定された各
運転条件と各センサからの計測情報とに基づき成形機の
各部を駆動制御するマイクロコンピュータを具備し、オ
ペレータによって前記各運転条件が入力・設定可能とさ
れた射出成形機において、前記運転条件中の金型への樹
脂射出量を規定する項目の設定に射出容量単位を用いる
ことを可能としたり、あるいは、射出圧力項目の設定に
樹脂圧単位を用いることを可能としたり、あるいは、1
次射出行程のスクリュー前進速度制御項目(射出速度項
目)の設定に射出率単位を用いることを可能としたりさ
れ、さらにはまた、上記した3項目の設定を、従前通り
に、スクリュー(射出シリンダ)のストローク(長さ単
位)、射出シリンダの油圧単位、並びに射出速度(スク
リュー前進速度)単位で行えるようにも、構成される。
[作 用] オペレータは、例えば、ディスプレイ装置に表示され
た設定モード画面上のカーソルや指示メッセージ等に従
い、各運転条件項目の設定値を例えばキー入力手段を操
作することによって入力し、この入力された設定値は、
射出成形機に内蔵されたマイコンの所定記録エリアに書
き換え可能な形で格納される。
金型への樹脂射出量を規定する項目の設定には、射出
容量単位もしくは長さ(スクリューストローク)単位の
何れかが選択可能とされ、容量単位で入力設定された場
合には、マイコンは、 ストロークcm=(射出容量cc)/[(スクリュー径cm)×(π/4)]…… この式によって基準位置(スクリューの最前進位
置)からチャージ完了位置までのスクリューのストロー
クを算出して、少なくともこのストロークデータをマイ
コンの所定記憶エリアに格納する。さらに、ディスプレ
イの設定モード画面上に設定された射出容量値を表示さ
せ、必要があれば、これにストローク値を併記する形で
表示可能とされる。また、金型への樹脂射出量を規定す
る項目の設定に、従前通りストローク(長さ単位)が用
いられた場合には、少なくともこのストロークデータが
マイコンの所定記憶エリアに格納されると共に、ディス
プレイの設定モード画面上に設定されたストローク値が
表示される。さらに、必要に応じ、マイコンは前記した
式によって射出容量を算出し、ディスプレイの設定モ
ード画面上にストローク値と射出容量値とを併記する形
で表示可能とされる。そして、連続成形運転時には、マ
イコンはエンコーダ等よりなる射出ストローク検出セン
サの信号をカウントしてこれを演算処理することによ
り、スクリューの位置を認識して、設定データを参照し
つつスクリュー位置の制御を実行する。
従って、成形運転条件の重要項目の1つである金型へ
の樹脂射出量を規定する項目を、ダイレクトに射出容量
で入力・設定可能であるので、成形品重量と樹脂比重と
の関係から、金型への樹脂射出量を規定する項目(チャ
ージ完了位置を規定する項目)の設定がオペレータにと
って、簡明直截に行えるようになる。また、射出成形機
が異なるものに変わっても、該成形機に取付ける金型が
同一のものであれば、同一値の射出容量を設定すれば良
いことになる。さらに、射出容量は、異なる射出成形機
間で換算することなしに比較できる単位であるので、成
形条件の比較が容易となる。また、射出圧力項目の設定
には、樹脂圧単位もしくは射出シリンダの油圧単位の何
れかが選択可能とされる。いま、樹脂圧単位で設定値が
入力された場合には油圧単位に換算した値が自動算出さ
れて、少なくともこの油圧データがマイコン内の所定記
録エリアに格納されると共に、ディスプレイの設定モー
ド画面上に少なくとも設定された樹脂圧値が表示され
る。また、油圧単位で設定値が入力された場合には、少
なくともこの油圧データがマイコン内の所定記録エリア
に格納されると共に、ディスプレイの設定モード画面上
に少なくとも設定された油圧値が表示される。なお、何
れの場合も、必要に応じ樹脂圧値と油圧値との両者がデ
ィスプレイの設定モード画面上に併記する形で表示可能
ともされる。そして、連続成形運転時には、マイコンは
油圧測定ヘッドよりなる射出圧力検出センサからの信号
を演算処理することにより、射出シリンダの油圧を認知
して、設定データを参照しつつ射出圧力の制御を実行す
る。
よってオペレータは、直感的に把握できる樹脂圧によ
り射出圧力の設定が可能となり、個々の射出成形機の油
圧特性に精通していない場合でも、この項目の設定が迅
