JP2994722B2 - 散水ノズル - Google Patents

散水ノズル

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JP2994722B2 JP27489390A JP27489390A JP2994722B2 JP 2994722 B2 JP2994722 B2 JP 2994722B2 JP 27489390 A JP27489390 A JP 27489390A JP 27489390 A JP27489390 A JP 27489390A JP 2994722 B2 JP2994722 B2 JP 2994722B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、道路などに埋設する散水ノズルに関する。
[従来の技術] 従来、この種のものとして実公昭63−8434号公報に
は、下部に水管連結路を有し、内部に空洞室を設け、上
部表面に散水孔及び弁装着孔を設けて本体を形成すると
ともに、流量調節弁を内蔵した散水ノズルにおいて、前
記空洞室上部を除去し、散水孔及び弁装着孔を設けたス
テンレス鋼製の蓋体を前記本体に被嵌した散水ノズルが
提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 前記従来技術においては、道路などに埋設された状態
にあってはステンレス鋼製の蓋体の上面があらわれるた
め耐久力を向上できるというものであるが、一定期間の
設置後にあってはタイヤチェーンなどにより蓋体が摩耗
したり、散水孔が詰まってしまい交換しなければならな
い。このような交換の際には前記蓋体のみを取り外して
交換することがメンテナンス上コストダウンを図れるも
のであるが、蓋体自体もアスファルトやコンクリートな
どに埋設されているため蓋体を引き上げるのは簡単では
なく、結局修理の際には散水ノズルの廻りを掘らなくて
はならずコストダウンを図ることができないという問題
点があった。また従来技術においては、ガス等気泡が含
まれる水が供給された場合には散水状態が乱れ、また散
水孔が詰まった場合には他の散水孔から水が遠くまで飛
んでしまうという問題点があった。
本発明は前記問題点を解決して、本体の上部に別体の
蓋体を設けた散水ノズルにおいて、簡単に蓋体を引き上
げることができ、また散水状態が均一になるようにした
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1に係る発明は、下部に送水孔を縦設し上部中
央に前記送水孔と連通し上部開口を有する空洞室を設け
た本体と、前記本体の上面外側に載置して中心部に逆截
頭円錐状の取付孔を形成した外側蓋体と、前記本体の上
面中央側に設けられ上部は前記取付孔に嵌合し下部には
前記空洞室に嵌合するとともに内側を前記空洞室に連通
した筒部を形成した内側蓋体と、この内側蓋体に設けら
れ前記筒部の内側と外部を連通する散水孔と、上端を相
互に連通した溝を前記取付孔に形成して前記外側蓋体と
前記内側蓋体との間に外部と連通する環状の上部開口を
上端に形成した空洞部と、前記内側蓋体に設けられ前記
散水孔と前記空洞部間を連通する連通路と、前記内側蓋
体の中央に縦設されるとともに上方を大きく形成した段
部を設けた装着孔と、前記装着孔に挿入され下部を送水
孔に螺着するとともに上部を前記段部に係止して設けら
れる弁座部材の内側に弁杆を有する流量調節弁と、前記
取付孔に外側へ凹設して形成した工具係止用の受け段部
とを備えたものである。
請求項2に係る発明は、下部に送水孔を縦設し上部中
央に前記送水孔と連通し上部開口を有する空洞室を設け
た本体と、前記本体の上面外側に載置して中心部に逆截
頭円錐状の取付孔を形成した外側蓋体と、この外側蓋体
の取付孔の下部に設けられ前記空洞室より内側へ張出す
とともに内周面に工具挿入用の凹部を形成したフランジ
と、前記本体の上面中央側に設けられ上部は前記取付孔
と間隔を有して形成されて下部は前記フランジに載置す
るとともに下部内側を前記空洞室に連通する筒部を形成
した内側蓋体と、前記外側蓋体と内側蓋体の上部との間
に形成され外部と連通する環状の上部開口を上端に形成
した空洞部と、前記内側蓋体に設けられ前記筒部の内側
