JP2993322B2 - テレビドアホン装置 - Google Patents

テレビドアホン装置

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JP2993322B2
JP2993322B2 JP5154798A JP15479893A JP2993322B2 JP 2993322 B2 JP2993322 B2 JP 2993322B2 JP 5154798 A JP5154798 A JP 5154798A JP 15479893 A JP15479893 A JP 15479893A JP 2993322 B2 JP2993322 B2 JP 2993322B2
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光治 池田
嘉浩 谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平衡2線ケーブルを用
いて信号伝送を行うテレビドアホン装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の集合住宅用のテレビドアホン装置
は、来訪者を撮影するために集合住宅の玄関に設置され
たドアホンカメラと、このドアホンカメラから送出され
た映像を映し出すために各住戸に設置された住戸モニタ
とからなっていた。一般に、ドアホンカメラは、来訪者
を撮影するためのカメラユニットの他に来訪先住戸を呼
び出すための呼び出しボタンと来訪先住戸と通話するた
めのインターホンユニット等を有する。また、住戸モニ
タは、来訪者の映像を映し出すためのモニタユニットと
来訪を示す呼び出し装置と来訪者と通話するためのイン
ターホンユニット等を有する。そして、カメラユニット
と住戸モニタ間に同軸ケーブルを配設し、映像信号、音
声信号および住戸の呼び出し等を行う制御信号を伝送し
ていた。
【0003】さらに、上述のテレビドアホン装置におい
て、各住戸モニタに電力を供給するために、カメラユニ
ットと住戸モニタ間に配設された同軸ケーブルの他に、
各住戸モニタ毎にその内部に電源供給のための電源を別
途設けたり、あるいは、各住戸モニタ毎の電源の配設を
なくすために、カメラユニットと住戸モニタ間に信号線
に平行して電源ケーブルを配設するということが行われ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のテレ
ビドアホン装置では、各住戸モニタ毎に電源を別途設け
たり、電源ケーブルを信号線とは別に配設する必要があ
り、施工費用が高くなるという問題があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなしたもので
あり、その目的とするところは、カメラユニットと住戸
モニタ間の配線の省線化を図り、施工を容易にするとと
もに施工コストを低減したテレビドアホン装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、集合住宅の玄関に設置され、来訪者を撮影するドア
ホンカメラと、各住戸に設置され、ドアホンカメラで撮
影した映像を映し出す住戸モニタを有し、ドアホンカメ
ラと住戸モニタ間を平衡2線ケーブルで接続してなるテ
レビドアホン装置において、ドアホンカメラからの信号
を増幅するとともに住戸モニタに電源を供給する映像制
御器と、映像制御器からの信号を分岐して住戸モニタに
送るとともに分岐点を映像キャリア信号に対して高イン
ピーダンスで接続する分岐器とを付加し、ドアホンカメ
ラは、来訪者を撮影し映像信号を出力するカメラユニッ
トと映像信号を変調するための変調回路と変調信号を平
衡信号に変換し出力するための平衡出力端子を有し、映
像制御器は、平衡信号を入力するための平衡入力端子と
前記平衡2線ケーブルを介して各住戸モニタに電源を供
給するための供給電流重畳回路と平衡信号を出力するた
めの平衡出力端子とを有し、住戸モニタは、平衡信号を
入力するための平衡入力端子と供給電流を分離する供給
電流分離回路とドアホンカメラからの信号を復調する復
調回路とを有してなることを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、前記分岐器は、平衡入力端子、平衡出力
端子、平衡分岐出力端子および平衡入力端子から入力さ
れた信号を分岐しその分岐信号を前記平衡分岐出力端子
に出力する分岐回路を有してなり、分岐回路は変調信号
成分を通過させるトランスと前記トランスと並列に供給
電流のみを通過させるインダクタを設けたことを特徴と
するものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、前記インダクタと並列に、変調信号成分
に対してハイインピーダンスとなるようなインピーダン
ス回路を付加したことを特徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、前記分岐器において、前記信号とは別の
信号を伝送するための信号線を付加するとともに、一方
の信号線の入力端子対と出力端子対との間の接続を入れ
換えたことを特徴とするものである。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、前記映像制御器と住戸モニタ間に、平衡
入力端子と供給電流が重畳された変調信号を増幅する増
幅回路と平衡出力端子を有する増幅器を付加するととも
に、前記増幅回路を、直流成分をカットするコンデンサ
と差動増幅器との直列回路と、前記直列回路と並列に設
置された供給電流のみを通過させるインダクタと、供給
電流を前記差動増幅器に印加するためのインダクタとで
構成したことを特徴とするものである。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、前記増幅器内の増幅回路の出力電圧を、
増幅回路の飽和電圧と一致させるようにしたことを特徴
とするものである。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項5記載の
発明において、前記増幅器内の増幅回路に、自己の位相
および利得を調整することができる調整回路を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1に記載のテレビドアホン装置にあって
は、映像制御器で、ドアホンカメラからの変調された映
像信号を取り込み、住戸モニタに電力供給するための供
給電流を映像信号に重畳して出力し、分岐点を映像キャ
リア信号に対して高インピーダンスで接続する分岐器を
介して接続された住戸モニタでは、供給電流を重畳され
た映像信号を取り込み、供給電流を分離し供給電力とし
て用いるとともに映像信号を復調して、映像をモニタユ
ニットで映し出す。
【0014】また、請求項2に記載のテレビドアホン装
置にあっては、前記分岐器の分岐回路により、高インピ
ーダンスで映像信号を分岐し、インダクタを介して供給
電流を分岐している。
【0015】また、請求項3に記載のテレビドアホン装
置にあっては、前記インダクタに並列に設けたインピー
ダンス回路により、外来ノイズに対して強くなるように
している。
【0016】また、請求項4に記載のテレビドアホン装
置にあっては、前記分岐器において、前記映像信号とは
別の信号を伝送するための信号線を付加するとともに、
一方の信号線の入力端子対と出力端子対との間の接続を
入れ換えることにより、信号間の漏話量を減少すること
ができ、複数の信号線を用いて伝送する場合でも、各信
号間の漏話量が少なくなる。
【0017】また、請求項5に記載のテレビドアホン装
置にあっては、前記映像制御器と住戸モニタ間に設けた
増幅器内の増幅回路で、インダクタを介して供給電流を
通過させ、コンデンサと差動増幅器との直列回路により
映像信号を増幅するのである。
【0018】また、請求項6に記載のテレビドアホン装
置にあっては、前記増幅器内に設けた増幅回路の出力信
号電圧を入力信号電圧の電圧レベルにかかわらず増幅回
路の飽和電圧と一致させるようにしており、各増幅器の
後の信号電圧レベルが容易にわかるようになり、装置全
体の信号電圧レベルの計算が簡単になる。
【0019】また、請求項7に記載のテレビドアホン装
置にあっては、前記増幅器内の増幅回路に設けた調整回
路により、増幅回路の位相および利得を調整でき、復調
信号の周波数特性を平坦にすることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
【0021】図1は本発明の一実施例を示すテレビドア
ホン装置の全体構成を示すブロック図である。
【0022】1はドアホンカメラであり、カメラユニッ
ト11、映像FM変調回路12、増幅回路13、平衡型
バンドパスフィルタ(B.P.F)14、平衡出力端子
15および定電圧回路16を有してなる。カメラユニッ
ト11は集合住宅の玄関に設置され来訪者を撮影し不平
衡の映像信号を出力する。映像FM変調回路12は前記
映像信号を周波数変調するものである。増幅回路13は
差動増幅器で構成され、周波数変調された映像信号を増
幅するとともに不平衡−平衡変換を行うものである。平
