JP5316266B2 - 尿素scr触媒の還元剤供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの排気管に設けられた尿素SCR触媒よりも上流の排気管に尿素水を噴射して、尿素SCR触媒に還元剤であるアンモニアを供給する尿素SCR触媒の還元剤供給装置に関するものである。
従来、エンジンから排出される有害な窒素酸化物を除去するために、排気管の途中にアンモニアを還元剤として用い窒素酸化物を無害なN2に変換する選択還元触媒(尿素SCR触媒、以下SCRという)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
また、エンジンから排出されるPM(粒子状物質)を捕捉し焼却するDPF装置の採用も一般的である。
これらDPFとSCRは、図3または図4に示すように、エンジンの排気管に直列に並べて配置される場合が多い。
図3の構造では、DPF101の下流にSCR102が配置され、それらDPF101とSCR102との間の排気管103に尿素水(尿素水溶液ともいう)を噴射する尿素水インジェクタ104が設けられる。図4の構造では、DPF101の上流にSCR102が配置され、そのSCR102の上流の排気管103に尿素水インジェクタ104が設けられる。
このように尿素水インジェクタ104の尿素水を噴射するノズルは、SCR102に対し排気ガス流れの上流側(図3および図4の左側)に配置され、排気管103内に噴射される尿素水の量はマイコンにより制御されている。
排気管103内に噴射された尿素水は熱分解によりアンモニアとなりSCR102中で窒素酸化物を還元する。
SCR102の浄化機能を効率よく働かせるためには還元剤であるアンモニアが排気ガスと均一に混合し、かつその混合気がSCR102内に均一に分散されることが必要である。
そのために、例えば図5に示すように、SCR102の排気ガス上流位置に、排気ガスとアンモニアの混合を均一化することを目的にミキサー105を配置し、両ガスの混合を促進すると共にSCR102内に混合ガスを均一に分配させることが行われている。
また、図6に示すように、尿素水の熱分解を促進し効率よくアンモニアに変換するために、SCR102の上流に配置する尿素水インジェクタ104とSCR102との間に加水分解触媒106を用いる例もある。
ところで、PMを捕集したDPFを再生する際にはPMが燃焼する温度まで排気ガスを昇温させるが、その加熱エネルギを少なくするために、排気ガス温度が高いSCRの上流側にDPFを配置する例が多い。
特開2002−250220号公報
尿素水が熱分解しアンモニアを生成する過程には以下の二つの代表例がある。
・130℃以上から緩やかに加熱する場合。この場合、尿素はビューレットと呼ばれる固形物とアンモニアに分解される。
・160℃以上から急熱する場合。この場合、尿素はシアヌル酸とアンモニアに分解される。
ビューレットは融点が260℃以上、分解温度は300℃以上であり排気ガス温度が比較的低い実車走行では排気管内やSCR内部に蓄積、堆積される。SCR内に堆積する場合には触媒と排気ガスの接触面積が減少し、触媒機能が低下する。そのために、一般には尿素水インジェクタ周りのガス温度が160℃を超えるまで尿素水噴射は行われない。
図7に、排気ガスの流れに沿ってエンジン、DPF、SCRの順に配置した車両を用いて北米の排気ガス測定モード(市街地走行モード、FTP75)を走行した時のDPF入り口ガス温度、SCR入り口ガス温度の冷間始動直後からの時間経過を示す。
SCR入り口の排気ガス温度が160℃に達するにはおよそ220秒を要し、この間は尿素水が噴射されない。この間は触媒温度も低く、尿素水も供給されないので大気中に排出される窒素酸化物の量が激増する。図7の例ではFTP75モードにおいて総排出窒素酸化物の半分以上がこの間に生じている。
一方DPFはPMの捕集量が一定量を超えると排気管内に燃料を噴射するなどの手段などにより排気ガスの温度を上昇させて捕集されたPMを燃焼(DPFの再生)させる。この時のDPF内の燃焼ガス温度は900℃近くになる。アンモニアの無触媒条件での酸化(燃焼)温度は約650℃であるので、DPFの再生中には尿素から分解生成したアンモニアはSCRの還元剤として用いられる前に燃焼してしまう懸念がある。その上アンモニアの燃焼物からは窒素酸化物が生成される。DPFの再生まで含めて、始動後に排気ガス温度が十分に上がった時、尿素からアンモニアへの分解生成が行われる。
