JP4162238B2 - 排気浄化部材の再生方法及び排気浄化部材の再生装置 - Google Patents

排気浄化部材の再生方法及び排気浄化部材の再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関における排気浄化部材の再生方法及び排気浄化部材の再生装置に関し、特に、ディーゼルエンジンにおける排気浄化部材の効率的な再生方法及び排気浄化部材の再生装置に関する。
従来のディーゼルエンジン等の内燃機関には、その排気ガス中におけるディーゼル微粒子(PM)や他の化学物質を除去するために、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)やNOx吸蔵触媒(LNT)に代表される排気浄化部材が設けられている。
しかしながら、かかる排気浄化部材による排気ガス処理を行なうと、DPFにおいては、時間の経過とともにPM等によって目詰まりを起こすという問題がある。また、LNTにおいては、触媒の温度が活性化温度以下である場合には、NOxを十分に還元できないという問題がある。
このような問題に対し、DPFについては、補集されたPM等を、所定時間ごとにフィルタから取り除き、フィルタを再生する必要がある。このようなDPFの再生方式としては、電気ヒータによる加熱再生、及び燃焼バーナによる加熱再生等が典型的である。
しかしながら、電気ヒータによる加熱再生は、所定の供給電力を確保しなければならないという問題があり、また、熱の散逸が比較的大きく、熱伝導率の大きなフィルタ等には適していないという問題がある。それに対して、燃焼バーナによる加熱再生では、エネルギー変換効率が比較的高く、所定熱量を与えることができるとともに、比較的短時間でフィルタ等の再生ができるという利点がある。より具体的には、図6に示すように、ディーゼルエンジン(図示せず)の排気管224にバイパス220を設け、そこにアスピレータバーナ200を取り付けたDPFの加熱再生装置250を用いた加熱再生方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、別のDPFの再生方法として、触媒バーナを用いた加熱再生方法が開示されている。より具体的には、図7(a)及び(b)に示すように、ディーゼルエンジン(図示せず)と、粒子フィルタ306との間に、触媒式バーナ302を直列的に取り付けるとともに、ディーゼルエンジンと、触媒式バーナ302との間に、燃料調量装置304やヒータ308、あるいは酸化窒素−酸化ユニット305をさらに配置した加熱再生装置300、300´を用いた加熱再生方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
一方、LNTについては、触媒の温度を活性化温度まで上昇させる必要がある。このようなLNTの再生方式としては、燃焼バーナによる加熱再生、及び還元剤の噴射による再生等が提案されている。より具体的には、燃焼バーナによる加熱再生方法として、図5に示すように、空燃比の制御が容易で、かつ、HCの排出量を低減すべく、外部から燃焼空気を供給して、二つのセラミックヒータ104、116を利用して、燃料を完全燃焼させる構造のバーナ100を用いた加熱再生方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、還元剤の噴射による再生方法として、図8に示すように、内燃機関(図示せず)の排気管406の下流に、NOx吸蔵触媒410が配置されているとともに、このNOx吸蔵触媒410の前面の略全体に向けて、燃料等の還元剤404を噴霧供給するための還元剤供給ノズル402を設け、かつ、当該還元剤供給ノズル402を冷却するための冷却管401を備えるとともに、還元剤供給ノズル402が、車両の走行に伴って生じる走行風が当たる位置に設けてある排気浄化装置400が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2004−3400号公報 (特許請求の範囲、図1〜2) 特表2003−533626号公報 (特許請求の範囲、図1〜2) 実用新案登録第2545072号公報 (実用新案登録請求の範囲、図1〜2) 特開2003−83056号公報 (特許請求の範囲、図1)
しかしながら、特許文献1及び2にそれぞれ開示された燃焼バーナや触媒バーナを用いたDPFの再生方法によれば、PM等を酸化(燃焼)させるためにDPFを所定温度まで加熱するに際して、ディーゼルエンジン等から排出される排気ガスの流量や温度等の影響を直接的に受けるという問題が見られた。したがって、ディーゼルエンジン等の運転状態等を考慮して、排気ガスの流量を適正割合に分配しながら、バーナによる加熱条件を厳格に制御しなければならない一方、DPFの再生時期や再生条件等についても制限されるという問題が見られた。
また、特許文献3に開示されたLNTの再生方法によれば、バーナにより、燃料を効率的に完全燃焼させて、LNTを加熱することのみ考慮しており、バーナを不完全燃焼させて、NOxの還元剤として、燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)の含有量や、未燃燃料ガス(HCあるいは燃料未燃成分)の含有量を所定範囲内の値に調整し、LNTを効率的に再生することなど全く考慮していなかった。
