JP2992983B2 - 感圧複写紙用顕色シート - Google Patents

感圧複写紙用顕色シート

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JP2992983B2 JP4019867A JP1986792A JP2992983B2 JP 2992983 B2 JP2992983 B2 JP 2992983B2 JP 4019867 A JP4019867 A JP 4019867A JP 1986792 A JP1986792 A JP 1986792A JP 2992983 B2 JP2992983 B2 JP 2992983B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機顕色剤を用いた感圧
複写紙用顕色シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】感圧複写紙は電子供与性有機発色剤等を
油に溶解し、その油滴をカプセル化したマイクロカプセ
ルを主成分とする発色剤マイクロカプセル組成物を支持
体の裏面に塗布した上用紙と、支持体の表面に上記発色
剤と接触したとき顕色する電子受容性顕色剤を含有する
顕色剤組成物を塗布した下用紙からなり、多枚数の複写
が必要な場合、表面に顕色剤組成物を塗布し、裏面には
発色剤マイクロカプセル組成物を塗布した中用紙がそれ
らに組み合わされて使用される。これら上、中、下用紙
は、通常それらを上、下用紙あるいは上、中、下用紙の
順に組み合わせて使用され、上からの筆圧、プリンター
等の圧力によりマイクロカプセルが破壊され、電子供与
性有機発色剤等を溶解した油が顕色層に転移し、顕色剤
と反応することで発色する仕組みになっている。
【0003】これら感圧複写紙に使用される顕色剤とし
て、酸性白土、活性白土、アタパルジャイト等の無機顕
色剤と、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、サリチル
酸誘導体の多価金属塩、テルペンフェノール樹脂の多価
金属塩、サリチル酸含有共重合体の多価金属塩等の有機
顕色剤が知られている。
【0004】特に有機顕色剤は発色濃度が高く、耐水
性、耐光性及び経時安定性が良好であり、更に顔料とし
て炭酸カルシウムを使用することで発色濃度の向上を計
る事が出来る。しかしながら、顔料として炭酸カルシウ
ムを単独で使用する場合は塗工層の摩擦係数が高くなる
ため、滑り性が悪化し、印刷作業性・取扱い性が悪い、
カプセル塗布面との擦れにより発色汚染を生じる等の欠
点がある。更に、近年事務処理の効率化のため感圧複写
紙を使用した伝票を機械で読み取らせるケースも増加し
ており、その際、滑り性が悪いと搬送不良を生じる。
【0005】これらの問題を解決するために水酸化アル
ミニウムを使用する方法(特開昭62−64593)、
炭酸カルシウムにタルクを配合する方法(特開昭63−
47191)、炭酸カルシウムに平均粒径0.1〜1.
2μmのカオリンを配合する方法(特開平2−967
9)、炭酸カルシウムにアスペクト比13〜23のカオ
リンを配合する方法(特開平2−50880)が提案さ
れている。しかし、顔料として水酸化アルミニウムを使
用する方法については、水酸化アルミニウムの配合率が
増加すると発色濃度が低下する。また、炭酸カルシウム
にタルク、カオリンを配合する方法においては、発色濃
度を維持するためにタルク、カオリンの添加量を制限せ
ざるを得ず、そのため、十分に満足出来るほど滑り性は
良化しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発色
濃度が高く、発色像の耐光性、耐水性及び経時安定性に
優れ、且つ塗布面の滑りが良く、印刷作業性、取扱い性
に優れ、カプセル塗布面との擦れによる発色汚染が少な
く、伝票を機械処理する場合の搬送性を向上させた感圧
複写紙用顕色シートを提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題の
解決に鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った。即ち、
本発明は有機顕色剤を用いた感圧複写紙用顕色シートに
おいて、顔料として炭酸カルシウムと吸油量50ml〜
80ml/100gのカオリン凝集体を使用し、且つ顔
料に占めるカオリン凝集体の比率が30〜70重量%で
ある事を特徴とする感圧複写紙用顕色シートである。
【0008】顕色層に炭酸カルシウムに加えて吸油量が
50ml/100g未満のカオリン、あるいはカオリン
凝集体を配合する場合、カオリンあるいはカオリン凝集
体の配合率を上げると発色濃度、インキセットが著しく
低下するため、少量のカオリンあるいはカオリン凝集体
しか添加する事が出来ない。その結果、僅かの摩擦係数
低下に止まり、滑り性改善の効果は不十分である。ま
た、顕色層に炭酸カルシウムに加えて吸油量が80ml
/100gを越えるカオリン凝集体を添加すると接着強
度不足による粉落ち現象が生じるため、バインダーを増
加する必要があり、結果として発色濃度の低下、インキ
セットの低下を招く。
【0009】吸油量が50ml〜80ml/100gの
カオリン凝集体としてはカオリンスラリーに凝集剤を加
え化学処理により生成されたカオリン凝集体(U.S.