速・的確に行うことが可能となる。さらに、異なる射出
成形機間における射出圧力の対比も容易となる。
また、1次射出行程のスクリュー前進速度制御項目
(射出速度項目)の設定には、射出率単位もしくは射出
速度(スクリュー前進速度)単位の何れかが選択可能と
される。いま、スクリュー前進位置区分毎に、射出率単
位で設定値が入力された場合には、射出速度単位に換算
した値が自動算出され、少なくともこの射出速度データ
がマイコン内の所定記録エリアに格納されると共に、デ
ィスプレイの設定モード画面上に少なくとも設定された
射出速度値が表示される。また、射出速度単位で設定値
が入力された場合には、少なくともこの射出速度データ
がマイコン内の所定記録エリアに格納されると共に、デ
ィスプレイの設定モード画面上に少なくとも設定された
射出速度値が表示される。なお、何れの場合も、必要に
応じ射出率値と射出速度値との両者がディスプレイの設
定モード画面上に併記する形で表示可能ともされる。そ
して、連続成形運転時には、マイコンは前記射出ストロ
ーク検出センサからの位置情報と自身に内蔵したクロッ
ク手段からの計時情報に基づく演算処理によって、スク
リューの前進速度を認知して、設定データを算出しつつ
射出速度の制御を実行する。
よってオペレータは、直感的に把握できる射出率によ
り射出速度の設定が可能となり、また、異なる射出成形
機間における射出率条件の対比も容易となる。
[実施例] 以下、本発明を第1図〜第3図に示した1実施例によ
って説明する。
第1図は射出成形機の要部の概略構成を示す説明図で
ある。同図における左上部分は型開閉メカニズム系を示
しており、該図示部分において、1はベース、2は該ベ
ース1上に固設された固定ダイプレート、3はベース1
上に延設されたスライドベース1a上に設置された支持
盤、4は固定ダイプレート2と支持盤3との間に架設さ
れた複数本のタイバーである。上記支持盤3には、型開
閉駆動源たる型締シリンダ(油圧シリンダ)5が固設さ
れており、該型締シリンダ5のピストンロッド5aの先端
部には、公知のトグルリンク機構6を介して前記タイバ
ー4に挿通された可動ダイプレート7が連結されてい
る。そして、ピストンロッド5aを前後進させることによ
り、可動ダイプレート7を固定ダイプレート2に対し、
接近または後退させるようになっている。
また、前記固定ダイプレート2と前記可動ダイプレー
ト7の相対向する面には、固定側金型8と可動側金型9
とが取付けられている。そして、成形サイクル中の型閉
じ行程時には、前記ピストンロッド5aの前進で前記トグ
ルリンク機構6を伸長させて可動ダイプレート7を前進
させ、両金型8,9を密着させ、続いて公知のようにトグ
ルリンク機構6を突っ張らせて所定の型締力を与えるよ
うになっている。一方、成形サイクル中の型開き行程時
には、ピストンロッド5aの後退でトグルリンク機構6を
折り縮めて可動ダイプレート7を後退させ、両金型8,9
を離間させ、公知の図示せぬエジェクト機構と自動取り
出し機10とによって製品(成形品)を取り外すようにな
っている。なお、上記自動取り出し機10は、後述するマ
イコン30によって制御される。
第1図における右上部分は射出メカニズム系を示して
おり、該図示部分において、11は加熱シリンダ、12は該
加熱シリンダ11内に回転並びに前後進可能に配設された
スクリュー、13は加熱シリンダ12の先端に取付けられた
ノズル、14は加熱シリンダ11並びにノズル13の外周に巻
装されたバンドヒータ、15は樹脂材料をスクリュー12の
後部に供給するためのホッパー、16はスクリュー12の回
転駆動源たるモータ(本実施例では例えば電磁モータを
用いているが、油圧モータなどにも代替可能である)、
17はスクリュー12の前後進を制御するための射出シリン
ダ(油圧シリンダ)である。公知のように、ホッパー15
から供給された樹脂材料は、スクリュー12の回転により
混練・可塑化されつつスクリュー12の先端側に移送され
ながら溶融され、溶融樹脂がスクリュー12の先端側に貯
えられるに従ってスクリュー12が背圧を制御されつつ後
退し、1ショット分の溶融樹脂がスクリュー12の先端側
に貯えられた時点でスクリュー回転は停止される。そし
て、所定秒時を経た後、射出開始タイミングに至ると、
スクリュー12が前進駆動されて、型締めされた前記金型
