JP2994549B2 - 壁構造 - Google Patents
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Description
成する壁構造に関する。
矩形平板状の壁パネルにコンクリート型枠として役割を
持たせ、壁パネル間に充填材としての現場打コンクリー
トを打設した後、壁パネルを除去することなく壁を構築
するようにしたものが知られている。
一例を、図8に示す。同図に示す壁構造は、矩形平板状
の壁パネル1をコンクリートの厚さに合わせて、所定間
隔離間させて並設し、必要に応じてこの内部に縦筋2と
横筋3からなる配筋を施した後、壁パネル1の間に現場
打コンクリート4を打設して前記配筋を該コンクリート
4の内部に埋設し、更にこのコンクリート4の露出面を
壁板5等の壁材で被覆して構築したものである。
間隔は、例えば図9に示すセパレータ6をこの内部に配
置することによって一定に保持されている。即ち、壁パ
ネル1の並設した時に互いに向かい合う所定の位置に予
め穿孔を穿設しておき、この穿孔内にセパレータ6の両
端のねじ部7を挿通させることによって、この両側に設
けた大径の駒8,9の外側表面をパネル1の対向面に当
接させ、更に前記ねじ部7にナット(図示せず)を螺合
させるようになっている。
前述のように、コンクリート4の露出面を、例えば石膏
系接着剤を介して石膏ボード等の壁板(壁材)5で被覆
したり、プラスターや樹脂モルタル等の塗布材(壁材)
を塗布することが広く行われている。
来の壁構造は、断熱性能が一般に悪く、このため、建物
全体を断熱材で覆った断熱構造とする場合には、断熱材
を別途用意して、これを建屋全体を包囲する如く壁の周
囲に取付ける必要があった。
塗布材を使用して壁パネルの露出面にこれを塗布しよう
とすると、壁パネルの表面は平坦で比較的つるつるして
いて、塗布材に対する保持力がかなり弱いため、塗布材
(壁材)の剥離を防止する上で、あまり厚く塗布するこ
とができず、このため、ひび割れやむら等が発生しやす
くなってしまう。これを防止するためには、前述のよう
に、かなり高価な樹脂モルタルを使用する必要があると
いった問題点があった。
性能の優れた壁パネルを用いて構築することができ、し
かもこの露出面をセメントモルタル等の壁材で容易に被
覆することができるようにしたものを提供することを目
的とする。
め、本発明に係る壁構造は、樹脂発泡体からなり、少な
くとも一方の片面に下方に向かって徐々に肉厚内方に傾
斜して壁材を保持する多数の下地溝をそのほぼ全域に亘
って配置した壁材塗布面を設けた矩形平板状の壁パネル
を該壁材塗布面を外側として所定間隔離間させて並設す
るとともに、この壁パネルの間に充填材を充填し、前記
壁材塗布面に壁材を塗布して構築したことを特徴とする
ものである。
壁パネルの間に縦筋と横筋からなる配筋を施して該縦筋
及び横筋を前記充填材内に埋設したり、前記下地溝を、
上方に開口した形状に形成するとともに、この下地溝の
周壁面と前記壁材塗布面のなす平面とが互いに鋭角に交
わるようにしたり、前記壁パネルの互いに並設した時に
対向する対向面に、全長または全幅に亘って直線状に延
びる凸状部または凹状部の少なくとも一方を形成するこ
ともできる。
ルを樹脂発泡体で形成することにより、壁パネル自体に
高い断熱性能を持たせ、しかもこの少なくとも一方の壁
パネルの外表面の壁材塗布面のほぼ全域に亘って設けた
多数の下地溝の内部に、この壁材塗布面に塗布した壁材
の一部を入り込ませることにより、壁パネル自体で壁材
を確実に保持することができる。
して説明する。同図において、付番10は、樹脂発泡体
からなる矩形平板状の壁パネルで、この壁パネル10
は、例えば、いわゆる3×6(900mm×1800m
m)板や2×6(600mm×1800mm)板と呼ば
れるもので、コンクリート型枠としての役割をも持つも
のである。
発泡体は、例えば、発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタ
ン、発泡ポリ塩化ビニルまたは発泡ポリオレフィン等の
ように、合成樹脂を発泡させて形成したものであり、こ
の発泡倍率は、例えば、5〜100倍、好ましくは、2
0〜80倍、更に好ましくは、30〜70倍程度であ
る。
構成することにより、壁パネル10自体に高い断熱性能
及び吸音効果を持たせるとともに、軽量化を図り、更に
腐蝕の防止とコストダウンを図ることができる。
1となされており、この壁材塗布面11には、そのほぼ