と外部を連通する散水孔と、前記内側蓋体に設けられ前
記散水孔と前記空洞部間を連通する連通路と、前記内側
蓋体の中央に縦設されるとともに上方を大きく形成した
段部を設けた装着孔と、前記装着孔に挿入され下部を送
水孔に螺着するとともに上部を前記段部に係止して設け
られる弁座部材の内側に弁杆を有する流量調節弁とを備
えたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において前記
連通路の前記空洞部側に大径部を設けたものである。
[作 用] 請求項1に係る発明では、前記送水孔より流入した水
は前記空洞室、筒部内側を通って前記散水孔より散水で
きる。その際、前記散水孔が詰まると水は前記空洞室、
筒部内側、散水孔、連通路を通って空洞部に至り、そし
て空洞部の上部開口より散水することができる。一方、
前記内側及び外側蓋体を取り出すときは、まず前記装着
孔に設けられた前記流量調節弁を抜き、次に前記段部に
よる外側蓋体への押圧が解除された内側蓋体を取り上げ
る。次に、工具を用いて受け段部に工具を係止して外側
蓋体を持ち上げて取り出すことができる。
請求項2に係る発明では、前記送水孔より流入した水
は前記空洞室、筒部内側を通って前記散水孔より散水で
きる。その際、前記散水孔が詰まると水は前記空洞室、
筒部内側、散水孔、連通路を通って空洞部に至り、そし
て空洞部の上部開口より散水することができる。一方、
前記内側及び外側蓋体を取り出すときは、まず前記装着
孔に設けられた前記流量調節弁を抜き、次に前記段部に
よる外側蓋体への押圧が解除された内側蓋体を取り上げ
る。次に、工具を用いて前記凹部を通して前記フランジ
の下面に工具を係止して外側蓋体を持ち上げて取り出す
ことができる。
請求項3に係る発明では、連通路によリ空洞部へ流入
する水の抵抗作用をなして常時は散水孔より散水する
が、散水孔が詰まったような場合には水が連通路を通っ
て空洞部へ至るが、その際の連通路全長の抵抗を小さく
して空洞部内の水圧を上げて空洞部内の水圧により砂な
どを排除できる。
[実施例] 次に本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
第1図乃至第5図は第1実施例を示しており、1は鋳
鋼などからなる散水ノズル2の本体であり、この本体1
は上部を径大に下部を径小にしたものであって、外周の
3箇所にはリブ3が縦設したおり、このリブ3により埋
設後本体1の廻り止めが施される。前記本体1の下部中
央には送水孔4が縦設され、この送水孔4には送水管5
がパッキング6を介して接続されており、また送水孔4
の上部には雌螺子7が形成されている。さらに前記本体
1の中央には前記送水孔4を連通して上面を開口した空
洞室8が凹設されている。
前記本体1の上面の外側に設けられるステンレス鋳
鋼、ステンレス鋼または鋳鋼などからなる外側蓋体9は
前記本体1の上部と略同径に形成されて前記本体1の上
面外側に載置しており、その中心部には逆截頭円錐状の
取付孔10が形成されるとともに、この取付孔10の上端に
は上縁段部11が環状に形成されるとともに、取付孔10に
は後述する工具が係止する受け段部たる下縁段部12が外
側へ凹設して環状に形成されている。さらに前記取付孔
10のテーパ面13には略台形の溝部14が4箇所等間隔に形
成されている。すなわち前記テーパ面13が4箇所等間隔
に略三角形状に形成され、その基部15側の下端側にのみ
前記下縁段部12が残って形成されるようになっており、
また先端16側においてはテーパ面13自体が切除されて後
述する工具の突片が上方から挿入して下縁段部12に係止
できるようになっている。さらに、前記溝14の上端相互
は前記上縁段部11によって相互に連通している。また前
記外側蓋体9の外周面9Aはその上部が下部よりわずかな
テーパすなわち1/100〜3/100程を有して径大に形成され
ている。上部が前記取付孔10に嵌合する内側蓋体17の下
部には前記空洞室10の上部に嵌合する筒部18が設けられ
るとともに、この筒部18の内側は凹部19が設けられ、前
記空洞部8と連通するこの凹部19と外部を連通する散水
孔20が四方に配設している。またこの散水孔20の途中に
は前記溝部14によって形成された外部と連通する環状の
