JP4162238B2 - 排気浄化部材の再生方法及び排気浄化部材の再生装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、かかる排気浄化部材による排気ガス処理を行なうと、DPFにおいては、時間の経過とともにPM等によって目詰まりを起こすという問題がある。また、LNTにおいては、触媒の温度が活性化温度以下である場合には、NOxを十分に還元できないという問題がある。
しかしながら、電気ヒータによる加熱再生は、所定の供給電力を確保しなければならないという問題があり、また、熱の散逸が比較的大きく、熱伝導率の大きなフィルタ等には適していないという問題がある。それに対して、燃焼バーナによる加熱再生では、エネルギー変換効率が比較的高く、所定熱量を与えることができるとともに、比較的短時間でフィルタ等の再生ができるという利点がある。より具体的には、図6に示すように、ディーゼルエンジン(図示せず)の排気管224にバイパス220を設け、そこにアスピレータバーナ200を取り付けたDPFの加熱再生装置250を用いた加熱再生方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、別のDPFの再生方法として、触媒バーナを用いた加熱再生方法が開示されている。より具体的には、図7(a)及び(b)に示すように、ディーゼルエンジン(図示せず)と、粒子フィルタ306との間に、触媒式バーナ302を直列的に取り付けるとともに、ディーゼルエンジンと、触媒式バーナ302との間に、燃料調量装置304やヒータ308、あるいは酸化窒素−酸化ユニット305をさらに配置した加熱再生装置300、300´を用いた加熱再生方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、還元剤の噴射による再生方法として、図8に示すように、内燃機関(図示せず)の排気管406の下流に、NOx吸蔵触媒410が配置されているとともに、このNOx吸蔵触媒410の前面の略全体に向けて、燃料等の還元剤404を噴霧供給するための還元剤供給ノズル402を設け、かつ、当該還元剤供給ノズル402を冷却するための冷却管401を備えるとともに、還元剤供給ノズル402が、車両の走行に伴って生じる走行風が当たる位置に設けてある排気浄化装置400が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
さらに、特許文献4に開示された還元剤供給ノズルを用いたNOx吸蔵触媒の再生方法では、冷却された還元剤によりNOx吸蔵触媒の再生を試みたものであり、LNTを迅速に活性化温度以上に、例えば、300℃以上に加熱することは困難であって、LNTを効率的に再生することは困難であった。また、NOx自体の還元剤としての一酸化炭素(CO)や未燃燃料ガス(HC)をNOx吸蔵触媒に供給することについては、何ら考慮されていなかった。
すなわち、本発明の目的は、排気浄化部材の上流側であって、排気通路に連通する噴射出口を介して接続されたバーナにおいて、ディーゼルエンジン等の運転状態に対応させて、バーナでの空燃比(ラムダ値)が所定範囲内の値となるように、燃焼ガスを噴射させることにより、ディーゼルエンジン等がどのような運転状態にあっても、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)やNOx吸蔵触媒(LNT)等の再生を効率的に行なうことができる排気浄化部材の再生方法及び再生装置をそれぞれ提供することである。
すなわち、排気浄化部材の上流側で、内燃機関とは独立的に、バーナを用いて不完全燃焼させて得られた、一酸化炭素(CO)や未燃燃料ガス(HC)を所定量含む高温の燃焼ガスを噴射させることにより、ディーゼルエンジン等がどのような運転状態にあっても、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の再生を効率的に行なうことができる排気浄化部材の再生方法を提供することができる。
なお、排気浄化部材として、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等のいずれを再生する場合においても、バーナから吹き付ける燃焼ガスの温度だけでなく、燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)や未燃燃料ガス(HC)の含有量も再生効率に対して影響することが判明している。
なお、バーナでの空燃比とは、バーナから噴射される燃焼ガスの空燃比の測定値、又は、バーナから噴射させる燃焼ガスの空燃比の設定値を意味し、以下、設定空燃比と称する場合がある。