全域に亘って多数の下地溝12が並列的に形成されてい
る。そして、壁パネル10は、この壁材塗布面11が外
側を向くように互い所定間隔離間した状態で並設されて
いる。
0を並設した時に互いに向かい合う所定の位置に予め穿
孔を穿設しておいて、例えば図9に示すセパレータ6を
内部に配置することによって一定に保持されており、ま
た必要に応じて、内部に縦筋2と横筋3からなる配筋が
施されている。
肉厚内方に傾斜するテーパ面13の周囲を、肉厚方向に
立ち上がる周壁面14で上方に開口する平面略コ字状に
囲繞して構成されている。
徐々に拡がる側面部14aとこの側壁部14aの下端を
該側壁部14aに連続して繋ぐ底面部14bとからな
り、これによって、前記下地溝12は、上方に拡がった
等脚台形状で下方に向かって徐々に深くなり、周壁部1
4の底面部14bは、下地溝12の最も狭くかつ深い位
置で肉厚方向に立ち上がっている。
て並設し、この壁パネル10の間に現場打コンクリート
4等の充填材を充填した後、この壁材塗布面11に、例
えばセメントモルタル15等の壁材を塗布して壁を構築
するのであるが、この時、このセメントモルタル15の
一部が前記下地溝12の内部に入り込み、これによっ
て、セメントモルタル15が下方に流れ出さないようこ
れを確実に保持するようになっている。
5の保持を確実ならしめるため、この下地溝12の周壁
面14と壁材塗布面11のなす平面とが互い鋭角に交わ
るよう構成されている。
14の底面部14bと壁材塗布面11とのなす角α、及
び周壁面14の側面部14aと壁材塗布面11とのなす
角βは、それぞれ約70°(α=β=70°)に設定さ
れており、これによって、この下地溝12の周囲にポケ
ット状の溝部が形成されている。
11に塗布されたセメントモルタル15は、前記下地溝
12の周囲に形成されたポケット状の溝部内にこの上方
から容易に流入し、しかも周壁面14によってここから
の脱出が防止されるようになっている。
は、約30°〜90°程度であり、45°〜85°程度
が特に好ましい。上記壁パネル10は、例えば型内成型
や、下地溝12の形状に沿った外形を有する焼き鏝等を
使用した後加工、更には、切削加工等によって形成する
ことができる。
ル10を所定間隔離間させつつ横方向に敷き並べ、この
内部にセパレータ6等を配置して壁パネル10間の間隔
を一定に保持するとともに、必要に応じて縦筋2と横筋
3からなる配筋を施し、通常の型枠工法と同様、この側
方に、例えば縦バタと横バタとを配設し、締付金具を締
め付けることによってこの状態を保持する。
ンクリート4を打設し、しかる後、壁パネル10の壁材
塗布面11にセメントモルタル15等の壁材を塗布する
ことによって、壁を構築することができる。
布面11に形成された下地溝12の内部にその一部が入
り込んだ状態で保持されるため、かなり強い保持力が得
られて、例え壁材としてセメントモルタル15を使用し
たとしても、かなりの厚い肉厚をもってこれを確実に保
持することができる。
自体が高い断熱性能を有するため、断熱構造の壁を迅速
に、しかも容易かつ安価に構築することができる。な
お、上記実施例は、下地溝12として、その周壁面14
と壁材塗布面11とが互いに鋭角に交わるようにした例
を示しているが、図5(a)に示すように、周壁面14
の底面部14bを水平面とするとともに、その表面側端
部に上方への突起14cを設けたり、同図(b)に示す
ように、水平面とした底面部14bの途中に凹部14d
を設け、これらの突起14cや凹部14dによって、セ
メントモルタル15等の壁材が下方に流れ出さないよう
にすることもできる。
示すように、側壁部14aがほぼ垂直に立ち上がった矩
形状にしたり、同図(b)に示すように、側壁部14a
同士が下端で交わる三角形状にしたり、同図(c)に示
すように、底面部14bを円弧状にしたり、同図(d)
に示すように、底面部14bを、壁パネル10のほぼ全
長に亘って直線状に延ばしたり、更に、図示しないが、
全体を半円状に形成する等、任意の形状に形成すること
ができる。
を、並列的に、即ち縦及び横方向に等間隔に配置してい
るが、千鳥状に配置したり、ランダムに配置しても良い
ことは勿論である。
上記実施例は、全て同じ形状の型枠パネル10を使用し
て壁を構築するようにした例を示しているが、例えば倉
庫の内壁等、樹脂発泡体が外部に露出しても良いような
場合には、壁材塗布面のない平板状の型枠パネルと、前
記型枠パネル10とを組み合わせて、壁を構築すること
もできる。
この壁パネル10aは、裏面側に上下方向のほぼ全長に
