JP2991955B2 - 金属箔成形体の取付構造 - Google Patents
金属箔成形体の取付構造Info
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Description
付構造に関し、特に魚焼きグリルやオーブンが組み込ま
れたシステムキッチンレンジ等の排気口に用いられる排
気口カバーのような金属箔成形体の取付構造に関するも
のである。
ルトインコンロがコンロの主流となり、その後方に排気
口を備えた魚焼きグリルやオーブンが組み込まれたもの
がほとんどである。図8は、このような一般的なシステ
ムキッチンレンジの外観を示す平面図である。
は、ビルトインコンロとして、レンジトッププレート5
1に四角形状のガードプレート53が埋め込まれ、その
内部に複数(図では4個)のバーナー部55が平面的に
配列されている。バーナー部55の各々には、ポットや
鍋等をその上方に載置するための五徳部57として、複
数の五徳の脚59が配置されている。さらに、コンロ部
の後方のガードプレート53には、システムキッチンレ
ンジにおけるグリル、オーブン等からの熱気を排出する
ための排気口61が配置されている。排気口61は直方
体形状にガードプレート53から上方に突出した外枠部
63と、外枠部63の内部に配置されるルーバ部65よ
りなっている。
コンロが複数あるため、各コンロにて料理の煮物等を同
時に進行でき、又グリル等でも並行して焼き物等ができ
るため、短時間で効率的な料理をすることができる。魚
焼きグリルやオーブンレンジ等を使用時には、排気口6
1の出口部分で500〜600℃の排熱が測定される。
この排気口は上向きに配置される構造となっており、上
昇した排気はレンジフード(図示せず)を通って屋外へ
排出される。
も、コンロで調理する際の油や具が飛散し、排気口内に
飛び込むことがしばしば起こる。排気口61にはすのこ
状にルーバ部65が取付けられているが、調理する度に
汚れやすい部分といえる。そのため従来では、排気口6
1を覆うような蓋状の排気口カバーが提案されている。
気口カバーでは、グリル等の使用時にはその排熱を放出
するために、排気口カバーを取り外す必要がある。この
場合に、コンロで調理すると、排気口カバーの本来の目
的である排気口の汚れを防止することができない。又、
単に排気口の上に載置するだけの排気口カバーでは、排
気口の形状によっては簡単に脱落するおそれもある。
を取付部品を介して、レンジトッププレート等に固定し
ようとしたとき、従来の金属箔成形体と取付部品との接
合(例えば金属箔成形体に穴を開け、これに取付部品の
一部を係止するような接合)では不十分であるため、金
属箔成形体を安定して設置することができない。
項1記載の発明は、金属箔成形体に取付部品を容易に且
つ安定して取付けることが可能な金属箔成形体の取付構
造を提供することを目的とする。
項1記載の発明は、その端縁をカーリングして第1の径
の縁巻と第1の径より大きな第2の径に変化する縁巻と
第2の径の縁巻とが連続的に形成された金属箔成形体
と、中空円筒形状の周壁の一部が長手方向に切り取られ
た形状であって、切り取られた部分の円周方向の幅が、
第1の径より大きく且つ第2の径より小さく、さらに中
空円筒形状の中空部分の内径は、第2の径とほぼ同一で
ある縁巻ガイド片が固定された取付部品とからなり、切
り取られた部分を介して、縁巻ガイド片を第1の径の縁
巻に組み込ませた後、縁巻ガイド片を第2の径の縁巻の
方向に摺動させ、縁巻ガイド片と第2の径の縁巻とを嵌
合させるようにしたものである。
明は、金属箔成形体の縁巻部の大きさを変え、これを利
用して縁巻ガイド片を縁巻に嵌合させるので、取付部品
の取付けが容易で且つ堅固なものになる。
態による排気口カバーの組立て前の平面図であり、図2
は図1のII−IIラインの断面図であり、図3は図1
のIII−IIIラインから見た図である。これらの図
を参照して、組立て前の排気口カバー1は、厚さ65μ
mのアルミ箔を容器状に成形することによって形成され
ている。即ち、排気口カバー1は、隆起線11において
断面凸状に形成された立上り胴部3aと傾斜胴部3bよ
りなる胴部と、この胴部の両辺において盛り上げられて
形成されたビード線17a,17bを介して接続される
ほぼ三角形状の右側壁部4a及び左側壁部4bとから構
成される。矩形形状の傾斜胴部3bには、その長手方向
に複数の線状の凹部13が形成されている。
おり、その端縁は全周囲がカーリングされて縁巻が形成
されている。具体的には、傾斜胴部3bの端縁と右側壁
部4a及び左側壁部4bの一部の端縁とには、外径が3
mmの第1の径の縁巻が形成されており、立上り胴部3
aの端縁と右側壁部4a及び左側壁部4bの一部の端縁
とには、その外径が1.5mmの第2の径の縁巻が形成
されており、図において”L”の部分において、その縁
巻の径が徐々に変化するようにテーパ状の縁巻が形成さ
れている。
側壁部4a及び左側壁部4bの下方部分から全体的に内
方に位置するように形成されている。又、図2において
示されているように、排気口カバー1の外周に形成され
