JP2994101B2 - 電子内視鏡の操作装置 - Google Patents

電子内視鏡の操作装置

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JP2994101B2 JP3191917A JP19191791A JP2994101B2 JP 2994101 B2 JP2994101 B2 JP 2994101B2 JP 3191917 A JP3191917 A JP 3191917A JP 19191791 A JP19191791 A JP 19191791A JP 2994101 B2 JP2994101 B2 JP 2994101B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子内視鏡の操作装置
に係り、とくに、電子内視鏡のスコープの各種操作スイ
ッチにフォトインターラプタなどの光学的検出器を用い
た操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子内視鏡のスコープには、操
作スイッチとして例えば、送気、送水を制御するための
送気・送水スイッチ、吸引を制御する吸引スイッチ、写
真を撮るためのコピースイッチなどが備えられている。
これらの操作スイッチのボタンが押されると、プロセッ
サがその操作内容を読み取り、電磁弁、フレームメモリ
回路、カメラなどを動作させ、所望の目的を果たすよう
になっている。
【0003】操作スイッチは耐久性が必要であるため、
フォトインターラプタが多用されている。このフォトイ
ンターラプタは、例えば発光ダイオードの光をフォトト
ランジスタで受けるようになっており、発光ダイオード
は常にオン(発光)状態にしておいて、その光が遮蔽板
で遮られたときに、スイッチが押された(オン)状態と
見做される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、操作ス
イッチの要部を成す、フォトインターラプタの発光ダイ
オードは通常、5V,10mA程度が定格値であるた
め、発光ダイオードを常時点灯させておくと、その消費
電力はかなり大きなものとなる。しかも、上述した操作
スイッチは患者側回路中に装備されることになるため、
その患者側回路のトータルの消費電力が高くなって、体
内に挿入される患者側回路と体外の装置側回路とを絶縁
するアイソレーション回路が大形化し、また高価にな
る。
【0005】さらに、光が遮蔽されたときに、ボタンの
押し(オン)状態を判定できるようになっているため、
フォトインターラプタのリード線等に断線が生じたり、
発光ダイオードが故障した場合にも光が遮断されてしま
い、押し状態か断線、故障状態かを区別することができ
ないという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の様々の問
題に鑑みてなされたもので、操作スイッチとして使用さ
れるフォトインターラプタの消費電力を抑えて、患者側
回路の消費電力を減らし、装置側回路との間のアイソレ
ーション回路を小形化できる操作装置を提供することを
第1の目的とする。
【0007】この第1の目的に加えて、真の操作状態か
断線、故障等の異常状態かを容易に自己チェックできる
操作装置を提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1記載の発明に係る電子内視鏡の操作装
置では、体内挿入用のスコープに連結された操作スイッ
チを有し、この操作スイッチを発光素子及び受光素子か
ら成る光学的検出器を用いて形成した電子内視鏡の操作
装置において、上記操作スイッチに対してなされる操作
の状態を検出可能な、予め設定したタイミングが到来し
たか否かを判断する検出タイミング判断手段と、この検
出タイミング判断手段が上記タイミングの到来を判断し
たときに、一定時間だけ上記発光素子を発光させる発光
指令手段と、この発光指令手段が上記発光素子を発光さ
せている間に、上記操作スイッチの操作状態に関する信
号を検出する操作状態検出手段と、この操作状態検出手
段の検出信号に基づき操作内容を判断する操作内容判断
