JP2995035B2 - 黒煙除去装置 - Google Patents
黒煙除去装置Info
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- JP2995035B2 JP2995035B2 JP10137951A JP13795198A JP2995035B2 JP 2995035 B2 JP2995035 B2 JP 2995035B2 JP 10137951 A JP10137951 A JP 10137951A JP 13795198 A JP13795198 A JP 13795198A JP 2995035 B2 JP2995035 B2 JP 2995035B2
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- Japan
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- exhaust gas
- fuel
- nozzle
- black smoke
- combustor
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- Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンから排出される排気ガス中の黒煙を除去する装置に関
し、特に、路線バスやごみ収集車などのように走行や停
車を頻繁に繰り返すディーゼルエンジン車に適用すると
有効なものである。
ンから排出される排気ガス中の黒煙を除去する装置に関
し、特に、路線バスやごみ収集車などのように走行や停
車を頻繁に繰り返すディーゼルエンジン車に適用すると
有効なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディーゼルエンジンの不完全燃焼
で生じる黒煙に含まれる微粒子(DEP)は、人体の健
康に悪影響を及ぼすことが確認されており、そのためデ
ィーゼルエンジン車にあっては、前記排気微粒子を低減
する排気浄化装置「ディーゼル・パティキュレート・フ
ィルター(DPF)装置」(以下、黒煙除去装置とい
う)が種々開発されている。
で生じる黒煙に含まれる微粒子(DEP)は、人体の健
康に悪影響を及ぼすことが確認されており、そのためデ
ィーゼルエンジン車にあっては、前記排気微粒子を低減
する排気浄化装置「ディーゼル・パティキュレート・フ
ィルター(DPF)装置」(以下、黒煙除去装置とい
う)が種々開発されている。
【0003】従来の黒煙除去装置の概略構成を図17に
示す。図17に示すように、ディーゼルエンジン110
には、排気ガス100を排出する排気路111の一端が
連結されている。排気路111の他端寄りには、当該排
気路111内に軽油などの燃料101を注入する噴射器
116が取り付けられている。排気路111の他端に
は、排気ガス100と燃料101とを混合するミキサ1
17の入口側が連結されている。ミキサ117の出口側
には、排気ガス100を燃焼させ得る触媒燃焼器118
の入口側が連結されている。触媒燃焼器118の出口側
には、排気ガス100中から黒煙を捕捉するハニカム状
のセラミックス製フィルタ119の入口側が連結されて
いる。
示す。図17に示すように、ディーゼルエンジン110
には、排気ガス100を排出する排気路111の一端が
連結されている。排気路111の他端寄りには、当該排
気路111内に軽油などの燃料101を注入する噴射器
116が取り付けられている。排気路111の他端に
は、排気ガス100と燃料101とを混合するミキサ1
17の入口側が連結されている。ミキサ117の出口側
には、排気ガス100を燃焼させ得る触媒燃焼器118
の入口側が連結されている。触媒燃焼器118の出口側
には、排気ガス100中から黒煙を捕捉するハニカム状
のセラミックス製フィルタ119の入口側が連結されて
いる。
【0004】また、前記ディーゼルエンジン110に
は、当該エンジン110の水温、回転数、排気温度など
を検出する図示しない各種センサが設けられている。一
方、前記触媒燃焼器118の出口側には、当該部位での
排気ガスの圧力損失や燃焼温度などを検出する図示しな
い各種センサが設けられている。これらの各種センサの
検出信号は制御装置120に入力される。この制御装置
120は前記入力信号に応じて前記噴射器116を駆動
制御するようになっている。
は、当該エンジン110の水温、回転数、排気温度など
を検出する図示しない各種センサが設けられている。一
方、前記触媒燃焼器118の出口側には、当該部位での
排気ガスの圧力損失や燃焼温度などを検出する図示しな
い各種センサが設けられている。これらの各種センサの
検出信号は制御装置120に入力される。この制御装置
120は前記入力信号に応じて前記噴射器116を駆動
制御するようになっている。
【0005】このような黒煙除去装置では、ディーゼル
エンジン110から排出された排気ガス100が排気路
111、ミキサ117、触媒燃焼器118を介してフィ
ルタ119内に送給されると、当該フィルタ119が排
気ガス100中から黒煙を捕捉するので、フィルタ11
9の出口側から黒煙が除去された浄化ガス103が排出
される。
エンジン110から排出された排気ガス100が排気路
111、ミキサ117、触媒燃焼器118を介してフィ
ルタ119内に送給されると、当該フィルタ119が排
気ガス100中から黒煙を捕捉するので、フィルタ11
9の出口側から黒煙が除去された浄化ガス103が排出
される。
【0006】このように排気ガス100中の黒煙をフィ
ルタ119が捕捉していくと、当該フィルタ119が次
第に目詰まりし、圧力損失の上昇によりエンジン出力の
低下を招くことになる。このため、前記各種センサから
の検出信号に基づいて制御装置120が噴射器116を
制御して、噴射器116が排気路111内に所定量の燃
料101を適宜注入すると、当該燃料101と排気ガス
100がミキサ117で混合されて触媒燃焼器118で
燃焼される。これにより、当該排気ガス100のフィル
タ119内の通過に際して、当該排気ガス100がフィ
ルタ119に捕捉されている黒煙を加熱して燃焼させ、
当該フィルタ119から黒煙を除去して目詰まりを防止
している。
ルタ119が捕捉していくと、当該フィルタ119が次
第に目詰まりし、圧力損失の上昇によりエンジン出力の
低下を招くことになる。このため、前記各種センサから
の検出信号に基づいて制御装置120が噴射器116を
制御して、噴射器116が排気路111内に所定量の燃
料101を適宜注入すると、当該燃料101と排気ガス
100がミキサ117で混合されて触媒燃焼器118で
燃焼される。これにより、当該排気ガス100のフィル
タ119内の通過に際して、当該排気ガス100がフィ
ルタ119に捕捉されている黒煙を加熱して燃焼させ、
当該フィルタ119から黒煙を除去して目詰まりを防止
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような黒煙除去装置を路線バスやごみ収集車などのよ
うに走行や停車を頻繁に繰り返すディーゼルエンジン車
に適用すると、停車時(アイドリング状態のようなエン
ジン低負荷域)における排気ガス100の温度が燃料1
01の触媒燃焼器118による着火温度にまで到達しな
いため、フィルタ119の再生作業を走行時(エンジン
中・高負荷域)にしか行うことができなかった。このた
め、車両の運行状況によっては一度に燃焼させる黒煙の
量が多く、フィルタ119内で発生する熱量が多くなっ
てフィルタ119の温度が非常に高くなってしまい、フ
ィルタ119を破損させてしまうなどの不具合があっ
た。
たような黒煙除去装置を路線バスやごみ収集車などのよ
うに走行や停車を頻繁に繰り返すディーゼルエンジン車
に適用すると、停車時(アイドリング状態のようなエン
ジン低負荷域)における排気ガス100の温度が燃料1
01の触媒燃焼器118による着火温度にまで到達しな
いため、フィルタ119の再生作業を走行時(エンジン
中・高負荷域)にしか行うことができなかった。このた
め、車両の運行状況によっては一度に燃焼させる黒煙の
量が多く、フィルタ119内で発生する熱量が多くなっ
てフィルタ119の温度が非常に高くなってしまい、フ
ィルタ119を破損させてしまうなどの不具合があっ
た。
【0008】このようなことから、本発明は、ディーゼ
ルエンジンの排気ガス温度が低い場合でも、これを効果
的に昇温してフィルタに捕捉された黒煙を確実に燃焼さ
せることができる黒煙除去装置を提供することを目的と
する。
ルエンジンの排気ガス温度が低い場合でも、これを効果
的に昇温してフィルタに捕捉された黒煙を確実に燃焼さ
せることができる黒煙除去装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明による黒煙除去装置は、ディーゼルエン
ジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィル
タと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得る
触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中
に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1ノ
ズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加熱
・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次配
設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記排
気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された排
気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より旋
回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前記
内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記内筒の周壁内面に沿って保炎用の金網を配設し
たことを特徴とする。
ための、本発明による黒煙除去装置は、ディーゼルエン
ジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィル
タと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得る
触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中
に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1ノ
ズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加熱
・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次配
設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記排
気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された排
気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より旋
回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前記
内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記内筒の周壁内面に沿って保炎用の金網を配設し
たことを特徴とする。
【0010】また、ディーゼルエンジンの排気通路に、
排気ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ
送給する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触
媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を
供給し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給
する前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼
器とを、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置
において、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入さ
れる外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁
部に形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒と
の二重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気
の混合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火
するためのイグナイタとを備え、且つ前記内筒内に前記
第2ノズルから噴出される燃料・空気の噴霧外縁を囲繞
するようにして保炎板を配設したことを特徴とする。
排気ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ
送給する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触
媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を
供給し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給
する前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼
器とを、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置
において、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入さ
れる外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁
部に形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒と
の二重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気
の混合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火
するためのイグナイタとを備え、且つ前記内筒内に前記
第2ノズルから噴出される燃料・空気の噴霧外縁を囲繞
するようにして保炎板を配設したことを特徴とする。
【0011】また、ディーゼルエンジンの排気通路に、
排気ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ
送給する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触
媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を
供給し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給
する前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼
器とを、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置
において、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入さ
れる外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁
部に形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒と
の二重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気
の混合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火
するためのイグナイタとを備え、且つ前記外筒の出口側
に排気ガスの旋回防止板を周方向に複数枚配設したこと
を特徴とする。
排気ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ
送給する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触
媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を
供給し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給
する前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼
器とを、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置
において、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入さ
れる外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁
部に形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒と
の二重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気
の混合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火
するためのイグナイタとを備え、且つ前記外筒の出口側
に排気ガスの旋回防止板を周方向に複数枚配設したこと
を特徴とする。
【0012】また、ディーゼルエンジンの排気通路に、
排気ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ
送給する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触
媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を
供給し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給
する前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼
器とを、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置
において、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入さ
れる外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁
部に形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒と
の二重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気
の混合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火
するためのイグナイタとを備え、且つ前記外筒の出口部
に排気ガスの流量調整板を配設したことを特徴とする。
排気ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ
送給する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触
媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を
供給し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給
する前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼
器とを、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置