ている第1の縁巻5と第2の縁巻7とはその径が異なっ
ているが、それらの中心線で見た場合、これらの縁巻は
同一平面上において形成されている。即ち、組立て前の
排気口カバー1は、隆起線11を底部とし、且つ第1の
縁巻5及び第2の縁巻7をその鍔部とした成形容器と同
様の成形方法で容易に成形することができる。
うに、右側壁部4a及び左側壁部4b(図においては左
側壁部4bのみを示している)をビード線17bの部分
において、立上り胴部3a及び傾斜胴部3bの面に対し
て直角となるように内方に折曲げる。この場合左側壁部
4bの面は、ビード線17bによる盛り上がりによっ
て、折曲げ後の第1の縁巻5及び第2の縁巻7(一点鎖
線で示す)によって規定される平面に対してほぼ同一の
面となるように変形する。又、ビード線17a,17b
の緩やかな曲がりによって、右側壁部4a及び左側壁部
4bの内方への折曲げは、図2の状態での立上り胴部3
aと傾斜胴部3bとのなす角度に影響を与えることはな
い。さらに、折曲げ後の右側壁部4a及び左側壁部4b
は、この角度を保持するように働く。
4a及び左側壁部4bを各々内方に折曲げた後、システ
ムキッチンの排気口61の周りに設置した状態を示した
斜視図であり、図5は図4の”X”部分の拡大斜視図で
あり、図6は図5のVI−VIラインの端面図である。
これらの図を参照して、排気口カバー1の取付状態及び
取付けによる排気口61からの排熱状態について説明す
る。
ず)は各々排気口61を囲うように内方に折曲げられて
おり、これによって、立上り胴部3aの部分はガードプ
レート53の上面に対して垂直に保持され、又傾斜胴部
3bの立上り胴部3aに対する傾斜角度Bが図2で示さ
れた排気口カバー1の形成時における傾斜角度Bを保っ
た状態で保持される。又右側壁部4a及び左側壁部4b
の各々の下部にはその内部に永久磁石が組み込まれた取
付部品15が取付けられており、これによって、右側壁
部4a及び左側壁部4bは堅固に磁性材料よりなるガー
ドプレート53に取付けられる。この実施例において
は、排気口61の幅Wの寸法が60mmに対して立上り
胴部3aの立上り高さDは51mmであり、傾斜胴部3
bの長さEが67.6mmであり、立上り胴部3aと傾
斜胴部3bとのなす角度Bが30°に規定されている。
を排気口61の周りに載置すると、排気口61から排出
される排熱67は図の点線のように立上り胴部3a及び
傾斜胴部3bに沿って上昇し、傾斜胴部3bの第1の縁
巻5の位置から上方に放出される。ここで、排気口61
の壁面69側の端部と壁面69との距離Fが175mm
のとき、排気口61の出側における排熱67が500〜
600℃でその状態が連続2時間程度経過した場合であ
っても、壁面69の表面温度は75℃以下(排気口カバ
ーを設置しない時は、48℃程度)となる。したがっ
て、壁面69が低温火災の原因となる100℃以上に上
昇することはなく、排気口カバー1を載置した状態で、
グリルやオーブンレンジ等を使用することができる。
2の縁巻7とガードプレート53との上面との間には隙
間71が形成されているが、この隙間71はシステムキ
ッチンレンジの形状によって、五徳の端の収まりをよく
するために設けられている。又、傾斜胴部3bに形成さ
れている線状の凹部13は、コンロ部において調理等が
されている場合に、溢れた油や具等が排気口カバー1の
上に飛散しても、傾斜胴部3b及び立上り胴部3aを伝
ってガードプレート53上に油等が落下するのを極力防
止するためである。
面図である。図を参照して、取付部品15の構造につい
て説明する。取付部品15は矩形断面形状の永久磁石1
9と永久磁石19を囲う磁性材料よりなる枠部23と、
枠部23に一体的に接続され、その断面形状が逆S字形
状の縁巻ガイド片21とから構成される。縁巻ガイド片
21の円筒部分の内径Dは3mmであり、縁巻ガイド片
21の端部と枠部23の端部とのなす隙間25の距離A
は1.5mmとなっている。即ち隙間25の寸法は、排
気口カバー1の第2の縁巻7に対してはそれを組み込む
ことが可能であるが、第1の縁巻5に対してはそれを組
み込めない寸法となっている。そのため取付部品15を
排気口カバー1に取付ける際には、図1に示されている
組立て前の状態において行なう。具体的には、右側壁部
4a及び左側壁部4bの第2の縁巻7に対して取付部品
15の縁巻ガイド片21を組み込ませた後、”L”で示
された縁巻のテーパ部を通して取付部品15を第1の縁
巻5の方向に摺動させる。摺動されて移動した取付部品
15はコーナ部27a,コーナ部27bの位置で停止す
るが、そこでは縁巻ガイド片21に第1の縁巻5がきっ
ちりと挿入された状態となって安定した結合状態とな
る。これによって排気口カバー1は右側壁部4a及び左
側壁部4bの折曲げによる立上り胴部3a及び傾斜胴部
3bの立設保持効果に加えて、取付部品15の永久磁石
19による吸着力によって磁性材料よりなるガードプレ
ート53に対して堅固な取付が実現される。ところで、
図5及び図7では、取付部品15が排気口61に対して
排気口カバー1の外側に取付けられているが、取付部品
15の汚れ防止の観点で排気口カバー1の内側(排気口