手段と、この操作内容判断手段の判断結果に応じて操作
対象に駆動指令を与える駆動指令手段とを備えた。
【0009】また、第2の目的を達成するため、請求項
2記載の発明に係る電子内視鏡の操作装置にあっては、
請求項1記載の構成に、前記操作スイッチが操作されて
いない状態を推定する非操作状態推定手段と、この非操
作状態推定手段が非操作状態を推定したときに、前記発
光素子を相前後して発光状態及び消灯状態とするチェッ
ク状態設定手段と、このチェック状態設定手段により発
光状態及び消灯状態にしたときの前記受光素子の各受光
内容に基づき上記操作スイッチの異常を判定する異常判
断手段とを付加した。
【0010】さらに、第2の目的を達成するため、請求
項3記載の発明に係る電子内視鏡の操作装置にあって
は、請求項1記載の構成に、前記受光素子に並列に接続
した抵抗素子と、上記受光素子及び抵抗素子の並列回路
を含む受光側経路にバイアス電流を流したときの上記受
光側経路の電圧値の変化に基づき断線を検出する断線検
出手段とを付加した。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、検出タイミング判断
手段がスイッチ状態の検出タイミングの到来を判断する
と、発光指令手段が光学的検出器の発光素子を一定時間
だけ発光させる。この一定時間の発光の間に、操作状態
検出手段が操作スイッチに対するオペレータの操作状況
を示す信号を検出し、その検出値に基づき、操作内容判
断手段が操作スイッチが押されているか否かを判断す
る。この判断結果が操作スイッチのオン(押し)である
とき、駆動指令手段が操作スイッチの操作対象に所定の
駆動指令を与えて、目的の操作が可能になる。このよう
に、操作状態を検出するに必要な時間帯のみ、光学的検
出器の発光素子を発光させ、目的の操作指令を行うこと
ができる。
【0012】請求項2記載の発明では、上記作用に加え
て、操作スイッチを操作していない非操作状態が推定さ
れると、チェック状態設定手段により、発光素子が発光
状態、消灯状態に各々強制設定される。この強制設定の
基での受光素子の受光内容から、異常判断手段により操
作スイッチの異常、正常が判断され、自己チェックがな
される。
【0013】また、請求項3記載の発明では、受光素子
に並列に抵抗素子を設けることで、正常時には、受光素
子の電源側経路における、操作スイッチのオフ(非操
作)時の値を電源電圧よりも下げることができる。しか
し、受光経路の電圧観測点よりもアース側の位置に断線
が生じると、その観測点の電圧は電源電圧まで上昇す
る。この電圧上昇が断線検出手段により検出されて、断
線が判断される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0015】第1実施例 まず、第1実施例を図1〜図7を用いて説明する。最初
に図2を用いて電子内視鏡のスコープのグリップ部の外
観を説明する。同図において、グリップ部1には、先端
のアングル操作を指令するアングル操作ノブ11のほ
か、送気、送水をコントロールするための送気送水スイ
ッチ12、吸引をコントロールするための吸引スイッチ
13、写真をとるためカメラをコントロールするコピー
スイッチ14が装備されている。これらのスイッチ1
2、…、14を操作すると、グリップ部1にケーブル1
5を介して接続されたプロセッサ16内部で、電磁弁、
フレームメモリ回路、カメラなどが所期の目的を果たす
ための命令が出される。この操作は、検査中、頻繁に実
施されるため、操作スイッチ12、…、14には高い耐
久性が必要である。また、とくに送気送水等は必要以上
に長時間にわたると好ましくないから、高い信頼性が必
要である。このため、操作ボタン12、…、14には通
常、機械的スイッチではなく光学的スイッチを用いてい
る。
【0016】この光学的操作スイッチ12、…、14
を、その1個(以下、必要に応じて符号12で代表させ
る)の回路について図1に示す。操作スイッチ12,
…,14の各々は光学的検出器としてのフォトインター
ラプタで形成され、操作者が押すボタン20と、このボ
タン20の操作を検知するフォトインターラプタ本体2
1とを有している。フォトインターラプタ本体21は、