さらに、特許文献4に開示された還元剤供給ノズルを用いたNOx吸蔵触媒の再生方法では、冷却された還元剤によりNOx吸蔵触媒の再生を試みたものであり、LNTを迅速に活性化温度以上に、例えば、300℃以上に加熱することは困難であって、LNTを効率的に再生することは困難であった。また、NOx自体の還元剤としての一酸化炭素(CO)や未燃燃料ガス(HC)をNOx吸蔵触媒に供給することについては、何ら考慮されていなかった。
そこで、本発明の発明者らは、以上の問題を鋭意検討した結果、排気通路の所定箇所に配置されたバーナにおいて、あえて燃料を不完全燃焼させ、燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)の含有量や、未燃燃料ガス(HC)の含有量を増加させた燃焼ガスを噴射させることにより、排気浄化部材を効率的に再生できることを見出し、本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の目的は、排気浄化部材の上流側であって、排気通路に連通する噴射出口を介して接続されたバーナにおいて、ディーゼルエンジン等の運転状態に対応させて、バーナでの空燃比(ラムダ値)が所定範囲内の値となるように、燃焼ガスを噴射させることにより、ディーゼルエンジン等がどのような運転状態にあっても、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)やNOx吸蔵触媒(LNT)等の再生を効率的に行なうことができる排気浄化部材の再生方法及び再生装置をそれぞれ提供することである。
本発明によれば、内燃機関の排気通路中に備えられ、排気ガスを浄化するための排気浄化部材の再生方法であって、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、排気浄化部材の上流側で、排気通路に連通する噴射出口を介して接続されたバーナと、を備え、当該バーナから、運転状態検出手段によって検出される内燃機関の運転状態に応じて、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させることを特徴とする排気浄化部材の再生方法が提供され、上述した問題を解決することができる。
すなわち、排気浄化部材の上流側で、内燃機関とは独立的に、バーナを用いて不完全燃焼させて得られた、一酸化炭素(CO)や未燃燃料ガス(HC)を所定量含む高温の燃焼ガスを噴射させることにより、ディーゼルエンジン等がどのような運転状態にあっても、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の再生を効率的に行なうことができる排気浄化部材の再生方法を提供することができる。
なお、排気浄化部材として、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等のいずれを再生する場合においても、バーナから吹き付ける燃焼ガスの温度だけでなく、燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)や未燃燃料ガス(HC)の含有量も再生効率に対して影響することが判明している。
また、本発明の排気浄化部材の再生方法を実施するにあたり、バーナでの空燃比を0.1〜1.0未満の範囲内の値とすることが好ましい。
なお、バーナでの空燃比とは、バーナから噴射される燃焼ガスの空燃比の測定値、又は、バーナから噴射させる燃焼ガスの空燃比の設定値を意味し、以下、設定空燃比と称する場合がある。
また、本発明の排気浄化部材の再生方法を実施するにあたり、バーナにおける燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)の含有量を0.001〜10vol%の範囲内の値とすることが好ましい。
また、本発明の排気浄化部材の再生方法を実施するにあたり、バーナにおける燃焼ガス中の未燃燃料ガス(HC)の含有量を0.05〜5vol%の範囲内の値とすることが好ましい。
また、本発明の排気浄化部材の再生方法を実施するにあたり、バーナにおける燃焼ガスの温度を250〜1,200℃の範囲内の値とすることが好ましい。
また、本発明の排気浄化部材の再生方法を実施するにあたり、排気浄化部材中に、NOx吸蔵触媒、あるいは酸化触媒及びパティキュレートフィルタを含むことが好ましい。
また、本発明の別の態様は、内燃機関の排気通路中に備えられ、排気ガスを浄化するための排気浄化部材の再生装置であって、排気浄化部材の上流側で、排気通路に連通する噴射出口を介して接続され、内燃機関の運転状態に応じて、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させるためのバーナを備え、バーナが、燃料を供給するためのインジェクタと、燃料に空気を混合するための第1の空気導入管と、供給された燃料を加熱して蒸発させるための燃料蒸発装置と、気化した燃料を拡散噴射させるためのオリフィスと、燃料の燃焼を補助するための空気を取り入れる第2の空気導入管と、噴射された燃料に着火して燃焼ガスとするための燃料点火装置と、当該燃焼ガスを噴射させるための噴射出口と、を含むことを特徴とする排気浄化部材の再生装置である。