8,9間のキャビティへ溶融樹脂が射出されるようになっ
ている。
20は油圧測定ヘッド等よりなる射出圧力検出センサ、
21はエンコーダ等よりなる射出ストローク検出センサ、
22は回転エンコーダ等よりなるスクリュー回転検出セン
サ、23は加熱シリンダ12の温度を検出する温度検出セン
サ、24はノズル13の温度を検出する温度検出センサ、25
はエンコーダ等よりなる型開閉ストローク検出センサ、
26は油圧測定ヘッド等よりなる型締圧力検出センサ、27
は前記自動取り出し機10における動作検出センサで、こ
れら各センサ20〜27の計測情報信号S1〜S8や、図示せぬ
他の各センサからの計測情報信号が、後記するマイコン
30に必要に応じ適宜入力変換処理を施して送出される。
30は、マシン全体の動作制御などを司るマイコンで、
型開閉動作、チャージ動作、射出動作などの成形行程全
体の制御や、製品(成形品)品質判定処理、並びに測定
データの統計演算等々の各種演算処理を実行する。該マ
イコン30は実際には、多種I/Oインターフェース、主制
御プログラム並びに各種固定データなどを格納したRO
M、各種フラグや測定データ等を読み書きするRAM、全体
の制御を司るCPU(セントラルプロセッサーユニット)
等を具備しており、予め作成された各種プログラムに従
って各種処理を実行するも、本実施例においては説明の
便宜上、成形条件設定記憶部31、成形プロセス制御部3
2、演算処理部33、実測値記憶部34、設定・表示単位モ
ード制御部35、画像出力処理部36等の機能部を具備して
いるものとして、以下の説明を行う。
上記成形条件設定記憶部31には、キー入力手段40もし
くは他の適宜入力手段によって入力された各種成形条件
値が、必要に応じ演算処理されて書き替え可能な形で記
憶されている。この成形条件としては、例えば、射出容
量(基準位置たるスクリュー最前進位置からチャージ完
了位置までのストローク)、チャージ行程時のスクリュ
ー位置とスクリュー回転数及び背圧との関係、サックバ
ック制御条件、射出開始位置から保圧切替点(位置)ま
で(1次射出行程)の細分化された射出速度条件、1次
射出行程時の(1次)射出圧力条件、保圧切替時点から
保圧終了時点までの細分化された2次射出圧力(保圧圧
力)条件、各部のバンドヒータ温度、型閉じストローク
と速度、型締め力、型開きストロークと速度、エジェク
ト制御条件等々が挙げられる。なお、この設定作業は、
キー入力手段40の操作によってマシン全体(マイコン3
0)を運転条件設定モードにおき、CRTカラーディスプレ
イ等よりなる表示装置44に設定モード画面を表示させ、
この表示画面上のカーソルや指示メッセージに従い対話
式にキー入力手段40等により、各運転条件の設定値を入
力することにより行われる。
前記成形プロセス制御部32は、予め作成された成形プ
ロセス制御プログラムと成形条件設定記憶部31に格納さ
れた設定条件値とに基づき、前記したセンサ20〜27など
からの計測情報及びマイコン30に内蔵されたクロックか
らの計時情報を参照しつつ、ドライバ群41を介して対応
する駆動源を駆動制御し、一連の成形行程を実行させ
る。第1図においては、ドライバ群41の駆動信号D1が制
御弁42を介して前記型締シリンダ5を駆動制御し、駆動
信号D2が前記バンドヒータ14の電熱源を駆動制御し、駆
動信号D3が前記スクリュー12回転用のモータ16を駆動制
御し、駆動信号D4が制御弁43を介して前記射出シリンダ
17を駆動制御し、駆動信号D5が前記自動取り出し機10を
駆動制御し、また、他の駆動信号が図示せぬ適宜の駆動
源を駆動制御するようになっている。
前記演算処理部33は、オペレータによって入力された
運転条件データ中の所定項目のデータを取り込んで、取
り込んだデータを予め定められた演算式によって演算処
理し、これを前記成形条件設定記憶部31に転送して記憶
させる。すなわち例えば、金型への樹脂射出量を規定す
る項目の設定値に、射出容量単位による数値が入力され
ると、前記した式に従って基準位置からチャージ完了
位置までのスクリューのストロークを必ず自動算出し、
また、長さ単位による数値(ストローク)が入力される
と、必要に応じ前記した式に従って射出容量を算出す
る。本実施例では何れの単位で入力された場合において
も、少なくとストロークデータが(少なくとも前記成形