61側)に取付けてもよい。
1は金属箔成形体の一体成形品となっているが、排気口
カバー1を分割体として、これらを互いにスライド可能
なように係合させることによって、排気口61の長手方
向の長さの違うレンジプレートにも容易に適応させるこ
とができる。又、このように分割体とすることによっ
て、販売時における包装に占める容積を減少させること
もできる。
ムキッチンレンジプレートを対象としているが、その中
央部にグリル排気口が形成されている二口コンロを備え
たガスレンジ台にも適応することができる。この場合、
使用されているコンロとグリル排気口との間にこの実施
の形態による排気口カバーを載置すればよい。これによ
って、一方のコンロとグリルとを同時に使用しながら、
排気口の汚れを防止することができる。
斜胴部3bにおいては線状の凹部13が形成されている
だけであるが、これに代えてあるいはこの線状の凹部1
3と共に微小な開口を多数設けることも可能である。飛
散した油等が浸入しない程度の穴を多数開けることによ
って、排気口61からの排熱の壁面への影響をさらに低
減することができる。
ーの組立て前の形状を示した平面図である。
る。
プレートの排気口カバーの周りに載置した状態を示した
斜視図である。
を示した図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 その端縁をカーリングして第1の径の縁
巻と前記第1の径から前記第1の径より大きな第2の径
に変化する縁巻と前記第2の径の縁巻とが連続的に形成
された金属箔成形体と、 中空円筒形状の周壁の一部が長手方向に切り取られた形
状であって、前記切り取られた部分の円周方向の幅は、
前記第1の径より大きく、且つ前記第2の径より小さ
く、さらに前記中空円筒形状の中空部分の内径は、前記
第2の径とほぼ同一である縁巻ガイド片を備えた取付部
品とからなり、 前記切り取られた部分を介して、前記縁巻ガイド片を前
記第1の径の縁巻に組み込ませた後、前記縁巻ガイド片
を前記第2の径の縁巻の方向に摺動させて、前記縁巻ガ
イド片と前記第2の径の縁巻とを嵌合させる、金属箔成
形体の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7242773A JP2991955B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 金属箔成形体の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7242773A JP2991955B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 金属箔成形体の取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0989273A JPH0989273A (ja) | 1997-04-04 |
JP2991955B2 true JP2991955B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=17094071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7242773A Expired - Lifetime JP2991955B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 金属箔成形体の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2991955B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5649816B2 (ja) * | 2009-12-28 | 2015-01-07 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 排気口カバー |
JP5519327B2 (ja) * | 2010-02-26 | 2014-06-11 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 排気口カバー取付具 |
JP5529582B2 (ja) * | 2010-02-26 | 2014-06-25 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | パネル構造体及びその製造方法 |
JP7274254B2 (ja) * | 2019-02-18 | 2023-05-16 | リンナイ株式会社 | 焼物器 |
-
1995
- 1995-09-21 JP JP7242773A patent/JP2991955B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0989273A (ja) | 1997-04-04 |
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