発光素子としてのLED(発光ダイオード)23及び受
光素子としてのフォトトランジスタ24を備え、ボタン
20が図示しないスプリングに抗して押されたとき、ボ
タン20下部の遮光板20aがLED23からフォトト
ランジスタ24に照射される光が遮られる。
【0017】電子内視鏡の操作装置は図1に示すよう
に、上記操作スイッチ12(…、14)のほか、トラン
ジスタ25、インターフェイス回路26、及びCPU
(中央処理装置)27を備えている。インターフェイス
回路26の入力ポートPinは、操作スイッチ12のフ
ォトトランジスタ24のコレクタに接続され、そのエミ
ッタはアースに接続されている。操作スイッチ12のL
ED23のカソードはアースに接続され、そのアノード
はトランジスタ25のコレクタに接続されている。この
トランジスタ25のベースはインターフェイス回路26
の出力ポートPoutに、エミッタは電源Vddに各々
接続されている。インターフェイス回路26の入力、出
力ポートPin,Poutは抵抗を介して電源Vddに
も接続されている。
【0018】さらに、インターフェイス回路26はCP
U27に接続されている。このインターフェイス回路2
6の具体例を図3に示す。図3に示すインターフェイス
回路26は途中でアイソレーションされた構成になって
いる。操作スイッチ12、…、14は複数在るため、シ
フトレジスタを使用してパラレル信号からシリアル信号
への変換を行っている。この例では、8ビットの入力ポ
ートPin及び出力ポートPoutを有している。入力
ポートPinへの入力信号は、パラレル入力シリアル出
力シフトレジスタ30に入る。このレジスタ30はロー
ド信号RDにより入力され、内部のフリップフロップに
セットされる。このロード信号RDはコントロール回路
31で生成される。シフトレジスタ30からは、シフト
クロックCKで順次データが出力されフォトカプラ32
を通った後、シリアル入力パラレル出力のシフトレジス
タ33に入り、再びパラレル信号となりラッチ回路34
で同時化されてCPU27のバスラインにのせられる。
【0019】一方、CPU27からの出力は、パラレル
入力シリアル出力のシフトレジスタ35に入り、シリア
ルデータとなってフォトカプラ32を通り、シリアル入
力パラレル出力のシフトレジスタ36に送られる。この
パラレルデータはラッチ回路37により同時化され、出
力ポートPoutに出力される。
【0020】この図3の回路構成では、入力と出力は共
通のクロックCK、共通のロード信号RDを用いたが、
入力と出力でクロック,ロード信号を分ける構成にして
もよい。以上の各回路の動作は、CPU27と完全に同
期して行われるから、CPU27からみた場合、そのま
ま入出力されたものと見える。
【0021】ここで、図4に電子内視鏡の全体回路にお
けるアイソレーションの様子を模式的に示す。この構成
では、電源用のトランスT1〜T3及び信号伝達用のイ
ンターフェイス回路26のフォトカプラ32によって1
次側回路、2次側回路、患者側回路にアイソレーション
されている。患者側回路はスコープに収納されている。
【0022】CPU27は、予めメモリに記憶させたプ
ログラムに基づき、後述する図5記載の処理を行う。
【0023】本実施例におけるCPU27は、そのプロ
グラムにより、請求項1記載の検出タイミング判断手
段、発光指令手段、操作状態検出手段、操作内容判断手
段、及び駆動指令手段を担う。またトランジスタ25及
びインターフェイス回路26は共に、上記発光指令手段
及び操作内容判断手段を担う。
【0024】次に本実施例の動作を説明する。
【0025】まず、CPU27にて実施される、図5記
載の処理を説明する。この処理は一定時間Δt毎のタイ
マ割込でなされ、電子内視鏡のTVモニタの垂直ブラン
キング信号を利用した処理である。つまり、CPU27
は、ソフトウエアによって操作スイッチ12のスイッチ
ング状態を検知する。
【0026】ここで、TVモニタの垂直ブランキング時
にスイッチ検知を行う理由を説明する。人間の指が操作
ボタンを押すときの速度は、1秒につき10回程度が限
度とされているから、操作スイッチのスイッチング状態
は、1秒間に10回以上は変化しないと考えて差支え無