において、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入さ
れる外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁
部に形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒と
の二重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気
の混合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火
するためのイグナイタとを備え、且つ前記外筒の出口部
に排気ガスの流量調整板を配設したことを特徴とする。
【0013】また、ディーゼルエンジンの排気通路に、
排気ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ
送給する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触
媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を
供給し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給
する前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼
器とを、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置
において、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入さ
れる外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁
部に形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒と
の二重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気
の混合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火
するためのイグナイタとを備え、且つ前記内筒の周壁内
面に沿って配設された保炎用の金網と、前記内筒内に前
記第2ノズルから噴出される燃料・空気の噴霧外縁を囲
繞するようにして配設された保炎板と、前記外筒の出口
側に周方向に複数枚配設された排気ガスの旋回防止板
と、前記外筒の出口部に配設された排気ガスの流量調整
板とを備えたことを特徴とする。
排気ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ
送給する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触
媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を
供給し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給
する前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼
器とを、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置
において、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入さ
れる外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁
部に形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒と
の二重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気
の混合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火
するためのイグナイタとを備え、且つ前記内筒の周壁内
面に沿って配設された保炎用の金網と、前記内筒内に前
記第2ノズルから噴出される燃料・空気の噴霧外縁を囲
繞するようにして配設された保炎板と、前記外筒の出口
側に周方向に複数枚配設された排気ガスの旋回防止板
と、前記外筒の出口部に配設された排気ガスの流量調整
板とを備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る黒煙除去装置
を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0015】[第1実施例] [構成]図1は本発明の第1実施例を示す黒煙除去装置
の概略構成図、図2は同じく予燃焼器の構造説明図、図
3は同じく金網の概要図である。
の概略構成図、図2は同じく予燃焼器の構造説明図、図
3は同じく金網の概要図である。
【0016】図1に示すように、ディーゼルエンジン1
の燃焼室2には、新気を吸入するための吸気路3と排気
ガスを排出するための排気路4とが、それぞれ図示しな
いバルブを介して連通されると共に、インジェクタ5と
イグナイタとしてのグロープラグ6とが臨設される。イ
ンジェクタ5は、燃料噴射用コントロールユニット7に
より燃料タンク8からの加圧燃料(軽油)を所定の噴射
時期・噴射量で燃焼室2内に噴射するよう制御され、グ
ロープラグ6は、始動用コントロールユニット9により
エンジン始動時にバッテリー10から通電されて発熱す
るよう制御される。
の燃焼室2には、新気を吸入するための吸気路3と排気
ガスを排出するための排気路4とが、それぞれ図示しな
いバルブを介して連通されると共に、インジェクタ5と
イグナイタとしてのグロープラグ6とが臨設される。イ
ンジェクタ5は、燃料噴射用コントロールユニット7に
より燃料タンク8からの加圧燃料(軽油)を所定の噴射
時期・噴射量で燃焼室2内に噴射するよう制御され、グ
ロープラグ6は、始動用コントロールユニット9により
エンジン始動時にバッテリー10から通電されて発熱す
るよう制御される。
【0017】前記排気路4の下流端は、後述する予燃焼
器11の入口側に接続される。この予燃焼器11の出口
側には排気ガスを燃焼させ得る白金使用の触媒燃焼器1
2と排気ガス中から黒煙を捕捉するハニカム状のセラミ
ックス(又は不織布)製フィルタ13が排気ガス流れに
沿って順次接続される。これらの予燃焼器11、触媒燃
焼器12及びフィルタ13は円筒体状に一体的に形成さ
れる。
器11の入口側に接続される。この予燃焼器11の出口
側には排気ガスを燃焼させ得る白金使用の触媒燃焼器1
2と排気ガス中から黒煙を捕捉するハニカム状のセラミ
ックス(又は不織布)製フィルタ13が排気ガス流れに
沿って順次接続される。これらの予燃焼器11、触媒燃
焼器12及びフィルタ13は円筒体状に一体的に形成さ
れる。
【0018】前記触媒燃焼器12の直前には、第1ノズ
ルとしての触媒燃焼用燃料・空気噴霧ノズル14が設け
られ、該燃料・空気噴霧ノズル14は前記燃料タンク8
から流量調整弁15を介して送られてくる加圧燃料と既
設のコンプレッサ16から流量調整弁17を介して送ら
れてくる加圧空気とを混合して予燃焼器11を経た排気
ガス中に噴霧し得るようになっている。
ルとしての触媒燃焼用燃料・空気噴霧ノズル14が設け
られ、該燃料・空気噴霧ノズル14は前記燃料タンク8
から流量調整弁15を介して送られてくる加圧燃料と既
設のコンプレッサ16から流量調整弁17を介して送ら
れてくる加圧空気とを混合して予燃焼器11を経た排気
ガス中に噴霧し得るようになっている。
【0019】また、前記予燃焼器11の入口側には、第
2ノズルとしての予燃焼用燃料・空気噴霧ノズル18と
該噴霧ノズル18に隣接してイグナイタとしてのグロー
プラグ19が設けられる。前記燃料・空気噴霧ノズル1
8は、前記触媒燃焼用燃料・空気噴霧ノズル14と同様
に、前記燃料タンク8から流量調整弁15を介して送ら
れてくる加圧燃料と既設のコンプレッサ16から流量調
整弁17を介して送られてくる加圧空気とを混合して予
燃焼器11内に導入された排気ガス中に噴霧し得るよう
になっている。前記グロープラグ19は、前記バッテリ
ー10からリレー20を介して所定時期に通電されて発
熱し、前記燃料・空気噴霧ノズル18から噴霧した混合
気に着火し得るようになっている。
2ノズルとしての予燃焼用燃料・空気噴霧ノズル18と
該噴霧ノズル18に隣接してイグナイタとしてのグロー
プラグ19が設けられる。前記燃料・空気噴霧ノズル1
8は、前記触媒燃焼用燃料・空気噴霧ノズル14と同様
に、前記燃料タンク8から流量調整弁15を介して送ら
れてくる加圧燃料と既設のコンプレッサ16から流量調
整弁17を介して送られてくる加圧空気とを混合して予
燃焼器11内に導入された排気ガス中に噴霧し得るよう
になっている。前記グロープラグ19は、前記バッテリ
ー10からリレー20を介して所定時期に通電されて発
熱し、前記燃料・空気噴霧ノズル18から噴霧した混合
気に着火し得るようになっている。
【0020】そして、前記流量調整弁15,17及びリ
レー20は、黒煙除去用コントロールユニット21から
の信号により駆動制御されると共に、このコントロール
ユニット21には、排気路4に介装されて排気ガス温度
を検出する熱電対22aと予燃焼器11内に介装されて
予燃焼後の排気ガス温度を検出する熱電対22bとから
の検出信号が入力される。また、コントロールユニット
21には、ディーゼルエンジン1の水温、回転数などを
検出する図示しない各種センサからの検出信号と、触媒
燃焼器12からの排気ガスの圧力損失や燃焼温度などを
検出する図示しない各種センサからの検出信号が適宜入
力される。尚、図1中23a,23bは燃料を加圧送給
する燃料ポンプである。
レー20は、黒煙除去用コントロールユニット21から
の信号により駆動制御されると共に、このコントロール
ユニット21には、排気路4に介装されて排気ガス温度
を検出する熱電対22aと予燃焼器11内に介装されて
予燃焼後の排気ガス温度を検出する熱電対22bとから
の検出信号が入力される。また、コントロールユニット
21には、ディーゼルエンジン1の水温、回転数などを
検出する図示しない各種センサからの検出信号と、触媒