したがって、SCRを最も効率的に使い窒素酸化物の総排出量を低減するためには、SCR入り口ガス温度を早急に上げ、かつ尿素水の排気管内への噴射時期を早めると共に分解生成したアンモニアがSCR内で窒素酸化物の還元反応を行う前に650℃以上の高温に晒されることを回避する必要がある。
そこで、SCR入り口の排気ガス温度を早急に上げる手段としてSCRとDPFの位置を変え、エンジン、SCR、DPFとする配置が考えられる。当然、尿素水インジェクタはSCRの上流位置にある。
この配置では図7のように冷間始動直後からSCR入り口(図7ではDPF入り口に相当)のガス温度が160℃に達するまでの時間は100〜160秒と大きく短縮できると共に、エンジン、DPF、SCRの配置に比べてSCRの温度が高くなるのでSCRの触媒機能が向上する。
しかし、エンジンの高負荷運転時(例えば登板の全負荷運転)には排気ガス温度が650℃を超えるに至る。さらに、DPF入り口のガス温度は低下するので、再生時にはより多くの加熱エネルギ(排気管内に噴射する燃料量)が必要となり、車両走行燃費が悪化してしまう。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、エンジンの冷間始動後、短時間のうちに尿素SCR触媒に還元剤を供給することができる尿素SCR触媒の還元剤供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、エンジンの排気管に粒子状物質を除去するDPFが設けられると共に、そのDPFよりも下流の排気管にアンモニアを還元剤として用いて窒素酸化物を還元する尿素SCR触媒が設けられ、その尿素SCR触媒よりも上流の排気管に尿素水を噴射して該尿素水から分解されたアンモニアを前記尿素SCR触媒に供給するようにした尿素SCR触媒の還元剤供給装置において、前記DPFよりも上流の排気管内に尿素水を噴射するための第一尿素水インジェクタと、前記DPFよりも上流の排気管内の温度を検出するための第一温度検出手段と、前記DPFと前記尿素SCR触媒との間の排気管内に尿素水を噴射するための第二尿素水インジェクタと、前記DPFと前記尿素SCR触媒との間の排気管内の温度を検出するための第二温度検出手段と、前記第一温度検出手段と第二温度検出手段との検出温度に基づいて前記第一尿素水インジェクタと前記第二尿素水インジェクタとを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第二温度検出手段の検出温度が所定の基準温度以下かつ前記第一温度検出手段の検出温度が前記基準温度を超えるときに、前記第一尿素水インジェクタのみにより尿素水の噴射を行い、他方、前記第二温度検出手段の検出温度が前記基準温度を超えるときに、前記第二尿素水インジェクタのみにより尿素水の噴射を行うものである。
好ましくは、前記基準温度は、尿素水がアンモニアに分解する際にビューレットが生成されない温度であるものである。
好ましくは、前記制御手段は、前記第一尿素水インジェクタのみにより尿素水の噴射を行う際に、尿素水の噴射量を前記第一温度検出手段の検出温度を基に決定し、他方、前記第二尿素水インジェクタのみにより尿素水の噴射を行う際に、尿素水の噴射量を前記第二温度検出手段の検出温度を基に決定するものである。
本発明によれば、エンジンの冷間始動後、短時間のうちに尿素SCR触媒に還元剤を供給することができるという優れた効果を発揮するものである。
図1は、本発明に係る一実施形態による尿素SCR触媒の還元剤供給装置の模式的な構造図である。 図2は、本実施形態に係る尿素SCR触媒の還元剤供給装置が行う制御のフローチャートの一例である。 図3は、従来の尿素水インジェクタの配置を示した図である。 図4は、従来の尿素水インジェクタの配置を示した図である。 図5は、従来の尿素水インジェクタとミキサーとの配置を示した図である。 図6は、従来の尿素水インジェクタと加水分解触媒との配置を示した図である。 図7は、冷間始動直後からの排気ガス温度の経過を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
本実施形態に係る尿素SCR触媒の還元剤供給装置(以下、還元剤供給装置という)は、例えばディーゼルエンジンが搭載された車両を対象とする。
まず、図1に基づき還元剤供給装置の概略構造を説明する。
図1に示すように、エンジン10には、エンジン10からの排気ガスを排出するための排気管2が設けられ、その排気管2に排気ガスを浄化するための後処理装置システム11が設けられる。
後処理装置システム11は、排気ガスに含まれる粒子状物質(以下、PMという)を除去するためのDPF3(ディーゼルパティキュレートフィルタ)と、排気ガスに含まれる窒素酸化物を還元するための選択還元触媒をなす尿素SCR触媒(以下、SCRという)4とを備える。