すなわち、排気浄化部材の上流側で、内燃機関とは独立的に不完全燃焼させて得られた、一酸化炭素(CO)や未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させるためのバーナを備えることにより、ディーゼルエンジン等がどのような運転状態にあっても、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の再生を効率的に行なうことができる排気浄化部材の再生装置を提供することができる。
よって、定期的に実施する場合はもちろんのこと、任意時期に実施した場合であっても、PM等が吸着したフィルタや、温度が低下したNOx吸蔵触媒等の再生を効率的に行なうことができる。
なお、ディーゼルパティキュレートフィルタ等についても、高温の燃焼ガスとともに一酸化炭素(CO)を発熱剤として有効利用し、フィルタの上流側に配置された酸化触媒の温度を上昇させることができるため、フィルタに吸着したPM等を効率的に酸化(燃焼)させることができる。
なお、所定量の未燃燃料ガス(HC)は、NOxの還元剤として利用することもでき、NOx吸蔵触媒等の再生についても効率的に行なうことができる。
また、本発明の排気浄化部材の再生装置によれば、バーナが、所定のインジェクタと、第1の空気導入管と、燃料蒸発装置と、オリフィスと、第2の空気導入管と、燃料点火装置と、噴射出口と、を含むことにより、バーナの構造を簡略化、小型化することができるとともに、バーナでの空燃比を容易に制御して、排気浄化部材を効率的に再生することができる。
第1の実施の形態は、図2や図3等に示すように、内燃機関51の排気通路20中に備えられ、矢印Dで示される排気ガスを浄化するための排気浄化部材36、44の再生方法において、内燃機関51の運転状態を検出する運転状態検出手段53と、排気浄化部材36、44の上流側で、排気通路20に連通する噴射出口16を介して接続されたバーナ12と、を備え、当該バーナから、運転状態検出手段によって検出される内燃機関の運転状態に応じて、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させることを特徴とする排気浄化部材36、44の再生方法である。
以下、内燃機関における排気浄化部材の再生方法を、図1〜図3に基づいて具体的に説明する。なお、後述するように、図1は、バーナでの空燃比としてのラムダ値と、燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)と、燃焼ガス中の未燃燃料ガス(以下、単に「燃料ガス」と称する場合がある。)の総量(THC)と、燃焼ガスの温度と、の関係をそれぞれ示す図であり、図2及び図3は、それぞれ排気浄化部材の再生方法の具体的態様を説明するために供する図である。
また、第1実施形態の排気浄化部材の再生方法を使用することができる再生装置については、第2実施形態で詳細に説明するために、ここでの説明を省略する。
すなわち、内燃機関を通常運転させている場合には、排気温度が比較的高温になり、NOx吸蔵触媒やディーゼルパティキュレートフィルタにおいて、NOxの還元反応や、PMの燃焼等が効率的に行われる。一方、エンジンの始動時やアイドリング状態等には、排気温度が低温になり、NOx吸蔵触媒やディーゼルパティキュレートフィルタの温度を上昇させることができないために、それらの排気浄化部材に吸着したNOxの還元反応や、PM等の燃焼を行うことが困難となる。
したがって、排気浄化部材の上流側で、排気通路に連通する噴射出口を介して接続されたバーナから、内燃機関の運転状態に対応させて空燃比が制御した、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させることにより、排気浄化部材を効率的に再生させることができる。
以下、NOx吸蔵触媒の再生及びディーゼルパティキュレートフィルタの再生と、バーナの燃焼ガス、及びバーナでの空燃比と、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素及び燃料ガスと、の関係について詳細に説明する。
ここで、図1は、排気浄化部材の上流側で、排気通路に連通する噴射出口を介して接続されたバーナでの空燃比としてのラムダ値(−)と、燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)(vol%)と、燃焼ガス中の燃料ガスの総量(THC)(vol%)と、燃焼ガスの温度と、の関係をそれぞれ示す図である。また、図1中、ラインAが、ラムダ値と、燃焼ガス中の一酸化炭素との特性関係を示し、ラインBが、ラムダ値と、燃焼ガス中の燃料ガスとの特性関係を示し、ラインCが、ラムダ値と、燃焼ガスの温度と、の関係をそれぞれ示している。
なお、一酸化炭素(CO)及び燃料ガス(HC)が排気浄化部材の再生に与える影響度合いとしては、一般的に、一酸化炭素が燃料ガスより優れていると言われている。