衡型B.P.F14は平衡化された映像信号の不用な高
調波成分を減衰させるものである。平衡出力端子15は
平衡信号を平衡2線ケーブル5に出力するための端子で
ある。定電圧回路16は商用電源から定電圧を生成し前
記各回路に供給するものである。
【0023】2は映像制御器で、ドアホンカメラ1から
の信号を増幅したり、増幅および分配したりするもので
あり、平衡入力端子21、平衡型B.P.F22、増幅
回路23、平衡型B.P.F24、供給電流重畳回路2
5、平衡出力端子26および定電圧回路27を有してな
る。平衡入力端子21は平衡2線ケーブル5を介して入
力される平衡化された映像信号を入力する端子である。
平衡型B.P.F22、24、増幅回路23、平衡出力
端子26および定電圧回路27は前述したドアホンカメ
ラ1内のものと同等のものである。供給電流重畳回路2
5は映像信号に定電圧回路27から供給された電力供給
用の直流電流を重畳して出力するものである。
【0024】なお、映像制御器2は等しい信号レベルに
増幅した信号を複数の平衡2線ケーブル5に分配される
ようにしてもよい。図2に示した例は、2分配の例であ
り、分岐器3’、住戸モニタ4’にも供給電流が重畳さ
れた映像信号が分配されるのである。このような分配を
行うために、増幅回路23、平衡型B.P.F24、供
給電流重畳回路25、平衡出力端子26および定電圧回
路27は分配用に別途設けられているのである。このよ
うに、映像制御器2に分配機能を持たせれば、映像制御
器2までの配線が少なくて済む。
【0025】3は分岐器であり、平衡入力端子31、分
岐回路32、平衡出力端子33および平衡分岐出力端子
34とを有してなる。分岐回路32はトランスで構成さ
れ、供給電流および映像信号を平衡出力端子33および
平衡分岐出力端子34に送出するものである。平衡分岐
出力端子34は分岐回路32で分岐された供給電流およ
び映像信号を住戸モニタ4に送出するものである。平衡
出力端子33から送出された供給電流が重畳された映像
信号は他の分岐器3へ入力される。分岐回路32は平衡
入力端子31に入力された映像信号に対して、平衡出力
端子33から送出される映像信号の減衰が少なくなるよ
うに、分岐点を高インピーダンスで接続し、平衡分岐出
力端子34の特性インピーダンスは平衡2線ケーブル5
の特性インピーダンスに等しくなるように構成されてい
る。
【0026】4は住戸モニタであり、平衡入力端子4
1、供給電流分離回路42、平衡型B.P.F43、増
幅回路44、映像FM復調回路45、モニタユニット4
6および定電圧回路47を有してなる。平衡入力端子4
1、平衡型B.P.F43、および増幅回路44は前述
した映像制御器2内のものと同等のものである。供給電
流分離回路42は、供給電流の重畳された映像信号から
供給電流を分離して、定電圧回路47に送る。定電圧回
路47は、この供給電流により住戸モニタ4内の各回路
に電力を供給する。増幅回路44では、映像信号が増幅
されるとともに平衡−不平衡変換される。映像FM復調
回路45では、不平衡の映像信号が復調され、モニタユ
ニット46で映し出されるのである。
【0027】最終段の分岐器3の平衡出力端子33には
平衡2線ケーブル5の特性インピーダンスに等しいイン
ピーダンス値を有する終端抵抗器6が接続される。
【0028】また、平衡2線ケーブル5が長くなった
り、多くの分岐器3が接続されたりする場合には、図2
に示すように、分岐器3間に増幅器7を挿入し、直流電
力が重畳された変調信号を増幅することもある。この増
幅器7に、映像制御器2と同様の分配機能を持たせた場
合にも、映像制御器2の場合と同様に配線の省線化を行
うことができるのである。
【0029】本実施例によれば、ドアホンカメラ1と住
戸モニタ4間を平衡2線ケーブル5で接続しているの
で、施工を容易にし、各住戸モニタ4に必要であった電
源をなくし、安価なものとし、かつドアホンカメラ1と
各住戸モニタ4間に用いる配線の省線化が図れるという
効果を奏する。
【0030】次に、本発明に係る分岐器30内の分岐回
路32の具体例を示す。図3は分岐回路32の一実施例
を示す回路図であり、コンデンサC1 、C2 、C3 、C
4 、チョークコイルL1 、L2 、抵抗R1 、R2 および
トランスT1 からなる。平衡2線ケーブル5の分岐点と
トランスT1 の一次側間にコンデンサC1 、抵抗R1
直列回路およびコンデンサC2 、抵抗R2 の直列回路を
接続し、トランスT1の二次側と平衡分岐出力端子34
間にコンデンサC3 、C4 を接続し、さらに、平衡2線