すなわち、排気浄化部材の上流側で、内燃機関とは独立的に不完全燃焼させて得られた、一酸化炭素(CO)や未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させるためのバーナを備えることにより、ディーゼルエンジン等がどのような運転状態にあっても、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の再生を効率的に行なうことができる排気浄化部材の再生装置を提供することができる。
また、本発明の排気浄化部材の再生装置を構成するにあたり、噴射出口と、排気浄化部材との間に、排気ガスにおける空燃比を測定するラムダセンサを備えることが好ましい。
すなわち、本発明の排気浄化部材の再生方法によれば、所定位置に備えたバーナから、内燃機関の運転状態に対応させて、空燃比が所定範囲内の値となるように燃焼ガスを噴射させることにより、未燃燃料ガスを発熱剤や、還元剤として有効利用することができる。したがって、ディーゼルエンジン等がどのような運転状態にあっても、排気浄化部材を独立的に所定温度に上昇させるとともに、ディーゼルパティキュレートフィルタ等に吸着したPM等を効率的に酸化(燃焼)させたり、NOx吸蔵触媒等においてNOxを効率的に還元させたりすることができる。
よって、定期的に実施する場合はもちろんのこと、任意時期に実施した場合であっても、PM等が吸着したフィルタや、温度が低下したNOx吸蔵触媒等の再生を効率的に行なうことができる。
また、本発明の排気浄化部材の再生方法によれば、バーナでの空燃比を所定範囲内の値とすることにより、燃焼ガス中に含まれる一酸化炭素及び未燃燃料ガスの量を所定範囲に容易に制御することができる。したがって、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の再生をより効率的に行なうことができる。
また、本発明の排気浄化部材の再生方法によれば、バーナから吹き付ける燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)の含有量を所定範囲内の値とすることにより、特にNOx吸蔵触媒等の再生を効率的に行なうことができる。すなわち、高温の燃焼ガスによって触媒の温度を上昇させるとともに、一酸化炭素(CO)を還元剤として有効利用し、NOxを還元して、外部に排出することができる。
なお、ディーゼルパティキュレートフィルタ等についても、高温の燃焼ガスとともに一酸化炭素(CO)を発熱剤として有効利用し、フィルタの上流側に配置された酸化触媒の温度を上昇させることができるため、フィルタに吸着したPM等を効率的に酸化(燃焼)させることができる。
また、本発明の排気浄化部材の再生方法によれば、バーナから吹き付ける燃焼ガス中の未燃燃料ガス(HC)の含有量を所定範囲内の値とすることにより、特にディーゼルパティキュレートフィルタ等の再生を効率的に行なうことができる。すなわち、高温の燃焼ガスとともに未燃燃料ガス(HC)を発熱剤として有効利用し、フィルタの上流側に配置された酸化触媒の温度を上昇させることができるため、フィルタに吸着したPM等を効率的に酸化(燃焼)させることができる。
なお、所定量の未燃燃料ガス(HC)は、NOxの還元剤として利用することもでき、NOx吸蔵触媒等の再生についても効率的に行なうことができる。
また、本発明の排気浄化部材の再生方法によれば、バーナから吹き付ける燃焼ガスの温度を所定範囲内の値とすることにより、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の再生をより効率的に行なうことができる。
また、本発明の排気浄化部材の再生方法によれば、排気浄化部材中に、所定のNOx吸蔵触媒、あるいは酸化触媒及びパティキュレートフィルタと、を含むことにより、バーナから吹き付ける燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)、未燃燃料ガス(HC)、及び所定熱量によって、それぞれより効率的に再生することができる。
また、本発明の排気浄化部材の再生装置によれば、所定位置に備えたバーナから、内燃機関の運転状態に対応させて、空燃比が所定範囲内の値となるように燃焼ガスを噴射させて、吹き付けることにより、排気浄化部材を所定温度に加熱してPM等を効率的に酸化したり、NOxを効率的に還元したりすることができる。
また、本発明の排気浄化部材の再生装置によれば、バーナが、所定のインジェクタと、第1の空気導入管と、燃料蒸発装置と、オリフィスと、第2の空気導入管と、燃料点火装置と、噴射出口と、を含むことにより、バーナの構造を簡略化、小型化することができるとともに、バーナでの空燃比を容易に制御して、排気浄化部材を効率的に再生することができる。