したがって、バーナでの空燃比(ラムダ値)を0.1〜1.0未満の範囲内の値することが好ましく、0.15〜0.8の範囲内の値とすることがより好ましく、0.2〜0.6の範囲内の値とすることがさらに好ましい。このような空燃比となるように不完全燃焼させることにより、所定量の一酸化炭素、あるいは燃料ガスをディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等に対して、250〜1,200℃の高温の燃焼ガスとともに吹き付けることができ、これらのフィルタやNOx吸蔵触媒等の再生を極めて効率的に行なうことができるためである。
なお、かかるバーナでの空燃比は、ラムダセンサを用いて実測することもできるし、あるいは、使用する燃料量及び空気量から計算で算出することもできる。
まず、NOx吸蔵触媒を再生する場合には、高温の燃焼ガスによって触媒の温度を活性化温度以上まで上昇させる一方、燃料ガスをNOxの還元剤として用いることができるために、NOx吸蔵触媒の再生を極めて効率的に行なうことができる。このとき、燃焼ガス中の燃料ガスの含有量が0.1vol%未満の値になると、NOxの還元剤が不足して、NOx吸蔵触媒等の再生効率が低下する場合がある。一方、燃焼ガス中の燃料ガスの含有量が5vol%を超えると、相関的に燃焼ガスの温度も低下して、触媒の温度を十分に上昇させることができず、同様にNOx吸蔵触媒等の再生効率が低下する場合がある。
また、燃料ガスと同様に、燃料ガスの、余熱等による不完全燃焼によって酸化された一酸化炭素もNOxの還元剤として用いることができる。この場合においても、燃焼ガス中の一酸化炭素の含有量が0.001vol%未満の値になると、NOxの還元剤が不足して、NOx吸蔵触媒等の再生効率が低下する場合がある。一方、燃焼ガス中の一酸化炭素の含有量が10vol%を超えると、相関的に燃焼ガスの温度も低下するため、触媒の温度を十分に上昇させることができず、NOx吸蔵触媒等の再生効率が低下する場合がある。
なお、上述のとおり、還元効率を考慮した場合には、燃料ガス(HC)よりも一酸化炭素(CO)を用いることがより効率的であることが判明している。
このとき、発熱剤としては、燃料ガスあるいは一酸化炭素のいずれであっても好適に利用することができる。ただし、燃焼ガス中の一酸化炭素の含有量が0.001vol%未満の値になったり、燃料ガスの含有量が0.1vol%未満の値となったりすると、発熱剤が不十分となって、酸化触媒を効率的に加熱できない場合がある。一方、燃焼ガス中の一酸化炭素の含有量が10vol%を超えたり、燃料ガスの含有量が5vol%を超えたりすると、相関的に燃焼ガスの温度も低下して、酸化触媒の温度を十分に上昇させることができず、同様に酸化触媒を効率的に加熱できない場合がある。
そして、本発明によれば、図2や図3に示すように、内燃機関51の運転状態に対応させて、排気浄化部材36、44の上流側で、排気通路20に連通する噴射出口16を介して接続されたバーナ12から、空燃比を所定範囲内の値に調整して燃焼ガスを噴射させることが極めて容易である。すなわち、バーナ自体の燃焼システムは、内燃機関と独立して存在しているために、内燃機関の運転状態とは独立して、バーナにおいて、燃料及び空気を所望濃度で混合して燃焼させることができる。逆に言えば、バーナの燃焼状態もまた、内燃機関の運転状態等に影響を与えるおそれも無い。
また、逆に、バーナの不完全燃焼状態もまた、内燃機関の運転状態等に影響を与える可能性が少ないことから、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)やNOx吸蔵触媒(LNT)等の再生の際に、内燃機関の運転状態等を所定状態に定める必要が無い。
よって、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の排気浄化部材の再生に関して、当該ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の性能が低下してきた場合に、内燃機関の運転状態にかかわらず、定期的に再生することはもちろんのこと、任意時期であっても排気浄化部材を再生することができる。
なお、再生対象としての排気浄化部材、すなわち、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)やNOx吸蔵触媒(LNT)の内容については、第2の実施の形態において具体的に説明する。
第2の実施の形態は、図2や図3等に示すように、内燃機関51の排気通路20中に備えられ、矢印Dで示される排気ガスを浄化するための排気浄化部材36、44の再生装置10、50において、排気浄化部材36、44の上流側で、排気通路20に連通する噴射出口16を介して接続され、内燃機関51の運転状態に応じて、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させるためのバーナ12を備えることを特徴とする排気浄化部材36、44の再生装置10、50である。
