JP2994152B2 - アイコン表示処理装置 - Google Patents

アイコン表示処理装置

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JP2994152B2
JP2994152B2 JP4249358A JP24935892A JP2994152B2 JP 2994152 B2 JP2994152 B2 JP 2994152B2 JP 4249358 A JP4249358 A JP 4249358A JP 24935892 A JP24935892 A JP 24935892A JP 2994152 B2 JP2994152 B2 JP 2994152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,アイコン表示処理装置
に関し,特に,所定のオブジェクトのアイコンの表示を
省略可能なアイコン表示処理装置に関する。
【0002】データ処理システムへの簡易な入力手段と
して,表示画面上に表示されたアイコンをマウスにより
選択指示する入力手段がある。
【0003】
【従来の技術】アイコンは,例えば文書処理を「文書」
の絵で,グラフ処理を「グラフ」の絵で表示することに
よって,ユーザの理解と選択を容易にしている。アイコ
ンの選択等は,一般には,マウスによって座標位置を選
定し,そのボタンによって指示を入力することで行わな
れる。
【0004】1つのアイコン,例えば「文書」の絵が選
択されると,これに対応する処理である文書処理が行な
われる。このために,アイコンの選択後に所定のボタン
操作による指示を行なうと,文書処理を行なうオブジェ
クト(プログラム又はモジュール)が起動され,当該文
書処理を行なう。
【0005】システム側では,各種のオブジェクトに対
応するアイコンを用意してこれらを表示画面上に表示す
る。ユーザは,表示された各種のアイコンの内から所望
のものを選択することにより,各種の処理を容易に行な
わせることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】アイコンを用いて表示
されるオブジェクトには,ユーザが作成したオブジェク
トの他に,システムやアプリケーションプログラムが独
自に作成して管理するオブジェクト等が含まれる。後者
のオブジェクトは,ユーザが移動したり更新したりして
はならないものである。換言すれば,ユーザの操作の対
象となることがない(操作すべきでない)操作対象外オ
ブジェクトである。
【0007】このように,従来は,操作対象外オブジェ
クトもアイコンにより表示画面上に表示されていたた
め,ユーザが容易に選択し操作することが可能であっ
た。このため,本来システム側等で管理すべき操作対象
外オブジェクトの内容がユーザによって更新されてしま
う,等の危険性が存在するという問題があった。
【0008】特に,更新の指示入力が容易である場合
(例えば,マウスの所定のボタンを連続して2回押せば
よい場合),アイコンの選択に続く簡単なボタン操作に
より更新のプログラムが起動されてしまい,操作対象外
であるはずのオブジェクトの更新処理が開始されてしま
う。従って,これはマウスの操作のはずみや誤操作によ
っても生じ易いという大きな問題を伴っていた。
【0009】一方,ユーザの立場からは,操作したいオ
ブジェクトのアイコンを表示画面上のアイコン一覧から
探す際に,アイコン数が多くて煩わしいという問題があ
った。即ち,前述の操作対象外オブジェクトのアイコン
や権限や属性によって操作が不可能であるオブジェクト
のアイコンが,ユーザ作成オブジェクトのアイコンと混
合されて表示されるので,画面が見づらく,また,所望
のアイコンの選択に時間を要することがあった。
【0010】本発明は,誤操作を防止し認識性を向上さ
せることが可能なアイコン表示処理装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示し,本発明によるデータ処理システムを示す。こ
のデータ処理システムは,表示画面を有する表示装置6
と,各種のアイコンを表示装置6に表示するためのアイ
コン表示データ5と,アイコンの表示のための処理を行
なうアイコン表示処理部4と,アイコンによる表示の対
