JPH05269815A - 射出成形機の射出グラフィック画像表示方法 - Google Patents

射出成形機の射出グラフィック画像表示方法

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JPH05269815A
JPH05269815A JP4068579A JP6857992A JPH05269815A JP H05269815 A JPH05269815 A JP H05269815A JP 4068579 A JP4068579 A JP 4068579A JP 6857992 A JP6857992 A JP 6857992A JP H05269815 A JPH05269815 A JP H05269815A
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Shunji Moriwaki
俊次 森脇
Koichi Ueda
浩一 上田
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Toyo Machinery and Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの射出ユニットの射出行程時の動きを表
示画面上で同時に確認でき、以って、監視の視認性に優
れた使い勝手のよい射出成形機の射出グラフィック画像
表示方法を提供すること。 【構成】 ほぼ同時に射出を行う2つの射出ユニットの
各射出圧力データを、例えばマシン(射出成形機)に付
設されたカラーCRTディスプレイ上で、同一時間軸に
沿って併記する形でグラフィック表示(線描表示)させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形機の射出グラフ
ィック画像表示方法に係り、特に、1つの型開閉メカニ
ズム(1つの金型)に対し2つの射出ユニットを具備し
た射出成形機における射出データのグラフィック画像表
示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1つの型開閉メカニズムに対し2つの射
出ユニットを具備したマシンの代表的なものに2色成形
用の射出成形機が挙げられる。この2色成形用の射出成
形機は、一般的に、第1の射出ユニットによる例えばA
色樹脂(あるいはX種樹脂)の射出完了後、第2の射出
ユニットによる例えばB色樹脂(あるいはY種樹脂)の
射出を行って、2色の樹脂(あるいは2種の異なる樹
脂)で複合・一体化された成形品(製品)を得るように
なっている。すなわち、この種の2色成形用の射出成形
機においては、金型のキャビティの形状(容積)を可変
できるメカニズムなどを設けて、第1の射出ユニットに
よる射出時には例えばA色樹脂専用の充填空間を形成し
ておいて、ここにA色樹脂を射出・充填し、次に第2の
射出ユニットによる射出時には、キャビティの形状を可
変して例えばB色樹脂専用の充填空間を形成して、ここ
にB色樹脂を射出・充填するようにしている。従って、
このような成形手法を採るタイプの2色成形用の射出成
形機においては、第1,第2の射出ユニットから射出さ
れるそれぞれの樹脂の占める形状が金型構造から規定で
きる。なお、このタイプの2色成形用の射出成形機にお
いては、一般的に、例えばA色樹脂とB色樹脂とは噛み
合い部分を設けて分離防止が図られる。
【0003】ところで、1つの型開閉メカニズムに対し
2つの射出ユニットを具備したマシンには、2つの射出
ユニットが同時に射出を行うタイプがあり、このタイプ
にはマーブル(大理石)模様を形成するための混色射出
成形機と、本発明の対象とするA色樹脂(あるいはX種
樹脂)とB色樹脂(あるいはY種樹脂)の占める形状を
或る程度規定する特殊2色成形用の射出成形機とがあ
る。前者の混色射出成形機においては、例えば2つの射
出ユニットの先端を同一ノズルに導き、例えばA,B2
色の樹脂を混ぜ合わせてキャビティ内に射出・充填して
マーブル模様のついた成形品を得るもので、A色樹脂と
B色樹脂の位置関係は(換言するならマーブル模様の変
化は)殆ど問題とならない。しかし後者のタイプの射出
成形機においては、キャビティに対し異なる位置から2
つの射出ユニットで例えばA色樹脂とB色樹脂とを同時