い。TVモニタからは1秒間に60回の垂直ブランキン
グ信号が取り出せるから、この既存の信号を利用してセ
ンシング期間を設定すれば、スイッチング状態を必要且
つ十分に把握できる。
【0027】まず、CPU27は、図5の処理が開始さ
れると、そのステップST1で垂直ブランキング信号を
入力し、ステップST2でブランキング時か否かを判断
する。この判断の結果、垂直ブランキング時でないとき
は、そのままメインプログラムにリターンする。これに
より、操作スイッチ12の操作対象の駆動状態は変わら
ずに維持される。
【0028】ステップST2において、垂直ブランキン
グ時である(YES)と判断されたとき、CPU27は
ステップST3に移行して、インターフェイス回路26
の出力ポートPoutを論理Lレベルに設定する。これ
により、トランジスタ25がオン(導通)となり、LE
D23が点灯する。次いで、ステップST4では、イン
ターフェイス回路26の入力ポートPinの電圧レベル
が論理Hレベルか、論理Lレベルかをチェックし、操作
スイッチ12が押されたか否かの情報を読み込む。
【0029】このステップST4の読み込みにより、操
作スイッチ12のスイッチング状態を判定できる理由
は、次の通りである。つまり、LED23をオン状態に
しておいて、操作スイッチ12が押されていない場合、
フォトトランジスタ24がオンとなって、入力ポートP
inは論理Lレベルとなる。しかし、LED23がオン
状態で操作スイッチ12が押されると、フォトトランジ
スタ24がオフとなり、入力ポートPinは論理Hレベ
ルとなるから、LED23のオン指令と入力ポートPi
nの論理Hレベルとが同時に達成されるときにスイッチ
・オンであると判断できる。
【0030】次いでステップST5に移行し、CPU2
7はインターフェイス回路26の出力ポートPoutを
論理Hレベルに設定する。これにより、トランジスタ2
5がオフ(非導通)となり、LED23が消灯する。つ
まり、スイッチング状態を検知するためにフォトトラン
ジスタ24を点灯させておく期間は、ステップST3〜
ST5までの間である。
【0031】次いで、CPU27は処理をステップST
6に移行させる。つまり、ステップST3でのオン指令
とステップST4での読込み値に基づき、上述した判断
根拠によって操作スイッチ12のボタン20が押され
て、オン状態か否かが判断される。この結果、スイッチ
・オンの状態であると判断したときは、ステップST7
に移行して、操作スイッチ12の操作目的に対応した、
電磁弁の開放などのスイッチ・オン時の必要な処理を指
令した後、メインプログラムに戻る。また、ステップS
T6にてスイッチ・オフの状態であると判断したとき
は、ステップST8に移行して、電磁弁の閉鎖などのス
イッチ・オフ時の必要な処理を指令した後、メインプロ
グラムに戻る。
【0032】以上の処理中、ステップST1,2が検出
タイミング判断手段を形成し、ステップST3、5が発
光指令手段を形成し、ステップST4が操作状態検出手
段に対応している。また、ステップST6が操作内容判
断手段を形成し、ステップST7,8が駆動指令手段を
形成している。
【0033】以上のセンシング処理により、操作ボタン
12のボタン20が押されたか、離されたかが判断さ
れ、その判断結果に応じて操作目的を果たすべく、必要
な指令がなされる。前述したように、ステップST3〜
8のセンシングルーチンは、垂直ブランキングの度に、
即ち16msec毎に処理され、しかも、LED23の
点灯期間はステップST3〜5までである。このステッ
プST3〜5までの処理を実際にプログラムすると、図
6のようになる(同図(a)は入力ポート、出力ポート
の模式図であり、出力ポートBのLEDビット=「0」
がLED点灯、LEDビット=「1」がLED消灯に対
応する。同図(b)は各コマンド及びその処理に要する
時間を説明する図)。つまり、このステップST3〜5
までの処理時間は、クロック周波数が1MHzのCPU
を使った場合、約27マイクロ秒で済む(実際にはLE
Dオン指令のための最初の「3+2」μSの間、LED
は点灯していないのでさらに少ない)。そこで、LED