象でないオブジェクトのオブジェクト名を記述する非表
示アイコン管理ファイル2と,アイコンの表示のために
オブジェクトの各々についてアイコンの表示の可否を示
すフラグを格納するオブジェクト一覧1とを備える。
【0012】アイコン表示処理部4は,アイコン表示デ
ータ5を用いてアイコンを表示装置6に表示する。この
ために,アイコン表示処理部4は,非表示アイコン管理
ファイル2の記述に基づいてオブジェクト一覧1のオブ
ジェクトの各々についてフラグを予め格納し,アイコン
の表示の際に,オブジェクト一覧1のフラグに従ってア
イコンの表示の可否を判定し,対応するフラグがアイコ
ンの表示が可であることを示しているオブジェクトにつ
いてのみアイコンを表示装置6に表示する。
【0013】
【作用】アイコンによる表示の対象でない(表示しては
ならない,又は,表示を望まない)オブジェクトについ
ては,そのオブジェクト名を非表示アイコン管理ファイ
ル2に記述(登録)しておく。この記述に基づいて,ア
イコン表示処理部4により,オブジェクト一覧1のフラ
グが予め(アイコン表示に先立って)格納される。そし
て,アイコン表示の際,このフラグに従って,フラグが
アイコン表示が可であることを示しているオブジェクト
のみがアイコン表示される。
【0014】従って,予め非表示アイコン管理ファイル
2にアイコン表示対象でないと記述されたオブジェクト
については,そのアイコンが表示されることがない。こ
れにより,前述の操作対象外オブジェクト等のアイコン
表示を省略することができる。この結果,このようなオ
ブジェクトについてユーザの誤操作等により更新処理等
が開始されてしまうということを防止できる。一方,ユ
ーザの立場からは,この省略により,画面が見易くなる
ので,所望のアイコンを容易に認識でき,その選択を短
時間で行うことができる。
【0015】
【実施例】図2は実施例構成図であり,データ処理シス
テムを示す。図2に示す各種の処理を行なうアイコン表
示処理部4は,図1に示す処理装置3に設けられる。処
理装置3はcpu(中央処理装置)とメモリとからな
る。アイコン表示処理部4は,前記メモリ上に存在する
アイコン表示処理を行うプログラムとcpuとによって
実現される。
【0016】アイコン表示処理部4は,キーボード等の
入力装置8から入力されたオブジェクト(オブジェクト
プログラム又はオブジェクトモジュール)9のオブジェ
クト名について,これらを非表示アイコン管理ファイル
2へ記述する処理を行なう。これにより,図3に示す如
く「CINQ」「FACT」等のオブジェクト名が非表
示アイコン管理ファイル2に書込まれる。
【0017】オブジェクト名はオブジェクト9に一対一
に対応しており,オブジェクト名によりオブジェクト9
が一意に定まる。記述されるオブジェクト(名)9は,
前述の操作対象外オブジェクトや属性によって操作が不
可能であるオブジェクトである。具体的には,ユーザに
操作の権限のないオブジェクト,権限はあるがユーザが
操作してはいけない(操作すべきでない)オブジェク
ト,操作できない属性のオブジェクトである。
【0018】また,これらの他に,ユーザの個人的理由
で操作したくないオブジェクト,一時的(又は永続的)
に操作したくないオブジェクト(名)等を記述する。オ
ブジェクト名の入力は,図2においては,キーボード等
から「CINQ」等を直接入力するようにしているが,
前述の操作対象外オブジェクト等のオブジェクト名につ
いては,システム(OS)が自動的にアイコン表示処理
部4に記述処理をさせるようにしてもよい。
【0019】一方,非表示アイコン管理ファイル2に一
旦記述したオブジェクト名は,必要に応じて,削除する
ことができるようにされる。削除のための指示入力は,
入力装置8又はマウス7から行なわれる。この削除によ
り,そのアイコン表示が省略されていたオブジェクト9
について,再びアイコンを表示させることができる。従
って,ユーザの都合に柔軟に対応できる。
【0020】アイコン表示処理部4は,非表示アイコン
管理ファイル2を参照し,これに基づいてオブジェクト
一覧1を作成する処理を行なう。この処理は,定期的
に,又は,非表示アイコン管理ファイル2への新たな記
述(又は削除)があった時に行なわれる。これにより,
常に非表示アイコン管理ファイル2の最新の内容をオブ