に射出・充填し、A色樹脂とB色樹脂との境目(合流
部)を良好に融合し、しかもA色樹脂とB色樹脂との占
める形状を或る程度規定する必要があるので、2つの射
出ユニットからキャビティ内に射出・充填されたA,B
2色の樹脂の合流点の樹脂挙動などは良品成形のために
は重要な監視ファクターとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、キャ
ビティに対し異なる位置から2つの射出ユニットで例え
ばA色樹脂とB色樹脂とを同時に射出充填するタイプの
射出成形機においては、キャビティ内に射出・充填され
たA,B2色の樹脂の合流点の樹脂挙動などは重要な監
視ファクターであったが、従来のこのタイプの射出成形
機においては、2つの射出ユニットの射出行程時の動き
を同時に把握することに対しての配慮がなされておら
ず、2つの射出ユニットによる射出動作が良好に行われ
たかどうかを表示画面上で同時に確認乃至監視すること
ができなかった(A,B2色の樹脂の合流点の樹脂挙動
などを表示画面上で同時に確認乃至監視することができ
なかった)。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、2つの射出ユニットの射出行
程時の動きを表示画面上で同時に確認でき、以って、監
視の視認性に優れた使い勝手のよい射出成形機の射出グ
ラフィック画像表示方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、1つの型開閉メカニズムに対し複数の、
例えば2つの射出ユニットを具備し、型開閉メカニズム
に取り付けられた金型のキャビティに対する2つの射出
ユニットからの各射出期間が、ほぼ時間的に重なり合う
ように2つの射出ユニットがほぼ同時に射出を行う射出
成形機のための射出グラフィック画像表示方法におい
て、2つの射出ユニットの射出行程の各実測データ、す
なわち例えば各射出圧力データを、同一時間軸に沿って
併記する形で1つの表示画面上にグラフィック表示する
ようにされる。
【0007】
【作用】ほぼ同時に射出を行う2つの射出ユニットの各
射出圧力データを、例えばマシン(射出成形機)に付設
されたカラーCRTディスプレイ上で、同一時間軸に沿
って併記する形でグラフィック表示(線描表示)させる
と、2つの射出ユニットでキャビティ内に射出された樹
脂の流れの様子を対比して観測(推測)できる。すなわ
ち例えば、射出圧力のグラフィックデータにおいて、射
出開始からの所定秒時後に射出圧力が急激に立ち上がっ
てピークを示すと、射出用のスクリューが前進限に至っ
たと見做すことができる。従って、2つの射出圧力が急
激に立ち上がったピーク時点が一致すると、2つのスク
リューが前進限に至る時点が一致し、2つの樹脂が共に
流動中に好適な状態で合流したと(互いに溶融状態で接
合したと)判定できる。これに対し、一方の射出ユニッ
トの射出圧力が未だ樹脂の流動状態を示している時に、
他方の射出ユニットの射出圧力のみが急激に立ち上がる
と、一方の樹脂が射出完了して樹脂の固化が始まった後
に、他方の樹脂が合流したと判定できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図1〜図7に示した1実施例
によって説明する。図1は本実施例に係る射出成形機の
制御系統の簡略化したブロック図、図2は本実施例に係
る射出成形機の平面図、図3は本実施例に係る射出成形
機で成形される成形品の1例たるテストピースを示す図
であり、図4〜図7は表示装置上のグラフィック表示画
像を示す説明図である。
【0009】先ず、図2によって本実施例のマシン(射
出成形機)の基本構成を説明する。図2において、1は
型開閉メカニズム、2は第1の射出ユニット、3は第2
の射出ユニットである。上記型開閉メカニズム1はその
詳細を示していないが公知の構成を採っており、固定側
金型を取り付けた固定ダイプレート、可動側金型を取り
付け固定ダイプレートに対して前後動する可動ダイプレ
ート、可動ダイプレートを前後動させる型締めシリンダ
(油圧シリンダ)を取り付けた支持盤が設けられ、さら
に、固定ダイプレートと支持盤との間に張架され可動ダ
イプレートがスライド可能とされた公知のタイバー、支
持盤と可動ダイプレートとの間に配設され型締めシリン
ダで駆動される公知のトグルリンク機構などを具備して