DPF3は、例えば連続再生式DPFであり、PMを捕集するためのフィルタ本体とそのフィルタ本体の上流に配置された酸化触媒とをケーシング内に収容して形成される。このDPF3の下流の排気管2にSCR4が設けられる。
SCR4は、アンモニアを還元剤として用いて窒素酸化物を還元するものであり、触媒成分(例えばゼオライトなど)を担体(例えばハニカム構造担体など)に担持させて形成される。
これらDPF3とSCR4とは、排気管2に排気ガスの流れ沿って直列に並べられて設けられ、DPF3が上流側(エンジン10側)、SCR4が下流側に配置される。
以下の説明において、DPF3の入り口(上流端)に接続された排気管2をDPF入り口排気管21、DPF3とSCR4との間の排気管2をSCR入り口排気管22、SCR4の出口に接続された排気管2をSCR出口排気管23という。
還元剤供給装置1は、SCR4よりも上流の排気管21、22に尿素水を噴射して該尿素水から分解されるアンモニアをSCR4に供給するようにしたものである。
その還元剤供給装置1は、DPF入り口排気管21内に尿素水を噴射するための第一尿素水インジェクタ5と、DPF入り口排気管21内の温度(ガス温度)を検出するための第一温度検出手段(以下、第一温度計という)6と、SCR入り口排気管22内に尿素水を噴射するための第二尿素水インジェクタ7と、SCR入り口排気管22内の温度(ガス温度)を検出するための第二温度検出手段(以下、第二温度計8という)と、第一温度計6と第二温度計8との検出温度に基づいて第一尿素水インジェクタ5と第二尿素水インジェクタ7とを各々制御する制御手段をなすマイコン9とを備える。
第一尿素水インジェクタ5は、図示しないノズル(噴射口)をDPF入り口排気管21内に臨ませて、DPF入り口排気管21に設けられる。その第一尿素水インジェクタ5は、DPF3から上流側に間隔を隔てて配置されており、第一尿素水インジェクタ5からDPF入り口排気管21内に噴射された尿素水がDPF3に流入するまでにガス化するようになっている。これにより、第一尿素水インジェクタ5から噴射された尿素(またはアンモニア)はDPF3を通過してSCR入り口排気管22に流入することになる。
第二尿素水インジェクタ7は、図示しないノズル(噴射口)をSCR入り口排気管22内に臨ませて、SCR入り口排気管22に設けられる。その第二尿素水インジェクタ7は、SCR4から上流側に間隔を隔てて配置されており、第二尿素水インジェクタ7からSCR入り口排気管22内に噴射された尿素水がSCR4に流入するまでにアンモニアに分解するようになっている。
これら第一尿素水インジェクタ5と第二尿素水インジェクタ7には、車両に搭載された尿素水タンク13の尿素水が供給ライン14を介して圧送、供給される。また、第一尿素水インジェクタ5と第二尿素水インジェクタ7との尿素水の噴射量や噴射時期がマイコン9により制御される。
第一温度計6は、DPF入り口排気管21に設けられ、第一尿素水インジェクタ5の上流側に間隔を隔てて配置される。第二温度計8は、SCR入り口排気管22に設けられ、第二尿素水インジェクタ7の下流側に間隔を隔てて配置される。これら第一温度計6および第二温度計8は、検出した検出温度がマイコン9に送信される。
そのマイコン9は、尿素水の噴射を、第一尿素水インジェクタ5と第二尿素水インジェクタ7とのいずれか一方で行うものであり、尿素水の噴射に使用する尿素水インジェクタ5、7を、第一温度計6の検出温度と第二温度計8の検出温度とを基に選択、決定する。
より具体的には、マイコン9は、第二温度計8の検出温度が所定の基準温度以下かつ第一温度計6の検出温度が基準温度を超えるときに、第一尿素水インジェクタ5のみにより尿素水の噴射を行い、他方、第二温度計8の検出温度が基準温度を超えるときに第一温度計6の検出温度に拘わらず、第二尿素水インジェクタ7のみにより尿素水の噴射を行う。
ここで、基準温度は、尿素水がアンモニアに分解する際にビューレット(固形の中間生成物)が実質的に生成されない温度である。例えば基準温度は、ビューレットがSCR4の目詰まりを引き起こさず、かつ排気管2に付着、堆積しないように決定され、ビューレットの生成量が所定量以下となる温度に設定される。
また、マイコン9は、第一尿素水インジェクタ5のみにより尿素水の噴射を行う際に、尿素水の噴射量を第一温度計6の検出温度を基に決定し、他方、第二尿素水インジェクタ7のみにより尿素水の噴射を行う際に、尿素水の噴射量を第二温度計8の検出温度を基に決定する。