燃焼器12からの排気ガスの圧力損失や燃焼温度などを
検出する図示しない各種センサからの検出信号が適宜入
力される。尚、図1中23a,23bは燃料を加圧送給
する燃料ポンプである。
【0021】図2に示すように、前記予燃焼器11は、
一端(排気ガス流れの上流側)が閉塞された内筒25及
び外筒26からなる二重筒で形成され、前述した排気路
4の下流端が外筒26に対し接線方向に接続し、内,外
筒25,26間に排気ガスが旋回導入(図中矢印参照)
されるようになっている。前記内筒25の周壁には、
内,外筒25,26間に排気ガスが旋回導入される方向
と同一方向に、排気ガスの一部を旋回導入するためのノ
ズル孔27が周方向に等配形成されると共に筒軸方向に
多重に形成される。
一端(排気ガス流れの上流側)が閉塞された内筒25及
び外筒26からなる二重筒で形成され、前述した排気路
4の下流端が外筒26に対し接線方向に接続し、内,外
筒25,26間に排気ガスが旋回導入(図中矢印参照)
されるようになっている。前記内筒25の周壁には、
内,外筒25,26間に排気ガスが旋回導入される方向
と同一方向に、排気ガスの一部を旋回導入するためのノ
ズル孔27が周方向に等配形成されると共に筒軸方向に
多重に形成される。
【0022】前記内筒25の端壁中央に前述した燃料・
空気噴霧ノズル18が取り付けられると共に、この燃料
・空気噴霧ノズル18から内筒25内に噴出される燃料
・空気の噴霧外縁をその先端発熱部19aが跨ぐように
して前述したグロープラグ19が前記内筒25の端壁上
部に斜め下向きに取り付けられる。また、内筒25の内
壁部は耐熱性材料のセラミックス多孔体28で被われて
いる。実際には、セラミックス多孔体28は筒軸方向に
複数分割されて熱変形吸収可能に組み付けられている。
さらに、前記内筒25内には、セラミックス多孔体28
の内周面に沿って、図3に示すような円筒状の金網30
が配設される。
空気噴霧ノズル18が取り付けられると共に、この燃料
・空気噴霧ノズル18から内筒25内に噴出される燃料
・空気の噴霧外縁をその先端発熱部19aが跨ぐように
して前述したグロープラグ19が前記内筒25の端壁上
部に斜め下向きに取り付けられる。また、内筒25の内
壁部は耐熱性材料のセラミックス多孔体28で被われて
いる。実際には、セラミックス多孔体28は筒軸方向に
複数分割されて熱変形吸収可能に組み付けられている。
さらに、前記内筒25内には、セラミックス多孔体28
の内周面に沿って、図3に示すような円筒状の金網30
が配設される。
【0023】[作用・効果]このような黒煙除去装置で
は、ディーゼルエンジン1から排出された排気ガスが排
気路4、予燃焼器11、触媒燃焼器12を介してフィル
タ13内に送給されると、当該フィルタ13が排気ガス
中から黒煙を捕捉するので、フィルタ13からは黒煙の
除去された排気ガスが排出される。尚、本実施例では、
触媒燃焼器12により排気ガス中のHCやCOも浄化さ
れる。
は、ディーゼルエンジン1から排出された排気ガスが排
気路4、予燃焼器11、触媒燃焼器12を介してフィル
タ13内に送給されると、当該フィルタ13が排気ガス
中から黒煙を捕捉するので、フィルタ13からは黒煙の
除去された排気ガスが排出される。尚、本実施例では、
触媒燃焼器12により排気ガス中のHCやCOも浄化さ
れる。
【0024】このように排気ガス中の黒煙をフィルタ1
3が捕捉していくと、フィルタ13に捕捉された黒煙が
蓄積していく。すると、前記各種センサからの検出信号
に基づいて黒煙除去用コントロールユニット21が流量
調整弁15,17を制御して、触媒燃焼用燃料・空気噴
霧ノズル14から燃料と空気の混合気を予燃焼器11を
経た排気ガス中に噴霧する。
3が捕捉していくと、フィルタ13に捕捉された黒煙が
蓄積していく。すると、前記各種センサからの検出信号
に基づいて黒煙除去用コントロールユニット21が流量
調整弁15,17を制御して、触媒燃焼用燃料・空気噴
霧ノズル14から燃料と空気の混合気を予燃焼器11を
経た排気ガス中に噴霧する。
【0025】この際、走行時(エンジン中・高負荷域)
等で、ディーゼルエンジン1からの排気ガス温度が、触
媒燃焼器12での前記混合気の着火温度(約300°以
上)に達していれば、前記混合気と排気ガスが触媒燃焼
器12で燃焼される。これにより、当該排気ガスのフィ
ルタ13内の通過に際して、当該排気ガスがフィルタ1
3に捕捉されている黒煙を加熱して燃焼させ、当該フィ
ルタ13から黒煙を除去して目詰まりを防止する。
等で、ディーゼルエンジン1からの排気ガス温度が、触
媒燃焼器12での前記混合気の着火温度(約300°以
上)に達していれば、前記混合気と排気ガスが触媒燃焼
器12で燃焼される。これにより、当該排気ガスのフィ
ルタ13内の通過に際して、当該排気ガスがフィルタ1
3に捕捉されている黒煙を加熱して燃焼させ、当該フィ
ルタ13から黒煙を除去して目詰まりを防止する。
【0026】一方、停車時(アイドリング状態のような
エンジン低負荷域)等で、ディーゼルエンジン1からの
排気ガス温度が、触媒燃焼器12での前記混合気の着火
温度に達していない時は、これを黒煙除去用コントロー
ルユニット21が排気路4に介装された熱電対22aで
検知して、リレー20を制御してグロープラグ19に通
電すると共に流量調整弁15,17の制御により予燃焼
用燃料・空気噴霧ノズル18から燃料と空気の混合気を
予燃焼器11内に導入された排気ガス中に噴霧する。
エンジン低負荷域)等で、ディーゼルエンジン1からの
排気ガス温度が、触媒燃焼器12での前記混合気の着火
温度に達していない時は、これを黒煙除去用コントロー
ルユニット21が排気路4に介装された熱電対22aで
検知して、リレー20を制御してグロープラグ19に通
電すると共に流量調整弁15,17の制御により予燃焼
用燃料・空気噴霧ノズル18から燃料と空気の混合気を
予燃焼器11内に導入された排気ガス中に噴霧する。
【0027】これにより、燃料・空気噴霧ノズル18か
ら噴霧した混合気が排気ガスと共に着火・燃焼され、排
気路4からの排気ガスを触媒燃焼器12での前記触媒燃
焼用燃料・空気噴霧ノズル14からの混合気の着火温度
まで加熱・昇温する。この結果、予燃焼器11を経た排
気ガスは触媒燃焼器12で燃焼されることになり、フィ
ルタ13内を通過するにあたって、フィルタ13に捕捉
されている黒煙を加熱・燃焼させて当該フィルタ13か
ら黒煙を除去し、目詰まりを防止する。換言すれば、フ
ィルタ13が再生されるのである。
ら噴霧した混合気が排気ガスと共に着火・燃焼され、排
気路4からの排気ガスを触媒燃焼器12での前記触媒燃
焼用燃料・空気噴霧ノズル14からの混合気の着火温度
まで加熱・昇温する。この結果、予燃焼器11を経た排
気ガスは触媒燃焼器12で燃焼されることになり、フィ
ルタ13内を通過するにあたって、フィルタ13に捕捉
されている黒煙を加熱・燃焼させて当該フィルタ13か
ら黒煙を除去し、目詰まりを防止する。換言すれば、フ
ィルタ13が再生されるのである。
【0028】したがって、路線バスやごみ収集車などの
ように走行や停車を頻繁に繰り返すディーゼル車に適用
しても、停車時(アイドリング状態のようなエンジン低
負荷域)等にもフィルタ13の再生作業を行うことがで
きるので、フィルタ13に捕捉された黒煙を定期的に燃
焼除去させることができ、フィルタ13内で発生する熱
量を一定値以下に抑えてフィルタ13の破損等を防止す
ることができる。
ように走行や停車を頻繁に繰り返すディーゼル車に適用
しても、停車時(アイドリング状態のようなエンジン低
負荷域)等にもフィルタ13の再生作業を行うことがで
きるので、フィルタ13に捕捉された黒煙を定期的に燃
焼除去させることができ、フィルタ13内で発生する熱
量を一定値以下に抑えてフィルタ13の破損等を防止す
ることができる。
【0029】そして、本実施例では、前記予燃焼器11
が二重筒で形成され、内,外筒25,26間に排気ガス
が旋回導入されると共に、前記内筒25周壁のノズル孔
27により、内筒25内にも排気ガスが旋回導入される
ため、内筒25内における排気ガスの均一化と流量適正
化が図れる。また、前記グロープラグ19の発熱部19
aが燃料濃度分布が最適な燃料・空気噴霧ノズル18の
噴霧外縁を跨ぐようにして取り付けられる。これらの結
果、前記グロープラグ19による着火性が向上すると共
に、前記内筒25内に配設した円筒状の金網30により
保炎・保温性が高められることも加えて、低酸素濃度の
ディーゼル排気ガスでも良好な燃焼状態が得られ、触媒
燃焼器12に流入する排気ガス温度を確実に高められ
る。
が二重筒で形成され、内,外筒25,26間に排気ガス
が旋回導入されると共に、前記内筒25周壁のノズル孔
27により、内筒25内にも排気ガスが旋回導入される
ため、内筒25内における排気ガスの均一化と流量適正
化が図れる。また、前記グロープラグ19の発熱部19
aが燃料濃度分布が最適な燃料・空気噴霧ノズル18の
噴霧外縁を跨ぐようにして取り付けられる。これらの結
果、前記グロープラグ19による着火性が向上すると共
に、前記内筒25内に配設した円筒状の金網30により
保炎・保温性が高められることも加えて、低酸素濃度の
ディーゼル排気ガスでも良好な燃焼状態が得られ、触媒
燃焼器12に流入する排気ガス温度を確実に高められ
る。
【0030】また、本実施例では、前記内筒25の内壁
部がセラミックス多孔体28で被われているので、昇温
性及び保温性が高められる。さらに、燃料・空気噴霧ノ
ズル14及び18に供給する燃料と空気は既設の燃料タ
ンク8とコンプレッサ16から供給されるので、コスト
ダウンが図れる。
部がセラミックス多孔体28で被われているので、昇温
性及び保温性が高められる。さらに、燃料・空気噴霧ノ
ズル14及び18に供給する燃料と空気は既設の燃料タ
ンク8とコンプレッサ16から供給されるので、コスト
ダウンが図れる。
【0031】[第2実施例] [構成]図4は本発明の第2実施例を示す予燃焼器の構
造説明図、図5は同じく保炎板の概要図である。
造説明図、図5は同じく保炎板の概要図である。
【0032】これは、第1実施例における金網30の代
わりに、内筒25内におけるセラミックス多孔体28の
内周面にドーナツ板状の保炎板31を、燃料・空気噴霧
ノズル18から内筒25内に噴出される燃料・空気の噴
霧外縁を囲繞するようにして取り付けた例である。この
保炎板31の内周縁及び外周縁には、図5の(c)のよ
うに、熱歪除去用スリット32が適当数形成されると好