いる。なお、4,5は金型のキャビティ内の樹脂圧力を
検出するための型内圧センサで、型内圧センサ4が前記
第1の射出ユニット2によって充填された樹脂部分の圧
力を計測し、型内圧センサ5が前記第2の射出ユニット
3によって充填された樹脂部分の圧力を計測するように
なっている。
【0010】また、前記第1,第2の射出ユニット2,
3も、その詳細断面を示していないが共に公知のインラ
インスクリュータイプのメカニズムを採っており、それ
ぞれ、混練可塑化及び射出用のスクリューが回転並びに
進退自在であるように内蔵された加熱シリンダ、加熱シ
リンダの先端に取り付けられたノズル、加熱シリンダの
後端部に原料樹脂を供給するためのホッパー、スクリュ
ーをチャージ行程時に回転させるための油圧モータ、ス
クリューを射出行程時に前進させるための射出シリンダ
(油圧シリンダ)等々を具備している。そして、連続成
形運転時には、第1,第2の射出ユニット2,3のノズ
ルは、固定金型側の2つの樹脂注入口(スプルーブッシ
ュ)にそれぞれノズルタッチした状態を維持され、型締
め状態時に第1,第2の射出ユニット2,3のスクリュ
ーをほぼ同時に前進させて、金型のキャビティ内に例え
ば第1の射出ユニット2でA色樹脂を射出・充填し、ま
た例えば第2の射出ユニット3でB色樹脂を射出・充填
するようになっている。これによって例えば図3に示し
たように、A色樹脂31とB色樹脂32とが接合部(融
合部)33で融合・一体化されてなる成形品30が得ら
れることとなる。なお、図3に示した成形品30は、融
合部33たるA色樹脂31とB色樹脂32との合流部の
強度を試験するためのテストピースとなっていて、細く
脆弱な融合部33を設けることによって、強度テストを
容易に行えるように構成されている。
【0011】なおここで、図2において、6は第1の射
出ユニット2の射出圧力センサ、7は第2の射出ユニッ
ト3の射出圧力センサであり、8及び9はマシンに付設
されたキー入力装置並びに表示装置である。
【0012】次に、図1によって本実施例の射出成形機
の制御系について説明する。同図において、11はマシ
ン(射出成形機)全体の動作制御や表示制御などを司る
マイコン(マイクロコンピュータ)、12は前記センサ
4〜7を含むマシンの各部に備えられた多数のセンサで
構成されるセンサ群、13はマシンの各部に配設された
多数の駆動源を駆動制御するための多数のドライバ回路
で構成されたドライバ群であり、8はマシンの前面側に
配設された前記したキー入力装置、9はキー入力装置8
に隣接して配設された例えばカラーCRTディスプレ
イ、カラーLCD等よりなる前記した表示装置である。
【0013】図1の前記マイコン11は、チャージ動
作,射出動作,型開閉動作,エジェクト動作等の成形行
程全体の制御や、実測データの演算・格納処理、良品/
不良品の判定処理,異常判定処理等の演算・判定処理、
あるいは前記表示装置9の出力画像の表示制御処理等々
の各種処理を実行する。このマイコン11は、実際には
各種I/Oインターフェイス、ROM、RAM、CPU
等を具備したもので構成され、予め作成された各種プロ
グラムにより各種処理を実行するも、本実施例において
は、成形条件設定記憶部14、成形プロセス制御部1
5、実測値記憶部16、表示処理部17等を備えたもの
として、以下の説明を行う。なお、実測値記憶部16に
は、第1射出ユニットデータ格納部18と第2射出ユニ
ットデータ格納部19とが含まれており、表示処理部1
7には、データ変換処理部20、表示用固定データ格納
部21、表示画像データ生成部22などが具備されてい
る。
【0014】上記成形条件設定記憶部14には、キー入
力装置8などによって入力された各種運転条件値が、書
き替え可能な形で記憶されている。この運転条件値とし
ては、例えば、増締力、電力値、前記2つの射出ユニッ
ト2,3それぞれのチャージ行程時のスクリュー位置と
スクリュー回転数,スクリュー後退速度,及び背圧との
関係、2つの射出ユニット2,3それぞれの射出開始か
ら保圧切替までの射出速度条件並びに射出圧力条件(1
次射出制御条件)、2つの射出ユニット2,3それぞれ
の保圧切替時点から保圧終了時点までの2次射出圧力
(保圧圧力)条件、各部のバンドヒータ温度、型閉じ
(型締め)ストロークと速度制御条件並びに型締力、型