次に、図1および図2に基づき本実施形態に係る還元剤供給装置1の作用を説明する。
図1に示すように、本実施形態では、エンジン10、DPF3、SCR4の配置を持つ後処理装置システム11に、尿素水を排気管2内に噴射する尿素水インジェクタ5、7のノズルをエンジン10とDPF3との間、DPF3とSCR4との間に各々配置し(順に第一尿素水インジェクタ5のノズル、第二尿素水インジェクタ7のノズル)、冷間始動直後からSCR4の入り口の排気ガス温度が基準温度(本実施形態では約160℃)以下で、エンジン10とDPF3と間の排気ガス温度が160℃以上の場合には第一尿素水インジェクタ5のノズルより尿素水を排気管2に噴射し、DPF3とSCR4と間の温度が160℃を超えた場合には第二尿素水インジェクタ7のノズルより噴射することで低温始動後の極めて早い段階でビューレットの生成を抑え、かつSCR4の触媒機能を効率的に使用することができる。
図2のフローチャートに基づき本実施形態のマイコン9による制御フローの一例を説明する。この制御フローはマイコン9により実行される。
この制御フローにおいて、変数T1は、DPF入り口ガス温度(第一温度計6の検出温度)であり、変数T2は、SCR入り口ガス温度(第二温度計8の検出温度)である。変数N1は、後述する尿素水噴射制御Aのおいて第一尿素水インジェクタ5を指定するための変数であり、変数N2は、第二尿素水インジェクタ7を指定するための変数である。
符号Aは、尿素水噴射量を決めるための制御フロー(以下、尿素水噴射制御という)を示す。その尿素水噴射制御Aでは、尿素水制御温度Tに代入された温度を基に尿素水の噴射量を求め、噴射量の尿素水をノズルNで指定された尿素水インジェクタ5、7により噴射する。尿素水制御温度Tには上述のT1とT2とのうちのいずれか一方が代入され、ノズルNにはN1とN2とのうちのいずれか一方が代入される。
図2に示すように、ステップS1では、ドライバが車両のキースイッチを入れる。これによりエンジン10が始動される。
ステップS2では、マイコン9が第一温度計6によりDPF入り口ガス温度T1を測定する。
ステップS3では、マイコン9が第二温度計8によりSCR入り口ガス温度T2を測定する。
ステップS4では、マイコン9は、DPF3が再生状態か否かを判定し、DPF3が再生中ならばステップS5へ進み、再生中でなければステップS8へ進む。具体的には、DPF3の再生中にはDPF3にて排気ガスが昇温されるので、マイコン9はSCR入り口ガス温度T2がDPF入り口ガス温度T1を超えるときにDPF再生中であると判定する。
ステップS5では、マイコン9は、DPF再生中でDPF入り口ガス温度T1またはSCR入り口ガス温度T2のどちらかが基準温度(尿素水噴射可能温度T0、例えば160℃)以上か否か判定する。
ステップS5では、いずれの温度T1、T2も基準温度T0以下なら、マイコン9はステップS2に戻る。この場合、尿素水の噴射は行われない。
ステップS5、S6では、SCR入り口ガス温度T2が基準温度T0以上の場合のみ、マイコン9はステップS7に進み、ステップS7にて制御するノズルNをN1とし、尿素水制御温度TをDPF入り口ガス温度T1として尿素水噴射制御Aに進み尿素水の噴射後にステップS2に戻る。このように、DPF3の再生中にSCR入り口排気管22内のガス温度が十分に高い場合には、第一温度計6の検出温度を基に求められた噴射量の尿素水が第一尿素水インジェクタ5から噴射される。
ステップS4でDPF3が再生中でない場合は、マイコン9はステップS8に進む。
ステップS8で、DPF入り口ガス温度T1、SCR入り口ガス温度T2のいずれも基準温度T0以下の場合は、マイコン9はステップS2に戻る。ステップS8で、DPF入り口ガス温度T1、SCR入り口ガス温度T2のいずれか一方または両方が基準温度T0を超える場合は、マイコン9はステップS9に進む。
ステップS9で、DPF入り口ガス温度T1が基準温度T0を超え、SCR入り口ガス温度T2が基準温度T0に達しない場合は、マイコン9は制御すべきノズルNをN1とし、尿素水制御温度TをDPF入り口ガス温度T1として(ステップS11参照)、尿素水噴射制御Aに進み、尿素水の噴射後にステップS2に戻る。例えば、冷間始動時などSCR入り口排気管22内のガス温度が低い場合には、第一温度計6の検出温度を基に求められた噴射量の尿素水が第一尿素水インジェクタ5から噴射される。