上部開口21Aを有する空洞部21と連通する孔状の連通路2
2が設けられている。前記内側蓋体17の中央には流量調
節弁23を挿入する装着孔24が縦設されており、前記流量
調節弁23は弁座部材25とその内側に設けられる弁杆26か
らなり、前記弁座部材25の上部には前記装着孔24の上部
に形成され上方を大きく形成した段部27に係止する径大
部25Aが形成され、下部には送水孔4の雌螺子7に螺着
する雄螺子29が形成されている。また前記弁座部材25の
中心には貫通孔30が縦設され、この貫通孔30の途中に前
記空洞室8に連通する排水孔31が形成されている。そし
て前記弁杆26を螺合して上下動することにより、送水孔
4からの水を空洞室8へ通水および止水できるようにな
っている。尚、前記外側蓋体9の外縁下部には凹部32が
3箇所形成されており、該凹部32と道路のアスファルト
などの係合により外側蓋体9の廻り止めが図られる。
33は前記外側蓋体9を取り上げるための工具であり、
この工具33は上端に操作ハンドル34を固着した雄螺子杆
35に雌螺子筒36を上下動可能に螺合するとともにこの雌
螺子筒36の四方に前記下縁段部12に係止可能な突片37が
固着している。
次に前記構成につきその作用を説明する。
設置する場合は予め道路などに埋設している送水管5
に送水孔4を挿入して本体1を外側蓋体9などとともに
設けた後、廻りにアスファルトコンクリートなどを打設
して固定する。次に弁座部材25を弛めて散水孔20を所定
方向に向けた後、再び弁座部材25を締めると径大部25A
が段部27を押圧して内側蓋体17ひいては外側蓋体9を本
体1に固定できる。
そして送水管5より地下水などを送り込むと、地下水
はガスなどとともに送水孔4より貫通孔30に至り、そし
て排水孔31より空洞室8に至り、該空洞室8より散水孔
20を通って外部へ散水される。
そして例えば4個の散水孔20のうち3つが砂などによ
って詰まったような場合には、多量の水が連通路22を介
して空洞部21へ流れこみ、そして空洞部21の上部開口21
Aより水が流出する。この際環状の上部開口21Aはその開
口面積が大きいため溢れるように排水できる。
さらに総ての第1の散水孔20が詰まった場合には、さ
らに水圧が高まり上部開口21Aより溢れるように外部へ
排水できる。
一方、前記蓋9,17を交換する場合は、まずレンチ(図
示せず)などを弁座部材25の上端に係合して水量調節弁
23を廻動して引き抜いた後、内側蓋体17を取り上げる。
水量調節弁23を引き抜くことによって段部27による内側
蓋体17の外側蓋体9への押圧を解除することができる。
次にアスファルトやコンクリートに接して堅牢に固定
している外側蓋体9を取り外す場合は、まず突片37を取
付孔10を通して空洞室8へ挿入するとともに雄螺子杆35
を空洞室8へ挿入してその下端を空洞室8の底部に当接
し、そして操作ハンドル34を廻動することにより、雌螺
子筒36を介して突片37が上昇して下縁段部12に係止さ
れ、さらに操作ハンドル34を廻動することにより、突片
37が外側蓋体9を持ち上げて外側蓋体9を取り出すこと
ができる。この後新たな外側蓋体9、内側蓋体17などを
流量調節弁23によって本体1へ取り付けるものである。
以上のように前記実施例においては外側蓋体9に外側
へ突出させた下縁段部12を部分的に設けたことにより、
該下縁段部12に前記工具33の突片37あるいは梃子(図示
せず)の先端を係止せしめて簡単に外側蓋体9を取り上
げることができるとともに、前記下縁段部12に略台角形
の溝部14を設けたことにより、前記取付孔10を通して前
記工具33の突片37などを簡単に下縁段部12に係止して作
業性を向上することができる。
さらに、散水孔20を斜設して設け、かつこの散水孔20
の途中と空洞部21間には連通路22を介在させることによ
って、通常時においては散水孔20より水を噴出でき、一
方、散水孔20が詰まったような場合には、空洞部21の上
部開口21Aより水を溢れるように均一に散水できる。
さらに、散水孔20を有する内側蓋体17は本体1に廻動
可能に設けられるとともに、この蓋体17は弁座部材25を
弛めて前記散水孔20の方向を自由に調節できるため、本
体1の設置を簡単に行うことができ、また散水方向を自
由に調節することができる。