開きストロークと速度制御条件、エジェクト制御条件等
が挙げられる。
【0015】前記成形プロセス制御部15は、予め作成
された成形プロセス制御プログラムと、成形条件設定記
憶部14に格納された設定条件値とに基づき、マシンの
各部に配設された前記センサ群12(位置センサ、圧力
センサ、温度センサ等々)からの計測情報をリアルタイ
ムで取り込む前記実測値記憶部16からのデータ及び自
身に内蔵されたクロックからの計時情報を参照しつつ、
前記ドライバ群13(モータドライバ、油圧シリンダド
ライバ、ヒータドライバ等々)を介して対応する駆動源
を駆動制御し、一連の成形行程を実行させる。なお、前
記センサ群13に含まれるセンサを具体的に挙げると、
ACC(アキュームレータ)チャージ圧力検出センサ、
スクリューストローク検出センサ、スクリュー回転数検
出センサ、射出圧力及び背圧検出センサ(前記圧力セン
サ6,7)、型開閉ストローク検出センサ、型締圧力検
出センサ、型内圧検出センサ(前記圧力センサ4,
5)、エジェクト突出し/戻りストローク検出センサ、
エジェクトシリンダ圧力検出センサ、各部の温度セン
サ、電力値検出センサ等が挙げられる。
【0016】前記実測値記憶部16には、連続自動運転
時における最新ショットの予め設定されたモニタ項目の
総べての実測データが取り込まれ、常に最新ショットの
運転実測データに書き替え・更新してこれを保持してい
る。なお、実測値記憶部16の容量に余裕がある場合に
は、連続する数ショット分の実測データを取り込みFI
FO式に書き替え・更新するようにされる。取り込まれ
るモニタ項目としては、時間監視項目、位置監視項
目、回転数監視項目、速度監視項目、圧力監視項
目、温度監視項目、電力監視項目等が挙げられ、前
記した成形運転条件設定項目の重要項目がほぼオーバー
ラップするようになっている。そして、前記第1の射出
ユニット2に関する実測データは前記第1射出ユニット
データ格納部18に格納され、前記第2の射出ユニット
3に関する実測データは前記第2射出ユニットデータ格
納部19に格納される。
【0017】前記表示処理部17は、キー入力装置8に
よるオペレータが所望するモードの表示画像の呼び出し
指令によって、予め作成された表示画像作成・制御プロ
グラムに基づき、指定された表示モードの表示画像デー
タを作成する。すなわち、オペレータによって所定の表
示画像の呼び出し指令が到来すると、表示処理部17内
の前記データ変換処理部20が、必要に応じ前記成形条
件設定記憶部14や実測値記憶部16に格納された情報
から当該表示モード画像の表示に用いるためのデータを
抽出すると共に、これを指定された当該表示モード画像
の表示形態に対応した形に変換処理する。例えば、指定
された表示モードが或る行程のグラフィック画像である
と、抽出したデータをグラフデータ(座標データ)に変
換して線描化処理した画像データとし、これを前記表示
画像データ生成部22に転送する。表示画像データ生成
部22では、予め作成されたグラフスケール(グラフ目
盛)生成プログラムによって、所定倍率のグラフ目盛画
像データと目盛数値画像データを生成し、これをデータ
変換処理部20から送出されてきたグラフデータと合成
し、さらに、当該表示モード画像の表示に必要な固定デ
ータを前記表示用固定データ格納部21から抽出して所
定の文字,シンボルマーク画像データ等に変換処理等
し、これらを1画面分の画像データに合成して図示せぬ
フレームバッファに転送して格納させる。このフレーム
バッファに一時記憶された画像データは、表示処理部1
7の指令によって前記表示装置9に送出されて、表示装
置9の表示画面上にはグラフィック画像データが表示さ
れることになる。
【0018】図4は、オペレータのキー操作で表示装置
9の表示画面9a上に呼び出された射出行程の射出圧力
グラフィック画像の1例を示している。同図において
は、前記第1,第2の射出ユニット2,3の射出行程時
の射出圧力を同一時間軸に沿って併記する形で表示して
おり、横軸が時間軸で、縦軸が圧力を示しており、ま
た、41が第1の射出ユニット2の射出圧力(前記射出
圧力センサ6による計測データ)を、42が第2の射出
ユニット3の射出圧力(前記射出圧力センサ7による計
測データ)をそれぞれ示しており、射出圧力グラフデー
タ41と42は例えば赤と青等の異なる色に色分けされ