また、本発明の排気浄化部材の再生装置によれば、所定位置に、排気ガスにおける空燃比を測定するためのラムダセンサ(酸素センサ)を備えることにより、排気浄化部材に送り込まれる排気ガスの空燃比を測定して、バーナでの設定空燃比を制御することができる。したがって、燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)の含有量や未燃燃料ガス(HC)の含有量を、独立的にそれぞれ精度良く調整することができ、さらには、排気ガス中の一酸化炭素(CO)の含有量や未燃燃料ガス(HC)の含有量を考慮しながら、それぞれについて精度良く調整することもできる。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態は、図2や図3等に示すように、内燃機関51の排気通路20中に備えられ、矢印Dで示される排気ガスを浄化するための排気浄化部材36、44の再生方法において、内燃機関51の運転状態を検出する運転状態検出手段53と、排気浄化部材36、44の上流側で、排気通路20に連通する噴射出口16を介して接続されたバーナ12と、を備え、当該バーナから、運転状態検出手段によって検出される内燃機関の運転状態に応じて、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させることを特徴とする排気浄化部材36、44の再生方法である。
以下、内燃機関における排気浄化部材の再生方法を、図1〜図3に基づいて具体的に説明する。なお、後述するように、図1は、バーナでの空燃比としてのラムダ値と、燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)と、燃焼ガス中の未燃燃料ガス(以下、単に「燃料ガス」と称する場合がある。)の総量(THC)と、燃焼ガスの温度と、の関係をそれぞれ示す図であり、図2及び図3は、それぞれ排気浄化部材の再生方法の具体的態様を説明するために供する図である。
また、第1実施形態の排気浄化部材の再生方法を使用することができる再生装置については、第2実施形態で詳細に説明するために、ここでの説明を省略する。
第1実施形態の排気浄化部材の再生方法においては、ディーゼルエンジン等の内燃機関の運転状態を、運転状態検出手段によって検出するとともに、検出される運転状態に対応させて、バーナでの空燃比を変化させ、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させることを特徴としている。
すなわち、内燃機関を通常運転させている場合には、排気温度が比較的高温になり、NOx吸蔵触媒やディーゼルパティキュレートフィルタにおいて、NOxの還元反応や、PMの燃焼等が効率的に行われる。一方、エンジンの始動時やアイドリング状態等には、排気温度が低温になり、NOx吸蔵触媒やディーゼルパティキュレートフィルタの温度を上昇させることができないために、それらの排気浄化部材に吸着したNOxの還元反応や、PM等の燃焼を行うことが困難となる。
したがって、排気浄化部材の上流側で、排気通路に連通する噴射出口を介して接続されたバーナから、内燃機関の運転状態に対応させて空燃比制御した、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させることにより、排気浄化部材を効率的に再生させることができる。
以下、NOx吸蔵触媒の再生及びディーゼルパティキュレートフィルタの再生と、バーナの燃焼ガス、及びバーナでの空燃比と、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素及び燃料ガスと、の関係について詳細に説明する。
まず、排気浄化部材の再生方法を実施する際のバーナでの空燃比(−)と、燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)(vol%)と、燃焼ガス中の燃料ガスの総量(THC)(vol%)と、燃焼ガスの温度と、の関係をそれぞれ説明する。
ここで、図1は、排気浄化部材の上流側で、排気通路に連通する噴射出口を介して接続されたバーナでの空燃比としてのラムダ値(−)と、燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)(vol%)と、燃焼ガス中の燃料ガスの総量(THC)(vol%)と、燃焼ガスの温度と、の関係をそれぞれ示す図である。また、図1中、ラインAが、ラムダ値と、燃焼ガス中の一酸化炭素との特性関係を示し、ラインBが、ラムダ値と、燃焼ガス中の燃料ガスとの特性関係を示し、ラインCが、ラムダ値と、燃焼ガスの温度と、の関係をそれぞれ示している。
かかる図1から容易に理解されるように、バーナでの空燃比(ラムダ値)が所定範囲内の値であれば、燃焼ガス中に、一酸化炭素及び燃料ガスを所定量含めることができる。すなわち、例えば、ラムダ値を0.9程度にした場合には、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素及び燃料ガスの量を、それぞれ約0.001vol%とすることができる。また、ラムダ値を0.5程度にした場合には、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素の量を約7.5vol%、燃料ガスの量を約5vol%とすることができる。さらに、ラムダ値を0.4以下の値とした場合には、その値が小さくなるにつれ、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素及び燃料ガスの量が増加することが理解できる。
なお、一酸化炭素(CO)及び燃料ガス(HC)が排気浄化部材の再生に与える影響度合いとしては、一般的に、一酸化炭素が燃料ガスより優れていると言われている。