Patent No.4,738,726,Inter
national Patent No.WO87/0
0544,U.S.Patent No.4,117,
191,U.S.Patent No.4,772,3
32)、カオリンスラリーに金属珪酸塩を加え熱水化学
反応により生成されたカオリン凝集体(Interna
tional Patent No.WO87/078
84)等がある。カオリンスラリーに凝集剤を加え化学
処理により生成されたカオリン凝集体、カオリンスラリ
ーに金属珪酸塩を加え熱水化学反応により生成されたカ
オリン凝集体は磨耗性が少なく高配合が可能であるが、
配合率が70%を越えると発色濃度の低下、インキセッ
ト性の低下が見られる。
【0010】従って、炭酸カルシウム配合の利点を残す
ためには炭酸カルシウムは30重量%以上配合する必要
があり、カオリン凝集体配合の効果を発揮させるために
はカオリン凝集体は30重量%以上配合する必要があ
る。炭酸カルシウムの利点、カオリン凝集体の利点を同
時に実現するためには、カオリン凝集体の使用量は30
〜70重量%の範囲に限定される。尚、この場合におい
ても、他の顔料、例えば酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カ
ルシウム、水酸化亜鉛、水酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、珪酸アルミニウム、タルク、活性白土等の併
用については何等制限を加えるものではない。
【0011】本発明に用いられる有機顕色剤としては、
通常有機顕色剤として知られている有機酸性物質のいず
れも使用可能である。具体的に例示すると特公昭42−
20144号に記載されているフェノールホルムアルデ
ヒド樹脂、フェノールアセトアルデヒド樹脂、フェノー
ルアセチレン樹脂、及びこれらの多価金属塩;特公昭4
9−10856号、特公昭49−55410号、及び特
公昭51−25174号に記載されている安息香酸、4
−メチル−3−ニトロ安息香酸、p−イソプロピル安息
香酸、2、5−ジニトロ安息香酸、p−tert−ブチ
ル安息香酸、4−メチル−3−ニトロ安息香酸、サリチ
ル酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香
酸、3、5−ジニトロサリチル酸、5−tert−ブチ
ルサリチル酸、3−フェニルサリチル酸、3−メチル−
5−tert−ブチルサリチル酸、3、5−ジ−ter
t−ブチルサリチル酸、3、5−ジ−tert−アミル
サリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、5−シク
ロヘキシルサリチル酸、3−メチル−5−イソアミルサ
リチル酸、5−イソアミルサリチル酸、3、5−ジ−s
ec−ブチルサリチル酸、5−ノニルサリチル酸、2−
ヒドロキシ−3−メチル安息香酸、2−ヒドロキシ−5
−tert−ブチル安息香酸、5、5−メチレンジサリ
チル酸、アセトアミノ安息香酸、2、4−ジヒドロキシ
安息香酸、2、5−ジヒドロキシ安息香酸、3、5−ジ
−α、α−ジメチルベンジルサリチル酸、3、5−ジ−
α−メチルベンジルサリチル酸、1−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、2−ヒ
ドロキシ−1−ナフトエ酸、等の芳香族カルボン酸類、
並びにそれら芳香族カルボン酸と銅、鉛、マグネシウ
ム、亜鉛、アルミニウム、スズ、ニッケル等の金属との
金属塩;特開昭63−19486に記載されているカル
ボキシ変性テルペンフェノール樹脂の多価金属塩;特開
昭48−8215に記載されているサリチル酸ノボラッ
ク樹脂;特開昭62−176875、特開昭63−53
092、特開昭63−186729等に記載されている