て識別性を高めるようにされている。同図に示した例で
は、第1,第2の射出ユニット2,3が同時に射出開始
されており、射出開始後の所定秒時を経過した時点で、
第1,第2の射出ユニット2,3でそれぞれキャビティ
内に射出・充填された例えばA色樹脂とB色樹脂とが合
流を始めて、第1の射出ユニット2の射出圧力41と第
2の射出ユニット3の射出圧力42とが、P1 部とP2
部でほぼ同時に合流負荷圧による立上りを示し、この
後、射出圧力41と射出圧力42は急峻に立ち上がっ
て、t0 時点で同時にピークに達している。すなわち、
0 時点において射出圧力41,42が同時にピークに
達したということは、第1,第2の射出ユニット2,3
のスクリューが同時に前進限に達した見做せるので(t
0 時点が合流完了時点と見做せるので)、この場合は合
流部位(融合部位)においてA色樹脂とB色樹脂とが共
に完全な溶融状態で合流し、良好な(正常な)融合が得
られたと判断でき、また、第1,第2の射出ユニット
2,3のスクリューが同期して前進限に達しているので
(一方が早すぎもしくは他方が遅すぎることがないの
で)、A色樹脂とB色樹脂との境界線(A色樹脂とB色
樹脂の占有範囲)も許容範囲内に入ったと見做すことが
できる。
【0019】なお図4において、Q1 ,Q2 は、1次射
出タイマの完了時点をそれぞれ示しており、このQ1
2 点以降は、前記型内圧センサ4,5による型内の樹
脂圧力が示されている。このように、射出圧力に引き続
いて型内の樹脂圧を表示することによって、合流後の各
樹脂の圧力降下の様子、すなわち、各樹脂の収縮挙動を
同時に知ることができる。
【0020】図5は、射出行程の射出圧力グラフィック
画像の他の1例を示しており、同図に示された例では、
第1の射出ユニット2が先に射出開始され、この所定秒
時後に第2の射出ユニット3が射出開始されている。図
5に示した例でも、両射出ユニット2,3の射出開始後
の所定秒時を経過した時点で、第1の射出ユニット2の
射出圧力41と第2の射出ユニット3の射出圧力42と
が、P1 部とP2 部でほぼ同時に合流負荷圧による立上
りを示し、この後、射出圧力41と射出圧力42は急峻
に立ち上がって、t0 時点で同時にピークに達してい
る。よってこの場合も、第1,第2の射出ユニット2,
3のスクリューがt0 時点で同時に前進限に達した見做
せるので、合流部位(融合部位)において例えばA色樹
脂とB色樹脂とが共に流動中に(完全な溶融状態で)合
流し、良好な融合が得られたと判断でき、また、A色樹
脂とB色樹脂との境界線(A色樹脂とB色樹脂の占有範
囲)も許容範囲内に入ったと見做すことができる。
【0021】図6は、射出行程の射出圧力グラフィック
画像のさらに他の1例を示しており、同図に示された例
では、第1,第2の射出ユニット2,3が同時に射出開
始されているも、第2の射出ユニット3の射出圧力42
が先に立上ってt1 時点でピークに達して、該第2の射
出ユニット3のスクリューのみが先に前進限に至ってい
る。そしてこの後、第1の射出ユニット2の射出圧力4
1が立上ってt2 時点でピークに達している。従って、
この場合は第1の射出ユニット2の1次射出に較べて第
2の射出ユニット3の1次射出が早すぎ、このため第2
の射出ユニット3で射出された例えばB色樹脂の固化が
始まった後に、第1の射出ユニット2による例えばA色
樹脂の射出・充填が完了したと判断でき、A色樹脂とB
色樹脂が共に流動状態(溶融状態)で合流していないの
で、合流部分の結合力が不足し、また、A色樹脂とB色
樹脂との境界線も不定形(A色樹脂とB色樹脂の占有範
囲が許容範囲から外れた)の不良成形であると見做され
る。よって、斯様な不良成形が発生すると、射出圧力グ
ラフィック画像からその原因を推し測ることができ、迅
速な対策を施すことが可能となる。
【0022】図7は、射出行程の射出グラフィック画像
の変形例として表示可能な射出ストロークグラフィック
画像を示している。同図においては、第1,第2の射出
ユニット2,3の射出行程時の射出ストローク(スクリ
ューの前進ストローク)を同一時間軸に沿って併記する
形で表示しており、横軸が時間軸で、縦軸が射出ストロ
ークを示しており、また、43が第1の射出ユニット2
の射出ストロークを、44が第2の射出ユニット3の射
出ストロークをそれぞれ示しており、43,44も例え