以下、第2の実施の形態による内燃機関におけるフィルタ再生装置を、図2〜図4に基づいて説明する。なお、図2及び図3は、上述したように、それぞれ排気浄化部材の再生装置を用いた再生方法の具体的態様を説明するために供する図であり、図4は、バーナの具体的態様を説明するために供する図である。
図2及び図3において、それぞれ矢印Dで示される排気ガスを排出する内燃機関51としては、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンが典型的であるが、排気浄化部材の取り付けが必須であるばかりか、その再生が必須のディーゼルエンジンを対象とすることが適している。
また、図2及び図3において示される運転状態検出手段53は、内燃機関の運転状態、すなわち、内燃機関の回転数や、排気温度等を検出する手段であって、当該検出結果に基づいて、後述するバーナでの空燃比が制御される。
また、図2及び図3において示される排気通路20は、内燃機関の排気口22に接続されており、他端が排気浄化部材36、44に接続された、断面形状が円形、楕円、あるいは角柱の排気通路20であれば特にその形態は特に制限されるものではない。
ただし、内燃機関とは独立的に、所定量の一酸化炭素、燃料ガス、及び所定熱量を排気浄化部材に対して供給すべく、所定バーナを取り付けやすくするために、図2や図3に例示するように、排気通路20の途中に屈曲部28を設けて、その屈曲部29に噴射出口16を介して、所定のバーナ12を接続できるように構成してあることが好ましい。
再生の対象となる排気浄化部材としては、図2や図3に例示するように、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)36やNOx吸蔵触媒(LNT)44が典型的である。
かかるディーゼルパティキュレートフィルタとしては公知材料から構成することができるが、例えば、セラミック材料から構成されたハニカム構造のフィルタであって、排気ガス中のPMその他の微粒子を補集してこれを浄化するものである。
ここで、かかるパティキュレートフィルタ36の上流側に酸化触媒32を設けてあることが好ましい。この理由は、ディーゼルパティキュレートフィルタ36に排気ガスを導入する前に、排気ガス中に含まれるHCやNOx等を酸化させることができるためである。また、ディーゼルパティキュレートフィルタ36が目詰まり状態となってきたときに、本発明のフィルタ再生装置により、酸化触媒32を昇温活性化させるとともに、フィルタ36に吸着したPM等を加熱酸化させて、再生することができる。
そして、NOx吸蔵触媒の温度が低下した状態となったときに、本発明の再生装置により、高温の燃焼ガスを吹き付けて触媒の温度を活性化温度以上まで上昇させるとともに、燃焼ガスに含まれる、還元剤としての一酸化炭素及び燃料ガスを利用して、NOx化合物を還元させて放出し、NOx吸蔵触媒を再生するものである。
また、図2や図3に例示するように、バーナ12は、内燃機関の排気通路20中に備えられており、排気浄化部材36、44の上流側で、排気通路20に連通する噴射出口16を介して接続され、運転状態検出手段53によって検出された内燃機関51の運転状態に応じた空燃比で燃焼ガスを噴射させるバーナ12であることを特徴とする。
この理由は、このように所定位置に備えたバーナ12において、ディーゼルエンジン等の運転状態に対応させて空燃比を制御し、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させることにより、排気浄化部材36、44を所定温度に加熱したり、還元したりすることができるためである。
したがって、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の再生を効率的に行なうことができる。
この理由は、このようにラムダセンサ24を備えることにより、バーナ12から噴射され、酸化触媒13を通過した燃焼ガスが混合された排気ガスにおける空燃比に基づいて、バーナでの設定空燃比を調整することができるためである。
この理由は、このように構成することにより、燃料を効率的に不完全燃焼させて、所定量の燃料ガス(HC)を含んだ燃焼ガスを噴射させることができるためである。また、このようなオリフィス80及び第2の空気導入管87を備えた構成とすることにより、例えば、予備混合タイプの構成のバーナと比較して、バーナ12の小型化を図ることができるためである。すなわち、拡散タイプのオリフィス80によって、燃料を拡散して噴射させることにより、その中心部の燃料は、第2の空気導入管87から取り入れた空気に触れないために燃焼することなく、燃料ガスとして噴射出口88から噴射されることになる。
したがって、比較的簡易な構成で、かつ、小型化されたバーナによって、噴射される燃焼ガスの空燃比を容易に制御できるとともに、排気浄化部材を効率的に再生することができる。