サリチル酸とアルコキシキシレン、あるいはトリアルキ
ルベンゼン、およびスチレン誘導体等の化合物との共重
合物、あるいはその多価金属塩;特開昭63−1328
57に記載されているオリゴベンジル化された芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸の金属塩等を挙げる事が出来る。
【0012】顕色層を形成するための塗液は顕色剤、無
機顔料、バインダー、その他顕色シート製造分野に於い
て公知の各種添加剤より成るが、その塗液の調整方法に
ついては特に限定されず、従来法にしたがって適宜調製
される。
【0013】かくして調製された顕色剤塗液は、エアー
ナイフコーター、ブレードコーター、ロールコーター、
サイズプレスコーター、カーテンコーター等の通常の塗
布装置によって紙、合成紙、フィルム等の支持体上に塗
布され、感圧複写紙用顕色シートとして仕上げられる。
【0014】
【作用】本発明においては感圧複写用顕色シートに有機
顕色剤を用いる事によって、発色像の耐光性、耐水性及
び経時安定性に優れた効果を発揮する。また、顔料とし
て炭酸カルシウムを使用することで発色濃度、インキセ
ット性が向上する。
【0015】更に、炭酸カルシウム配合で高くなる摩擦
係数を低下させるためにカオリン凝集体を配合する。こ
の場合、吸油量50ml/100g未満のカオリンある
いはカオリン凝集体を使用した場合には、発色濃度が低
下するためカオリンあるいはカオリン凝集体の配合率を
上げる事が出来ず、摩擦係数の低下も小さい。しかしな
がら、カオリンの中でも板状粒子を二次処理によって凝
集させる事によって吸油量を50ml〜80ml/10
0gにしたものを使用するとカオリン凝集体の配合率を
上げても30〜70重量%の範囲では、発色濃度の低下
は顕著でなく、且つ摩擦係数は低下するため、滑り性が
著しく良化し、炭酸カルシウムとカオリン凝集体の特性
を同時に実現する事が出来る。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の効果をより一層明確にする
ため実施例及び比較例を上げるが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。
【0017】[実施例1]3、5−ジ(α−メチルベン
ジル)サリチル酸亜鉛をサンドグラインダーにより均一
に分散して平均粒径2μmの濃度30重量%の分散液を
得た。この分散液30部、炭酸カルシウム50部、吸油
量59ml/100gの化学処理により生成されたカオ
リン凝集体50部、水100部を混合分散し、更にバイ
ンダーとして、20%の酸化澱粉(商品名:王子エース
B、王子コーンスターチ(株))35部とカルボキシ変
性SBR(商品名:Nipol407F,日本ゼオン
(株))20部、水150部を混合し塗液を得た。得ら
れた塗液を40g/m2 の原紙の片面に固形分が5g/
2 となるようにエアーナイフコーターにて塗布、乾燥
して感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0018】[実施例2]実施例1において吸油量59
ml/100gの化学処理により生成されたカオリン凝
集体50部を用いた替わりに、吸油度72ml/100
gのカオリンスラリーに金属珪酸塩を加え熱水化学反応
により生成されたカオリン凝集体を用いた以外は実施例
1と同様にして感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0019】[実施例3]カルボキシ変性テルペンフェ
ノール樹脂の亜鉛塩をサンドグラインダーにより均一に
分散して平均粒径1.5μmの濃度40重量%の分散液
を得た。この分散液25部、炭酸カルシウム50部、吸