第6図、第7図及び第8図乃至第11図は本発明の第2
実施例、第3実施例及び第4実施例を示しており、前記
第1実施例と同一部分には同一符号を付しその詳細な説
明を省略する。
第2実施例においては、外側蓋体9と別体に溝部14を
有する取付孔10を形成した取付孔部材10Aを形成し、こ
れを溶接などにより一体化したものであり、また内側蓋
体17の筒部18に形成した孔状の連通部38を有する径小部
18Aに弁座部材25の途中に形成した段部27を係止させた
ものである。
したがって、このようにすることにより、空洞室8を
小容量として散水ノズル2の全高を小さくできる。
第3実施例においては、第2実施例と同様に筒部18の
径小部18Aに弁座部材25を係止し、さらに前記筒部18か
ら径小部にかけて溝状の連通部38を設けたものである。
このように連通部38を溝状とすることにより、散水孔20
へ至る水路の損失水頭を低くすることができる。
第8図乃至第11図は第2発明を示す第4実施例を示し
ており、1は鋳鋼などからなる散水ノズル2の本体であ
り、この本体1は上部を径大に下部を径小にしたもので
あって、外周の3箇所にはリブ3が縦設したおり、この
リブ3により埋設後本体1の廻り止めが施される。
前記本体1の下部中央には送水孔4が縦設され、この
送水孔4には送水管5がパッキング6を介して接続され
ており、また送水孔4の上部には雌螺子7が形成されて
いる。さらに前記本体1の中央には前記送水孔4を連通
して上面を開口した空洞室8が凹設されている。
前記本体1の上面の外側に設けられるステンレス鋳
鋼、ステンレス鋼または鋳鋼などからなる外側蓋体9は
前記本体1の上部と略同径に形成されて前記本体1の上
面外側に載置しており、中心部には逆截頭円錐状の取付
孔10が形成されている。この取付孔10の下端には内張へ
張り出し後述する工具が係止するフランジ10Aが一体に
形成されるとともに、このフランジ10Aの内周面には前
記工具の突片が挿入可能な凹部10Bが形成されている。
尚、前記フランジ10Aの上面には段部10Cが凹設されてい
る。
さらに前記外側蓋体9の外周面9Aはその上部が下部よ
りわずかなテーパすなわち1/100〜3/100程を有して径大
に形成されている。第8図に示すように上部が前記取付
孔10と間隔をおいて設けられる内側蓋体17の下部は前記
フランジ10Aに載置する筒部18が設けられるとともに、
この筒部18の内側は凹部19が設けられ、前記空洞部8と
連通するこの凹部19と外部を連通する散水孔20が四方に
配設している。また前記筒部18の下端は前記段部10Cに
嵌合するようになっている。さらに前記散水孔20の途中
には前記取付孔10によって形成された外部と連通する環
状の上部開口21Aを有する空洞部21と連通する孔状の連
通路22が斜め下向きに設けられている。尚、この連通路
22の外端には大径部22Aが形成されている。前記内側蓋
体17の中央には流量調節弁23を挿入する装着孔24が縦設
されており、前記流量調節弁23は弁座部材25と弁杆26か
らなり、前記弁座部材25の上部には前記装着孔24の上部
に形成され上方を大きく形成した段部27に係止する径大
部25Aが形成され、下部には送水孔4の雌螺子7に螺着
する雄螺子29が形成されている。
また前記弁座部材25の中心には貫通孔30が縦設され、
この貫通孔30の途中に前記空洞室8に連通する排水孔31
が形成されている。そして前記弁杆26を螺合して上下動
することにより、送水孔4からの水を空洞室8へ通水お
よび止水できるようになっている。尚、前記外側蓋体9
の外縁下部には凹部32が3箇所形成されており、該凹部
32と道路のアスファルトなどの係合により外側蓋体9の
廻り止めが図られる。
33は前記外側蓋体9を取り上げるための工具であり、
この工具33は上端に操作ハンドル34を固着した雄螺子杆
35に雌螺子筒36を上下動可能に螺合するとともにこの雌
螺子筒36の四方に前記下縁段部12に係止可能な突片37が
固着している。
次に前記構成につきその作用を説明する。
設置する場合は予め道路などに埋設している送水管5
に送水孔4を挿入して本体1を外側蓋体9などとともに
設けた後、廻りにアスファルトコンクリートなどを打設
して固定する。次に弁座部材25を弛めて散水孔20を所定