ジェクト一覧1に反映できる。
【0021】オブジェクト一覧1は,アイコン表示のた
めのものであり,図3に示す如く,オブジェクトの各々
についてオブジェクト名毎にその属性やフラグを格納し
ている。(アイコン表示)フラグは当該オブジェクト9
についてのアイコン表示の可否を示す。アイコン表示
「可(する)」の場合,フラグは“0”とされる。アイ
コン表示「否(しない)」の場合,フラグは“1”とさ
れる。
【0022】オブジェクト一覧1の作成時,アイコン表
示処理部4は,オブジェクトの各々について,そのオブ
ジェクト名毎にその属性等を書込むと共に,フラグを一
旦全て“0”とする。次に,非表示アイコン管理ファイ
ル2を参照して,これに記述されているオブジェクト名
に対応するオブジェクト一覧1のフラグを“1”とする
(セットする)。
【0023】アイコンの表示を指示する入力があると,
アイコン表示処理部4は,これに応じて,判定処理及び
これに続く表示処理を行なう。この指示入力も,マウス
7を用いて表示装置6の表示画面から行なわれる。
【0024】判定処理において,アイコン表示処理部4
は,オブジェクト一覧1を参照し,各オブジェクト名の
フラグを調べる。即ち,各フラグが“0”又は“1”で
あるかに従って,当該オブジェクト名に対応するアイコ
ンの表示を「可」又は「否」と判定する。
【0025】続く表示処理において,アイコン表示処理
部4は,判定処理の結果に従って,アイコン表示が
「可」であると判定されたオブジェクト(名)9につい
てのみ,図4に示す如く,表示装置6の表示画面に表示
する。
【0026】図4において,アイコン表示「可(す
る)」であったオブジェクト「ASPID」等について
は,そのアイコン(図では,簡単のために単なる正方形
で示す)が表示されている。一方,アイコン表示「否
(しない)」であったオブジェクト「CINQ」及び
「FACT」については,そのアイコンの表示が省略さ
れている。
【0027】この表示のために,アイコン表示処理部4
は,アイコン表示データ5を読込む。アイコン表示デー
タ5において,アイコンの各々はオブジェクト9の各々
と対応しており,この対応は例えば各アイコンに付され
たオブジェクト名によって定められる。
【0028】アイコン表示処理部4は,読込んだアイコ
ン表示データ5のうち,アイコン表示「可」であったオ
ブジェクト名の付されたアイコン(の表示データ)のみ
を画面メモリ(バッファ)上に展開し,アイコン表示
「否」であったオブジェクト名の付されたアイコン(の
表示データ)の画面メモリ上への展開を省略する。これ
により,オブジェクト一覧1のフラグに従った選択的な
アイコン表示が可能となる。
【0029】例えば図4に示す如きアイコン表示画面か
らマウス7を用いてアイコン(操作したいオブジェクト
9)の選択の入力があると,アイコン表示処理部4は,
これに応じて,認識,判定及び表示の一連の処理を行な
う。
【0030】認識処理において,アイコン表示処理部4
は,マウス7の座標(マウス7の示す表示画面の座標)
と,表示画面上における各アイコンの座標とを比較し
て,いずれのアイコンが選択されたかを認識する。表示
画面上における各アイコンの座標は,画面メモリ上にお
ける各アイコンの展開された位置を画面メモリとは別に
アイコン表示処理部4が保持することにより求まる。
【0031】続く判定処理において,アイコン表示処理
部4は,認識処理の結果に従って,選択されたアイコン
(に対応するオブジェクト9)の表示の可否についてオ
ブジェクト一覧1を参照することによって確認(判定)
する。なお,この処理は省略してもよい。アイコンとオ
ブジェクト名との対応関係は,例えば先にアイコン表示
処理部4がアイコン表示データ5を読込んだ際にこれを
取出して保持している。
【0032】ここで,図4において実線で示す如く,選
択されたアイコンがオブジェクト「GT40」のもので
あるとすると,このアイコンは表示「可」のものである
から,この判定処理に従って続く表示処理が実行され
る。
【0033】一方,図4において点線で示す如く,マウ
ス7の位置が非表示のアイコン(例えばオブジェクト
「CINQ」のアイコンとする)が表示されるべきであ
った又は以前に表示されていた位置を指示していたとす