プロセス制御部32で取り扱い易いデータが)成形条件設
定記憶部31に格納されるようになっていると共に、少な
くとも入力設定に用いられた単位による数値が設定画面
上に表示される。勿論、射出容量データとストロークデ
ータとが常に求められて両者を関連付けた形で設定画面
上に設定値が併記・表示されるようにすることも可能と
されている。
また、演算処理部33は、射出圧力項目の設定に樹脂圧
単位による数値が入力されると、樹脂圧値に予め定めら
れている所定係数(機種によって定まる値で通常約1/5
〜1/20程度の数値)を乗じて油圧単位に換算した油圧値
を必ず自動算出し、また、油圧単位による数値が入力さ
れると、必要に応じ油圧値に予め定められている所定係
数(機種によって定まる値で通常約5〜20程度の数値)
を乗じて樹脂圧単位に換算した樹脂圧値を算出する。本
実施例では何れの単位で入力された場合においても、少
なくとも油圧データが成形条件設定記憶部31に格納され
るようになっていると共に、少なくとも入力設定に用い
られた単位による数値が設定画面上に表示される。この
場合も勿論、樹脂圧単位による射出圧力データと油圧単
位による射出圧力データとが常に求められて両者を関連
付けた形で設定画面上に設定値が併記・表示されるよう
にすることも可能である。
さらにまた、演算処理部33は、1次射出行程時の所定
位置毎のスクリュー前進速度項目の設定に射出率(%)
単位による数値が入力されると、該射出率や、全射出
量、スクリュー径、スクリュー前進位置等を用いた機種
毎によって定められる数式に従い、所定スクリュー前進
位置における射出速度を必ず自動算出し、また、所定位
置毎の速度設定にダイレクトに射出速度単位による数値
が入力されると、必要に応じ、この射出速度や、全射出
量、スクリュー径、スクリュー前進位置等を用いた機種
毎によって定められる数式に従い所定スクリュー前進位
置毎の射出率を算出する。本実施例では何れの単位で入
力された場合においても、少なくと射出速度データが成
形条件設定記憶部31に格納されるようになっていると共
に、少なくとも入力設定に用いられた単位による数値が
設定画面上に表示される。この場合も勿論、射出率と射
出速度とが常に求められて両者を関連付けた形で設定画
面上に設定値が併記・表示されるようにすることも可能
である。
なおまた、前記演算処理部33は、所謂切換え単位演算
機能を具備しており、国際単位(MKSA系単位、CGS系単
位)と各国別に固有の単位系の換算(例えばセンチメー
トル⇔インチの換算)を必要に応じて行ったり、また、
例えば国際単位であっても、例えばセンチメートル⇔ミ
リメートル間の切換え演算を必要に応じて行ったりする
ようになっていると共に、オペレターの入力指示等によ
る有効桁の切換えも行うようになっている。そして、演
算処理部33は前記成形条件設定記憶部31並びに後記実測
値記憶部34に格納されたデータを必要に応じて適宜取り
出し、前記した射出容量⇔ストローク等の換算や、セン
チメートル⇔インチ等の単位系間の切換え演算等を行
い、これを画像出力処理部36に送出するようになってい
る。
前記した実測値記憶部34には、連続自動運転時におけ
る予め設定されたモニタ項目の総べての実測値xが、連
続する所定回数のショットにわたって取り込まれて記憶
されるようになっている。この取り込まれるモニタ項目
は大別すると、時間監視項目,位置監視項目,回
転数監視項目,速度監視項目,圧力監視項目,温
度監視項目,電力監視項目が挙げられ、前記した成形
運転条件設定項目の相当部分がこれとオーバーラップ
し、成形品の品質に関連するであろうファクターがモニ
タ項目として予め設定されている。このモニタ項目の数
は任意であるが、本実施例ではモニタ項目の数は30〜50
程度とされ、前記したセンサ20〜27などからの計測情報
及びマイコン30に内蔵されたクロックからの計時情報が
必要に応じ変換処理されて順次格納される。なお、この
実測値記憶部34に格納されたモニタ項目毎の実測値によ
って、マイコン30は成形品(製品)の良否を1ショット
毎に自動判別し、この判別結果に基づき成形品を振り分
けるようになっているが、この品質判定処理は本発明の
要旨とは関係しないので、ここではその詳細説明は割愛
する。
前記設定・表示単位モード制御部35は、運転条件設定