油量59ml/100gの化学処理により生成されたカ
オリン凝集体50部、水100部を混合分散し、更にバ
インダーとして、20%の酸化澱粉(商品名:王子エー
スB、王子コーンスターチ(株))35部とカルボキシ
変性SBR(商品名:Nipol407F,日本ゼオン
(株))20部、水155部を混合し分散液を得た。
【0020】[実施例4]実施例1において炭酸カルシ
ウム50部、吸油量59ml/100gの化学処理によ
り生成されたカオリン凝集体50部を用いた替わりに、
炭酸カルシウム35部、吸油量59ml/100gの化
学処理により生成されたカオリン凝集体65部を用いた
以外は実施例1と同様にして感圧複写紙用顕色シートを
得た。
【0021】[比較例1]実施例1において吸油量59
ml/100gの化学処理により生成されたカオリン凝
集体を用いた替わりに、吸油量39ml/100gのカ
オリンを用いた以外は実施例1と同様にして感圧複写紙
用顕色シートを得た。
【0022】[比較例2]実施例1において炭酸カルシ
ウム50部、吸油量59ml/100gの化学処理によ
り生成されたカオリン凝集体50部を用いた替わりに、
炭酸カルシウム100を部用いた以外は実施例1と同様
にして感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0023】[比較例3]実施例1において炭酸カルシ
ウム50部、吸油量59ml/100gの化学処理によ
り生成されたカオリン凝集体50部を用いた替わりに、
炭酸カルシウム80部、吸油量59ml/100gの化
学処理により生成されたカオリン凝集体20部を用いた
以外は実施例1と同様にして感圧複写紙用顕色シートを
得た。
【0024】[比較例4]実施例1において炭酸カルシ
ウム50部、吸油量59ml/100gの化学処理によ
り生成されたカオリン凝集体50部を用いた替わりに、
炭酸カルシウム20部、吸油量59ml/100gの化
学処理により生成されたカオリン凝集体80部を用いた
以外は実施例1と同様にして感圧複写紙用顕色シートを
得た。
【0025】[比較例5]実施例1において吸油量59
ml/100gの化学処理により生成されたカオリン凝
集体を用いた替わりに、吸油量110ml/100gの
カオリンスラリーに金属珪酸塩を加え熱水化学反応によ
り生成されたカオリン凝集体を用いた以外は実施例1と
同様にして感圧複写紙用顕色シートを得た。
【0026】[テスト方法] (1)吸油量 JIS K5101顔料試験方法に従う。具体的には、
試料1〜5gをガラス板にとり、煮あまに油をビュレッ
トから少量ずつ試料の中央に滴下し、その都度全体をへ
らで、十分に練り合わせる。滴下及び練り合わせの操作
を繰り返し、全体が初めて硬いパテ状の一つの塊とな
り、鋼べらでらせん形に巻き起こされる程度になったと
きを終点とし、それまでに使用した煮あまに油の量を求
め、次式によって吸油量(%)Gを算出する。 G=(H/S)×100 ここで、H=あまに油の量(ml) S=試料の質量(g)
【0027】(2)表面強度 RI印刷適性試験機(明製作所製)を使用し、東洋イン
キ製のタックバリュー20の黒色印刷インキを顕色シー
トの塗布面に1.0g/m2 になるように印刷し、その
時の粉落ちの状態を目視で判定した。 ◎:粉落ちなし ○:一部に粉落ち有るが、実用範囲にある。 △:全面に粉落ちあり ×:全面に著しい粉落ちあり
【0028】(3)発色濃度 顕色シートと上用紙を塗布面が対向するように重ね合わ
せて、カレンダーを通して発色させ、24時間後にその
発色濃度をマクベス濃度計で測定した。
【0029】(4)滑り性 JIS P8147紙及び板紙の摩擦係数試験方法に従
う。顕色シートと上用紙を塗布面が対向するように重ね
合わせ、接触面積を60mm×100mmとしてそこに10