方向に向けた後、再び弁座部材25を締めると径大部28A
が段部27を押圧して内側蓋体17ひいては外側蓋体9を本
体1に固定できる。
そして送水管5より地下水などを送り込むと、地下水
はガスなどとともに送水孔4より貫通孔30に至り、そし
て排水孔31より空洞室8に至り、該空洞室8より散水孔
20を通って外部へ散水される。
そして例えば4個の散水孔20のうち3つが砂などによ
って詰まったような場合には、多量の水が連通路22を介
して空洞部21へ流れこみ、そして空洞部21の上部開口21
Aより水が流出する。この際環状の上部開口21Aはその開
口面積が大きいため溢れるように排水できる。
さらに総ての散水孔20が詰まった場合には、さらに水
圧が高まり上部開口21Aより溢れるように外部へ排水で
きる。
この際、前記空洞部21の水圧が連通路22を介して散水
孔20内の砂などに作用して、該砂などを外部へ排出して
詰まりを排除することができるが、特に前記大径部22A
により抵抗を少なくして空洞部21内の水圧により砂など
を排除できる。すなわち、連通路22により空洞部21へ流
入する水の抵抗作用をなして常時は散水孔20より散水す
るが、散水孔20が詰まったような場合には水が連通路22
を通って空洞部21へ至るが、その際の連通路22全長の抵
抗を小さくして空洞部21内の水圧を上げて空洞部21内の
水圧により砂などを排除できる。
また散水ノズルに地下水などを供給した際、天然ガス
等が発生するような場合においては水はガスとともに送
水孔4より空洞室8、凹部19に至り、そして散水孔20よ
り外部へ散水される。またこの際連通路22を通ってガス
は空洞部21へ抜ける。この際上部開口21Aから水が噴出
しようとするが、連通路22より空洞部21へ流入する際の
連通路22などによる抵抗が大きいため、大量の水が空洞
部21に流入することはなく、したがって上部開口21Aよ
りはごくわずかな水量のみがガスとともに溢れるように
排水される。したがって水とともにガスが供給された場
合であってもガスにより散水状態の脈動を防止できる。
一方、前記蓋9,17を交換する場合は、まずレンチ(図
示せず)などを弁座部材25の上端に係合して水量調節弁
23を廻動して引き抜いた後、内側蓋体17を取り上げる。
次にアスファルトやコンクリートに接して堅牢に固定
している外側蓋体9を取り外す場合は、まず突片37を取
付孔10を通して空洞室8へ挿入するとともに雄螺子杆35
を空洞室8へ挿入し、さらに前記突片37をフランジ10A
に形成した凹部10Bを通して雄螺子杆35の下端を空洞室
8の底部に当接する。この後突片37をハンドル34ととも
にやや廻動して突片37をフランジ10Aの下面に位置させ
る。そして操作ハンドル34を廻動することにより、雌螺
子筒36を介して突片37が上昇してフランジ10Aに係止さ
れ、さらに操作ハンドル34を廻動することにより、突片
37がフランジ10Aを介して外側蓋体9を持ち上げて外側
蓋体9を取り出すことができる。この後新たな外側蓋体
9、内側蓋体17などを流量調節弁23によって本体1へ取
り付けるものである。
以上のように前記実施例においては外側蓋体9の取付
孔10の下端に内側蓋体17が着座するフランジ10Aを形成
するとともに、このフランジ10Aの内周面に凹部10Bを形
成し、この凹部10Bを通して前記工具33の突片37あるい
は梃子(図示せず)の先端を前記フランジ10Aの下面に
係止せしめて簡単に外側蓋体9を取り上げることがで
き、外蓋9の取りはずし作業性を向上することができる
とともに外側蓋体9の製作も比較的容易なものとなりコ
ストダウンを図れる。また前記フランジ10Aの上面には
段部10Cを形成し、この段部10Cに内側蓋体17の筒部18の
下端を嵌合することにより、この内側蓋体17のフランジ
10Aへの位置決めを簡単に行うことができる。
さらに、散水孔20を斜設して設け、かつこの散水孔20
の途中と空洞部21間には連通路22を介在させることによ
って、通常時においては散水孔20より水を噴出でき、一
方、散水孔20が詰まったような場合には、空洞部21の上
部開口21Aより水を溢れるように均一に散水できる。
さらに、散水孔20を有する内側蓋体17は本体1に廻動
可能に設けられるとともに、この蓋体17は弁座部材25を