モードもしくは実測データ表示モードが選択されている
際に、オペレータによるキー入力手段40等の操作によっ
て、画面種別の切換え信号や、設定・表示単位条件の選
択信号等を受け、該入力信号に応じた制御信号を演算処
理部33並びに画像出力処理部36に送出するようになって
いる。
前記画像出力処理部36は、前記演算処理部33などから
の信号を適宜変換処理すると共に、このデータと、図示
せぬ画像データ記憶部に予め格納された多数フレーム分
の固定画面データから抽出した画像データとを併せて表
示装置44に送出するようになっており、各種運転条件設
定画面や各種実測データ表示画面を表示装置44に表示さ
せるようになっている。なお、表示装置44には、この外
にも、各種運転ガイダンス画面、警告メッセージ画面、
グラフィック画面、統計処理結果画面等々が表示される
が、これらは本発明の要旨とは直接関連しないので、こ
こではその詳細説明は割愛する。
なおここで、第1図において、45はドットプリンタ等
のプリンタで、このプリンタ45には、マイコン30での処
理結果などが必要に応じ出力され、表示装置44での各種
表示画面も総べてプリントアウト可能とされている。
第2図は、運転条件設定モードとされた際に選択可能
な初期設定単位項目の1例を示す説明図である。
第2図において、欄C1は全体の単位系を、欄C2は動力
による圧力の単位を、欄C3は射出位置の単位(射出容量
もしくはストロークの単位)を、欄C4は射出速度の単位
(スクリュー前進速度もしくは射出率の単位)を、欄C5
は射出圧力の単位(樹脂圧または射出圧の単位)を、欄
C6はチャージ回転数の単位を、欄C7は温度の単位を、欄
C8は型締力の単位を、欄C9は重量の単位をそれぞれ示し
ており、各欄C1〜C9において各々0〜nで示した数の単
位(一部の欄においては単位並びに有効桁)がそれぞれ
選択可能とされている。なお、第2図は初期の設定単位
項目のほんの1例を示すものであって、これ以上に選択
単位種別を増やすこと(例えば、輸出国に合わせたタイ
語、アラビア語による単位を付加すること等)は任意で
ある。
運転条件設定モードにおける当初の初期画面には、少
なくとも前記欄C1に対応するが表示なされ、図示した例
では全体の単位系が、ミリメートル系かインチ系かが先
ず選択されるようになっている。すなわち、欄C1を表示
した表示画面部分において、数値表示(「0」または
「1」)部の何れかにカーソルがある状態で所謂「肯定
キー」をプッシュするか、「0」もしくは「1」の数値
キーをプッシュすることによって、全体の設定単位系が
指定され、この旨が前記マイコン30(前記設定・表示単
位モード制御部35を介して前記演算処理部33並びに画像
出力処理部36)に認知される。以下の、入力用単位の初
期設定も略同様に画面を順次クリアしながら設定され、
これがマイコン30に認知・設定される。
上記のように、初期設定単位項目がオペレータの所望
する形に設定されると、各運転条件の数値入力用の画面
を利用して(あるい上述した単位の初期設定画面上にお
いて同時に)、各運転条件の設定数値が入力され、これ
らは必要に応じ前記演算処理部33で演算処理された後、
前記成形条件設定記憶部31に格納される。また、本実施
例においては、前記演算処理部33で、1つの項目の設定
入力数値に対して前述したような各種換算処理を施こ
し、これを例えば第3図に示すように表示装置44に同時
に表示可能であるようにもされている。従って、同図に
示すようにミリメートル系による入力設定であっても、
インチ系の単位で比較認知することができ、また、例え
ば射出位置(金型への射出量)を示す項目では射出容量
とストロークとで同時にこれを視認でき、射出速度の項
目ではスクリュー前進速度と射出率とで同時にこれを確
認でき、さらにはまた、射出圧力の項目では樹脂圧と射
出圧とでこれを確認できることとなる。
なお、図示していないが、第2,3図に示した各単位に
よって、設定値と実測値とを対比して出力することも可
能であるし、実測値のみを所望の単位によってグラフ化
して出力することも可能である。
斯様な構成をとる本実施例においては、オペレータが
簡明直截に把握できる単位、もしくは従前の設定単位に
習熟したオペレータにおいては従来から用いられる単位
をもって選択的に、所定項目の成形運転条件値が入力設