適である。その他の構成は、図1〜図3と同様である。
わりに、内筒25内におけるセラミックス多孔体28の
内周面にドーナツ板状の保炎板31を、燃料・空気噴霧
ノズル18から内筒25内に噴出される燃料・空気の噴
霧外縁を囲繞するようにして取り付けた例である。この
保炎板31の内周縁及び外周縁には、図5の(c)のよ
うに、熱歪除去用スリット32が適当数形成されると好
適である。その他の構成は、図1〜図3と同様である。
【0033】[作用・効果]この実施例においても、保
炎板31により内筒25内の燃料・空気噴霧ノズル18
近傍にドーナツ状の炎が生成されて内筒25における安
定燃焼効果が得られ、第1実施例と同様の作用・効果が
得られる。
炎板31により内筒25内の燃料・空気噴霧ノズル18
近傍にドーナツ状の炎が生成されて内筒25における安
定燃焼効果が得られ、第1実施例と同様の作用・効果が
得られる。
【0034】[第3実施例] [構成]図6は本発明の第3実施例を示す予燃焼器の構
造説明図、図7は同じく旋回防止板の模式図である。
造説明図、図7は同じく旋回防止板の模式図である。
【0035】これは、第1実施例における金網30の代
わりに、内,外筒25,26間の後半部(外筒の出口
側)に旋回防止板33を周方向に適当数(図中では4
枚)等配した例である。その他の構成は、図1〜図3と
同様である。
わりに、内,外筒25,26間の後半部(外筒の出口
側)に旋回防止板33を周方向に適当数(図中では4
枚)等配した例である。その他の構成は、図1〜図3と
同様である。
【0036】[作用・効果]この実施例においても、均
一に旋回導入された排気ガスの外筒26出口側での過度
の旋回が旋回防止板33により抑制され、これにより内
筒25内の負圧化が抑制されて内筒25における安定燃
焼効果が得られ、第1実施例と同様の作用・効果が得ら
れる。
一に旋回導入された排気ガスの外筒26出口側での過度
の旋回が旋回防止板33により抑制され、これにより内
筒25内の負圧化が抑制されて内筒25における安定燃
焼効果が得られ、第1実施例と同様の作用・効果が得ら
れる。
【0037】[第4実施例] [構成]図8は本発明の第4実施例を示す予燃焼器の構
造説明図、図9は同じく流量調整板の説明図である。
造説明図、図9は同じく流量調整板の説明図である。
【0038】これは、第1実施例における金網30の代
わりに、内,外筒25,26間の後端部(外筒の出口
部)に流量調整板34を配設して外筒26内を流れる排
気ガスの流量規制を行うようにした例である。前記流量
調整板34は、図9の(a)のような多孔タイプや図9
の(b)のような金網タイプ及び図9の(c)のような
スリットタイプが適宜選択される。その他の構成は、図
1〜図3と同様である。
わりに、内,外筒25,26間の後端部(外筒の出口
部)に流量調整板34を配設して外筒26内を流れる排
気ガスの流量規制を行うようにした例である。前記流量
調整板34は、図9の(a)のような多孔タイプや図9
の(b)のような金網タイプ及び図9の(c)のような
スリットタイプが適宜選択される。その他の構成は、図
1〜図3と同様である。
【0039】[作用・効果]この実施例においても、流
量調整板34により内筒25と外筒26とを流れる排気
ガスの流量比が適正に調整されて内筒25における安定
燃焼効果が得られ、第1実施例と同様の作用・効果が得
られる。
量調整板34により内筒25と外筒26とを流れる排気
ガスの流量比が適正に調整されて内筒25における安定
燃焼効果が得られ、第1実施例と同様の作用・効果が得
られる。
【0040】[第5実施例] [構成]図10は本発明の第5実施例を示す予燃焼器の
構造説明図、図11は同じく多孔タイプの可変流量調整
板の説明図、図12は同じくスリットタイプの可変流量
調整板の説明図である。
構造説明図、図11は同じく多孔タイプの可変流量調整
板の説明図、図12は同じくスリットタイプの可変流量
調整板の説明図である。
【0041】これは、第4実施例における開口比固定の
流量調整板34を開口比可変の流量調整板35に変更し
た例である。即ち、多孔タイプの流量調整板35(図1
1参照)やスリットタイプの流量調整板35(図12参
照)を固定流量調整板35aと可動流量調整板35bと
に分割・重合すると共に、可動流量調整板35bをガイ
ド36で回転自在に支持し、外部からシャフト37及び
ギヤ38を介して可動流量調整板35bを回転駆動する
ようにした。その他の構成は、図8及び図9と同様であ
る。
流量調整板34を開口比可変の流量調整板35に変更し
た例である。即ち、多孔タイプの流量調整板35(図1
1参照)やスリットタイプの流量調整板35(図12参
照)を固定流量調整板35aと可動流量調整板35bと
に分割・重合すると共に、可動流量調整板35bをガイ
ド36で回転自在に支持し、外部からシャフト37及び
ギヤ38を介して可動流量調整板35bを回転駆動する
ようにした。その他の構成は、図8及び図9と同様であ
る。
【0042】[作用・効果]この実施例においても、開
口比可変の流量調整板35により内筒25と外筒26と
を流れる排気ガスの流量比が適正且つ任意に調整されて
内筒25における安定燃焼効果が得られ、第1実施例と
同様の作用・効果が得られる。
口比可変の流量調整板35により内筒25と外筒26と
を流れる排気ガスの流量比が適正且つ任意に調整されて
内筒25における安定燃焼効果が得られ、第1実施例と
同様の作用・効果が得られる。
【0043】[第6実施例] [構成]図13は本発明の第6実施例を示す予燃焼器の
構造説明図である。
構造説明図である。
【0044】これは、予燃焼器11に第1実施例〜第4
実施例における金網30、保炎板31、旋回防止板33
及び流量調整板34を全て組み付けた例である。その他
の構成は、図1乃至図9と同様である。
実施例における金網30、保炎板31、旋回防止板33
及び流量調整板34を全て組み付けた例である。その他
の構成は、図1乃至図9と同様である。
【0045】[作用・効果]この実施例においても、金
網30、保炎板31、旋回防止板33及び流量調整板3
4による相乗効果により、内筒25におけるより大きな
安定燃焼効果が得られ、第1実施例〜第4実施例と同様
の作用・効果が得られる。
網30、保炎板31、旋回防止板33及び流量調整板3
4による相乗効果により、内筒25におけるより大きな
安定燃焼効果が得られ、第1実施例〜第4実施例と同様
の作用・効果が得られる。
【0046】[試験例]図14乃至図16に黒煙除去装
置の試験例を示す。
置の試験例を示す。
【0047】図14は、予燃焼器11に第1実施例〜第
4実施例における金網30、保炎板31、旋回防止板3
3及び流量調整板34を設けない場合の着火限界データ
である。これによれば、排気ガス温度が140〜160
℃の場合には、所定の排気ガス流量に対する酸素濃度は
約17%弱が限界で、それ以下では着火しないことが判
る。
4実施例における金網30、保炎板31、旋回防止板3
3及び流量調整板34を設けない場合の着火限界データ
である。これによれば、排気ガス温度が140〜160
℃の場合には、所定の排気ガス流量に対する酸素濃度は
約17%弱が限界で、それ以下では着火しないことが判
る。
【0048】図15は、予燃焼器11に第1実施例、第
3実施例及び第4実施例における金網30、旋回防止板
33及び流量調整板34を設けた場合の着火限界データ
である。これによれば、排気ガス温度が140〜160
℃の場合(図15の(a))には、所定の排気ガス流量
に対する酸素濃度は約16%弱が限界で、それ以下では
着火しないことが判る。また、排気ガス温度が190〜
210℃の場合(図15の(b))には、所定の排気ガ
ス流量に対する酸素濃度は約14%強が限界で、それ以
下では着火しないことが判る。
3実施例及び第4実施例における金網30、旋回防止板
33及び流量調整板34を設けた場合の着火限界データ
である。これによれば、排気ガス温度が140〜160
℃の場合(図15の(a))には、所定の排気ガス流量
に対する酸素濃度は約16%弱が限界で、それ以下では
着火しないことが判る。また、排気ガス温度が190〜
210℃の場合(図15の(b))には、所定の排気ガ
ス流量に対する酸素濃度は約14%強が限界で、それ以
下では着火しないことが判る。
【0049】図16は、予燃焼器11に第1実施例〜第
4実施例における金網30、保炎板31、旋回防止板3
3及び流量調整板34を設けた場合の着火限界データで
ある。これによれば、排気ガス温度が240〜260℃
の場合(図16の(a))には、所定の排気ガス流量に
対する酸素濃度は約13%強が限界で、それ以下では着
火しないことが判る。また、排気ガス温度が255〜2
75℃の場合(図16の(b))には、所定の排気ガス
流量に対する酸素濃度は約12%強が限界で、それ以下
では着火しないことが判る。
4実施例における金網30、保炎板31、旋回防止板3
3及び流量調整板34を設けた場合の着火限界データで
ある。これによれば、排気ガス温度が240〜260℃
の場合(図16の(a))には、所定の排気ガス流量に
対する酸素濃度は約13%強が限界で、それ以下では着
火しないことが判る。また、排気ガス温度が255〜2
75℃の場合(図16の(b))には、所定の排気ガス
流量に対する酸素濃度は約12%強が限界で、それ以下
では着火しないことが判る。
【0050】尚、本発明は上記各実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能であ
ることはいうまでもない。また、本発明は自動車に限ら
ず、ディーゼルエンジンを搭載した鉄道車両や船舶等に
も適用できる。
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能であ
ることはいうまでもない。また、本発明は自動車に限ら
ず、ディーゼルエンジンを搭載した鉄道車両や船舶等に
も適用できる。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ディーゼルエ
ンジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィ
ルタと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得
る触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス
中に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1
ノズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加
熱・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次
配設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記
排気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された
排気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より
旋回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前
記内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記内筒の周壁内面に沿って保炎用の金網を配設し
たことを特徴とするので、予燃焼器における排気ガスの
均一化と流量適正化が図れると共に金網による保炎効果
が得られ、前記イグナイタによる着火性が向上すると共
に安定した燃焼状態が得られ、排気ガスの温度が燃料等
の触媒燃焼器による着火温度にまで到達しない場合であ
っても、当該排気ガスを予燃焼器で昇温させて触媒燃焼
器で確実に燃焼させることができる。依って、路線バス
やごみ収集車などのように走行や停車を頻繁に繰り返す
ディーゼル車に適用しても、停車時等のアイドリング状
態のような低負荷域にもフィルタの再生作業を行うこと
ができる。
ンジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィ
ルタと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得
る触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス
中に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1
ノズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加
熱・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次
配設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記
排気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された
排気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より
旋回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前
記内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記内筒の周壁内面に沿って保炎用の金網を配設し
たことを特徴とするので、予燃焼器における排気ガスの
均一化と流量適正化が図れると共に金網による保炎効果
が得られ、前記イグナイタによる着火性が向上すると共
に安定した燃焼状態が得られ、排気ガスの温度が燃料等
の触媒燃焼器による着火温度にまで到達しない場合であ
っても、当該排気ガスを予燃焼器で昇温させて触媒燃焼
器で確実に燃焼させることができる。依って、路線バス
やごみ収集車などのように走行や停車を頻繁に繰り返す
ディーゼル車に適用しても、停車時等のアイドリング状
態のような低負荷域にもフィルタの再生作業を行うこと
ができる。
【0052】請求項2の発明によれば、ディーゼルエン
ジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィル
タと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得る
触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中
に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1ノ
ズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加熱
・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次配
設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記排
気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された排
気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より旋
回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前記
内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記内筒内に前記第2ノズルから噴出される燃料・
空気の噴霧外縁を囲繞するようにして保炎板を配設した
ことを特徴とするので、予燃焼器における排気ガスの均
一化と流量適正化が図れると共に保炎板による保炎効果
が得られ、前記イグナイタによる着火性が向上すると共
に安定した燃焼状態が得られ、請求項1の発明と同様の
効果が得られる。
ジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィル
タと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得る
触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中
に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1ノ
ズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加熱
・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次配
設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記排
気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された排
気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より旋
回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前記
内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記内筒内に前記第2ノズルから噴出される燃料・
空気の噴霧外縁を囲繞するようにして保炎板を配設した
ことを特徴とするので、予燃焼器における排気ガスの均
一化と流量適正化が図れると共に保炎板による保炎効果
が得られ、前記イグナイタによる着火性が向上すると共
に安定した燃焼状態が得られ、請求項1の発明と同様の
効果が得られる。
【0053】請求項3の発明によれば、ディーゼルエン
ジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィル
タと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得る
触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中
に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1ノ
ズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加熱
・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次配
設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記排
気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された排
気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より旋
回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前記
内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記外筒の出口側に排気ガスの旋回防止板を周方向
に複数枚配設したことを特徴とするので、予燃焼器にお
ける排気ガスの均一化と流量適正化が図れると共に旋回
防止板による内筒内の負圧化が抑えられ、前記イグナイ
タによる着火性が向上すると共に安定した燃焼状態が得
られ、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
ジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィル
タと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得る
触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中
に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1ノ
ズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加熱
・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次配
設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記排
気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された排
気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より旋