ケーブル5の分岐点と平衡分岐出力端子34間に前記各
回路とは並列にチョークコイルL1 、L2 を接続する。
ここで、コンデンサC1 、C2 、C3 、C4 は直流の供
給電流阻止用のコンデンサであり、コンデンサC1 、C
2 および抵抗R1 、R2 を通過した映像信号は、トラン
スT1 を通過し、さらにコンデンサC3 、C4 を通過し
平衡分岐出力端子34から出力される。抵抗R1 、R
2は平衡2線ケーブル5の特性インピーダンスよりも十
分に大きいインピーダンス値を有し、分岐点での平衡2
線ケーブル5の特性インピーダンスに影響を与えずに映
像信号の一部を分岐出力側に取り出すのである。また、
トランスT1 平衡分岐出力端子34側からみた特性イ
ンピーダンスが平衡2線ケーブル5の特性インピーダン
スに等しくなるように巻数比を調整しているのである。
【0031】一方、コンデンサC1 、C2 、C3 、C4
で阻止された供給電流は、チョークコイルL1 、L2
介して分岐され、平衡分岐出力端子34から出力され
る。チョークコイルL1 、L2 は映像キャリア周波数に
対して高インピーダンスになるようなインダクタンス値
を有しており、映像信号の分岐に影響を与えないように
なっている。
【0032】以上のように、分岐された映像信号と供給
電流は平衡分岐出力端子34を介して出力されるのであ
る。
【0033】図4は分岐回路32の他の実施例を示す回
路図である。本実施例の分岐回路32は、図3で示した
分岐回路32において、チョークコイルL1 、L2 の各
々に並列に抵抗R3 、R4 を設けたものである。抵抗R
3 、R4 は映像キャリア信号に対して高インピーダンス
となるようなインピーダンス値を有しており、この抵抗
3 、R4 を接続することにより、映像キャリア信号に
対して一定の高インピーダンスを保って、供給電流の分
岐が行え、チョークコイルL1 、L2 の周波数特性のば
らつきによるインピーダンスの非対称が改善され、外来
ノイズに対して強く、高品位の分岐器3が実現されるの
である。なお、抵抗R3 、R4 は定インピーダンス回路
であってもよい。
【0034】図5は本発明に係る分岐器3の他の実施例
を示すものであり、本実施例は、映像信号および供給電
流を伝送する平衡2線ケーブル5の他に音声信号あるい
はデータを伝送するための平衡2線ケーブル5’を付加
したものである。ここで、平衡2線ケーブル5’は、平
衡入力端子31の端子31cと平衡出力端子33の端子
33dが接続され、平衡入力端子31の端子31dと平
衡出力端子33の端子33cが接続されるようにしてい
るのである。つまり、平衡2線ケーブル5’に関して
は、平衡入力端子31と平衡出力端子33との平衡2線
ケーブル5’の接続端子を入れ換えているのである。従
って、本実施例によれば、平衡入力端子31の端子配列
による各端子間の容量と、平衡出力端子33の端子配列
による各端子間の容量との合計がケーブル5とケーブル
5’との間で、各ケーブル5、5’に対して一定となる
ため、入出力端子31、33を備えたことによるケーブ
ル5、5’の不平衡性は改善され、ケーブル5、5’間
の漏話が減少する。
【0035】また、上述の実施例では、ケーブル5’の
入出力端子の接続を入れ換えたが、図6に示したよう
に、ケーブル5の方の入出力端子を入れ換えてもよいの
である。
【0036】なお、分岐器30内の平衡2線ケーブル
5、5’は基板上に回路パターンとして形成したものを
用いてもよい。
【0037】図7は本発明に係る増幅器7の具体例を示
す回路図である。本実施例の増幅器7は、平衡入力端子
71、増幅回路72、平衡出力端子73からなり、さら
に、増幅回路72は、コンデンサC5 、C6 、C7 、C
8 、チョークコイルL3 、L 4 、L5 、L6 、平衡型
B.P.F74、75および差動増幅器76からなる。
コンデンサC5 、C6 、C7 、C8 は供給電流阻止用コ
ンデンサであり、差動増幅器76の入力側と出力側に設
けられる。チョークコイルL3 、L4 、L5 、L 6 は映
像キャリア周波数に対して高インピーダンスになるよう
になっている。映像信号はコンデンサC5 、C6 、平衡
型B.P.F74を通過して差動増幅器76で増幅さ
れ、平衡型B.P.F75、コンデンサC7 、C8 を介
し、平衡出力端子73から出力される。供給電流は、チ
ョークコイルL3 、L4 を介して平衡出力端子73から
出力されるとともに、チョークコイルL5 、L6 を介し
て差動増幅器76に印加される。従って、差動増幅器7
6はこの供給電流により動作が可能となる。本実施例の
増幅器7では、差動増幅器76の飽和領域部分を映像信