さらに、内燃機関の運転状態に対応させて、排気浄化部材に対し、バーナ12により、所定量の一酸化炭素、燃料ガス、及び所定熱量の燃焼ガスを排気浄化部材に供給することもできる。すなわち、内燃機関からの排気ガスの温度が比較的高い場合や低い場合、あるいはかかる排気ガスに含まれる一酸化炭素や燃料ガスの含有量が多い場合には、それらを考慮して、バーナ12により、所定量の一酸化炭素、燃料ガス、及び所定熱量を調整した上で、燃焼ガスを排気浄化部材に供給することができ、より効率的な再生装置を提供することができる。
すなわち、本発明の排気浄化部材の再生方法及び再生装置によれば、内燃機関とは独立的に、排気通路の途中から合流させて、所定量の一酸化炭素(CO)、燃料ガス(HC)、及び所定熱量(所定温度)の燃焼ガスを排気浄化部材に吹き付けることができ、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)やNOx吸蔵触媒(LNT)等の排気浄化部材の効率的な再生方法及び再生装置を提供することができる。
なお、本発明の排気浄化部材の再生方法及び再生装置は、それぞれ切替え再生方式とすることもできるが、ディーゼルエンジン等による運転時と、同時に再生を行なう連続再生方式とすることもできる。
12:バーナ
16:噴射出口
18:温度センサ
20:排気通路
22:内燃機関の排気口
24:ラムダセンサ
26:温度センサ
28:屈曲部
30、38:触媒ケース
32:酸化触媒
36:ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)
40:再生装置の排気口
50:NOx吸蔵触媒(LNT)の再生装置
51:内燃機関
53:運転状態検出手段
60:インジェクタ
70:第1の空気導入管
72:グロープラグ
80:オリフィス
81:燃料蒸発装置
84:燃料点火装置
87:第2の空気導入管
88:噴射出口
Claims (8)
- 内燃機関の排気通路中に備えられ、排気ガスを浄化するための排気浄化部材の再生方法において、
前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
前記排気浄化部材の上流側で、前記排気通路に連通する噴射出口を介して接続されたバーナと、を備え、
当該バーナから、前記運転状態検出手段によって検出される前記内燃機関の運転状態に応じて、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させることを特徴とする排気浄化部材の再生方法。 - 前記バーナでの空燃比を0.1〜1.0未満の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化部材の再生方法。
- 前記燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)の含有量を0.001〜10vol%の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気浄化部材の再生方法。
- 前記燃焼ガス中の未燃燃料ガス(HC)の含有量を0.05〜5vol%の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の排気浄化部材の再生方法。
- 前記燃焼ガスの温度を250〜1,200℃の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の排気浄化部材の再生方法。
- 前記排気浄化部材中に、NOx吸蔵触媒、あるいは酸化触媒及びパティキュレートフィルタを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の排気浄化部材の再生方法。
- 内燃機関の排気通路中に備えられ、排気ガスを浄化するための排気浄化部材の再生装置において、
前記排気浄化部材の上流側で、前記排気通路に連通する噴射出口を介して接続され、前記内燃機関の運転状態に応じて、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させるためのバーナを備え、
前記バーナが、燃料を供給するためのインジェクタと、前記燃料に空気を混合するための第1の空気導入管と、供給された前記燃料を加熱して蒸発させるための燃料蒸発装置と、気化した前記燃料を拡散噴射させるためのオリフィスと、前記燃料の燃焼を補助するための空気を取り入れる第2の空気導入管と、噴射された前記燃料に着火して燃焼ガスとするための燃料点火装置と、当該燃焼ガスを噴射させるための噴射出口と、を含むことを特徴とする排気浄化部材の再生装置。 - 前記噴射出口と、前記排気浄化部材との間に、前記排気ガスにおける空燃比を測定するラムダセンサを備えることを特徴とする請求項7に記載の排気浄化部材の再生装置。
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