また、バーナでの空燃比(ラムダ値)が所定範囲内の値であれば、燃焼ガスの温度を250〜1,200℃の範囲内の値とすることができる。すなわち、例えば、ラムダ値を0.9程度にした場合には、燃焼ガスの温度を約800℃とすることができる。また、ラムダ値を0.5程度にした場合には、燃焼ガスの温度を約450℃とすることができる。さらに、ラムダ値を0.4以下の値とした場合には、その値が小さくなるつれ、燃焼ガスの温度が低下していくものの、次第に横這いになっていく傾向が見られる。
したがって、バーナでの空燃比(ラムダ値)を0.1〜1.0未満の範囲内の値することが好ましく、0.15〜0.8の範囲内の値とすることがより好ましく、0.2〜0.6の範囲内の値とすることがさらに好ましい。このような空燃比となるように不完全燃焼させることにより、所定量の一酸化炭素、あるいは燃料ガスをディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等に対して、250〜1,200℃の高温の燃焼ガスとともに吹き付けることができ、これらのフィルタやNOx吸蔵触媒等の再生を極めて効率的に行なうことができるためである。
なお、かかるバーナでの空燃比は、ラムダセンサを用いて実測することもできるし、あるいは、使用する燃料量及び空気量から計算で算出することもできる。
次に、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素(CO)及び燃料ガス(HC)と、NOx吸蔵触媒やディーゼルパティキュレートフィルタ等の排気浄化部材の再生効率と、の関係について説明する。
まず、NOx吸蔵触媒を再生する場合には、高温の燃焼ガスによって触媒の温度を活性化温度以上まで上昇させる一方、燃料ガスをNOxの還元剤として用いることができるために、NOx吸蔵触媒の再生を極めて効率的に行なうことができる。このとき、燃焼ガス中の燃料ガスの含有量が0.1vol%未満の値になると、NOxの還元剤が不足して、NOx吸蔵触媒等の再生効率が低下する場合がある。一方、燃焼ガス中の燃料ガスの含有量が5vol%を超えると、相関的に燃焼ガスの温度も低下して、触媒の温度を十分に上昇させることができず、同様にNOx吸蔵触媒等の再生効率が低下する場合がある。
また、燃料ガスと同様に、燃料ガスの、余熱等による不完全燃焼によって酸化された一酸化炭素もNOxの還元剤として用いることができる。この場合においても、燃焼ガス中の一酸化炭素の含有量が0.001vol%未満の値になると、NOxの還元剤が不足して、NOx吸蔵触媒等の再生効率が低下する場合がある。一方、燃焼ガス中の一酸化炭素の含有量が10vol%を超えると、相関的に燃焼ガスの温度も低下するため、触媒の温度を十分に上昇させることができず、NOx吸蔵触媒等の再生効率が低下する場合がある。
なお、上述のとおり、還元効率を考慮した場合には、燃料ガス(HC)よりも一酸化炭素(CO)を用いることがより効率的であることが判明している。
また、ディーゼルパティキュレートフィルタを再生する場合には、フィルタの上流側に酸化触媒を配置することにより、高温の燃焼ガスとともに発熱剤としての一酸化炭素及び燃料ガスによって、当該酸化触媒を活性化温度以上まで加熱することができる。そして、当該酸化触媒によってさらに高温となった燃焼ガスによって、フィルタを効率的に加熱し、フィルタに付着したPM等を酸化(燃焼)させることにより、ディーゼルパティキュレートフィルタの再生を極めて効率的に行うことができる。
このとき、発熱剤としては、燃料ガスあるいは一酸化炭素のいずれであっても好適に利用することができる。ただし、燃焼ガス中の一酸化炭素の含有量が0.001vol%未満の値になったり、燃料ガスの含有量が0.1vol%未満の値となったりすると、発熱剤が不十分となって、酸化触媒を効率的に加熱できない場合がある。一方、燃焼ガス中の一酸化炭素の含有量が10vol%を超えたり、燃料ガスの含有量が5vol%を超えたりすると、相関的に燃焼ガスの温度も低下して、酸化触媒の温度を十分に上昇させることができず、同様に酸化触媒を効率的に加熱できない場合がある。
すなわち、NOx吸蔵触媒を再生する場合においても、ディーゼルパティキュレートフィルタを再生する場合においても、再生効率を著しく向上させることができることから、燃焼ガス中の一酸化炭素の含有量を0.01〜9vol%の範囲内の値とすることがより好ましく、0.1〜8vol%の範囲内の値とすることがさらに好ましい。同様に、燃焼ガス中の燃料ガスの含有量を0.1〜4.5vol%の範囲内の値とすることがより好ましく、0.15〜4vol%の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
以上のように、NOx吸蔵触媒やディーゼルパティキュレートフィルタの再生には、燃焼ガスに含まれる一酸化炭素及び燃料ガスの量や、バーナでの空燃比が大きく影響することが理解される。