回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前記
内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記外筒の出口側に排気ガスの旋回防止板を周方向
に複数枚配設したことを特徴とするので、予燃焼器にお
ける排気ガスの均一化と流量適正化が図れると共に旋回
防止板による内筒内の負圧化が抑えられ、前記イグナイ
タによる着火性が向上すると共に安定した燃焼状態が得
られ、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
【0054】請求項4の発明によれば、ディーゼルエン
ジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィル
タと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得る
触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中
に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1ノ
ズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加熱
・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次配
設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記排
気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された排
気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より旋
回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前記
内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記外筒の出口部に排気ガスの流量調整板を配設し
たことを特徴とするので、予燃焼器における排気ガスの
均一化と流量適正化が図れると共に流量調整板によるさ
らなる流量適正化が図れ、前記イグナイタによる着火性
が向上すると共に安定した燃焼状態が得られ、請求項1
の発明と同様の効果が得られる。
ジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィル
タと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得る
触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中
に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1ノ
ズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加熱
・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次配
設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記排
気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された排
気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より旋
回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前記
内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記外筒の出口部に排気ガスの流量調整板を配設し
たことを特徴とするので、予燃焼器における排気ガスの
均一化と流量適正化が図れると共に流量調整板によるさ
らなる流量適正化が図れ、前記イグナイタによる着火性
が向上すると共に安定した燃焼状態が得られ、請求項1
の発明と同様の効果が得られる。
【0055】請求項5の発明によれば、ディーゼルエン
ジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィル
タと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得る
触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中
に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1ノ
ズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加熱
・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次配
設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記排
気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された排
気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より旋
回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前記
内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記内筒の周壁内面に沿って配設された保炎用の金
網と、前記内筒内に前記第2ノズルから噴出される燃料
・空気の噴霧外縁を囲繞するようにして配設された保炎
板と、前記外筒の出口側に周方向に複数枚配設された排
気ガスの旋回防止板と、前記外筒の出口部に配設された
排気ガスの流量調整板とを備えたことを特徴とするの
で、予燃焼器における排気ガスの均一化と流量適正化が
図れる一方、金網と保炎板による保炎効果が得られると
共に旋回防止板による内筒内の負圧化が抑えられ、さら
には流量調整板によるさらなる流量適正化が図れ、前記
イグナイタによる着火性が向上すると共により一層安定
した燃焼状態が得られる。
ジンの排気通路に、排気ガス中の黒煙を捕捉するフィル
タと、該フィルタへ送給する前の排気ガスを燃焼し得る
触媒燃焼器と、該触媒燃焼器へ送給する前の排気ガス中
に少なくとも燃料を供給し得る第1ノズルと、該第1ノ
ズルから燃料を供給する前に排気ガスを所定温度に加熱
・昇温し得る予燃焼器とを、下流側から上流側へ順次配
設した黒煙除去装置において、前記予燃焼器は、前記排
気ガスが旋回導入される外筒と該外筒内に導入された排
気ガスの一部が周壁部に形成した複数のノズル孔より旋
回導入される内筒との二重筒で形成されると共に、前記
内筒内に燃料と空気の混合気を供給し得る第2ノズル
と、前記混合気に着火するためのイグナイタとを備え、
且つ前記内筒の周壁内面に沿って配設された保炎用の金
網と、前記内筒内に前記第2ノズルから噴出される燃料
・空気の噴霧外縁を囲繞するようにして配設された保炎
板と、前記外筒の出口側に周方向に複数枚配設された排
気ガスの旋回防止板と、前記外筒の出口部に配設された
排気ガスの流量調整板とを備えたことを特徴とするの
で、予燃焼器における排気ガスの均一化と流量適正化が
図れる一方、金網と保炎板による保炎効果が得られると
共に旋回防止板による内筒内の負圧化が抑えられ、さら
には流量調整板によるさらなる流量適正化が図れ、前記
イグナイタによる着火性が向上すると共により一層安定
した燃焼状態が得られる。
【図1】本発明の第1実施例を示す黒煙除去装置の概略
構成図である。
構成図である。
【図2】同じく予燃焼器の構造説明図である。
【図3】同じく金網の概要図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す予燃焼器の構造説明
図である。
図である。
【図5】同じく保炎板の概要図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す予燃焼器の構造説明
図である。
図である。
【図7】同じく旋回防止板の模式図であるである。
【図8】本発明の第4実施例を示す予燃焼器の構造説明
図である。
図である。
【図9】同じく流量調整板の説明図である。
【図10】本発明の第5実施例を示す予燃焼器の構造説
明図である。
明図である。
【図11】同じく多孔タイプの可変流量調整板の説明図
である。
である。
【図12】同じくスリットタイプの可変流量調整板の説
明図である。
明図である。
【図13】本発明の第6実施例を示す予燃焼器の構造説
明図である。
明図である。
【図14】黒煙除去装置の試験例を示す着火限界データ
である。
である。
【図15】黒煙除去装置の試験例を示す着火限界データ
である。
である。
【図16】黒煙除去装置の試験例を示す着火限界データ
である。
である。
【図17】従来の黒煙除去装置の実施の形態の概略構成
図である。
図である。
1 ディーゼルエンジン 3 吸気路 4 排気路 8 燃料タンク 10 バッテリ 11 予燃焼器 12 触媒燃焼器 13 フィルタ 14 触媒燃焼用燃料・空気噴霧ノズル 15 流量調整弁 16 コンプレッサ 17 流量調整弁 18 予燃焼用燃料・空気噴霧ノズル 19 グロープラグ 20 リレー 21 黒煙除去用コントロールユニット 22a,22b 熱電対 25 内筒 26 外筒 27 ノズル孔 28 セラミックス多孔体 30 金網 31 保炎板 33 旋回防止板 34 流量調整板 35 流量調整板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠山 貞則 神奈川県相模原市田名3000番地 三菱重 工業株式会社 相模原製作所内 (72)発明者 阿部 幸浩 神奈川県相模原市田名3000番地 三菱重 工業株式会社 相模原製作所内 (56)参考文献 実開 昭60−155714(JP,U) 実開 昭59−54707(JP,U) 実開 昭58−108222(JP,U) 実開 平2−76115(JP,U) 実公 平1−14726(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 3/02 301 - 341 F01N 3/24 F01N 3/36