弛めて前記散水孔20の方向を自由に調節できるため、本
体1の設置を簡単に行うことができ、また散水方向を自
由に調節することができる。しかも連通路22に大径部22
Aを設けたことにより、供給される水内のガスを効率良
く抜き、散水の脈動を防止できる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
第12図に示すように例えば溝部14の基端15側がテーパ面
13を多く残すように形成してもよく、また第13図に示す
ようにテーパ面13を複数幅狭になるように形成したり、
さらに第14図に示すように取付孔10に形成するテーパ面
13を逆三角形状とし、このテーパ面13の先端16の縁部に
工具の突片を係止するようにしてもよい。また受け段部
はテーパ状の取付孔の下縁ではなく垂直状に設けられる
取付孔の下縁などに形成してもよいなど種々の変形が可
能である。
さらに第15図に示すようにフランジ10Aの下面に工具
の突片が係止するような小突起状のストッパー10Dを形
成しておき、該ストッパー10Dにより突片が廻り過ぎて
凹部10Bから抜け出るようなことを防止するようにして
もよい。また第16図に示すように第1実施例の場合の連
通路22に大径部22Aを形成してもよい。
[発明の効果] 請求項1に係る発明は、下部に送水孔を縦設し上部中
央に前記送水孔と連通し上部開口を有する空洞室を設け
た本体と、前記本体の上面外側に載置して中心部に逆截
頭円錐状の取付孔を形成した外側蓋体と、前記本体の上
面中央側に設けられ上部は前記取付孔に嵌合し下部には
前記空洞室に嵌合するとともに内側を前記空洞室に連通
した筒部を形成した内側蓋体と、この内側蓋体に設けら
れ前記筒部の内側と外部を連通する散水孔と、上端を相
互に連通した溝を前記取付孔に形成して前記外側蓋体と
前記内側蓋体との間に外部と連通する環状の上部開口を
上端に形成した空洞部と、前記内側蓋体に設けられ前記
散水孔と前記空洞部間を連通する連通路と、前記内側蓋
体の中央に縦設されるとともに上方を大きく形成した段
部を設けた装着孔と、前記装着孔に挿入され下部を送水
孔に螺着するとともに上部を前記段部に係止して設けら
れる弁座部材の内側に弁杆を有する流量調節弁と、前記
取付孔に外側へ凹設して形成した工具係止用の受け段部
とを備えたものであり、流量調節弁、内側蓋体を取り上
げた後に外側蓋体に形成された受け段部に工具などを係
止してこれを持ち上げることにより簡単に外側蓋体を取
りはずすことができ、メンテナンスなどのコストダウン
などを図ることができ、また前記上部開口により散水状
態を均一に行うことができる。
さらに請求項2に係る発明は、下部に送水孔を縦設し
上部中央に前記送水孔と連通し上部開口を有する空洞室
を設けた本体と、前記本体の上面外側に載置して中心部
に逆截頭円錐状の取付孔を形成した外側蓋体と、この外
側蓋体の取付孔の下部に設けられ前記空洞室より内側へ
張出すとともに内周面に工具挿入用の凹部を形成したフ
ランジと、前記本体の上面中央側に設けられ上部は前記
取付孔と間隔を有して形成されて下部は前記フランジに
載置するとともに下部内側を前記空洞室に連通する筒部
を形成した内側蓋体と、前記外側蓋体と内側蓋体の上部
との間に形成され外部と連通する環状の上部開口を上端
に形成した空洞部と、前記内側蓋体に設けられ前記筒部
の内側と外部を連通する散水孔と、前記内側蓋体に設け
られ前記散水孔と前記空洞部間を連通する連通路と、前
記内側蓋体の中央に縦設されるとともに上方を大きく形
成した段部を設けた装着孔と、前記装着孔に挿入され下
部を送水孔に螺着するとともに上部を前記段部に係止し
て設けられる弁座部材の内側に弁杆を有する流量調節弁
とを備えたものであり、流量調節弁、内側蓋体を取り上
げた後に、前記外側蓋体のフランジの凹部に工具などを
通してフランジの下面に係止し、これを持ち上げること
により簡単に外側蓋体を取りはずすことができメンテナ
ンスなどのコストダウンを図り、また前記凹部を設けた
フランジは外側蓋体に簡単に製作できることにより散水
ノズル自体のコストダウンを図れ、さらに前記上部開口
により散水状態を均一に行うことができる。
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載のも