そして、本発明によれば、図2や図3に示すように、内燃機関51の運転状態に対応させて、排気浄化部材36、44の上流側で、排気通路20に連通する噴射出口16を介して接続されたバーナ12から、空燃比を所定範囲内の値に調整して燃焼ガスを噴射させることが極めて容易である。すなわち、バーナ自体の燃焼システムは、内燃機関と独立して存在しているために、内燃機関の運転状態とは独立して、バーナにおいて、燃料及び空気を所望濃度で混合して燃焼させることができる。逆に言えば、バーナの燃焼状態もまた、内燃機関の運転状態等に影響を与えるおそれも無い。
したがって、かかるバーナは、内燃機関とは独立して、内燃機関の排気通路に連通する噴射出口を介して接続してあることより、内燃機関の運転状態が、仮にアイドリング状態であって、排気温度が比較的低い場合であっても、あるいは、仮に通常の運転状態であって、排気温度が比較的高い場合であっても、バーナにおいて、燃料及び空気を所望濃度で混合して、所定の空燃比となるように、燃焼させることができる。例えば、内燃機関がアイドリング状態等にあり、排気温度が比較的低い場合には、バーナでの空燃比を低くして、排気浄化部材の再生効率を上昇させることができる。
また、逆に、バーナの不完全燃焼状態もまた、内燃機関の運転状態等に影響を与える可能性が少ないことから、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)やNOx吸蔵触媒(LNT)等の再生の際に、内燃機関の運転状態等を所定状態に定める必要が無い。
よって、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の排気浄化部材の再生に関して、当該ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の性能が低下してきた場合に、内燃機関の運転状態にかかわらず、定期的に再生することはもちろんのこと、任意時期であっても排気浄化部材を再生することができる。
なお、再生対象としての排気浄化部材、すなわち、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)やNOx吸蔵触媒(LNT)の内容については、第2の実施の形態において具体的に説明する。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、図2や図3等に示すように、内燃機関51の排気通路20中に備えられ、矢印Dで示される排気ガスを浄化するための排気浄化部材36、44の再生装置10、50において、排気浄化部材36、44の上流側で、排気通路20に連通する噴射出口16を介して接続され、内燃機関51の運転状態に応じて、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させるためのバーナ12を備えることを特徴とする排気浄化部材36、44の再生装置10、50である。
以下、第2の実施の形態による内燃機関におけるフィルタ再生装置を、図2〜図4に基づいて説明する。なお、図2及び図3は、上述したように、それぞれ排気浄化部材の再生装置を用いた再生方法の具体的態様を説明するために供する図であり、図4は、バーナの具体的態様を説明するために供する図である。
1.内燃機関
図2及び図3において、それぞれ矢印Dで示される排気ガスを排出する内燃機関51としては、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンが典型的であるが、排気浄化部材の取り付けが必須であるばかりか、その再生が必須のディーゼルエンジンを対象とすることが適している。
また、図2及び図3において示される運転状態検出手段53は、内燃機関の運転状態、すなわち、内燃機関の回転数や、排気温度等を検出する手段であって、当該検出結果に基づいて、後述するバーナでの空燃比が制御される。
2.排気通路
また、図2及び図3において示される排気通路20は、内燃機関の排気口22に接続されており、他端が排気浄化部材36、44に接続された、断面形状が円形、楕円、あるいは角柱の排気通路20であれば特にその形態は特に制限されるものではない。
ただし、内燃機関とは独立的に、所定量の一酸化炭素、燃料ガス、及び所定熱量を排気浄化部材に対して供給すべく、所定バーナを取り付けやすくするために、図2や図3に例示するように、排気通路20の途中に屈曲部28を設けて、その屈曲部29に噴射出口16を介して、所定のバーナ12を接続できるように構成してあることが好ましい。
3.排気浄化部材
再生の対象となる排気浄化部材としては、図2や図3に例示するように、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)36やNOx吸蔵触媒(LNT)44が典型的である。
かかるディーゼルパティキュレートフィルタとしては公知材料から構成することができるが、例えば、セラミック材料から構成されたハニカム構造のフィルタであって、排気ガス中のPMその他の微粒子を補集してこれを浄化するものである。
ここで、かかるパティキュレートフィルタ36の上流側に酸化触媒32を設けてあることが好ましい。この理由は、ディーゼルパティキュレートフィルタ36に排気ガスを導入する前に、排気ガス中に含まれるHCやNOx等を酸化させることができるためである。また、ディーゼルパティキュレートフィルタ36が目詰まり状態となってきたときに、本発明のフィルタ再生装置により、酸化触媒32を昇温活性化させるとともに、フィルタ36に吸着したPM等を加熱酸化させて、再生することができる。