Claims (5)
- 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気通路に、排気
ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ送給
する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触媒燃
焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を供給
し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給する
前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼器と
を、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置にお
いて、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入される
外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁部に
形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒との二
重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気の混
合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火する
ためのイグナイタとを備え、且つ前記内筒の周壁内面に
沿って保炎用の金網を配設したことを特徴とする黒煙除
去装置。 - 【請求項2】 ディーゼルエンジンの排気通路に、排気
ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ送給
する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触媒燃
焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を供給
し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給する
前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼器と
を、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置にお
いて、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入される
外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁部に
形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒との二
重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気の混
合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火する
ためのイグナイタとを備え、且つ前記内筒内に前記第2
ノズルから噴出される燃料・空気の噴霧外縁を囲繞する
ようにして保炎板を配設したことを特徴とする黒煙除去
装置。 - 【請求項3】 ディーゼルエンジンの排気通路に、排気
ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ送給
する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触媒燃
焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を供給
し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給する
前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼器と
を、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置にお
いて、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入される
外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁部に
形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒との二
重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気の混
合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火する
ためのイグナイタとを備え、且つ前記外筒の出口側に排
気ガスの旋回防止板を周方向に複数枚配設したことを特
徴とする黒煙除去装置。 - 【請求項4】 ディーゼルエンジンの排気通路に、排気
ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ送給
する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触媒燃
焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を供給
し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給する
前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼器と
を、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置にお
いて、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入される
外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁部に
形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒との二
重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気の混
合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火する
ためのイグナイタとを備え、且つ前記外筒の出口部に排
気ガスの流量調整板を配設したことを特徴とする黒煙除
去装置。 - 【請求項5】 ディーゼルエンジンの排気通路に、排気
ガス中の黒煙を捕捉するフィルタと、該フィルタへ送給
する前の排気ガスを燃焼し得る触媒燃焼器と、該触媒燃
焼器へ送給する前の排気ガス中に少なくとも燃料を供給
し得る第1ノズルと、該第1ノズルから燃料を供給する
前に排気ガスを所定温度に加熱・昇温し得る予燃焼器と
を、下流側から上流側へ順次配設した黒煙除去装置にお
いて、前記予燃焼器は、前記排気ガスが旋回導入される
外筒と該外筒内に導入された排気ガスの一部が周壁部に
形成した複数のノズル孔より旋回導入される内筒との二
重筒で形成されると共に、前記内筒内に燃料と空気の混
合気を供給し得る第2ノズルと、前記混合気に着火する
ためのイグナイタとを備え、且つ前記内筒の周壁内面に
沿って配設された保炎用の金網と、前記内筒内に前記第
2ノズルから噴出される燃料・空気の噴霧外縁を囲繞す
るようにして配設された保炎板と、前記外筒の出口側に
周方向に複数枚配設された排気ガスの旋回防止板と、前
記外筒の出口部に配設された排気ガスの流量調整板とを
備えたことを特徴とする黒煙除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10137951A JP2995035B2 (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 黒煙除去装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10137951A JP2995035B2 (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 黒煙除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11324646A JPH11324646A (ja) | 1999-11-26 |
JP2995035B2 true JP2995035B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=15210534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10137951A Expired - Fee Related JP2995035B2 (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 黒煙除去装置 |
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EP3628836A1 (en) * | 2018-09-28 | 2020-04-01 | Winterthur Gas & Diesel Ltd. | Exhaust housing for an internal combustion engine and method of guiding exhaust gas of the internal combustion engine |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP10137951A patent/JP2995035B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11324646A (ja) | 1999-11-26 |
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