のにおいて前記連通路の前記空洞部側に大径部を設けた
ものであり、連通路全長の抵抗を小さくして空洞部内の
砂などを効率良く排除できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は第1実施例を示しており、第1図は
縦断面図、第2図は一部切欠き分解斜視図、第3図は要
部の平面図、第4図は第1図のII−II線断面図、第5図
は外側蓋体の取り外し時の断面図、第6図は第2実施例
を示す縦断面図、第7図は第3実施例を示す縦断面図、
第8図乃至第11図は第4実施例を示しており、第8図は
縦断面図、第9図は一部切欠き分解斜視図、第10図は要
部の平面図、第11図は外側蓋体の取り外し時の断面図、
第12図は第5実施例を示す一部切欠斜視図、第13図は第
6実施例を示す一部切欠斜視図、第14図は第7実施例を
示す一部切欠斜視図、第15図は第8実施例を示す一部切
欠斜視図、第16図は第9実施例を示す断面図である。 1……本体 4……送水孔 8……空洞室 9……外側蓋体 10……取付孔 10A……フランジ 10B……凹部 12……下縁段部(受け段部) 14……溝 17……内側蓋体 18……筒部 20……散水孔 21……空洞部 21A……上部開口 22……連通路 22A……大径部 23……流量調節弁 24……装着孔 25……弁座部材 26……弁杆 27……段部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部に送水孔を縦設し上部中央に前記送水
    孔と連通し上部開口を有する空洞室を設けた本体と、前
    記本体の上面外側に載置して中心部に逆截頭円錐状の取
    付孔を形成した外側蓋体と、前記本体の上面中央側に設
    けられ上部は前記取付孔に嵌合し下部には前記空洞室に
    嵌合するとともに内側を前記空洞室に連通した筒部を形
    成した内側蓋体と、この内側蓋体に設けられ前記筒部の
    内側と外部を連通する散水孔と、上端を相互に連通した
    溝を前記取付孔に形成して前記外側蓋体と前記内側蓋体
    との間に外部と連通する環状の上部開口を上端に形成し
    た空洞部と、前記内側蓋体に設けられ前記散水孔と前記
    空洞部間を連通する連通路と、前記内側蓋体の中央に縦
    設されるとともに上方を大きく形成した段部を設けた装
    着孔と、前記装着孔に挿入され下部を送水孔に螺着する
    とともに上部を前記段部に係止して設けられる弁座部材
    の内側に弁杆を有する流量調節弁と、前記取付孔に外側
    へ凹設して形成した工具係止用の受け段部とを備えたこ
    とを特徴とする散水ノズル。
  2. 【請求項2】下部に送水孔を縦設し上部中央に前記送水
    孔と連通し上部開口を有する空洞室を設けた本体と、前
    記本体の上面外側に載置して中心部に逆截頭円錐状の取
    付孔を形成した外側蓋体と、この外側蓋体の取付孔の下
    部に設けられ前記空洞室より内側へ張出すとともに内周
    面に工具挿入用の凹部を形成したフランジと、前記本体
    の上面中央側に設けられ上部は前記取付孔と間隔を有し
    て形成されて下部は前記フランジに載置するとともに下
    部内側を前記空洞室に連通する筒部を形成した内側蓋体
    と、前記外側蓋体と内側蓋体の上部との間に形成され外
    部と連通する環状の上部開口を上端に形成した空洞部
    と、前記内側蓋体に設けられ前記筒部の内側と外部を連
    通する散水孔と、前記内側蓋体に設けられ前記散水孔と
    前記空洞部間を連通する連通路と、前記内側蓋体の中央
    に縦設されるとともに上方を大きく形成した段部を設け
    た装着孔と、前記装着孔に挿入され下部を送水孔に螺着
    するとともに上部を前記段部に係止して設けられる弁座
    部材の内側に弁杆を有する流量調節弁とを備えたことを
    特徴とする散水ノズル。
  3. 【請求項3】前記連通路の前記空洞部側に大径部を設け
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の散水ノズル。
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