00gの荷重をかけて、定速伸張引張試験機を使用して
両者間の摩擦力を測定、下記の式に従って動摩擦係数を
算出し、滑り性を評価した。 μk =Fμk /Fn μk :動摩擦係数 Fμk :動摩擦力 Fn :重りによる垂直荷重 動摩擦係数0.65以下が好ましい。
【0030】(5)摩擦汚染 顕色シートと上用紙を塗布面が対向するように重ね合わ
せ、250g/cm2 の荷重をかけて両者を擦り、その時
の顕色シートの発色汚染の状態を目視で判定した。 ○:良好 ×:不良
【0031】(6)インキセット性 RI印刷適性試験機(明製作所製)を使用し、東洋イン
キ製のタックバリュー11の藍色印刷インキを顕色シー
トの塗布面に1.0g/m2 になるように印刷し、次に
上用紙の塗布面と対向させて、10秒後、20秒後、3
0秒後、1分後に再度RI印刷機のロール間を通し、上
用紙の塗布面のインキによる汚れの状態を目視で判定
し、インキセット性を比較した。 ○:良好 ×:不良
【0032】(7)伝票搬送性 顕色シートを230mm×130mmに断裁し、OCR読取
り装置(東芝製V3050)にて、2000枚搬送さ
せ、搬送エラーの有無を調べた。 ○:エラー無し ×:エラー有り
【0033】
【表1】
【0034】表1に示す結果から明らかなように、本発
明の実施例においては、各特性テストにおいて実用上十
分満足すべき結果が得られたが、比較例においては特性
の全般にわたって良好な結果を得る事は出来なかった。
すなわち、比較例1においては吸油量の少ないカオリン
を使用しているため、発色濃度が不十分で、インキセッ
トも遅い。比較例2は炭酸カルシウムだけを使用してい
るため、十分な滑り性が得られず、伝票を機械処理する
際の搬送性が劣る。また表面強度も劣る。比較例3は炭
酸カルシウムが過多のため十分な滑り性が得られていな
い為、伝票を機械処理する際の搬送性が劣る。比較例4
はカオリン凝集体が過多のため滑り性は非常に良いが、
発色濃度が不十分でインキセットも遅い。比較例5は使
用したカオリン凝集体の吸油量が多過ぎるため十分な表
面強度が得られていない。
【0035】
【発明の効果】有機顕色剤を用いた感圧複写紙用顕色シ
ートにおいて、顔料として炭酸カルシウムと吸油量が5
0ml〜80ml/100gのカオリンを使用し、且つ
顔料に占めるカオリンの比率が30〜70重量%にする
ことで、表面強度、発色濃度、滑り性、摩擦汚染、イン
キセット等の諸性能のバランスが優れた実用性の高い感
圧複写紙用顕色シートが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西久保 俊文 東京都北区王子5丁目21番1号 十條製 紙株式会社 商品開発研究所内 (56)参考文献 特開 平1−234288(JP,A) 特開 平2−63888(JP,A) 特開 平2−36889(JP,A) 特開 平5−169799(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/155

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機顕色剤を用いた感圧複写紙用顕色シ
    ートにおいて、顕色剤層中に顔料として炭酸カルシウム
    と吸油量が50ml〜80ml/100gのカオリン凝
    集体を使用し、且つ顔料に占めるカオリン凝集体の比率
    が30〜70重量%である事を特徴とする感圧複写紙用
    顕色シート。
  2. 【請求項2】 カオリン凝集体が化学処理あるいは熱水
    化学反応により生成されたカオリン凝集体であることを
    特徴とする請求項1記載の感圧複写紙用顕色シート。
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