る(実際は一点鎖線で示す許容範囲内を指示していれば
よい)。この場合,実際には非表示であるがオブジェク
ト「CINQ」のアイコンの位置であることが認識され
たとしても,判定処理により非表示のアイコンであるこ
とが確認されるので,続く表示処理は実行されず省略さ
れる。
【0034】表示処理において,アイコン表示処理部4
は,認識処理及び/又は判定処理の結果に従って,選択
されたアイコン(であって表示「可」であるもの)に対
応するオブジェクト9を読込んで,表示装置6の表示画
面に表示する。なお,この表示は,実際は,アイコン表
示処理部4がオブジェクト9の表示,更新等の処理を行
なう処理部(処理プログラム)を起動してこれに実行さ
せるように構成される。
【0035】例えば選択されたアイコンが,図4に示す
如く,オブジェクト「GT40」のものであるとする
と,オブジェクト「GT40」が読込まれ,その内容が
表示画面上に表示される。ユーザは,この表示を見て,
例えばオブジェクト「GT40」についての更新を行な
う。
【0036】このオブジェクト「GT40」の更新を行
うユーザの立場から見ると,アイコン表示されたアイコ
ンの数が少なくなっている(図3に従う場合7個から5
個になっている)ので,所望の「GT40」のアイコン
を容易に探し出して選択できる。また,「CINQ」の
アイコン等が表示されていないので,これらを選択して
誤操作してしまう等の心配をする煩わしさもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
アイコン表示処理において,非表示アイコン管理ファイ
ル及びオブジェクト一覧に基づいてアイコン表示の可否
を判断することにより,操作対象外オブジェクト等につ
いてのアイコン表示を省略することができるので,これ
らのオブジェクトが操作対象として選択されることがな
くなり,この結果,ユーザの誤操作等によりこれらのオ
ブジェクトが操作されてしまうことを防止でき,また,
ユーザには見易い表示画面を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】実施例構成図である。
【図3】実施例説明図である。
【図4】実施例説明図である。
【符号の説明】
1 オブジェクト一覧 2 非表示アイコン管理ファイル 3 処理装置(cpu/メモリ) 4 アイコン表示処理部 5 アイコン表示データ 6 表示装置 7 マウス 8 入力装置 9 オブジェクト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面を有する表示装置(6) と, 各種のアイコンを前記表示装置(6) に表示するためのア
    イコン表示データ(5)と, 前記アイコンの表示のための処理を行なうアイコン表示
    処理部(4) とを備え, 前記アイコン表示処理部(4) が前記アイコン表示データ
    (5) を用いて前記アイコンを前記表示装置(6) に表示す
    るデータ処理システムにおいて, 前記アイコンによる表示の対象でないオブジェクトのオ
    ブジェクト名を記述する非表示アイコン管理ファイル
    (2) と, 前記アイコンの表示のために前記オブジェクトの各々に
    ついて前記アイコンの表示の可否を示すフラグを格納す
    るオブジェクト一覧(1) とを設け,前記非表示アイコン
    管理ファイル(2) の記述に基づいて前記オブジェクト一
    覧(1) の前記オブジェクトの各々について前記フラグを
    予め格納されるよう構成され, 前記アイコン表示処理部(4) が, 前記アイコンの表示の
    際に,前記オブジェクト一覧(1) の前記フラグに従って
    前記アイコンの表示の可否を判定し,対応する前記フラ
    グが前記アイコンの表示が可であることを示している前
    記オブジェクトについてのみ前記アイコンを前記表示装
    置(6) に表示するようにしたことを特徴とするアイコン
    表示処理装置
JP4249358A 1992-09-18 1992-09-18 アイコン表示処理装置 Expired - Lifetime JP2994152B2 (ja)

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