号の増幅に用いることにより、増幅器7の出力信号電圧
レベルを一定に保つことができ、増幅器7を挿入した後
のシステム設計が容易になるのである。また、映像制御
器2内の増幅回路23も同様にして出力電圧レベルを一
定に保つことができる。
【0038】図8は増幅器7の他の実施例を示す回路図
であり、図7で示した実施例において、差動増幅器76
の利得および位相調整のための調整回路77を付加し、
この調整回路77により出力映像信号の利得および位相
の調整を行うものである。調整回路77は、例えば、抵
抗R5 とコンデンサC9 の並列回路からなり、映像信号
を復調した後の映像信号周波数特性が平坦になるよう
に、調整回路77のインピーダンス特性を決定するので
ある。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明のテレビドアホン
装置において、請求項1に記載の発明によれば、映像制
御器で、ドアホンカメラからの変調された映像信号を取
り込み、住戸モニタに電力供給するための供給電流を映
像信号に重畳して出力し、住戸モニタでは、供給電流を
重畳された映像信号を取り込み、供給電流を分離し供給
電力として用いるとともに映像信号を復調して映し出す
ようにしているので、カメラユニットと住戸モニタ間の
配線の省力化を図り、施工を容易にするとともに施工コ
ストを低減したテレビドアホン装置が提供できた。さら
には、分岐器により、分岐点が映像キャリア信号に対し
て高インピーダンスになるように接続しているので、映
像信号の減衰を少なくすることができるのである。
【0040】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記分岐器の分岐回路により高インピーダンスで映像信号
を分岐し、インダクタを介して供給電流を分岐するよう
にしたので、分岐器を挿入したことによる映像信号の挿
入損失が低減でき、多分岐が可能となるとともに、各住
戸器に供給電流が送れるため、配線の省線化、低コスト
化が図れる。
【0041】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記インダクタに並列にインピーダンス回路を設けるよう
にしたので、外来ノイズに対して強くなるとともに、安
価で特性劣化が少なくなるのである。
【0042】また、請求項4に記載の発明によれば、前
記分岐器において、前記信号とは別の信号を伝送するた
めの信号線を付加するとともに、一方の信号線の入力端
子対と出力端子対との間の接続を入れ換えるようにした
ので、信号間の漏話量を減少することができ、複数の信
号線を用いて伝送する場合でも、各信号線の漏話量を少
なくすることができ、映像にビート縞が生じず、安価で
高信頼性となる。
【0043】また、請求項5に記載の発明によれば、前
記映像制御器と住戸モニタ間に設けた増幅器内の増幅回
路で、インダクタを介して供給電流を通過させ、コンデ
ンサと差動増幅器との直列回路により映像信号を増幅す
るようにしたので、減衰した映像信号を増幅し、装置全
体の総延長や総分岐数を増加させることができる。さら
に、増幅器が電源線を必要としないため施工が容易とな
り安価に拡張ができるようになった。
【0044】また、請求項6に記載の発明によれば、前
記増幅器内に設けた増幅回路の出力信号電圧を入力信号
電圧の電圧レベルにかかわらず増幅回路の飽和電圧と一
致させるようにしたので、各増幅器の後の信号電圧レベ
ルが容易にわかるようになり、装置全体の信号電圧レベ
ルの計算が簡単になり、装置の設計が容易になる。
【0045】また、請求項7に記載の発明によれば、前
記増幅器内の増幅回路に設けた調整回路により、増幅回
路の位相および利得を調整でき、復調信号の周波数特性
を平坦にすることができるようになるので、復調した映
像信号は伝送歪みを受けず、鮮明で高品質の映像を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】同上に係る全体システムの概略構成図である。
【図3】本発明に係る分岐器の分岐回路の具体例を示す
回路図である。
【図4】本発明に係る分岐器の分岐回路の他の具体例を
示す回路図である。
【図5】本発明に係る分岐器の構成例を示す回路図であ
る。
【図6】本発明に係る分岐器の他の構成例を示す回路図
である。
【図7】本発明に係る増幅器の具体例を示す回路図であ
る。
【図8】本発明に係る増幅器の他の具体例を示す回路図
である。