23を常時点灯していた従来の方法と本実施例の方法と
の消費電力の違いを図7に示す。LED23には通常、
電圧5Vで10mA程度の電流を流すため、従来の常時
点灯を示す同図(a)のものでは1秒当たり、50mW
の消費電力となる。これに対して、本実施例を示す同図
(b)のものでは、オン時間が1秒間に60回で、しか
も一回当たり27マイクロ秒のため、消費電力は合計8
1μWとなる。つまり、従来に比較して約1/600以
上の省エネルギーとなる。電子内視鏡では、スコープが
体内に挿入されるため、安全性が重要で、図4で示した
ようにスコープの電気回路は、商用電源から電源トラン
スT1,T2でアイソレーションした2次側から、さら
に電源トランスT3,フォトカプラ32,…,32でア
イソレーションした患者側回路になる。操作スイッチ1
2、…、14もまたスコープ回路の一部を成すため、ア
イソレーションされている。このため、上述のように操
作スイッチ12、…、14の消費電力を抑制すること
で、省エネルギー化のみならず、電源トランスT3のア
イソレーション回路を小さくして、患者側回路全体の小
形化を推進できる。
【0034】なお、上記実施例ではスイッチ状態の検出
タイミングを垂直ブランキング信号により設定したが、
独自のタイミング信号を設定する構成にしてもよい。
【0035】第2実施例 次に、第2実施例を図8に基づき説明する。この第2実
施例は、ソフトウエアによる操作スイッチの自己チェッ
ク機能を付加したものである。ここで、第1実施例と同
一の構成要素には同一符号を用いてその説明を省略す
る。
【0036】この第2実施例の構成は第1実施例と同一
である。CPU27は、図8に示したタイマ割込の自己
チェック処理を行う。この処理は、電子内視鏡の電源が
投入されて直ぐに行われる。このチェックタイミング
は、電源投入直後は通常、操作スイッチが未だ操作され
ていないことから選択されたものである。
【0037】CPU27は、図8の処理のステップST
11において、起動直後の一定時間内か否かを、内臓す
るソフトウエア・カウンタにより判断する。この一定時
間の幅は、通常の操作において、電源投入後にオペレー
タが操作スイッチを操作する恐れが無い値(例えば2、
3秒)に設定されている。このステップST11の判断
により、未だ一定時間が経過していないときは、ステッ
プST12に移行して、未だ自己チェックを行っていな
いか否かを、図示しないフラグ処理により判断する。
【0038】上記ステップST12においてYES、即
ち電源投入直後であって、未だ自己チェックを行ってい
ないときは、ステップST13以降の処理を行う。
【0039】ステップST13では、インターフェイス
回路26の出力ポートPoutを論理Lレベルに設定す
る。これにより、トランジスタ25がオンとなり、LE
D23が点灯する。次いで、ステップST14では、イ
ンターフェイス回路26の入力ポートPinの電圧レベ
ルが論理Lレベルか否かをチェックする。次いで、ステ
ップST15では、操作スイッチ12が正常か否かを判
断する。即ち、いまの状態では、操作スイッチ12は押
されていない筈であるから、ステップST14の読込み
値が、入力ポートPinの論理Lレベルに相当するとき
は、正常状態であるとして、ステップST16〜18の
処理を引き続き行う。
【0040】ステップST16では、今度は、インター
フェイス回路26の出力ポートPoutを論理Hレベル
に設定する。これにより、トランジスタ25がオフとな
り、LED23が消灯する。次いで、ステップST17
では、インターフェイス回路26の入力ポートPinの
電圧レベルが論理Hレベルか否かチェックする。次い
で、ステップST18では、操作スイッチ12が正常か
否かを判断する。即ち、いまの状態では、操作スイッチ
12は押されていないが、LED23が消灯しているの
で、操作スイッチ12が押されたと同一の読込み値(入
力ポートPinの論理Hレベル)が得られれば正常状態
である。このステップST18にて正常状態であると判
断されたときは、そのままメインプログラムに戻る。
【0041】しかし、上記ステップST15又は18に
て、予定の読込み値が得られないときは操作スイッチ1
2に異常があると判断し、いずれもステップST19の