ば赤と青等の異なる色に色分けされて識別性を高めるよ
うにされている。この図7のグラフィック画像において
は、第1,第2の射出ユニット2,3の1次射出行程時
の各時点でのスクリューの前進ストロークが対比して一
瞥で比較できるので、これによっても1次射出行程時の
2つの樹脂の流動挙動を対比して観察乃至検討できる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、2つの射
出ユニットの射出行程時の動きを表示画面上で同時に確
認できる、監視の視認性に優れた使い勝手のよい射出成
形機の射出グラフィック画像表示方法が提供でき、その
価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る射出成形機の制御系統
の簡略化したブロック図である。
【図2】本発明の1実施例に係る射出成形機の平面図で
ある。
【図3】本発明の1実施例に係る射出成形機で成形され
る成形品の1例たるテストピースを示す説明図である。
【図4】本発明の1実施例に係る射出成形機の表示装置
上のグラフィック表示画像を示す説明図である。
【図5】本発明の1実施例に係る射出成形機の表示装置
上のグラフィック表示画像を示す説明図である。
【図6】本発明の1実施例に係る射出成形機の表示装置
上のグラフィック表示画像を示す説明図である。
【図7】本発明の1実施例に係る射出成形機の表示装置
上のグラフィック表示画像を示す説明図である。
【符号の説明】
1 型開閉メカニズム 2 第1の射出ユニット 3 第2の射出ユニット 4,5 型内圧センサ 6,7 射出圧力センサ 8 キー入力装置 9 表示装置 9a 表示画面 11 マイコン(マイクロコンピュータ) 12 センサ群 13 ドライバ群 14 成形条件設定記憶部 15 成形プロセス制御部 16 実測値記憶部 17 表示処理部 18 第1射出ユニットデータ格納部 19 第2射出ユニットデータ格納部 20 データ変換処理部 21 表示用固定データ格納部 22 表示画像データ生成部 30 成形品(テストピース) 31 A色樹脂 32 B色樹脂 33 融合部 41 第1の射出ユニットの射出圧力 42 第2の射出ユニットの射出圧力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの型開閉メカニズムに対し複数の射
    出ユニットを具備し、前記型開閉メカニズムに取り付け
    られた金型のキャビティに対する前記複数の射出ユニッ
    トからの各射出期間が、ほぼ時間的に重なり合うように
    前記複数の射出ユニットがほぼ同時に射出を行う射出成
    形機において、 前記複数の射出ユニットの射出行程の実測データを、同
    一時間軸に沿って併記する形で1つの表示画面上にグラ
    フィック表示させるようにしたことを特徴とする射出成
    形機の射出グラフィック画像表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記射出成形機
    は第1の射出ユニットと第2の射出ユニットとを具備
    し、この第1,第2の射出ユニットの少なくとも射出圧
    力データを、同一時間軸に沿って併記する形で1つの表
    示画面上にグラフィック表示させるようにしたことを特
    徴とする射出成形機の射出グラフィック画像表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、前記同一時間軸
    に沿った射出圧力データに引き続き金型内の樹脂圧力デ
    ータをグラフィック表示させるようにしたことを特徴と
    する射出成形機の射出グラフィック画像表示方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、前記射出成形機
    は第1の射出ユニットと第2の射出ユニットとを具備
    し、この第1,第2の射出ユニットの少なくとも射出ス
    トロークデータを、同一時間軸に沿って併記する形で1
    つの表示画面上にグラフィック表示させるようにしたこ
    とを特徴とする射出成形機の射出グラフィック画像表示
    方法。
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