【図9】従来例を示す全体システムの概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ドアホンカメラ 2 映像制御器 3 分岐器 4 住戸モニタ 5 平衡2線ケーブル 6 終端抵抗器 7 増幅器 11 カメラユニット 12 映像FM変調回路 13 増幅回路 14 平衡型B.P.F 15 平衡出力端子 16 定電圧回路 21 平衡入力端子 22 平衡型B.P.F 23 増幅回路 24 平衡型B.P.F 25 供給電流重畳回路 26 平衡出力端子 27 定電圧回路 31 平衡入力端子 32 分岐回路 33 平衡出力端子 34 分岐出力端子 41 平衡入力端子 42 供給電流分離回路 43 平衡型B.P.F 44 増幅回路 45 映像FM復調回路 46 モニタユニット 47 定電圧回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−67088(JP,A) 特開 平3−154523(JP,A) 特開 平3−101561(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集合住宅の玄関に設置され、来訪者を撮
    影するドアホンカメラと、各住戸に設置され、ドアホン
    カメラで撮影した映像を映し出す住戸モニタを有し、ド
    アホンカメラと住戸モニタ間を平衡2線ケーブルで接続
    してなるテレビドアホン装置において、ドアホンカメラ
    からの信号を増幅するとともに住戸モニタに電源を供給
    する映像制御器と、映像制御器からの信号を分岐して住
    戸モニタに送るとともに分岐点を映像キャリア信号に対
    して高インピーダンスで接続する分岐器とを付加し、ド
    アホンカメラは、来訪者を撮影し映像信号を出力するカ
    メラユニットと映像信号を変調するための変調回路と変
    調信号を平衡信号に変換し出力するための平衡出力端子
    を有し、映像制御器は、平衡信号を入力するための平衡
    入力端子と前記平衡2線ケーブルを介して各住戸モニタ
    に電源を供給するための供給電流重畳回路と平衡信号を
    出力するための平衡出力端子とを有し、住戸モニタは、
    平衡信号を入力するための平衡入力端子と供給電流を分
    離する供給電流分離回路とドアホンカメラからの信号を
    復調する復調回路とを有してなることを特徴とするテレ
    ビドアホン装置。
  2. 【請求項2】 前記分岐器は、平衡入力端子、平衡出力
    端子、平衡分岐出力端子および平衡入力端子から入力さ
    れた信号を分岐しその分岐信号を前記平衡分岐出力端子
    に出力する分岐回路を有してなり、分岐回路は変調信号
    成分を通過させるトランスと前記トランスと並列に供給
    電流のみを通過させるインダクタを設けたことを特徴と
    する請求項1記載のテレビドアホン装置。
  3. 【請求項3】 前記インダクタと並列に、変調信号成分
    に対してハイインピーダンスとなるようなインピーダン
    ス回路を付加したことを特徴とする請求項2記載のテレ
    ビドアホン装置。
  4. 【請求項4】 前記分岐器において、前記信号とは別の
    信号を伝送するための信号線を付加するとともに、一方
    の信号線の入力端子対と出力端子対との間の接続を入れ
    換えたことを特徴とする請求項1記載のテレビドアホン
    装置。
  5. 【請求項5】 前記映像制御器と住戸モニタ間に、平衡
    入力端子と供給電流が重畳された変調信号を増幅する増
    幅回路と平衡出力端子を有する増幅器を付加するととも
    に、前記増幅回路を、直流成分をカットするコンデンサ
    と差動増幅器との直列回路と、前記直列回路と並列に設
    置された供給電流のみを通過させるインダクタと、供給
    電流を前記差動増幅器に印加するためのインダクタとで
    構成したことを特徴とする請求項1記載のテレビドアホ
    ン装置。
  6. 【請求項6】 前記映像制御器や前記増幅器内の増幅回
    路の出力電圧を、増幅回路の飽和電圧と一致させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載のテレビドアホン
    装置。
  7. 【請求項7】 前記映像制御器や前記増幅器内の増幅回
    路に、自己の位相および利得を調整することができる調
    整回路を設けたことを特徴とする請求項1または請求項
    5記載のテレビドアホン装置。
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