また、NOx吸蔵触媒としても公知材料から構成することができるが、例えば、アルミナ繊維等の表面や内部に、白金(Pt)、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、セシウム(Cs)、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)、ランタン(La)、イットリウム(Y)、ロジウム(Rb)等の少なくとも一種の元素化合物を担持させることにより構成することができる。
そして、NOx吸蔵触媒の温度が低下した状態となったときに、本発明の再生装置により、高温の燃焼ガスを吹き付けて触媒の温度を活性化温度以上まで上昇させるとともに、燃焼ガスに含まれる、還元剤としての一酸化炭素及び燃料ガスを利用して、NOx化合物を還元させて放出し、NOx吸蔵触媒を再生するものである。
4.バーナ
また、図2や図3に例示するように、バーナ12は、内燃機関の排気通路20中に備えられており、排気浄化部材36、44の上流側で、排気通路20に連通する噴射出口16を介して接続され、運転状態検出手段53によって検出された内燃機関51の運転状態に応じた空燃比で燃焼ガスを噴射させるバーナ12であることを特徴とする。
この理由は、このように所定位置に備えたバーナ12において、ディーゼルエンジン等の運転状態に対応させて空燃比を制御し、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させることにより、排気浄化部材36、44を所定温度に加熱したり、還元したりすることができるためである。
したがって、ディーゼルパティキュレートフィルタやNOx吸蔵触媒等の再生を効率的に行なうことができる。
また、図2や図3に例示するように、排気通路に連通する噴射出口16と、排気浄化部材36、44との間に、排気ガスにおける空燃比を測定するラムダセンサ24を備えることが好ましい。
この理由は、このようにラムダセンサ24を備えることにより、バーナ12から噴射され、酸化触媒13を通過した燃焼ガスが混合された排気ガスにおける空燃比に基づいて、バーナでの設定空燃比を調整することができるためである。
また、図4に示すように、バーナ12の構成に関して、高圧燃料を供給するためのインジェクタ60と、高圧燃料に空気を混合するための第1の空気導入管70と、供給された燃料を加熱して蒸発させるための燃料蒸発装置81と、蒸発して気化した燃料を拡散噴射させるためのオリフィス80と、燃料の燃焼を補助するための空気を取り入れる第2の空気導入管87と、燃料に着火して燃焼ガスとするための燃料点火装置84と、矢印Eで示されるように燃焼ガスを噴射させるための噴射出口88と、を含むことが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、燃料を効率的に不完全燃焼させて、所定量の燃料ガス(HC)を含んだ燃焼ガスを噴射させることができるためである。また、このようなオリフィス80及び第2の空気導入管87を備えた構成とすることにより、例えば、予備混合タイプの構成のバーナと比較して、バーナ12の小型化を図ることができるためである。すなわち、拡散タイプのオリフィス80によって、燃料を拡散して噴射させることにより、その中心部の燃料は、第2の空気導入管87から取り入れた空気に触れないために燃焼することなく、燃料ガスとして噴射出口88から噴射されることになる。
したがって、比較的簡易な構成で、かつ、小型化されたバーナによって、噴射される燃焼ガスの空燃比を容易に制御できるとともに、排気浄化部材を効率的に再生することができる。
なお、図4に示すバーナ12の場合、例えば、ラムダセンサ24によって、内燃機関とは独立的に空燃比の調整が可能であって、高温状態の排気通路20の途中から、所定量の一酸化炭素(CO)、燃料ガス(HC)、及び所定熱量を排気浄化部材に供給することができ、内燃機関の運転状態に関わらず、排気浄化部材の効率的な再生装置を提供することができる。
さらに、内燃機関の運転状態に対応させて、排気浄化部材に対し、バーナ12により、所定量の一酸化炭素、燃料ガス、及び所定熱量の燃焼ガスを排気浄化部材に供給することもできる。すなわち、内燃機関からの排気ガスの温度が比較的高い場合や低い場合、あるいはかかる排気ガスに含まれる一酸化炭素や燃料ガスの含有量が多い場合には、それらを考慮して、バーナ12により、所定量の一酸化炭素、燃料ガス、及び所定熱量を調整した上で、燃焼ガスを排気浄化部材に供給することができ、より効率的な再生装置を提供することができる。
以上のように本発明によれば、排気浄化部材の上流側で、排気通路に連通する噴射出口を介して接続されたバーナから、ディーゼルエンジン等の運転状態に対応させて、空燃比が所定値となるように燃焼ガスを噴射させることにより、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)やNOx吸蔵触媒(LNT)等の再生を効率的に行なうことができる排気浄化部材の再生方法及び再生装置を提供することができる。