定可能となり、極めて使い勝手の良いものとなる。しか
も、異なる成形機間で換算することなしに共通に比較で
きる単位(尺度)を、設定項目の幾つかに使用できるの
で、異なる成形機間での成形条件等の対比などが簡単に
行える。さらに、射出容量単位等を設定値に用いた場合
には、この設定値は金型が共通であれば、異なる成形機
にも同一値を用いることが可能となる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、オペレータにとって運
転条件の設定が容易・確実で、且つ、直感的に把握可能
な単位で条件設定が可能な射出成形機を提供することが
でき、その産業的価値は多大である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の1実施例に係り、第1図は射
出成形機の要部の概略構成を示す説明図、第2図は運転
条件設定モードとされた際に選択可能な初期設定単位項
目の1例を示す説明図、第3図は表示画面上における設
定データ表示態様の1例を示す説明図である。 1……ベース、2……固定ダイプレート、3……支持
盤、4……タイバー、5……型締シリンダ、6……トグ
ルリンク機構、7……可動ダイプレート、8……固定側
金型、9……可動側金型、10……自動取り出し機、11…
…加熱シリンダ、12……スクリュー、13……ノズル、14
……バンドヒータ、15……ホッパー、16……モータ、17
……射出シリンダ、20……射出圧力検出センサ、21……
射出ストローク検出センサ、22……スクリュー回転検出
センサ、23,24……温度検出センサ、25……型開閉スト
ローク検出センサ、26……型締圧力検出センサ、27……
自動取り出し機の動作検出センサ、30……マイコン、31
……成形条件設定記憶部、32……成形プロセス制御部、
33……演算処理部、34……実測値記憶部、35……設定・
表示単位モード制御部、36……画像出力処理部、40……
キー入力手段、41……ドライバ群、42,43……制御弁、4
4……表示装置、45……プリンタ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】設定された各運転条件と各センサからの計
    測情報とに基づき成形機の各部を駆動制御するマイクロ
    コンピュータを具備し、オペレータによって前記各運転
    条件が入力・設定可能とされ、前記運転条件のうちの少
    なくとも1つ以上の項目の運転条件値を、2つ以上の異
    種単位からオペレータが択一選択した単位を用いて入力
    ・設定可能とした射出成形機において、 前記運転条件中の金型への樹脂射出量を規定する項目の
    設定に、射出容量単位またはスクリューのストロークを
    表わす長さ単位を択一的に用いるようにしたことを特徴
    とする射出成形機。
  2. 【請求項2】設定された各運転条件と各センサからの計
    測情報とに基づき成形機の各部を駆動制御するマイクロ
    コンピュータを具備し、オペレータによって前記各運転
    条件が入力・設定可能とされ、前記運転条件のうちの少
    なくとも1つ以上の項目の運転条件値を、2つ以上の異
    種単位からオペレータが択一選択した単位を用いて入力
    ・設定可能とした射出成形機において、 前記運転条件中の射出圧力項目の設定に、樹脂圧単位ま
    たは射出用の油圧シリンダの油圧単位を択一的に用いる
    ようにしたことを特徴とする射出成形機。
  3. 【請求項3】設定された各運転条件と各センサからの計
    測情報とに基づき成形機の各部を駆動制御するマイクロ
    コンピュータを具備し、オペレータによって前記各運転
    条件が入力・設定可能とされ、前記運転条件のうちの少
    なくとも1つ以上の項目の運転条件値を、2つ以上の異
    種単位からオペレータが択一選択した単位を用いて入力
    ・設定可能とした射出成形機において、 前記運転条件中の1次射出行程のスクリュー前進速度制
    御項目の設定に、射出率単位または射出速度単位を択一
    的に用いるようにしたことを特徴とする射出成形機。
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