亘って延びる凸状部17と凹状部16とを設け、現場打
コンクリート4を打設した時に、このコンクリート4と
壁パネル10aとの結合が確実なものとなるようにした
ものである。即ち、凸状部17は、このパネル裏面側に
打設されたコンクリート4の内部に埋設され、更にこの
打設されたコンクリート4が凹状部16内に入り込むよ
うになっている。
割を果たして壁パネル10aを補強し、凹状部16は、
この内部に縦筋2を通すことによって、壁パネル10a
のコンクリート4との結合が更に確実なものとなるよう
になっているが、これらの内の一方または双方を省略し
ても良いことは勿論である。
で、壁パネル自体に高い断熱性能を持たせ、しかもこの
壁パネルの壁材塗布面に壁材を直接塗り付けて該壁材を
壁パネル自体で確実に保持することができ、これによっ
て例え壁材としてセメントモルタルを使用したとして
も、これをかなり厚いに肉厚で壁材塗布面に塗布して、
断熱構造の壁を容易かつ迅速に構築することができる。
でき、壁構造としてのコストダウンを図ることができ
る。
視図。
Claims (4)
- 【請求項1】樹脂発泡体からなり、少なくとも一方の片
面に下方に向かって徐々に肉厚内方に傾斜して壁材を保
持する多数の下地溝をそのほぼ全域に亘って配置した壁
材塗布面を設けた矩形平板状の壁パネルを該壁材塗布面
を外側として所定間隔離間させて並設するとともに、こ
の壁パネルの間に充填材を充填し、前記壁材塗布面に壁
材を塗布して構築したことを特徴とする壁構造。 - 【請求項2】前記所定間隔離間させて並設した壁パネル
の間に縦筋と横筋からなる配筋を施して該縦筋及び横筋
を前記充填材内に埋設したことを特徴とする請求項1記
載の壁構造。 - 【請求項3】前記下地溝を、上方に開口した形状に形成
するとともに、この下地溝の周壁面と前記壁材塗布面の
なす平面とが互いに鋭角に交わるようにしたことを特徴
とする請求項1または2記載の壁構造。 - 【請求項4】前記壁パネルの互いに並設した時に対向す
る対向面に、全長または全幅に亘って直線状に延びる凸
状部または凹状部の少なくとも一方を形成したことを特
徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の壁構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6030409A JP2994549B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 壁構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6030409A JP2994549B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 壁構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07238614A JPH07238614A (ja) | 1995-09-12 |
JP2994549B2 true JP2994549B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=12303154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6030409A Expired - Lifetime JP2994549B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 壁構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2994549B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103469929B (zh) * | 2013-09-16 | 2014-06-11 | 华建耐尔特(北京)低碳科技有限公司 | 一种节能墙体的施工方法 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP6030409A patent/JP2994549B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07238614A (ja) | 1995-09-12 |
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