すなわち、本発明の排気浄化部材の再生方法及び再生装置によれば、内燃機関とは独立的に、排気通路の途中から合流させて、所定量の一酸化炭素(CO)、燃料ガス(HC)、及び所定熱量(所定温度)の燃焼ガスを排気浄化部材に吹き付けることができ、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)やNOx吸蔵触媒(LNT)等の排気浄化部材の効率的な再生方法及び再生装置を提供することができる。
なお、本発明の排気浄化部材の再生方法及び再生装置は、それぞれ切替え再生方式とすることもできるが、ディーゼルエンジン等による運転時と、同時に再生を行なう連続再生方式とすることもできる。
燃焼ガスの空燃比(ラムダ値)と、燃焼ガス中の一酸化炭素、燃料、及び燃焼ガスの温度と、の関係をそれぞれ示す特性図である。 ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)の再生装置の概略図である。 NOx吸蔵触媒(LNT)の再生装置の概略図である。 本発明のバーナを用いた再生方法を説明するために供する図である。 (a)及び(b)は、従来のバーナを用いた再生方法を説明するために供する図である。 (a)及び(b)は、従来のアスピレータバーナを用いた再生方法を説明するために供する図である。 (a)及び(b)は、従来の触媒バーナを備えたディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)の再生方法を説明するために供する図である。 従来の還元ノズルを用いたNOx吸蔵触媒(LNT)の再生方法を説明するために供する図である。
符号の説明
10:ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)の再生装置
12:バーナ
16:噴射出口
18:温度センサ
20:排気通路
22:内燃機関の排気口
24:ラムダセンサ
26:温度センサ
28:屈曲部
30、38:触媒ケース
32:酸化触媒
36:ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)
40:再生装置の排気口
50:NOx吸蔵触媒(LNT)の再生装置
51:内燃機関
53:運転状態検出手段
60:インジェクタ
70:第1の空気導入管
72:グロープラグ
80:オリフィス
81:燃料蒸発装置
84:燃料点火装置
87:第2の空気導入管
88:噴射出口

Claims (8)

  1. 内燃機関の排気通路中に備えられ、排気ガスを浄化するための排気浄化部材の再生方法において、
    前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記排気浄化部材の上流側で、前記排気通路に連通する噴射出口を介して接続されたバーナと、を備え、
    当該バーナから、前記運転状態検出手段によって検出される前記内燃機関の運転状態に応じて、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させることを特徴とする排気浄化部材の再生方法。
  2. 前記バーナでの空燃比を0.1〜1.0未満の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化部材の再生方法。
  3. 前記燃焼ガス中の一酸化炭素(CO)の含有量を0.001〜10vol%の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気浄化部材の再生方法。
  4. 前記燃焼ガス中の未燃燃料ガス(HC)の含有量を0.05〜5vol%の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の排気浄化部材の再生方法。
  5. 前記燃焼ガスの温度を250〜1,200℃の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の排気浄化部材の再生方法。
  6. 前記排気浄化部材中に、NOx吸蔵触媒、あるいは酸化触媒及びパティキュレートフィルタを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の排気浄化部材の再生方法。
  7. 内燃機関の排気通路中に備えられ、排気ガスを浄化するための排気浄化部材の再生装置において、
    前記排気浄化部材の上流側で、前記排気通路に連通する噴射出口を介して接続され、前記内燃機関の運転状態に応じて、所定量の一酸化炭素(CO)及び未燃燃料ガス(HC)を含む燃焼ガスを噴射させるためのバーナを備え
    前記バーナが、燃料を供給するためのインジェクタと、前記燃料に空気を混合するための第1の空気導入管と、供給された前記燃料を加熱して蒸発させるための燃料蒸発装置と、気化した前記燃料を拡散噴射させるためのオリフィスと、前記燃料の燃焼を補助するための空気を取り入れる第2の空気導入管と、噴射された前記燃料に着火して燃焼ガスとするための燃料点火装置と、当該燃焼ガスを噴射させるための噴射出口と、を含むことを特徴とする排気浄化部材の再生装置。
  8. 前記噴射出口と、前記排気浄化部材との間に、前記排気ガスにおける空燃比を測定するラムダセンサを備えることを特徴とする請求項7に記載の排気浄化部材の再生装置。
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