処理を経てメインプログラムに戻る。ステップST19
では、アラーム表示を指令するなど、スイッチ異常に関
する指令を行う。
【0042】なお、ステップST11,12にてNOの
ときは、自己チェックを実施せずに、そのままメインプ
ログラムに戻る。他の操作スイッチ13、14に対して
も同様の処理がなされる。また他の構成、処理は第1実
施例と同じである。
【0043】このように処理することにより、電源投入
直後に、操作スイッチの異常を事前に自己チェックで
き、装置の信頼性が高まる。
【0044】本第2実施例では、ステップST11の処
理が非操作状態推定手段を、ステップST13,16の
処理がチェック状態設定手段を、ステップST14,1
5,17,18の処理が異常判断手段を夫々形成する。
また、トランジスタ25、インターフェイス回路26は
チェック状態設定手段の一部を成す。
【0045】第3実施例 次に、第3実施例を図9、10に基づき説明する。この
第3実施例は、断線検出機能を付加したものである。こ
こで、第1実施例と同一の構成要素には同一符号を用い
てその説明を省略する。
【0046】内視鏡装置における、グリップ部1とプロ
セッサ16とを接続するケーブル15は、患者診断時に
かなり激しく動かされるので、半田付け部分のはずれな
ど、断線検出機能が必要になる。
【0047】図9に示すように、フォトトランジスタ2
4に抵抗R1を並列接続し、バイアス電流を流すことで
断線検出が可能となる。いま、断線の無い正常状態であ
るとする。図中のP1点の電圧は、操作スイッチ12が
非操作状態であってフォトトランジスタ24がオンのと
き、図10に示すように、ほぼ零Vとなる。また、操作
スイッチ12が押されて、フォトトランジスタ24がオ
フの場合、電源電圧Vddよりバイアス電流が流れている
ため、P1点の電圧は抵抗R1、R2の抵抗値で決まる
電圧Vdd{R1/(R1+R2)}を越えることはな
い。このため、デジタルIC40のしきい値をVinであ
るとすると、操作スイッチ12の操作状態をデジタル信
号に変換して入力ポートPinに伝達できる。
【0048】これに対して、図9の受信側経路中、点P
2で断線した場合、同図中のP1点の電圧は図10に示
すように電源電圧Vddまで上昇する。そこで、この上昇
電圧Vddを基準電圧Verr のコンパレータ41で比較す
ることにより、コンパレータ41の出力電圧の高低とし
て断線を検出できる。断線箇所は、P2点に限らず、一
点鎖線Xで示す範囲であれば同様に検出できる。この断
線の検出結果は、入力ポートPinからCPU27に伝
達することもできるが、異常事態であるから、割込みに
よってCPU27に伝えることが望ましい。コンパレー
タ41は、断線検出手段を形成している。その他の構
成、作用は第1実施例と同じである。
【0049】このように断線検出を行うことにより、装
置の信頼性は一層高められる。
【0050】なお、上記第3実施例の断線検出機構は、
第2実施例の自己チェック機構と共に装備することもで
きる。
【0051】なおまた、上記第3実施例におけるバイア
ス電流による断線検出機構は、図11に示すような機械
式操作スイッチ42にも適用できる。
【0052】さらに、光学的検出器としてはフォトリフ
レクタであってもよい。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、検出タイ
ミングの到来が判断されたときに、一定時間だけ発光素
子を発光させ、この間に、操作スイッチの操作状態に関
する信号を検出し、その検出信号に基づき上記操作状態
を判断して操作対象に駆動指令を与えるようにしたた
め、従来のようにフォトインターラプタなどの検出器の
発光素子を常時、発光させる構成のものとは異なり、操
作状態の検出に必要な時間だけの発光で済むことから、
光学的検出器で消費される電力、即ち患者側回路の消費
電力を大幅に減らすことができ、患者側回路と装置側回
路との間のアイソレーションを行っている電源トランス
が小さくなり、装置全体の小形化を図ることができる。
【0054】また、請求項2記載の発明によれば、操作
スイッチが操作されていないと推定されたときに、発光