他方、ステップS9で、SCR入り口ガス温度T2が基準温度T0を超え、DPF入り口ガス温度T1が基準温度に達しない場合(DPF3の再生終了直後はこの状態になる)またはDPF入り口ガス温度T1、SCR入り口ガス温度T2ともに基準温度T0を超える場合、マイコン9はステップS10に進み制御すべきノズルをN2とし、尿素水制御温度TをSCR入り口ガス温度T2として、尿素水噴射制御Aに進み尿素水の噴射後にステップS2に戻る。このように、DPF3の再生中でなくSCR入り口排気管22内のガス温度が十分に高い場合には、第二温度計8の検出温度を基に求められた噴射量の尿素水が第二尿素水インジェクタ7から噴射される。
ここで、DPF入り口ガス温度T1、SCR入り口ガス温度T2がいずれも基準温度T0を超える場合、DPF3の再生直後であるとDPF3内温度が異常に高い場合があるので安全のために、SCR入り口ガス温度T2とN2とを用いる。
このように、本実施形態の還元剤供給装置1によれば、エンジン10の冷間始動後、短時間のうちにSCR4に還元剤であるアンモニアを供給することができる。
すなわち、本実施形態では、冷間始動後に極めて短い時間でSCRシステム1の尿素噴射が可能となり(ビューレットの生成を防ぎ)触媒浄化システム4が機能する。その結果、低温始動後の窒素酸化物を低減できる。
また、基準温度をビューレットが生成されない温度としているため、ビューレットの付着によるSCR4やDPF3の機能低下を防止することができる。
第一尿素水インジェクタ5による尿素水の噴射時に、その噴射量を第一温度計6の検出温度から求めているので、尿素水を、排気管21のガス温度に応じた熱分解可能な最適量とすることができ、SCR4に確実にアンモニアを供給することができる。同様に、第二尿素水インジェクタ7による尿素水の噴射時に第二温度計8の検出温度から求めることでSCR4に確実にアンモニアを供給することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、様々な変形例や応用例が考えられるものである。
例えば、SCR4は電気ヒータなどの昇温手段を有するものでもよい。この場合、エンジン10の冷間始動時に、マイコンがSCR4の温度、外気温あるいは排ガス温度などをセンサにより検出し、その検出温度からSCR4の温度が触媒活性温度よりも低いと判断したときに昇温手段によりSCR4を活性温度まで昇温させることが考えられる。
1 還元剤供給装置
2 排気管
3 DPF
4 SCR(尿素SCR触媒)
5 第一尿素水インジェクタ
6 第一温度検出手段
7 第二尿素水インジェクタ
8 第二温度検出手段
9 マイコン(制御手段)
10 エンジン

Claims (3)

  1. エンジンの排気管に粒子状物質を除去するDPFが設けられると共に、そのDPFよりも下流の排気管にアンモニアを還元剤として用いて窒素酸化物を還元する尿素SCR触媒が設けられ、その尿素SCR触媒よりも上流の排気管に尿素水を噴射して該尿素水から分解されたアンモニアを前記尿素SCR触媒に供給するようにした尿素SCR触媒の還元剤供給装置において、
    前記DPFよりも上流の排気管内に尿素水を噴射するための第一尿素水インジェクタと、
    前記DPFよりも上流の排気管内の温度を検出するための第一温度検出手段と、
    前記DPFと前記尿素SCR触媒との間の排気管内に尿素水を噴射するための第二尿素水インジェクタと、
    前記DPFと前記尿素SCR触媒との間の排気管内の温度を検出するための第二温度検出手段と、
    前記第一温度検出手段と前記第二温度検出手段との検出温度に基づいて前記第一尿素水インジェクタと前記第二尿素水インジェクタとを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第二温度検出手段の検出温度が所定の基準温度以下かつ前記第一温度検出手段の検出温度が前記基準温度を超えるときに、前記第一尿素水インジェクタのみにより尿素水の噴射を行い、
    他方、前記第二温度検出手段の検出温度が前記基準温度を超えるときに、前記第二尿素水インジェクタのみにより尿素水の噴射を行うことを特徴とする尿素SCR触媒の還元剤供給装置。
  2. 前記基準温度は、尿素水がアンモニアに分解する際にビューレットが生成されない温度である請求項1記載の尿素SCR触媒の還元剤供給装置。
  3. 前記制御手段は、前記第一尿素水インジェクタのみにより尿素水の噴射を行う際に、尿素水の噴射量を前記第一温度検出手段の検出温度を基に決定し、
    他方、前記第二尿素水インジェクタのみにより尿素水の噴射を行う際に、尿素水の噴射量を前記第二温度検出手段の検出温度を基に決定する請求項1または2記載の尿素SCR触媒の還元剤供給装置。
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