素子を相前後して発光状態及び消灯状態とし、そのとき
の受光素子の各受光状態に基づき操作スイッチの異常が
判定される。これにより、従来の常時点灯の構成とは異
なり、操作状態と故障状態とを区別でき、その自己チェ
ック機能により装置の信頼性を高めることができる。
【0055】さらに、請求項3記載の発明によれば、受
光素子及び抵抗素子の並列回路を含む受光側経路にバイ
アス電流を流したときの受光側経路の電圧値の変化に基
づき断線が検出されるので、従来構成とは異なり、操作
状態と断線とを区別でき、装置の信頼性を一層高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電子内視鏡の操作装
置における操作スイッチ1系統に対する構成図。
【図2】電子内視鏡のスコープの斜視図。
【図3】インターフェイス回路の一例を示す回路図。
【図4】電子内視鏡全体のアイソレーション構成を示す
概略ブロック図。
【図5】第1実施例におけるCPUの処理を示すフロー
チャート。
【図6】第1実施例のLED点灯、消灯に関する説明図
であって、同図(a)は入力ポート、出力ポートの説明
図及び同図(b)はプログラム例及び所要時間を示す説
明図。
【図7】同図(a)は従来方式の通電時間の説明図及び
同図(b)は第1実施例の通電時間の説明図。
【図8】本発明の第2実施例におけるCPUの処理を示
すフローチャート。
【図9】本発明の第3実施例を示す部分回路図。
【図10】第3実施例における電圧変化を示す説明図。
【図11】第3実施例の応用例を示す部分回路図。
【符号の説明】
1 電子内視鏡のスコープ 12、13、14 操作スイッチ 20 ボタン 21 フォトインターラプタ本体 23 LED 24 フォトトランジスタ 25 トランジスタ 26 インターフェイス回路 27 CPU 41 コンピュータ R1 抵抗素子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内挿入用のスコープに連結された操作
    スイッチを有し、この操作スイッチを発光素子及び受光
    素子から成る光学的検出器を用いて形成した電子内視鏡
    の操作装置において、上記操作スイッチに対してなされ
    る操作の状態を検出可能な、予め設定したタイミングが
    到来したか否かを判断する検出タイミング判断手段と、
    この検出タイミング判断手段が上記タイミングの到来を
    判断したときに、一定時間だけ上記発光素子を発光させ
    る発光指令手段と、この発光指令手段が上記発光素子を
    発光させている間に、上記操作スイッチの操作状態に関
    する信号を検出する操作状態検出手段と、この操作状態
    検出手段の検出信号に基づき操作内容を判断する操作内
    容判断手段と、この操作内容判断手段の判断結果に応じ
    て操作対象に駆動指令を与える駆動指令手段とを備えた
    ことを特徴とする電子内視鏡の操作装置。
  2. 【請求項2】 前記操作スイッチが操作されていない状
    態を推定する非操作状態推定手段と、この非操作状態推
    定手段が非操作状態を推定したときに、前記発光素子を
    相前後して発光状態及び消灯状態とするチェック状態設
    定手段と、このチェック状態設定手段により発光状態及
    び消灯状態にしたときの前記受光素子の各受光内容に基
    づき上記操作スイッチの異常を判定する異常判断手段と
    を付加したことを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡
    の操作装置。
  3. 【請求項3】 前記受光素子に並列に接続された抵抗素
    子と、上記受光素子及び抵抗素子の並列回路を含む受光
    側経路にバイアス電流を流したときの上記受光側経路の
    電圧値の変化に基づき断線を検出する断線検出手段とを
    付加したことを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡の
    操作装置。
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